先日12/8 午前中にみずほ証券での担当員の入力ミスで、61万円で1株売るところを1円で61万株売り注文したことになり、大量の空売り注文が発生し、ストップ安になり、あわてて買い戻したが約400億円程の損失が出たという。
実際には値幅制限があるため、1円で売ることはできないため、損失は400億円に留まったがもし値幅制限がなかったら、数千億という損失を出していたのではないかと思われる。
この入力ミスは、トランジットの水星がちょうど蠍座に入室して間もないタイミングだった。
蠍座の水星は減衰しないまでもかなり弱いことは明らかである。蠍座からみて水星は8、11室支配の機能的に大凶星であり、双子座からみて蠍座は6室、乙女座からみて3室であり、支配星座からみても蠍座をラグナとした場合の支配星としてみても両方とも、ドゥシュタナ、ウパチャヤと絡んでおり、非常に弱いことが分かる。
水星は魚座の水の部屋で減衰するように、蠍座も同じく水の部屋であることから、風の論理性や知性を失い情緒的であいまいな性質を持つことが考えられる。
また水星は牡羊座バラニーで強い敵対惑星の火星から8番目のアスペクトを受けており、よく考えずに早とちりや衝動的なミスをしやすい条件が整っていた。
蠍座は生来的に8室の象意を持つのであり、8室の象意は苦悩、不幸、突然の事故、訴訟を起こされたりといった災難である。よって、コミュニケーションを表す象意に絡んで上記の災難が降りかかってくることが考えられる。
ある事象について調べたい場合、その事象を表すカラカをラグナとして、チャートを作成する技法があるが、この場合、コミュニケーション、知性のカラカである水星をラグナとして、チャートを作成すると、蠍座に入室する水星は8、11室支配の水星がラグナに在住しているかたちとなり、8室の支配星が絡むかたちとなる。
上記のことから、水星は非常に蠍座入室で傷つき、マンデーン占星術的に非常に悪い配置にあるということができる。
また興味深いことに今回の誤発注問題で、短期間のうちに莫大な利益を上げたジェイコム長者が生まれ、個人投資家でも利益を出した人物がたくさん出たようである。
こうした突然の棚からぼたもち的な利益は8室の象意であり、この騒動でミスをして大変な不幸に陥っている人もいれば、その騒動を利用して、突然に成り上がった人たちもいるのである。
8室は相続という象意もあり、人が死ぬことによって突然に得られた遺産とか、利益などを表している。
8室の象意を生来的に持つ蠍座に水星が入室したタイミングで今回の出来事が起こるというのは非常に占星術的にみて興味深い話である。
その蠍座に牡羊座でMTで強い火星が8室目のアスペクトをして、その蠍座は定座であることから、生来的な強い8室の象意が非常に強くでていると考えることができる。
しかし、話はそれだけで終わらない・・・
前回、水星期の予言成就で、システムの誤再起動によるサービスの停止という事態を招いた時、水星は蠍座で逆行していた。
そして、ジェイコム株の誤発注問題で、みずほ証券が400億損失したと騒いでいる頃、私は再び、2度目のミスをしたのであり、こちらの方が重大なミスだった。
それは重大な事件に発展する可能性のあるミスだった。
しかし、幸いなことにそれは別の人物によって発見され未然に防がれた。
私は担当者に辞意を表明したが、辞めて済む話ではない。
ケートゥ/水星期に移行した12月3日になってから、既に3つのミスをしており、そのうち1件はかなり重いミスであった。
水星は3、6室支配の機能的凶星であり、現在、月の上をトランジットの土星が通過中でまさにサディサティの真っ最中であるが、ダシャーがよい時、サディサティーは恐るるに足りないというラオ先生の一文が思い出される。
逆に言うと、ダシャーが悪い時、サディサティは恐るるに足るのである。
このように、サディサティーと悪いダシャーが合わさった時、最悪の影響を発揮することが分かる。
然し、3、6室支配の機能的凶星のダシャー時で危機的体験をしながらも、占星術のインスピレーションや分析力だけは活発にさえてくるのであり、それはナヴァムシャで9室で水星が定座に在住している影響かもしれない。
ナヴァムシャの影響は内奥の性質、欲求として働くのであり、ラシチャートは現象界そのものを表しているように思える。客観的には厳しい状況であっても内奥ではインスピレーションが働いているのかもしれないし、またそう思いたい。
あのみずほ証券で入力ミスをした担当員の気持ちが今回の危機的状況を通じて痛いほど分かるのである。
彼が受けている責任の重圧は相当なものである。
そして、その末端から数珠つなぎ的に権力の上層部にまで責任の重圧が押しかかっている。
