三浦春馬の自殺について総括 -陰謀論を超えて-
三浦春馬の死については他殺説など陰謀論が渦巻いていた。
私は最初の記事において、三浦春馬の出生図を射手座ラグナに設定したが、出生データを0時付近の1990年4月5日に入った直後で、検討していた。
その後、クライアントの方からの指摘で、正しい出生時間が23:58であると分かり、ラグナは同じままだが、丸24時間近く、進むことによって、月が蟹座から獅子座に移動して、異なるチャートになった。
月がかなり移動することによって、ダシャーの開始時点が変わり、ダシャーバランスが大きく変化した。
しかし、その結果、ダシャーの推移は、三浦春馬が陥っていた状況をよく説明するような形になった。
このように三浦春馬について振り返るのは、当時、三浦春馬が、家族のことで悩んでいたことはよく分かったが、同僚との関係などで苦しんでいたという情報はあまり見かけなかったからである。
しかし、2023年7月18日付の芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄氏のMAG2NEWSの記事『三浦春馬さん衝撃の死から3年。取材を続ける芸能記者が感じた、三浦さんへの“陰湿なイジメ”の正体』によれば、三浦春馬は、やはり芸能関係の同僚たちから陰湿なイジメを受けていたようである。
その記事については、文末の(参考資料)に引用する。
三浦春馬が、1994年の4歳の頃に実母の勧めで児童劇団のアクターズスタジオつくば校に所属し、1997年にNHKの連続テレビ小説『あぐり』で子役としてデビューするのだが、ちょうど1996年12月からマハダシャー金星期が始まっており、三浦春馬のデビューと金星期の開始は、完全に一致している。
金星は、6、11室支配で芸能の3室に在住している為、芸能デビューとなったのだが、6、11室支配の金星は、8室支配の月と相互アスペクトしており、6-8の絡みが見られ、それによって11室の支配星が害されている為、芸能活動における同僚や友人関係で、全く幸福が得られない配置である。
悪意のある仲間たちの中で、ある意味で犯罪的なまでの人間関係の苦しみの中に置かれていたのである。
金星から見て、12室に土星、ラーフ、火星が在住して、金星から見て2室に太陽が在住して、生来的凶星に囲まれて、パーパカルタリヨーガを形成しているが、金星期には周りに親切な人がいなかった印象である。
確かに蟹座に月が在住している0時付近のチャートでは月は土星、火星、ラーフ/ケートゥ軸によって激しく傷つくが、月が獅子座に在住する場合は、マハダシャー金星期というものをひどく辛いものにしたはずである。
そのことで、月は8室の支配星となり、射手座ラグナにとってマラカとなる6、11室支配の金星と相互アスペクトし、火星からアスペクトされる形となる。
この配置から分かることは、芸能界での同僚たちとの関係で悩み、そして、苦悩したということである。
おそらく、犯罪的とも言えるほどの陰湿なイジメに遭っていたというのはこの配置から本当だと思われる。
つまり、20年にも及ぶ、三浦春馬の芸能活動では、全く何の幸福感も得られない酷い関係の中にいたということである。
そして、芸能活動で稼いだお金は、実の母親から期待され、吸い上げられて、家族への経済的支援で消えていったのだが、それは金星から見て12室に土星、火星、ラーフが在住していることが物語っている。
母親は息子の金で贅沢を覚えて、息子に常に金を要求するようになる。
そのことで、三浦春馬は、ほとほと人生に嫌気が指したのである。
太陽期に入ってから農業をやりたいと希望を述べていたが、それは9室支配の太陽が4室に在住して土星からのアスペクトを受けているからである。
4室に土星が絡むと農業を意味するが、その土星は2、3室支配のマラカでもあり、マハダシャーロードの太陽をしっかり傷つけていた。
そして、月ラグナから見ると、太陽はラグナロードで8室に在住し、6、7室支配の土星からアスペクトされて傷ついている。
