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武漢の新型肺炎について – 中国の建国図から読み取る –

2020 1/28

中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染者が拡大している。


新型肺炎 中国で死者80人 患者2744人に 中国保健当局
2020年1月27日 12時16分 NHK NEWS WEB

中国で新型のコロナウイルスの感染が拡大する中、中国の保健当局は、患者はさらに769人増えて、2744人になり、死亡した人は24人増えて80人となったと発表しました。中国政府は、旧正月の「春節」にあわせた大型連休を3日間延長するなど、国を挙げて感染拡大の防止に努めていますが、どこまで抑え込めるか不透明な情勢が続いています。

中国の保健当局、国家衛生健康委員会は、新型のコロナウイルスによる肺炎の患者が26日、新たに769人増え、患者の数は中国のほぼ全土で合わせて2744人になったと発表しました。患者のうち、症状の重い人は461人に上っているということです。また、死亡した人は、感染の拡大が最も深刻な湖北省で24人増え、中国国内の死者は合わせて80人となりました。

感染が拡大し続ける中、中国政府は、人が集まる機会を減らして感染の拡大を抑え込むため、今月24日から30日までとしていた、旧正月の「春節」にあわせた大型連休の期間を3日間延長して来月2日までとすると発表しました。また、中国国内の小中学校や大学、幼稚園についても休暇を延長するとしています。中国にある日本人学校についても休暇を延長するところが相次いでいます。

さらに中国政府は、感染拡大防止のため、人の移動を制限する必要があるとして、旅行会社に要請して、国内の団体旅行に加え、きょうから海外への団体旅行を当面、中止にしたほか、各地で長距離バスを運休にするなどの対策をとっています。ただ、中国の保健当局は、「ウイルスの感染力がやや強くなっているとみられる」と指摘していて、感染拡大をどこまで抑え込めるか不透明な情勢が続いています。

13の国と地域で57人の感染確認
中国の湖北省武漢を中心に感染が広がる新型のコロナウイルスは、中国本土以外では、これまでに13の国と地域で57人の感染者が確認されています。

中国本土以外でこれまでに確認された感染者の数は、
▽タイと香港で8人、
▽マカオで6人、
▽アメリカで5人、
▽日本、オーストラリア、シンガポール、台湾、マレーシア、それに韓国でそれぞれ4人、▽フランスで3人、
▽ベトナムで2人、
▽ネパールで1人となっていて、
13の国と地域で合わせて57人にのぼります。

読者の方から新型肺炎について質問があった為、中国の建国図を確認した所、中国は今年の1月26日、つまり、一昨日辺りから水星/水星/ケートゥ期に移行している。





昨年の2019年9月24日にマハダシャーが水星期に移行し、以後、水星/水星/水星期(2019/9/24~2020/1/26)が続いていたが、今年の1月26日からプラティアンタルダシャーが水星からケートゥに移行したということである。


それで即座に分かることは、ケートゥは逆行する6室支配の水星とコンジャンクトしており、ケートゥと絡む6室支配の水星がこの事象を表わしているということである。


6室は国民の保健衛生、健康管理、労働者、弱者への福祉やサービスなどを表わすハウスであり、ケートゥは寄生虫やウィルスの表示体であり、珍しい病気、奇病などを表わす表示体である。



水星は肺や呼吸器の表示体であり、水星とケートゥとの絡みとは、まさに新型コロナウィルスによる肺炎を表わしている。



このケートゥとコンジャンクトする6室支配の逆行の水星に8室支配の太陽がコンジャンクトしているが、これは新型肺炎を隠蔽し、公表を遅らせた中国共産党当局を表わしているかもしれない。




新型コロナウィルスに感染した患者たちを武漢に隔離するという強制措置は、まさにケートゥとコンジャンクトする6室支配の水星(新型ウィルス感染者)と8室支配の太陽(共産党当局)の絡みではないかと思われる。





昨年、中国の建国図で、マハダシャー水星期に移行した直後に香港で、逃亡犯条例改正案に反対する100万人規模のデモが起こり、中国共産党当局の意向を反映した警官隊と一般市民のデモ隊が衝突したが、それは今でも続いている。



