ウクライナ戦争の本質 -善悪はどちら側にあるか-

ロシアによるウクライナ侵攻を見ていて、どちらが正義で、どちらが悪であるかということは単純に判断するのは非常に難しい。


プーチンのロシアが始めた戦争であり、ロシアが悪いのは当然であり、またプーチンは、プトラ―と呼ばれているようにヒトラーにそっくりになってきた。


手法としては、親ロシア系住民が迫害を受けているとか、ジェノサイド(民族浄化)が行なわれているといって難癖を付けて、親ロシア系住民の保護の名目で軍隊を派遣して、駐留させ、住民投票などで、独立を可決させ、分離独立を承認するという手法である。


ヒトラーがチェコスロバキアを解体し、ドイツ人が多く住むスデーテン地方の併合を1938年のミュンヘン会議で英仏に認めさせた事件などと同じである。


最初はそのようなことから始まり、徐々にエスカレートして、最終的に侵略戦争に発展する。


その時、戦争をしたくない英仏は、ヒトラーの要求を呑んで、スデーテン地方の併合を認めてしまう。


プーチンのグルジアへの侵攻や、ウクライナのドネツク州、ウガンスク州の親ロシア系住民の多い地域へのロシア軍の侵攻や、クリミア併合、グルジア戦争など、この数年間で、プーチンは色々やって来て、その兆候は示していたが、遂にウクライナに軍事侵攻した。


プーチンが、ユーラシア主義というイデオロギーを掲げ、クリミア併合記念コンサートなどで演説し、ロシア民族の愛国心を喚起している姿は、ヒトラーに非常に似ている。


















ロシア軍に記されているZのシンボルなどもナチスの卍のシンボルのように見えてくる。


ウクライナの首脳部をネオナチと呼び、ウクライナに非武装化、非軍事化を名目にウクライナに侵攻したが、実際には前線のロシア兵は、ここ最近では、住民を無差別に殺傷するように指示を受けているようである。


既にどちらがネオナチだか分からなくなっている。


プーチンこそが、ネオナチそのものになって来ているのである。



ロシア軍の戦車が、ウクライナ軍によって次々に大量に破壊されて、ロシア軍の侵攻は上手く行っていない。


西側のNATO諸国やアメリカが、対戦車ミサイルなどを次々に軍事援助し、CIAの諜報部門などが、ロシア軍の動きなどを監視して、逐一、ウクライナ軍に情報提供していることが大きいようである。


つまり、間接的にはアメリカやNATOとロシアは既に戦争していると言える。



西側メディアの報道によって、プーチンのロシア軍の戦争犯罪はひどいことが報じられていて、それは実際、その通りで、映像に記録されている。



ロシア軍を迎え撃つ、ウクライナ軍も非常に好戦的で、士気が高いことに驚く。



ロシアの将官6名をウクライナの狙撃手が狙い打ちして殺害し、非常に効果的に戦っており、戦争に慣れているのに驚く。



ゼレンスキー大統領も各国の国会で演説し、日本の真珠湾攻撃や9.11のことを思い出させるような巧みな演説を米議会で行なったり、英議会に対しては、英首相チャーチルの有名な議会演説を引用して、巧みに第二次世界大戦の記憶を引き出している。



西側の支援が得られなければ、ウクライナは消滅してしまう為、必死なのは分かるし、自国民なら国が侵略されたら最後まで戦うのは当然である。



然し、2014年ウクライナ騒乱では、デモ参加者の暴力的衝突の結果、当時の親ロシア派のヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領が失脚し、隣のロシアへ亡命している。



この騒乱はマイダン革命と呼ばれ、警備員たちが、ウクライナの右翼、民族主義者に銃で狙撃されて殺害されているようである。



ウクライナは、ソ連の圧政下にあり、第二次世界大戦の時に侵攻してきたナチスドイツを敵の敵と認識して手を結び、ソ連に対抗しようとしたウクライナ民族主義運動のリーダー、ステパン・バンデラが、国の英雄ということになっている。



ウクライナには、アゾフ大隊という極右、民族主義者のネオナチの民兵組織があり、この組織が拠点とするのが、アゾフ海に近いドネツク州マリウポリである。



ロシア軍の軍事侵攻で、このマリウポリが徹底的に空爆されて破壊されているのは、このアゾフ大隊の拠点だからである。



このアゾフ大隊のロゴが、ナチスの卍のシンボルに酷似している。



また民兵が、しばしば、ナチスのオカルト的な秘儀に使われたとされる「黒い太陽」のシンボルを身に付けている。



黒い太陽は、聖書の黙示録の解釈として中世から提唱されてきた理想の国家「第三帝国」の紋章として、ナチス親衛隊SSが神聖視していたと見られ、ナチスの第三帝国が滅びた後も極右の間で受け継がれてきたという。

