2022年に何が起こるかについて関心の高さがうかがわれ、いまだに参照して頂けているようである。
私もこの記事をもう一度、見返してみて、当時、予想したことがかなり当たっていたことを発見して驚いた。
まず、基本的な見解として、2020年はコロナが世界的に拡大して酷い年になった訳だが、2021年はそれが落ち着いていた時期である。
その後、2022年になって、ロシアによるウクライナ侵攻があり、ウクライナの小麦の供給などに支障が出て、世界的な食糧不足の影響などが出て来ている。
そして、2021年に落ち着いていたコロナの感染が再び拡大している。

2020年と2022年の新月図で、土星と火星が山羊座でコンジャンクションしていることから、それが予測できた訳だが、この基本的な基調はよく機能していた。
それと、いくつか各国の新月図から言えることなどを当時、書いてみたのだが、その当時は全く兆候として表れていなかったことを惑星配置から何とか推測しながら書いてみた。
少しでもかすればいいと思っていたが、意外に当たっていたので、改めて、新月図やマンデン図による予測はよく当たることを再確認した。
例えば、2022年のイタリアの新月図では、土星と火星がラグナから見て、10室でシャシャヨーガとルチャカヨーガを形成して、1-10の強力なラージャヨーガを形成していた。

この配置から以下のように予測した。
『これは新型コロナウィルスがこの時まで続いているということも考えられるが、新型コロナウィルスの苦痛を経た上で、国家社会主義が台頭し、再び、イタリアにファシズムのような政治状況が現れる可能性もある。』 (『2022年に何が起こるか』より引用抜粋) |
実際、イタリアでは、ファシズムの流れをくむ極右政党「イタリアの同胞」(FDI)が第1党となり、メローニ党首を首相とする極右政権が10月22日に誕生している。
マンデン占星術では、10室は、首相とか大統領といった最高権力者を表わし、そこに土星と火星がパンチャハマープルシャヨーガを形成しているということは、民主的に選ばれた独裁者を意味している。
強い土星は民主的に選ばれたリーダーを意味し、火星は、独裁的でトップダウンの国家社会的主義的な手法で、強いリーダーシップを発揮することを意味している。
これは2017年7月2日の都議選で、小池百合子率いる都民ファーストが圧勝した時、その年の新月図では、火星が牡羊座で非常に強い配置であったことなども参考にしている。

また2022年の中国の新月図は、蟹座ラグナで7室に土星、火星、冥王星が集中しているが、それを確認して、以下のように予想した。
『7室は外交のハウスであり、7室への凶星の集中は、右翼民族主義的な敵対的外交を表わすかもしれない。 新型コロナウィルスの責任を各国から問われて、外交関係が緊張することを表わしているとも言える。 7、8室支配の土星が7室に在住して、5、10室支配の火星とコンジャンクトしているからである。 7室と8室の絡みに火星が参加しており、外交関係における混乱、中断、行き詰まりという象意が見られる。』 (『2022年に何が起こるか』より引用抜粋) |
実際、アメリカは中国の台湾侵攻をいまだかつてないほど警戒し、中国のアメリカ国内での活動を法律で禁止して封じ込める戦略を露骨に取り、また中国が台湾に侵攻した場合、ロシアと同じ運命になることを米国は中国に対して明確に警告している。
台湾有事は、実際の武力衝突一歩手前の状況まで行っていることが確認できる。

また2022年の日本の新月図からは、6室に土星と火星が在住していることから以下のように予想した。
『これは2020年の中国の新月図に似ており、国民に対する福祉、医療サービス、国民の政府に対する批判、デモや暴動に対する対応など、様々な6室の象意を物語っている。 中国政府が武漢の市民に対して行ったのと同じような状況が、日本的なレベルで、再現する可能性もあり得る。 2022年、日本が経済的に厳しい状況になり、国民の不満が高まる状況が予想される。』 (『2022年に何が起こるか』より引用抜粋) |
実際、2022年の前半は、コロナが再拡大した為、特に際立った施策としては、飲食店などに対して、営業時間短縮の協力金として、1日7万円支払っている。
これで飲食店は補助金バブルとなり、協力金の実施期間で、計2,000万円ぐらい補助を受けたという。
2022年の後半は、円安が進行し、物価高で国民生活が厳しくなっているにも関わらず、政府は有効な景気刺激策や補助金の施策を打ち出せていない。
これは6室の土星と火星の象意で、吉凶混合しているように思われる。
また2022年7月8日に安倍(元)首相が銃弾に倒れたが、国王や大統領といった最高権力者を表わす太陽が暗殺の8室に在住し、6室支配の土星からアスペクトされている配置は、まさに最高権力者が労働者からの批判や暴力に晒されたことを表わしている。

