まもなく衆院選の投開票が実施される。
私自身は衆院選挙は来年の夏以降ではないかと考えていたが、この年末という奇妙なタイミングで衆議院の解散が行なわれた。
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衆院が解散、総選挙へ 12月4日公示、16日投開票
2012年11月16日15時54分 朝日新聞
衆院は16日午後の本会議で解散された。総選挙は12月4日公示、同16日投開票の日程で実施される。民主党政権での解散は政権交代を果たした2009年9月以来初めて。同党は3年間の政権運営で世論の逆風にさらされており、政権を維持できるかどうかが最大の焦点となる。
野田佳彦首相は16日午前の閣議で解散を宣言し、全閣僚が解散書類に署名した。午後3時50分に始まった衆院本会議では、横路孝弘衆院議長が解散詔書を朗読して解散を宣言した。
自民党や公明党は民主党政権の失政を追及し、政権奪還へ向けて勢いづく。また、国民の生活が第一やみんなの党、日本維新の会など第三極は、消費増税法を成立させた民自公3党合意といった既成政党が主導する政治の打破を訴える。
選挙戦では、消費増税の是非や原発政策などが問われそうだ。
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気になるのは、太陽の党と合併し、石原慎太郎を党首として擁立した日本維新の会の動きである。
石原慎太郎の出生図を見ると、来年の3月から5月にかけて木星が双子座に入室し、土星が天秤座で逆行して、
月、太陽、マハダシャーロードの水星からみて10室にダブルトランジットが形成される。
従って、昇進のタイミングであり、世に打って出るタイミングである。
以前から石原慎太郎のチャートについては子供の誕生のタイミングなどから射手座ラグナに設定していたが、
このラグナについては正しいのか検討する必要があるかもしれない。
然し、現在、マハダシャー水星期であることは確かであり、だからこそ乙女座で高揚し、月、太陽からみて、バドラヨーガの水星期に、この4期でおよそ13年の長期に渡って都知事を務めていたのだと理解できる。
マハダシャーの水星期になる頃に都知事に当選したのであるから、太陽と絡む水星期というのは政治職につく象意だったのである。
実際、今になって思えば、石原慎太郎がこの強い水星期の途中で落選したり、失脚することは考えにくいことだったと分かる。
射手座ラグナが正しければ、10室に太陽が在住する為、政治家としての典型的な配置となる。
もし射手座ラグナであれば、現在、チャラダシャーが山羊座/蟹座(2012/9/29~2013/9/30)であり、Amkの木星が蟹座から見て、
10室にアスペクトしているため、大舞台に立ち、昇進する時期である。
おそらく選挙を戦って、来年の春頃には国政に復帰して、まだ目立って活動することを示していると思われる。
日本維新の会と合併した時のチャートを見ると、月からみて6室支配の金星が10室で減衰している。
これは特別な法則が働いて、ラージャヨーガ的に働くが、この金星は乙女座に在住しているので、
月、太陽、水星が乙女座に在住する石原慎太郎の表示体である。
つまり、日本維新の会は石原慎太郎というスターを手に入れたということになる。
水泳で有名なイアン・ソープも金星が10室で減衰しており、この金星期に活躍していることを確認している。
従って、このチャートから言えることは、日本維新の会は石原慎太郎を擁立して正解だったということである。
日本維新の会の発足時のチャートを見ても水星と太陽が乙女座に在住している。
これは石原慎太郎との縁を表わしている。
セレモニーの時間が通常am10:00~11:00ぐらいの時間に設定されることが多いため、
時間は11:00に設定している。そうするとラグナは蠍座である。
太陽は10室の支配星で11室の支配星である水星と11室に在住している。
然し、ラグナにラーフ/ケートゥ軸が重なり、ラグナロードの火星が12室で土星と絡んでおり、
現在、ラーフ/金星期である。
