米国家安全保障局(NSA)職員・エドワードスノーデン氏のラグナについて

米国家安全保障局(NSA)が「PRISM(プリズム)」と名付けられた検閲システムによって、世界中のインターネットと電話回線の通信記録や通話記録を収集していた事実を告発したエドワード・スノーデン氏のチャートである。

EdwardSnowden_chart


おそらくスノーデン氏は山羊座ラグナではないかと思われる。
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2013年5月、スノーデンはハワイのオフィスで告発の根拠となった文書(スノーデン自身のインタビューに先立って各紙で報道されたもの)をコピーした後、病気の治療のために3週間の休暇が必要だと上司に伝えたうえで、同月20日香港へ渡航した。九龍尖沙咀のホテルにチェックインしたスノーデンは、マスメディアのインタビューを受け、アメリカ合衆国や全世界に対するNSAの盗聴の実態と手口を内部告発した。(wikipediaより)
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この今年の5月というタイミングは木星が双子座に入室する直前のタイミングである。
通常、木星入室の効果は1ヶ月半~2ヶ月前ぐらいから始まるため、双子座に入室の効果を既に発揮していた頃である。

もし山羊座ラグナに設定するとスノーデン氏は6室にラーフ、火星、太陽といった凶星が集中している。

これは暴力や攻撃を表わす配置であり、戦闘的な配置である。

太陽が6室に在住していることは国家権力、政府との相性の悪さを表わしている。

山羊座ラグナであれば8室支配の太陽が6室に在住してラーフ、火星といった凶星群と接合することになるため、異常なまでの太陽(政府、国家権力)との関係性が悪化することが理解できる。

スノーデン氏は自分を雇用して月20万ドル以上の給与を与えていた米国家安全保障局(NSA)を告発したのであり、自分の雇用者(8室)を告発した(6室)という意味で、8室支配の太陽が6室に在住して傷ついてるのである。

この6室に凄まじいエネルギーが集中していることがチャートを見ると理解できる。

この6室に木星が入室して5月当時、土星が天秤座で逆行していたので、6室にダブルトランジットが生じていた。

そのため、2013年5月にスノーデン氏は内部告発を決行したのである。

2013年5月20日に病気治療のためと上司に伝えた上で長期休暇をとって香港へ渡航したが、6室に在住する惑星群は海外を表わす12室にアスペクトしている。

また6室にはラーフ/ケートゥ軸が在住しているが、これも外国を表わす表示である。

通常、病気治療のために海外に行く場合、6室や8室が絡んでくるが、彼の場合、内部告発のために海外に行ったわけであるが、病気治療で海外に行く場合と同じような絡みが生じている。

実際、彼は上司に病気治療と嘘をついた訳であるが、病気治療でも内部告発でもおそらく同じ6室の象意なのである。

そして、香港でインタビューを受けたことによって、彼の告発が全世界に報じられ、彼は一躍、世界の有名人となった。

山羊座からみると土星が10室をトランジットして、木星が双子座から天秤座にアスペクトして、10室にダブルトランジットが生じていたからである。

彼は一躍、世界中のあらゆる人から見られ、知られる存在となった。(10室)


土星はラグナロードで2室の支配星でもあり、10室で高揚しているが、10室はカルマ、仕事のハウスでもある。

天秤座は平等、民主主義の星座であり、土星は大衆を表し、民主主義の惑星である。

ラグナロードの土星が天秤座で高揚する彼は、米国家安全保障局(NSA)が個人の自由や権利を侵害しているということが許せなかったのである。

米国家安全保障局(NSA)がしていることは徹底的に監視され管理されて個人の自由がない全体主義体制への布石である。

そのことに責任を感じたが故に彼は行動に移した。

それがラグナロードで10室で高揚する土星であり、この土星は彼自身である。

人々の自由を守るために彼は危険な告発を実行に移した。

非常に責任の重い仕事である。別にそれはサラリーをもらうための通常の仕事などではない。

それは仕事というよりも使命であって、彼にしか出来ない仕事であった。

彼は誰が教えてくれるのでもなくそのことをすることの意義について考えその意義に価値を与えて自分で行動したのである。


この10室には土星の他にラーフもトランジットしており、このラーフが彼に過激な行動を取らせることにつながったと思われる。

出生図の10室には土星の他に月や冥王星も同室しているが、冥王星はパワーを表わし、外部からの強制的な意志を表わしている。

冥王星が10室に在住しているということは彼に国家権力に反逆するだけのパワーを与えたと思われる。

土星が月の上を通過しているのでサディサティで心理的に重い負担が生じる時期である。

サディサティの時は過去世のカルマが噴出する時期であると言われるが、彼が自分自身が米国家安全保障局(NSA)を告発する責任、義務があると気付いた時のプレッシャー、自分がやらなければならず、他の誰にも頼めないことが分かった時のプレッシャーといったら、想像できないほど巨大であることが分かる。


