月別アーカイブ: 2007年2月

職場マトリックス

先日、仕事の昼休憩で食事をして、帰ろうとして道を歩いていると、友人のY君が前から歩いてくるのに遭遇したのである。 
何故、ここに彼がいるのかと、一瞬、不思議な感覚を覚えたが、私の職場と非常に近い場所に彼の本社もあったのである。 

彼の職場と私の職場は川を挟んで対称的な場所に位置しており、川を折り線にして、折り返すと、ちょうど折り紙のように重なる場所に位置していたのだ。橋を渡るとほんの目と鼻の先であり、あまりにも近いので大笑いしてしまったのである。 

占星術的に興味深い点は私の獅子座の金星と彼の水瓶座の金星は相互アスペクトしており、私は今、マハダシャー金星期で、彼も金星期である。 

私は昨年末に前職場の契約を解除して、今年1月末頃に契約してその職場に勤務しているのであり、ちょうどマハダシャー金星期に入ってから得た職場である。 

そして私の勤める会社が属する業界は株式市場や証券会社などの株式売買のシステムやソフトウェアを提供する会社であり、投機や投資の業界であり、獅子座金星の象意である。 

一方、彼の職場はラジオ局であり、電波を使って音楽や芸能人の番組コンテンツを発信する業界である。従って水瓶座の金星の象意である。水瓶座は電気や電波に関係しているのである。 

金星は彼の10室の支配星で、仕事の表示体であり、また私の金星はマハダシャー金星期に入っているので金星をラグナとすると、10室の支配星で同じく仕事の表示体である。 

金星は10室の表示体であり、その金星が獅子座と水瓶座で全く正反対に位置して、相互にアスペクトしており、実際には私の職場と彼の職場は対称的な場所に位置している。 

つまり、私はマハダシャー金星期(獅子座在住)に入ってから、獅子座ラグナの友人と職場の近くで会い、そして、職場が対称的な場所に位置していて、職場を表す10室の支配星が1室-7室の位置関係で相互アスペクトし、そして、その支配星は金星でそれぞれの在住星座の特徴をはっきりと示しているのである。 

これ程、面白いことがあるだろうか。 















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11室の象意について

11室の象意は社会的成功者であり、経済的に成功した社会の有力者である。 

然し、11室はウパチャヤハウスであり、またトリシャダハウスである。 
最も収入を得られる、また社会的にも飛びぬけて高い地位や称号を表すハウスにも関わらず、インド占星術の体系の中での位置づけはあまり良くないのである。 

惑星がこのハウスを支配する場合、もう一方が6、8、12室などのドゥシュタナハウスである場合、ドゥシュタナハウスの凶意を最大限に引き出すと言われている。 

この例として、牡牛座ラグナにとっての8、11室支配の木星は機能的な大凶星であり、あるいは射手座ラグナにとっての6、11室支配の金星は機能的な大凶星である。 

また11室を展開すると、6室から6室目であり、12室から12室目である。 
あるハウスから同じだけ進んだハウスはそのハウスの本質を表すという法則があり、11室は6室の本質であり、12室の本質である。 

そういった11室の本質について考える時に思い浮かぶのが、ロックフェラーやロスチャイルドなどの世界の大富豪である。あるいはビルゲイツなどを思い浮かべてみてもいいかもしれない。 

彼らの伝記などを読むと、彼らのビジネスが発展期にあった時、彼らが策略家でしばしば手段を選ばず、市場を独占するために競争相手を容赦なく叩きつぶし、露骨に闘争してきた血なまぐさい経歴が必ずあるのである。 

そして彼らが闘争に勝利して社会の有力者となり、ゆとりが出てくると、晩年などに慈善家として名をはせるのである。そして、その慈善家としてのPRにかなり成功して、彼らは晩年には社会に貢献する名士としてのイメージが定着するのである。 

然し、彼らの本質は6室から6室が表すように闘争の中の闘争を戦い抜いてきた非常に血の経歴を持つ人物たちであり、決して競争に勝たなければその地位を築くことはできなかったのである。 

また11室は12室から12室目であり、12室の本質を表している。 
これは何を意味するのであろうか? 

まず、12室から12室目であるということは12室を失う(12室目)ハウスであるということである。つまり、解脱や悟りを失うのである。12室には献金とか、縁の下の力持ちとして誰にも知られないところで社会に貢献することを表しているが、こうした自分の自我の拡大を伴わない奉仕の生活を送る機会を損失するのである。 

であるから、彼らの奉仕は非常に自己主張が激しく、しばしばその奉仕活動は自分のPRのための戦略的な投資である。常に奉仕には最終的に自分の利益になるようにするための計算が含まれるのである。 
つまり功利的な活動であり、ビジネスの一部分なのである。 