これも共産党当局にとっては、一般市民に反映した思想的な感染症であり、これを封じ込めるために警官隊が暴力を行使した。



今でもこのデモは続いている。



宗教や精神世界では、物質界において、一般市民のデモ活動と、新型ウィルスへの感染といった形で、別の異なった現象であるように見えることも、実は、アストラル界などで、同じ原因から生じているといったことはよく言われることである。



アストラル界(感情情緒界)に蓄積された不満や怒り、否定的な想念などが、寄生虫やウィルスを発生させたり、飛行機の墜落事故や竜巻や洪水などの自然災害を起こすことがあるということである。




中国共産党当局が、経済発展を優先して、大気汚染や土壌河川の汚染などを放置し、国民の保健衛生、健康管理などを軽視したり、労働者(例えば、農民工など)を酷使している為、抑圧された国民の否定的な想念が、新型のウィルスを発生させ、自らを感染させた可能性もある。



つまり、これ以上の汚染された環境での仕事や生活のボイコット、ウィルスに”感染”し、病人になることによって、無言の抗議をしているという可能性もあり得る。



例えば、自分の心の中の怒りやストレスを意識できない人、身体が疲れ切っているのにそれを自覚できずに頑張り続けてしまうような人は、しばしば心身症やパニック障害などの身体的疾患として、それが発病する場合があるが、それと似た現象であると考えると分かりやすいかもしれない。



一般市民の怒りや不満などが、霊的次元で、新型ウィルスの発生を引き起こし、病気になることで、中国共産党の抑圧に対して、抗議を行なっているかもしれないのである。




因みに中国では、2003年にも、SARS(重症急性呼吸器症候群)が大流行したが、SARSが流行した2002年11月~2003年7月のダシャーを調べると、土星/土星/ラーフ期であった。



この時も中国は、隠蔽体質で、WHOに公式報告せず、感染症対策の遅れにつながり、国際的に非難を浴びた。



重症急性呼吸器症候群(じゅうしょう きゅうせい こきゅうき しょうこうぐん、英: Severe acute respiratory syndrome; SARS [sɑːz])は、SARSコロナウイルス (SARS coronavirus; SARS-CoV) によって引き起こされるウイルス性の呼吸器感染症である。動物起源の人獣共通感染症と考えられている。ウイルス特定までは、その症状などから、新型肺炎(しんがたはいえん)、非定型肺炎(ひていけいはいえん、英: Atypical Pneumonia)などの呼称が用いられた。
2002年11月から2003年7月にかけて、中華人民共和国南部を中心に起きたアウトブレイクでは、世界保健機構 (WHO) の報告によると、香港を中心に8,096人が感染し、37ヶ国で774人が死亡したとされている(致命率9.6%)(なお数字に関しては、世界30ヶ国8,422人が感染、916人が死亡(致命率11%)という文献も存在する)。このアウトブレイク終息後は、封じ込め宣言後いくつかの散発例があったが、現在に至るまで、新規感染報告例は無い。

(wikipedia 重症急性呼吸器症候群より引用抜粋)

プラティアンタルダシャーのラーフは、6室支配の水星と8室支配の太陽からのアスペクトを受けている。



その後、中国の建国図では、土星/水星期(2003/9/27~2006/6/6)、土星/ケートゥ期(2006/6/6~2007/7/16)と続くが、既に2003年7月の時点で、終息宣言が出されており、その後は、SARSは広まっていない。然し、大規模な拡大は防がれたものの、その後も2004年4月(土星/水星/水星⇒土星/水星/ケートゥ)にも感染が確認されている。



このように過去の事例も検討すると、プラティアンタルダシャーのラーフ期やケートゥ期に新型ウィルスによる肺炎が大流行していることが分かる。



これらのラーフもケートゥも6室支配の水星や8室支配の太陽と絡んでいる。





水星/水星/ケートゥ期は、2020年3月18日まで続くため、少なくともこのプラティアンタルダシャー・ケートゥ期の間は、この新型肺炎の流行が続くと考えられる。




但し、次に水星/ケートゥ期(2022/2/19~2023/2/17)が再び、来る為、一度、終息しかかったウィルスが再度、流行する可能性もあり得る。







因みに私は今年の日本のヒンドゥーニューイヤーチャート(2020年版)を作成して、5室の山羊座で、6室支配の土星と8室支配の火星がコンジャンクトしている為、オリンピックで不正が行われたり、オリンピックが大失敗するのではないかと書いた。