一方、今現在、牡羊座にはケートゥが在住し、土星がアスペクトしている。

従って、全体主義体制を目論む政府や権力にとっては、物事の推進が上手く行かない時期であり、またスノーデン氏の告発もあって、議会や国民から批判を受けることになった。

つまり、土星が牡羊座を監視している訳である。牡羊座は戦争屋の星座であるが、米国を主体としたシリアへの制裁も頓挫している。


スノーデン氏が山羊座である根拠について、wikipediaによれば、彼の両親は国家公務員として働いているというが、6室は父親の仕事のハウスである。

山羊座ラグナで6室に太陽が在住していたら、父親の仕事は公務員である。


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生い立ち
1983年6月21日、アメリカ合衆国ノースカロライナ州ウィルミントン市に生まれ。父ロニー・スノーデンはペンシルバニア州籍でアメリカ沿岸警備隊に勤務し、母はボルチモア出身でメリーランド州の連邦裁判所職員を務めていた。国家公務員として公職に就く両親の元に育ち、後に自らもCIA職員として公職を務める事になる。16歳の時、母方の故郷であるメリーランド州のエリコット・シティに転居している。
病気療養を理由に高校を退校した後、General Educational Development(中等教育修了証)を取得する為に地元のアン・アランデル・コミュニティカレッジ(短期大学)に入学して情報科学を学んでいる。BBCなどの報道では必要な課題をクリアできなかったとしているが、別の報道では試験を終えてGEDを取得したとするメディアもある。2004年5月7日、20歳の時にアメリカ合衆国軍に入隊して特殊部隊の新兵として配属されるも、訓練中の事故で除名されている。スノーデンは「自由の為の戦い」を望んで当時勃発していたイラク戦争への派遣を自ら志願していたが、先述の事故で両足を骨折する重傷を負って派遣は見送られた。

(wikipediaより)
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また彼は病気や怪我が多いのは6室に惑星が集中しているからである。

16歳の時、母親の故郷であるメリーランド州のエリコット・シティに転居しているが、この時、土星は4室を通過し、木星は2室から4室支配の火星にアスペクトして、4室(引越し)、6室(病気)にダブルトランジットしていた。

この時期の引越しが説明できる。然し、この時期、おそらく病気の傾向があったために病気療養を理由に退校している。

EdwardSnowden_chart


2004年5月7日アメリカ合衆国軍に入隊して特殊部隊の新兵として配属されたが訓練中の事故で両足を骨折する重症を負い除名されている。この時、「自由の為の戦い」を望んで当時勃発していたイラク戦争への派遣を自ら志願していたという。

この時、ダシャーは土星/ラーフ期であり、ラーフは6室に在住して、火星、太陽と接合している。

彼が国家の軍隊(太陽)に入隊して、訓練を受け(6室)、怪我をした(6室、火星)ことがこの時期のアンタルダシャーによく表われている。

またラーフは幻想を表わすと言われるが、この時期、彼は「自由の為の戦い」を望んでイラク戦争を志願していたのが、まさにその幻想である。

彼が「自由の為の戦い」というアメリカ政府が提唱するプロパガンダに洗脳されて狂信的にこれを信じていたことが理解できる。

彼はおそらく山羊座のウッタラアシャダーの第3パーダであり、ナヴァムシャのラグナは水瓶座なのではないかと思うのである。

ナヴァムシャのラグナが水瓶座になると、土星が10室に在住し、また太陽も10室に在住するため、仕事が公職であることを表わすことになる。

また5室の水星は情報通信系の技術や知識など、創造的才能を表わし、3室にケートゥが在住して、3、10室支配の火星がアスペクトするため、やはり、情報通信系の技術を表わしている。


スノーデンは、中央情報局(CIA)からも接触を受け、CIA職員として雇用されてコンピュータセキュリティに関連した任務に参加した後、2007年頃から、スイスのジュネーヴで勤務していたが、この2007年頃がちょうど、マハダシャー水星期への移行期である。

その前のマハダシャー土星期、最後のアンタルダシャーである土星/木星期辺りに既にCIAの接触を受けていたと思われるが、木星は5室に在住する水星にアスペクトしている。

従って、この頃からコンピューターセキュリティーという情報通信に関係する仕事に就き始めたことが分かる。

そして、2009年から米国家安全保障局(NSA)に勤務している。
この頃は水星/ケートゥ期であり、ケートゥは水星からみて8室で、ラグナからみて12室に在住している。

ナクシャトラはムーラである。この頃に米国家安全保障局のPRISMシステムが行なっている大規模な情報収集活動に触れて、彼は何か思想的に変容したに違いない。

それはケートゥが水星からみて8室に在住していることで分かる。
ムーラは人生の意味とか生きる目的など、深い哲学的テーマについて探求するナクシャトラである。

従って、この時期に彼が思想変容したことが考えられるのである。


彼が告発を決行した2013年5月はおそらく水星/金星期であり、水星/金星期になった2010年11月頃から既にこの大衆への大規模な自由の侵害について考えていたに違いない。

10室で高揚するラグナロードの土星が金星にアスペクトしており、金星のディスポジターである月は土星と接合している。

従って、金星は土星の影響を強く受けている。金星期は彼の使命を実践する時期であったと言える。

そして、水星からみると金星はメディアの3室に在住しており、彼の告発はニュースで報じられ、彼の顔写真はメディアで度々報道された。

彼は世界の一般大衆からはアメリカの不正を告発した英雄であると評価されたが、米国市民からは裏切り者と罵られた。

ナヴァムシャでは金星は5、10室支配で12室に在住し、ラグナロードの土星、10室支配の火星からアスペクトされて傷ついている。


チャラダシャーで見ると、彼は2013年6月21日からチャラダシャーのメジャーダシャーが乙女座に移行した。

乙女座からみるとAmkの金星は11室に在住しており、世界が英雄として彼を評価している今の状況を表わしている。

10室にはラーフ、火星、太陽が在住し、彼自身が非常に強力な実行力によって、物事を成し遂げた配置である。

DKの火星とPKの太陽が在住して、ジャイミニラージャヨーガを形成している。

2室にはAKの月とGKの土星が在住しているが、2室は家族、両親のハウスであることから、彼の両親は今、大変かもしれない。

また乙女座から4室にはケートゥが在住し、太陽、火星、ラーフがアスペクトしている。

4室にエネルギーが集中しているため、彼は居場所を転々としなければならなかったり、居住の問題に追われることが考えられる。

 


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