火災発生の日 -重大インシデント発生-

先週(2022年4月28日)の木曜日、21時15分前後だったと思うが、私が自宅兼事務所として使っている部屋に戻ろうと、道を歩いていた時のことである。


遠くに消防車が停車しており、何か繁華街で火事が起こった様子であることが分かった。


近づいて見ると、消防車は消化用のホースを何か道路下の配管につないでおり、消防車から道を伝って、私の進行方向に向けて、ホースを伸ばしていた。





消化活動がこれから始まろうとしているのか、もう終わったのか分からなかったが、消防車の向こう側には大勢の人だかりが出来ているのが分かった。


何か私のマンションの近くで火災が起こったようだと思いつつ、部屋への道を急いだが、途中で何か、非常ベルのような音が、マンションの上の方から聞こえてくることが分かった。どうやら火災が起こっているのはまさに私が住むマンションのようである。


周りには周辺の飲食店で飲み食いしていた人々が野次馬のように集まりつつあった。


そのような場所を通過して、マンション入り口から自分の階までエレベーターで昇ってみると、まさに非常ベルが鳴っていたのは私の階だった。


奥の方に複数の消防隊員たちが、集まっているのが見えた。





エレベーターで昇っていく時にもしや私の部屋が火事になったのではと思い、実際、消防隊員たちが、集まっているのを見て、ぎょっとしたが、然し、煙が出ていたのは、私の部屋ではなく、角を挟んだ隣の部屋だった。


隣の部屋のドアの下の隙間から煙が出ていて、その煙を検知して、非常ベルが鳴っていたのである。


消防隊員たちは、留守で鍵がかかっている隣の部屋をドンドンと叩いていたが、次第に煙の量が増して来て、明らかに部屋の中で、火が燃え始めようとしているのが分かった。


つまり、私は消防隊員たちが到着して、煙の出ているドアを調べ始めた時にちょうどタイミングよく自分の部屋に到着したようだった。


まさにこれから火が上がろうとしている所だった。


その緊迫した消防隊員たちの横から、「すいません、失礼します」と言って、私は隣の部屋である自分の部屋に入った。


煙がますます激しく出始めて、消防隊員が私の部屋のドアをガンガン叩いて、「煙が出て来たので、取りあえず、逃げて下さい」と伝えてきた。


私は戸口に出ると「貴重品があるので待ってください」と言って、再び、自分の部屋に入って鍵をかけた。


そのうち火の勢いが激しくなったと見えて、廊下には煙が充満し、私の入り口のドアから部屋にモクモクと煙が入り込んできた。


私はこれは大変なことになったと慌てたが、まずは火が燃え広がってきた時に備えて、何を持って逃げるかを考えて、取りあえずは、銀行のキャッシュカードと預金通帳、クレジットカード類などをカバンに詰めて、携帯用のハードディスクなどをPCから外して、カバンに詰めた。


携帯用のハードディスクはいいとしても、巨大なタワー型のデスクトップパソコンに設置してある内臓ハードディスクや、外付けハードディスクなどはどうしようかと暫く思案していた。