5室はエンターテイメントのハウスであり、そこに3、8室支配の火星が在住しているが、3室は交通や通信のハウスであり、8室は”食糧不足や疫病を通じての人々のトラブル”や”国土の破壊”といった象意があるようである。



何かオリンピックが中断するようなトラブルが生じる可能性もあり得るのである。



そのことを読者の方に指摘して頂いたが、確かにその可能性は大いにあり得る。







中国の建国図は、山羊座にラグナと月が在住している為、日本の2020年のヒンドゥーニューイヤーチャートの5室に在住する6室支配の土星や8室支配の火星の表示体になり得るからである。



例えば、中国での新型コロナウィルスの感染が終息しない為、オリンピックの開催にまで影響を及ぼする可能性は現実のものとなって来ている。





今回、中国で水星/水星/ケートゥ期に新型ウィルスによる肺炎が広がっていることは、中国の建国図であまりにも明白に説明可能である。




既に昨年から起こっている香港での民主化デモもそうであるが、中国の建国図は明らかに機能しており、今後、中国では、6室支配の水星期が17年間も続いていくのである。



そして、その後には、ケートゥ期の7年が控えている。




この水星期やケートゥ期を通じて、中国の国内で、国民を巻き込んだ国家体制が変わる程の大きな変化が起こっていく可能性が高い。




そこではウィルスに感染したり、民主化運動をして暴れる中国の民衆と、それを押さえようとする共産党当局との激しいやり取りが起こりそうである。




やはり今後の世界の大変化は中国が引き金になることが明白になってきた。





(参考資料)

中国首相、武漢市入り 指導部が新型肺炎を最重要課題に 死者82人
毎日新聞 2020年1月27日 20時56分(最終更新 1月28日 01時37分)

中国の李克強(りこくきょう)首相は27日、新型コロナウイルスによる肺炎の感染が集中する湖北省武漢市入りした。中国中央テレビが伝えた。2019年末に集団感染が発覚した後、最高指導部メンバーが現地入りしたのは初めて。李氏は共産党中央の対策指導グループ長であり、医療現場や隔離病院の建設現場を訪ねて関係者を激励した。習近平国家主席も同日、対策の徹底を求める重要指示を改めて出し、指導部が最重要課題として取り組む姿勢を内外に示した。

国家衛生健康委員会は27日、新型肺炎による死者が26日より中国本土で24人増え80人、感染者は769人増の2744人と発表した。中国メディアの28日午前0時半現在のまとめによると、海南省などで新たに死者2人が確認され、死者は計82人、感染者は計2835人となった。中国政府は27日、30日までの春節(旧正月)に伴う大型連休を2月2日まで延長した。

 また、感染者が集中する湖北省武漢市の周先旺(しゅうせんおう)市長は26日夜の記者会見で、春節の旅行や感染を避けるために「500万人あまりが市外に出た」と明かした。

 周氏は27日の中国中央テレビの取材に情報公開の不備を認めたうえで「権限を与えられてこそ公表できる」と釈明。国など上部機関との調整で遅れたことを示唆した。

 湖北省ナンバー2の王暁東(おうぎょうとう)省長は26日の会見で「非常に心を痛め、責任を感じている」と謝罪した。

 一方、日本など各国政府は、武漢市に滞在する自国民を空路で退避させる計画を進めている。ロイター通信などによると、フランスや米国は近く実施予定で、韓国やロシアも調整中。オーストラリア政府も中国当局と協議している。仏政府は国内での感染を防ぐため、送還された人は到着後、2週間隔離するという。【河津啓介(北京)、真野森作】
参照元:中国首相、武漢市入り 指導部が新型肺炎を最重要課題に 死者82人
毎日新聞 2020年1月27日 20時56分(最終更新 1月28日 01時37分)
新型肺炎 武漢の病院で実習の日本人男性が証言
2020年1月27日 6時11分 NHK NEWS WEB

中国で新型コロナウイルスの感染が拡大する中、湖北省武漢の病院で臨床実習をしていた20代の日本人の男性が26日夜、NHKの電話インタビューに応じました。男性は、医療従事者の感染がメディアなどで公になる前の今月3日ごろの段階で、すでに医療従事者にも感染の疑いがあると知らされていたことを明らかにしました。

