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台湾有事の可能性 -2022年中国の新月図より-

2021 11/03


2022年は酷い年になると予想されている。


2022年の予想については、以前の記事『2022年に何が起こるか』で論じたが、本ブログ記事の中でも最もアクセスを集めており、このテーマに関心を持つ方は多いようである。


2020年と2021年は、世界は、新型コロナウィルスの感染拡大の被害を受けた。


現在、ワクチンも浸透しつつあり、変異株が次から次へと出てくるという問題はあるが、取りあえずは収まりつつあるように見える。


それでは、2022年は何か起こるのかということである。


もう一度、コロナの変異株が拡大していき、コロナの第6波が来るのか、それとも別の災難が起こるのだろうか。


先日、ロシアと中国の艦船10隻が、津軽海峡を通過し、伊豆諸島を通過し、高知県沖から鹿児島県の大隅海峡を通過して、日本をぐるっと半周して威嚇するという事件があった。



津軽海峡に中国とロシアの艦艇、計10隻が通過…同時航行は初確認
2021/10/19 09:22 讀賣新聞オンライン

 防衛省は18日、中国とロシアの駆逐艦など計10隻が津軽海峡を通過したと発表した。領海への侵入はなかった。中露の艦艇が同時に同海峡を航行するのが確認されたのは初めて。

 同省統合幕僚監部によると、18日午前8時頃、中国艦5隻とロシア艦5隻が北海道・奥尻島の南西約110キロの海上で発見された。10隻はその後、東に進み、太平洋に抜けた。ロシア極東ウラジオストク沖の日本海では、ロシア軍が演習をしており、中国艦はこれに参加したとみられる。同省が両国の意図を分析している。



(共同通信 記事より引用抜粋)


対中国包囲網を敷き、日米同盟の下、米軍との合同軍事演習をしている日本に対する威嚇、牽制と考えられる。



米中の軍事的緊張が高まっていることが分かる。




2022年の中国の新月図を見ると、戦争を意味する7室に土星、火星、冥王星が在住している。






そして、他国の資源など他国の財産への誘惑を意味する8室に木星、金星が在住している。



中国は不動産バブルが弾けて、経済が混乱する瀬戸際にあり、経済危機の時には、為政者が国民の不満をそらす為に軍事侵攻などを起こすことはよく行なわれてきたことである。





中国の建国図では、2022年6月~7月半ばまで、水星/ケートゥ/月 or 火星期であり、プラティアンタルダシャーの月は、7室の支配星で、火星は7室に在住している。



この2022年2月27日~4月7日まで、火星も7室を通過して、山羊座7室に土星と火星がトランジットする。



土星は2022年4月29日以降、一旦、水瓶座に移動するが、6月5日に逆行を開始して、7月13日には山羊座に戻ってしまう。



10月24日まで、山羊座で逆行し、10月24日から再び順行に転じて、2023年1月18日から水瓶座に移動する。



土星は星座を出ていくタイミングで、最も力を発揮して結果を残すと共に私の以前からの観察では、逆行して、再び、順行に転じるタイミングで、あたかもやり残していた仕事を成し遂げるかのような働きをする。



つまり、来年2022年5月~年末にかけて、土星は山羊座から水瓶座に移動し、水瓶座から山羊座に戻って、再び、水瓶座に移動するといった動きを繰り返す。



これは、何か土星が山羊座で顕現させたい出来事のクライマックスになる可能性が高い。




中国の建国図では、2022年2月19日から水星/ケートゥ期(~2023年2月17日)に入っていくが、中国の武漢でのコロナウィルス発生は、水星/水星/ケートゥ期(2020/1/26~2020/3/18)に起こっている。





経済危機と軍事侵攻、あるいは、コロナの再発か


従って、再び、パンデミックとなる可能性もあり得るが、ケートゥは6室支配の水星、8室支配の太陽とコンジャクトしており、国民が被害に遭い、政治家がその対応に追われるような混乱する出来事が起こる可能性が高い。



この水星/ケートゥ期に不動産バブルが崩壊して、経済危機になり、生活が苦しくなった国民と共産党当局が衝突する可能性もある。



ケートゥは、ダシャムシャで12室に在住しており、経済危機を表している。



チャラダシャーは、牡牛座/山羊座(2021/12/31~) or 射手座(2022/6/1~) or 蠍座(2022/10/31~2023/4/1)だが、山羊座は7室の支配星で、7室の支配星に相当するDKが在住している。