金星は7室支配で9室に在住し、蟹座に在住していることから大衆からの支持が期待できる。
またディスポジターの月は4室に在住して10室にアスペクトしている。
またナヴァムシャでも金星は高揚して月と絡み、高揚する木星からアスペクトされている。
従って、日本維新の会は、報道では伸び悩んでいるといった意見が聞かれるが、実際は躍進するのではないかと考えられる。
橋下徹のチャートを見ると、現在、火星/水星期で、木星が8室に入室して、来年の3月~5月に8室にダブルトランジットが生じるため、政治家としての活動に変化がもたらされる可能性が高い。
10室支配の太陽が8室に在住して、9室支配の月と相互アスペクトして、ダルマカルマラージャヨーガを形成している。
然し、それは2-8室の軸で形成しているのである。
これはトリッキーであるが、これは今回の石原慎太郎との合併を表わしており、石原慎太郎を擁立して、彼の活躍による棚から牡丹餅的なポジションを得ることを表わしている。
実際、8室とはパートナーの財産とか人脈を表わしており、私も今回、石原氏を擁立したことにはなるほどと思ったのであるが、彼は自分では戦わずに石原氏を擁立して、そこにおんぶして行くということなのである。
石原氏の力に頼って今は日本維新の会を運営して行こうというあり方をよく表わしている。従って石原氏が国政に返り咲いた後は、石原氏を通じて、影響力を振るうことが予想される。それが太陽と月の相互アスペクトによるダルマカルマラージャヨーガなのである。
然し、木星が双子座8室に入室すると、12室にダブルトランジットが生じるため、自分自身はあまり表に打って出ることが出来ないのである。裏方で仕事をしていくことが考えられる。
次に自民党は躍進できるのかということが問題である。
自民党の出生図を見ると、蠍座に惑星集中している。
そして、蠍座から8室に木星が入室し、ダブルトランジットが8室に形成され、来年12室にも形成される。
これは自民党の衰退を示しているのではないのかということである。
国民は民主党政権が苦労してきた財政の問題などは全て自民党政権時代に築かれたものであることはよく分かっている。
自民党に戻った所で何の解決にもならないことはよく分かっているのではないかと思うのである。
この自民党の動きの中で、注目されるのが安部晋三の動きである。
2チャンネルのデータによれば、安部晋三の出生時間は02:35と書かれている。ソースは不明である。
この時間で出生図を作成すると、ラグナが山羊座となる。
然し、山羊座ラグナでは安部晋三のこれまでの活動が説明できないため、少し時間を修正して、射手座ラグナにすると、
非常に納得できる結果となる。
例えば、射手座ラグナにすると、2007年前後に総理大臣に就任してから、様々な批判や障害(6室)に苦しめられ、病気にも苦しめられて、辞任に至るということがマハダシャー金星期の開始のタイミングで起こっており、これは金星が6室、11室の支配星であることから引き起こされる出来事である。
この金星期であることは基本的には変わっていない。それでは何故、今のタイミングで安部晋三が表舞台に躍り上がってきたのかということであるが、土星が今現在、出生図の天秤座で高揚する土星にリターンしているからである。
またマハダシャーロードの金星も11室の支配星で11室で自室であるため、評価が高まり、名声を得る時期ではあるのである。
また現在のダシャーを確認すると、金星/火星期である。
火星は射手座ラグナであれば、5室支配でラグナに在住し、ラーフと接合している。
従って、今、非常にアクティブに自分を表現しているといえる。
然し、安部氏が頑張ったとしても自民党自体が躍進できるかということは自民党のチャートを見た限りでは全く予想出来ない。
次に民主党であるが、民主党のチャートは蟹座ラグナで牡羊座に惑星が集中している。
牡羊座に木星がトランジットしていた間、民主党は元気であったが、今は元気がそれ程なくなっている。
事業仕分け作業などで蓮舫議員がばさばさと予算をカットしていくあのパフォーマンスはまさに牡羊座的であったと言える。