この男性は中国の大学の医学部を卒業したあと、今月10日ごろまで武漢の病院で臨床実習をしていました。

男性は主に外科で実習していたため肺炎の患者と接する機会はなかったものの、この問題についての情報を時折病院内で聞いていたということです。

男性は「当初はヒトからヒトへの感染の心配はないという話を聞き、私たちも新型のコロナウイルスが危険なものとは思っておらず、ここまで問題が大きくなるとは誰も想定していなかった」と述べました。

今月に入ったころからヒトからヒトに感染する可能性があると知らされたということで「医療スタッフも『マスクは空気感染に対応するものを着用するように』という指示があった。その後、病院内でも医者や医療スタッフが感染したかもしれないという話が出て、気をつけなければならないということになった」と証言しました。

感染者数「当局発表よりはるかに多いと感じていた」

中国では今月20日まで医療従事者の感染はメディアなどで公に伝えられていませんでした。

しかし男性はこれより前の今月3日ごろの段階で、すでに医療従事者にも感染の疑いがあると知らされていたということです。

その後男性は病院内で防護服を着用していたということで「『感染しないだろう』という話から『感染する可能性がある』『感染した』と変わっていったので、事態が変わるにつれて自分たちも意識を変えていった」と述べました。

当初から感染者の数は当局の発表よりもはるかに多いと感じていたということで、「報道されている数は実態より少ないのではないかと思う。私は呼吸器の部門にいなかったため詳しくはわからないが、周囲のみんなは『そんなに少ないかな』という感じだった」と話していました。

安倍総理大臣が現地に滞在する日本人の希望者全員をチャーター機で帰国させる方針を明らかにしたことについて「私も含めて現地にいるみんなは不安で『帰国はいつになるんだろうか』と感じていたので、方針が確定したことで『やっと帰れる』と安心したと思う」と話していました。
参照元:新型肺炎 武漢の病院で実習の日本人男性が証言
2020年1月27日 6時11分 NHK NEWS WEB
新型肺炎、もし感染したら? 治療薬なし、対症療法中心 マスク、手洗い…予防が大事
毎日新聞2020年1月22日 22時18分(最終更新 1月24日 14時13分)

「新型コロナウイルスに効く薬はない」。東北医科薬科大の賀来満夫特任教授(感染症学)はこう語る。感染した場合は、安静にしたうえで体力の回復を待ち、熱やせきなどの症状を和らげていく「対症療法」が中心。賀来特任教授は「重症化して呼吸不全になった場合、人工呼吸器などを使い、呼吸の管理が大切になる」と話す。

抗インフルエンザ薬に相当するような治療薬のほか、感染を防ぐワクチンもない。このため大切となるのは予防策だ。国はマスク着用などのせきエチケットや手洗いなどの通常の感染対策を呼びかける。また、武漢市から帰国、入国する人でせきや発熱などの症状がある場合はマスクを着用したうえで、速やかに医療機関を受診するよう求めている。その際、武漢市への滞在歴などを事前に医療機関に申し出ることも必要となる。【御園生枝里】
参照元:新型肺炎、もし感染したら? 治療薬なし、対症療法中心 マスク、手洗い…予防が大事
毎日新聞2020年1月22日 22時18分(最終更新 1月24日 14時13分)
新型肺炎、拡大加速 「患者1000人増加も」武漢市長
春節連休を3日間延長
2020/1/27 10:36 (2020/1/27 20:21更新) 日本経済新聞

【広州=比奈田悠佑】中国の湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の猛威が止まらない。武漢市の周先旺市長は26日夜、記者会見し、今後患者数は「1000人近く増加する可能性がある」と話した。中国国内の死者数が27日時点で80人に達するなど感染拡大を受け、中国政府は同日、春節(旧正月)の連休を2月2日まで延長すると発表した。武漢市を中心に医療機関の受け入れ体制や物資の不足なども深刻化している。

「新型肺炎の疑いがある患者が2209人、発熱外来が643人。このうち45%前後に新型肺炎の診断が下る可能性がある」。周市長は26日夜、武漢市内の診療状況について説明した。同市のある湖北省では既に約700人が新型肺炎にかかり76人が死亡した。

市民がSNS(交流サイト)に投稿した動画などによると、武漢市では病院内に診療待ちの人があふれかえっており、医療従事者用の白い防護服などの物資が不足しているという。

