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カルロス・ゴーンの国外逃亡について

2020 1/22

カルロス・ゴーンがプライベート・ジェットでレバノンに逃亡した件で、ゴーン被告に同行したのが元米陸軍特殊部隊員の米警備会社関係者ら2人であると報じられている。


ゴーン被告、元米特殊部隊員と逃亡か 音響用ケースに潜む?―米紙
2020年01月04日11時28分 時事ドットコム

【ニューヨーク時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は3日、トルコ経由でレバノンに逃亡した日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告が日本から脱出する際、コンサートの音響機器運搬に使われる黒いケースに潜んでプライベートジェット機に乗り込んだと報じた。複数の関係者の話として伝えた。トルコまでは元米陸軍特殊部隊員の米警備会社関係者ら2人が被告に同行したという。

ハリウッド関係者と面会 ゴーン被告、逃走前に映画の相談―米紙

 同紙によると、ケースの底には呼吸用に穴が開けられていた。逃亡に使用された2機を貸し出したトルコの民間航空会社MNG航空が、フライト後に機内から二つのケースを発見。うち一つにはスピーカーが入っていた。

 MNGは今週、ゴーン被告の名前が記録に残らないよう文書を改ざんしたとして従業員を告発。この従業員はトルコからレバノンまで被告に同行していた。従業員は捜査当局に、ケースが被告の輸送に使われた経緯を説明したという。

 トルコの空港で被告は雨の中、車で空港内を移動し、別のジェット機に乗り換えた。

 一方、日本~トルコ間の乗客名簿には米警備会社関係者とみられる男性2人の名前のみが記載されていた。2人はトルコからレバノンへは民間旅客機を利用。旅券には日トルコ両国の出国スタンプがあった。

 ゴーン被告の日本脱出に先立ち、2人はケースを積んだプライベートジェットでドバイを出発し、昨年12月29日午前10時16分に日本に到着。ゴーン被告は同日夜に日本を出国した。

カルロス・ゴーンは、コンサートの音響機器運搬に使われる黒いケースに潜んでプライベートジェット機に乗り込んだそうだ。


その過程で、トルコの民間航空機会社の航空機を違法に使用し、同航空会社の従業員の一人がカルロス・ゴーンの名前が記録に残らないように文書を改ざんしたようである。


2機の航空機が使用され、1機は「ドバイから大阪、大阪からイスタンブール」、もう1機は「イスタンブールからベイルート」を飛行したという。


ゴーンの逃亡に協力した従業員は、「国際的に重要な仕事がある」と逃亡への協力を要請され、応じなければ「子供や妻に危害を加える」と脅されたそうである。


この脅迫など汚い手段を駆使して、目的を遂行する所など、諜報組織で働いたことのあるプロの手口に思える。


「ゴーン被告助けねば危害」 トルコで逮捕の男、脅されたと説明
2020年01月04日17時27分 時事ドットコム

 【ベイルート時事】日本からトルコ経由でレバノンに無断帰国した日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告の逃亡を手助けしたとして、トルコで「人の密輸」容疑で逮捕された男の1人が、レバノンのベイルートにいる知人から「国際的に重要な仕事がある」と逃亡への協力を要請され、応じなければ「子供や妻に危害を加える」と脅されたと説明していることが分かった。トルコのアナトリア通信が3日報じた。

トルコ、5人を正式に逮捕 ゴーン被告のレバノン逃亡

 この男は、トルコの民間航空会社MNG航空の幹部。恐怖を感じ、トルコのアタチュルク空港で「本人が誰なのか知らない」ままゴーン被告の航空機乗り換えを手助けしたという。事実なら、ゴーン被告側はトルコで脅迫罪にも問われかねない状況だ。

