ウクライナ情勢と今後の世界について -恐るべき太陽イングレス図の精度-
*第二次世界大戦終結時のベルリンのように廃墟と化したマリウポリ
ウクライナ情勢で、キーウ(キエフ)周辺から撤退したロシア軍が、東部ドンバス地域に再配置され、この東部地域で戦闘が激化する見込みが出て来ている。
ロシア軍がマリウポリで、サリンのような化学兵器を使ったのではないかという疑いが出て来ており、住民に呼吸困難のような症状が出ているという。
今後、ドンバス地域で戦闘が集中した場合、ウクライナはロシアと、どの程度まで戦争を行なうのかがポイントとなってくる。
ロシアに侵略併合されたクリミアの奪還を目指すのか、また東部ドンバス地域で、ロシアが自治を承認した地域を取り戻すことを目指すのか。
アメリカは、ウクライナがクリミア半島を奪還することに反対はしないと述べている。
然し、戦争が長期化すれば厭戦気分が出て来て、士気が低下するのと、国民が戦争の継続を望まなくなる。
東部ドンバス地域からロシア軍を追い出すのは相当に難しいことで、それは出来ないと言われてもいる。
そうすると、プーチンは結局、キーウ(キエフ)占領には失敗したが、東部ドンバス地域の占領地域を拡大することに成功して、侵略戦争による利益を得てしまう。
西側諸国としては、プーチンが侵略戦争で利益を得ることがあってはならないと考えている。
ただウクライナが親ロシア派住民が多い東部ドンバス地域に侵攻していって、一般市民の犠牲者が出て、ロシアと同じようなことをしてしまうと、西側諸国や国際社会の支持を得られなくなる。
そうしたこともあって、一度、占領された地域からロシア軍を追い出すのは、非常に大変な作業である。
侵略から身を守る戦いであれば、それは正義の戦いであるが、占領された地域に侵攻して、領土を奪い返す場合は、そこの住民に被害者が出れば、今度は被害者から加害者に転じてしまう恐れもあり、これまでのような支持が得られるか微妙な問題も出て来るかもしれない。
そうしたことで、結局、最終的にウクライナが東部ドンバス地域のロシアの占領を認めるような妥協した形で、停戦協議が成立してしまうことが懸念される。
そうすると、ロシアが利益を得て、西側諸国の敗北となる。
西側諸国は、その為、ウクライナに兵器を提供して、ロシアが侵攻によって利益を得ることを食い止めることに必死である。
ウクライナがロシアと妥協して、停戦協議を結んでしまうことを懸念して、西側諸国も必死で、兵器を提供するなどの支援をしている。
その為、戦争は長期化する見込みが出て来ている。
ロシアの建国図を見た限りでは、ロシアは東部ドンバス地方の支配地域の拡大という戦利品を得そうである。
このウクライナ戦争で、兵器産業は莫大な利益を得ているようである。
アメリカは、ロシア軍の敗北を見ながら、キエフ近郊に捨て置かれた精密兵器を回収し、これからロシア軍が使用する兵器の分析を行なうようである。
ロシア軍は敗北し、アメリカの兵器産業は利益を上げ、軍産複合体(ネオコン)が活気づき、NATOは拡大し、ロシアは戦略的に敗北して、プーチンが失脚したら、次の政権は、西洋の民主主義陣営に組み込まれる。
そして、ネオコンの次の目標は、中国である。
私はアメリカの建国図と中国の建国図を比較して、アメリカの建国図で、アメリカの繁栄が予想されるマハダシャーの到来と、中国の繁栄が予想されるマハダシャー金星期の到来に少し時間差があることに注目した。
アメリカの木星期は、2036年に来るが、中国の金星期は、2043年である。
従って、今後、やはり中国が世界覇権を掴むということはなく、アメリカが中国を抑え込み、先に復活して、その後で、中国の繁栄が許可されるという形を取ると考えられる。
アメリカのネオコン(新保守主義)は、積極的に武力で世界を統一し、民主主義を世界に広めるという考え方で、非常にそれ自体、帝国主義的で、ジョージ・ブッシュのイラク戦争などは、石油を目的とした侵略戦争であった。大量破壊兵器はイラクに存在しなかった。
イラク戦争時、米軍によって多くの拷問が行なわれた。
ネオコンは、非常に悪で、ネオコン自体が、ネオナチと呼べるような存在である。
然し、アメリカはネオコンのような軍産複合体の戦争マシーンによって、帝国主義的に世界を支配していくが、人道主義的介入主義といった形で、世界を人道的な観点から、管理しようともする。
このように場合によって、この2つを使い分けながら、結局、最終的には、世界を統一していくように思える。
私は、以前は、アメリカの帝国主義や、日本を属国化しているアメリカを批判してきたが、今ではアメリカと西側諸国が、ロシアや中国に包囲網を敷き、これらの国を体制転換させ、世界を民主化して欲しいと思っている。
いつのまにか私自身がネオコンと同じような発想になってしまっているのを発見する。