また山羊座には、ラグナロードの土星がアスペクトし、山羊座から7室には火星(軍隊、火力)が在住している。



従って、牡牛座/山羊座(2021/12/31~2022/6/1)は危険な時期である。



また次の射手座の時期は、12室だが、7室から見た6室であり、6室も戦争のハウスである。



そして、射手座から見た7室にGKがアスペクトし、7室の支配星にもGKがコンジャンクトし、7室と7室の支配星はラーフ/ケートゥ軸によって傷つけられている。



射手座に在住するAKの木星に対してもGKの太陽とMKの水星がアスペクトしている。



このGKの太陽やラーフ、ケートゥによって傷つけられたMKの水星が射手座や射手座からの4室にアスペクトする配置も不動産バブル崩壊や経済危機を表わす配置である。




中国の建国図では、メジャーダシャーの牡牛座から見て、国家の状態や国民全体の状態を表わすAKの木星が8室に在住し、GKやラーフ、ケートゥによってアスペクトされている為、決して良い状況とは言えない。



中国は、2020年9月30日~2025年10月1日までの牡牛座のメジャーダシャーの時期は、国家全体が、問題を抱えている。




2023年2月17日から水星/金星期に移行し、土星はその頃には、水瓶座に移動している為、軍事的な緊張が高まるのは、それまでの間にように見える。





日本や米国の2022年の新月図



日本の2022年の新月図でも戦争を表わす6室や7室に惑星が集中し、外交関係がテーマであることが分かる。





因みに6室に土星と火星が在住する配置は、2020年の中国の新月図と同じ配置である。



中国当局は、2020年に武漢でコロナが発生すると、武漢を閉鎖して、一般市民を隔離し、道端で急に倒れ込んだ一般市民を手荒にトラックに載せて連れ去るような現場が目撃されている。


コロナの死亡者を焼却場のような場所で、大量に処分する現場も目撃されている。



中国政府のコロナの感染者への対応は、強権的で、暴力的であった。



6室は労働者や、病気に罹患した人、社会的弱者を意味し、そうした人々へのサービスを表わすハウスであるが、6室の凶星は、そうした人々への手荒な対応、または暴力を表わしている。



日本政府の対応も、そうした対応になる可能性が高い。



台湾有事になった場合、自衛隊がフル稼働する為、自衛隊の末端で、台湾有事の前線に赴く自衛官を意味している可能性もある。





日本のマンデン図では、水星/土星/月 or 火星 or ラーフ or 木星期である。



土星や月、ラーフは、ナヴァムシャの6-12室の軸に入っており、経済的に厳しいことを物語っている。



チャラダシャーは、水瓶座/天秤座 or 蠍座であるが、天秤座から見ると6室と7室に惑星が集中し、7室にGKが在住している。



また蠍座から見ても6室にGKが在住しており、7室の支配星に相当するDKは8室に在住している。






アメリカの2022年の新月図を見ると、土星と火星は2室に在住しており、戦争を表わしているようには見えないが、2室は国家財政を表わす為、財政危機を表わしているように思われる。



アメリカの新月図には戦争といった象意は表れていないように見える。



米軍司令官は、2021/5の段階で、中国の台湾侵攻は6年以内と明言しており、前大統領補佐官(国家安全保障担当)は2024年までの中国の台湾侵攻リスクに警鐘を鳴らしている。



「24年までに台湾有事」警鐘
オブライエン前米大統領補佐官
2021年11月2日 2:00 日本経済新聞

【ワシントン=中村亮】米国のロバート・オブライエン前大統領補佐官(国家安全保障担当)は、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が「北京五輪と米次期大統領選の間こそが台湾への悪事を働くチャンスだと確信している可能性がある」と語り、米大統領選がある2024年までの台湾侵攻リスクに警鐘を鳴らした。(略)


アメリカの建国図では、2022年5月~年末にかけては、ラーフ/木星/水星 or ケートゥ期であり、再び、コロナの感染が拡大する可能性もあるが、ケートゥ期は、過去の米国の歴史を見ると、ベトナム戦争をしていた時期がちょうどケートゥ期に該当する。6室も戦争のハウスである。






従って、2022年に中国が台湾に軍事侵攻までするのかどうか不明だが、何らかの軍事的衝突が起こる可能性は示唆している。





(参考資料)

自民、衆院選勝利の陰で台湾有事「近い」 艦隊列島一周に米は戦略爆撃機で“中露威嚇” 「弱腰だ」米側は岸田政権の対応に不満
加賀孝英 スクープ最前線 2021.11.3 zakzak by 夕刊フジ