中国当局も危機感を強めている。中国メディアは27日午前、李克強(リー・クォーチャン)首相が武漢に入ったと一斉に報じた。李首相は中国共産党の新型肺炎対策チームのトップに就いており、診療現場を視察し患者や医療スタッフを見舞うという。

武漢市は急増する患者の診察・治療体制の整備を急ピッチで進めている。国営新華社通信によると、同市内で少なくとも2つの新型肺炎に特化した病院を建設する予定で、ベッド数は計2千床を超えるとみられる。また上海市などの大都市から医師団も続々と武漢市へ派遣されている。

中国では武漢市が23日から市内の交通を遮断する封鎖措置に踏み切るなど感染の拡大防止策を採っているが、食い止められていない。中国の保健当局は27日、国内の患者数は累計で2744人となり、死者は80人にのぼると発表した。直近半日で患者は約700人増えた。

さらなる感染防止措置として国務院(政府)は27日、春節休暇を従来の1月30日までから2月2日まで3日間延長すると発表した。新型肺炎は発熱など患者の自覚症状がないケースもあるという情報があり、こうした人からオフィスや学校などでウイルスが広まるのを防ぐ狙いだ。

国内の対応とともに海外への感染拡大防止にも動いている。中国政府は27日から海外団体旅行を中止するよう国内の旅行会社に対して通達した。

ただ春節休暇を利用した中国人による海外への渡航ピークは既に過ぎている。日本の厚生労働省は26日、国内で4例目の新型肺炎の感染者を確認したと発表した。武漢市から観光で来日した40代の男性で愛知県の医療機関に入院している。男性はバスツアーの旅行客で、22日に空路で来日したという。

陸路で中国本土とつながる香港とマカオは独自の入境制限に踏み切った。香港政府は26日夜、27日から中国湖北省の居住者と過去14日間に同省を訪れた人の入境を禁止すると発表した。マカオ政府も湖北省の居住者が入境する際に感染していないとする医師の証明書を提示するよう求める。

一方、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は26日、新型肺炎への対応を協議するため北京へ向かっていると、SNS上で明かした。WHOはこれまでの会合で、加盟国の検疫体制の強化などが求められる「緊急事態宣言」を見送った。しかし、その後も日本など中国国外でも患者数が増加しているため、事務局長自らの中国入りを判断したとみられる。
参照元:新型肺炎、拡大加速 「患者1000人増加も」武漢市長
春節連休を3日間延長
2020/1/27 10:36 (2020/1/27 20:21更新) 日本経済新聞
“感染した人の4分の1は重症 予防難しい” 武漢の医師ら発表
2020年1月27日 19時00分 NHK NEWS WEB

WHO=世界保健機関によりますと、今回の新型コロナウイルスに感染して発症すると、発熱やせき、それに息苦しさや、呼吸困難といった呼吸器の症状が出て、重症化した場合肺炎を引き起こしたり腎臓の機能が低下したりして、死亡することもあるとしています。

また、武漢の病院の医師などの研究グループがイギリスの医学雑誌「ランセット」に発表した論文によりますと、感染が始まった初期に入院した患者41人を調べたところ、発熱やせきなどのほか筋肉痛やけん怠感の症状もみられ、一部の患者は頭痛や下痢などもあったということです。

一方で、症状の重さについて、WHOは23日に行われた記者会見で、これまでに感染した人のうち4分の1は重症になったものの、ほとんどの人の症状は比較的軽いと説明しており、中国の保健当局は、一部の患者では体温がほぼ平熱など症状が軽いことが比較的多く、感染の有無の見分けが付かないため予防対策が難しいとしています。

また、感染してから症状が出るまでの潜伏期間について、中国の保健当局は比較的症状が軽い患者ではおよそ10日前後で、最も短いと1日、最長で14日で発症しているとしていますが、潜伏期間でもまわりに感染させることがあるとしています。

