孫正義は、2022年11月頃、決算説明会の中で、「今後はアームの爆発的な成長を達成することだけに没頭する」と語り、日常業務の権限を幹部に譲り、本日のあいさつをもって当面の間は、決算の場で、発言するのは最後になると語った。
30分ほどの冒頭挨拶のみで引っ込み、これまでのように投資家に対し、自説を滔々と語るようなことはなかった。
孫正義氏「今後はアームの経営のみに集中」 2022年11月11日 17:26 日本經濟新聞 ソフトバンクグループ(SBG)は11日午後、2022年4~9月期決算説明会を開いた。冒頭にあいさつした孫正義会長兼社長は「今後は(傘下の英半導体設計大手)アームの爆発的な成長を達成することだけに没頭する」と語った。日常業務の権限は後藤芳光・最高財務責任者(CFO)などの幹部に委譲する方針も示した。またアームは、これまで22年度中の上場を目指してきた方針について、23年度中へと遅らせることも明らかにした。 これまで決算説明会は孫氏が決算や戦略について30分以上にわたり説明するのが通例だった。記者からの質疑応答にも孫氏が応じていたが、今回からは後藤氏が中心となり、決算のプレゼンなどを担当した。 孫氏は「本日のあいさつをもって、当面の間は(決算の場で発言するのは)最後になる」と明かした。株主総会などには引き続き出席するという。その上で「現在の経営環境は守りを固める時期で後藤くんを中心にやってもらう。私は攻めの男だから、アームの成長に貢献するため、アームの事業計画の深いところに集中していく」と強調した。 また、アームについては22年度中の上場を目指してきたが、足元は半導体の需要が急速に悪化している。アームのイアン・ソーントンIR担当バイスプレジデントは「できる限り早くやりたいが、マーケットの環境などを考慮すると22年度中は難しい。23年度中を目指している」と述べた。後藤氏も「アームは素晴らしい企業なので無理をする必要はない」と強調した。 今後の経営環境の展望について後藤氏は「この1カ月くらいはポジティブな変化も見えてきた」と語った。ただ、ウクライナ問題などの地政学リスクに明るい兆しが見えない限りは「構造的な改善は難しい。そのためにSBGは財務面で長期間耐えられる準備をしている」と語った。 |
つまり、公の場から退くということであるが、おそらく、土星が月から見て12室を通過し、ラーフ/ケートゥ軸が、ラグナから見て、12室(6-12室の軸)を通過しているからである。
ソフトバンクグループは、1290億円の赤字で、アリババの株式を売却して、4兆6000億円の利益を計上しても、赤字からは脱せなかったという。
そして、中核事業とされるソフトバンク・ビジョン・ファンドは、過去最大の3兆1627億円の赤字を計上したという。
また現在、孫正義は、約6,600億円の個人負債を抱えているという。
2023年1月18日から土星が水瓶座に移動したが、木星がまもなく、2023年4月22日から牡羊座12室に移動して、水瓶座から牡羊座にアスペクトする土星と共に12室にダブルトランジットする効果が始まっているのである。
そして、最近、非常に興味深く思ったのが、孫正義の弟である孫泰蔵氏が、非常に目立っていることである。
孫正義の実弟孫泰蔵氏、ソフトバンクベンチャーズを買収 4/13(木) 10:31 中央日報 ソフトバンクグループの子会社であるベンチャーキャピタルのソフトバンクベンチャーズは12日、世界的投資会社ミスルトウを率いる孫泰蔵会長が新設法人エッジオブを通じてソフトバンクベンチャーズを買収したと明らかにした。 エッジオブは先月ソフトバンクベンチャーズの株式全量を確保する投資契約を結び、年内に買収手続きを終える計画だ。 孫会長は2005年に日本の証券取引所に上場したゲーム会社ガンホー・オンライン・エンターテイメントの創業者だ。ソフトバンク創業者の孫正義会長の末弟でもある。 2013年にミスルトウを設立し約170社の世界的スタートアップに投資してきた。2019年からはソフトバンクベンチャーズの外部顧問を務めている。 孫泰蔵会長は今回の買収を通じて技術ベンチャー投資に対する専門性を強化し、投資と事業開発の側面のシナジーを創出していく計画だ。 ソフトバンクベンチャーズは買収前と同じく独立的なベンチャー投資会社として運営されて、アジアの革新スタートアップを発掘・育成する核心基地役割をする予定だと強調した。経営陣と人材構成にも変化がないことだと明らかにした。 孫会長は「多くの革新技術企業を発掘してきたソフトバンクベンチャーズをパートナーとして迎えることになり喜ばしい。両社がともに作り出すアジアベンチャー生態系が人類が直面する多くの課題を解決していくことができると信じる」と話した。 |
