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山口真由

2017 10/21
氏名山口真由
ローマ字Yamaguchi Mayu
生年月日1983年7月6日
出生時間不明
出生場所北海道札幌市
Rodden Rating
ナクシャトラ(Asc)不明
ナクシャトラ(Mo)バラニー
職業弁護士、タレント、元財務官僚
所属
業績著作
『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある』(扶桑社、2014年1月)
『東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法』(PHP研究所、2014年7月)
『図解版 天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある』(扶桑社、2014年8月)
『エリートの仕事は「小手先の技術」でできている。』(KADOKAWA/中経出版、2014年7月)
『誰でもできるストーリー式記憶法』(KADOKAWA/角川書店、2014年9月)
『東大首席弁護士が実践! 誰でもできる<完全独学>勉強術 』(SB新書、2014年12月)
『東大首席弁護士が教える「ブレない」思考法』(PHP研究所、2015年3月)
『20代、自分を助けてくれる言葉』(三笠書房、2015年6月)
『努力が99%報われる25のヒント』(小学館、2015年6月)
『いいエリート、わるいエリート』 (新潮新書、2015年7月)
『成功したければ日本型エリート思考』 (扶桑社、2015年8月)
『前に進むための読書論~東大首席弁護士の本棚~』 (光文社、2016年7月)
『ハーバードで喝采された日本の「強み」』 (扶桑社、2017年2月)

テレビ
『平成教育委員会』(フジテレビ)
『IQサプリ』(フジテレビ)
『ソモサン⇔セッパ』(フジテレビ)
『ヘリクツ男とワケアリ女』(フジテレビ)valid
『Qさま!!』(テレビ朝日)
『報道ステーションSUNDAY』(テレビ朝日)
『頭脳王』(日本テレビ)
『ゴロウ・デラックス』(TBS)
『モーニングCROSS』(TOKYO MXテレビ)
『真相報道バンキシャ』(日本テレビ)
『ニュース女子』(TOKYO MXテレビ/DHCシアター)
『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日)
その他
データソースwikipedia


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検証メモ18
検証メモ19
検証メモ20
検証メモ(ジャイミニ系その他)
検証メモ(その他)


西暦年月出来事ヴィムショッタリチャラヨーギニトランジット
2002年筑波大学附属高等学校卒業
2002年東京大学教養学部文科Ⅰ類に入学
2004年3年時に司法試験に合格
2005年4年時に国家公務員採用Ⅰ種試験(法律)合格
2006年東京大学法学部を首席で卒業。平成17年度東京大学総長賞(学業)を受賞
2006年 財務省入省、主税局配属
2008年財務省を依願退官
2009年 弁護士登録(62期、第一東京弁護士会)
2009年長島・大野・常松法律事務所アソシエイト
2015年 ハーバード大学ハーバード・ロースクール入学
2016年ハーバード大学ハーバード・ロースクールを修了。ディーン・スカラー・プライズを受賞、LL.M.学位を取得。
2017年東京大学大学院 法学政治学研究科 総合法政専攻 博士課程
wikipediaより引用抜粋



(参考資料)

東大もハーバードも頂点 真由さんの癖になる勉強法
東大大学院在籍で、NY州弁護士の山口真由さん
2017/8/13 NIKKEI STYLE

東京大学法学部を2006年に首席で卒業し、財務省の官僚を経て弁護士になり、ハーバード大学のロースクールをオールAで修了した山口真由さん。ニューヨーク州の弁護士資格も取得したが、現在は法律分野の大学教授を目指し、母校の東大大学院の博士課程に通う。「なかなか結婚できなくて」と悩みつつも、官僚、弁護士、教授と新たなキャリアに挑み続ける山口さん。スーパーウーマンに夏の勉強法を聞いた。

