インドで性犯罪が多発しているのは何故か-インド建国図から考える-

昨年の12月、インドの首都ニューデリーで女子学生(23)が男6人から暴行を受け死亡した事件をきっかけに同国内全土でレイプ犯罪への大規模な抗議デモが起きた。

ここ最近、インドではこうした性犯罪のニュースが続いており、社会のモラルが低下し、それを取り締まる司法や警察が十分に機能していないことが伺える。

india_chart

その理由を考えるためにインドの建国図を見ると、

8、11室支配の機能的凶星の木星が6室に在住して傷ついているが、現在、その木星にたいして、土星とラーフがトランジットしている。

現在、太陽/土星期で、アンタルダシャーロードの土星が6室をトランジットしているため、この木星の象意が現象化するタイミングである。

6室の象意は以下のように労働者階級、労働組合などが活性化し、ストライキやデモが活発化する。

労働者階級、使用人や恵まれない人々、それらに社会的立場が制限されている女性も含まれると思われる。

インドでは女性は性犯罪の被害にあっても、司法当局がまともに事件を取り上げず、加害者に有利な判決を下したりといったことも多いようである。

木星は道徳や正義を表わすが、その木星が激しく傷ついていることから、モラルが低下し、司法制度が上手く機能しないのである。

また伝統社会の持つ、封建的な古くからの習慣が根強く残っている。その最たるものがカースト制度である。

宗教の衣をかぶっているが、しかし、実際にそこには正義や公平さがないシステム、これこそが凶星化して傷ついた木星の正体である。

これは正義のない腐敗したカトリック教会にも比較されるような宗教の衣をかぶった虚偽である。

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sixth house

Armed Forces, territorial attacks ? war, labour classes, labour unions, strikes and clash with labour, state loans and debts.
Medical and other para medical services, doctors and nurses, diseases in general.
National food supplies, places where records are kept, librarians, bookkeepers, and computers, animal husbandry, service class,
servants, underprivileged.

第6ハウス

軍隊、領土攻撃、戦争、労働者階級、労働組合、ストライキと労働者との衝突、都道府県のローンや借金。
医療およびその他のパラメディカルサービス、医師や看護師、病気一般。
国家の食物供給、記録が残される場所、司書、帳簿係とコンピュータ、畜産、労働者階級、使用人、恵まれない人々。
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この6室を現在、土星とラーフが刺激して、こうした事件が特に今、起こっているのだと思える。

そして、まもなく木星が双子座に入室する為、双子座から木星が6室にアスペクトするが、こうした残酷な性犯罪と、抗議デモがようやく司法当局を動かし、性犯罪への厳罰化に向けて動き出した。

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インド、レイプ犯に死刑適用も 横行する性犯罪に厳罰化法改正承認
2013.3.22 08:23 産経ニュース

 インドの議会は21日、レイプ犯罪の最高刑を死刑にするなど性犯罪に厳罰を科す刑法改正の政令を承認した。インドメディアが報じた。国内で横行する性犯罪の減少につながるかどうか注目される。

 インドでは昨年12月、首都ニューデリーで女性レイプ殺害事件が発生。性犯罪対策の甘さを批判する世論に押される形で、政府は2月に刑法改正の政令を制定した。改正には議会の承認が必要だった。

 刑法改正により、レイプ犯罪の最低刑期が20年に引き上げられたほか、ストーカー罪や、交際を拒否するなどした女性に男が強酸液をかける犯罪などへの罰則が新たに設けられた。(共同)
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この一連の流れは、やはり8室支配で6室に在住する木星の象意ではないかと思われる。
木星はヴィーパリータラージャヨーガを形成しているためか、非常に血を流して苦しんで痛い想いをして、モラルや正義を達成するとしたら、これがヴィーパリータラージャヨーガの効果ではないかとも思えてくる。

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Eighth house
Death of national rulers, presidents, prime ministers, kings or dictators, end of government, destruction of the state, any set back to cabinet like death of important ministers, trouble to the people through famines epidemics, mortality, death rates. Scientific organization, legacies, capital gain, taxes and death duties, pensions, hidden things, scientific investment, discoveries and death rate.(Condition of the cabinet is seen from the first house and cabinet as a whole is judged from the 10th house)

第8ハウス

国家の支配者、大統領、首相、王や独裁者の死、政府の終わり、国家の破壊、重要閣僚の死のような内閣の挫折、飢饉流行を通しての人々の悩みの種、大量死、死亡率。科学的組織、遺産、キャピタルゲイン、税金と相続税、年金、隠されたもの、科学的な投資、発見や死亡率(全体は10ハウスから判断されると、キャビネットの状態が最初に家やキャビネットから見られます)
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ラオ先生が8室と6室が絡むと犯罪を免れ得ないと言っているが、この木星は8室と6室の絡みを生み出している。

