2024年度 衆議院解散総選挙 結果考察




2024年10月27日に投開票が行われた衆議院解散総選挙だが、結果は、自民党の惨敗が明白となった。


これは裏金問題など政治と金の問題について国民が審判を下した結果だとされているが、本質的には安部長期政権の残存する影響との決別が行なわれた結果だと考えられる。


安部政権よりもより左寄りの岸田政権、そしてそれよりも更に左寄りの石破政権が誕生したこと自体が、安部長期政権の公私混同の政治に対する審判が下された結果である。


安倍政権時代の流れと決別して、日本の政治がよりリベラル化したことを示している。


それは裏金問題で公認を取り消された議員たちの大多数が、安部派の議員であったことや、安倍晋三を国賊呼ばわりした村上誠一郎が総務大臣として閣僚入りしたことにも表れている。


そして、これは現在、トランジットの土星が水瓶座(リベラル・革新)を通過していく効果がついに強力に表れた結果である。


土星は星座を出ていくタイミングで最も結果を表すため、リベラルな社会という形で、結果を与えたのである。


リベラルな価値観が現れた結果、野党第一党の立憲民主党が当選者数を大幅に伸ばす結果となった。



私は投開票の前日の深夜、躍進が予想される国民民主党の玉木雄一郎のチャートを検討し、ラグナを獅子座に修正した上で、玉木雄一郎にとって今が躍進の時であることを理解した。


実際、国民民主党は、来るべき野党連立政権において重要な役割を果たし、代表の玉木雄一郎は、ダシャーの推移からしても総理大臣に就任したり、少なくとも閣僚入りして財務大臣など重要ポジションを獲得する可能性がある。


今回の選挙で、衆議院が自民・公明で過半する割れで、野党連立政権が成立すると、参議院はまだ自公が押さえている為、ねじれ国会となるが、来年2025年7月27日に予定されている参議院選挙で、自公が敗北すれば、完全に政権交代して、日本の政治が大変化する。



玉木雄一郎は、2026年5月2日からチャラダシャーが牡羊座のメジャーダシャーに移行し、その牡羊座には高揚するAmKの太陽が在住している為、内閣の重要ポジションに就いている可能性が高く、この時までに政権交代して、野党連立政権が誕生している可能性が高い。







れいわ新選組は改選前の3議席を9議席と大幅に伸ばしてきた。


自民党への批判票が立憲民主党や国民民主党に大規模に流れ込み、れいわ新選組にも流れ込んだが、立憲や国民民主よりも少なめだった。


山本太郎の消費税廃止という主張が、やや極端な主張と評価されているためか?また山本太郎に代わるような強力な論客がおらず、やや山本太郎のプレゼン力や個人技だけで票を伸ばしている為なのか?


しかし、国民は経済的に困窮しており、消費税廃止を主張し、国民への現金給付を強固に主張するれいわ新選組への支持は着実に広がっている。



今回、参政党や日本保守党はそれぞれ3議席獲得したようである。


参政党が食品の安全について取り組むのは素晴らしいと思うが、夫婦別姓問題などでは時代に逆行している印象もある。


外国人の移民の制限に関してもやや現実の必要に逆行している。


移民問題に関しては、ヨーロッパで移民を受け入れすぎた結果、生じている問題を憂うるからであり、これは国民感情として理解できる。


家族、「家」という価値観は、江戸の徳川家をモデルとして明治政府が法制度化した家父長制的家制度に基づいている。


春分点が魚座から水瓶座に移行することで、社会の根本的な価値観、文化、習慣などが変わろうとしている。



こうした星座の影響としての宇宙レベルの変化には誰も抗うことはできない。


伝統というものは変わらざるを得ず、その古い価値観を名残惜しく感じるとしても、新しい変化に対応していかなければならないのである。


家父長制的家制度をもたらしたのは、魚座の影響である。


家族は個人主義が発達していく中で、緩やかなつながりを保つようなよりリベラルな関係性に変わっていくはずである。


その中で、夫婦別姓というものが、社会的に必要とされているのであれば、それは受け入れられなければならない。



こうした保守の立場から伝統に拘る点を除けば、積極財政と減税を強く訴える政治スタンスは、れいわ新選組と全く同じである。


国民目線で、国民の必要を強く訴えているという点で、今回の選挙では評価を受けたと考えられる。




参政党や日本保守党が3議席ずつ計6議席獲得したことは、自民党に代わる国民ファーストの保守政治を求めてる人が一定の数いるということである。


そうした人々が、自民党を見限って、こうした国民目線の新しい党に希望を託したのである。



維新に関しては、今回、票を減らしているが、新自由主義で、自民党よりも右寄りであるという評価もあり、兵庫県知事のパワハラ問題への対応や大阪万博の予算オーバーや工事の遅れなどの対応を国に求める姿勢などに批判が集まった。



