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大王製紙元会長・井川意高氏のギャンブル依存症について

2022 10/04


大王製紙元会長・井川意高と言えば、106億円をカジノで“溶かして”会社法違反(特別背任)の容疑で東京地検特捜部に逮捕され、4年の実刑判決を受けた人物として有名である。

最近、youtubeに盛んに露出して、また自身のカジノ狂いを懺悔した著作『熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録(双葉社)』や堀江貴文との共著『東大から刑務所へ(幻冬舎)』、『熔ける 再び そして会社も失った (幻冬舎) 』などを出版し、ギャンブル狂いで、106億円を溶かすといった誰もしたことがない経験を売りにして、社会復帰を果たしている。

この井川意高の出生のラグナを検討した所、太陽ラグナで上手く説明出来るようであり、蟹座ラグナの可能性もあることが分かった。





材料としては、大学3年生の時に東京大学ヨット愛好会で出会った井川陽子夫人と結婚し、40歳の時に離婚していることである。


その間に3人の子供をもうけたが、興味深いことに離婚後も表面上はそのままで、刑務所にいる間も元夫人は家にいたという。


刑務所から出る直前に元夫人は近所のアパートに引っ越して、土日に長男のご飯を作る為に井川意高の家を訪れているという。


離婚した後も腐れ縁が続いていることは一つのポイントである。


堀江貴文らと親しくしており、会社から金を借りて、それをギャンブルにつぎ込んで、逮捕収監されている辺りは、自由奔放に自己中心的に生きる蟹座のリバータリアニズムを感じさせる。


大学3年生の時は、21歳頃で、1985年頃だが、ちょうどマハダシャー土星期に入った直後の土星/土星期である。


蟹座ラグナであれば土星は7、8室支配で8室に在住し、この時期に結婚したことが分かる。


また離婚した40歳は、2004年頃だが、ちょうどマハダシャー水星期に移行した直後であるが、蟹座ラグナであれば、水星は3、12室支配で2室に在住している。


水星は12室の支配星で、7室から見た6室の支配星で、8室に在住している。


12室の支配星は7室から見た6室の支配星である為、このタイミングで離婚したことが分かるが、直ぐに関係が切れて絶縁するのではなく、その後も表面上は同じままで、家に住み続けたり、子供のご飯を作りに井川意高の家に訪れている辺りは、7室から見た6室支配の水星が8室に在住しているからかもしれない。


蟹座ラグナから見てもラグナロードの月が7、8室支配の土星と8室でコンジャンクトしており、こうした配置の人物は、パートナーとは離婚しても完全に縁が切れずに腐れ縁が続いていくのである。



井川意高は、マカオのカジノでの賭けで巨額の借金を被り、借金返済と更なる賭け金のために大王製紙の子会社7社から2010年に約23億5,000万円、翌2011年4月からの半年間に約60億円を個人的に借り入れている。





この時がちょうどマハダシャー水星期の後半に差し掛かった頃で、水星/火星、水星/ラーフ期辺りなのである。


アンタルダシャーの火星やラーフに注目である。


まず、マハダシャーの水星は3、12室支配の水星で、2室に在住していることから、これは海外で、巨額の出費、損失を被り、実家の井川家の家族全員を巻き込むことを表わしている。


結局、莫大な借金を返す為に井川家が7割以上保有していた大王製紙株を北越紀州製紙に全て売却する等して自己破産せずに全額返済したのだが、一家の資産を全て、蕩尽し、井川意高の父親も取締役の弟・井川高博も解任され、井川家は、大王製紙から追われることになったという。


これは水星が3、12室支配で、両親、家族、財産の2室に在住し、8室支配の土星からアスペクトされている為である。


3室は食欲、性欲、睡眠欲のハウスであり、ギャンブルという娯楽に興じて、それで、一家の財産を蕩尽してしまったということである。


これは会社は三代目が潰すとよく言われるが、宗教的に言えば、一家の罪穢れを解消する為に三代目の放蕩息子が、使われたということかもしれない。


カルマ的にそのように解釈されるパターンに当てはまっている。



この井川意高が、ギャンブルに狂った配置は、蟹座をラグナとした場合の12室に在住するラーフ、金星、火星の配置である。


このラーフ、金星、火星の配置は、狂人を生み出す配置であり、狂った色情などももたらす配置である。



12室の火星は巨額の資金を海外のカジノに注ぎ込むエネルギーを表わし、4、11室支配の金星が12室に在住している為、財産、収入を海外のカジノに注ぎ込んだことを示している。


ラーフはそうした配置に更に油を注いで、過激にする役割を果たしている。


井川意高は、精神鑑定で、ギャンブル依存症だと診断されているが、自身もギャンブルで味わった”脳髄が痺れる感覚”を味わいたくて、ギャンブルにはまったと述べている。(実際、資料として抜粋したインタビュー記事では、その辺りのことが詳細に語られている)