カルロス・ゴーンの逃亡劇は、ある程度の規模の諜報組織の人間を使って、作戦として実行されたようである。







私は以前、カルロス・ゴーンのラグナを蠍座に設定したが、そのラグナで正しければ、現在、ゴーンは土星/土星/水星期辺りである。


土星は3、4室支配で12室で高揚しており、9室支配で牡羊座のバラニーに在住する月が土星と相互アスペクトして、土星に吉意を与えている。


このバラニーに在住する月は、元米軍特殊部隊など、インテリジェンス(諜報)に通じた人物の支援であると考えられる。


諜報に通じた人物が支援することによって、日本の審査が甘いルートを突きとめて、そこを突破するプランが練り上げられたと考えられる。


土星は4室支配で12室で高揚しているが、これは海外(12室)の住居(4室)を意味している。


以前の検証では、私は、カルロス・ゴーンは、マハダシャー土星期には裁判で無罪を勝ち取った後、海外の邸宅を転々とするのではないかと考えた。




然し、実際には、レバノンに逃亡して、今後はゴーンはレバノンから出ることはできない。


もし出れば、日本政府の要請によって、国際刑事警察機構(ICPO)がゴーン被告を手配しているため、現地の警察によって身柄が拘束される可能性があるからである。

レバノンで英雄視されているゴーンは、レバノンにいる限りは、逮捕の危険性はないかもしれない。


然し、これは小さなレバノンという国に閉じ込められることを表わしており、いずれにしても12室(監禁)の象意である。



プラティアンタルダシャーの水星は、8室の支配星で4室で10室支配の太陽とコンジャンクトしているが、8室は依存したり、頼る相手を表わしており、その水星が10室支配の太陽とコンジャンクトしていることは、太陽が権力者、政府関係者の協力を意味していたと考えられる。


つまり、レバノンの権力筋が、ゴーンが逃亡してレバノン入りをすることに協力したと考えることが出来る。



8室支配で4室に在住する水星は、音響機器運搬に使われる黒いケースに入れられて、乗り物で運ばれることを意味しているように思われる。


それは身体の拘束(8室)を表わし、完全に諜報機関の人物の協力なしには出来ないことである。


レバノン政府の諜報機関が協力したのではないかと思われる。



トランジットの多くの惑星が8室にアスペクトし、木星と土星が8室にダブルトランジットし、ラーフも8室を通過している。



8室にダブルトランジットするタイミングとは、誰かに全面的に依存する時期であり、また行き詰まり、苦悩を表わす時期であり、変化、中断を意味する時期でもある。



カルロス・ゴーンは日本の司法制度に絶望し、審理を中断して、元米特殊部隊の協力を得て、逃亡を図ったことになる。




興味深いのは、高揚する4室支配の土星が9室支配の月と相互アスペクトして、4-9のラージャヨーガを形成している配置であるが、土星と月のコンビネーションは、カリスマを表わすコンビネーションである。



今回の逃亡劇を監獄島から命からがら脱獄し、自由を得たエドモンド・ダンテスに例える向きもあるようである。



『モンテ・クリスト伯(巌窟王)』(アレクサンドル・デュマ著)に登場するエドモン・ダンテスは、脱獄して巨万の富を得て自らを陥れた者たちに復讐するという物語である。



このような喩えが出てくること自体が、カリスマ性の兆候であり、日産の立て直しを図った時もカリスマ性があったが、レバノン国民から英雄のように見られているようである。




月から見ると9室にラーフが在住しており、そのラーフに対して、木星、土星がダブルトランジットし、トランジットの惑星が月から9室に集中していたタイミングに起こった出来事である。



9室のラーフは、父親の宗教に反発するという象意があり、これは日本の司法制度に対する反発と考えてもいいかもしれない。



土星と木星が射手座にダブルトランジットし、まさに土星が射手座から山羊座へ抜けていくこの局面において、このようなスケールの大きい大逃亡劇が行われたことは非常に驚きである。



このような「007」などの映画に出て来そうな大活劇は、射手座でなければ起こりそうもない。



自分の無罪を裁判で勝ち取るのを待てずにその過程をすっ飛ばして、自らの自由を得てしまったカルロス・ゴーンの大逃亡劇は、まさに射手座のクライマックスがもたらした出来事である。




(参考資料)

ゴーン被告の弁護士がブログで心境「暴挙と全否定できない」
2020年1月4日 17時08分 NHK NEWS WEB

日産自動車の元会長、カルロス・ゴーン被告の弁護を担当する高野隆弁護士は4日、みずからのブログを更新し「レバノンへの密出国を知ったとき激しい怒りの感情が込み上げたが、日本の司法とそれを取り巻く環境を考えると『暴挙』『裏切り』『犯罪』と言って全否定することはできない」などと記しています。

高野弁護士は4日、「彼が見たもの」というタイトルでブログを更新し、ゴーン元会長が中東のレバノンに出国したことについての心境をつづっています。

ブログの内容は弁護団としての意見ではなく個人的な意見だとしたうえで、「大みそかの朝、私はニュースで彼がレバノンに向けて密出国したと知り、まず裏切られたという激しい怒りの感情が込み上げた」と記しています。

