中国共産党当局のゼロコロナ政策で苦しむ中国人 -自然災害というよりも悪政による人災-



日本ではコロナの拡大は収束しつつあり、まん延防止等重点措置も終了し、店舗等の営業時間の規制等も終了したが、中国では、上海などで感染者が増大し、中国共産党当局のゼロコロナ政策で、ロックダウンなどが行なわれて、市民生活や経済活動が麻痺するといった酷い状態になっている。


コロナの被害というよりも共産党当局の融通性のない政策が市民活動を妨げている。


建物敷地ないから出ることを許されない市民が、買い物も出来ず、食糧なども調達できずに絶望して、マンションから飛び降りるような人々も増えている。


そうしたショッキングな映像が、SNSにアップされている。



上海、新型コロナ規制継続、隔離対象外地域で再び感染増加
2022年4月21日10:27 ロイター

[上海 21日 ロイター] – 中国・上海市の複数の地区の当局は21日、厳しい新型コロナウイルス規制が当面続くと表明した。隔離対象外の地域で確認された感染者が再び増加していることが背景。

市の保健当局は今週、感染者が減少傾向にあり、市中感染が効果的に抑制されていると発言。正常化への期待が一部で浮上していた。

上海市の静安区は21日午前、全ての住民の外出を禁止すると発表。多数の人が集まるリスクがあると説明した。

崇明区も大半の規制を維持すると表明。同区では隔離対象外の地域で確認された感染者がゼロで、規定では住民の90%が外出を許可されることになっている。

同区の一部の町では、スーパーマーケットが引き続き休業。許可なしでの自動車の利用も認められない。外出を認められるのは1世帯につき1人となっている。

交流サイト(SNS)では、静安区の住民と当局が口論する動画が拡散。外出が許可されている地区に住んでいるのになぜ外出が認められないかと詰め寄る住民に当局者は「通知が来た」との回答を繰り返した。