通常、双子座は株式市場や為替市場などで、これらも広義の意味で、現在の賭博場である。


もっと直接的なものがカジノであるが、本質的には同じである。


そこに巨額の資金を投入して、全て”溶かした”というのは、この双子座12室に在住する火星、金星、ラーフで表わされている。


また12室の火星、金星、ラーフは、六本木などで夜毎に酒宴して藤原紀香などの女性タレントや田丸麻紀などのモデル、熊田曜子などグラビアアイドルらと派手に広く交流していたことを表わす配置でもある。



借金返済と更なる賭け金のために大王製紙の子会社7社から2010年と、2011年4月からの半年間に約60億円を個人的に借り入れた時のアンタルダシャーが、火星期やラーフ期であったことが注目である。



この頃、カジノに狂って、やめられなくなっていたことがよく分かる。



2013年6月26日に最高裁判所が、執行猶予なしの懲役4年の実刑判決を確定し、社会復帰促進センターに収監されている。



井川意高の場合、病気と認定されて、普通の刑務所ではなく、アルコール依存症などと同じような扱いで、社会復帰センターに収監されたようである。



そして、2017年6月に刑期満了して、社会復帰した直後にマハダシャーケートゥ期に移行するが、ケートゥのディスポジターは6、9室支配で10室に在住する木星である為、自身の経験を元に社会的に発言をしたり、提言をするような活動をし初めている。









木星はメディアの3室支配の水星にアスペクトし、月から3室に在住している為、メルマガや出版という形で、自己表現するようになったことが分かる。



井川意高は、以下のように週刊文春のインタビューの中で、今までの人脈や経験を活かして、できる範囲で人助けができたらうれしいなと思っていますと述べている。


そして、現在は、経営者の時の経験を活かして、知り合いの会社のコンサルティングをしているという。





――最後に今後の目標を教えてください。

井川 経営者をやっていたのでいまはその時の経験を活かして、知り合いの会社のコンサルティングをしています。そうやっていままで自分が築いてきたもので、周りの人の役に立てることがあるならそれをやっていきたいなという感じですね。

 経営者をやっているときは「自分のことは自分でやれよ」と思ってたんですが、刑務所に入ったらいろんな人が心配してきてくれて。その時に「ああ、人に頼っていいんだな」と思ったんですよね。それから、人に何か頼まれても「いいですよ」と言えるようになったんです。人に助けられるのも、助けるのもいいものだなって。だから自分も今までの人脈だったり経験を活かして、できる範囲で人助けができたらうれしいなと思っています。

(「人間って遊園地の1日券を持って生まれてくるようなものだと思うんです」 カジノで106億円失った大王製紙元会長が“絶望しなかった”ワケ 井川意高インタビュー #2より引用抜粋)



これは明らかにケートゥのディスジターの木星が、9室支配で10室に在住している効果である。





双子座12室のラーフ、火星、金星


この双子座12室に在住するラーフ、火星、金星がギャンブル狂いをもたらしたということは、一つの知識として覚えておくべきである。



仮にラグナが間違っていたとしても太陽ラグナからきちんと機能している。



また仕事運を見る場合、表示体の太陽をラグナとして見たりするが、井川意高は仕事とプライベートがあいまいで、子会社7社から巨額の金を個人的に借り入れたというのは、会社の立場を利用したということでもある。







従って、太陽ラグナから見た時に会社の金をギャンブルに使い込んだことも現れたと考えることもできる。



私自身、太陽が蟹座のプシュヤに在住しており、12室に土星、水星、ケートゥが在住しているためか、FXや仮想通貨などで損失を出したことを考えると、非常によく理解出来るが、ポジションを取った時の興奮状態、そこで利益が出た時の興奮状態というのはよく分かる。


それが忘れられない経験となり、損失してもそれがもう一度、味わいたくて、何度でもお金が無くなるまではまってしまう心理状態もよく分かる。



ラーフ、火星、金星のコンビネーションであれば、より過激な表現となったであろうことは理解できる。



ギャンブルをした時の脳髄の興奮状態を味わいたいという激しい欲求を表わしているような配置である。



行動主義心理学の研究などで、レバーを押したネズミに報酬を与える実験などでは、報酬を得られたネズミは、報酬が得られなくてもいつまでもレバーを押し続けることが分かっている。



一番、強固に条件付けが生じるのは、不定期に報酬が与えられる場合であり、その場合、ネズミは報酬がない時でも、レバーを押す行動が弱まっていく度合いは少なく、ずっと押し続けることが確認されている。



またギャンブル依存症の人にインタビューすると、報酬そのものには関係なく、ギャンブルしている時の自分を忘れて夢中になっているその無の状態が味わいたくて行っているという報告もある。



