2024年 自民党総裁選の行方 -自民党若手、小林鷹之の当選可能性 -



岸田文雄が2024年9月の自民党総裁選への不出馬を表明し、また麻生派以外の派閥が解消されたことから、自民党総裁選に多くの議員が立候補を表明している。


その中で、メディアへの露出が少なく、知名度がそれ程なかった自民党若手の小林鷹之が立候補を表明しているのが、非常に珍しく、興味を引かれる。


出馬表明の記者会見で、「派閥に支援は一切求めない」と主張している。


記者会見には、二階派、安倍派、岸田派、麻生派、解散した森山派、無派閥の中堅・若手議員計24人が同席したようで、早々に立候補に必要な20人の推薦人を集めたようである。


メディアへの露出が少なく、知名度こそないが、自民党内では、官僚上がりの実務家で、同僚議員からの支持もあるようである。


wikipedia 小林鷹之によれば、1974年11月29日 千葉県市川市の生まれで、東京大学文科Ⅰ類(教養学部)に入学し、1999年に東京大学法学部卒業し、大蔵省に入省している。

大学中は、ボート部に所属して、4年時に首相を務めたという。


ハーバード大学に留学して、2003年に公共政策修士の学位を授かったとある。


そして、大蔵省内では、理財局資金第一課→国際局国際機構課通貨基金係長→理財局総務課課長補佐→在アメリカ合衆国日本国大使館で二等書記官及び一等書記官を務め、2010年4月に退官している。


事務次官になれない人は皆、途中で、退官するというルールの元、その後、民間企業に天下りなどせずに政治家に転身したようである。


2012年12月の第46回衆議院議員総選挙に千葉2区から出馬して、初当選している。


2016年8月5日に第3次安倍第2次改造内閣で、防衛大臣政務官に就任し、また2021年10月4日に第1次岸田内閣で内閣府特命担当大臣(科学技術政策・宇宙政策担当)として初入閣している。


現在までに4選している中堅若手議員である。



個人的なプロフィールによれば、「2006年11月に31歳で、12年半交際した東大同級生の弁護士と結婚して娘を一人もうけた」とある。



このタイミングに結婚し、更に大学時代にボート部に所属していたという経歴から、おそらく、水瓶座ラグナであることが分かった。







結婚した2006年11月のトランジットを見ると、水瓶座ラグナであれば、土星がパートナーの7室をトランジットし、木星が7室支配の太陽の上をトランジットしている為、7室にダブルトランジットしている。







結婚相手は、大学時代の同級生の弁護士で、12年半交際した末の結婚であったというが、2006年からの12年半前は1994年頃で、水瓶座ラグナに設定すると、この頃は、マハダシャーラーフ期に移行したタイミングである。



マハダシャーラーフ期に移行したタイミングで、交際がスタートして、ラーフ/金星期に結婚したことになるが、トランジットのラーフは結婚生活の2室を通過しており、7室から見るとパートナーの実家や財産を表わす8室を通過していたことになる。



2室のラーフは、相手の女性に結婚して相手との結婚生活に入りたい(その為、パートナーとの両親、家族とも関わっていく)という結婚願望が生じることを表わしており、このタイミングでの結婚を物語っている。







ラーフ/金星期は、この組み合わせ自体が、しばしば結婚するタイミングを表しており、ラーフのディスポジターである火星は、月から見た7室の支配星であり、金星は月から見たラグナロードで7室に在住している。



ラーフのディスポジターはラグナに在住する2、11室支配の木星であり、ラーフ期を通して、交際を継続し、結婚生活に近い状態にあったことを示唆している。




因みに小林鷹之は、以前ラグナを修正した高倉健(水瓶座ラグナに修正)に雰囲気が似ており、その点でも水瓶座ラグナの正しさを感じた。




結婚したタイミングに土星は獅子座から9室にアスペクトし、木星は9室の支配星をトランジットしており、9室にダブルトランジットしており、結婚のタイミングに子供の誕生の条件が整っている。




子供が出来た為、結婚した可能性も示唆していることが分かる。









1999年のラーフ/土星期に大学を卒業して大蔵省に入省しており、大学時代は1年留年している為、入学したのは1994年頃であり、大学1年生の時から相手の女性と交際していたことが分かる。




因みに小林鷹之事務所のプロフィール欄には、スポーツ大好き少年で、校内マラソン大会で1位をとるほどの負けず嫌いで、中高ではバスケットボール一筋であったという。




ラーフ期の前の7年間は、マハダシャー火星期であったが、火星はスポーツの3室と10室を支配して、3室にアスペクトバックしている為、中高とバスケットボールに打ち込んだというのは納得できる。





