ドナルド・トランプ大逆転勝利の可能性 - 私たちは史上空前の政治劇の目撃者か -


2020年11月7日午後8時(現地時間)に東部デラウェア州ウィルミントンで行なわれたジョー・バイデンの「勝利宣言」の様子を見て、トランプ再選の予測が外れたと思ったが、最近、接戦だった各州の州議会が郵便投票を憲法違反とし、バイデンの勝利の認定を取り消す動きや、州議会が選挙人を選定したり、あるいは、票の集計をやり直す指示を州の最高裁判所が出すような動きが広がっており、ドナルド・トランプ逆転勝利の可能性が浮上してきた。

州議会が選挙人を選定するなら、共和党が多数派なら、トランプ有利になり、また法廷闘争が連邦最高裁まで持ちこまれれば、最高裁判事は、共和党が多数派である為、トランプ有利になる。


ここに来て形成が逆転し、トランプが有利になりつつあるという話も出てきている。


バイデンは国家反逆罪で起訴されることを恐れて、共和党の影響力のある人物に恩赦を求めたといった情報も伝えられている。


今、アメリカで凄まじい史上空前の政治劇が繰り広げられていることが分かる。





然し、よくよく考えてみれば、ドナルド・トランプのダシャムシャ(D10)の木星は3、6室支配で、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な効果を発揮しており、ディスポジターの土星と星座交換して、ニーチャバンガラージャヨーガを形成している。


これは災い転じて福と為すという配置であり、奇想天外な普通でないやり方で大統領になることを示している。





前回の選挙で勝利して、大統領に就任した時、トランプは、木星/木星/木星期であり、このパラシャラの例外則やニーチャバンガラージャヨーガが発動して、最初は泡沫候補で、投票日の当日まで、メディアはヒラリー優勢を伝える中で、大統領に当選したのである。当選した時は、ラーフ/火星期であった。


この時も意外性は十分あったが、今回は更に拍車をかけて、トランプは民主党の不正投票を暴き、法廷闘争に持ち込んで、普通でないやり方で、勝利を掴もうとしている。


ダシャーは木星/土星期であり、土星と木星はまさにこのニーチャバンガラージャヨーガを形成するマハダシャーとアンタルダシャーの2つの惑星であり、両者は星座交換によって緊密に絡んでおり、強力にヨーガの力を発動するダシャーの組合せになっている。


ここで、普通でないやり方で、トランプが勝利するというのは、ジョーティッシュのダシャー、ヨーガ、分割図の解釈上の原則からは、非常に納得できることであり、むしろ、ジョーティッシュの精緻な法則の凄まじさを証明するものである。


そして、大統領就任式がある1月はトランプのダシャーは、木星/土星/ラーフ期であり、プラティアンタルダシャーのラーフは、ダシャムシャのラグナに在住している。


ここに来て、トランプが逆転勝利するというシナリオが現実味を帯びて来た。


やはり、11月20日に木星が山羊座に入室したことで、木星と土星のダブルトランジットが山羊座-蟹座軸に形成され、民族主義、国家社会主義、愛国主義的な動きがアメリカに出てきており、国際主義者やグローバル企業の選挙不正を許さないという動きが激しくなってきたのである。



私はそうした山羊座-蟹座軸へのダブルトランジットもトランプ再選の理由と考えて来た。


然し、それがこれ程、ドラマチックな形で、世紀の逆転劇のような形で進行するとは思っていなかった。



2019年12月の段階で、トランプは再選すると書いていたが、更に言えば、前回選挙で、トランプが当選した時から次の選挙でも再選するという予想は可能であった。


トランプの再選は、アメリカの政治状況などを横目で見ながら判断したのではなく、純粋にダシャーの観点からトランプの次の大統領選挙では、トランプのダシャムシャに形成されているニーチャバンガラージャヨーガやパラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な効果が、ダシャーの木星、アンタルダシャーの土星のコンビネーションで、顕現するはずだと考えただけである。


トランプのダシャムシャでの減衰する木星と土星の星座交換は、ニーチャバンガラージャヨーガとパラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な効果をもたらしており、普通でない奇想天外な形で、トランプを大統領に押し上げるというジョーティッシュのダシャーシステムの精緻な法則が実現していく過程を今、私たちは見ているのである。


