ウクライナ情勢 -2023年新たな局面-




ウクライナ情勢だが2023年に入ってから若干、情勢が変化してきたようである。


ロシアが軍の人員や兵器、物資を損耗していて、プーチンが焦りを示し、追い詰められているという状況は変わらないが、民間軍事会社ワグネルが、ソレダルで猛攻をかけて、ウクライナ軍が戦略的撤退を強いられたとして、ここ最近にはなかった勝利を収めた。


ウクライナ軍、ソレダルからの撤退を認める 反撃に備えたものと説明
2023年1月20日 BBC NEWS JAPAN

アンドリュー・ハーディング、BBCニュース(ウクライナ・ソレダル近郊)

ウクライナ軍が、激戦の続いていた東部ソレダルからの「撤退」を認めた。ロシア軍は先週、ソレダルを占領したと主張していた。数カ月にわたって撤退を繰り返していた同軍にとって久しぶりの大きな勝利となった。

しかしBBCが取材したウクライナ兵士らは、計画されている反撃に備え、統制のとれた戦術的な動きとして引き下がったのだと述べている。

ソレダルと近隣のバフムートの間で前線となっている、作物の刈り取られた灰色の畑では、激しい銃撃と砲撃による戦いが続き、自動小銃の長い銃声が響いていた。

長身のウクライナ部隊指揮官アンドリイさんは、破壊されたコテージの陰から東部に広がる暗い木々を見据えながら、「敵はとても近い、1キロぐらいだ」と話した。

何が起きているか、確信を持つのは不可能だ。だが、頭上で鳴る自動小銃の銃声と、絶え間ないロケットや砲弾の爆発音が、ロシア歩兵部隊が近くにいることを示唆していた。我々に同行している第46独立空中強襲旅団の報道官によると、前線は常に変動しており、予測できず、1日に数キロ移動することもあるという。

がれきの中にうまく隠された司令部に入り込む直前、アンドリイさんは「状況は厳しい」と認めた。彼のチームは先ほど、自軍のドローンから、ロシアの装甲兵員輸送車(APC)の詳細な情報を受け取ったばかりだった。少ししてから、そのAPCを標的に、イギリスから供与された軽砲で3発が発射された。

「我々は毎日、敵を50~100人破壊している」と、アンドリイさんは話した。

ソレダルと周辺での戦闘は、この戦争が始まって以来最も激しいものとなった。ロシア軍は「ワグネル・グループ」の雇い兵と募集に応じた受刑者たちを先頭に、大きな損害を被ったものの、最終的にはこの丘の上の小さな町を占領した。ソレダルは今、攻撃を受けた建物とがれきばかりの荒れ地だ。

一部のウクライナ兵は内々に、異なる部隊の連携がうまくいかなかったことがソレダルでの敗北につながったとしている。その上で、ロシアが現在、ここの南に位置する、はるかに大きく戦略的重要性も高いバフムートを包囲する優位な立場にあると認めた。

しかし、ロシア軍から数百メートルしか離れていないパラスコウィウカ村などの前線にいるウクライナ部隊には、静かな自信が満ちている。ウクライナの怒りが込められた空爆や砲撃が、北側や南西側からバフムート近郊へ向かうロシアの動きを阻止しているようにみえる。