そのうえで「実際のところ、私の中では何一つ整理できていないが、1つだけ言えるのは彼がこの1年余りの間に見てきた日本の司法とそれを取り巻く環境を考えると、この密出国を『暴挙』『裏切り』『犯罪』と言って全否定することはできない」としています。

またブログでは、ゴーン元会長が「公正な裁判は期待できるのか」と何度も同じ質問をしてきたのに対し、高野弁護士が「それは期待できないが無罪判決の可能性は大いにある。われわれは、ほかの弁護士の何倍もの数の無罪を獲得しているので信頼してほしい。必ず結果を出してみせる」と伝えたことを明らかにしています。

そして、保釈の条件になっていた妻のキャロルさんと接触禁止について、ゴーン元会長が「これは刑罰じゃないか。一体いつになったらノーマルな家族生活を送ることができるんだ」などと不満を述べていたとしたうえで、出国の5日前のクリスマス・イブの日に、元会長が裁判所の許可を得て、ビデオ会議システムを使ってキャロルさんと面談した際には、パソコン画面に向かって「君との関係は子どもや友人では置き換えることはできない。君はかけがえのない存在だ。愛してるよ」と語りかけていたことも明らかにしています。

このとき高野弁護士はゴーン元会長に対して「とても申し訳ない。一刻も早くこの状況を改善するために全力を尽くす」と声を掛けましたが、元会長から返事はなく「弁護士の存在などないかのように次の予定を秘書と確認していた」と当時の状況をつづっています。

最後に高野弁護士は「寂しく残念な結論である。もっと違う結論があるべきだ。確かに私は裏切られた。しかし、裏切ったのはカルロス・ゴーンではない」と締めくくっています。
参照元:ゴーン被告逃亡か 日本を愚弄した拝金主義者だった
井上久男 | 経済ジャーナリスト 2019/12/31(火) 15:42
ゴーン被告逃亡か 日本を愚弄した拝金主義者だった
井上久男 | 経済ジャーナリスト 2019/12/31(火) 15:42

日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告が日本を出国し、12月30日にレバノンに入国したことを海外メディアが報じている。ゴーン被告は、有価証券報告書に虚偽の報酬を記載したとして金融商品取引法違反容疑や、会社資金をオマーンに送金して不正に使用して会社に損害を与えたなどとして会社法違反(特別背任)容疑で、逮捕、起訴されていた。

 ゴーン被告は今年3月の1度目の保釈の際に保証金10億円を支払った。その後4度目の逮捕後の4月に保釈された際に追加で5億円の保証金を支払い、計15億円を支払った。保釈の条件の一つに、海外渡航が禁止されていたので、レバノンへの入国は保釈条件に違反している可能性が高い。

レバノン政府が手助け?

 ゴーン被告は、逃亡したと見て、まず間違いないだろう。日本とレバノンとの間には「犯罪者引き渡し協定」が結ばれていないため、レバノンに逃げてしまえば、日本の司直の手が及ぶことはない。このままでは2020年4月に予定されていた初公判も開かれなくなる可能性も高い。

 12月31日のNHKの正午のニュースによると、ゴーン被告の出国記録は確認されておらず、名前を変えて出国した可能性があるという。それが事実だとすれば、筆者はレバノン政府が手を貸した可能性が高いと見る。ゴーン被告はレバノン国籍を保有しており、別の名義でレバノンがパスポートを発行してゴーン被告に渡したのではないか。それしか考えられない。なぜならば、保釈条件の中にゴーン被告のパスポートは弁護人が預かることになっていたからだ。弁護人が出国を手助けするとも到底思われない。

裁判所も弁護人もいい赤っ恥

 ゴーン被告が東京拘置所に拘留中もレバノン大使館の外交官がよく接見していた。単に差し入れとかではなく、「レバノンの外交官を通じて、ルノーにいるゴーン派の役員に指示が出ていた」(日産関係者)と言われる。幼少期をレバノンで育ち、ブラジルに移住したゴーン被告にとってレバノンは第二の故郷であり、レバノンにとっても祖国の英雄の一人だった。いずれレバノン大統領になるのではないか、といった見方もあった。

 ゴーン被告は容疑を否認しており、東京地検特捜部が手掛けた否認事件で早期に被告が保釈されること自体が珍しかったが、「人質司法」への批判という国際世論に押される形で日本の裁判所が保釈を認めた。専門家の中には、大阪地検特捜部での検事による証拠改ざん事件などの失態が続いたので、裁判所が特捜部を信用しなくなったことも、早期保釈の要因の一つになったのではないか、と見る向きもあった。

