ジョー・バイデン新大統領とドナルド・トランプのナヴァムシャについて



ジョー・バイデン大統領のナヴァムシャのラグナが乙女座である可能性を論じ、それはかなり、いいアイデアだと思ったが、乙女座ラグナで説明できることは、かなり天秤座でも説明することができる。


その為、ナヴァムシャでのみ使用できるナヴァムシャダシャーを使って、ナヴァムシャのラグナが正しいかどうかを検討した。


結果は、非常に微妙な結果となり、最終的な判断はつかなかった。





例えば、もしジョー・バイデン新大統領のナヴァムシャのラグナが乙女座である場合、大統領に就任した2021年1月20日は、蠍座/牡牛座である。





蠍座から見ると、10室でGKの太陽が定座に在住し、7室支配のPKの金星とコンジャンクトしている。


10室支配の太陽が10室に定座で在住して強いため、これは、王、すなわち、行政の最高執行者である大統領を表わしていると思える。


但し、GK(6、8、12室の支配星に相当)であるため、問題山積みで、政権運営は、奮闘に満ちていると解釈できる。


そして、蠍座から見ると、8室に土星、月、ラーフ、水星が集中し、特にAKの水星は8、11室支配で8室で定座に在住している。


これは、ウォール街からの支援を受け、ウォール街に依存し、メディアの後押しなどに依存している配置と解釈することもできる。


AKが8室に在住しているので、そんなに良い時期ではなく、長い物に巻かれた感じで、つまり、国際金融資本家の言いなり状態であるという解釈になる。


大統領になったにも関わらず、今がジョーバイデンにとって、悩ましい時期であるなら、そういう配置もあり得るかもしれない。


大統領になった理由は、メジャーダシャーの蠍座から見てもサブダシャーの牡牛座から見てもAmKの火星が11室にアスペクトしているからという説明になる。



一方で、ナヴァムシャのラグナが天秤座であるなら、バイデン新大統領は、現在、ナヴァムシャダシャーで、双子座/射手座である。





双子座には、AKが在住し、AmKの火星が10室に在住し、10室で、AKとAmKで、ジャイミニラージャヨーガを形成している。


射手座から見てもAmKの火星が4室に在住し、10室にアスペクトしている。


射手座は上昇と下降の星座であるため、ジョー・バイデンの場合は、上昇したという解釈になる。



就任するやいなや、大統領令を連発して、トランプが推し進めたアメリカファースト政策を覆し、パリ協定への復帰を決めるなどしている。


世界保健機関(WHO)脱退の手続きも停止している。


トランプによるWHO脱退の手続きは、中国にリーダーシップを譲るだけで、アメリカの孤立に導き、全く外交戦略的にも良くないと評価する声もあった。


このようにリベラル派が喜びそうな政策を大統領に就任するや否や打ち出している。


大統領令を連発するというのは、指令を出しているのであって、10室で、AmKの火星に相応しい行為であり、そういう意味では、天秤座ラグナで、現在、ナヴァムシャダシャーが双子座/射手座であるという解釈に合致しているようにも感じられる。


その為、ジョー・バイデンのナヴァムシャのラグナが乙女座ではないかというアイデアは良さそうではあったが、ここで行き詰まりを見せた。



そもそも私は、バイデンは、ナヴァムシャとダシャムシャにおいて、9室の双子座で強力なラージャヨーガを形成している為、マハダシャー土星期になったら、何か社会に慈善的、教育的な政策を行う、フリーメーソンの博愛精神を発揮すると考えていた。(『バイデン元米副大統領について』)


それがバイデンのチャートから受けた最初の印象である。


然し、バイデンが不正選挙で、当選したというイメージから彼が極悪人であるというイメージとなり、息子のハンター・バイデンの汚職疑惑なども報じられた為、9室でのラージャヨーガがイメージと合致していないように感じられた。



然し、ジョー・バイデンが、リベラルな理想主義に従って、パリ協定への復帰や、WHOへの復帰、特にWHOから去るのではなく、中国と対決して、アメリカのリーダーシップを取り戻すという考え方ならば、それは政策として優れている。(トランプのWHOからの脱退は、中国の罠にはまったとも考えている人もいる。)


今後、株式市場の暴落がやってきて、世界恐慌のような状況になった時、大規模な救済措置などを実行すれば、ジョー・バイデンの政策は評価されることになると考えられる。


そうすれば、その時、バイデンが行っていることは、フランクリン・ルーズベルトのニューディール政策と同じように社会福祉的な意味合いの公共事業となり、9室の象意に合致する。


その場合は、ナヴァムシャのラグナが天秤座でも違和感がなくなる。




ジョー・バイデンのナヴァムシャのラグナを乙女座にして、ダシャムシャのラグナが天秤座のままだったら、出生時間は、8:29:19~8:24:19の間である。


出生時間が8:24:18以前になると、ダシャムシャのラグナもナヴァムシャと連動して、乙女座に移動してしまう。





バイデンは、1972年1月にデラウェア州の上院議員に当選しているが、この時は、月/月/木星期か、月/月/土星期である。



ナヴァムシャのラグナが乙女座であれば、月と土星がケンドラに在住し、木星も議席を表す4室や仕事を表す7室の支配星である。



それと同じ理屈が、ダシャムシャにも適用されるとすれば、ダシャムシャのラグナも乙女座ではないかという話になる。



然し、ダシャムシャのラグナを乙女座にしてしまうと、バイデンは木星/ラーフ期に大統領に就任している為、2室に在住し、3、8室支配の火星からアスペクトされるラーフ期に大統領に就任するというのは納得できない。