上海で20日に確認された新型コロナ感染による死者は8人で、前日の7人から増加した。国営テレビが21日、伝えた。

20日に報告された無症状の新規感染者は1万5861人で、前日の1万6407人から減少した。

症状のある人は2634人で、前日の2494人から増加した。

隔離が実施されている地域外では441人の感染者が確認された。19日は390人、18日は550人だった。


このタイミングで、中国がコロナで苦しんでいることはよく分かる。





中国の建国図を見ると、武漢でコロナが発生して、コロナが世界的に流行り出したのが、2020年2月頃である。



その時は、ちょうど水星/水星/ケートゥ期だった。



ダシャーは、水星/水星/ケートゥ期に起こったことは、更にその上のサイクルである水星/ケートゥ期に本格的に起こるのである。



そうした法則を私は過去の複数のチャートで確認している。



水星/水星/ケートゥ期は、2020年1月26日から始まっており、このダシャーがコロナを表わすダシャーである。



水星はコミュニケーションの表示体であり、医療占星術では、肺の表示体であり、ケートゥはウィルスの表示体である。



水星とケートゥのコンビネーションとは、マンデン図に表れた新型コロナウィルス感染拡大のコンビネーションと言える。



アンタルダシャー/プラティアンタルダシャーが、水星/ケートゥとなることで、この象意が噴き出したと言える。



そして、2022年2月19日から水星/ケートゥ期に移行して、そのコンビネーションが本格的に顕現する状況となったのである。



これは以前も書いたが、音楽の楽譜の記号にクレッシェンドという強弱記号があるが、「だんだん強く」という意味である。



水星/水星/ケートゥ期から、水星/ケートゥ期への進展というものは、まさに起こっている状況が、「だんだん強く」なっていく状況である。





中国共産党と市民の自由な経済活動の矛盾



そこで、非常に興味深いのは、ケートゥが6室支配の水星と8室支配の太陽とコンジャンクトしている配置である。



ケートゥはこれらの2つの惑星と絡んでいるが、特に火星からも土星からもアスペクトされていないし、木星からもアスペクトされていない。







ケートゥのディスポジターは、再び、水星であり、その水星は、太陽とコンジャンクションしている。



従って、ケートゥ期に何が起こるかは、主に水星と太陽の影響で判断すればいいのである。



6室支配の水星とは、6室が一般市民、一般労働者を意味している。また水星は、ビジネスや経済活動の表示体である。



この水星が表わすものは、中国の一般市民、一般労働者の経済活動として理解すべきである。



一方で、8室支配の太陽とは、まず太陽は権力者や政治家を表しており、そして、8室は大統領や首相など権力者の死や失脚などを表わすハウスである。



何故、権力者が失脚するかと言えば、その前に悪政を行なったからで、8室の支配星である太陽は、悪政を行なう権力者を象徴していると言えるかもしれない。



習近平は乙女座ラグナである為、この太陽によって象徴されている。



毛沢東に回帰して、中国で著しく成長したテクノロジー企業群に規制をして、その経済成長を台無しにしているが、ゼロコロナ政策などは、中国はコロナを完全に抑え込んだことを世界にアピールする為という面子(メンツ)の問題もあるのである。



また一度、初めてしまったゼロコロナ政策を今更、政策転換することもできない。これも面子の問題である。



従って、今、起こっている中国のコロナ騒動と、中国経済の混乱は、人災の面(悪政)も多いと言える。



共産党当局(特に習近平による)の一帯一路政策などの不評により、アメリカや西側各国との関係も悪化している。



こうした政治の問題によって、市民の経済活動が被害を被っているのである。



これは中国の建国図で、6室支配の水星と、8室支配の太陽がコンジャンクトして、6-8の絡みが生じていることに現れている。(6-8の絡みとは通常は犯罪などを表わす配置である)



中国共産党当局の政治家の経済的合理性や理性的判断に基づかない面子の問題が、市民の経済活動と対立して、混乱をもたらすという配置なのである。




そもそも中国共産党の一党独裁の全体主義体制と、市民による自由な市場経済とは根本的に矛盾しているのである。







全体主義による経済とは統制経済であり、計画経済であり、コーポラティズムである。



然し、資本主義は、一般市民の自由な経済活動によって発展する。



共産党当局が、あまりにも市民の経済活動に介入し過ぎると、経済活動が停滞してしまうのである。



資本主義とは、自由主義のことであり、自由がない全体主義の中国は、国民の経済活動を停滞させてしまう。




中国では、今後も水星期が、2036年9月まで続き、その後もケートゥ期が、2043年9月まで続くため、この共産党当局と、一般市民、一般労働者の対立という問題は、今後も付きまとい続けると思われる。



中国人は、商売上手で、ビジネスの才覚に優れているが、それは乙女座で定座に在住する水星が物語っている。



然し、中国国内に留まっている中国人は、共産党当局の規制や管理により、常に政治の問題で苦しめられ、振り回されるのである。



中国の国外に飛び出した華僑は、そうした中国国内の問題に影響されない為、そうした問題からは自由である。











因みに中国の2022年の新月図には、このことがどのように表れているか考えてみたが、6室の支配星が8室に在住していること以外には特に思い付かなかった。



7室に7,9室支配の土星と、5,10室支配の火星が在住して、7室(外交、戦争)に2つの凶星が在住している為、ウクライナ情勢を巡って、アメリカとの緊張が高まっている。



