国際情勢について -秘教的な世界観より-

現在、世界情勢を見ると、アメリカと中国の南シナ海での激突やイスラム国の蛮行とそれに対する空爆、イスラム国のフランスでの同時多発テロなどが起こっている。

そして、フランスはイスラム国への報復爆撃を開始し、ロシアはNATOの一員であるトルコ政府に戦闘機を撃墜されたとしてアメリカを非難し、フランスを同盟国と呼んでいる。

国内では安倍政権がTPPに参加を決定し、インフレ政策を推進し、国民の生活を厳しくしている。また安保法案で戦争が出来る国家に国内でも反対運動が盛り上がるなど、政治状況は緊迫している。

つまり、ナショナリズムや宗教的原理主義が台頭している。

世界の右傾化が進んでいる状況である。

然し、一方で、アジアインフラ投資銀行(AIIB)が中国で提唱され、57カ国が参加を表明している。アメリカの基軸通貨に挑戦する動きが起こっている。そのアジアインフラ投資銀行(AIIB)にはアメリカと日本は参加を保留している。

ヨーロッパはアメリカにロシア制裁を強制される筋合いはないと主張し、中国は米国の米ドル基軸通貨体制に挑戦している。

色々な出来事が起こっているように見えるが、実は、出来事は背後では全く同一のテーマによって貫かれている。

それはアメリカの衰退とアメリカの支配を排除して各国が自己主張するという動きである。

今まではアメリカが絶対的な力で世界を支配してきた。

米ドル基軸通貨体制やIMF、世界銀行体制である。経済的にも軍事的にも世界を支配してきた。

アメリカの支配の中で、巨大な悪が顕現したと言える。

アメリカの単独覇権、第二の植民地政策やドル基軸通貨体制が世界を不幸にしてきたのである。

そのアメリカの影響力が急速に衰えており、ドイツ、ロシア、中国などがアメリカと対等に振る舞いだしている。

中国がアメリカの南シナ海の海洋支配に挑戦し、ロシアや中国が連携してアメリカの覇権に挑戦している。

この状況は田中宇氏がいう多極化の状況である。

何故、多極化が良いのかと言えば、多極化して、世界の国家の力が対等に均衡して来ることで、国連がより重要度を増し、最終的には世界共和国が形成される過程に向かうからである。

どこか一つの国が圧倒的に強く他者を支配している場合には、一国が他国を支配する独裁体制となるだけであり、強いリーダーシップによるトップダウン型の経営が行われる。

その中では、トップに立つものが他者を支配し、残りのものは従属することになる。

この状況は古い時代の魚座がもたらしたトップダウン型の社会であり、全体主義体制である。

この状況の中ではグループ活動という状況は生まれない。

グループ活動というのは水瓶座がもたらす概念である。

西洋占星術の本などを読むと、水瓶座はグループ活動を生み出す星座であることが解説されている。

それは同好会、サークル、友人同士の輪を生み出すのである。

水瓶座は『社会』や『共同体』を生み出す星座である。

従って、国際連合は明らかに水瓶座の影響で出現した国際機関である。

国家の連携により共同経営していく、国家を超越した共同体である。

アメリカが崩壊していく中で、初めて国際連合がより健全な形で形成される可能性が生まれてきたと言える。

因みに何故、今、イスラム国という残酷な殺人を繰り返す野蛮な原理主義者が台頭してきたのか。

イスラム国の最高指導者は、バグダディという人物で元々イラクでアメリカの占領に反対する運動をしていたという。その運動にシリアで多くの人が参加して、最終的にイスラム国を立ち上げた。

つまり、イスラム国は、アメリカが石油欲しさにイラクに侵略し、その結果、イラク国内が無秩序の状態になった中で、過激なナショナリズム、宗教原理を唱える指導者が台頭したということである。

アメリカが第二の植民地政策で資源のある国家を自分たちの言うことを聞く傀儡政権にすげ替えたいためにCIAなどが反政府組織などに武器を提供して訓練してそれでアルカイダが誕生したが、最近の情報によれば、アメリカはシリアのアサド政権を倒すためにこうしたイスラム過激派勢力に武器を提供しているという。