■長時間学習を習慣化 起床したら机を見る

 「暑い夏に勉強するのは私も苦手です。司法試験の時は氷水に足を突っ込んでがんばったのですが、それはちょっとバカみたいですね」。夏真っ盛りの東京・本郷の東大キャンパスで、山口さんは笑いながらこう話す。東大在学中に司法試験を突破した際は実に1日19時間半も勉強した。「これもダメです。こんなに長時間集中できないので、いい勉強法ではない。ただ、私は天才ではないので、がんばるしかなった」というが、どうしてこんなに長く勉強できるのか。

 「私は何でもワンパターンにして習慣化する癖があるんです。子供の頃、朝の光を感じたら、机を見る癖をつけたんです。子供の頃からベッドと机の距離をとにかく縮めました」という。山口さんが中学卒業まで過ごしたのは北海道。起床すると窓のカーテンを開けて太陽の光を浴びる。早朝は夏でも涼しい。次の瞬間、視線を机に移す。いすに座って、何の本でもいいから読み、母親が「朝ご飯よ」と呼ぶ10分程度を机の前で過ごすという。実は朝は弱くて、勉強には集中できないタイプだったが、「これでその日、机につくことに脳が抵抗しなくなります」と話す。

■教えるのが下手だった両親

 最近は家族もいるリビングで勉強するのが効果的といわれるが、山口さんは自分の部屋で勉強することにこだわった。両親はともに医師だが、勉強の教え方は「かなり下手だった」という。小学校の算数にもXやYを使う。理解できないというそぶりを見せるとすぐ怒るので、すごく嫌だった。両親は「あなたはできる子でしょ」という顔で見る。親の期待には応えたいので自分1人で勉強しようと思い、自分の部屋で学習する癖をつけた。そして机を中心に1日の行動パターンをつくり、習慣にした。

 学校から15時頃に自宅に戻り、おやつを食べて自分の部屋に入り、また机に目をとめる。母親が夕ご飯と呼ぶまで、勉強する。両親も妹も家族全員がワンパターンの生活習慣を好むタイプだった。この規則、パターンを壊すと、精神的にイラッとしたり、体調が崩れることもあるという。

 そうは言っても集中力を高めたり、維持するのは容易ではない。「そうなんです。例えば、憲法の勉強をして、あと1ページで章を終えるという大事なときに集中力を欠いてしまうことがよくありました。そういうときは刑法とかの別の章を開いて、あえて脳をリセットします。気分転換みたいなものです。受験でいえば、数学で詰まったら、英語を勉強するとか、そんな感じですね」という。「やはり集中できるときとそうでないときがあるので、自分の頭がはまるというか、脳が受け入れるタイミングが来るまで、リセットを繰り返すのです」

 山口さんは中学卒業と同時に上京して、名門の筑波大学付属高校に。ここでも朝の光を感じたら、机を見るのを習慣にした。東大に入学して法律を学んだが、最も「ガリ勉」に励んだのは司法試験だ。当時は、5月の短答式試験、7月の論文式試験、10月に口述試験と、まさに「夏の陣」。暑さ対策として、机のある自分の部屋だけにエアコンをつけ、ほかの部屋にはつけなかった。これも自分の部屋で勉強する癖をつけるためだ。リモコンの電池が切れたときは半狂乱になりそうだったと笑う。こうして04年、東大法学部3年生のときに見事司法試験に合格した。

■最後は必ず成功する

 数々の難関試験を突破した山口さん。目標をどう設定し、モチベーションを上げているのか。

 「実は夢とかないんです。弁護士になれば、お金持ちになれるとか、社会的な地位を得られるとか、そんな夢とかは描けなかった。やはり人を突き動かすものは義務感とか、恐怖感かもしれないですね」という。親に反対されながら、北海道を出て東京の有名進学校に入学したのでプレッシャーがあった。

「がんばって東大に行かないといけないとか。財務官僚になっても、ちゃんと資料を作成しないと怒られるとか。弁護士になり、法廷に立つときも事前に問題点をつぶすのに必死でした。格好いいキャリアを夢見ている余裕なんてなかったですね。ネガティブな性格なんでしょうか」という。