さらにWHOによりますと、これまでに死亡した人のほとんどは、高血圧や糖尿病、それに心臓や血管の病気といった免疫を低下させるような持病があったということです。

致死率は3%から4%程度と考えられていますが、WHOは感染の拡大はまだ続いていて、正確な致死率やどれぐらい重症化しやすいかなどはよくわかっていないとしています。

症状ある帰国者に受診呼びかけ 厚労省

厚生労働省は中国の湖北省武漢から帰国する日本人について、発熱などの症状がある場合は速やかに医療機関を受診するよう呼びかけます。

また、症状が見られない場合でも2週間程度、健康観察を行う必要があり、万が一、何らかの症状が出た場合は最寄りの保健所に連絡するよう呼びかけることにしています。

厚生労働省は国内では持続的な人から人への感染は認められていないとして、過剰に心配することなくインフルエンザなどと同様に手洗いやせきエチケットなど感染症対策に努めてほしいと呼びかけています。
参照元:“感染した人の4分の1は重症 予防難しい” 武漢の医師ら発表
2020年1月27日 19時00分 NHK NEWS WEB
新型肺炎「指定感染症」に 国内感染確認の場合 強制措置可能に
2020年1月27日 19時10分 NHK NEWS WEB

新型のコロナウイルスによる肺炎について、安倍総理大臣は衆議院予算委員会で28日の閣議で、国内で感染が確認された場合、法律に基づいて強制的な入院などの措置を取ることができる「指定感染症」にする方針を明らかにしました。

この中で、安倍総理大臣は「政府としては、感染拡大が進んでいることを踏まえ、これまでに関係閣僚会議を開催し、水際対策のいっそうの徹底、検査体制の整備、国民に対する迅速かつ的確な情報提供、日本人渡航者や滞在者の安全確保などについて関係省庁で連携して、万全の対応をとるよう指示を行った」と述べました。

そのうえで、安倍総理大臣は「感染者に対する入院措置や、公費による適切な医療等を可能とするため、今般の新型コロナウイルスに関する感染症を感染症法上の『指定感染症』などにあすの閣議で指定する方針だ」と述べ、今回の肺炎について、28日の閣議で、国内で感染が確認された場合、法律に基づいて強制的な入院などの措置を取ることができる「指定感染症」にする方針を明らかにしました。

また、安倍総理大臣は中国政府との調整を加速させ、民間のチャーター機などあらゆる手段を通じて現地に滞在する日本人の希望者全員を速やかに帰国させる方針を重ねて明らかにしました。

指定感染症とは

新型コロナウイルスによる肺炎が「指定感染症」に含まれると、国内で感染が確認された場合、感染症法に基づいて強制的な措置をとることができます。

具体的には、都道府県知事が患者に対して感染症の対策が整った医療機関への入院を勧告し、従わない場合は強制的に入院させられるほか、患者が一定期間、仕事を休むよう指示できるようになります。入院などでかかる医療費は公費で負担されます。

指定の期間は原則1年間で、さらに最大で1年延長することができます。

指定感染症にはこれまでに平成15年に重症急性呼吸器症侯群「SARS」、平成25年にH7N9型の鳥インフルエンザなどが指定され、今回の肺炎が指定されれば平成26年の中東呼吸器症候群「MERS」以来、5例目となります。

指定までにかかる期間について厚生労働省は「過去には、2週間ほどかかった例もあったが、今回はそれよりも早く指定できるようにしたい」としています。

検疫感染症にも指定 厚労省

厚生労働省によりますと新型コロナウイルスによる肺炎については、指定感染症だけでなく検疫感染症にも指定される見通しです。

検疫感染症に指定されると、空港や港などの検疫所で感染が疑われる人が見つかった場合、法律に基づいて検査や診察を指示できるようになります。

具体的には、空港や港などで入国者に症状が出ていないかを質問し、感染が疑われる症状があった場合は検査や診察を受けるよう指示できます。

さらに、入国時に感染の疑いがある人については、一定期間、健康状態について報告を求めることができます。

これらに従わない場合は罰則を課すことができます。
参照元:新型肺炎「指定感染症」に 国内感染確認の場合 強制措置可能に
2020年1月27日 19時10分 NHK NEWS WEB
新型肺炎「武漢だけで、2月4日までに最大35万人超が感染」英米研究チーム
飯塚真紀子 | 在米ジャーナリスト
2020/1/27 11:38 yahooニュース

 世界各地への急拡大が止まらない新型コロナウイルス。

 感染者数はこの1週間で急増して2744人に達し、80人が亡くなった(米国時間1月26日17時時点)。

 アメリカでも、ワシントン州に続き、イリノイ州シカゴ、カリフォルニア州オレンジ群、カリフォルニア州ロサンゼルス群、アリゾナ州でも感染者が見つかり、総感染者数は5人となった。