また自民党と政策上の取引をして、野党よりも自民党に近く見えてしまったこと、また立憲民主党を毛嫌いして、左寄りのリベラルな価値観を尊重していないことが挙げられる。



土星の水瓶座へのトランジットによって、日本の政治がより水瓶座の価値観に傾いていく中で、新自由主義を標榜する維新は、自民の批判票の受け皿にはなれなかったということである。


躍進する野党の中で、一番、大きく票を減らしたのは、維新の党であった。



これは自民党政治への批判、新自由主義への批判が現れた結果である。




共産党は、改選前よりも議席を減らしてしまったが、自民党の裏金問題を暴き、今回の選挙で、裏金事件で非公認とした候補が代表を務める党支部に税金から2千万円を支給したことを暴いたのも共産党である。


共産党には、与党の不正を監視することが可能な諜報ネットワークがあるようであり、このような暴き系の活動には力を発揮する。



共産党の問題は、資本主義社会を生きている私たちにとって共産主義イデオロギーや党の綱領が時代に合わないということである。


しかし、共産党には一定の存在価値があり、その結果、若干、票を減らしたものの、議席を維持することとなった。




政党による選挙での戦いは、一つのイベントであるが、重要なことは政治家は選挙の度に代わり、内閣が変わる度に大臣も変わっていくが、官僚はずっと変わらないで行政を担い続けるということである。



政治の重要な仕事は、官僚たちがきちんと国益のために仕事をするかを監視し続けることである。



その為、選挙の時にだけ政治のことを考えるのではなく、国民は常に24時間、365日、四六時中、政治について考え続けなければならない。



本当の政治の重要な仕事は、国民の利益を損なう他国の政府や国際的な資本家たちの要求から国民を守ることである。



当選、落選に一喜一憂するのではなく、四六時中、国民が政治に口を出し、政治に参加し、諸外国のエージェントの工作を阻止するように国民が協力し合うことが大事である。









やはり、この選挙の結果を見て、日本の2024年度の新月図で、水瓶座1室に土星と火星が在住するこのチャートが、日本の政治がリベラル化し、国家のアイデンティティーが大きく変化することを表していたと考えられる。



リベラル化するということは理性的に振舞うということであり、国益にならないアメリカの不合理な要求に従うのではなく、より合理的に自立した国家として振舞い、その上で、国際社会と協調していくことを表している。



日本の自民党の最大派閥・清和会の流れを汲む外資導入族、森喜朗→小泉純一郎→安倍晋三といった対米従属、売国政治家の自民党は、国民に刃を向ける偽物の保守である。



これからは保守リベラルという言葉が有効である。



リベラルな政治姿勢、理性的合理的な姿勢の方が、国民に秘密にして、アメリカと密約などをして、弱みを握られて、ずるずると要求に従っていくような自民党の不合理なあり方よりもより国益にとって有効ではないかと思われる。



国家の問題を国民全員が共有して、徹底的に議論し、一丸となって対応するのである。




公明党について言及しなかったが、公明党の新しい党首・石井啓一が小選挙区で落選した。



余裕で当選できると考えて、比例名簿に載っていなかったのか、落選した。



創価学会も高齢化で、池田大作というカリスマも失って、組織票に変化が起こっているのが分かる。



創価学会の信者たちは必ずしも公明党に票を入れずに国民目線で、政策を掲げる党に投票するケースが出て来ているのではないかと思われる。



宗教団体の全体主義的なトップダウンの組織が時代遅れとなり、宗教団体としての結束力が失われ、信者たちが自由に投票した結果にも思える。



党利党略で、自民党に小判ザメのように取り付いて、自民党との駆け引きで、党の要求を通そうとする政治的小細工は、理想を追求する宗教団体にそぐわない。



票を減らしたことで、もはや公明党には、自民党を操る力も失われつつある。



公明党は、日蓮を信奉する功利主義者の集団である為、野党が連立政権を組めば、自民党を捨てて、最早、立憲民主党にすり寄っていくことは間違いない。




今回の選挙で最も影響が大きかったのは、石破政権が誕生した後、石破茂が首相就任前と態度や意見が変わり、変節したことである。



日米地位協定の見直しといった話も全くしなくなった。




石破茂に期待していた国民もいたが、その変節を見て、石破茂が清和会の影響力に抗えず、自民党の影の実力者に操られている印象を受けたかもしれない。



それを見て、自民党が変わることはないと絶望した国民から見限られた面もあったと思われる。





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