これはラグナロードがドゥシュタナハウスに在住して、ドゥシュタナハウスの支配星で、マラカでもある生来的凶星によってアスペクトされており、アリシュタヨーガ(悲惨なヨーガ)を形成している。
こうしたこともあって、9室支配の太陽というのは、救いの要素にならなかったようである。
三浦春馬が自殺をした2020年7月18日は、太陽/土星/ラーフ期である。
マハダシャーロードの太陽はマラカの2、3室支配の土星からアスペクトされ、アンタルダシャーロードの土星は2、3室支配のマラカであり、プラティアンタルダシャーロードのラーフは2、3室支配のマラカの土星とコンジャンクトしており、ディスポジターも2、3室支配の土星である。
2、3室支配の土星は、定座に在住することによって強く、高揚する火星やラーフによって傷つけられることによって、最悪のマラカとなっており、この土星が、マハダシャー、アンタルダシャー、プラティアンタルダシャーにおいても役割を果たしているのが分かる。
この2、3室支配の土星は、やはり、両親、家族から来る苦しみである。
ナヴァムシャのラグナは牡羊座
因みに23:58生まれの場合、それ以上、出生時間を先に進めることは出来ないが、ラグナは射手座の2°47’である為、ラグナを遡らせることも出来ない。
1ナヴァムシャ分遡ると、ラグナが射手座になってしまうからである。
その為、ナヴァムシャのラグナは、牡羊座しか考えられない。
ナヴァムシャが牡羊座ラグナの場合、太陽はラグナ、月から見て、5室の支配星で、土星は10、11室支配で10室に在住しているが、いずれにしてもマラカにはなっていない。
太陽、土星、ラーフはナヴァムシャの4-10軸に在住している。
もしこの出生時間が正しければ、ナヴァムシャでマラカと絡んでいない場合でも、出生図の配置だけで、死がもたらされたことになる。
この点については、今後も研究が必要である。
三浦春馬の真実
三浦春馬は、少なくとも出生図においては、6、11室支配の金星と8室支配の月によって、青春期の芸能活動の時代に酷い人間関係に囲まれていたことになる。
そして、その間、両親、家族から金を要求され続けるという泥沼の中で、苦悩した。
そして、太陽期になっても家族からの金の要求は終わらず、両親、家族に利用され続けた。
これが、ダシャーの推移から鮮明に浮かび上がってくる状況である。
何故、マハダシャー太陽期なのか?
太陽は、レヴァーティーに在住しており、レヴァーティーの支配星である水星は、射手座ラグナにとってマラカの7室を支配し、また太陽のディスポジターである木星はマラカの7室に在住している。
そして、水星はアシュビニー(ケートゥ)に在住しているが、ケートゥは2-8軸に入って、2、3室支配のマラカの土星からアスペクトされ、また木星はアールドラーに在住しているが、ラーフは、マラカの2室に在住して、2、3室支配のマラカの土星とコンジャンクトしていた。
つまり、マハダシャーの太陽をディスポジターや在住するナクシャトラの支配星などを辿って、第2レベルまで細かく見ていっても、全てマラカの2室や、2、3室支配のマラカの土星との関係に収束していくのである。
サルパドレッカーナ
そして、太陽は、魚座の21°50’にあり、サルパドレッカーナ(蛇のドレッカーナ)に在住しているが、これは前世からの深い因縁を表わし、逮捕監禁などを表している。
これは母親の4室に在住していたり、太陽としては父親の表示体であり、また両親、家族を表わす2、3室支配の土星からのアスペクトを受けていることなどを考えると、母親や父親、そして、両親との因縁である。
今生において、この両親との因縁の中に逮捕監禁されたということなのである。
このように見て来て、三浦春馬は自殺したということがチャートから読み取れるのである。
自殺があると常に他殺説というものを主張する人が出て来るが、他殺説というのは質の低い陰謀論であることが多い。
コメント
コメント一覧 (7件)
先生のこの記事を読んで、私も
小栗旬 三浦春馬 不仲
で検索してみました。
(小栗旬 三浦春馬 と入れると、皆が検索しているようなキーワードの組み合わせがそもそも出てくるのですが…)