それと、この貴重な書籍類の数々、これらを置いて、逃げて、これらが燃えてしまったら、私の人生が台無しになる。


そのうち、煙の量はどんどん増えて来て、ドアの下の隙間から入って来て、玄関先が煙で視界が悪くなり、たき火をしている時のような焦げた匂いが部屋に充満してきた。





この煙を検知したら、部屋についている火災検知器が作動して、スプリンクラーが動作してしまい、パソコンや書籍類が水浸しになってしまうと私は焦り出した。


そして、ベランダのドアを開放して、煙を外に逃がす為に部屋を必死に扇ぎ始めた。


玄関付近にある換気扇を動作させて、何とか煙が充満することを避けるように試みた。



消防隊員たちは、部屋に入る鍵を入手することができない為、ドアをドリルで壊す作業を開始したのが分かった。


実際、見たわけではなかったが、電動ドリルで、ドアに穴をあけている大きい音が廊下から聞こえてくる。







ベランダに出て、外から見てみると、消防隊員たちは、非常階段を上がったり下がったり忙しく移動していた。


マンションの下には、野次馬と、警察官たちが集まっており、下から燃えている部屋を見上げていた。







私は自分の部屋の中で、たた煙をベランダの窓から外に逃がすことに没頭していた。


ただ何としてもこの部屋をスプリンクラーの消火システムで水浸しにしてはならないというそのことだけを考えていた。


木造の住宅ではなく、鉄筋の建物であったということと、角部屋で、隣の部屋とは間隔が空いており、延焼する恐れがそれ程ないということもあって、逃げるまでには及ばず、何とか消防隊員の方々が火を消し止めてくれるものと思っていた。


それくらい余裕をかまして、おそらく消火が上手くいったのか、煙が徐々に収まって来ると、私はパソコンに電源を入れて、するべき作業に没頭した。



煙が収まって来たため、少し作業をしてから、部屋を出てみると、消防隊員の方たちは、燃えた部屋の前にいたが、ドアは完全に壊され、部屋の中は黒焦げで、水浸しになっていた。



私は、消防隊員たちが、振り返って私を一瞥する中で、申し訳なさそうに部屋を出ると、「お疲れ様です」と一言言った。


「人はいたんですか」と一言、聞くと、消防隊員はそれ以上余計なことは聞くなと言わんばかりに「大丈夫です」と一言だけ言って口を閉じた。


あの火事の現場でよく見る黒く焼け焦げて水浸しになった光景が目の前に見えた。



確かに火事の間、部屋から出ずに貴重品の整理や自分のルーティンワークをこなして、火事の後、ひょっこり廊下に出て来て、「お疲れ様です」などと呑気なことを言う奴は、彼らには困惑させるような迷惑な話だったかもしれない。


お前を守るために俺たちは必死で消火活動をしていたんだぞ、と言われかねない状況である。



私は出かける為、1階に降りると、そこにはマンション管理会社の知人やおそらく当の部屋のオーナーかもしれない年配の男性がドアを開け放しの管理事務所で座っていた。


一言、挨拶をすると、自分の部屋が火事だと思い焦ったことや、煙がもくもくとドアの下から部屋に入って来で、慌てたことなどを伝えた。



当の燃えた部屋の住人は留守で、帰って来ておらず、まだ連絡もつかないようだった。



その日の晩は警察の方が、火事になった部屋の前で、一日、見張りをしてくれるとのことであった。



ドアが壊れたので、住人が戻ってくるまでは、泥棒などが入らないように見張りをしてくれるということらしかった。



この隣の燃えた部屋の住人のことは私は知っていた。



このマンションは特に入居の時にお互いに挨拶もしないし、お互いに隣人の名前なども知らないのだが、隣の部屋の住人とは度々、廊下ですれ違ったり、エレベーターで一緒になったりしたこともあった。



全く寡黙で、表情一つ変えないクールで何を考えているか分からない体のおそらく年齢にして30代半ばの青年(男)だった。



折り畳み自転車を部屋の中で所持しているらしく、時々、廊下を自転車を引きながら、エレベーターで階下に降りるのを目撃したことがある。



現代風の一人暮らしのライフスタイルを満喫しているかのような風であった。



この青年が家に戻って来て、丸焼けになった部屋を見たら、どう思うだろうかと私は考えた。



おそらくショックを受けることだろう。



そうした考えが何度も頭に浮かんだ。



そして、後で考えてみると、この青年は、おそらく私の直感では、蠍座ラグナではないかと思われた。



そのように意識化したのは初めてであるが、既に前からこの男性は蠍座ラグナであると私は直感していたのである。



何を考えている分からない寡黙な雰囲気と、安定感があり、不動宮の持つ頑固さ、意志の固さを備えていた。







その火事のあった2022年4月28日の21時前後の時間帯のトランジットの惑星を確認してみると、水瓶座に火星がトランジットしており、土星が山羊座の29°57’をトランジットしていた。まさに土星は水瓶座に移動する直前である。