「これは制御された状況だ」とアンドリイさんは話す。

「私は司令官を信じている。時には(中略)反撃し敵を撃退するために、退いた方が良い場合も本当にある。我々は毎日、敵の陣地を破壊している」

ロシアは、ベラルーシとの合同軍事演習などを行い、ベラルーシが参戦する可能性も否定はできないとする分析もある。


ロシアは、ウクライナの市街地に向けてミサイル攻撃を繰り返している。


西側各国が、ウクライナに戦車などの重火器の供与を決めているが、ドイツが主力戦車レオパルド2をウクライナに提供するかどうかで、躊躇している様子である。


ドイツは、まずはアメリカが、M1エイブラムズなどの主力戦車を提供するのが先だと渋っている。


アメリカに先導させて、自分は後からついて行くというスタンスである。



ロシア軍は、ヘルソン市から撤退したが、それは逆に兵力を温存させてドンバス地方に拠点を築き、防御を固めることを意味していた。


ウクライナ軍が、領土を取り戻すためには、この防御を突破する必要があり、戦車などが必要である。






2023年のロシアの新月図を見ると、ラグナロードの水星が7室に在住し、4、7室支配の木星とコンジャンクトし、太陽、月と同室している。


戦争の7室に惑星集中している為、戦争に総動員しているように見える。


また5、6室支配の土星が6室で定座に在住しているが、国民を戦争に半ば強制的に動員しているような配置に見える。


2室の支配星が8室に在住し、2-8軸が傷ついている為、国家財政が厳しい配置である。



然し、これはウクライナも全く同じであり、ウクライナの2023年の新月図も全く出生図は同じである。



従って、ナヴァムシャの配置など分割図の違いでしか判断できない。



ロシアとウクライナの違いは、ナヴァムシャ以下の分割図に現れるはずである。


新月図を分割図まで見ていくといった情報はこれまで得ていないが、昨年から検討していて、ナヴァムシャも間違いなく機能していると思えた。





ウクライナの新月図では、双子座ラグナで、6室支配の火星が6室で定座に在住している。


6室の火星は敵を粉砕する配置だが、定座に在住している為、敵も強いことを意味している。



また7室支配の木星と8室支配の土星が星座交換しており、7室支配の木星は8室で減衰して、ケートゥとコンジャンクトしている。


7室と8室が星座交換する配置は、敵に振り回されたり、支配されることを意味しており、それ程、良い配置とは言えない。


戦争においては、明らかに6室に凶星などが入っている方が有利である。


7室の支配星が減衰してニーチャバンガラージャヨーガを形成し、ケートゥとコンジャンクションしている。


減衰していることは、敵が弱いことを示しているが、然し、そうした弱い敵に振り回されることを示しており、ケートゥのコンジャンクションは裏切りや失望を表している。


ロシアと外交交渉しても無駄であるという状況を意味するかもしれない。





ロシアの新月図で、ナヴァムシャを見ると、ラグナ、月、太陽から見て、4、9室支配の火星が4室でルチャカヨーガを形成しており、固定星座で強い配置である。


これはドンバス地方で占領した地域に防御を固めて、粘る配置に見える。



土星と木星が5室と6室で星座交換しているが、6室にケートゥが在住しており、敵を粉砕する配置である。



ただ10室の支配星が12室で金星とコンジャンクションしており、国家の権力者の意思決定が悶々と葛藤するように見える。




2023年1月~4月までの太陽イングレス図を作成してみたが、これも出生図はロシアとウクライナで全く同じになった。



従って、ナヴァムシャ以下の分割図で、違いを検討するしかない状況である。







1月の山羊座へのイングレスチャートは、1年で最も重要なイングレス図である。


インドでは、マカラサンクラーンティ(太陽の山羊座入り)として、重要な祝祭日になっている。



この図を見ると、ロシアの方は、火星が6室に在住して、好戦的で強い配置であり、ウクライナの方は、7室支配の火星が8室に在住しており、戦争においては、相手に対して、劣勢になる配置となっている。


また領土の4室を支配する土星が損失の12室に在住し、3、6室支配の木星とコンジャンクションしている。


従って、領土を取り戻せるように見えない。



逆に1月は、ソレダルから撤退するなど、情勢が厳しくなっている。


1月の戦況の厳しさがよく現れているように思える。









2月と3月の太陽イングレス図は、ロシアもウクライナもナヴァムシャのラグナも全く同じになった。






4月の太陽イングレス図は、ロシアはナヴァムシャのラグナが、山羊座でラグナロードの土星が12室に在住し、ケートゥとコンジャンクションしている。



これは7室(ウクライナ)から見ると、7室支配の土星が6室に在住し、ケートゥとコンジャンクションしていることになり、6室のケートゥは敵を粉砕する配置である。


但し、4、11室支配の火星は2室に在住し、8室支配の太陽は4室で高揚しており、領土という象意においては良さそうに見える。



一方で、ウクライナは、天秤座ラグナで、ラグナロードの金星が6室で高揚し、3、6室支配の木星とコンジャンクションしている。


6室の吉星は、戦争においてはあまり良いとは言えない。


また7室で高揚する太陽は、戦争を意味するが、敵も強いことを意味していると思われる。



また4室支配の土星が3室に在住し、ケートゥとコンジャンクションは、領土に関しては、取り返せるようには見えない。


やはり、領土という象意に関しては、2023年の新月図も太陽イングレス図もロシアの方が有利なように見える。



ロシアは、占領したドンバス地域を維持し続け、ウクライナは領土を取り戻せそうにない。




バイデン大統領は、高齢の為、2024年の大統領選挙には出馬できないかもしれない。





バイデン大統領は、以前にも検討したが、マハダシャー土星期に入っている為、健康問題がより深刻化しているはずである。






そして、これも度々、言及しているが、アメリカの建国図を見ると、2023年11月20日からラーフ/木星期からラーフ/土星期に移行していく。



アメリカの過去の土星期を見ると、アメリカが不況になったり、経済的には非常に厳しくなる時期である。



例えば、アメリカには、1920 年代~1930年代に黄金時代が来て、物質的に繁栄したが、その黄金時代は、ウォール街の大暴落(1929年)によって終焉し、世界恐慌に入っていく。