ソフトバンクグループのソフトバンクベンチャーズを買収して、話題になっている。
おそらく、兄である孫正義との話し合いの中で、決まったことで、孫正義にまだ力があるうちに弟に経営資源を譲渡するということではないかと思えてくる。
また孫泰蔵氏は、最近、『冒険の書 AI時代のアンラーニング』という新刊を発売し、AIが登場したことで変わっていく未来について言及し、現状の市場原理で、メリトクラシーの社会について問題提起して、教育のやり方などを変えていく必要性を訴えている。
そうした新刊の出版の宣伝も兼ねて、メディアに露出する機会が増えている。
そうしたことは、おそらく孫正義の弟の3室をラグナとした場合に10室(大舞台、有名)に土星と木星がダブルトランジットし、ラーフ/ケートゥ軸もトランジットしている為である。
孫正義が舞台裏に引きこもっていくのと引き換えに、弟が目立って、公の場で、目立ち、影響力を発揮する時期なのである。
また孫正義のチャートでは、3室支配の月が、10室水瓶座に在住しているが、この月に対して、土星がトランジットしている為である。
あたかも評価が失墜しつつある孫正義をサポートするかのように公に弟が登場している。
孫正義にとっては、月の上を土星が通過していく時期で、サディサティ―の時期になっている。
然し、孫正義の場合、土星が9、10室支配のヨーガカラカで、月ラグナから見ても、ラグナの支配星である。
このように土星が機能的吉星化している場合は、サディサティ―はそれ程の脅威とはならず、通常は自分の周りから人が去っていく時期であるが、弟が間接的に孫正義の評判を高めてくれているのである。
事業家としての正念場
それでは、今後、孫正義がどうなっていくのかということであるが、チャラダシャーで見ると、2020年8月から魚座のメジャーダシャーに突入している。
魚座から見ると、AKの金星が6室に在住し、6室(借金、奮闘)に惑星集中している。
ちょうど、コロナが流行ったタイミングだが、このタイミングでの市場の冷え込みにより、業績が悪化して、借金に苦しむようになったのである。
GKの木星は魚座のラグナにアスペクトし、10室にもアスペクトして、事業の奮闘、行き詰まりを意味している。
現在、12室を木星が通過し、12室へのダブルトランジットが生じているということはポイントである。
今年の秋までは、ラーフも12室を通過する為、今年は、孫正義にとって、損失の年である。
アンタルダシャーロードの木星が12室を通過することになる為、12室が強調される年である。
アメリカは、今年の11月からマンデン図において、ラーフ/土星期に入ってゆき、不況となることが分かっている。
従って、そのアメリカ発の不況と、株式市場の暴落、低迷で、孫正義のビジョンファンドは、更に損失を膨らませていく可能性がある。
現在、Chatgptが登場し、AI革命によって社会が大変化していくのではないかという期待感が高まっている。
しかし、孫正義は、誰よりも早く、半導体が世界を変えていくことを予見していたにも関わらず、対話型AIの開発には投資をしていないようである。
マイクロソフトが、これから1兆円をOpen AIに投資していくと表明しているが、そうしたAIの動向からは全く蚊帳の外なのである。
その代わりに全くテクノロジー企業ではない米シェアオフィス「WeWork(ウィワーク)」などに1兆円を投資して、それが回収できなくなるとか、その他にも投資判断を誤って、ソフトバンクビジョンファンドは、計3兆1627億円の赤字を計上している。
アラブの王族から潤沢な資金を提供してもらい、10兆円のファンドを形成したが、金が集まり過ぎて持て余してしまい、価値のない企業に投資してしまう結果となった。
価値のない企業に投資すぐぐらいなら何も投資しない方がよかったということである。
投資家としての孫正義は、マハダシャー水星期から始まったが、水星は12室支配の火星や6室支配の金星とコンジャンクトし、土星のアスペクトを受けている為、非常に傷ついている。
2、5室支配の水星は、明らかに投資をする惑星であるが、その水星は極めて傷ついている。
米シェアオフィス「WeWork(ウィワーク)」の本質は、不動産事業であり、そうした事業に投資をして巨額の損失を被ったのは、2、5室支配の水星と、12室支配の火星のコンビネーションがもたらしたと考えられる。