最大35万人超が感染か

 世界の研究者たちがこのウイルスの研究に躍起になる中、1月24日(米国時間)、イギリスのランカスター大学とグラスゴー大学、そしてアメリカのフロリダ大学の研究者からなる研究チームが科学論文を発表、恐ろしい予測をした。

 2月4日までには、武漢だけで、感染者数が25万人以上に達するというのだ。論文によると、感染者数の予測区間が164,602人〜351,396人とあるから、最大35万人超が感染している状況となる可能性がある。

 この予測通りになるとしたら、今、武漢で建設中の2つの病院だけで対応できるのか? コントロール不能になるのではないか? 実際、アメリカのメディアは、この論文について「新型コロナウイルスの伝染率はコントロールを困難にする」という見出しで報じている。

潜在感染者が約95%もいる

 この研究チームによると、武漢で感染していると診断された人々の数は、実際の感染者のわずか5.1%に過ぎないという。つまり、約95%の感染者は自分が感染していることがわかっておらず、そのため、他の人に知らず知らずのうちに感染させている“潜在感染者”ということになる。このことを考慮すると、今年初めから1月21日までの武漢での感染者数は11,341人になるという。ちなみに、1月21時点では、感染者数は、公式には440人と報告されていた。

 そして、このまま、武漢で感染拡大の勢いが衰えない場合、2月4日には、武漢での感染者数は25万人以上になると予測している。

 また、この研究チームは、1人の感染者が他の人に感染させる可能性のある人数を3.6〜4.0人と推定。これは、WHO(世界保健機関)が推定した1.4〜2.5人よりはるかに大きい。

渡航制限は効果なしか

 また、感染が制御できず、伝染が拡大していった場合、中国の他都市や海外にも急速に広がるという。

 中国で爆発的大流行(アウトブレイク)が起きると予測されている都市は、上海、北京、広州、重慶、成都など主要都市ばかりだ。また、海外では、旅行を通して、タイ、日本、台湾、香港、韓国に広がるリスクがあると指摘している。

 中国は武漢など14都市を封鎖し、国外への団体旅行も禁止した。世界の国々も武漢への渡航を制限している。しかし、渡航制限をしても、あまり効果がなさそうだ。

 この論文は「旅行を99%制限したとても、武漢以外での感染は、2月4日には、24.9%しか減少しないだろう」と予測している。つまり、ウイルスはすでにそれだけ拡大してしまったということか。

 また、米ジョンズ・ホプキンス大学は、世界各地の感染者と死者の数、そしてロケーションをほぼリアルタイムに表示する感染者マップを作成した。

 変異も始め、感染力も強くなると言われている新型コロナウイルス。世界は拡大を続けるこのウイルスを封じ込めることができるのか?
参照元:新型肺炎「武漢だけで、2月4日までに最大35万人超が感染」英米研究チーム
飯塚真紀子 | 在米ジャーナリスト
2020/1/27 11:38 yahooニュース
新型肺炎で迅速対応アピール、中国が背負うSARSの失敗
Reuters Staff 2020年1月23日 / 15:25

[上海 22日 ロイター] - 中国湖北省の武漢市から拡大している新型コロナウイルスの肺炎感染は、2003年に広東省から始まった重症急性呼吸器症候群(SARS)が世界的な惨事を引き起こし、中国保健当局が公衆衛生の信頼を取り戻すのに苦労したつらい記憶をよみがえらせた。

それ以来、中国は大きな進歩を遂げたと各国の保健当局者は指摘する。

中国当局は当時、感染が世界の主要都市に拡散するまで大流行をひた隠しにしようとしたとして批判された。SARS感染は30カ国近くに広がり、774人が死亡した。

それから17年近くたった今回、中国の政府当局者は、SARSでの失敗から学んでいると主張する。

国営テレビによると、新型肺炎による死者数は23日午前11時点(日本時間)で17人、発症者は571人。感染は武漢市のほか、北京、上海、マカオ、香港でも確認された。タイでも4人、米国、台湾、韓国、日本ではそれぞれ1人の感染が確認されている。

SARSの際は初期段階で中国当局が沈黙を貫いたため、うわさが広がり、国内主要都市でパニックが発生。SARSの結果、中国の経済成長率は約1―2%落ち込んだとの推計もある。