双子座は風の星座であり、臭いや触覚といったより物質的原始的な快楽ではなく、マインド内の興奮や刺激、スリルといったより抽象的なものを求める星座であり、その辺りが関係していることは明らかである。



非常に興味深いことだが、井川意高は、収監されていた間にディーラーと文通して、限定版のフェラーリなど20台ぐらいの車を買い、それを渋谷のセルリアンタワーの地下駐車場に止めて、1台辺り8万円、計100万円の駐車代を支払っていたが、結局、車に乗るのが楽しかったわけではなく、刑務所内で「車に乗ってどこにいってみようか」と考えている時間が楽しかったんだと振り返っている。



つまり、12室双子座のラーフ、火星、金星は、現実的な五感に直結した楽しみを求めているというよりも脳内の刺激を求めていたということである。



一つ言えることは、蟹座ラグナで、12室双子座に惑星集中している場合、株式投資やFX、カジノといった分野で、巨額の損失を出す典型的な配置である。




大王製紙元会長・井川意高氏の今


今の時世なのか、井川意高は、特別背任で実刑判決を受けたが、カジノ(バカラ)で106億円を溶かした伝説を作った男として、今では尊敬さえされている。どんな分野でも”普通”や”平均”を飛び抜けて逸脱した人物は、人々の尊敬を集める。



また借金は結局、井川家の資産である7割の株式を全て売却することで返済し、最終的には問題解決している。



王様のように自分の会社の子分である子会社から金を借りて、ギャンブルで負けたが、確かにそれは犯罪というよりも病気である。




(参考資料)

「酒池肉林でした」大王製紙元会長が暴露した“人気アイドルグループ”元メンバーの乱れぶり
2013年11月15日 メンズサイゾー

現在服役中の大王製紙前会長・井川意高氏(49)が15日に獄中から出版した「熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録」(双葉社)が芸能界に波紋を広げている。自身の半生を綴った本であるが、華麗な交遊関係があった井川氏は六本木・麻布界隈で知り合った芸能人との交流も赤裸々に綴っており、その内容が衝撃的だと話題になっているのだ。

 井川氏は大王製紙の創業家三代目として生まれ、10~20代は東大に現役合格して赤字子会社を立て直し、30代には役員を歴任、42歳で同社の社長に就任したエリート。だが、次第にカジノにのめりこむようになり、複数の自社関連会社から借り入れた総額106億8000万円をギャンブルで失い、一昨年に会社法違反(特別背任)で逮捕された。懲役4年の実刑判決を受けて現在は喜連川社会復帰促進センターに服役している身だが、井川氏は収監前に同書を書きあげていたという。

 なかでも衝撃的なのは、交遊していた芸能人の暴露エピソード。井川氏は多くの女性タレントとウワサになったことがあり、逮捕時も藤原紀香、ほしのあき、熊田曜子らの名前が取りざたされた。本書ではこれに言及しており、藤原については「今や日本を代表するセクシーな大物女優」と気を遣った書き方で「何か深い関係があったわけではなく、単なる昔からの古い友人の一人」とし、友人と一緒に水着でプールやサウナに入ったことがあるだけだと綴っている。また、熊田に関しては「一回しか会ったことがない」とし、こちらも肉体関係は完全に否定。肩透かしとも思えたが、ほしのについては別だ。

 ほしのが22歳の頃からブレイクするまで、月に1~2回は食事をする間柄だったといい、井川氏が飲みの席で「遊びにこない?」と電話をすると、例え忙しくても必ず顔を出してくれるほど親しかったという。さらに、ほしのからローションティッシュという高級ティッシュをおねだりされ、ダンボール1箱分をプレゼントしたとも述懐している。気になるのは、ほかの噂になった女性については全て関係をハッキリ否定していながら、ほしのに関しては親密さをアピールしながら肉体関係の有無を記していないことだ。これは暗に「彼女とはそういう関係だった」という意味だととられても仕方ない部分がある。

 さらに芸能界やファンにとって驚くような内容もある。それは匿名で書かれた人気アイドルグループの2人のメンバー(現在は卒業)についての記述だ。

 その2人は当時高校生だったが、井川氏は彼女たちと西麻布のバーで遭遇。さすがに女子高生はヤバイと判断した井川氏は、ソフトドリンクを飲ませて「それぞれタクシー代として1万円を渡して帰らせた」という。その時は大人しく帰った2人だが、彼女たちそれで引きさがるようなウブなタマではなかった。井川氏によると「1万円をポンと渡されて味をしめたのだろう。それから数カ月間、2人からは毎日のように『今日は何をやっているんですか?』と電話やメールで連絡が続いた」といい、その後の展開については「一言でいえば酒池肉林でしたよ」と衝撃告白している。