岸田文雄首相(自民党総裁)は2日朝、衆院選での「絶対安定多数」(261議席)獲得を手土産に、英国での国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)の首脳級会合出席のため、政府専用機で羽田空港を出発した。中国の軍事的覇権拡大が進むなか、ジョー・バイデン米大統領との日米首脳会談も注目される。4年ぶりの政権選択選挙でも焦点となったが、東アジアの緊張は高まっている。中国とロシアの海軍艦隊による日本列島一周の意味と、「台湾有事」の危機とは。ジャーナリストの加賀孝英氏が最新情報を報告する。



 「米軍と米情報当局が極度に緊張している。米国は以前、『中国軍による台湾侵攻(台湾有事)は2025年前後』と分析していた。ところが、『近い』という極秘情報が急浮上している。『台湾有事』は『沖縄有事』『日本有事』に直結する。日本が危ない」

 外事警察関係者は、そう語った。

 衆院選が終わった。岸田首相率いる自民党は単独で絶対安定多数に達し、公明党や保守系無所属を合わせて与党294議席を獲得した。

 安定した政治体制は維持されたが、政権運営の要である甘利明幹事長が小選挙区で敗北し、辞任する意向を固めた。岸田首相は後任に、茂木敏充外相を充てる人事を決めた。後任の外相には、林芳正元文科相の起用案が浮上している。

 よくお聞きいただきたい。衆院選の「政治空白」を突いて、台湾情勢が一気に緊迫している。日本はいま、「最大の危機」に直面している。

 台湾の蔡英文総統は10月28日に放映された米CNNのインタビューで、次のように発言した。

「(中国の軍事的脅威は)日に日に(増している)」「長い(米台)関係を考えれば、われわれは米国とともにいるし、(中国による台湾侵攻時に)議会や政権だけでなく米国民の支援があることを信じている」

 蔡氏はまた、米軍特殊部隊が台湾の陸上部隊を訓練していることを、台湾総統として初めて認めた。台湾有事が迫っている証拠だ。それを全世界に訴える、蔡氏の悲痛な叫びだ。

 中国は激高し、国防部報道官は28日、「断固たる制裁と反撃措置を講じる」と宣戦布告を匂わせた。外交部報道官は「(台湾統一=侵攻は)歴史の正しい道だ」「台湾の独立は死に至る一本道で、独立を支持することも死に至る道だ」と、台湾殲滅(せんめつ)を示唆し、吠えた。

 全身全霊の怒りを込めていう。ふざけるな。

 外務省関係者は「バイデン氏はこれまで、中国の習近平国家主席の顔色をうかがい、弱腰だった。ところが、突然変わった。オーストラリアも『中国が台湾を攻撃した場合、米国とともに行動する』と宣言した。習氏は『台湾統一を必ず実現させる』と全人民に約束している。破れば失脚する。習氏は追い詰められた。必死だ」といった。

 バイデン氏の「台湾防衛支援」に関する重要発言は次の通りだ。

 (1)CNNが10月21日に主催した対話集会で、司会者から「米国は台湾を守るつもりか」と質問され、バイデン氏は「その通りだ。私たちにはそうする責任がある」と言い切った。

 (2)オンラインの東アジアサミット(EAS)で同月27日、バイデン氏は中国の台湾への行動は威圧的で、「地域の平和と安定を脅かす」と主張。米国の台湾への関与は「揺るがない」と強調した(=ロイター通信)。

 「台湾侵攻のXデーは近い」とみており、「米国は台湾のために血を流す」という決意表明と受け止められる。

◆米は岸田政権の対応に不満

  仰天情報がある。以下、日米情報当局関係者から入手したものだ。

 中国とロシアの海軍艦艇計10隻が同月17~23日、日本列島をほぼ一周して日本を威嚇した、前代未聞の一件の背景だ。

 「南シナ海や台湾、尖閣有事の際、日本や米国、英国、オーストラリアなどの自由主義同盟に対し、反米の『中露同盟軍が戦う』という決起宣言に等しい。日本では報道されていないが、米軍は17日と19日、超音速戦略爆撃機B-1B『ランサー』をロシア国境に接近させた。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領への『米国は本気だ』という警告だ」

 「一方、岸田政権の中露艦隊への対応に、米国側から不満が噴き出ている。『弱腰だ。命をかけて自国を守る覚悟、体制がまったく見えない。台湾防衛支援も、もっと大声で宣言すべきだ』と」