やはり、天秤座ラグナで、ラグナにラーフが在住しているからこそ、キャリア上の上昇が起こったとここでは考えたいのである。


また出生時間が、8:24:18まで遡るとなれば、5分以上遡るため、妥当性の上で、だんだん怪しくなってくる。



従って、バイデン新大統領のナヴァムシャのラグナを乙女座に移動させると、ダシャムシャのラグナも乙女座に移動させるかどうかという問題が生じ、乙女座に移動すると、木星/ラーフ期での大統領への就任が説明できなくなってしまう。



そういうことで、ナヴァムシャのラグナの検討は、行き詰まって振り出しに戻ってしまった。




ドナルド・トランプ逆転勝利への熱狂


私は当初、ドナルド・トランプが大統領に当選することを予想していたが、その後、撤回して、分からないので様子を見ることにした。



然し、ドナルド・トランプへのリバータリアン、宗教右派、愛国民族主義者の期待は異常に強く、いつの間にかトランプを救世主のように祭り上げていたのではないかと思うのである。



トランプが逆転勝利するというリバータリアン、宗教右派、愛国民族主義者の熱狂的な希望的観測に載せられてしまっただけなのかということを冷静に考えてみる必要がある。



当初、私自身が、そのような熱狂を積極的に唱導する立場にもいたと思われる。



前回の当選予測が的中したので、同じロジックで、当選すると思って早い段階で主張していたからである。



例えば、今回、youtubeで、CIAやMI6などから情報を得ていると主張しているサイモン・パークス氏の動画などでは、1月20日の就任式までに何かが起こると主張していた。


またベンジャミン・フルフォード氏がCIAから得た情報ではトランプが勝利するという情報であった。



ベンジャミン・フルフォード氏と、副島隆彦氏が最近、出した新刊『今、アメリカで起きている本当のこと 大統領選〝不正選挙〟から米国内戦へ』などにトランプが勝利するという観測が掲載されている。



今回、選挙不正の証拠が保存されていたドミニオンのサーバーが、ドイツ・フランクフルトで米軍に押収されたといった情報がyoutubeで拡散された。



米軍の特殊部隊デルタフォースとCIAが銃撃戦となり、デルタフォース側が5人、CIA側が1人死亡し、現場で指揮していたジーナ・ハスペルCIA長官が米軍に拘束され、米軍の尋問を受けた後、処刑されたといった情報が出回っている。



こうした情報をサイモン・パークス氏も主張していた。



然し、こうした情報もAP通信が、ファクトチェックで誤りであると主張している。



米陸軍などに確認したところ、いずれもこの情報を否定したそうである。(但し、本当であっても言わないと思うので確認不能である)



こうした情報が全て、フェイクニュース(虚偽報道)なら、一般市民は何を信じればよいのか全く分からない。



米大手メディアの言っていることも信用できないが、一般のyoutuberたちが流している情報も信用できない状況である。




トランプのナヴァムシャはそれ程強くない


私は今回、ドナルド・トランプの当選を予測するにあたって、木星がダシャムシャの4室で減衰し、ディスポジターの土星と星座交換して、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的効果やニーチャバンガラージャヨーガを形成している為、まさにそれを形成する2つの惑星によるマハダシャーとアンタルダシャーの時期にトランプは再選すると予想したのである。

マハダシャーロードとアンタルダシャーロードがヨーガを形成している時、そのダシャーの時期は強力に結果を表すからである。



前回、選挙では、ラーフ/火星期に大統領に当選し、木星/木星期に大統領に就任している。


木星期に大統領に就任したのは、ダシャムシャで、木星が強力な2重否定の法則によるヨーガを形成しているからではないかと考えた。



このダシャムシャの配置を重視した。



然し、トランプのナヴァムシャは、冷静になってみれば、それ程、強くないことが分かる。







トランプのチャートでは、木星は7、10室支配で3室に在住し、1、4室支配の水星と、3-9軸で相互アスペクトし、1-7、1-10のラージャヨーガを形成している。



一応、ラージャヨーガを形成しているが、3-9の軸はそれほど、強い配置ではない。



また月から見て、1-10室支配の木星が、4、7室支配の水星と6-12軸で、相互アスペクトして、1-4、1-7のラージャヨーガを形成しているが、この配置もそれ程、強そうには見えない。