記者会見での謝罪、関係各所への謝罪、政府の業務改善命令、テレビの報道で取り上げられ、世間の厳しい目にさらされる、など、大変な重圧である。そして、その後も贖罪の日々が待っている。
その重圧を体験した人はもはや今までのその人ではない。カルマの惑星である土星はそのような経験を与えることによって、その人に究極的な変容をもたらし、過去のカルマを解消させ、再出発をさせるのかもしれない。
テレビで事件を他人ごとのように眺めてはいてもこのような体験を通じて、まさに自分自身も世界に組み込まれていて、世界を構成する一部分なのだと気づかされるのである。
秀吉
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1円で誤発注か? ジェイコム株が乱高下
2005年12月 8日 (木) 13:21
8日午前の東京株式市場で、東京証券取引所マザーズに同日新規上場した総合人材サービスのジェイコム(大阪市)の株価が、ストップ安の後にストップ高を付けるなど異常な値動きをした。証券会社の誤発注が原因とみられている。
同社の売り出し価格は61万円で、初値は67万2000円。関係者によると、ある証券会社が1円で約60万株を売り出したところ、大半の売買が成立した。同社の発行済み株式数は1万4500株のため、実際は約60万円で1株を売ろうとして、指し値と株数を間違えたのではないかとの見方が出ている。
同社株は一時ストップ安となる57万2000円まで急落。その後、ストップ高となる77万2000円まで上昇した。
誤発注なら巨額な損失が発生する。
(共同通信社)
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みずほ証券、誤まって大量の売り注文 株式市場は混乱
2005年12月 9日 (金) 03:03
8日の東京株式市場で、みずほフィナンシャルグループの中核証券会社であるみずほ証券が、1株を61万円で売るところ、1円で61万株と誤って売り注文を出し、300億円規模の損失を出した。これが原因となって株式相場は終日混乱した。市場では誤発注が明らかになると、損失穴埋めのために保有株の大量売りが出るのではないかとの思惑から投資家の売りが相次ぎ、東証は全面安の展開となった。
みずほ証券の福田真社長が8日午後11時半から記者会見し、現段階での損失は約270億円にのぼると明らかにした。損失額は最終的に300億円を超す可能性があり、発注ミスがもたらした損失としては前例のない規模となった。
誤って売り注文を出したのは、この日に新興市場のマザーズに上場した人材派遣会社「ジェイコム」(本社・大阪市)の株式。東証などによると、公募価格は1株61万円で3千株が売り出されたが、みずほの指し値は1円だった。61万円で1株の売りとするところを、1円で61万株の売りと誤って入力した。注文が不自然だという警告が入力画面に出たが、担当者は無視して作業を続けたという。その後、誤りに気づき、東証のシステムに取り消しの指示を4回出したが、認識されなかった。みずほは「コンピューターの操作を正しく行わなかったために取り消しができなかった」と説明している。
ジェイコム株は67万2000円で初値がついた後、東証ルールにもとづく値幅制限の下限(ストップ安)である57万2000円まで急落した。61万株すべての売り注文が成立しているが、実際のみずほの売値は1円ではなく、ストップ安近辺で成立している。
ジェイコムの発行済み株式数は1万4500株しかなく、みずほの売り注文株数はその42倍。実在する現物株数以上に売ってしまい、結果的に「空売り」する形となった。みずほは売買が成立した株数を調達する必要に迫られ、その後大量の買いに入った。ジェイコム株は急騰してストップ高の77万2000円でこの日の取引を終えた。
みずほは成立した売り注文について決済を迫られる。
みずほ証券が誤りを公表したのは午後4時過ぎ。市場は取引時間中に当該証券会社を確定できないまま「誤発注した証券会社が損失を埋めるため、自己売買部門で含み益のある銘柄を市場で売るのではないか」との思惑が一方的に広がり、全業種に売りが波及した。
日経平均株価の終値は前日比301円30銭安い1万5183円36銭。東証1部全体の値動きを示すTOPIXは同29.86ポイント低い1568.73で、ともに今年3番目の下げ幅だった。取引開始直後は小幅にもみあう展開が続いていたが、誤発注の情報が流れると、午前の取引の途中から急速な下落に転じた。
取引終了後、東証内で新規上場の記者会見をしたジェイコムの岡本泰彦社長は「一部の証券会社が売り注文を間違え、大量発注したと聞いた」と話し、「誠に遺憾。私どもの会社を適正に判断した値段がついてほしかった」と述べた。