(ニューズウィーク日本版『NATOが慌てて削除、ウクライナ女性民兵の紀章「黒い太陽」はなぜ問題か』より引用抜粋)


また最近、ロシアが、ウクライナのゼレンスキー政権が、米国防総省(ネオコン)と共に生物科学実験や中性子爆弾の実験を行っていた証拠が見つかったと主張している。



それが本当である場合、ロシアが悪いのか、ウクライナが悪いのか、判断することは難しくなる。



つまり、これは極右、民族主義者同士の戦いである。




またこれにアメリカの極右、民族主義を体現している米国防総省(ネオコン)やCIA(ネオコン)が関わっているのである。



NATOを拡大し、ロシアを封じ込める作戦をウクライナの極右、民族主義者と共に行っていたということになる。




神智学や秘教を学習している人間なら、物質性の勢力と光の勢力という対立概念があるのは知っている。



いわゆる善と悪の戦いである。



物質性の勢力が顕現しているのは、東ヨーロッパとイスラエル、そして、ペンタゴン(米国防総省)であるということは以前から聞いていた。



バルカン半島などは第一次、第二次世界大戦でもヨーロッパの火薬庫と呼ばれ、民族が入り交じり、交差するポイントである。



物質性の勢力とは、民族主義を通して、顕現するのである。



アリスベイリーによれば、ヒトラーとその側近を通じて、物質性が顕現したと言われている。



ヒトラーに至っては、2人の物質性の大主によって憑依されていたということである。


それで、ヒトラーは飛んできた砲弾をよけることができ、未来の世界を知ることも出来たのである。



東ヨーロッパとイスラエル、ペンタゴン(米国防総省)で物質性が顕現するとはどういうことなのかを考察してまとめた資料が以下である。







ここで東ヨーロッパというのは、今のウクライナのことだと言っていいかもしれない。



ヒトラーがスデーテン地方の併合を要求したチェコスロバキアも含まれている。



またチェチェン紛争などでもそうだが、民族問題が度々起こる地域である。



チェチェン共和国には、第三代首長であるラムザン・カディロフというプーチンの犬と呼ばれている危険な人物もいる。



この男が、ウクライナのゼレンスキー大統領の暗殺の為にウクライナ入りしたとニュースが伝えられている。




この東欧の辺りは、非常に物騒である。



ネオナチのような極右、民族主義者が溢れている地域で、悪の巣窟といった印象である。




もう一つは、イスラエルであり、パレスチナ人の迫害や強制的な入植などに見られるシオニズム運動がそうである。



ここでもイスラエルの極右、民族主義者が暗躍している。



第二次世界大戦後、潜伏しているナチスの残党を見つけ出して、イスラエルに強制連行するなどしたモサドなどはまさにイスラエルの愛国民族主義者である。



基本的に国家の為に諜報部門で働いている人間は、極右で、愛国民族主義者である。




そして、ペンタコン(米国防総省)やCIA(米中央情報局)、NSA(米国家安全保障局)などは、ネオコンであり、アメリカの愛国民族主義者で、アメリカの力で世界を統一するという思想を持っている。



愛国民族主義者といってもアメリカは移民の国で多民族国家であるため、支配者階級であるWASP(ホワイト・アングロ・サクソン・プロテスタント)を意味している。



つまり、ネオコンが進める武力による世界の統一は、アメリカの右翼、民族主義者が進めている政策と考えることが出来る。



これは、最近の流行の言葉で言えば、ディープステイト(闇の政府)である。





今回のロシアによるウクライナ侵攻とは、東ヨーロッパやペンタコン(米国防総省)やCIA(米中央情報局)などのネオコン、ディープステイトなどの要素が揃っている。




民族問題に敏感な地域があり、そこに軍産複合体が、武器を供給したり、ミサイル基地の建設など、好戦的なあらゆる活動をする為に起こってくる危機である。




私がアリスベイリーの著作から学んだことは、物質性の勢力とは、ヒトラーなど枢軸国側に見られたように右翼、民族主義を通して顕現するということである。




そして、物質性の勢力は、第三次世界大戦を起こしたいのである。





第三次世界大戦となり、核戦争となったら、そこに勝者はいないのだが、それを食い止められるかどうかである。




今の所、アメリカやNATOは、ウクライナに戦闘機などは提供しておらず、また軍を送るなどして参戦もしていない。




もし参戦したら、追い詰められたロシアは、核を使ったり、もっと本格的な第三次世界大戦に発展してしまう。




従って、ウクライナ上空を飛行禁止区域にも設定できない。




これは、弱腰なのではなく、理性的な対応でもあるとも言えるかもしれない。




米議会の中からは、ウクライナに米軍を派遣するべきではないかという声も上がって来ているらしいが、第三次世界大戦になる懸念がある為、こうした声を抑え込んでいるようである。