 ただ、「努力すれば、最後には必ず報われる。成功する」と常に信じてきたという。根本的にはポジティブな性格のようだ。小学校の低学年で英検5級に合格したとき、「最後は必ず勝つ」という考え方が自然と根付いたという。

■キャリアに迷走、家族法に新視点を

 試験には強い山口さん。しかし、キャリア形成には迷った。財務省の官僚になるが、「自分には国家を背負う気構えが足りなかった」と挫折。その後、弁護士になったが、人前で相手を攻撃する職業には向いていないのではと疑問を感じた。「恋愛も下手ですけど、人前でしゃべるのも苦手なんです。弁護士も少し違うなと考えているときに、米国に留学しようと決めた」という。

 ハーバード大のロースクールに入ったが、英語で話すのはうまくなかった。当初は、教授陣からダメな学生だと判断されていると感じ、悔しい思いをした。しかし、そこで奮起した。ボストンの朝の光を感じ、自分の部屋の机を見て勉強モードを再燃させた。英語のリポートを見せると、「とてもロジカルな文章だ」と教授陣に驚かれた。結果的にロースクールをオールAの成績で修了した。東大でもハーバードでも、成績では頂点を極めたわけだ。その時、やはり自分にはアカデミックな世界が向いていると確信した。「博士号をとり、大学の先生になろう」と決意した。

 現在は東大の法学政治学研究科で総合法政を専攻。日米の家族法を研究している。「自分にとって家族は大切、とても重い存在。家族とは何かと問いながら、勉強している。米国では家族法は契約や機能という観点からとらえられがちですが、日本の普通の家族のことを考えながら、新たな視点も提示したい」と意欲的だ。朝の光を感じて、机につく「癖」を体得した山口さん。暑さの続く今もそれを実践している。

(代慶達也)
参照元:東大もハーバードも頂点 真由さんの癖になる勉強法
東大大学院在籍で、NY州弁護士の山口真由さん
2017/8/13 NIKKEI STYLE

東大首席の乙女心 ヒラリー敗北に結婚観も大揺れ
元財務官僚の山口真由さん
2016/11/23 NIKKEI STYLE

米大統領選でドナルド・トランプ氏がヒラリー・クリントン氏を破り、リベラル派の牙城といわれたハーバード大学の学生にも衝撃が広がった。他にもショックを受けたという日本人女性がいる。東京大学法学部を首席で卒業後、財務官僚、弁護士を経て、8月までハーバード大学ロースクール(法科大学院)に留学していた山口真由さんだ。スーパーキャリア女性の結婚観も狂わす出来事だった。

■ヒラリー氏はリベラル夫婦の象徴

 「ハーバードの学生は8割方がリベラル派、ヒラリー氏の支持者だったので私も驚きました。ヒラリー氏と夫のビル氏の2人は米国の『リベラル夫婦』の象徴。憧れた時期もありましたが、この選挙で限界も感じました」。山口さんは神妙な面持ちでこう話す。

 時には1日19時間半も勉強し、東大在学中に難関の司法試験を突破、官僚から弁護士になった山口さんだが、「ガリ勉」に人生をささげてきたわけではない。キャリアを追求しながら、常に思い悩んできたのが「結婚」という二文字だ。

 実は山口さんが初めて男性と交際したのは東大受験を控えた高校3年生のときだった。相手は同じ筑波大学付属高校から私立大学へ進んだ1つ上の先輩。自分は将来ちゃんとした仕事につきたいと話すと、「僕はいいけど、母はどう思うかな」と語った。その瞬間、熱は冷めた。受験勉強も重なり、関係は遠ざかった。

■日本には「スイッチ男子」が多い

 勉強や仕事の合間を縫いながら、その後も何度かの恋愛と、時には失恋も経験した。札幌市にある実家の両親は「早く結婚してほしい」という。もちろん山口さんも結婚願望はある。弁護士になり、ある程度自由な時間が持てたころ、1人の金融マンと恋に落ちた。仕事ができ、職場ではダイバーシティー(多様性)を肯定する男性だが、ふと結婚の話題になると「夫婦別姓はダメだ」と完全否定、議論の余地はなかった。