保釈保証金は15億円で妥当だったのか

 いずれにせよ、結果論として裁判所の判断は間違っていたわけで、その見識が問われ、批判は免れられない。ゴーン被告の取った行動によって、裁判所は赤っ恥をかかされたことになる。無罪請負人と言われるゴーン被告の弁護人、弘中惇一郎弁護士に対しても同様のことが言えるのではないだろうか。保釈条件に反しているので、当然ながら保釈の保証金15億円は没収になるだろう。

 そもそも15億円という保証金の額は妥当だったのか。保釈金は被告の財産状況などによって決まるが、筆者は3桁の億が適切ではないかと思っていた。それにはある根拠めいたものがある。

 日産で法務部、企画室を経験し、ゴーン被告の傍で働いたこともある元幹部が、筆者にこう語ったことがある。

「ゴーン氏は、特定目的会社(SPC)を租税回避地に設置し、日産が海外に輸出するノックダウン部品の一部は、そのSPCを経由させ、輸出額の一部を目立たぬように少しずつ抜いていた。リバイバルプラン以降、海外の現地法人など日産の資産を売却する際もそのSPC経由で取引を行い、そこで利益の一部を少しずつ抜いていた。金が入ると、SPCを解散して新たなSPCを作り、資産をそこに移動させ、足が付きにくいようにしていた。こうした話が社内で囁かれ、着服した金がゴーン氏の個人資産として一時期は数千億円に達したのではないかという見方もあった。それを運用していてリーマンショックで損失を被ったが、まだかなりの金が海外のSPCに残っている可能性がある」

 かつて、その元幹部は、ゴーン被告がリタ夫人と離婚して多額の慰謝料を支払ったことを筆者に教えてくれ、昨年11月19日にゴーン被告が逮捕された直後も「この事件は、金融商品取引法違反は入り口で、アジアを舞台にした特別背任事件につながるだろう」とも予言していた。

 このSPCを通じて、部品輸出や資産売却の利益の一部をゴーン氏が個人的に抜いていたのではないかという疑惑については、特捜部は立件していない。あくまで「疑惑」に過ぎないが、保証金を没収されることを覚悟して国外に逃げたことを考えれば、あれほど金銭への執着欲が強かったゴーン被告にとって15億円は「はした金」だったのではないかと筆者は見てしまう。

 ゴーン氏が逮捕され、被告となっても、人権擁護の観点から、あるいはこれまでの経営者としての実績から、氏を擁護する人はまだかなりいた。特に後者の視点の中には、今の日産の業績が低迷しているのはゴーン被告が経営陣から抜けたからではないかという意見も目立った。しかし、日産を長く取材してきた筆者は全く別の見方をし、それを多くの媒体で書いてきたが、改めて強調したい。

「日産と検察はぐるだ」の見苦しい言い訳

 ゴーン被告は1999年の来日から2004年にルノーのCEOを兼務する頃までは、すべの施策がすべて当たり、日産を再生軌道に乗せた凄腕の経営者だったが、そのあとは、「ただの経営者」に過ぎなかった。むしろ日産にとっては百害あって一利なしの存在になっていた。世界一の自動車メーカーの経営者になるという自己満足の野望の下、無謀な拡大戦略に走った。その結果、日産は過剰設備に陥り、値引きしないと売れないチープなクルマしか造れなくなった。

 それが露見しかかる直前の2017年に社長の座を西川廣人氏に譲った。ゴーン被告には、誰が社長になっても業績が悪化することは見えていたので、西川氏にその地位を禅譲したのだ。そのやり口は姑息だった。

 今回の逃亡を見ても、やはりゴーン被告は姑息な人物だったと思わざるを得ない。「日産と検察はぐるだ」とか、「日本では公正な裁判を受けられない」といった見苦しい言い訳をまたレバノンでも展開するのだろう。日本の司法制度に後ろ足で砂をかける形で逃げ、最後の最後まで日本や日本人を愚弄した経営者だった。
参照元:ゴーン被告逃亡か 日本を愚弄した拝金主義者だった
井上久男 | 経済ジャーナリスト 2019/12/31(火) 15:42
ゴーン逃亡に沈黙し続ける日本政府の「無責任」
各国の政府関係者はコメントしているのに
レジス・アルノー : 『フランス・ジャポン・エコー』編集長、仏フィガロ東京特派員

2020/01/05 5:35 東洋経済オンライン

「沈黙」は、遠藤周作による非常に美しい小説の題名だ。それはまた、マーティン・スコセッシが最近、それを原作として制作した映画の題名でもある。そしてそれは今、日産自動車前会長のカルロス・ゴーン氏の華々しい逃亡劇に対する日本の政治家や当局者たちの反応を雄弁に物語るものとなっている。

ゴーン氏が昨年末、突如としてレバノンの首都、ベイルートに姿を見せて以来、フランス、トルコ、レバノンの官僚たちはみな、この事件についての見解を表明している。ところが、日本の政治家たちは沈黙している。この国際的な話題のいちばんの当事国であるにもかかわらずだ。出入国管理手続きの任を負う法務相ですら、この問題の事実についてコメントしていない。

民間警備業界では知られた人物が助けた?