そうすると、アメリカが戦争を継続する能力が失われ、アメリカが梯子を外した後は、ロシアのドンバス地方の占領を西側諸国はどうすることも出来ず、既成事実化する可能性が残っている。



ドイツが、レオパルド2のウクライナへの提供を渋っており、アメリカもM1エイブラムズの提供を渋って、足並みが揃わないのも、そうした将来の情勢を暗示するものに思える。



ロシアは、最後には核兵器で恫喝するという手段が残されている為、敗北しないで、占領を継続していく限り、どんどんロシアにとって有利になっていくと考えられる。




決定的に重要なのは、ウクライナの建国図である。






ウクライナの建国図を見ると、2013年8月から木星期に入っているが、木星は3、12室の支配星で、領土の損失を表わしている。


3室は4室を損失するハウスであり、12室は損失のハウスである。



そして、この木星は8室に在住している。


8-12のヴィーパリータラージャヨーガを形成しているが、困難を経験することには変わりない配置である。


木星期への移行は、ちょうど、2014年3月18日にクリミア併合が起こっており、ウクライナがクリミア半島をロシアに奪われたタイミングである。




ソビエト連邦が崩壊し、ウクライナが独立したのは、1991年8月24日だが、ウクライナの建国図において、最初はマハダシャー火星期から出発している。



火星は4、11室支配で、4室にアスペクトバックしている為、自国の領土を持つ独立国家として認められたのである。



然し、1995年8月には、ラーフ期に移行しており、ラーフは12室に在住し、ラーフのディスポジターは3、12室支配で8室に在住する木星だからか、ウクライナは独立して、14世紀のキエフ・ルーシの崩壊以降、ウクライナ史上最大の領土を手に入れたが、ロシアは、虎視眈々と領土の奪還を計画していたのである。



プーチンは、ソビエト連邦の崩壊を地政学上の最大の悲劇と見なしており、ゴルバチョフでさえも、2014年のクリミア併合を支持している。



ウクライナの建国図の12室に在住するラーフは、外国のスパイや諜報活動、地下活動などを表しており、ロシアのウクライナを領土として取り戻す戦いが1995年の段階で、始まっていたと考えられる。



それは親ロシア派と反ロシア派の水面下の闘いとして現れており、2004年にオレンジ革命として表面化しているが、政界工作などはずっと行なわれてきたと考えられる。



ウクライナは、マハダシャー木星期が、2029年まで続くため、占領された領土を取り戻すのは難しいのではないかと思えるのである。





一方で、ロシアの建国図を見ると、まもなく、マハダシャー木星期に入るが、木星は、4、7室支配で4室にアスペクトバックし、ナヴァムシャでも木星は、4室に在住し、ディスポジターの火星は11室(獲得)で定座に在住している。







チャトゥルシャムシャ(D4)では、木星は4、7室支配で4室で、ハンサヨーガを形成している。



やはり、最初の見立て通り、ロシアは、ソビエト連邦の崩壊以来、失ったウクライナという領土を一部取戻し、クリミア半島やドンバス地方を併合し、それを既成事実化していく可能性が高いと思われる。



昨年、プーチンが劣勢に立たされており、ロシアが敗北するように思えたが、それは占星術的な分析というよりも雰囲気に流されたものである。



ロシア連邦の建国図で、ラーフ期と木星期にディスポジターのつながりもなく、断絶がある為、木星期から、ロシアが体制崩壊し、この建国図が使えなくなるのではないかと考えたのである。



そうした場合、全く予想できない結果になる。



然し、この建国図が使える場合、木星期の意味を考えた時にウクライナが領土を取り戻すのは難しいように思えるのである。




このままロシアがドンバス地方の占領を続けていくと、やがて、経済危機がやって来て、それはロシアに有利に傾くかもしれない。



ウクライナを通して、ロシアの体制崩壊を模索してきたのは、オバマ政権で長く、副大統領を務めてきたジョー・バイデンであり、バイデンが大統領選に出馬しないと情勢が変わってくる。



また民主党政権が勝てずに共和党政権になれば、国益にならないような戦いからは手を引くというアメリカファーストの政策になりかねない。



今年に入ってから、ウクライナ情勢が、不穏な状況になって来ており、ロシアが大規模攻勢をかけるという予想も為されている。



昨年2月の侵攻時の状況が繰り返されている。



これは今年に入ってから出て来た新しい動きである。


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