実行犯の山上徹也は、自民党と癒着した統一教会に人生を滅茶苦茶にされ、四畳半の部屋で、貧困生活を送っていた為、日本の貧困層、労働者階級、虐げられた人々の象徴である。
日本は保守の国であるから、労働運動などはあまり活気づかないが、まして現在は、世界的に右傾化し、独裁者が台頭し、トップダウン的な国家社会主義的な政権が多くなっている。
従って、リベラル左翼の運動も沈静化している今、労働者や虐げられた人々の怒りや抵抗は、山上容疑者の暗殺行為として、象徴的に現れたと言ってもいいかもしれない。
つまり、政権与党とそれに癒着している統一教会への批判が巻き起こっている状況というのは、6室(労働者、虐げられた人々)の土星、火星で表されていると言うことができる。
またアメリカの2022年の新月図からは、以下のように予測した。
『アメリカの2022年の新月図は、射手座ラグナで、2室に土星、火星、冥王星が集中して、8室にアスペクトするチャートになっている。 2室は政府の財政のハウスであるから、米国が国家社会主義的な手法で、財政難を乗り切ろうとする動きに繋がるかもしれない。 例えば、戦争経済とか、何らかの強引な手法によって、外貨を稼ごうとする手法などが、考えられる。』 (『2022年に何が起こるか』より引用抜粋) |
この記事を書いた2020年の時点では、まだロシアがウクライナに侵攻するなどとは思いもしなかったが、ロシアがウクライナに侵攻し、アメリカがウクライナに武力援助をすることで、アメリカの軍需産業が、巨額の利益を稼ぎ出している。

ウクライナに侵攻したロシアは、西側諸国の手厚い軍事援助により、ロシア軍を押し戻し、ヘルソンを奪還し、来年1月までにはクリミア半島に到達すると言われている。
初めは、職業軍人しか作戦に投入しないということだったが、最近になって、兵士が足りなくなり、50万人の予備役を招集している。
その新兵たちは武器や防寒具などの装備もなく、ほとんど訓練も受けていない状態で前線に送られて、砲弾の餌食になって、新しく動員された予備役の兵員に多大が犠牲者が出ている。
兵站が滞り、物資を供給するトラックなども不足している状態で、ロシア軍には、壊滅的な被害が出ているが、2022年の新月図で示されている通りになって来ていることが確認できる。
全て、2020年当時、新月図を見て、イメージできることを適当に述べただけだが、予測としてはかなりいい線まで行っていることが確認出来た。
新月図やマンデン図がよく機能している為、ハウスや惑星の象意に忠実に考えられる可能性を検討するだけで、ある程度、現実に近い予測が生み出せるのだ。
この経験は、更に新月図やマンデン図への信頼を確かなものにするものである。
この2022年についての予測は現在進行形であり、これから年末にかけて、そして新しい新月図に切り替わる来年の4月前後まで、まだ株式市場の大暴落、世界恐慌など、大きなドラマが展開する可能性が残っている。
そして、そうした混乱した情勢の中で、土星が水瓶座に移動していくのである。
水瓶座の土星は、かつて米国では、ニューディール政策や、ジョンソン大統領の偉大な社会政策など、大規模な景気刺激策や労働者への救済事業が行われている。
現在、ウクライナの小麦などの輸出が滞ったことで、来年、食糧危機が生じると言われており、それは規定路線のようである。
自分も2022年の新月図を見直してみたんですが、確かに土星火星の象意が出ていました…
2023年予測もぜひお願いします。
2023年は土星も木星も自身の支配宮にありますが、木星は魚座の最後でガンダーンタですよね?
これ、どういう風に出るのですかね?