 岸田首相とバイデン氏による初めての日米首脳会談は、COP26が開催されている英国で調整されている。

 「日本を守り切る」という岸田首相の覚悟が本物かどうか、それがいま問われている。
参照元:自民、衆院選勝利の陰で台湾有事「近い」 艦隊列島一周に米は戦略爆撃機で“中露威嚇” 「弱腰だ」米側は岸田政権の対応に不満
加賀孝英 スクープ最前線 2021.11.3 zakzak by 夕刊フジ
中国哨戒機、沖縄周辺を連日飛行 離島を戦略拠点とするための情報収集か 世良光弘氏「日本の危機自覚を」
2021.11.2 zakzak by 夕刊フジ

 中国軍の特異な行動が続いている。10月31日と11月1日の両日、沖縄本島と宮古島の間に哨戒機などを飛行させたのだ。衆院選(10月31日投開票)に合わせるように、中国とロシアの海軍艦隊が同月17~23日、日本列島をほぼ一周する威圧行動を行ったばかり。岸田文雄政権は厳重警戒すべきだ。

 統合幕僚監部によると、1日に飛行したのは哨戒機「運9」2機。沖縄本島と宮古島の間を抜け、東シナ海と太平洋を往復して飛行した。

 10月31日にも、中国の哨戒機「運9」2機と、情報収集機「運9」1機が同じルートを飛行し、いずれも航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)して対応した。

 中国機は先月上旬、台湾西側の防空識別圏(ADIZ)に延べ150機も進入させた。今回の沖縄周辺での飛行は何を意味しているのか。

 軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「中国の哨戒機『運9』は、偵察や情報収集の装備を積んだ機体とみられる。飛行の目的は、『台湾有事』の際、中国東北部の飛行場から戦闘機を中心とする部隊を発進させる際のルート開拓と、台湾侵攻前に、沖縄周辺の離島を戦略拠点にするための情報収集を実施することにあると考えられる。中露艦隊の動きと同様、衆院選の政治空白に、日本側の出方をうかがったものだろう。地政学上、『台湾有事』は必然的に『日本の危機』になることを改めて自覚すべきだ」と語った。
参照元:中国哨戒機、沖縄周辺を連日飛行 離島を戦略拠点とするための情報収集か 世良光弘氏「日本の危機自覚を」
2021.11.2 zakzak by 夕刊フジ
米軍予想「中国の台湾侵攻は6年以内」に自衛隊が準備する防衛作戦の中身
米中対立の軟着陸が必要だが…
PRESIDENT Online 2021/05/12 11:00
半田 滋
防衛ジャーナリスト

米軍司令官は「台湾侵攻は6年以内」と明言した

菅義偉首相とバイデン米大統領による初の日米首脳会談後の共同声明に「台湾」の二文字が52年ぶりに書き込まれ、にわかに注目される台湾有事の発生。米国のインド太平洋軍司令官は、中国によ る台湾侵攻を「6年以内」と明言する。コトは遠い未来の話ではないようだ。

共同声明には《台湾海峡の平和と安定の重要性を強調する》とあり、日米が連携して抑止する、つまり台湾有事の未然防止に努めると解釈できる。その一方で抑止が破られた場合、台湾海峡の《平 和と安定》のために武力の行使も厭わないと読むこともできる。

この共同声明に対し、中国は「強烈な不満」を表明した。いまや米中の対立は、冷戦が始まったころの米国とソ連の関係を彷彿とさせる。

当時の米ソは対話がなく、相手への不信感を高めて核兵器を大量保有するに至った。緊張が頂点に達したキューバ危機が今回の台湾をめぐる情勢に近いだろうか。

日本は2021年度過去最大の防衛費5兆3422億円を計上したが、米軍は毎年80兆円もの国防費を使って最新の兵器を揃え、実戦に備えている。いざという場面で米軍の足手まといと思われがちな自衛 隊だが、実は米軍との間で対中国を想定した共同訓練を繰り返している。

「大半の人が考えているよりもはるかに近い」

自衛隊の活動は後述するとして、なぜ台湾有事は「6年以内」なのだろうか。注目の発言は3月9日、米国の上院軍事委員会であった。

インド太平洋軍のフィリップ・デービットソン司令官は「中国は21世紀の安全保障にとって最大の長期的な戦略的脅威だ」と指摘し、「台湾への脅威は今後、6年以内に明白になるだろう」と期限 を区切って台湾有事の発生に言及した。

また、後任の司令官に就任するジョン・アキリーノ海軍大将は3月23日、やはり上院軍事委員会で、中国が台湾に侵攻する可能性がある時期について「大半の人が考えているよりもはるかに近いと 思う」と語った。