2018年6月頃に元ゴールドマンサックスの佐護勝紀という背景の妖しい人物がソフトバンクに取締役として迎えられた。
佐護勝紀氏は、ゆうちょ銀行副社長時代に資産運用部門の責任者として、ゆうちょ銀行をアメリカのCLOだらけにした張本人であるという。
こうした人物の影響などもあり、ソフトバンクビジョンファンドは、米シェアオフィス「WeWork(ウィワーク)」といった価値のない企業に1兆円も投資してしまったのである。
これ以外にも多くの価値のないベンチャー企業に投資して、それが損失をもたらしている。
こうしたよくない投資判断を下した時が、水星/火星期で、12室支配の火星のアンタルダシャーの時期であった。
従って、そうしたことから推測すると、孫正義の2026年12月からのマハダシャーケートゥ期は、ケートゥのディスポジターである火星が結果を与える為、事業家としての終わりを表している。
12室に在住するケートゥ自体が、公の第一線から退くような配置だが、ディスポジターの火星は、水星/火星期に損失をもたらしたことを考えると、躍進する時期のようには見えない。
おそらく、ケートゥ期(2026年12月~)に孫正義は、ソフトバンクグループの筆頭株主から転落し、会長の座から退任すると考えられる。
牡牛座ラグナである孫正義は、最近、亡くなった幸福の科学の大川隆法や、ムツゴロウこと、畑正憲氏に見られるように12室の隠遁、引退、損失の時期に入りつつある。
寿命が来ている人であれば亡くなるタイミングであり、長く行ってきた職務からの辞任や辞職をするタイミングでもある。
孫正義の場合、事業家としての死が迫っていると言える。
孫正義が実業家として最も輝いた時代
投資家としての孫正義は、最近では、全く失敗が続いている。
事業家としての実績があるため、ファンドに巨額の資金が集まって来るが、投資家としての孫正義は才能がないことが明らかになった。
それは2、5室支配で、投資の2室を支配する水星が、傷ついているからである。
孫正義が、日本のインターネットの黎明期において、ADL事業などで、NTTの牙城を切り崩し、日本の国民に格安でインターネットの常時接続サービスを提供するという、巨大な業績を築いたのは、マハダシャー土星期である。
悲しいことに日本のNTTは、この当時、既にADSLという高速の技術が存在したにも関わらず、ISDNなどという遅い通信回線を高額で、国民に提供するなどしていた。
孫正義は、NTT局社内にある集合モデムへの顧客の回線を抜き差しすることを妨害され、総務省にかけあって、改善されないなら、「ガソリンをかぶって火をつけて死にます」と主張して、総務省の役人を震え上がらせたという逸話も有名である。
既得権益の抵抗に遭いながら、2001年当時、世界一高額だった日本のインターネットを格安にしたのは、孫正義の業績である。
土星は、ラグナから見て、9、10室支配のヨーガカラカで、ケンドラ7室に在住して方角の強さを持ち、ヴァルゴッタマで非常に強力である。
月から見ても、土星はラグナロードで、10室に在住している。
サルパ・ドレッカーナ -既得権益との闘い、顧客との濃密で情緒的な支配-被支配関係-
この当時、孫正義は、100万人無料キャンペーンということで、大々的にインターネットの契約を集めた。
しかし、NTT局社内での回線工事などを妨害され、インターネットの契約を既に解約した日本の顧客にサービスを提供できないで、顧客は、長期間、待たせるような事態が続いた。
それで、ソフトバンクには、毎日、顧客からのクレームの電話が鳴り響き、孫正義の眠れない毎日が続いた。
またソフトバンクが当時使っていたモデムは、壊れやすく不良品が多く、インターネットに接続できなくなることが多かった為、そうしたクレームの電話も鳴り響いた。
この土星は蠍座の14°24’に在住しており、サルパ・ドレッカーナに在住しているが、この土星は、まさに孫正義のADSL事業の顧客を象徴している。
長期間、待たされて怒りで一杯になり、感情的になっている顧客に対応し、その人たちへサービスを提供する義務から逃れられない状況であった。
それで、ソフトバンクの技術スタッフは、毎晩、壊れやすいモデムの改良などに取り組んでいたと言われる。
このADSL事業をやり遂げ、更にその後、スティーブジョブズと提携して、iphoneをソフトバンクから独占的に提供した為、ソフトバンクが、躍進したのである。
それで、巨額な資金を扱えるようになり、その後、米スプリントの買収をしたり、アームの買収をするなど、世界的な事業家に成長した。