つまり、全てアメリカが戦争の種を撒いているということである。

アメリカが戦争の種を撒き、戦争を起こして、最後に軍産複合体が儲かるのである。

そのような戦争ビジネスを延々とやってきたことの結果である。

因みに今現在、世界情勢を考える時、秘教的な歴史観から考察することにしている。

例えば、私は以前、2009/3/7付『人類の真の歴史について』の中で、アリスベイリーの著作を参考に秘教的な観点から見た人類の歴史について考察した。

そのアリスベイリーが描く秘教的な人類史の中では、アトランティス文明の末期にかつて覚者のグループの中にいて覚者方から教えを受けて力と知識を得た多くの追随者たちが、覚者方の教えから離脱し、覚者方に戦いを挑んだという。

その当時、知識と力を得た人々は富を蓄え、一般の人々とそのような力を持った人々の貧富の格差が今とは比べ物にならないほど拡大したと記されている。

つまり、今現在のアメリカのように従業員と経営者の賃金格差が400倍とかそれ以上に開いた社会を想像してみれば分かる。その社会には巨大な悪と不平等が存在することは間違いないのである。

そのように富と力を得た人々は、元々は覚者方から教えを受けた人々で覚者方の弟子だったり、追随者だったりしたと思われるが、その後、覚者の利他的な教えに背いて離反した人々であったということである。

この2つの勢力の戦いが最高潮に達した時、ハイアラキーが介入して人類文明を一度、終わらせたという。

そして、文明が再興して、第二次世界大戦の時、この古の物質性の勢力と光の勢力の戦いが、再現して、当時の対立する勢力がそれぞれ転生して、当時と同じような役割を演じて、相対峙したそうである。

枢軸国が物質性の勢力側で、連合国が光の勢力側であったということである。

ドイツのヒトラーを通じて物質性の勢力が顕現したことになる。

つまり、物質性の勢力は、民族主義やナショナリズムを通して顕現したということである。
既に前回の記事でも示したように民族主義やナショナリズムというものは蟹座によって顕現するということを実証しているが、蟹座は自己中心的で自己の利益を追求するため、その中に悪が顕現しやすいと思われる。そして、悪によって利用されやすいのである。
そして、大衆は感情的に反応して、その民族指導者やナショナリストに追随し、力を与えるのである。

悪の勢力(物質性の勢力)というものは、ドイツ民族の高揚を目指したヒトラーにおいて顕現したり、アメリカ国民のナショナリズムを鼓舞してイラク戦争を強固に主張したネオコンの中に現れたり、そして、イスラム国の指導者を通じて顕現したり、形や場所を変えて、様々な場所に出現する。

今、アメリカがシリアを倒すためにせっせと原理主義者に武器を提供しているという。

従って、アメリカが渡した武器がイスラム国にも渡っているという。

つまりイスラム国の拡大を招いたのはアメリカの支援があってのものであるという。

第二次世界大戦の時にアメリカの巨大企業やブッシュ大統領の一族などがヒトラーに資金提供をして共産主義に対抗する手段としてこの独裁者を育てたのと構図が似ているのである。

戦後もアメリカの支配者階級が各国の独裁者、麻薬王、そしてイスラム過激派などの右翼勢力に武器や資金を提供して、共産主義に対抗するために協力関係を構築したようである。(引用:『ナチスとアメリカ企業の協力関係』)

つまり、アメリカが民族主義、ナショナリズムの大元であり、アメリカ自体が右翼的な国家であるということを意味している。アメリカに巨大な悪が顕現したというのはこの為である。

そして、今日付けのニュースでは元CIAの人物がニューヨークでテロが起こることを警告している。

物質性の勢力は民族主義やナショナリズムを利用して何とか戦争を起こしたいのである。

そして、戦争になれば戦争によって経済が刺激され、今の軍産複合体の体制やアメリカの優位な状況が継続していく。

そして、アメリカがだめなら中国の南シナ海の人工島を使って戦争を起こそうとする。

世界的な民族主義、ナショナリズムの動きは、利己主義の発現であり、それ自体、悪が培養される要素が潜んでいる。

おそらく今後、起こることはアメリカが衰退し、ヨーロッパやロシアや中国の団結の前に指導力を発揮できなくなり、本来の保守の姿に戻って、うちに引きこもる。
世界の警察になろうとするのではなく、国内問題だけに傾注することになる。