中国を管轄区域内に持つ2人の司令官の見解は「台湾有事は迫る」で一致する。それには理由がある。

少なくとも2027年までは中国軍の優勢が続く見通し

中国は1996年、台湾独立派とされる李登輝総統が当選した選挙に合わせて、台湾近海に向けてミサイルを発射し、李氏の当選阻止を試みた。しかし、米国が2隻の空母を台湾近海に差し向けると軍 事力に劣る中国は、たちまちのうちに威嚇をやめた。

この台湾危機を受けて、中国は米国に対抗する「接近阻止・領域拒否」(A2/AD)を掲げて軍事力の強化を図り、軍の近代化の達成目標を2027年とした。

一方の米国は中東におけるテロとの戦いに明け暮れ、宇宙・サイバー・電磁波といった現代の戦争で中国に大きく後れを取る結果になった。また冷戦期にソ連との間で締結した中距離核戦力全廃条 約(INF条約)の制約により、1発の中距離ミサイルも持っていないのに対し、中国は1250発の中距離ミサイルを保有している。

米軍は懸命に対中戦略や兵器体系の練り直しを急いでいるが、少なくとも2027年までは中国軍の優勢が続く見通しだ。

習近平国家主席は「武力の使用は放棄しない」と明言

米国のインド太平洋軍司令官が、中国による台湾侵攻を「6年以内」と明言したことには、政治的な要因もある。

中国の習近平国家主席は2019年1月2日、将来の台湾統一に向けた方針についての演説で「武力の使用は放棄しない」と明言。2020年5月22日には李克強首相が全国人民代表大会(全人代、国会に相 当)で、台湾との再統一に触れた政治活動報告から初めて「平和的」との文言を削除した。

台湾統一に武力行使も辞さないとする習近平氏の国家主席任期は、2018年の憲法改正で2期10年の制限が撤廃され、2期目の終わる2022年以降も国家主席の続投が可能となった。その場合、3期目の 終わりは2027年となる。一方で、中国共産党総書記の任期が切れるのが2027年秋。これに2027年8月の人民解放軍の創建100年が重なる。

こうした背景と中国軍が米軍に対し優位に立つ期間も2027年までであり、これが「6年以内」の根拠とみられる。(略)
参照元:米軍予想「中国の台湾侵攻は6年以内」に自衛隊が準備する防衛作戦の中身
米中対立の軟着陸が必要だが…
PRESIDENT Online 2021/05/12 11:00
半田 滋
防衛ジャーナリスト
台湾有事!中国の台湾侵攻作戦とは?:台湾軍、米軍、自衛隊はどう動くか
2021/10/21 15:03 nippon.com
門間 理良

米中関係の趨勢(すうせい)とインド太平洋地域における台湾の政治的・軍事的重要性が増している中、解放軍の台湾本島侵攻を米国が座視することはありえない。中国側も今すぐに台湾に侵攻しなければならない差し迫った理由がなく、そのような危険な賭けにでるとは想像しにくいが、あらかじめ想定を詳しく立てておくことは重要だ。本稿は現時点で解放軍の侵攻作戦が始まると仮定して、どのような事態が想定され、解放軍・台湾軍・米軍・自衛隊の能力で何ができるのかについて考察する。

サイバー攻撃から始まる中国の台湾侵攻

中国人民解放軍(以下、解放軍)による台湾本島侵攻形態は統合作戦による短期決戦となる。戦いはまず、台湾側が事前に察知できないサイバー攻撃から始まる。攻撃目標は台湾の送電システム、空港、港湾、鉄道、高速道路の管制システム、証券取引システム、銀行業務システム、政府機関のサーバーなどが考えられる。台湾各地で混乱が始まると同時にミサイル攻撃が波状的に行われる。空港や空軍基地の滑走路に対しては、破壊力の大きい弾道ミサイルが使用され、レーダーサイトやミサイル迎撃システムなどに対しては精度の高い巡航ミサイルが使用される。海底ケーブル切断による情報コントロールも狙ってくるだろう。

ミサイル攻撃は在日米軍基地に対しても行われ、サイバー攻撃はそれにとどまらず、東京やワシントンDC、ハワイ、グアムなども対象になる可能性がある。

次の段階で行われるのが、航空優勢・海上優勢を確保したうえでの輸送機と強襲揚陸艦、民間船を利用した着上陸作戦と考えられている。現状で解放軍の輸送能力は台湾全土を一挙に制圧できるだけの兵員を送り込むことはできない。よって、高速で移動可能な少数の精鋭部隊を台北と高雄に送り込むと考えられる。