8室は破局とか死を表わしており、また性的なものを表わすのも8室である。

従って、死人が出るような性犯罪は8室の象意ではないかと考えられる。

インド首相がこの被害者の女性の葬儀に参加するということは、これは一国を揺るがす問題に発展しているということである。

性犯罪の被害者の女子学生の死が、インド全土に大規模な大衆のデモを引き起こし、首相や司法当局、警察といった政府を巻き込んで、法制度の改革が行われたという事実は、非常に大きなインドの国家にとっての大きな事件であり、マンデンイベントである。

 

インドの建国図を見ると、蟹座に惑星集中している。

蟹座は木星が高揚する星座であり、基本的に伝統的で保守的な星座である。

封建社会の秩序をより好むのが蟹座である。日本で言えば、例えば日本相撲協会のような体質の保守的な文化なのである。

またインドの悪しき習慣としては、持参金の習慣がある。女性は結婚する時に多額の持参金を持って嫁がなければならないため、女性が生まれると家庭ではいずれお金を家から持ち出すことが予想されるため、両親から喜ばれない。

男尊女卑的な封建的な秩序が保存されており、カースト制度を柱として、それらが残っている。

伝統的で保守的な蟹座は木星が高揚する星座でもあるため、聖者を尊敬し、ヒンドゥー教の宗教的伝統も大事にする文化が大衆に根付いている。


インドは霊性大国であり、多くの聖者を輩出している国ではあるが、伝統の衣をかぶった虚偽というのも沢山見られる国である。

例えば、こうした封建的なカースト制度が正義や平等を阻む強固なシステムとして存続しているのも、伝統とか宗教の衣をかぶった虚偽や悪といってもいいと思う。

それに比べれば、やはり西欧世界でプラトニズムから始まった合理主義と、フランス革命やアメリカ独立革命などに見られる自由や民主主義の実現、共産主義の巨大な実験などの方が、伝統や宗教的な衣をかぶってはいないものの、遥かに霊的であり、正義に満ちていると思える。

やはり、歴史は西洋社会で動いてきたと思わざるを得ない。

私がインドを旅したとき、バスで一緒になった人にカースト制度は今でも残っているのかどうかと聞いてみたが、今でも残っているが、昔よりも例えば50年前よりもだいぶ無くなって来ているそうだ。

人々はカースト間を自由に移動したり、職業を自由に選んでいるという。特にIT産業というのは本来、土星的な職業であるが、本来、カースト的秩序で言えば、スードラ(土星)に当たるような職業が花形の職業になってきている今、カースト制度は形骸化しつつあるということなのだ。

インドの建国図を見ると、土星や金星や水星が蟹座に在住しているが、土星も金星も水星も敵対星位に在住して、ディスポジターの月も一時的敵対の座にいるため、強い敵対の座にいる。

これは、おそらく知識人も芸術家も労働者階級の人も、いずれも皆、保守的で封建的な価値感に染まっており、強い影響力を発揮できないのである。一定の尊敬は払われてはいても、グローバルスタンダードと言える程の強い影響力は持たないで国内に対して内向きなのである。従って、ヴェーダとか古典の優れた伝統を大切にはするが、新しい思想が生まれてこない。古い伝統に生きているのである。

インド人たちは知識人も芸術家も労働者階級(一般大衆)の人たちも皆、聖者を拝み、ヒンドゥー教の神々に礼拝しているが、文化的な衣をかぶった外側だけそれらしく振る舞っているだけで、実際にはあまり霊性についてよく分かっていないのではないかというのが、非常に辛らつな見方である。それは金星、土星、水星などの惑星が蟹座で敵対星位にあり、弱いからである。

蟹座なので伝統に忠実なのであるが、あまり識別力を持たず、素朴に信仰しているというのが実情ではないかと思うのである。

ヴェーダについても西洋人が、その価値を発見したのである。
インドで伝承し保持されてきたのだが西洋世界がそれを発見した。

インドの聖者たちを見いだしてきたのも西洋人である。

ジョーティッシュ自体、西洋人から発見されたからこそ、これだけ広まっている。

確かに天才的宗教家やグルといった人々を輩出してはいるが、一般大衆の宗教性のレベルは高いとは決していえない。

彼らは伝統を受け入れて素朴に信仰しているだけである。


一方、木星は8、11室支配の機能的凶星化して、6室の敵対星座に在住して傷ついており、木星が本来持つ、正義や公平さ、理想といったものが、ヒンドゥー教やカースト制度といった宗教的伝統的な衣の背後に隠れてしまい、霊性の本質が見失われてしまったと言えなくもない。