そうすると、高岡蒼佑による小栗旬告発をまとめたサイトが出てきました。
これです。
https://takeoff-site.jp/takaokasosuke-exposure/
まぁ、高岡蒼佑も、主観が入っているのでしょうし、お世辞にも売れているとは言えないわけだから、全部を鵜呑みには出来ないとは思いますが、
それでも、小栗旬という人は、
自己中心的で、根は臆病、徒党を組む或いは組織し、周りを使う、操作する、そういう部分があるのではないか、と、私も思いましたね…
また、先生が、小栗旬の隠れた人間性を、出生図の分析であぶり出して頂きたいです。
人間、動機というものは、とても大事ですよね。
そこは、法律にも触れない、また、人の目にも分からない部分では有りますが、
自己中心的で、意地悪な気持ち、人を軽んじる、或いはきちんと受け止めない、相手に分からないと思って自らのために他人を利用する、そういう人間は、最終的には、因果応報で、自らも不幸になると思うのですよね。
まぁ、そこは神の領域ですから、我々人間が何もしなくてもそうなるのだと思いますけどね…
私自身もナヴァムシャでも6室支配星、8室支配星が同座してヴィーパリータを形成しているせいか、そういう敵が自業自得で墓穴を掘って自滅するのを何度も見てきました。
小栗旬は、おそらく天秤座ラグナですが、3室(芸能)に11室支配の太陽が在住し、8室支配の金星とコンジャンクトし、ラーフ/ケートゥ軸と絡み、土星からアスペクトされている為、芸能界において、射手座ラグナの人間とは因縁があり、ライバル意識を燃やしてしまう所があるのかもしれません。
おそらく、高岡蒼佑もこの射手座に関係する人物として現れた結果、小栗旬と上手く行かなかったと思います。
この辺りは、ケートゥの絡みは過去世を表わすと言われ、この辺りの同じ芸能界で活動する者同士の因縁(カルマ)というものがあったのだと思います。
例えば、高岡蒼佑も小栗旬との関係は、お互い10代の頃にオーディションで知り合い、毎晩のように家に入り浸るほど仲が良かったにも関わらず、仕事を干され、芸能界から排除されるまでの悪意のある嫌がらせを受けています。
これは11室の支配星が8室と絡んでいる場合に起こる典型的な象意であり、友人と最初は親しくしていたが、ある日を境に急に関係が変化し、仲間から排除されたり、無視されたりするなど、友人関係が急変してしまう配置です。
また困った時だけ、頼って来て、利用しようとするのは、11室の支配星の典型的な象意です。
つまり、友人を利用の観点で見ている訳ですが、11室の支配星のダシャーの時期には、貪欲な友人のコミットメントがある一方で、自分も相手を利用しようとする観点で、相手と関わります。お互いに相手を利用しようとする関係性を意味します。
これが11室の支配星が貪りのハウスであり、最悪の機能的凶星となる一つの例です。
最初は仲良くしていたとしても、途中で相手をライバルと認識するや態度を急変させたりする典型的な配置だと思います。
3室の芸能のハウスにこうした配置があるということは、常に共演者たちとこうした緊張関係の中で、くっついたり離れたりを繰り返しているということです。
然し、これは3室の傷でもある為、そのうち、メディアで報道されるなどして、評判を傷つけ、自分の芸能活動に影響が及ぶことも意味しています。
この辺りは、興味深いテーマである為、ブログの記事の中で、明らかにしたいと思います。
>高岡蒼佑もこの射手座に関係する人物として現れた結果、小栗旬と上手く行かなかったと思います。
私は、ナヴァムシャが射手座なんですが…
小栗旬を直感的に嫌いというか、悪い人間に感じます…そんなのも関係してくるのでしょうか?
>また困った時だけ、頼って来て、利用しようとするのは、11室の支配星の典型的な象意です。
そういう人いますよね…
あれは、11室の象意だったのですね…
自分が都合の良い時だけ寄ってくる。
どの口で、それを言ってくるのお願いしてくるの?と思うような相手…
昔の友達にそんな人いました…
ところで、そんな11室が強い人にも本当の友人などできるのでしょうか?