台北市に直結する淡水河を大型ホバークラフトで遡上(そじょう)させるほか、海岸への強襲揚陸だけでなく、民間のカーフェリーなどを利用して台北に近い基隆港から部隊上陸を試みる可能性も指摘されている。着上陸部隊は総統府や国防部、台北松山空港の制圧を図る。松山空港が奪取できれば、そこに兵員を送り込むこともできるからだ。同時に台湾要人の拉致や暗殺を狙う解放軍特殊部隊の斬首作戦も行われるだろう。台湾にすでに潜伏しているとも言われる特殊部隊が呼応し、台湾を内部からかく乱する可能性も否定できない。

解放軍の猛攻に耐えて米軍の来援を待つ台湾軍

台湾軍も統合作戦による迎撃を考えている。解放軍の台湾侵攻作戦への対応を想定した「漢光演習」では、戦力保存、総合防空、統合制海、統合国土防衛というシナリオで実動演習を実施している。

解放軍の第一撃から生き残るために、台湾軍は一定数の戦闘機を台湾東部に所在する山をくりぬいた佳山基地格納庫に退避させる。軍港に停泊中の駆逐艦・フリゲートなども狙い撃ちを避けて一斉に出港するだろう。解放軍のミサイル攻撃に対して、台湾軍はPAC-3や国産の防空システム「天弓3型」等で迎撃するほか、解放軍のミサイルを誤誘導させたり通信を妨害したりする電子戦部隊も動く。とはいえ、解放軍の初弾の飽和攻撃に対してどれほど効果を上げられるかは心もとない。

台中や台南、澎湖島の空軍基地からは空対地ミサイルを搭載した戦闘機が離陸し、解放軍のレーダーサイト、弾道ミサイル発射機、防空ミサイルシステムに攻撃を加える。解放軍の前線の攻撃拠点や兵たん支援を行う後方基地攻撃も念頭に置いた巡航ミサイルの配備やその長射程化も進められている。仮に台湾が射程2000キロメートルの弾道ミサイルの開発に成功すれば、北京を射程に収めることが可能になる。斬首作戦には、総統護衛部隊である特種勤務指揮センターや憲兵部隊、海巡署特殊部隊が対応する。

台湾軍は渡海してくる解放軍に対して、空中・海上・陸上からの迎撃を試みるが、解放軍が渡海作戦を実行する段階は、航空優勢と海上優勢をほぼ握った段階であるはずで、その反撃は十分ではない。台湾軍にとってある程度の救いは、解放軍の渡海能力が十分でない点である。解放軍が台湾北部に着上陸した場合、北部を統括する第3作戦区に配置された陸軍第六軍団を中心に海空軍を含めた統合作戦で迎え撃つことになる。台湾軍が組織的・有機的に作戦を行えるか否かは、解放軍による台湾軍の指揮・管制・通信・コンピューター・情報・監視・偵察の機能破壊の程度にも左右されるが、解放軍は既にその能力を有していると台湾側は予測している。解放軍の猛攻をしのぐ間に、1日も早く米軍が介入するのを台湾軍は待つことになる。

米軍の反撃は衛星とのリンク破壊と巡航ミサイル

米軍が台湾有事に介入する場合、「自軍将兵の犠牲を最小限に抑える」ことが最優先の考慮事項となる。解放軍の対艦弾道ミサイルDF-21DやDF-26が有効に機能している間には空母機動部隊を射程内に近づけたくない米軍は、中国の偵察衛星の機能をつぶすことを考えるだろう。これはなにも衛星に対して直接攻撃を行う必要はない。衛星と地上通信施設を結ぶリンクを攻撃する電子妨害を行うことで、偵察衛星から送られてくる情報を遮断すればよいのである。北斗3号衛星測位システムや衛星通信に対するジャミング(電波妨害)やサイバー攻撃も考えられる。

さらにオハイオ級巡航ミサイル原子力潜水艦(SSGN)からの巡航ミサイル攻撃で、中国本土のレーダーサイトや衛星との通信施設等を物理的に破壊することも考えているはずだ。SSGNは1隻あたりトマホーク巡航ミサイルを154発搭載している。米軍は同艦を4隻保有し、そのうち2隻をインド太平洋軍に配備している。通常体制であれば、4隻すべてが稼働しているわけではないと思われるが、台湾有事ともなれば全てを台湾海峡に派遣すると考えられる。