自民党政治を打破するという理想を掲げて旗揚げした理想に溢れる政党であったが、実際、政策策定においては、子供手当てとか、高速道路無料化など、ばら撒き政治を展開して、無策ぶりを露呈した。
これは牡羊座の特徴である。開拓者、企業家精神には溢れているが、具体的な現実的な政策を実施する能力には欠けていた。
これは牡羊座に惑星集中していることがもたらしたものではないかと思われる。
特に牡羊座は土星が減衰する星座であるため、何かを始めたり、立ち上げたりすることは得意だが、現実的な実務によって、手堅く運営したり、オペレーションすることは苦手である。土星が弱いことの結果である。
だから経済政策も福祉政策も、財源の確保で現実的な計画が出来ず、全て失敗しているということができる。
理想に対する気持ちだけが先走って、中々現実的なプランを立てることが出来ない。
菅直人が全く経済政策について分からなかったということも、こうした民主党の特徴の一部である。
牡羊座から見ると、現在、木星が2室をトランジットして、土星は7室をトランジットして、4室にアスペクトしている。
蟹座ラグナであれば10室に土星がアスペクトしている。従って、民主党にとっては今は厳しい時期である。
来年の3月~5月に木星が双子座に移動すると、3室は努力のハウスである。
そして、蟹座からは12室、天秤座は4室であり、4室にダブルトランジットが生じる。
土星が牡羊座にアスペクトしているので、民主党は今回の選挙は厳しい戦いになることが予想される。
木星は牡羊座を保護せず、4室にダブルトランジットが形成されるということは、もう一度、
民主党を立て直すために組織の内部についていろいろ整えなければならないことを示している。
野田総理のチャートを見ると、今回の解散総選挙が早かったため、土星/太陽期が続いている。
アンタル太陽期は来年の6月頃まで続くのであれば、まだ今の所、威厳を保っている。
来年の夏以降、アンタルダシャーが月期に移動すると、批判を受けて大変なことになる。
また今は木星が獅子座ラグナからみて10室をトランジットしている。
従って、まだ10室に木星が通過している間に解散総選挙を決定したのは、野田総理にとっては、
よかったと思われる。総理大臣現職の威厳を残したまま、選挙戦を戦えるからである。
それでは、国民の生活が第一の小沢一郎はどう戦うのか。
小沢一郎は現在、土星/土星期に移行し、もし出生時間の修正が上手く行っていれば、土星/土星/金星期辺りである。
土星は6室の支配星で10室に在住しているため、やはり選挙では強さを発揮する。
小沢一郎が検察との死闘の末、結局、無罪を勝ち取ったのは、土星が6室支配で10室に在住していて闘争に強いからである。
チャラダシャーでも双子座/双子座である。
双子座にはAmk、DKが在住し、魚座にAKが在住しているので、10室にジャイミニラージャヨーガが成立している。
従って、小沢はこの選挙でかなり票を集めることが予想される。来年の春、木星が双子座に移動して、ダブルトランジットが形成されても、水星、木星、火星が在住して、ラージャヨーガダナヨーガを形成している。
従って、今回の選挙では小沢一郎はしぶとく生き残ることが考えられる。
然し、2013年5月以降はチャラダシャーが蟹座に移動してしまうので、いよいよ小沢一郎が引退を考え始める頃である。
ジャイミニではそのような解釈になるのである。
今はメジャーダシャー双子座の時代の最後の力を発揮できる非常によいタイミングである。
最近、存在感を失くしていた小沢一郎が、この選挙では結果を残すことが考えられる。
従って、選挙結果は以下のように予測している。
日本維新の会 -↑それなりの結果を出す
自民党 -マスコミで言われているほど伸びず
公明党 -不明
民主党 -↓下降
国民の生活が第一(11/27 未来の党へ合流)-↑躍進
個人的な好みから言えば、やはり、そもそもの問題を作り出した古い自民党に戻ることもできず、民主党の政策には期待できず、日本維新の会の政策が石原慎太郎に妥協して、原発推進派に傾き、右傾化し過ぎて心配だったりする場合、残るは小沢一郎率いる国民の生活が第一しかないのである。よく考えてもそこしか投票できる党はない。