 この記述は業界やファンに最も衝撃を与えており、一部ではAKB48やモーニング娘。らの元メンバーの名前が取りざたされているようだ。

 誰なのかは別にしても、高校生のうちから西麻布・六本木界隈の高級バーに顔を出し、景気のいいオジサンを見つけては擦り寄っていくという眉をひそめたくなるようなアイドルの実態が暴露されたといっていいだろう。井川氏は核心にまでは言及していないものの、「酒池肉林」という言葉は枕営業や援助交際といったワードも想起させる。未成年とはいえ、たった1万円でアイドルがオッサンに尻尾を振るというのもファンにとって切ない話だ。

 あくまで本書の中心は井川氏の華麗なる半生と転落ぶりではあるが、「売らんがため」に追加された芸能人との交友録が業界に与えたインパクトは予想以上に大きかったようである。いずれは転落人生の清算として、芸能人のエピソードをメインに完全実名で全て暴露してほしいところだが…。

(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)
参照元:「酒池肉林でした」大王製紙元会長が暴露した“人気アイドルグループ”元メンバーの乱れぶり
2013年11月15日 メンズサイゾー
大王製紙前会長が語る「あの女性有名人」との噂の真相
井川意高 2018.10.29 幻冬舎plus

カジノに入れ込み、注ぎ込んだカネの総額106億8000万円。一部上場企業・大王製紙創業家に生まれ、会長の職にありながら、なぜ男は子会社から莫大な資金を借り入れ、カネの沼にはまり込んだのか……。

 大王製紙前会長、井川意高氏の『熔ける』は、ギャンブルで身を滅ぼし、塀の中に堕ちた男の壮絶な告白本だ。「カジノ法案」が成立し、遠くない未来、日本にもカジノが誕生するであろう今だからこそ読みたい本書。一部を抜粋してお送りします。

宮沢りえが発した衝撃の一言

 社会人となってから、夜の銀座や六本木では、とにかく毎日のようによく酒を飲んだ。六本木に飲みにいくようになったのは、バブルのピークだった90年ころからだ。

 25~26歳の若さだった私は、四国新聞や西日本放送のオーナーだった平井卓也さん(現・自民党衆議院議員)や、平井さんの親友だった穴吹工務店の穴吹英隆社長らに連れられて六本木の店を開拓していった。穴吹さんや平井さんらは「ヤングプレジデントオーガニゼーション」(通称・YPO)という若手の社長会に所属しており、彼らにくっついていればYPOに所属している経営者との人脈を構築できた。

 こういった人々と六本木で遊んでいたころ、西麻布のバーで開かれたパーティに出かけた。そこで初めて宮沢りえさんと出会った。パーティには大勢の人々が集まっていたにもかかわらず、宮沢りえさんがいる場所だけ上からスポットライトが当たっているように浮きあがっている。

 多くの人が集まってワイワイ騒いでいたとしても、わざわざ探す必要がない。勝手に目が吸いつき「ああ、あそこに宮沢りえがいる」とまるでオートフォーカスのように照準が合ってしまう。「オーラがある」とはこういうことなのか、と軽い衝撃を受けた。たしかあれは貴花田関(元・貴乃花親方)とつきあっているかどうかという時期だったから、まだ宮沢りえさんが10代のときのことだ。

 その後、宮沢りえさんとは、別の西麻布のバーで彼女が親しくしていた大物歌舞伎役者と一緒にいる場面に偶然出くわしたことがある。よせばいいのに、たまたまそこに居合わせた人が、デート中の2人に私を紹介してしまった。男女が2人で酒を飲んでいるところに挨拶にいくなど、野暮なことだと私も承知していたが、熱心に誘われて断り切れなかった。

 大王製紙は、宮沢りえさんの初主演映画でヒット作となった『ぼくらの七日間戦争』(88年公開)に1億円ほど出資している。ふとそのことを思い出し、挨拶をした。

「はじめまして。大王製紙の井川意高と申します。宮沢さんは『ぼくらの七日間戦争』のころからのファンなんですよ」

 すると宮沢さんは私のことをキッと睨み、

「そんな昔のことなんか忘れてるわ」

 そうキツイ一言を発するではないか。デートのジャマをされたことが腹立たしかったのか、単にプライドが高かったからなのかはわからないが、いずれにしても「若い女の子にしてはえらく気が強いな」と驚いた。もっとも、宮沢さんがその後、大物女優として大成したのを見ると、きっとあれくらい気が強くなければ弱肉強食の芸能界では生き残っていけないのだろう。今ではそう思える。

「あの女性」との本当の仲は?