亜音速巡航ミサイルは速度が遅いことが弱点のため、できるだけ中国本土に接近し、数多く発射することで解放軍の防空システムをかいくぐる必要がある。SSGNは第一列島線付近の海域まで進出してから、合計600発強のトマホークを一斉に発射し、すぐに現場海域を離脱するだろう。トマホークの精密打撃によって中国の衛星を利用した探知能力や攻撃能力は大幅に低下する。米軍の正確な位置把握が不可能になった解放軍の対艦弾道ミサイルや、地上発射式あるいはH-6K爆撃機から発射される巡航ミサイルの命中精度は、格段に低下する。この機を逃がさず米空母機動部隊は中国本土に急速に接近し、台湾侵攻の後続部隊や補給を断つことができる。その間にSSGNはグアム(あるいは横須賀・佐世保でも可能?)でミサイルを再装填して再び出撃できる。

なお、台湾軍と米軍の共同作戦は、共同訓練を実施していないため不可能である。無理に行おうとしても、最悪の場合、同士討ちという事態も想定される。現実的なのは、台湾軍が台湾本土で解放軍の侵攻に持ちこたえている間に、米軍が解放軍を独自にたたくという戦闘であり、単独行動をとる原潜を最初に戦場に投入することは理にかなっている。

「台湾有事」は「日本有事」に他ならない

中国が台湾侵攻を企図した場合、まず外交ルートを通じて日米に台湾を支援しないよう働きかけてくるだろう。日本に対しては「攻撃するのはあくまでも米軍基地だけであり、日本が米台を支援しなければ日本に対する攻撃はしない」などの甘言で日米の離間を図ることも十分考えられる。

解放軍は「積極防御」の軍事戦略を掲げているが、情報化戦争へシフトする過程で先制攻撃をより重視するようになっている。よって、嘉手納・佐世保・岩国・横須賀の米軍基地に対して、解放軍がサイバー攻撃とミサイルで先制攻撃してくることを日本は想定しておいた方がよい。常識的に考えて、在日米軍基地へのミサイル攻撃は日本への武力攻撃と同義になると思われる。日本政府が武力攻撃事態を認定すれば、首相が自衛隊に防衛出動を命じて中国に反撃することになる。自衛隊は本来任務である日本を守るために戦うことになるだろう。

飛来する弾道ミサイルなどに対して自衛隊は、近代化改修を行った「あたご」型や「まや」型のイージス艦から発射されるSM-3ブロック2Aを、次いで陸上発射式のPAC-3で対処することになるが、その前段階として弾道ミサイル発射を検知する機能や弾道の捕捉、情報の即時伝達・共有が重要となってくる。そのためには早期警戒衛星、通信衛星の増強が望まれる。超音速ミサイルを探知するためには無人偵察機の前方展開も考えられる。

米軍が台湾有事に介入する場合、自衛隊は日本を守りながら米軍に対する後方支援を行うことになる。さらに、自衛隊には台湾在留邦人救出ミッションも課せられる可能性が高い。これらのミッションを並行して遂行することは、防衛省・自衛隊にとって極めて困難な作業となろう。有事に突入してから台湾や米国の関係機関と協議する余裕はない。中国による通信妨害も十分に考えられる。常識的に考えて、平時から台湾の内政部や外交部、国防部、米国の関係機関と邦人避難ミッションに関する協議をしておかなければ間に合わない。

中国に台湾侵攻(=在日米軍基地攻撃)を思いとどまらせるだけの実力があることを台湾と日本が示すことと、国交はなくとも日米台の友好関係がゆるぎないものであり、日米同盟が強固であることを示して、中国の侵攻を抑止することは何よりも重要である。

※本稿は筆者の個人的見解をまとめたもので、所属機関とは関係ありません。

【参考文献】
・武田康裕編著『在外邦人の保護・救出』東信堂、2021年
・防衛研究所編『中国安全保障レポート2021 新時代における中国の軍事戦略』防衛研究所、2020年
・尾形誠「近代化を進める解放軍と台湾軍の対応」『東亜』一般財団法人霞山会、2021年9月
・門間理良「日本はいかに動くべきか? サイバー・ミサイルから始まる中台激突」『中央公論』2021年10月号
・門間理良「台湾の動向」『東亜』各号
・『世界の艦船』(海人社)各号所収の論考及び艦艇諸元

【Profile】
門間 理良
防衛省防衛研究所地域研究部長。筑波大学博士課程単位取得満期退学。南開大学、北京大学に留学。台北と北京での専門調査員、文科省教科書調査官を経て2012年防衛研究所入所。2020年より現職。学術月刊誌『東亜』で「台湾の動向」を連載中。
参照元:台湾有事!中国の台湾侵攻作戦とは?:台湾軍、米軍、自衛隊はどう動くか
2021/10/21 15:03 nippon.com
門間 理良

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コメント

コメント一覧 (5件)

