価値の源泉はどこにあるか(続き)

ジャイミニの技法で、アートマカラカがナヴァムシャで在住する星座(カラカムシャ)が今生での中心的な試練を表すというものがある。

この中で、唯一、天秤座と水瓶座だけが、肯定的な意味づけがなされている。
例えば、天秤座の場合、「ビジネスや商売を通じて、お金を稼ぎ、それを通じて、成功する」という良い意味付けがなされている。

そして、水瓶座の場合、「慈善活動、寺院の建立などを行う」という意味となる。
何故、こうした風の星座に肯定的な意味づけがなされているかと考えると、アーユルヴェーダのドーシャ理論を考えれば納得がいく。
ヴァータ(風)とピッタ(火)、カパ(土と水)というドーシャがあるが、このうち、ヴァータは純性、ピッタは激性、カパは鈍性に対応している。

精神的な成長においては、ヴァータ体質を優勢にしていくことがよいとされている。
この3つのドーシャのバランスが、サットヴァなのであり、特にサットヴァはヴァータ体質固有の属性ではないと主張している人もいるようだが、私が以前、アマチの本を読んだ時にこのように書いてあった。

この風の星座の中で、双子座に肯定的な意味づけが成されていなかったのが興味深い。

双子座は過去の検証によれば、それは金融とか株式市場と関係している。

最近、株式市場が実体経済よりも遥かに肥大し、余剰マネーがバブルを生み出していたのが、リーマンショックで破裂し、真面目に職について働いている人たちにも多大な迷惑をかけた。

このことから考えると、双子座には肯定的な意味づけがなされなかったことがなんとなく分かる。

因みに双子座は、「思想や概念、思考形態を収集しすぎて情報過多に陥り、特定の信念に凝り固まる傾向がある」という。

まさに市場メカニズムを過信してしまう理論家の問題ではないかと思われる。

例えば、特定の信念に凝り固まった経済学者などもこのタイプかもしれない。

ジャイミニの秘儀的な技法の中で、双子座はややマイナスの意味合いがあるとしても風の星座(水瓶座、天秤座)に肯定的な意味が付与されているというのは興味深い。

そして、現在、春分点が魚座から水瓶座へ向かって移動しており、現在、魚座の6度付近にある。

であるから、現在は、魚座の時代と呼ばれる。

魚座の時代とはキリスト教の暗黒時代に見られるように科学を否定して迷信や無知が流行ったり、宗教やイデオロギーで人間が殺しあった時代であり、今もまだその中にいるのであるが、魚座は水の星座であり、水はカパであり、鈍性(タマス)であることを考えると、ドーシャ理論やトリグナの概念で説明できる。

これからやってくる水瓶座の時代とは、水瓶座が風の星座で、ヴァータであり、純性(サットヴァ)であることを考えると明るい時代である。

ジャイミニのカラカムシャの概念では、水瓶座には「慈善活動、寺院の建立などを行う」という意味があるというが、これは治水、灌漑事業などを表しており、公共の福祉を表している。

また水瓶座とは社会主義や共産主義を生み出した星座である。

私の過去の鑑定経験の中でも水瓶座に惑星が在住している人は、かなり相互扶助の共同体とか、コミュニティーと関わって仕事をしている人が多く、共産主義的な思想を持っている人が多かったのである。

政府のカテゴリーにも企業のカテゴリーにも入らない第三セクターと呼ばれるNGOとかNPOなどの組織が世界的に広がっているのも、この水瓶座の表現である。

因みに前回の「価値の源泉はどこにあるか」という記事の中で、マルクスの理論では、労働に価値の源泉があるということなのだが、唯物的には労働が商品に価値を付加しているということなのだが、本当はアイデアの方が重要で、それが価値の源泉であると書いた。

実際、ヘーゲル哲学の弁証法的歴史観の中では、精神が自由になっていく過程が、歴史である。アイデアとは精神の表現である。

「労働」とは、惰性(タマス)であり、労働者が大量に存在する社会が、水の星座(カパ)の時代に存在してきたというのは納得できる。

それは惰性であり、結局、「労働」とはどう肯定的に見積もったとしても他に選択肢がない人が携わるのが「労働」である。

「労働」とは惰性なのである。「食欲」「性欲」「睡眠欲」などの本能に従って、盲目的に生きている、その延長線上にあるのが「労働」である。

アイデアが豊富にあり、やりたいことが沢山ある人は、「労働」はしないのである。

仮に労働者から「労働」を奪ってしまうと、毎日、何をすればよいのか困ってしまう人が発生することが想定される。

その場合、社会的には余暇の問題というものが出てくる。余暇をどう過ごすか、学習や自己実現、成長というものがテーマになってくる。

実際、現在、労働はどんどん機械が肩代わりするようになっており、大量の失業者が発生している。

先進国では、若者のかなりのパーセンテージ(40%)が、仕事に就けないという。

これは否定的にもとらえられれば、肯定的にもとらえられる。

何故ならば、企業で雇用されて「労働者」として働くのは、人間の本来のあり方ではないからである。

皆、小規模でもいいので、自分のアイデアを形にして、そして、社会にサービスや商品を提供して生きていくべきである。

つまり、水瓶座の時代とは、「労働者」がいなくなる時代である。

労働はコンピューターや機械が肩代わりし、アイデアを生み出すことこそが、仕事になりつつあるのである。

将来的には、我々は思考しただけで、物を作り出すことができるようである。

例えば、3Dプリンタというものがあるが、今ではコンピューターとソフトがあれば、自分のイメージしたものを形にすることが出来る。

将来的にはキーボードやマウスがなくても、思考した時の脳波の変化を入力装置にインプットして、それでコンピューターが計算して、それを画像化してから、物に具体化することが出来るのだろうと思われる。