 大王製紙で働くようになってから、経営者だけでなく芸能人と一緒に食事をしたり酒を飲んだりする機会が増えていった。二谷友里恵さんとは、ワコールの塚本社長や大林組の大林剛郎副社長の紹介で知り合った。

 事件と前後して、一部マスコミやインターネットの報道では、私とさまざまな女優やタレントの関係が噂になった。なかでも、今や日本を代表するセクシーな大物女優と私に関する報道には驚かされた。彼女にとっても迷惑な話であろうから、この場を借りて本当の関係をきちんと記しておきたい。

 私とその女優とは、何か深い関係があったことはなく、単なる昔からの古い友人の一人だ。

 今では疎遠になってしまっているが、彼女がモデル業やグラビアで活動し、まだ女優としてブレイクはしていなかった時期に、皆でワイワイ食事をしたり、カラオケに行ったりするようなつきあいはあった。

 彼女が夏休みを3日取れたというとき、5~6人で一緒に軽井沢の別荘に出かけたことがあった。2泊3日を過ごす中で、別荘に併設されているプールやサウナに皆で入ったりもした。もちろん、全員水着を着用しており、何もいかがわしいことはなかった。

 このあたりの話に尾ひれがつき、「井川は女優の××さんとつきあっていたことがある」という噂が広まっていったのだろう。繰り返しになるが、私と彼女は単なる友人であり、それ以上でも以下でもないことをここに書き留めておきたい。

 噂話でいえば、さらに驚かされたのが、フリーアナウンサーとして活躍する滝川クリステルさんとの仲をマスコミに疑われたことだ。それが事実なら私もうれしい限りだが、私は滝川さんとそもそも面識がない。なぜこんな話が出回るのか、不思議に思ったものだ。

 ただ一つ可能性があるとすれば、昔から私の好みのタイプがハーフの美女というところが、噂の出所になったのかもしれない。滝川さんにはとんだ迷惑だったに違いないが、一連の騒動の際、私はマスコミの集中砲火を受けながら、裏も取らずに嘘を垂れ流すメディアのいい加減さには、ただため息をつくしかなかった。
参照元:大王製紙前会長が語る「あの女性有名人」との噂の真相
井川意高 2018.10.29 幻冬舎plus
「主婦が消費者金融からお金を借りるのと一緒ですよ」106億円を“溶かして”逮捕の大王製紙元会長は、出所後なぜカジノに戻ったのか?
井川意高インタビュー #1 味道苑
2022/08/11 週刊文春

 2011年、ある衝撃的なニュースが巷間を騒がせた。大手製紙会社・大王製紙の会長だった井川意高氏が会社法違反(特別背任)の容疑で東京地検特捜部に逮捕されたのだ。

 逮捕の事実はもとより、それ以上に世間に衝撃を与えたのが、カジノでの負けを埋め合わせるため子会社から「106億8000万円」という大金を借入れていたことが明らかになったことだった。

 17年に4年間の刑期を終えた井川氏は、この6月に『溶ける 再び そして会社も失った』(幻冬舎)を出版した。そこで明かされたのは、出所後に再びカジノへ足を踏み入れ、再度9億円もの大金を溶かしたことだった。

 ギャンブルに取りつかれた男は、なぜ再び沼に足を踏み入れたのだろうか――?

ギャンブルで味わった“脳髄が痺れる感覚”を味わいたくて

「精神鑑定を受けたらギャンブル依存症だと言われました。でも、僕自身はそんなことはないと思っているんですよ。遊びのなかで何が好きかと言われたら、ギャンブルが好きなだけで、その程度なんですよ。

 実際に刑務所に入って、ギャンブルができない時は、やりたいなんて一切思いませんでしたから。まぁその程度といいつつも106億円も溶かしてしまったんで、自分でも限度は超えていると思いますが……」

 淡々と語る井川氏の口調からは、100億円を超える金額を失ったという悔恨や、それでもまたカジノに足を向けてしまったという後悔の念を感じることは全くない。

――一般人の感覚からすると、106億円もの大金を失ったら、二度とカジノに近づかないのではないかと思います。出所後に再びカジノに行ったのはなぜなのでしょうか。

井川 普通は「二度とギャンブルなんかするもんか」と心に誓うと思うんですけどね。なぜか出所するとふと、ギャンブルで味わった“脳髄が痺れる感覚”を味わいたくなった。そう思ったら居ても立ってもいられず、すぐに3000万円をバッグに詰めて、また韓国のカジノに行ったんです。

ディーラーと文通し、刑務所内で高級車を大量購入

――そもそも106億円を失っているわけで、原資はどこから……?