 山口さんは「日本には『スイッチ男子』が増えているのでは。会社では男女同権といいながら、家庭に戻ると、家事をやるのは女性の仕事という男性が少なくない」と感じた。一昔前まで日本は、「会社も家庭もコンサバ(保守的)だったが、今は会社ではリベラルだが、家庭ではコンサバ。一方、米国では会社も家庭もリベラルな男性が多いのでは」と考えた。その後、山口さんはハーバードに留学し、ちょっと驚きの光景を目にした。

 5月のハーバード大の卒業式。来賓の有名映画監督スティーブン・スピルバーグ氏の演説に観衆が酔いしれているとき、1人の赤ん坊が泣き叫んだ。しかし、母親の女性はそれを無視、必死になって世話しているのは父親の男性1人。山口さんは「これが米国のリベラル夫婦か」と半分あっけにとられた。

■ハーバードはリベラルカップルだらけ

 ハーバードのカップルは四六時中議論ばかりしている。両者は何事も対等な立場で、理性的に協議して合意、物事を決める。スピルバーグ氏の演説中の世話は父親の役目と決めれば、どんなに赤ん坊が母親を求めても母親は何もしない。これがリベラル夫婦だ。

 ハーバードの友人に「あなたも、こっちの男性とつきあえば」と勧められた。リベラル夫婦こそが理想像かなと思ったが、何となく違和感も覚えた。公私いずれの場でも、いつも理性的に協議して物事を決めるのはさすがに疲れる気がする。

 わだかまりを感じたまま、米国から帰国して飛び込んできたのが、米大統領選のニュースだった。リベラル派が推し進めてきたグローバル化の潮流のなか、結果として米国民が選んだのが保守派のトランプ氏。ローカルの逆襲だった。

 「信じられない」と思いながら、合点がいく面もいくつか浮かんだ。「ビル・クリントン氏が大統領在任中に不倫が発覚した際、ヒラリー氏は理性的に話し合い、離婚はとどまったとみられていたが、米国の市民は『何か無理しているのでは』『おかしい、うそをついているのではないか』と感じたのではないでしょうか。結果、ヒラリー氏を信用できず、このような選挙結果になったと、そう説明する米関係者も少なくありません」という。リベラル夫婦の限界を痛感した。

■東大女子はもてない?

日本のリベラル派の弁護士が実際に結婚相手として選ぶのは「家庭的な専業主婦」が少なくない。ある5人のエリート金融マンに、「東大首席の女性と、高学歴ではないが、かわいい女性のどちらが結婚相手にいいか」と問うと、全員が後者と答えたという話を山口さんは友人から聞かされた。別に山口さんを意図した話題ではない。やはりショックだったが、これが現実なのかと思った。

 山口さんが結婚相手として求める男性は「高学歴のエリートなんかではなく、仕事もちゃんとして、家事にも参加してくれる普通の人」だ。「それは私のわがままなのだろうか。結局、自分も都合のいい男性を求めているだけだろうか」と自問自答する。

 知り合いのキャリア女性の中には結婚してうまくいっていないケースも少なくない。離婚したり、結局、キャリアを捨て家庭に入ったり。知人からは「男性に対してもっと柔軟に、したたかに考えれば」とも助言されるが、「それは不誠実なので」という。

 「キャリア女性のロールモデルって何なんだろう。自分は結婚を選択すべきなのだろうかと、今、本当に迷っている」と悩む。山口さんは法律の世界で今後もバリバリ仕事をしたいと考える「法曹女子」。キャリアに真剣の向き合う女性ほど、結婚は大きなテーマなのだろう。
参照元:東大首席の乙女心 ヒラリー敗北に結婚観も大揺れ
元財務官僚の山口真由さん
2016/11/23 NIKKEI STYLE

