安倍元首相 「安倍派」の会長へ -金星/ラーフ期:息の長い政治キャリア-



安倍元首相が、自民党細田派(清和政策研究会)の次期会長に就任し、「安倍派」が誕生するとニュースが報じている。



安倍晋三元首相が細田派会長就任へ 「安倍派」に改称
毎日新聞 2021/11/8 18:01

安倍晋三元首相(67)は11日にも、自民党の細田派(清和政策研究会)の会長に就任する見通しとなった。現会長の細田博之元官房長官(77)が10日に衆院議長に選出されることに伴い交代する。細田派は9日にも臨時の幹部会を開いて安倍氏を会長とする人事案を承認、11日の総会で正式決定し、細田派は「安倍派」となる見込みだ。

 複数の細田派関係者が8日、明らかにした。安倍氏は2012年の第2次安倍政権発足前に、細田派の前身・町村派を離脱していた。復帰すれば約9年ぶりとなる。

 20年の首相退任後、派内で復帰待望論が高まっていた。今年9月の党総裁選では、自身が支持を表明した高市早苗政調会長への支援を細田派議員を中心に取り付けるなど、派内に強い影響力を持ってきた。安倍氏の派閥復帰に関して党内には「キングメーカーを目指すのだろう」との見方も出ている。

 細田氏は前任の町村信孝会長が衆院議長に就任した14年12月から会長を務めてきた。細田派は1979年に福田赳夫元首相を中心に結成した伝統ある派閥で、安倍氏の父晋太郎氏が会長を務めたこともある。現在は党内最大勢力を誇る。【遠藤修平】

二度、総理大臣に就任し、二度、途中で辞任し、もう十分に政治活動をしたと思われた段階で、今度は派閥の長に就任して、政界で影響力を持ち続ける流れが出て来ている。


安倍元首相については、何度も辞任のタイミングについて検討してきたが、然し、不思議だったのは、辞任したとしてもまだ金星期は十分に残っており、金星/ラーフ期が控えていた。


金星/ラーフ期は、通常、キャリア上の最初の上昇のタイミングであり、社会デビューの時期である。







私は首相辞任後も金星期が続いていくのを見て、以前から、どのようなキャリアを形成していくのが疑問に思っていた。



然し、日本の首相は、総理大臣を経験した後は、比例の名簿の上位に載せてもらい、毎回、楽に選挙戦をクリアして、政治家として留まり続ける。


そして、財界や官界とのパイプを駆使し、派閥の長として、影響力を行使し続ける。


つまり、金星/ラーフ期は、安倍首相の「安倍派」デビューの時期であったということである。


今後、「安倍派」会長として、キングメーカーとして、政治の中心に居座り続ける。


これが、安倍晋三の金星/ラーフ期の意味であったと分かった。



これは考えてみれば当たり前の話で、首相経験者の仕事があるとしたら、そうした働き方しかないのである。


首相経験者が、金星/ラーフ期に社会的な影響力を発揮し続けるのであれば、派閥の会長になったり、あるいは、中曽根康弘のように世界平和研究所のような公益財団法人、政策シンクタンクを作って活動し続けるしかないのである。


安倍元首相は、辞任後、自民党の有志議員らと、蓄電池産業の競争力強化に向けた戦略を議論する議員連盟を発足させている。



蓄電池の開発強化へ 安倍、甘利氏らが新議連
2021.6.7 13:53 SankeiBiz

 自民党の有志議員らが安倍晋三前首相や甘利明税調会長らの呼びかけで、蓄電池産業の競争力強化に向けた戦略を議論する議員連盟を近く発足させることが6日、分かった。11日に党本部で設立総会を開く。蓄電池の性能向上は電気自動車(EV)やロボットなどの技術革新に欠かせず、国際的な開発競争が本格化している。

議連の名称は「未来社会を創出する、バッテリー等の基盤産業振興議員連盟」。設立趣意書案では次世代の蓄電池開発について「これを制するものが世界を制すると言っても過言ではない」と強調。経済安全保障の観点から安定的なサプライチェーン(供給網)を構築する必要性も指摘している。