因みに私は、一時期、ソフトバンクで、長い間待たされて、怒って感情の塊になり、クレームを抱えた顧客に連絡をし、回線を接続するまで案内するという仕事をしていたことがあった。
そうした待たされた顧客が5000人とか10000人とかいるような状況であった。
今思えば、そうした顧客とソフトバンクの関係性は、サルパ・ドレッカーナの共依存関係だったと思われる。
ソフトバンクも100万人無料キャンペーンなどと、大々的に宣伝して顧客を集めたが実際には、サービスを提供できないという困難を抱え、既に前のサービスを解約している顧客は、元に戻す工事も出来ず、長い間、インターネットが使えない状況になった。
そうした顧客をなだめながら、ソフトバンクの新しいインターネットサービスへの接続まで導くという行為は、まさに顧客との間のサルパドレッカーナ的な関係性だったのである。
まさに支配と服従、強い感情的なつながりを含む因縁的な関係性であった。
それを私は、当時、コールセンターのような場所で、行なっていたのだから、孫正義のサルパドレッカーナの土星の一端を担ったことになる。
また上述したように総務省にかけあって、NTT局社内の工事に対する妨害が改善されないなら、「ガソリンをかぶって火をつけて死にます」と主張して、総務省の役人を震え上がらせたのはこの頃である。
契約したにも関わらず、インターネットが利用できない顧客から毎日、クレームの電話が鳴り響き、そうした中で、追い詰められた中での行動であった。
この事が起こったのは、サルパドレッカーナに在住する土星期であり、NTTと結託して既得権益を保護する役人たちとの間で、激しい情緒的な確執があったのである。
当時から孫正義は、資金を作り出すのが上手かった。
後から分かったことだが、街頭で、光通信などの営業マンが、無料で配布していたソフトバンクの格安のモデムは、台湾製で、日本の顧客にレンタルで提供していた。
孫正義は、このモデムの所有権を担保にまた巨額の資金を借りていたのである。
孫正義は、株を担保に更に巨額の資金を借りるなど、非常に資金に何倍ものレバレッジを掛けて巨額の資金を捻出することで知られている。
孫正義は、学生時代に技術の勉強だけをしていた訳ではなく、おそらくそうした金融や証券の仕組みを上手く利用するための勉強をしていたものと思われる。
株式を分割して、それで資金を捻出するという手法の元祖も孫正義であり、堀江貴文がこれを真似したようである。
株式を分割すると、株式の価値は分割した数に比例して、小さくなるはずだが、投資家からは割安感が出て、直ぐに値上がりしていく。
株式市場の投資家の特性を知り尽くした手法である。
こうした土星期のインターネット接続事業などが成功した為に最終的にアラブの王族から資金を集めて、ビジョンファンドなどを作ることが出来た。
これが、孫正義の頂点であるが、まさにこれは、この土星期の泥臭いビジネスにおける奮闘の末の成功があった為である。
しかし、簡単に金が集まるようになったためか、持て余した金を価値のない企業に投資してしまった為、逆にそれがピンチを招いてしまったのである。
投資をする価値がないなら、投資をしない方がましという原則は、どのレベルの投資家においても真実のようである。
人間が輪廻転生する目的は、人間社会に何らかの価値や成果を生み出して、人類の進歩、進化を促進させていく為である。
そう考えると、最終的に利益が残るかどうかは、どうでもいいことで、それが借金だろうと、事業を推進する為のお金が回っていけばいいのである。
そうして、事業を成し遂げた後、最終的に失敗して、一文無しになったとしても、その事業を誰か別の人物が、引き継いでいくことで、その価値は、継続して、社会の中に残りつづける。
大きなビジョンや構想、事業計画を持っている人間は、沢山の資金を必要とする為、その借金の金額も巨額になるが、何をするかが大事であり、最終的にいくら残るかはあまり重要でないのかもしれない。
死んだら財産はあの世には持っていけないと言うが、生きている間に何かをする為のお金が回っていけばいいのである。
孫正義について言えば、格安のADSLサービスを提供する事業に邁進していた時は、事業そのものが目的であり、事業を推進する為に資金を捻出していたと思われる。
然し、投資家になって、資金が簡単に集まってくると、事業そのものよりも資金を増やすことが目的になってしまった。
そして、孫正義の場合、投資を表わす2、5室支配の水星には傷がついており、投資家のとしての活動において困難なカルマがセットされていた。
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