東大法でも揺らぐキャリア形成 首席女子も悩む処方箋
元財務省の山口真由さん
2017/4/1 NIKKEI STYLE

 東京大学法学部。スーパーエリート養成機関として君臨してきたが、東大文科1類から法学部に進学する際、2016年度に定員割れするなど異変が起きている。官僚や弁護士の人気が下がっているためだが、東大法復権の処方箋はあるのか。東大法を首席で卒業後、財務省に入省、弁護士を経てハーバード大学のロースクールに留学した山口真由さんのキャリアを参考に処方箋を探った。

■東大法から首相が次々誕生していたが

 「東大時代の恩師が『法学部の人気が低迷していて頭が痛いよ』とぼやいていました」と話すのは、06年に東大法を首席で卒業した山口さんだ。東大文1のほとんどの学生(1~2年生)は、法学部に進学してきたが、教養学部(後期課程)など他の学部に進む学生が増えている。法学部によると、「定員は400人だが、16年度に定員割れを起こした。3月末時点で17年度は未確定だ」という。

 東大受験専門塾「鉄緑会」の冨田賢太郎会長は「うちの生徒の8割近くが理系志望。『理高文低』が鮮明になっている」という。鉄緑会から17年は東大医学部に進学する理3の定員97人のうち60人の合格者を輩出した。もともと同塾は東大文1、理3の合格を目指して誕生したが、「文1の優位はなくなりつつある」という。東大法出身で経営共創基盤の冨山和彦最高経営責任者(CEO)は「僕らの時代は文1の人気が圧倒的だったが、合格最低点でも文2、文3とあまり差がつかなくなっている」と話す。

 今も法学部は東大の看板学部であり、国内の大学文系の最難関であることは変わらない。かつては東大法を卒業して官僚となり、政治家に転じて首相になるというのが日本の最高のキャリア像といわれた。

 戦後だけでも吉田茂、佐藤栄作、福田赳夫など東大法卒、官僚出身の首相がきら星のように続いた。しかし、1991年に首相になった宮沢喜一氏以降、東大法卒の首相は誕生していない。バブル経済崩壊後、大蔵省接待汚職事件が98年に発覚、「官僚の中の官僚」と呼ばれた大蔵官僚の地位が揺らぎ、同省は解体の憂き目に遭った。

■月残業300時間は3割バッター

 山口さんは大蔵省が改変改称して発足した財務省に入ったが、当時も「他の省庁と違い、独自のオーラがありました。入省したときに企画官が『我々は命をかけて国家のために働く』と堂々と語っていた」。当時は月残業300時間は当たり前、むしろ「3割バッター」と称賛されたという。主税局に配属され、異常な忙しさが続いた。同省には職員用の風呂、通称「大蔵温泉」がある。「その頃は午前3時には閉まったが、それまでに仕事が終わらなかったときも1度や2度ではない」

 一方で省内は家族的な雰囲気に包まれていた。新人時代は先輩に何度も厳しく叱責されるが、昼飯、晩飯はすべて先輩のおごり。「財布は不要」で、体育会的なのりだった。山口さんは東大時代に1日19時間半の猛勉強をして司法試験に合格した。「眠らないように氷水を入れたバケツに足を突っ込んで勉強した」と根性は誰にも負けない。しかし、入省2年目のある日、心が折れた。

 「俺たち、本当につきあっているのかな」――。大量の書類をかき集め、上司に説明に向かう途中で当時の恋人からこんなメールが届いた。「もうこの忙しいときに」と思い、携帯の電源をブチッと切った。

■彼が理解してくれない

 同時に「私、一体何をやってるのだろう。これから40年間もこんな生活が続くのか」と自問した。その後、山口さんは弁護士に転じたが、結果的に「ほかの先輩たちのように自分は国家のために奉仕するという意識をしっかり持てなかった」と振り返る。

ある東大法卒の財務省幹部は「キャリア官僚は受難の時代ですよ。昔とはだいぶ違いますが、やはり忙しい。労働時間と給与を比べたら全然割に合わない。天下りにも厳しい時代だしね」という。