ロシア、中国 対 アメリカ、西側諸国という形で、緊張関係が高まっているという情勢がある。



一方で、中国の8室に在住する木星と金星は、コロナやウクライナ情勢で、中国経済に先行き不透明感が出て来たことを示している。



8室は行き詰まり、停滞のハウスである。




日本の新月図


最近、日本の建国図を見て、まもなくケートゥ期に入っていくが、日本は円安で、はっきりと経済力の低下を示していると思わざるを得ない。






ケートゥはナヴァムシャで12室に在住し、8室支配の土星とコンジャンクトし、減衰する2室支配の月からアスペクトされている配置からは全く良さそうには見えない。



それはもう何度も指摘している為、省略するが、最近、2022年度の日本の新月図は、機能していると思えてきた。







まず、日本はウクライナ情勢において、戦後の日本の対外政策の中では、珍しく、はっきりとロシアに対して、国際社会と連携して非難を表明し、経済制裁に踏み切った。




日本の新月図では、6室に土星と火星が在住しているが、6室は「自分から仕掛ける戦争」のハウスである。




その結果、ロシアから猛反発を受けて、ロシアが北方領土で軍事演習をしたり、日本海の潜水艦からミサイルを発射実験を行なうなどの威嚇行動に発展している。




経済制裁とは、武力によらない敵対的外交関係であり、戦争の一種である。




また7室に木星、金星が在住している配置は、アメリカや西側諸国と連携して動いていることを示している。




中国の新月図だと、この木星や金星が8室であったが、これはアメリカや西側諸国からロシアに兵器の支援を行なわないように勧告されたり、ロシアを非難するように圧力をかけられていることも示している。



8室は自分を支配する相手であり、悩ませる相手を表しており、その辺り、基本的には、人の出生図も国家の出生図も同じように考えることができる。







日本の新月図に戻ると、日本で円安が急激に進み、経済への悪影響などが取り沙汰されているのは、2、11室支配の水星が、8室で減衰し、6室支配の土星からアスペクトされて傷ついている配置に現れていると思われる。



かつて製造業大国で、輸出により外貨を稼いでいた頃は、わざわざ日銀が介入して、円安に誘導するようなことが為されていたが、日本は凋落し、外貨を稼げない国になって来ている。



海外から原材料を輸入して、製品を作り、国内向けに販売する企業は、円安は、仕入れ代の高騰を招き、その分、商品の値段を上げなければならない。



更にエネルギー価格の上昇なども加わって、値上げに踏み切らざるを得ない企業が増えて来て、そうすると消費が伸びずに負のスパイラルに陥っていく。



この傷ついていて弱い2、11室支配の水星は、そうした日本の経済状況をよく表しており、日本の財政が厳しくなることを示している。



2022年の新月図では、どの国の新月図でも水星は減衰して、土星からアスペクトされている為、世界的に経済が振るわないというのはあるかもしれないが、日本の場合、水星が、2、11室の支配星になって、行き詰まりや停滞の8室に在住していることがポイントである。




また11室は、外国政府との協定や契約などを表わすハウスであるが、日本が経済制裁した為、ロシアは、「日本との平和条約交渉中断と北方領土ビザなし交流停止」を通告してきた。



これは11室支配の水星が8室で減衰し、6室支配の土星がアスペクトしている為である。



既に上述したように6室は、仕掛ける戦争のハウスであり、日本は珍しくロシアに対して、積極的に経済制裁を発動した。



因みに6室には6、7室支配の土星が定座に在住しているが、この7室支配で6室で山羊座に在住する土星は、ロシアを象徴している。







ロシアの建国図を見ると、月、土星、ラーフが山羊座に惑星集中しており、現在、ラーフ/月期で、マハダシャーロードもアンタルダシャーロードも山羊座に在住している。



従って、山羊座の土星は、ロシアを象徴している。



この山羊座に在住する6室支配の土星が、11室支配で8室で減衰する水星にアスペクトして、11室の支配星を傷つけている。



この配置が、ロシアが日本に対して、「日本との平和条約交渉中断と北方領土ビザなし交流停止」を通告してきたことを意味する配置である。



外国政府との協定や契約が中断したことを表している。



マンデン占星術における建国図や新月図は、よく機能している。



既に個人の出生図が機能していることは確認して来たが、マンデン図については、経験が足らなかった為、機能しているかどうかについてそれ程、納得していなかった。



然し、マンデン占星術をテーマにしたセミナーを開催するなどして、マンデン図や新月図に触れる機会が増えて来ると、それが個人のチャートと同じように機能していることがよく分かってきた。



中国の建国図においても6、9室支配で9室に在住し、ケートゥとコンジャンクトし、8室支配の太陽とコンジャンクトする配置が何を意味するかについて、以前は、何を意味するかはっきりしなかったが、マンデン占星術に適用されるハウスや惑星の象意を素直に当てはめて解釈すれば、それはきちんと機能していることが分かった。



こうした認識を今後、検証を積み重ねていくことで、更に深めていきたいと考えている。




この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

CAPTCHA