井川 もちろん106億円は大金です。ただ会長職を首になったとはいえ、大王製紙本体やグループ会社の株を持っていたので、それを売ったりして工面しました。刑務所にいるときも、自動車雑誌を取り寄せて、刑務所内から馴染みのディーラーに文通で指示しながら、限定版のフェラーリを買ってもらったりしていましたから。

 当然、刑務所に入っているので実際に車を眺めたり乗ったりすることはできないんですけどね。それでも「刑務所から出たら、どの車に乗ろう」とか考えているのが楽しかったんです。

――普通の人とは感覚がだいぶ違いますね。

井川 買いそろえた車は、たぶん20台くらいだったのかな。全部、渋谷にあるセルリアンタワーの地下の駐車場に止めていたんです。駐車場代が1台で8万円かかるので、毎月100万円以上かかっていたんですよ。出所後になんだか急にバカらしくなって、刑務所を出たあとすべて手放しましたね。

結局、車に乗るのが楽しかったわけじゃなくて、刑務所内で「車に乗ってどこにいってみようか」と考えている時間が楽しかったんだと思います。そうして車に飽きると不思議なものでまたカジノ熱が出てきたんですよね。

本物のギャンブラーにはゴールがない

――そこから再びギャンブルの「沼」に足を踏み入れるわけですね。

井川 韓国のカジノではまず、4日で3000万円が9億円まで増えました。全部バカラです。ただ、過去には150万円まで負けが込んでから、一気に23億円まで増やした経験があったんです。あの時の脳髄の痺れを経験してしまうと、どうしても物足りなさを感じてしまいました。

ギャンブルって「臨死体験」なんですよ。使ってはいけないお金にまで手を出して、「さすがにこれ以上負けるとやばい!」というところから、運の流れがまわってきて、一気に勝ちを積み上げていくことがある。“マジック・モーメント”とか言われますけど、そのときの脳髄が痺れる感じは何にも代えがたいんです。

――9億円ものお金を手にしたら、「この辺で勝ち逃げしよう」という考えにはならないんですか?

井川 9億円の時点でやめられる人は、そもそも9億円まで増やせないんですよ。100万円が1000万円になって、「あ、これで欲しい車が買えるからやめよう」と思える人は、逆に1億円までは増やせない。

 私の場合は1000万円になったら、「次は2000万円だ、その次は3000万円だ」と終わりがない。本物のギャンブラーにはゴールがないんですよ。結果的にその韓国で勝った9億円も全部溶かしてしまいましたから。

韓国で9億円負けた後に、シンガポールのカジノへ

――9億円ものお金が手中から消えるという感覚がまったく想像できないんですが……。

井川 そこは額によって変わらないと思いますよ。主婦が旦那のへそくりにまで手を出して、それでも足りずに消費者金融からお金を借りて、「この次の金策はどうしよう……」とぞわぞわするケースってあるでしょう。それと同じ感覚です。

 実際にバカラをしている様子も、周りからするとディーラーと2人で淡々とやっているように見えるみたいです。額が大きいと一回一回、はしゃぐかと思われがちですけど、全然そんなことはなくて。VIPルームではありますけど、やっていることは静かにカードをめくっているだけ(笑)。

――出所後に再び大負けして、そこで「ギャンブル卒業」とはならなかった?

井川 実はいまはもうカジノに行ってないんですよ。韓国で9億円負けた後に、シンガポールのカジノに行ったんです。当初の軍資金だった1000万円がなくなり、デビットカードの限度額までおろして、さらに1500万円。それも溶けたので、日本にいる知り合いに電話して、シンガポールに住んでいる知人の口座にお金を振り込んでもらって、結局それもなくなったのでトータル4000万円の負け。

今は96度のスピリタスを飲んでいる時が一番楽しい

 その間、カジノに1か月間延々とこもってバカラをし続けたら、さすがに飽きましたね。いまは“バカラED”の状態ですよ。そのあとちょうど新型コロナの影響で海外にも行けなくなったので、それ以来カジノは行ってないです。

――それだけ負けたらカジノにはもう二度と足を踏み入れない?

井川 正直わからないですね。一連の出来事を本に書いたことで人生を振り返りましたけど、決して悟ったわけではないですからね。周囲の人からも「井川さん、またやりそうだね」って言われています。

 今は毎晩飲み歩いて、96度のスピリタスを飲んでいる時が一番楽しいですね。アルコールだとギャンブルと違って生物的な限界がありますから(笑)。深みにはまりすぎないからちょうどいいんですよ。

インタビュー撮影=釜谷洋史/文藝春秋
参照元:「主婦が消費者金融からお金を借りるのと一緒ですよ」106億円を“溶かして”逮捕の大王製紙元会長は、出所後なぜカジノに戻ったのか?
井川意高インタビュー #1 味道苑
2022/08/11 週刊文春
「人間って遊園地の1日券を持って生まれてくるようなものだと思うんです」 カジノで106億円失った大王製紙元会長が“絶望しなかった”ワケ
井川意高インタビュー #2 味道苑
2022/08/11 週刊文春