コンピューターや機械が全ての労働を肩代わりしてくれるので、アイデアさえあれば皆、手頃に自分のアイデアを形にすることが出来るようになってきている。

これは将来的には全ての人がアイデアによって仕事をすることを意味している。

また思考しただけで、物を作り出すことができるというのは、我々が神になるということでもある。

つまり、神は思考(言葉)なのである。

この世の全ての顕現は、言葉、すなわち、神の思考のことである。

因みにノームチョムスキーの分類について以下のように示した。(柄谷行人氏の「世界共和国へ」を参照)

1. 福祉国家資本主義(社会民主主義)
2. 国家社会主義(共産主義)
3. リベラリズム(新自由主義)
4. リバタリアン社会主義(アソシエーショニズム)

nations_list
私たちの社会が、リバタリアン社会主義に向かって歩んでいくのは、ヘーゲルの歴史哲学から考えて必然である。

より平等で正義があり、より自由が満喫できる社会が、リバタリアン社会主義だからである。

このリバタリアン社会主義がどのように実現できるかというと、私たちが一人ひとりが最終的に自分のアイデアを生かして、仕事をすることができるようにならなければならない。

例えば、現在の資本主義社会では、余程、優れたアイデアがないと、資本が得られないし、商品化も出来ない。

またアイデアは、資本家に利用されてしまうだけである。

これからの社会においては、小さなアイデアや、小さな活動でもそれが交換できるような仕組みが必要である。

そうすれば、常に市場に不足しているのが必然であるような国家通貨を利用しなくても物々交換に近いような相互扶助で生活することができるようになる。

それを実現するための手段としては、地域通貨のような物々交換を促進するような交換手段が流行っていく必要があると思われる。

またインターネットの世界で最近、流行っているマッチングビジネスなども鍵ではないだろうかと思うのである。

つまり、売りたい人と買いたい人を引き合わせたり、教えたい人と、学びたい人を引き合わせたりする仕組みである。

こうしたことが促進されると、企業に寄生しないで、専門知識や熟練技術によって生きる自由人(リバータリアン)が増えてくるだろうと思われる。

そうしたリバータリアンが増えて相互交流し、共働していくことが、リバタリアン社会主義を生み出していくことにつながるのである。
















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価値の源泉はどこにあるか(続き)」への3件のフィードバック

  1. 貴生

    秀吉様

    いつも楽しみにプログを拝見しています。

    天秤座の場合、「ビジネスや商売を通じて、お金を稼ぎ、それを通じて、成功する」という良い意味付けがなされている。

    だいぶ以前の記事になりますが 上の文章が自分とリンクして そちら(ビジネスや商売)の方に進みそうです。
    2015年10月20日から半年間 自分のチャラダシャーが天秤座/水瓶座になります。
    偶然まさにその日に上の記事を読みました。
    もちろん天秤座カラカムシャです。

    もちろん上の記事でそうなったわけではありませんが。
    今になって自分運命がそっちの方に導かれているのに気づき メールしました。
    必要なときには必要な言葉が与えられるのかな と不思議な感じがします

    秀吉さんと同じ牡羊座ラグナのラグナロード魚座火星です。
    そのほかの記事からも インスピレーションを受けることが多いです。
    今後もプログを楽しみにしています。

    返信
  2. 秀吉 投稿作成者

    フィードバックありがとうございます。

    カラカムシャラグナが天秤座でそこから5室である水瓶座のサブダシャーの時期に
    この記事を読んだということでしょうか。

    AKがナヴァムシャで天秤座と水瓶座に在住している場合は肯定的な意味があることを
    紹介した記事であるため、チャラダシャーが天秤座/水瓶座の時期にこの記事を読んだというのは
    確かに共時的な体験として面白いと思います。

    何か感想や洞察などがありましたら、また宜しくお願いします。

    返信
    1. 貴生

      チャラダシャー期間 2015年10月20日~2016年4月16日
      マハーダシャー 天秤座
      サブダシャー 水瓶座
      カラカムシャラグナ 天秤座
      間違いありません。
      日記をつけているので まさにこの日(10月20日)に記事を見たことに間違いありません。
      重要なことが書いてあると思って、日記につけていました。
      最近、ビジネスの方向に行動が進んでいて、ひょんなことから、
      その日がダシャーの切り替わり日だったことが発覚し、面白いと思い、メールした次第です。

      返信

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