大学時代にボート部に所属したのは、3、10室支配の火星が、4、9室支配の金星と星座交換しており、4、9室支配の金星が水の星座(蠍座)に在住している為である。




金星は乗り物の表示体であり、4室の支配星でもあることで、二重に乗り物を表わしているが、それが水の星座に在住している為、水に浮かべる船を表わしている。




ボート部に所属したというのはそういう意味で、水の星座に在住する4室支配の金星が大きな役割を果たしている。




因みに官僚や政治家としてのキャリアを築いているのは、10室に太陽が在住しているからで、また中学3年時の生徒会長、大学時代のボート部での主将経験など、リーダーの立場に立つことが多いのも10室に太陽が在住している為である。




また小林鷹之は、長男で、弟がいるが、3室支配の火星が男性星座である3室(弟)にアスペクトバックしていることが、弟の存在を物語っている。




また2003年にハーバード大学へ留学して公共政策修士の学位を授かっているが、この時は、ラーフ/水星期であり、水星はラグナから見ても月から見ても5室の支配星であり、この時期、学業に取り組んだことは理解できる。



水星は5室支配で太陽(政治)とコンジャンクトしている為、公共政策という政府の経営に関する学問を専攻したのである。



このように見てくると、結婚のタイミング、官僚や政治家としてのキャリア、弟の存在、スポーツ好きで、ボート部に所属、留学といった手がかりから、水瓶座ラグナで正しそうである。





保守思想家


小林鷹之の政治的スタンスは、保守であるとされるが、wikipediaに掲載されている政策・主張に関するアンケート結果に関しても、例えば、憲法改正に賛成で、敵基地攻撃能力を持つことに賛成、村山談話」の見直し論議に賛成、選択的夫婦別姓制度の導入に反対、同性婚に反対、女性宮家の創設に反対といったように普通に保守色を示している。


これは、おそらく5室支配の水星が政治を表わす太陽と共に水の星座である蠍座(保守)に在住しており、月から見ても5室支配の水星が太陽と共に蠍座(保守)に在住している為である。







しかし、不適切交際で自民党を離党し、議員辞職した宮沢博行によれば、小林鷹之は保守ではないという。



これは、おそらく思想的には保守色を出していても、水瓶座ラグナで、ラグナロードも双子座に在住している為、パーソナリティー的にはリベラル色が出てしまう為だろうと思われる。





自民党総裁に立候補した理由


水瓶座ラグナで、5室支配の水星と7室支配の太陽が10室に在住する配置は、菅義偉・元首相と同じ配置である。



(※菅義偉元総理大臣が、水瓶座ラグナであることは、河合範安さん修正による)



菅義偉は、内閣官房長官などで、実務家として辣腕をふるい、そして、総理大臣にまで登り詰めた。



同じく、小林鷹之も官僚としての実務の実績を積み、政治家に転身してきたが、そうした官僚的な実務力は、菅義偉・元首相と似通っている。







現在、木星/火星/水星期辺りで、2024年9月の自民党総裁選の辺りは、木星/火星/ケートゥ期、あるいは金星期辺りである。







アンタルダシャーロードの火星が10室の支配星で、プラティアンタルダシャーロードの水星も10室に在住している。



そして、マハダシャーロードの木星は水瓶座のシャタビシャー(ラーフ)に在住しており、ラーフは再び10室に在住している。



また現在、トランジットの土星が水瓶座から蠍座10室にアスペクトし、木星が牡牛座から蠍座10室にアスペクトして、10室にダブルトランジットしている。







10室の象意が頻繁に見られ、10室には太陽も在住しており、また太陽はダシャムシャでも蠍座に在住して強くなっている。



出生図でもナヴァムシャでも木星から見て火星は10室の支配星である為か、大舞台に躍り出ようとする時期なのかもしれない。



木星と火星はダシャムシャでコンジャンクトして、ニーチャバンガラージャヨーガを形成している。



しかし、それで首相になれるかといったら、そこまでの強さがあるように見えない。




ジャイミニスキーム


チャラダシャーで見ると、2017年11月から蠍座のメジャーダシャーに移行しており、蠍座は10室で、PKの太陽とDKの水星が在住して、ジャイミニラージャヨーガを形成しており、そもそも10室では、パラシャラスキームでも5室支配の水星と7室支配の太陽が、5-7のラージャヨーガを形成し、更に4、9室支配のヨーガカラカの金星がコンジャンクトして、4-5、5-7、5-9のラージャヨーガ、ダナヨーガを形成している。







またディスポジターの火星も10室支配で、4、9室支配の金星と星座交換して、9-10のラージャヨーガを形成している。



10室はその見た目通り、政治キャリアにおける成功を表わしており、蠍座のメジャーダシャーの間に岸田政権で初入閣出来たのは、その為である。



但し、AmKの土星は蠍座から見て、8室に在住していることはキャリアの行き詰まりも意味しているが、これは岸田文雄が退任を決断し、大臣としての職務が短命に終わったことを意味するかもしれない。



現在、2023年11月から射手座のメジャーダシャーに移行しており、射手座は11室で、射手座から見るとAmKから双子座から射手座と、射手座から見た10室にジャイミニアスペクトしている。