報道によると、昨年12月29日に、TCTSRと呼ばれるプライベートジェット機のボンバルディア グローバル・エクスプレスが、トルコの会社であるジェット航空ASによる運航で、関西国際空港のプライベートジェット機専用施設「玉響(たまゆら)」から、楽器ケースに入ったゴーン氏を乗せてイスタンブールへと飛んだ。

米ウォールストリート・ジャーナル紙によれば、機内には乗客2人しかいなかった。そのうち1人は、「民間警備業界という小さな狭い世界では知られた男」と同じ、マイケル・テイラーという名であったという。ジョージ・ザイクと名乗るもう1人は、テイラー氏とのつながりを持つ警備会社の従業員と同名だった。

この2人がおそらくゴーン氏を運んだのだろう。この一行は数個の非常に大きな荷物を携行しており、そのなかにはゴーン氏を入れていた楽器ケースも含まれていたという。

航空機をリアルタイムで追跡するFlightradar24で入手できるデータによると、TCTSR機は関空を飛び立つ前日、28日にマダガスカルのアンタナナリボを出発、ドバイに立ち寄り、関空に到着した。

アンタナナリボはこの一連の出来事で重要な役割を果たしたかもしれない。その理由はマダガスカルの立地にある。アンタナナリボにあるイヴァト空港は多くの航空機が利用する重要な航空ルートから離れた場所にあり、保安管理が緩いことでも知られているのだ。アフリカに近いことから、この地域で紛争があった場合など、警備会社が要人の脱出を図る際にも利用されている。

つまり、ゴーン氏を「解放」するミッションを受けた警備会社にとって、アンタナナリボは絶好のスタート地点であった。ドバイに立ち寄ったのは、おそらく航空機に給油するためだろう。関空の玉響ゲートを通って前述の2人が29日、日本に入国したのだとしたら、彼らは入国後すぐにゴーン氏と落ち合い、彼を楽器ケースの中に入れ、税関を通って日本を出国したということになる。

プライベートジェットの荷物検査はゆるい

なぜこんなやり方をしたのだろうか。

それは脱走するのにあたってゴーン氏が越えなくてはならない国境はただ1つ、日本の国境だけだったからだ。偽造パスポートを使い、マスクを着用し、普通の飛行機かプライベートジェットを利用することもありえた。しかし、ゴーン氏は通常の旅客機ではほかの乗客など周囲に、プライベートジェットの場合は入管職員に見つかるリスクを負うことになる。

ゴーン氏が“荷物”として飛行機に乗り込むことにもそれなりのリスクはあった。1つは、入管職員に見つかることだ。しかし頻繁にプライベートジェットを利用していたゴーン氏は、世界的な傾向としてプライベートジェットゲートでの荷物検査は、実は非常に手薄であることを知っていたのだろう。

「空港の荷物検査は武器や爆発装置を検知するために実施されている。プライベートジェットの場合、顧客が自らを噴き飛ばしたいはずはないから、彼らの荷物はほとんど検査されない。まったく確認しない場合もある」と、空港運営に関わる企業のある役員は打ち明ける。そこで、ゴーンは荷物となってプライベートジェットに乗り込むリスクを選択したわけだ。

出入国審査官が楽器ケースのように見えたものを適切に検査せず、あるいはいっさい確認せずに機内に載せてしまった可能性が非常に高いのはそのためである。ゴーン氏の身長は約170㎝なので、全長2m程度の箱が必要だ。そのような巨大な箱は通常のX線検査装置には通せないため、口頭でのやり取りだけで通過できた可能性がある。

今夏のオリンピック開催に先駆けて、日本の入国管理局は空港セキュリティ対策の詳細をメディアに披露し、日本の国境管理がスムーズかつ安全であることを示してきた。これは、日本にとっても、他国にとっても非常に重要なポイントである。だからこそ、出入国在留管理庁は昨年12月28日と29日に関空の玉響で何が起こったのか――誰が飛行機に乗っていたのか、手荷物の適正な検査は行われたのかなど――すべてを詳細に説明する必要がある。