 2011年に106億8000万円という大金をカジノで溶かし、会社法違反(特別背任)の容疑で東京地検特捜部に逮捕された大王製紙元会長の井川意高氏。

 4年の刑期を終えたのち、彼が向かったのはなんと韓国のカジノだった。3000万円を元手に一度は9億円まで増やしたというが最終的には0円に。その後、今度はシンガポールのカジノを訪れ、1か月ぶっ通しでバカラをし続けた。そこで4000万円負け、ついに「飽き」がきたという。

 現在は、アルコール度数96%のスピリタスを「毎晩飲むのが日課」だという井川氏。ギャンブルから離れた井川氏はどこに向かうのか――。

大金を運用して増やしても欲しいものがない

 井川氏は「小さい頃から凝り性な性格だった」と自身のこれまでを振り返る。

「子どもの頃は切手を集めたりとか。刑務所で車を買い漁っていたときもそうだったし、一時期はワインにはまって買い集めたりもしたんです。でもある程度ハマると先が見えちゃうんですよね。『自分の資金力だとこれくらいが限界だよな』って。結局どんなに集めたところで世界の石油王には勝てないわけです。そうすると、一気に冷めちゃうんですよ」

――そういう意味だとギャンブルは終わりがないですよね。

井川 まぁさすがにバカラはやり尽くしたなとは思っているんで。いまはもうやらなくていいかなと思っています。結局100億円以上のお金をギャンブルで失いましたけど、例えばその100億円で不動産を買って、うまいこと運用して150億円にしたところで、ほしいものがないんですよね。ハワイにコンドミニアムを買いたいとか、そういうことは思わない。

仕事は楽しいというよりも義務感が強かった

――ギャンブルで失ったのはお金だけではなく、大王製紙の元会長という肩書や社会的地位もあったと思います。それを失った後悔はありますか?

井川 逮捕されたことで迷惑をかけてしまった人たちには申し訳ないことをしてしまったなと思っています。ただ、大王製紙の会長という座を失ったことに対する未練は一切ないですね。会社の経営者として、「これからどうすんだ」って頭を悩ませ続けるくらいなら、今みたいに毎晩酒を飲んでるほうがよっぽど気楽でいいですよ。時間が一番有限じゃないですか。自分のためだけに時間を使えるのが一番の幸せですよ。

――経営者としての仕事自体はお好きだったんですか?

井川 正直、経営者時代は砂を噛むような思いでしたからね。ただ、創業者の家族というだけで役員になった、社長になったとは言われたくはなかったので、誰よりも仕事はしました。マーケティングの会議に出れば、誰よりもアイディアを出せるように、必死で「ああでもない、こうでもない」と考えていました。

 だから楽しいというよりも……義務感が強かったですね。「やって当たり前だろう」というか。周囲もそういう目で見てきますしね。

刑務所に服役したのはいい経験だった

――創業家出身ならではのご苦労ですね。

井川 父親がめちゃくちゃ理不尽な存在でしたから。子供の頃から「あれやれ、これやれ」と言われ続けていました。私が大王製紙にいたころ、父親がいる顧問室に呼ばれたら、灰皿や湯呑が飛んでこないか、いつもひやひやしていました。

 そんな親父だけに、2011年に私が逮捕されるとなったときは、1時間以上も罵詈雑言を浴びせられました。でも、父は2019年に亡くなったんですが、そのときに怒られたっきりで「意高のせいで会社がこんなことになった」とか、私の悪口や愚痴は一言も言わなかったと聞きました。

――大企業の会長から、刑務所に収監されたわけですから、まさにジェットコースターのような経験ですよね。

井川 刑務所に服役したのは、僕自身はいい経験をしたなと思っています。人間って遊園地の1日券を持って生まれてくるようなものだと思うんですよね。「並ぶのがめんどくさいから、ジェットコースターにも乗らずに過ごす」よりは、「並ぶのはしんどいけど、その先におもしろい経験があるならそれを経験してみたい」と思うじゃないですか。

今までの人脈や経験を活かして、できる範囲で人助けができたら

 ラテン語に「メメント・モリ」って言葉がありますよね。「死を忘れるな」という意味なんですけど、続きがあって「カルペ・ディエム」=「今を楽しめ」と続くんです。要は、いつ死ぬかわからないんだから、今を楽しめってことなんです。僕はそうやって生きていきたいなと思ってます。

――最後に今後の目標を教えてください。

井川 経営者をやっていたのでいまはその時の経験を活かして、知り合いの会社のコンサルティングをしています。そうやっていままで自分が築いてきたもので、周りの人の役に立てることがあるならそれをやっていきたいなという感じですね。

