この事件が起きてから私は出生時間が分からない段階で、ラグナを検討していたが、結局、分からないでいた。
途中、検討してラグナが乙女座ラグナではないかと考えていたが、実際には、アストロデータバンクの情報では、双子座ラグナである。

ポイントはいくつかあるが、まず、スティーブン・パドックが犯行に及んだ2017年10月1日夜10時08分は、水星/月/ラーフ/火星/太陽である。
ADLの月はマラカの2室を支配して8室に在住し、PADLのラーフも8室に在住している。
この8室でコンジャンクションするラーフと月は精神異常、発狂のコンビネーションであるが、ADLの月はダニシュターに在住している。
ダニシュターの支配星は火星で、火星はラグナから6、11室支配で暴力を表わす6室と11室(6室から見た6室)を支配している。
月から見ても火星は4、11室支配で4室に在住している。
ラグナから見ても月から見ても火星は11室を支配しており、暴力を表している。
火星は自室に在住して強いが、強い火星は実行力を表している。
この火星が今回の銃乱射の実行に関係していることは明らかである。
この火星はバラニーに在住しており、バラニーの支配星は金星であるが、金星の状態を見ると、金星は火星と土星によって激しく傷つけられている。
従って、アンタルダシャーであるマラカの月を見て、その月が在住しているのがダニシュターであるため、支配星の火星の状態を見ると、火星はラグナから6、11室支配で月から見ても11室支配の機能的凶星で、牡羊座のバラニーに在住している。
バラニーの支配星は金星であり、金星は火星と土星によって激しく傷つけられている。
おそらくラスベガスの屋外コンサートで楽しんでいた人々はラグナから見て5、12室支配で、月から見て5、10室支配でヨーガカラカの金星が表示体となっていたと考えられる。
この金星はラグナから見ても月から見ても音楽の5室を支配しており、また金星自体が音楽の表示体である。
この金星にラグナから見て6室支配の火星と8室支配の土星が絡んで激しく傷つけている。
従って、ラスベガスでの銃乱射とは、あたかもスティーブン・パドックの狂った音楽活動であったかのようである。
何故なら彼は、コンサート演奏中に銃の乱射を始めたからである。
観客は最初、演出の一部かと思い、また花火だと勘違いして逃げるのが遅れたという。