 山口さんが東大法学部に在籍した頃は、官僚人気が下がり、弁護士など法曹界の志望者が増える時期だったという。しかし、暗転する。「司法試験改革は大失敗ですよ。後輩のなかには本当に食えない弁護士もいる」と東大法卒の弁護士は話す。司法試験改革により06年度まで1000人前後だった合格者の数は08年度から6年連続で2000人を突破、「弁護士間の競争が激しくなり、格差がつくようになった」と山口さんは話す。海外の弁護士資格を持つ人も増えた。山口さんもハーバード大のロースクールに留学した。

■オバマ氏 ロースクールの典型的エリート

 「ハーバードでは成績の評価を巡り、とにかく激烈な戦いを演じる。人を押しのけても発言する人が評価される」。スピーキングが苦手だった山口さんは圧倒された。それでも持ち前の負けん気で勉強し、最終的にはオールAの成績で修了した。

 ハーバードのロースクールは独自の出世コースがある。その典型例が同スクール出身のオバマ前大統領だ。成績でトップクラスとなったオバマ氏は「ハーバード・ロー・レビュー」の編集長に、2年目にはプレジデント・オブ・ジャーナルの編集長に選ばれた。その後、法曹界でキャリアを積んで、大統領への道を歩んだ。「ただ前提となるのはロースクール時代の成績。まずトップ10%に入る必要がある。一方、東大法の学生はあまり勉強しないし、ちゃんと評価もされていない」と山口さんはいう。

■ハーバードはアウトプット型

 山口さんは「ハーバードなど米欧のロースクールは自ら発言し、その表現力が問われる『アウトプット型』。一方、東大法など日本の大学は教授が講義しそれを聴く『インプット型』。それぞれメリット、デメリットはあるが、ハーバードのやり方はグローバル社会を考えたときにプラスになるかもしれない」と話す。

 大学側はインプット型の授業に、アクティブ・ラーニングなどの手法も取り入れて、学生をきちんと評価して社会に送り出すべきだというのが山口さんの考えだ。「ただ私自身もしゃべりが苦手だし、ハーバード方式がベストとは思いませんが」という。

 東大法3年生の男子学生は、「今は絵に描いたエリートコースってあるんでしょうか。官僚になるつもりでしたが、広告代理店に決めました。でも転職するかもしれない」という。官僚や法曹界の人気が下がり、外資系のコンサルタント会社や投資銀行の人気が一時的に上昇したが、「今や多様化し、いきなりベンチャーに入る人もいる」という。(関連記事「なぜ東大生はワークスアプリに集まるのか」 )

■キャリア形成が見えない

 今春、東大文1に入学する都内の有名進学校出身者は「本当は医学部に行きたかったのですが、将来の職業はまだ未定です」という。東大法の学生や卒業生でもキャリア形成に揺らぐ。山口さんも「実は私自身がキャリアで迷走しています。官僚になり、弁護士になり、そして留学したけど、将来的には大学に戻りたいと考えています。しかし、博士号取得には時間もかかるし、どうなるか分かりません」と迷っている様子だ。東大法首席女子の悩みも当面つきそうもない。
参照元:東大法でも揺らぐキャリア形成 首席女子も悩む処方箋
元財務省の山口真由さん
2017/4/1 NIKKEI STYLE

勉強法がバカ売れの東大首席弁護士・山口真由はなぜイタいのか? 高学歴女子と疎外
2015.07.25 LITERA

「山口真由」という女性をご存知だろうか。『東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法』という本が注目を集め、昨年からテレビ番組などでもちらほら見かける機会が増えたタレント弁護士だ。

 この方、とにかく経歴がすごい。偏差値の高い国立高校から東京大学に進学、学部3年時に司法試験、4年時には国家公務員1種に合格。法学部を首席で卒業した後は財務省に入省し、約2年の勤務を経て退職したのち弁護士に転職している。

 ……正直なところ、肩書きを見るだけで一般人としてはなんとなく疲れる。メディア出演と並行して勉強術関連の著作も立て続けに出版されているのだが『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。』『東大首席弁護士が教える「ブレない」思考法』などなど、こちらもタイトルだけで「お腹いっぱい」という感じだ。彼女がメディアに出る度にその美貌や肩書きが強調され、現在では「ポスト勝間和代」との呼び声も高い。