 経営者をやっているときは「自分のことは自分でやれよ」と思ってたんですが、刑務所に入ったらいろんな人が心配してきてくれて。その時に「ああ、人に頼っていいんだな」と思ったんですよね。それから、人に何か頼まれても「いいですよ」と言えるようになったんです。人に助けられるのも、助けるのもいいものだなって。だから自分も今までの人脈だったり経験を活かして、できる範囲で人助けができたらうれしいなと思っています。

インタビュー撮影=釜谷洋史/文藝春秋
参照元:「人間って遊園地の1日券を持って生まれてくるようなものだと思うんです」 カジノで106億円失った大王製紙元会長が“絶望しなかった”ワケ
井川意高インタビュー #2 味道苑
2022/08/11 週刊文春
カジノ法案成立も… 106億円スった「大王製紙元会長」は“日本ではうまく行かない”
2018年07月21日 デイリー新潮

7月20日に成立したカジノ法案(IR実施法案)には、賛否さまざまな意見が飛び交う。カジノで新たな雇用が創出される、いやいやギャンブル依存症を助長させるだけ……。そしてカジノで身を滅ぼしたこの方は、また違った角度で日本カジノに異を唱えていたのである。以下は大王製紙元会長の井川意高(もとたか)(53)氏が、週刊新潮の取材に答えたインタビュー(データは2016年12月29日・2017年1月5日新年特大号掲載時のもの)。

***

「まさか私が出所した翌日の未明に、国会でIR法案(カジノを含む統合型リゾート整備推進法案)が成立するとはね。よくできた冗談かと思いました」。そう話すのは、2011年11月、特別背任で逮捕された井川意高・大王製紙元会長。カジノで106億円を失った男は、なぜか日本カジノに悲観的なのであった。

 井川氏は、カジノで作った借金を返済するため関連会社から巨額の資金を不正に借り入れた。13年7月、懲役4年の刑が確定。3年2カ月服役し、16年12月14日に仮出所したのだ。以下は、井川氏の話である。

「塀の中にいる時は、差し入れなどで届けられる本や雑誌を仕分ける図書工場で作業していました。担当刑務官や受刑者仲間にも恵まれ感謝しておりますが、法案に反対、ギャンブル依存症の根絶を掲げる団体などからの面会の申請には困惑しました。私は元々、法案に反対する人々に批判的なので、彼らに一切返事はしなかった。世の中は、全て自己責任だと思っていますからね。私が逮捕されたのも自己責任ですよ。依存症だけを持ち出して、本人が破滅する、家族が悲しむなんてことで批判するのには同調できません」

 世界中を見ても、都会から田舎まで街の至る所に気軽に遊べるパチンコ店のような遊技場があるのは日本だけ。ギャンブル依存症の原因は、パチンコだと指摘する。

取立てのリスク

 その一方で、

「日本でカジノを作ってもうまく行かないでしょう」

 と、持論を展開する。

「カジノの経営は実に難しく、日本企業が手を出しても黒字にはならないと見ています。裏カジノは別ですが、世界に展開するアングロサクソン系の企業が運営するカジノでは、1つの賭け場の周囲には10個前後の監視カメラが付いている。そのうち半分は運営する会社、残りは政府が設置している。政府からお金の流れが厳密に監視され、自前の監視装置にかかるお金やディーラーなどに支払う人件費もバカになりません」

 カジノをする場所を“平場”“ザラ場”と呼ぶが、

「大勢の人達がバカラなどに興じるカジノでは、賭け金は1回1000円単位と少額で大半が赤字。実はカジノが儲けを出している場所は、過去に私がハマったように、人目に付かない個室。そこで億単位でやってくれる顧客がいて、黒字を出すのです。そういったVIPの扱いに日本人は慣れていない。直ぐに誰々が来たとかバラしちゃう。ちょっと飛行機に乗れば、マカオやシンガポールにたくさんカジノがあるわけだから、日本のVIPは海外に行くでしょう。また欧米人は米国や欧州のカジノを好むので、わざわざ日本のカジノには来ないと思いますね」

 とすれば、お隣、中国人のVIPが来ると予想する。

「彼らは基本的に手ぶらで来ます。最初遊んで、ある程度信用ができれば、カジノは20億円くらいは平気で貸す。そこで問題となるのは、彼らが負けた場合、日本人が中国まで取立てに行かなければならなくなることです。シンガポールやマカオでは、長年の経験から強面の人達を使ったりして取立てるノウハウがある。カジノで遊ぶ中国の有力者は、地元の警察やらを全て押さえていますからね。日本人が返済を迫ったところで相手にされません。安倍総理は、そういう取立てのリスクをどこまで考えているか疑問です」

 井川氏が語ると、ずいぶん説得力がある。ちなみにご本人は、今後、カジノに行くつもりはないそうだ。

2018年7月21日掲載
参照元:カジノ法案成立も… 106億円スった「大王製紙元会長」は“日本ではうまく行かない”
2018年07月21日 デイリー新潮

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