みずほ証券は同日夕、「関係者に多大な迷惑をおかけした。詳細が判明次第、改めてご報告申し上げます」とのコメントを発表した。
《ジェイコム》 93年設立。当初はPHSや携帯電話端末の販売などを手がけていたが、現在は家電量販店などに携帯電話の販売員を派遣する人材サービスが主力事業。本社は大阪市中央区で、名古屋、広島、東京に支社を置く。岡本泰彦社長。昨年度の売上高は46億8000万円。
《みずほ証券》 みずほフィナンシャルグループの大口取引専門の証券会社。00年10月、旧興銀証券、富士証券、第一勧業証券が合併してできた。証券の発行引き受け、企業合併・買収(M&A)の仲介など投資銀行業務に強みを持つ。05年度中間期の営業収益は1991億円で、野村、大和、日興に次ぐ業界4位。本社は東京都千代田区、福田真社長。
(asahi.com)
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27歳男性が20億円超もうけ ジェイコム株で
みずほ証券によるジェイコム株の大量発注ミスで、今度は千葉県市川市在住の無職男性(27)が問題の株を7100株売買し、少なくとも20億3500万円を超える利益を得ていたことが16日、関東財務局に提出された大量保有報告書で分かった。
前日には、東京都港区の会社役員が約5億6000万円の利益を得たことが判明しており、今回のトラブルに乗じてデイトレーダーなど個人投資家の一部も“荒稼ぎ”していたことが裏付けられた。
報告書によると、無職男性は発注ミスのあった8日に34億3661万6000円の自己資金を投入して7100株を取得し、同日中に1100株を市場で売却した。
(共同通信) – 12月16日22時31分更新
<みずほ証券誤発注>個人でも利益5億6300万円
みずほ証券によるジェイコム株の誤発注問題で、東京都港区在住の24歳の会社役員が3701株(発行済み株式の25.52%)を取得し、現金決済で約5億6300万円の利益を上げていたことが15日、関東財務局に提出された大量保有報告書で分かった。
同報告書によると、会社役員は誤発注のあった8日、「投資の目的」で、約28億1000万円(1株平均約75万9000円)かけ、同株を取得。費用は「自己資金」としている。13日の現金決済で1株当たり91万2000円を受け取ったため、取得価格との差額の約5億6300万円を6日間で稼いだ。
この個人投資家が役員を務める港区内の会社は「当社の株主で、普段はほとんど事務所には出てこない」と説明している。また、この投資家は東証2部上場上場の産業用照明器具メーカー、森電機の第4位の大株主でもある。
ジェイコム株を巡っては、デイトレーダーなど個人投資家も利益を上げたとみられていたが、個人の大量保有報告書の提出は初めて。日本証券業協会は証券会社に利益返上を要請する方針だが、個人は対象外としている。【後藤逸郎、上田宏明】
(毎日新聞) – 12月16日11時19分更新
<みずほ誤発注>外資系3グループ、30億円の利益
みずほ証券の誤発注問題で、米国の「タイドマン・ジャパン・エル・ピー」グループが1000株▽ケイマン諸島の「エボリューション・マスター・ファンド」グループが5100株▽アイルランドの「サスケハナ・アイルランド・リミテッド」が9294株を取得していた。3グループで約30億円の利益を上げたとみられる。
(毎日新聞) – 12月16日3時13分更新
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4百億円に損失拡大 株の大量発注ミス
2005年12月12日 (月) 20:40
みずほ証券のジェイコム株大量発注ミスで、株取引の決済を保証する日本証券クリアリング機構は12日、同株の買い手に株券を手渡す代わりに現金を支払う「強制決済」に踏み切り、事態の収拾を図ると発表した。13日に実施する。決済価格は1株当たり91万2000円で、投資家は、取得額との差額を口座がある証券会社から受け取る。誤った売り注文を出したみずほの損失は、予想されていた「300億円以上」から400億円程度に膨らむ見通し。
強制決済は、1950年に旭硝子株をめぐる投機的な売買を終結させるため実施して以来55年ぶり。東証と同機構、証券業界は市場の早期安定のため非常手段を取ることを決断した。
システムの欠陥から売り注文を取り消せなかった東証に、みずほは一部損失の肩代わりを求める。負担額によっては東証の財務基盤が悪化し、自らの市場への上場など経営戦略の抜本的見直しを迫られそうだ。
(共同通信社)
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