そうしたことを説明しない一方、意味のない断片的な情報は一部メディアに提供している。例えば、NHKは、TCTSR機に載せられた荷物は「高さ1メートル以上」であり、「荷物の検査は必要なさそうだった」と報道した。

が、われわれが実際に知りたいのは、荷物の大きさはどれくらいだったのか、検査は行われたのか、検査されたという文書あるいは映像証拠はあるのか、ということで、こんな断片的な情報ではない。

こうした疑問に対する答えも出始めている。が、それは日本の入国管理局や政府から出てきたものではない。飛行ルートを明らかにしたのはFlightradar24だし、ウォールストリート・ジャーナルはトルコ航空当局のおかげでゴーン氏が入っていた楽器ケースの写真を見ることができた。ゴーン氏逃亡に関する情報は日本人よりトルコ人のほうが知っているのではないかと思ってしまうほどだ。

逃亡前日「変わった様子なかった」

ゴーン氏の複数の知人によると、同氏は保釈中、厳しい規則をしっかりと守っていた。会った人の名前を1人1人忠実に書き留めて報告していたし、決められた電話しか使用するのを許可されていなかったため、別の電話の画面を見ることすら拒否していた。保釈の規則に違反したとして非難されることを避けるためだった。

ゴーン氏は逃亡計画を親しい友人にさえ隠していた。「彼が日本を去る前日に会ったが、普段と変わった様子はなかった」と友人の1人は話す。

日本の伝説的な犯罪者の1人は、3億円事件の犯人だ。1968年、彼は警察官に変装し、現金輸送車を盗んだ。日産はカルロス・ゴーンが3億ドル(日本円で約300億円)を違法に使用したとし、民事裁判でカルロス・ゴーンを訴え、可能な限り使われた金を回収するつもりだ。ゴーン氏の驚くべき逃亡は、「300億円事件」と呼ぶことができる。

一連の逃亡劇がどうしておきたのか、そして、政府はこれについてどう考えているのか。関係者が一様に口をつぐんでいるさまは異常である。世界は日本からの説明を求めている。
参照元:ゴーン逃亡に沈黙し続ける日本政府の「無責任」
各国の政府関係者はコメントしているのに
レジス・アルノー : 『フランス・ジャポン・エコー』編集長、仏フィガロ東京特派員

2020/01/05 5:35 東洋経済オンライン

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • 結局、思うのは誕生時間が正しかったとして、逮捕前に、本人からから次の土星期はどうなりますかという鑑定依頼が来たとして、
    「引退は間違いないでしょう、裁判にかかわるかもしれませんが勝てます」までは言えたとしても、十分逮捕はありえる配置ですが「逮捕されます」まで言えますか。
    • 蠍座ラグナで正しいとしても逮捕監禁されると予測するのは難しいです。

      以前の記事にも書きましたが、通常、身体の拘束など身体にもたらされる変化は必ずラグナやラグナの支配星が関わります。

      カルロス・ゴーンの場合、ラグナ及び、ラグナロードの火星がラーフと土星という2つの凶星によって挟まれており、バンダナヨーガ(逮捕監禁)を形成しており、マハダシャーの土星は、このバンダナヨーガを構成する惑星の一つである為、それで土星期に身体の拘束、逮捕監禁が起こったと考えることが出来ます。

      土星は一見、ラグナやラグナロードに関わっているようには見えませんが、バンダナヨーガという形で、ラグナとラグナロードに関わっています。

      それで身体の拘束をもたらしたと考えることが出来ます。

      それ以外では身体が拘束された理由が全く説明出来ません。

      そのように考えると逮捕監禁は分割図を持ち出すまでもなく、出生図だけで十分説明できると思います。

      然し、それは土星がバンダナヨーガという形で、ラグナとラグナロードに絡んでいるという観点が必要です。
    • 問題は逃亡したカルロス・ゴーンが再度、拘束されるかどうかですが、土星期は19年間続き、しかも土星はバンダナヨーガを構成する惑星の一つです。

      これでカルロス・ゴーンがレバノンに逃げて終わりなのか疑問です。

      今後、カルロス・ゴーンがどうなっていくかは、注目すべきであり、バンダナヨーガの働き、そして、それを構成する惑星のダシャーがどのように働くか、土星にアスペクトする9室支配の月の働きなどを検証できると思います。

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