ダシャーは水星/月で、ADLの月がマラカで8室に在住し、ラーフと接合していた為、狂人化したのであるが、8室はチャネリングや霊媒現象を表わすハウスであり、何か心が悪魔的な想念によって支配された可能性も示唆している。
この狂人化したプロセスというのは8室、ラーフ、月で表されている。
何故、ADLの月期に暴力を行ったかという認識は、月が在住しているのが、ダニシュター(火星)だからだと考える以外にないのである。
従って、惑星が在住するナクシャトラの支配星の状態というのは重要である。
またもちろんADLの月、PADLのラーフ、そして、MDLの水星は土星の星座に在住しており、土星は8室支配で5室に在住し、6-11室支配の火星と相互アスペクトして火星と絡んでいる。
このMDL、ADL、PADLの惑星のディスポジターである土星の状態というのも重要であったと考えられる。
アンタルダシャーの月はマラカであった為、犯行を犯した後で、スティーブン・パドックは自殺したのである。
スティーブン・パドックは、1977−1979年(木星/木星 or 土星)と1985−1990年(木星/金星→太陽→月→火星→ラーフ)の2度の結婚記録があり、いずれもマハダシャー木星期の出来事である。
木星はラグナから見た7室の支配星であり、12室に在住している。
このような最悪な事件が起こる時、これは自然災害などでも同じであるが、火星と土星が重要な役割を果たしている。
火星と土星が星位が強くてパワーがあり、また火星と土星が6室と8室の支配星になるなど、その象意が最大限まで凶悪化しているのである。
この場合、極限的な暴力を表しているが、この暴力の表示体はラグナから6、11室、月から11室を支配する火星が表示体となっていることははっきりと分かるが、ダシャーの支配星が、火星と絡むのは、火星のナクシャトラに在住しているだけで十分である。
ダシャーの支配星が火星の星座に在住するか、あるいは、火星のナクシャトラに在住しただけで、そのダシャーの時期に火星が示す出来事を引き起こすのである。
実行犯スティーブン・パドックの動機がまだ解明されていないということだが、出生図には明らかに暴力が示されており、それが月のアンタルダシャーの時期に噴き出したことが理解できる。
月はラーフと共に8室に在住し、8室は支配されることを表しており、心が突然、凶悪な考えで満たされたのである。それは霊媒現象とか憑霊現象に近いものかもしれない。
月とラーフのコンビネーションは、躁うつ病に例えると、鬱状態ではなく、躁状態である。
鬱状態から躁状態に転換した時に突然に気持ちが高揚して、高い建物の窓から飛び降りて自殺してしまったり、そうした異常な行動を取ることがあると聞いている。
それと近いものがあったと考えられる。
躁状態 気分が著しく高揚した状態。陽気で開放的になり、興奮したり怒りっぽくなるなど、普段とは違う状態が続く。自信に満ちあふれ、いつもより多弁になるが、話題は次々と変わり、他人の意見に耳を貸さなくなる。睡眠時間が短くても平気で、自制がきかなくなり買い物やギャンブルに大金を使うなどして、社会生活に支障をきたすことがある。双極性障害(躁鬱病(そううつびょう))の主要な症状だが、他の疾患や薬物の影響などによっても起こる。 (コトバンク デジタル 大辞泉の解説より) |
上記のように双極性障害という躁うつ病の主要な症状の中に自制がきかなくなり、買い物やギャンブルに大金を使うという行動傾向が記されている。
スティーブン・パドックは、プロのギャンブラーと自称し、ギャンブルで、2000万勝ったり、派手で極端な行動傾向が見られる。
動機というものは特にないのである。
元々持っている暴力のカルマが、アンタル月期になって躁状態に心が支配された時に噴き出したということである。
内に抱えていた暴力性を躁状態に心が支配された時に抑制が効かなくなり、外に発散したのである。
スティーブン・パドックの動機とは、富裕な人々への復讐とか、そうした動機とは全く違っている。
彼は不動産投資で儲けて、裕福であった。
また会計士として、仕事も真面目にこなしてきたようである。
あえて言うならば、躁うつ病の双極性障害のような行動傾向から、精神病の一種だと診断した方が適格である。
何か無差別に銃を乱射したいという欲求が抑えられなくなったのであり、犯行時、彼は何でも出来るような高揚した気分だったに違いない。
そして、犯行を終えたあと、そのまま、その勢いで自殺したのである。
ラグナは双子座のプナルヴァスであり、プナルヴァスは野心のない温和で陽気なナクシャトラであり、日頃はそんな犯行を犯すようには全く見えなかったに違いないのである。
実際、写真を見ても悪人には、見えず、気さくな人物といった印象である。

見た目からは全く想像も出来ないような大量殺人衝動を内に秘めていたのである。
ポイントは全体的いくつもある例えば
〇ケンドラに有益な星が無いとか(ネガティブな人生)
〇8室のラーフと月とか(異常性)
〇木星12室とか(消耗する欲望に浪費・パートナーは遠くの人)
〇11室火星(獲得力の強さ。洗練された腕っぷし・兄弟がいる)
Etc
だが、焦点はやはり秀吉さんの指摘どおり火星の問題です。
殆どブログ主の分析でOKなので、補足的な情報を記載しよう。
何故なら、すべての室のディスポジターが火星に集中しているからだ。
ラグナからそれぞれの支配星の流れを矢印にしてみると分かる。
(小泉元首相が同じパターンを持っていた)
https://ameblo.jp/vedic-astrology/image-10008842414-10004533482.html
人生の全てのエネルギーが11室に集中し、5室の強い土星と相互にアスペクトしあい、その火星のナクシャトラはバラニーに流れ込む。
実はこれはヴェーダではBharani ヤマ・死の神・シャクティを表しその傾向は意志 直接的破壊の意志 裁判官 の意味があり、ネガティブに働くエネルギーがそこに集中すると俗っぽい言い方をすると死神になる。
怖いね・・・