翌日の11時24分には、土星は水瓶座に移動する為、まさに水瓶座に移動する直前だったことが分かる。





おそらくその彼が蠍座ラグナであれば4室(住居)に火星と土星がトランジットしていたことになる。



トランジットの火星と土星が、特定のハウスで、コンジャンクションやアスペクトすることは、マンデン占星術では、地震、火災、台風、ハリケーンなどの自然災害を引き起こすコンビネーションである。



4室を土星と火星がトランジットするタイミングはまさに火災などで家が破壊されるタイミングだということができる。



だから、私が思った通り、あの青年は蠍座ラグナだったのだなと思った。




それと同時にこのマンションは歓楽街に建っている商業ビルと一体化したマンションであり、店舗用のテナントには、マッサージ店や居酒屋、マニア向けの古着屋など、明らかに水商売系のミニ歌舞伎町のような雰囲気を醸し出している一角なのである。



まさにこの場所は、蠍座で表される一角であり、蠍座の人々が大勢、棲息する場所である。



従って、その蠍座の人たちにとっては、今回の事件は、やはり、自分の居住スペースや居住空間が、火事で焼けるという体験だったのである。



少なからず、居住スペースに影響を受けたということである。



蠍座から見ると5室の魚座に月、金星、木星などのトランジットの吉星が集中していることを考えると、男性は、おそらく何か楽しいイベントや娯楽の用事で出掛けていたのである。



帰って来てみたら、家が焼けていたということかもしれない。



そうしたコントラストが、このトランジット図には、よく現れている。



3、4室支配の土星と1、6室支配の火星が4室(住居)にトランジットしていた訳だが、3室は4室を損失するハウスであり、土星が同時に3室と4室の支配星で4室に在住することにより、3室と4室の絡みが生じ、家の損失の象意が表れており、おそらくそこに火を表わす火星と障害の6室が絡むことで、火事による家の損失を表していたのである。



但し、実際に火事になったからには、この男性自身の出生図の4室に似たようなハウスの絡みや凶星などが在住していたと思われる。




このように水瓶座で火星と土星がコンジャンクトしたという観点で考えると、最近、起こった様々な事件も説明が付くと思える。







例えば、北海道の知床半島沖で観光船が沈没したこともこのトランジットが関係しているのではないかと思うのである。




北海道の知床半島沖での遊覧船事故


蠍座ラグナで考えると、4室を火星がトランジットしており、土星は山羊座の29°38’付近であるが、水瓶座に移動する2ヶ月前ぐらいから既に水瓶座に移動したような効果を発揮する。



つまり、4室に土星と火星、そして、乗り物の表示体である金星がトランジットしていたのである。



この時、沈んだのは遊覧船であり、観光目的の船で、まさに金星が表示体になって来ると思われる。



月は4室を損失する3室(4室から見た12室目)をトランジットし、また3、4室支配の土星は3室に在住して、乗り物の損失を表している。



また6室支配の火星が4室をトランジットしたり、金星とコンジャンクトすることは、船に亀裂が走ったり、何らかの事故で、船が壊れたことを表していると考えられる。



木星は魚座をトランジットしていたが、水瓶座には全く関係しておらず、保護の力を発揮していないことが分かる。



そして、蠍座から見ると、6室にラーフ、太陽、水星がトランジットしているが、これは狂信的に自分の偏った考えを押し通してしまう配置である。



観光船が出港出来る天候でなかったにも関わらず、強引に船を出してしまったのはその為である。



こうしたことから考えると、おそらく観光船のオーナーや経営者は、蠍座ラグナではなかったかと思えてくる。



火星や土星が、7室支配の金星(契約相手、クライアント、顧客)を激しく傷つけている為に船が沈没して多くの人を死に至らしめてしまったのである。



この判断には、蠍座ラグナにとって、ここ暫く12室(損失)にダブルトランジットが形成されて来たことも注目すべきである。



蠍座ラグナの人にとって、暫く経営上の損失などが続き、船を強引に出して、利益を出さねばならない事情があったのだと思われる。



(最近のコロナのオミクロン株の流行などによって暫く営業が出来なかったり、客足が遠のいていたことなども関係しているかもしれない)