従って、彼らは本当の意味で自分を捨てることが出来ないし、本当の意味での悟りに到達することもなく、あり余ったお金で、物質欲を既に満たしたために今度は精神的な価値を買おうとしているのである。 
そして、私の解釈では12室から12室であることが表す12室の本質とは、社会的に成功しても本当の意味での自分の解脱を失っている、損失の人というものである。 

従って、11室が解脱のための最後の誘惑と言われるように、11室が強い人は成功してしまうがために、自分の動機を精密に調べる機会や真の精神的な価値に気づく機会を失ってしまうのである。 

然し、そうして成功した人たちは晩年にむなしさを訴えることがしばしばあるのである。 
例えばジョージ・ソロスはかつてイングランド銀行のポンド売りを仕掛けて、勝利したり、アジアの通貨危機などを利用して莫大な財を築いた人物であるが、その後、慈善的な活動を行って、何か精神的な価値への転換を示しつつも、自著の中で”私の人生は無駄だった”というような意味の言葉を述べているようである。つまりは経済的な成功は何にもならなかったということを訴えている。 

大富豪が死に際にむなしさを訴えたりする逸話はかなり多いようである。 

実際、私の友人も経済的に成功した後で、お金があっても幸せにはなれないよと言っているが、経済的に成功する前はその人はがむしゃらに経済的な成功を求めて努力していた。 


しかし、11室は12室の一歩手前の部屋であり、11室の結果を表す2室目の部屋が12室であることから、解脱の可能性を秘めた部屋であるとも言えるのである。 


インドのグルが”解脱するためにはまず成功しなければならない。自分が手に入れたものだけを人は手放すことができる”というような意味のことを言っている。 

聖者ババジが弟子ラヒリ・マハサヤの最後の物質欲を放棄させるために宮殿を物質化したことは、パラマハンサ・ヨガナンダ著「あるヨギの自叙伝」の中で伝えられる有名な逸話である。 

従って、11室の成功の度合いは解脱した場合の解脱の度合いを測る重要なパラメーターである。 
つまり、成功している度合いが大きいほど、それがむなしくなって悟りに関心が向かう場合のエネルギーも大きいのである。 

最初から何も持っていない人は何も失うことはできないのである。従って、解脱のためには捨てるものが必要であり、それは大きければ大きいほど、悟りに達していく過程は劇的である。 

しかし、11室が強い人はその生涯では富を追い求めて生きる傾向があり、大抵の場合、晩年に精神的な価値観を追求して、富を放棄することを試してみるが、最後までやりきれなかったりするのである。 

従って、富への執着を最後まで捨てきれずに死んでいく人も多く、そうした人は解脱の誘惑のステージに留まった段階にいる人と言える。 

こうして考えると11室には解脱を損失する傾向があり、解脱の一歩手前として、次に解脱していくために必要な体験をする時期であるとも言える。 

そう考えると、解脱を損失する部屋(12室を損失)という象意ばかりでなく、12室から12室目という法則が示す解脱の本質という肯定的な象意も示しているのかもしれない。 

しかし通常、観察する上では11室は解脱の本質としてよりも、解脱を失う部屋、あるいは物質欲から離れた本質的な価値を失うという意味での本質的な損失の部屋という象意であると考えた方が、考えやすいようである。 

このような基準で考えて、ビルゲイツが、最近、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団の資産を夫妻の死後50年以内に全額寄付し、活動を終えると発表したことは、11室の象意を超えて、12室の象意に向かいつつある傾向が見られるのである。大抵の人は自分の死後も財団が存続し、家族や親族に遺産を残し、自分の自我の延長物が死後も存続するように図るものであるが、全額寄付し切って活動を終えるというのは完全に0になるという意味であり、物質以上の価値を知っている人でないと出てこない発想である。 

しかし、その彼でさえもマイクロソフトの発展期には非常に手段を選ばずに競争相手をつぶしてきたのはよく知られている。日本で開発されたトロン(OS)はマイクロソフトに市場から政治的に締め出されたそうである。 


このような11室の象意を考えるとき、世界の資源や財の大部分を握りしめているロックフェラー財閥やロスチャイルド財閥はその象意から考えて11室である。 

ユダヤ人問題でも触れているが、彼らがいくら進化しているとしても、彼らの根本的な問題は物質への欲望が手放せないことである。 

それに対して、覚者方は物質の誘惑から完全に解放された方々であり、彼らは現在までずっと、世界の山脈や砂漠などの隠遁地から人類を見守り、保護してきたのであり、完全に12室の象意の中にいるのである。 

何故、11室が地位が高く、非常に幸福に見えるにも関わらず、ハウスの吉凶としてはニュートラルハウス(中立)で、トリシャダハウス(欲望)で、ウパチャヤハウス(努力)であり、支配した場合、惑星が機能的凶星化し、インド占星術の位置づけの中ではそれほど良いハウスとは位置づけられていないのかを考えるとき、インド文化の霊的傾向を考えると非常によく理解できる。また11室の性質は実際に世界で成功した人たちの人生を研究することによって理解可能である。 















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