 政府が普及に取り組む太陽光や風力発電は天候により発電量が左右されるため、電力供給を調整する仕組みとして大容量の蓄電池の開発が求められている。

 設立総会では、リチウムイオン電池の開発で2019年にノーベル化学賞を受賞した旭化成名誉フェローの吉野彰氏の講演を予定している。



首相経験者は、辞任後は、財界と現政権や官僚への口利き役、パイプ役として、影響力を持ち続けるのである。



アメリカの場合、閣僚経験者が、多国籍企業やウォール街に天下って、再び、政権に復帰するなど、何度も出入りを繰り返すが、それと同じである。



総理大臣は、表の陽の当たるポストであったが、今度は、裏側で、実質的な権力者として、政官財に影響力をもち続ける。



特に安倍晋三の場合、明治維新の頃から江戸幕府を倒して日本を手中に収めた長州藩の末裔で、実質的な日本の王であり、自分の子分が、総理大臣になっているような間は、影響力をもち続ける。



金星/ラーフ期がデビューの時期であり、そして、それが「安倍派」の立ちあげであるとすれば、息の長いキャリアである。



政権与党側の政治家は、自分が首相や閣僚にならなくても、政府に対して影響力を持ち続ける。



特に派閥の会長や首相経験者の影響力は大きい。



安倍前首相に訪台要請 台湾立法委員
2020/10/13 19:46 産経新聞

 台湾の与党、民主進歩党(民進党)の郭国文立法委員(国会議員に相当)らは13日、台北市で記者会見し、安倍晋三前首相に対し来年の訪台と立法院(国会)での演説を要請する招待状を送付すると発表した。

 郭氏は安倍氏について「台日の交流と相互信頼を長年にわたって促進してきた。最も台湾に友好的な首相」だと称賛。来年は東日本大震災10年と東京五輪・パラリンピック開催の「特別な年」に当たるとし、日台の交流強化のために要請したと説明した。

 台湾をめぐっては、東欧チェコのビストルチル上院議長が8月30日に訪問し、9月1日に立法院で演説した。(共同)


最近は、台湾への訪問要請が出ているようである。



台湾有事が迫る中で、中国の動きを牽制する効果や台湾と日本の友好関係をアピールする働きがあると言えるかもしれない。



総理大臣であった時よりも野党から批判を受けずに身軽に行動できるようになったという点で、逆に活躍の場が広がったとも考えられる。







安倍元首相が、今後も金星期を続けていく配置は、自民党が、今後も政権与党に留まることを示していると言えなくもないのである。



但し、安倍元首相は、デビューの時期という解釈は出来るにしても、次の金星/木星期(2023/12/9~2026/8/9)は、木星は、ラグナで土星や火星によって傷つけられた6室支配の木星でもあり、健康問題を抱えていることは確かである。



但し、ナヴァムシャではラグナロードで10室支配で5室で高揚しており、ダシャムシャでは、1、4室支配で4室で、ハンサヨーガを形成し、ガージャケーサリヨーガも形成している。



過去のアンタル木星期も、比較的良い時期であった。



従って、今後、数年は活躍の見込みがある。




然し、その後、金星/土星期(2026/8/9~2029/10/9)も控えており、王から乞食への転落の象意も考えられる。



特に土星は、ラグナから見ても月から見ても8室の支配星で、ナヴァムシャではラグナと月から見て、11、12室支配で12室に在住し、6室支配の太陽とコンジャンクトし、4、7室支配の水星と相互アスペクトしている。



そして、ダシャムシャでも土星は2、3室支配で3室に在住している。



ムーラトリコーナの座で強いと言えるが3室である為、良いとも言えない。




金星や土星は、出生図やナヴァムシャで、機能的な吉星であるばかりではなく、ナヴァムシャでは、2-12の関係であり、そうした場合は、王から乞食への転落の象意も出やすいと言える。



金星/ラーフ期は、安倍元首相の「安倍派」の会長としての新たな旅立ちであるが、マハダシャー金星期の後半で、経験しなければならない物語(ストーリー)もそこには含まれている。




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