USA_chart
アメリカの建国図でも12室に在住するラーフ期に2018年10月からまもなく移行するため、アメリカは、世界を支配するのをやめて、国内に引きこもることになるのである。

そして、アジアインフラ投資銀行(AIIB)が軌道に乗り、中国が世界経済を牽引するようになり、人民元がIMF特別引き出し権の通貨バスケットの中に入れられて、基軸通貨の一翼を担う。

その後、EUやロシア、中国、そして、大人しくなったアメリカとそれに追従する日本が、国際連合を通じて新世界秩序を創る。その時、アメリカにはもう決定権はない。この段階で地域覇権国の一つになっている。

問題は中国が軍事大国化しないかどうかである。

然し、今の中国の動きは長い間、アメリカに制海権を奪われてきたということもある。

アメリカが衰退して完全に引きこもった場合、中国はそうした行動をとる必要もなくなる可能性がある。

CHINA_chart
中国の建国図でも、2019年9月からマハダシャーが9室支配の水星期に入るため、この水星期からは領土への野心は表現しないようになっていることが予想される。

従って、今、着々と新世界秩序への移行が進行しているのである。

現在の不穏な動きは、物質性の勢力の最後のあがきの状況に思えてくる。

それは、第二次世界大戦の時にはヒトラーを通じて顕現した巨大な悪の力が、つい最近、9.11で、ネオコンを通じて、イラク戦争という形で顕現し、今回は人工島での中国の暴走、あるいは、フランスでの同時多発テロ、あるいは、各国での民族主義、ナショナリズム、新自由主義政策などの全体的な右傾化の中に出現している。

但し、明らかに以前よりもそのスケール感が小規模である。

物質性の勢力は、フランスで同時多発テロが起こって、第三次世界大戦に何とか持ち込みたいのであるが、大衆はそれ程、愚かではなくなっている。

トンキン湾事件、ルシタニア号事件、9.11など、大衆を戦争に引きずり込む手口も分かってきている。

従って、それ程、感情的には反応しない。

結局、今現在、有志連合というものが、イスラム国に空爆をしているが、第二次世界大戦の時に連合国に封じ込まれたドイツのようにイスラム国も、これだけ害を与えている以上、政治上の現実主義、つまりは軍事力行使によって封じ込まれる運命にある。

そして、イスラム国を通じて、世界を戦争に引きずり込もうとした悪の勢力のもくろみやあがきも失敗することが予想される。

そして、そのイスラム国封じ込めではロシアがフランスと同盟を結び、空爆を続けているが、アメリカの影響力は排除されている。

アメリカは、シリアを倒すためにイスラム国に武器を渡しているという。

つまり、イスラム国の過激派に武器を渡しつつ、イスラム国に空爆を行っている。

そのようなでたらめのことをしているアメリカは排除されようとしている。

従って、今、イスラム国に空爆をしている有志連合は、悪が顕現したドイツや枢軸国に勝利した連合国と似ているのである。

この国際情勢を不安定にしている大きな問題を取り除くことで、アメリカを抜きにして各国が協力して取り組んだ後、そうしたつながりから新世界秩序が生まれてくるのではないかと思えるのである。

表面的には今の世界情勢は不安定で、右傾化が進み、これで本当に良い時代がやってくるのか疑問も出てくるが、実際には舞台裏で着実に良い状況が生まれてきている。

政治にそれ程、詳しくないし、個別の事柄を詳しく知っている訳ではないが、今、確認できるニュースから大体に全体的な動きを概観して、上記のように状況を分析している。

現在、物質性の勢力と光の勢力の激突は激しいが、明らかに良い兆候が生まれてきていることが予想されるのである。
















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