 ネットを見れば「合理的」など勉強法に対する称賛の声もある一方、「そんなに肩書きが好きなのか」「結局女だから男に好かれたいんだ」など本人への反発も大きい。ただ、反発の多くはメディアでゴリ押しされる肩書きへの反動と思われ、実際の彼女の著作にどれだけ触れているのか首をかしげざるを得ないものも少なくない。

 その著作を手に取るとむしろ、「優等生」であることへのこだわりを通じて彼女の別の表情が浮かび上がってくる。新著『いいエリート、わるいエリート』(新潮新書)を中心に、追って紹介していこう。

 山口が勉強へのこだわりを持つようになったのは幼少期、母親の愛情が自分ではなく妹に向かっているのではないかという疑念がきっかけだったという。「自分自身の価値を客観的に証明できれば、誰かが必ず私のことを気遣ってくれるはずだ」──そのような思いから山口は一心に勉強へと埋没。大学受験では予備校にも通わず自宅で1日平均14時間は勉強したといい、執念かなって東京大学への現役合格を果たす。

 さきほど、彼女がメディアに出るたびに「東大法学部首席」であることが強調されると述べた。天性の優秀さをうかがわせる肩書きだが、これについて彼女は「私の執着心によって獲得できたタイトルでした」と明かす。

 時は東大の入学式に遡る。山口は全国の高校で一番だった学生たちが一堂に会する様子を目の当たりにし、早くも「ここでまた次の闘いをしなくちゃいけない」のだと気付いたという。いくら東大生と言えど、大学に入れば勉強しなくなる学生は多い。そんな同級生を横目に、山口はせっせと講義に出席。一年生の夏学期、受け取った成績表のすべてが「優」だったのを見て、山口は「せっかくなので『優』を集めよう」と決意を固める。周囲にはトップを競い合うライバルもいたが、山口は彼女たちではなく自分が首席を獲得できるような「仕掛け」を準備することも怠らなかった。

〈(大学)四年間を終え、私が取得した単位は百六十二。そのすべてが優です。ただ、これは、私の想像ですが、優秀な上に努力家のN君(※ライバル)もおそらくオール優だったはずです。

 では、なぜ私が総代に選ばれたかというと、取得単位数と優の数が多かったからです。実は、四年生の最後の学期が始まるとき、私はN君の取得単位数を数えました。おそらく私と同じでした。そこで、四年生の最後の学期で彼よりも取得単位数が多くなるように、一科目追加しました。この一科目のおかげで私は総代に選ばれました〉

 山口はライバル達が「私より頭がいい」と認めながらも「しかし、私は、彼らに負けるとは思わなかった」と断じる。なぜなら、山口の場合には、「勉強ができる」というのは、「苦労に苦労を重ねて手にした自分のアイデンティティの核」であり、称号への執着において彼らとでは「切実さが全く違う」からだという。感心もする一方、その執着ぶりがやはり、外側からはどことなく怖く見えてしまうのだ。

 山口本人の周到な計算によって勝ち取られた「東大首席」というブランドの、社会的なインパクトはたしかにすごい。ただしその威力ゆえ、対人関係においては敬遠される材料にもなりやすい。特に、生身の経験が物を言う恋愛というフィールドはそうだ。山口自身、恋愛は決して得意ではないという。というか、そもそも「誰かを好きになると、勉強に集中できなくなる」ため優先順位を低めに見積もっていたそうで「恋愛は勉強の敵」(!)とまで言い切ってしまうのだからすごい。

 近著『東大首席弁護士が挫折を繰り返して見つけた 努力が99%報われる25のヒント』(小学館)では、山口の不器用さが端的に表れたエピソードが紹介されている。過去付き合っていた男性との関係がうまくいかなくなり「君には耐えられない」と言われた際、山口は次々に質問をして彼を問い詰めたというのだ。