日本の右翼は反共で対米従属だが、それと同じような発想になってしまっている。
アメリカに占領され、属国化された国民の発想になってしまっているのである。
二度の世界大戦で戦場となり、痛い想いをして、二度と戦争はしないと考えているEU諸国のネットワークが、今後の世界に望ましい。
ロシアが攻め込んで来たので仕方なく、ウクライナを支援しなければならないと考えるぐらいが健全である。
ネオコンが目標とする世界政府は、帝国主義であって邪悪である。
最新のニュースでは、ウクライナのマリウポリで、ロシア軍と戦っているウクライナ軍(アゾフ大隊)の兵士1026人が降伏したといった情報が出て来ている。
マリウポリが陥落が近くなって来ている。
マリウポリが陥落すると、プーチンは戦果を得たことになり、戦争終結させることができるようになる。
恐るべき太陽イングレス図の精度
少し前まで、ウクライナ軍が、キエフ周辺にいたロシア軍を打ち負かし、ロシア軍の撤退に導いて、ウクライナがこの戦争で勝てるといった希望が見えて来ていた。
然し、ここ1~2日の戦況で、急に情勢が変わってきた。
それは、ロシア軍で、南部軍管区のアレクサンドル・ドゥボルニコフ氏(60)が総司令官に任命された辺りからである。
そして、本日付のニュースによれば、ウクライナのマリウポリで、ウクライナ軍(アゾフ大隊)の兵士1026人が武器を捨てて降伏したと伝えられている。
東部のドンバス地域にロシア軍を再配置し、新たに大規模な攻勢をかけるつもりであるが、現状、ロシア軍は、まだ兵力の80%が使用できる状況であり、また東部ドンバス地域は平地であり、隠れる場所がないため、ゲリラ戦を展開するウクライナ軍に不利である。
平地の戦いだと、戦力が正面衝突せざるを得ず、その場合、物量のある方が有利になってしまう。
東部ドンバス地域の戦いでは、ウクライナ軍が不利であり、またマリウポリに残って戦っているウクライナ軍は、非常に厳しい状況に置かれているようである。
アゾフ大隊の将校・イリヤ・サモイレンコ氏が、非常に厳しい戦いを強いられていることについて伝えている。
毒ガス攻撃のようなものがあり、また兵糧攻めのような状況に置かれているようである。
ここで、非常に気になるのは、2022年4月14日以降の牡羊座への太陽イングレス図である。
これは、モスクワで作成したチャートと、キーウ(キエフ)で作成したチャートは異なり、モスクワだと、牡羊座ラグナで、願望成就、利得の11室で、ラージャヨーガが形成されており、停戦協議で有利な条件で、停戦を成立させたり、利得を得ることを表している。
一方、キーウ(キエフ)で作成したチャートだと、魚座ラグナで、ロシアにとっては11室に在住する惑星が、12室に位置して、損失を表わし、またこのチャートだと国土の4室の支配星が激しく傷つくことになる。
従って、ロシアに領土を占領されて、領土が奪われることを示している可能性が出て来ている。
今回の戦争では、ロシア軍に多大な被害が出たが、然し、それにも関わらず、ロシア軍は、残った兵力で、着々と、東部ドンバス地域への占領を進めている。
アメリカやNATO諸国は、ウクライナに武器を提供するも、本格的な戦争への参戦からは身が引けており、ロシアを過度に刺激して、戦術核などを使われることを恐れている。
アメリカは、ここまで酷い大量虐殺を受けているウクライナに兵を送ることが出来ず、ロシアとの全面戦争を避けている情勢で、非常に失望感が漂ってくる。
結局、プーチンは戦利品として、東部ドンバス地方の支配地域の拡大を達成しそうな見込みになってきた。
私自身は、プーチン政権の崩壊と、ロシア軍がクリミア半島や東部ドンバス地域から完全撤退するぐらいにまで大敗北することをを願っていたが、チャートの分析は、そうはならないことを示している。
(最終的にどうなるかは、まだチャートを見ながら、見守っていきたいが、西側のメディアが連日、ウクライナ軍がロシア軍に勝っていると伝えていても、それはあくまでもキーウ(キエフ)からロシア軍を撤退させたというだけであり、新たな東部ドンバス地域の戦いは、冒頭で示したような難しい問題が生じてくる)
最終的にプーチン自体は、次の選挙で当選出来ず、失脚するとしてもロシア自体は、隣国ウクライナの内部に領土を広げていくということになりそうな情勢である。
まだ太陽イングレス図の精度は、これから明らかになると思うが、上記に並べた4月14日の太陽イングレス図が物語ることをこれから数週間に渡って注視したいと思っている。
このようなウクライナの惨状を見せられて、ケートゥ期に入っていく日本はこれから右傾化していくのである。
(日本の建国図で、ケートゥのディスポジターの太陽が牡羊座で高揚)
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