キューバ危機の時もペンタコン(米国防総省)の高官は、キューバのミサイル基地を爆撃することを主張したようである。




然し、そんなことをすればソ連と核戦争が始まってしまう為、ケネディ大統領は、そうしたタカ派の好戦的な意見を押さえて、偵察に向かうパイロットに決して、ロシア軍から撃ち落されないようにして欲しいと依頼するのである。(戦闘機のパイロットはミサイルに撃ち落されない為に大気圏から離脱して犠牲となる)



もし撃ち落されでもしたら、好戦派の意見が通って、ミサイル基地への爆撃の主張を抑え込むことが出来ず、第三次世界大戦が始まってしまう。




ケビンコスナー主演の『13デイズ』という映画で、その辺りの駆け引きを描いているが、タカ派、好戦派の主張というのは常に危険をもたらすことが分かる。




このロシアによるウクライナ侵攻は、NATOやアメリカがこれに参戦せずにウクライナに武器を供給するぐらいに留めて、経済制裁だけで何とか無難に停戦交渉の合意にこぎつけることが求められる。




ウクライナ戦争は、ウクライナもロシアもアメリカも三者とも好戦的で原因を作り出したのである。




ここで、ロシアのプーチンをディープステイトと戦う英雄と見なす考え方をする人もいるかもしれないが、プーチンも愛国民族主義的な行動を喚起して、戦争を始めた諜報人であり、全く英雄ではないのである。




プーチンは、残忍な手口で裏切り者を暗殺してきた人殺しで、ウクライナへの侵略戦争を始めた戦争犯罪人なのである。




それは右翼、民族主義的なスタンスから生じた結果である。




日本で、このロシアのウクライナ侵攻を見て、米国とのニュークリア・シェアリング(核兵器の共同運用)の議論が行われているが、そのようなことをすれば、周辺諸国の愛国民族主義を刺激して、安全よりもむしろますます危険になっていくのは明らかである。



今回のロシアのウクライナ侵攻は、ウクライナのゼレンスキー政権と、ペンタコン(米国防総省)とCIAなどからなるネオコン、ディープステイトが、NATOを拡大し、ロシアを封じ込め戦略を取った為に起こったことだとする意見が多い。



ニューワールドオーダー(新世界秩序)でもグレートリセットでもいいのだが、米国と西側諸国が推し進める新しい世界というのは、情報技術と人工知能などを駆使して、個人を監視し、管理していく未来社会である。



外交問題評議会とダボス会議のメンバーがほとんどかぶっており、そうしたメンバーが目指す世界政府の権力と軍事力を中心的に担うのは、NATOとペンタコン(米国防総省)、CIAなどである。



そうしたアメリカと西側諸国中心で進められているグレートリセットにプーチンは反発している。



従って、スピ系の人たちから、プーチンは、ディープステイトと戦っている英雄と考えられている。



然し、プーチンがやっていることを見ると、プーチン自身が、侵略者であり、ネオナチのようになってしまっている。




ドナルド・トランプとヒラリー・クリントンが大統領選で戦って、トランプが大統領になったが、その後、トランプとバイデンの大統領選で、バイデンが当選し、不正選挙なども取り沙汰された。


バイデンは、バラク・オバマ政権時代に副大統領の地位に長く留まり、ヒラリークリントンが国務長官の時代にも副大統領を務めてきた人物である。



こうしたロシア封じ込め政策を行なってきた中心人物と言えるかもしれない。



ただ私は、バイデンのチャートを見て、ナヴァムシャの9室に惑星集中している配置からバイデンがそれ程、悪い人間には見えない。



バイデンのアフガニスタンからの撤退も正しいものであり、また今回のロシアの侵攻についても米軍を派遣しないという冷静な判断を行なっている。




国際情勢において、何が悪で何が善なのか、そうした善悪や真偽を見極めるのは、非常に難しくなっている。



これからやってくるグレートリセットが、善なのか悪なのかも非常に分かりにくい。



然し、超国家的な統治機関がなければ、侵略戦争などを行なう無法者を取り締まることも出来ないし、またアマゾンの森林伐採など、環境破壊も止めることが出来ない。



グレートリセットが人類にとっての災厄なのか、それとも問題解決なのかは極めて分かりにくい。



今の時代、善悪の判断は、非常に難しいのである。



それともそもそも善悪などはなく、力が強い者が勝利するという現実があるだけなのか。



正しい者が報われるのではなく、力が強いものが正しくなるような社会では、人々は、理想や目的を失い、ニヒリズムが生じてくる。



ここ最近の時計の逆回転で、理想や目的を見失った人も多いのではないかと思われる。



ニヒリズムに陥らないように善悪や真偽を見極めていかなければならない。






この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

CAPTCHA