〈私にとって、質問への白紙回答など「ありえない」こと。テストで白紙回答を絶対しない私にとって、答えることを放棄するなんて、まったく理解できません。それでも彼が黙っているので、ついに私は、新しい手に出ました。「私のいけないこと、その1」「その2」「その3」「その4」と、四択回答を迫ったのです〉

 ほかにも、浮気をされて別れを切り出されたときには「外見・知性・地位・収入」で浮気相手より自分の方が上回っているポイントを示すレーダーチャートまで書いて男性を問い詰めたという。相手は終始無言だったというが、こんな詰め方をされてさぞドン引きしたことだろう。本人はおそらく自覚していないだろうが、ここには勉強という世界の原理しか知らない者の痛々しさが満ちている。

 ただし、こうしたエピソードをあげつらって彼女を嘲笑したいわけではない。ここからさらに一歩進んで指摘したいのは、こうした痛々しさも孕んだ上で、高学歴女子をある種の「社会的マイノリティ」として見る必要があるのではないかということだ。

 大学教育や雇用などの現場では表向きの男女平等が実現しているとはいえ「東大女子」と聞けば、世の中的にはお硬くて近寄り難い存在と見られがちだ。仕事仲間としては良くても、結婚相手としてはちょっと……というのが男性の本音ではないだろうか。『いいエリート、わるいエリート』のなかでは、山口自身もそうした社会の視線に遭遇した経験を明かしている。

〈卒業してからのことですが、飲み会でこんな質問をする男性がいました。

「東大首席タイプの女性と、かわいいけれどおバカなタイプの女の子、結婚するならどっちがいい?」

 そこにいた男性はみな、「かわいいけれどおバカな女の子」のほうを選びました。私は、そこに小さいけれど、確かな悪意を感じて傷つきました。「東大首席」というのは「おバカ」とは逆の意味を持つと同時に、「かわいい」とも逆の意味を持つと悟ったからです〉

 ほかにも東大で山口は、東大のサークルが東大男子と「他大」女子の出会いの場と化しており、学内の女子は存在を低く見積もられている現実を目の当たりにしたという。一方、山口はといえば「成績の良い女」であることでかえって学内の標的となり、大学在学時には2ちゃんねるで専用スレッドを立てられるほどであった。こうした状況のなか、山口は次第に優等生である自分自身を「マイノリティ」だと認識するようになったという。

 大学時代に感銘を受けた文学作品として山口はトニ・モリスンやアリス・ウォーカーなど、黒人女性作家たちの作品を挙げる。マイノリティのなかの世界を描いたそれらの作品から、彼女は少数派には「どんな社会でも説明責任が課せられ」ることを痛感したという。

〈黒人女性作家は、自分個人の見解を自由に述べることはできず、自分たちの背後にいる集団を代表して発言せざるを得ない。だから、その発言には、その背後にいる何万人分の重みがあるように感じられました。

 そして、私は、これが他人事とは思えませんでした。(略)自分の中にあるマイノリティ性から、目を背けないようにしよう。アメリカの黒人女性作家たちの作品は、私に新たな視点を与えてくれました〉

 山口という存在にメディアが着目する理由のひとつも、彼女が単に「高学歴」であるだけではなく「女性」という属性を背負っているためだ。高学歴で社会的なステイタスのある仕事についているため一般的には「強者」と括られがちだが、そこに性別という属性がかけ合わされば、俗世間的には「マイノリティ」へと転ずるのである。

 だとするなら、さきほどのような失敗談を「頭のいい女はこれだからイタい」と決めつけて終わりにするのは得策ではあるまい。むしろそこから、高学歴女子に固有の問題とは何かを洗い直した方が良いだろう。

 山口の著作が映すのは「いいエリート」「わるいエリート」のいずれでもない。そうした単純な二元論を越えた向こう側にたたずむ、孤独で不器用な「マイノリティ」としてのエリート女性の姿なのだ。

(明松 結)
参照元:勉強法がバカ売れの東大首席弁護士・山口真由はなぜイタいのか? 高学歴女子と疎外
2015.07.25 LITERA

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