だからこそ、このタイミングで総裁選に名乗りを上げたと考えられる。



射手座は、高い目標を抱いて跳躍する星座であるが、転落する危険性も持っている。




次に2025年11月に山羊座のメジャーダシャーに移行するが、山羊座は12室でAmKは6室となり、10室にはAKが在住して、GKの月がジャイミニアスペクトしている。



山羊座から見ると、11室が強いため、自民党内で、肩書きは維持するかもしれないが、キャリアにおいては困難な時期を物語っている。



従って、ヴィムショッタリダシャーとチャラダシャーの結果から、小林鷹之は総理大臣にはなれないと考えられる。



しかし、それはおそらく一般的な見解であり、そもそも総理大臣に本気でなろうと考えている訳ではなく、若手議員として、ここで一つ自民党内の空気を変える為に立候補することが大事であると考えていたと思われる。



ただ推薦人を20人集めて、立候補するだけでも大変なことであり、それは今の時期、10室の象意が集中して顕現しており、力があるから出来たことである。





マハダシャー土星期へ


2027年5月からマハダシャー土星期に移行するが、この土星期は、小林鷹之に政治スタンスにおける大きな変化をもたらしそうに見える。



何故なら、土星はダシャムシャで水瓶座(ムーラトリコーナ)に在住しているからである。







おそらく、2025年~2027年にかけて、解散総選挙、政界再編などが生じて、政治スタンスなどが大きく変化する可能性がある。



木星期は、ダシャムシャにて蟹座で高揚している為、愛国保守の政治スタンスをよく示しているが、そこから8室に位置する水瓶座は全く蟹座とは異なるリベラルな政治信条を示している。



宮沢博行が、小林鷹之は保守ではないと評価しているのは、この辺りから考えると的を得ている。



出生図では、土星から見ると、6室に惑星集中しており、キャリア的には奮闘の時期であり、これまでのように与党自民党に所属することで、安定したポジションを維持するといった環境ではなくなるかもしれない。



下野して苦労する可能性を示唆している。



木星期は、木星から見て、10室に惑星集中していることが象徴するように官僚上がりの政治家として、順調に出世していたのであるが、その状況が終わることを意味している。



こうした小林鷹之のチャートを見た限りでも、解散総選挙が近く、政界再編が近いようである。



自民党の議員たちが、古株も若手も派閥関係なく、皆、一斉に総裁選に名乗りを上げているというのは、これまでの自民党が壊れ始めたことを意味している。



安倍晋三が、日本の古い体制の最後の大物であり、その後の岸田文雄は、その継承者であったと言えるが、岸田文雄が退いた後、自民党内には全く人物がいない。




ナヴァムシャのラグナ


因みにナヴァムシャのラグナは牡羊座ラグナの可能性を検討中である。



小林鷹之のプロフィールには、小学校時のエピソードとして、「38度超の熱を出しながらも校内マラソン大会で1位をとるほどの負けず嫌い」と書いてある。



そうしたことから考えると、出生図のラグナのナクシャトラは、プールヴァ・バードラパダーではないかと思われる。



プールヴァ・バードラパダーは、気が強い性格で、社会的問題に関する広い視野も持っており、実務的な官僚向きである。



世俗的なつまらない事柄に関心を持たないシャタビシャーや人の話をよく聞く、ダニシュターでも無さそうである。



ラグナのナクシャトラが、プールヴァ・バードラパダーであれば、プールヴァ・バードラパダーの第1パダ~第3パダのいずれかになり、ナヴァムシャのラグナの取り得る範囲は、牡羊座、牡牛座、双子座のいずれかである。



ラーフ/土星期に大蔵省に入省して、キャリアを得たことを考えると、土星が10室の支配星となる牡羊座ラグナか、牡牛座ラグナの可能性が考えられ、また法学部を卒業したことを考えると、木星が5室や5室の支配星にアスペクトする牡羊座ラグナが考えられる。







ラーフ/金星期に結婚している為、牡羊座ラグナの場合、7室支配の金星のアンタルダシャーで結婚していることが納得でき、またラーフ/水星期に留学し、また主にラーフ期に大学生活を送ったことを考えると、ラーフが9室に位置する牡羊座ラグナで良さそうである。



そして、ラーフ期にディスポジターである木星が5室や5室の支配星にアスペクトする効果として、法学部で学位を取得したのである。







ナヴァムシャのラグナが、牡羊座であれば、ダシャムシャのラグナは自動的に蟹座あるいは、乙女座になるが、木星期に政治家としてのキャリアを築き、入閣もしたのは乙女座ラグナで、木星が4室の支配星で、10室支配の水星と共に11室に在住している為である。



木星は11室で高揚しており、称号、肩書きにおいて、高いパフォーマンスを発揮したと考えられる。



またラーフ/土星期に大蔵省入りしたが、新卒の官僚は、非常にハードワークと聞いている為、おそらく、5、6室支配で6室に在住する土星の象意として現れたと考えられる。





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