例えば、10室の支配星が3室に在住する配置は、メディアへの出演など、仕事とメディアが関係する配置である。




トランプは、『アプレンティス』というテレビ番組で、全米中の人気者になった。




米国の社会批評家は、メディアなどのイメージによって、やがて大統領さえも選らばれる日が来ると、予想していたが、まさにトランプはその予測されていた結果である。



土星は、8、9室支配で蟹座2室に在住し、5、12室支配の金星とコンジャンクとして、5-9のダナヨーガを形成している。



然し、8室や12室などが絡んでおり、また土星にとって蟹座は敵対星位で、ディスポジターの月も一時的な敵対の座に在住して、強い敵対星位である。



また土星とコンジャンクとする金星も敵対星位に在住し、ディスポジターが一時的敵対の座に在住して、強い敵対星位である。



木星から見ると、土星は6、7室支配で12室に在住している。(ヴィーパリーラージャヨーガと言えるが、ケンドラの7室は傷ついており、星位は確実に弱い)



また月から見ると、土星は11、12室支配のマラカであり、3、8室支配の金星とコンジャンクトしており、ここでは否定的絡みがあるのみで、全くヨーガを形成していない。



従って、トランプのナヴァムシャは意外に弱いのである。



然し、トランプのダシャムシャには、非常に強力な二重否定のヨーガが形成されており、トランプは一度、当選したということもあって、このナヴァムシャの弱さは無視された。



私自身もトランプに好感を持っていた為にナヴァムシャの弱さに関しては、若干、懸念を感じるものの、その懸念は、無視されたのである。



もしジョー・バイデンとドナルド・トランプのナヴァムシャだけを比較するのであれば、バイデンの木星/ラーフ期は、木星は高揚し、ラーフは双子座において、定座やムーラトリコーナに匹敵する強さがあり、また5室支配の土星や9室支配の水星、10室支配の月とコンジャンクトして、ラージャヨーガを形成している。


またラーフのディスポジターである水星は9室で定座に在住し、ラーフと同様にラージャヨーガを形成している。



これはバイデンのナヴァムシャのラグナを乙女座にしても同じである。



このバイデンのマハダシャーロードの木星とアンタルダシャーロードのラーフは、トランプのマハダシャーの木星やアンタルダシャーの土星よりも強いことは明らかである。




こうしたことから出生図とナヴァムシャ、特にナヴァムシャを重視すれば、ジョー・バイデンのチャートはトランプよりも強いことが分かる。



トランプのナヴァムシャがそれ程、強くないことは分かっていて、それは知覚や意識に上ってきたが、どこかでトランプが勝ってほしいと思っており、前回、選挙でのトランプの劇的な勝利も目にしていた為、そうした事実が見過ごされた。



またトランプの回りのリバータリアン、宗教右派、愛国民族主義者の応援が激しかった為、そうした認識は、それらの雑音によってかき消された。




占星術的な予測は、完全に占星術だけで行うのではなく、一般的な知識、学問的な理論も駆使しながら、現実的な状況分析も交えながら行うのである。



その際に目に見えない部分の決定的な診断は、占星術による厳密な吉凶判断を交えて行なう。これが決め手となるのである。



トランプのナヴァムシャの土星が強い敵対星位にあり、コンジャンクトする金星も強い敵対星位で、月から見て、11、12室支配の土星と3、8室支配の金星が絡むことで、否定的な絡みを生み出していることは、トランプにとってマイナス要因であったと思われる。


それはyoutubeで、CIAやMI6関係者からの情報源を持つと自称する人物からの希望的観測で、トランプの逆転勝利を予想したり、特に中国共産党に恨みのある法輪功の被害者たちも関係する大紀元、エポックタイムズのニュース報道などが、熱狂してトランプの法廷闘争を煽り立てたりする中で、表現されたかもしれない。


あるいは、1月6日に連邦議事堂に侵入したQアノン支持者たちの過激な感情的行動として現れたかもしれない。


侵入を煽ったとして、逆にトランプは窮地に陥ったが、こうした結果を導いたのが、愛国民族主義者の過激な行動だとしたら、それは蟹座で敵対星位にある土星がその表示体になっていたと考えられる。


私は今回、ジョー・バイデンは、ディープ・ステイトの支援による不正選挙、米メディアの偏向報道によって当選したと思うが、占星術の結果においては、どちらが善で、どちらが悪であるかといったことは関係なく、結果が全てである。



バイデンが不正投票を使ってでも勝利したのであれば、それが結果であり、それはチャートに示されていなければならない。



本当はトランプが勝っていたといった分析はないのである。



ジョージ・ブッシュの選挙の時にも不正選挙の可能性が浮上したが、不正を使ってでも勝利したなら、それが結果として、チャートに現れるはずである。



実際、ジョージ・ブッシュのナヴァムシャでは、10室支配の太陽が6室で高揚して強く、大統領選に勝利したのは運命であったと思われる。




ドナルド・トランプは大統領の座は降りたが、ダシャムシャで4室の木星は、学校を開校したり、宗教家であれば、アシュラムを開くような配置である。



新党結成の可能性も囁かれたが、トランプのダシャムシャの木星はトランプ派を形成し、トランプを教祖のように祭り上げたことは確かである。



木星期は、まだ始まったばかりであり、これで全て終わったのではなく、トランプの木星期が、結果をもたらすのはまだこれからである。





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