中国政府顧問の劉恆氏はSARS大流行を公表するまでに政府は約4、5カ月かかったが、今回は1カ月もかかっていないと強調する。報道陣に「態勢は大幅に改善している。抑止に多大な注意を払っている」と述べた。

中国国家衛生健康委員会の李斌副主任は22日、報道陣に、中国は03年以降、健康への大規模な脅威に対処する新たな包括的手続きを確立したと説明した。

国内外の専門家が今回注目するのは、新型コロナウイルスの遺伝子構造の情報や感染経路が迅速に公表されたことだ。李副主任によると、中国政府はSARSの経験から学び、すべての関連データを世界保健機関(WHO)などと共有している。

SARSへの対応に当時加わった英国の感染症専門家、ジェレミー・ファラール氏は「新型コロナウイルスが素早く確認されたことは中国の公衆衛生がSARS以降に変わった証拠だ」と述べた。

<インフラ整備進む>

専門家によると、SARSでの失敗は医療分野で人員などが不足していたこと、医療体制が中央集権的だったことが要因だった。医療機関は感染症に対する経験が乏しく、病気のメカニズムの情報開示も一切されなかった。地方政府も感染の急拡大に責任を負うことに二の足を踏んだ。

それ以降、中国政府は疾病対策予防センターを設立し、全国の病院やクリニックをつなぎ、リアルタイムで感染を報告する態勢を整えた。

豪カービー研究所の病原体研究の専門家、レイナ・マッキンタイヤ氏は「中国政府はSARS以降、急性の重い呼吸器感染症をリアルタイムで監視するシステムを整えた」と話す。

<ぬぐえない不信>

中国政府は今回、当局者がいかなる感染も隠蔽すれば国民からそしりを受けると警告。国営メディアを通じたメッセージは、透明性向上が必要だと呼び掛ける内容だ。習近平国家主席も、今週からの春節(旧正月)で大量の国民が旅行する直前に拡大した感染を食い止める強い決意を表明している。

それにもかかわらず、インターネット上で新型肺炎のニュースを拡散する国民を政府当局が取り締まっているとの声も聞かれる。ソーシャルメディアは今でも、情報隠しが行われているという訴えに満ちており、中国のデータの正確性や発表のタイミングをなおも疑問視する向きもある。

カービー研究所のマッキンタイヤ氏は「我々は提供される情報しか判断できないし、公開されていない情報があるかどうかを判断する手段もない」と語る

SARSの教訓が生かされているか、本当に大きく試されるには、ウイルス伝播の方向が無数に変化する可能性のある春節の移動シーズンを待たないといけないかもしれない。

シドニー大学の感染症専門家は「感染が拡大している今の段階で、中国が今後、もっと対処できると期待していいのか、自分は自信がない」と話す。
参照元:新型肺炎で迅速対応アピール、中国が背負うSARSの失敗
Reuters Staff 2020年1月23日 / 15:25

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 新型肺炎と民主化運動は、現れているものが違うだけで同じ原因であるという分析は、非常に納得のいくものでした。
    しかし一方で、新型肺炎は生物兵器であるとの噂もあり、それにも説得力を感じるのですが、それについてははいかがでしょうか。
    • 新型肺炎は生物兵器だとする説があるようですが、それについては私は分かりません。

      陰謀論の中には真実も多く含まれていると思いますが、物事を深く追求していない人が、安易に受け入れる傾向があると思います。

      物事を深くよく考えるようになると陰謀論の呪縛から逃れ、安易に陰謀論を受け入れなくなります。

      この生物兵器説は、米メディアから出て来たようですが、最近の米国は、妄想が強いと思います。

      例えば、ドナルド・トランプがロシアとつながっていて、ロシアが米国の政治に内政干渉しているといった疑惑も出ましたが、自分にとって競争相手の国や敵国で起こったことは全て裏に陰謀があることにされてしまうのです。

      これは、日頃からその相手に面白くない感情があるため、事実に脚色するからだと思います。

      新型コロナウイルスの発生源は、中国湖北省武漢市にある国立の病源体研究機関かもしれないとか、その研究所が細菌兵器の開発に関わっているかもしれないとか、全てが、~かもしれないという推測に過ぎません。

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