先生の記事の中だと三木谷浩史等が思い浮かびますが…
また別記事を楽しみにしております。
小栗旬のラグナを検証した結果、天秤座ラグナでした。
つまり、ラグナと4室に土星と火星が在住し、ケンドラに2つの凶星が在住しています。
月ラグナから見てもケンドラに2つの凶星が在住しています。
こうしたケンドラに在住する2つの強い凶星が、直感的に悪人のイメージを作り出していると思います。
彼は肋骨が折れていたなど言われていますが、自殺へ追い込んだ側の嘘のリークの場合も考えられますし、本当に身体的なリンチの跡があったのか、身内が何も言わないのでは、真相がわかりませんね。
身内が後に沈黙した例だと、岡田有希子さんや尾崎豊さんの例がありますね。
三浦春馬さんも岡田さんも、身近にいたら見惚れてしまうような美形で、才能も有りました。芸能仲間からしたら脅威でしょうね。
ホロスコープには、魅力に対する攻撃は出ているのでしょうか。
羨ましいような魅力を持ちながら、憧れられて成功する人と、仲間内で苦悩して破滅していく人。わりと両親が不仲な苦労話をする美男美女がいますが、3人に共通するのは、嫉妬を受けやすい何かのような気がします。虐めを誘発するポイントはなんなのかなと思います。
例えば、2室に吉星が在住し、2室の状態が良ければ、顔や目、鼻、口などが整った美しい人にしますが、
しかし、それでもラグナロードが8室に在住しており、凶星から傷つけられていたら、影響力のある支配的な人物から虐められるということはあると思います。
それらは、別々のカルマで、両立するのです。
この組み合わせには様々なバリエーションがあり、それらには因果関係はありません。
容姿が良いか悪いかで、攻撃されるかどうかが決まる訳ではないということです。
人間社会の分かりやすい因果関係が必ずしも当てはまる訳ではなく、もっと原因は深いレベルにあり、前世にも起因していると考えられます。
その場合、両者には因果関係がないと書きましたが、2室の吉星が8室にアスペクトして、8室の凶意を緩和する為、容姿が良いということが、虐められる傾向をより緩和するという因果関係が生じるかもしれません。
例えば、良い2室の状態は、顔を美しくしたり、歯並びを良くしたり、容姿を整えて来ますが、2室が良いことは、良い家庭で育ち、何不自由ない幼少期を育ち、衣服、食事など両親から与えられるものに恵まれていたと考えることができ、様々な事柄がリンクしています。
育ちが良いので、言葉遣いも上品で、好印象かもしれません。
そのように強い2室は様々な恩恵を与えますが、人から虐められたり、攻撃されるカルマというものは、良い2室の状態とは関係ない所で、成立している場合があるため、そういう場合には、両者は全く関係ありません。
容姿や育ちに恵まれている運命と、攻撃を受ける運命が、両者が全く因果関係なく共存している場合があると思います。
それらは別々のものであり、容姿や育ちに恵まれているからといって、必ずしも嫉妬されたり、攻撃されたりする訳ではないです。
また「魅力に対する攻撃」ということですが、それを表わす占星術的な条件というのは、想定するのが中々難しいです。
人から才能を嫉妬されたり、競争心剥き出しにされたりするというのは、その過程に「自分」と「相手」との比較があると思います。
「比較」がある所には、競争が生じます。
ですから、それを表わすハウスは6室や11室ではないかと思います。
特に11室の支配星は、非常に凶意が強く、嫉妬心や競争心剥き出しの貪欲さがあります。
つまり、「魅力に対する攻撃」を受ける人は、11室の支配星によって、害されていることが想定されます。
実際、三浦春馬の6、11室支配の金星が3室に在住し、8室支配の月と相互アスペクトしていることが、芸能界(3室)で、人間関係が上手く築けなかった理由です。
つまり、6、11室支配の金星が、8室支配の月と犯罪的な6-8の絡みを形成しており、11室の支配星が、6-8の絡みと接続しており、良い働きをする要素が全く見られません。
この金星は、競争心剥き出しで、嫉妬深く、悪意を持って接して来る同僚たち(芸能界の友人たち)の表示体です。
魅力や才能に嫉妬したり、競争心を抱く人物というのは、11室の支配星で表されるということです。
その11室の支配星との絡みの中に「魅力に対する攻撃」というものが、現れて来ると思います。
つまり、「魅力に対する攻撃」を受けることは、「自分と相手を比較して、相手の才能に嫉妬し、競争心を剥き出しにしてくる人物との関わり」を意味しています。