悪天候で船が出せないとなれば、観光客は翌日あるいは翌々日に天候が良くなってから再び船に乗るという訳には行かず、一度、逃した客と、その売上は永遠に戻ってこない。



そこで、危険な悪天候とは分かっていながら、強引に船を出すという判断ミスを犯してしまったのである。



これは大丈夫だという思い込み、過信が原因であり、6室によって害された行為(10室支配の太陽)や、判断(8、11室支配の水星)の象意である。



ちょうど10室支配の太陽が8、11室支配の水星と共に6室に在住して、ラーフとコンジャンクトする様は、まさに利益を得たいという欲望から、間違った行為や判断を強引に押し通すという配置である。




また私は北海道は、蟹座の象意で表される地域であると前から考えていた。



おそらく蟹座ラグナの人々が多く住んでいる地域ではないかと思うのである。



北海道は開拓者精神に溢れた人々が移住した地であり、広大な北海道の土地に自分の家を築こうとする個人主義的なリバータリアン精神旺盛な人々が住んでいるのである。



西部開拓時代のアメリカと似たものと考えることができる。



北海道を蟹座で考える場合、水瓶座での土星と火星のコンジャンクションは、蟹座から見た4室支配の金星が8室で、8室支配の土星や5、10室支配の火星とコンジャンクトする形になり、これでも船の事故を説明することが出来る。



蟹座ラグナの方が、仕事上で、事故などを起こして、所有する船や利益などを失い、クライアントに重大な損害を与えて、自らの事業が行き詰まりに陥ったことを表している。





ロシアの石油貯蔵所などが火災に遭う


それと、もう一つは、ロシアのウクライナ侵攻で、最近、ウクライナ側のミサイルやドローンの攻撃があった為か、ロシア国内の石油の貯蔵所などで、火災があったことである。



プーチンは蠍座ラグナで、4室が傷ついている為、おそらくそうしたことが起こっているのではないかと思われる。



まだこの他にも色々挙げられるかもしれないが、蠍座ラグナということで、トランジットを考えた時に今は、住まいや乗り物という象意において、重大なインシデントが起こる時期である。




私は何故、隣人の火災に遭遇したのか


因みに私は何故、この出来事に遭遇したのかを考えてみたが、私は月と太陽が蟹座に在住しており、チャンドララグナから見た4室支配の金星が2室に在住しており、その金星に土星と火星が水瓶座からアスペクトして、傷つけたからである。(土星は上述したようにこの時点では山羊座の29°57’付近にあり、既に水瓶座に移動した効果を発揮していた)






土星と火星は、月と太陽から見て、8室をトランジットしており、困惑させる災難に遭遇したことを表している。


4室(住居)から見た8室であるため、住まいに関する困惑、災難を意味している。


但し、私の場合は、特に出生図で、月、太陽から見た8室に実際に傷ついた惑星などが在住していない為、私自身の部屋が火災に遭った訳ではなく、この程度の軽い経験で済んだのである。


この時、ダシャーは、金星/土星/ラーフ/金星/金星期で、スークシュマダシャーやプラーナダシャーが金星で、その金星に対して、トランジットの土星と火星が水瓶座からアスペクトして傷つけていたということである。


ダシャーロードに対するトランジットの惑星(土星、火星)の影響でこうしたことが起こったことが分かる。


金星は出生図上で、土星からのアスペクトを受けて傷ついており、ちょっとした影響も被ることを示している。


そして、アンタルダシャーロードの土星は、山羊座と水瓶座の境界付近にいて、私の4室支配の月にアスペクトしたり、月から見た4室支配の金星にアスペクトして傷つけていた。


従って、住居に煙が入って来たり、ドアなどにすすが付いて、汚れるなどして、火災の影響を少なからす受けたのである。


例えば、ここで、私の金星が月、太陽から見て4室支配で水瓶座の8室に在住して、火星のアスペクトなどを受けているような配置で、土星や火星、金星のダシャー、アンタルダシャーが来ているようなタイミングであったら、今回の土星と火星の水瓶座へのトランジットにより、私の住居は火事で燃えてしまったかもしれない。




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