もし小沢一郎が土星/土星/金星期であれば、この選挙で小沢一郎は復活すると考えられる。
獅子座ラグナで現在、木星が10室をトランジットし、まもなく11室のラージャヨーガ、ダナヨーガのハウスに木星が入室して、
ダブルトランジットも形成し、更にチャラダシャーも双子座/双子座である。
全ての条件が揃っている。自民が信用できず、民主に期待できず、実績のない日本維新の会に不安を覚える時、
やはり国民の信頼が向かうのは、国民の生活が第一の小沢一郎である。
来年、双子座に木星が入室するが、その後、蟹座に木星が入室して、天秤座で逆行する土星との間で、蟹座にダブルトランジットが生じる。
この時に世界各国にナショナリズム、民族主義の傾向が生じ、全体主義的な風潮が出てくることが予想される。
既にインド占星術コミュニティーでは、2014年頃に尖閣諸島に中国が上陸してくるのではないかといった予測が立てられている。
石原慎太郎の国政復帰は、その民族主義化、右傾化への布石なのである。どれくらい躍進できるのか分からないが、今回の選挙で日本維新の党が国政に参入してくる。その時、より政策が右寄りに傾くのは避けられないのであり、それが中国を刺激することにもなり、先手を打って尖閣に仕掛けてくるといったように領土問題が活性化することが予想される。 以前のコラムでも示したが、蟹座にダブルトランジットが生じる時に民族主義、全体主義が台頭し、領土問題が活性化するのである。
石原慎太郎は現在、水星/木星期であるが、おそらく次が水星/土星期である。
石原慎太郎の土星は強く、ナヴァムシャでムーラトリコーナの座にあり、D10で高揚している。
従って、石原慎太郎も、この水星/土星期にマハダシャー水星期の最後の大仕事をするために今、国政に復帰するのである。
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「石原代表」求め合併急いだ橋下氏
2012.11.18 00:02 産経ニュース
紆(う)余(よ)曲(きょく)折(せつ)の末、日本維新の会と太陽の党が合併を果たし「第三極から第二極」を目指す新たなステージに入った。だが、両党合意の政策骨子では、橋下徹氏が「センターピン」と位置づけた原発や環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)で維新側に妥協があった。橋下氏が旗印を曲げてまで合併を急いだ背景には、石原慎太郎氏と組まなければならない事情があった。
橋下氏は大阪市長就任から1年に満たず、肝心の大阪都構想はまだ緒に就いたばかりだ。ここで市長を投げ出し、国政に転じれば、支持の低下とともに、役所側の抵抗などで構想が骨抜きになりかねない。
日本維新を立ち上げて2カ月弱。橋下氏は、17日の会見でも「大阪市政の業務はきちんとやる」と強調したが、党代表との「二足のわらじ」にも限界はある。一方で、政権選択選挙に臨む以上、首相候補を示す必要があると考えたが、党内で橋下氏に代わるシンボル的存在は見当たらない。
自ら国政に踏み出せない状況の中で、トップにふさわしい人物は党外に求めるしかなかった。その中で見定めたのが、政治経験が十分で、かねて尊敬の念を抱いてきた石原氏だった。「最強のリーダー」と絶賛する石原氏の知名度に、党を託そうと考えた。
石原氏は橋下氏に共同代表就任を提案したが、橋下氏は固辞した。「決める政治ということを考えれば、決定権者は一人の方がいい」。それが、橋下氏にとってベストの選択だった。
だが「真正保守」を根底に位置づけきた太陽と維新のメンバーでは、そもそも肌合いに違いがある。橋下氏自身「真正保守とか言っているメンバーとは組めない」発言した経緯もあり、感情的なしこりも残る。
「石原代表」を得るため、根本的な違いを内包したままの新たな船出。今後「小異」が火種となりかねない危険性も秘めている。
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