前回、ヒラリーとの戦いでも前日までメディアはヒラリーを応援していたにも関わらず、最初は泡沫候補に過ぎなかったトランプが勝ったのであるが、今回は更にそれを超えるような大逆転ドラマが進行しているということが出来る。


因みにドナルド・トランプは出生図において6室支配の土星が12室に在住しているが、ドゥシュタナハウスの支配星が自分以外のドゥシュタナハウスに在住する場合のヴィーパリータラージャヨーガ(逆転のラージャヨーガ)が形成されている。


現在、木星/土星期であるため、このヨーガが発現する時期であり、また木星と土星のダブルトランジットが、このヨーガを形成する土星に形成されている為、ヴィーパリータラージャヨーガ(逆転のラージャヨーガ)が発現する時期である。


この場合、敵(6室)の損失(12室)を表わしており、最初は敵に悩まされるものの、最終的には敵がいなくなり、敵が協力的になる配置である。


実際、ここに来て、トランプに露骨に敵対的だったメディアもトランプの当選の可能性を伝え出したり、州知事なども、国家反逆罪で起訴されることを恐れて、トランプ陣営に寝返る人物も出てきたようである。


これらは、正にヴィーパリータラージャヨーガの発現と言えるものである。




また今回、バイデンの集会には全然人が集まらず、トランプの集会は満員であったのに選挙になってみると、不自然な形で、バイデンに票が集まっていた。



民主党の不正投票を推進した勢力は、無理をした為に様々な所で綻びが出てしまったようである。



例えば、州は郵便投票用紙を170万票しか発行していないのに220万票も集まっていたりといった明らかに黒だと分かる証拠が出て来ているようである。



トランプのダシャムシャの木星は減衰している為、伝統的、道徳的、常識的ではないが、選挙制度自体が腐っている場合、常軌を逸した手段による法廷闘争は、逆にその腐った制度自体を改革する力になる。



例えば、グルチャンダラヨーガが出来ている人物が、内部告発者となって上司の不正を暴くような場合などもそうである。



伝統的には、アメリカ大統領選挙では、負けた方が敗北宣言をするのが習わしになっているが、そういう方向に持っていこうとするメディアにもトランプは反発し、敗北宣言を行なっていない。



この辺りも木星が減衰していることに表れていると思われる。いい意味で、伝統に逆らっているのである。



民主党の不正投票を推進した勢力は、逆に様々な証拠が出てきて、形成不利になり、国家反逆罪で起訴されるなどしており、連邦裁判所の判決で、勝利を掴み、不正選挙システムを一網打尽にする可能性も出て来ている。



この辺りが、災い転じて福と為すというニーチャバンガラージャヨーガの効果がよく出ている。




トランプの勝利の可能性というのは、アメリカのメディア、例えば、CNN,BBCのニュース記事などを読んでいる限りでは全く分からず、日本のメディアを見ていてもそうである。



youtubeやネット上のアメリカの事情に通じている識者が、トランプが有利になって来ていることを伝えてくれている。



アメリカの主要なメディアの記事だけを読んでいる限りでは、バイデンの勝利は確実であるということしか伝わって来ず、トランプの再選の可能性というものは全く見えてこない。



今回、メディアというのは、アメリカのメディアも日本のメディアも情報操作をする視聴するに値しない酷いものだということがよく分かった。



ジョージ・オーウェルの小説『1984』のように一般大衆に流れる情報など、メディアの力でいくらでも操作できるのだということがよく分かる。




今回、ドナルド・トランプの法廷闘争がかなり効果を上げており、勝利の可能性が出てきている。




ジョー・バイデンの「勝利宣言」の様子を見て、予測を外してしまったと思い、その理由を考察し、投稿もしたが、その場合でも、トランプが大統領に再選すると何故、予測したかといったロジックを再度、確認することが出来ただけである。



バイデンも副大統領になるだけのチャートである為、決して弱いチャートとは言えないが、ジョー・バイデンが大統領に当選出来た理由というのは積極的に確認し、納得できた訳ではなく、今回は、初めから一貫して、ドナルド・トランプの大統領再選を予想している。



ここ最近の米大統領選挙の情勢を見た限りでは、バイデンが当選し、トランプが敗北したと決めるのはまだ早いことが分かる。




来年1月にどうなるか更に様子を見守っていきたいと思っている。




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