  • 運命学に関心が強く、インド占星術と合わせて、四柱推命や算命学のブログも読んでいます

    秀吉さんと同じ予測をしている記事があったので、参考になればとコメントします

    ーーー強硬策のツケが出て来るのは、
    2022年壬寅年からです。
    この年から、急激に運気が悪くなります。
    つまり、日本も国際社会も、
    来年一年間は中国が無茶苦茶をやるものと思って、
    色々備えておく必要があります。

    http://maya-midnight.blog.jp/archives/23210870.html
    こちらの記事の方は今年の総裁選で岸田さんが勝つことや、解散総選挙での自民党の勝利、枝野さんが党首を辞任する事態になることを予測していたので、的中率はかなり高いと思います

    http://maya-midnight.blog.jp/archives/23210870.html

    ちなみに岸田総理の今年は勢いがあるものの、来年は急激に悪くなると、あちこちで指摘されていて、そもそも安倍氏後の日本の首相は誰がなっても短期政権が続く時期にある、と時代論から予測している方もいます

    2022年に起きる事態に岸田総理が対応しきれなければ、すぐに別の首相がなることが予想され、そうなると2022年からケートゥ期に入ることで、獅子座に在住する時期となり、獅子のような王様的な振る舞いの首相の誕生が浮かびます

    高市さんの勢いが強いので、可能性がありますが、一国の首相エネルギーとしては力量が足りないようで、なったとしても、やはり短期政権が続きそうだなとも
    • 情報ありがとうございます。

      いろいろ四柱推命や算命学とジョーティッシュを組み合わせて、出来る方というのはいるんですね。

      他の方の同行はリサーチしていないので参考になります。

      枝野幸男が辞任することまで予測したのは素晴らしいですね。

      短期政権に終わる傾向は、岸田文雄のラーフ期から木星期への変化や、

      米国でもバイデン政権が短期に終わる可能性があり、バイデンの土星期への変化でも出ています。

      天王星や冥王星が牡羊座や山羊座などの運動星座を通過していることも独裁主義、右翼民族主義、国家社会主義的な状況が出て来て、物事の新陳代謝が激しいことを意味していると思うので、時代論的な観点は、トランスサタニアンのトランジットなどでよく説明しますが、そうした観点からも納得はできますね。

      ジョーティッシュで苦労して、分割図のラグナを修正したりなどするよりも四柱推命や算命学など複数の占術を組み合わせることで、

      割と簡単に割り出せるのであれば、他の占術を知っている方はうらやましい感じもします。
  • 先ほど気になって台湾の蔡英文総統の算命学を見てみたら(算命学は星読みというより統計学だと言われていますが)

    2022年は社会面、本人の立場としても、外からの破壊現象が非常に強い年となっているようです(対冲・生貴刑(天剋地冲)

    実体験を通して分かったことですが、天剋地冲は何をやってもうまくいかないという時期でした

    四柱推命や算命学の的中率には驚きますが、インド占星術は新月図や建国図などを用いて、国家間の動き、関係性を俯瞰できる、という視点が非常に参考になります

    2022年の日本の新月図は6室山羊座に土星火星在住、山羊座が中国のラグナというのが、非常に興味深いです
    • 算命学で出ている結果というのは興味深いです。

      既に集団的自衛権の行使容認の憲法解釈の変更なども為されている為、

      台湾有事になった場合、自衛隊を台湾に近い海域に派遣し、それで軍事衝突する可能性はあります。

      2022年の日本の新月図については、自衛官というのは、末端に位置する労働者であり、6室に該当する為、自衛官たちがいきなり、いまだ経験したことのない実戦に参加させられることを示しているという解釈も出来るかもしれません。

      あるいは台湾が軍事侵攻されていても、台湾の国民を日本が見捨てるなどの解釈も出来るかもしれません。

      具体的にどうなるかということについては、色々な解釈があり得ると思います。

      そうした経験もショックとなり、2022年末からのケートゥ期に突入し、日本が右傾化していくということではないかと思います。
  • 日本が来年ケートゥ期に入ることを考えると、ケートゥ期は物質的な豊かさは損なわれるものの、精神的な充足感は高いと感じます

    すると思い浮かぶのは、日本が中国との交戦で関係が悪化し、貿易による利益が激減する

    しかし自らの正当性(台湾への戦闘協力?)を実感することで、精神的な満足度は高い

    おっしゃる通り、具体的にどうなるかということについては、色々な解釈が生まれています

    今回の維新の会の伸びで、憲法改正への勢いが増しているなど、右翼化はすでに始まっているのかもしれませんね

    脱線しますが、個人的に2024年の日本のヒンドゥーニューイヤーチャートがとても気になります

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