従って、おそらくインドの建国図においては、木星も本来の力を発揮できないし、金星も土星も水星も本来の力を発揮できていないのである。

ヴェーダの価値を再発見したのは、西洋人であり、ヴェーダの価値を認識して、神智学協会をインドに設立したのも西洋人である。

またクリシュナムルティは、伝統とか権威とか、人間を条件づける一切を否定した。


プージャとかホーマとか、宗教的儀式とか、そうした宗教的ポーズの中に霊性がある訳ではないとしている。

日常の生活の中に霊性があり、霊性は宗教の中だけにある訳ではない。


インドを旅していていつも思うことは彼らには公共という概念がないことである。

例えば、道端に平気でゴミを捨てたり、彼らは一人一人が勝って気ままに自分の利益を追求しているリバータリアンであり、道端にゴミを捨てても、カーストの低い人が掃除してくれると思って、ゴミを捨てるのは当たり前のことだと思っている。

社会(公共)という概念もないから、おそらく皆で共有するルールに従って生きるということもないから、正義や公平という観念もないのだろう。何か絶対的な原理に従って行動し判断しているのではなく、場当たり的にその場その場の権力者、部族の長に従って生きているだけである。だからヒンドゥー教の土着の神々を祭って人間のように崇めているのである。だから司法もこうした伝統社会の部族社会の掟に従っているために機能しないのである。

彼らは西洋が自由、平等、博愛といった理想の中で示した霊性の輝きのようなものがなく、宗教的な伝統の中にどっぷりと浸かりながら、真の霊性なるものに気づいていないという逆説がある。

インドの建国図の木星や金星や土星や水星の位置を考察するにつけて、それがインドのパラドックスではないかと思えてきた。

西洋社会の歴史を動かす原動力は、春分点が水瓶座に移行しつつあることから、
水瓶座から見てトリコーナを支配する土星、水星、金星であり、自由、平等、博愛といった霊的理想もそれらの惑星がもたらすものである。

然し、木星はむしろ、魚座の時代を表わしており、伝統を表わしている。

そして、木星が高揚する蟹座は、保守的な伝統社会を表わしている。

インドは古きよき伝統も、悪しき伝統も両方を保存する保守的な国家である。


国民国家、民族主義、ナショナリズムといったものは、蟹座(魚座、蠍座)が大衆を教育し、保護しようとするスタイルである。

一方、グローバリゼーションを推進し、国家の垣根を取り払い、世界が一体となり、国連に代表される国際機関によって平和や福祉を増進しようとするスタイルが、水瓶座(双子座、天秤座)のスタイルである。

どちらも正しいのであって、スタイルが違うだけである。

 

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スイス人女性を集団レイプ インドで夫と自転車旅行中
2013.3.16 23:17 産経ニュース

 性犯罪が社会問題化しているインドの中部マディヤプラデシュ州ダティアで15日、夫と自転車で旅行中に野宿していたスイス人女性(39)が集団レイプされ、地元警察当局は16日、20人を拘束した。PTI通信が報じた。

 女性は15日夜、森林地帯でテントを張り、一夜を明かそうとしたところ、男の集団に夫の目の前で襲われた。犯行の際、容疑者らは女性のパソコンなども持ち去ったという。

 インドでは昨年12月に女性集団レイプ殺害事件が発生。政府はレイプ犯罪の最高刑を死刑にするなど厳罰を科す刑法改正の政令を発効させたが、悪質な性犯罪が後を絶たない。(共同)
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被害女性を木につるす インドで残忍レイプ殺人相次ぐ
2013.1.14 17:11 産経ニュース

昨年12月29日、ニューデリー市内で、女性への暴力反対を訴えて行進する学生ら

 レイプ事件が社会問題化しているインドの東部ビハール州で13日、集団レイプされた女性(32)が殺害され、木につるされた状態で見つかった。西部マハラシュトラ州では性犯罪で刑務所を出て間もない男(32)が女児(9)をレイプして殺害する事件があった。インド各紙が14日報じた。

 インドでは昨年12月の首都ニューデリーでの女性集団レイプ殺害事件を機に政府が性犯罪摘発強化を約束しているが、残忍なレイプ殺害事件が相次いでいる。

 ビハール州の事件は首都に向かう列車に乗っていた女性が州内で下車したところ、酒に酔った複数の男が女性を果樹園に連れ去り犯行に及んだ。マハラシュトラ州では10年前の女児へのレイプ殺人未遂事件で服役し、昨年5月に出所した男が昨年末、顔見知りの女児を拉致。レイプ後に殺害し遺体を埋めたとして今月11日に逮捕された。(共同)
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女性蔑視や性犯罪を軽視 インドの社会風潮へ強い非難 
2013.1.8 08:01 産経ニュース

 インドの首都ニューデリーで女子学生(23)が男6人から暴行を受け死亡した事件をきっかけに同国内でレイプ犯罪への抗議デモが起きる中、海外メディアも相次いで事件を取り上げ、女性蔑視や性犯罪を軽視するインドの社会風潮へ強い非難の目を向けている。

 昨年12月30日の米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は、2011年にはインド国内で2万4206件のレイプ事件が警察に申告されたという国立犯罪記録局の数字を挙げながら「訴追されたレイプ犯の4分の1しか有罪になっていない」とし、インドの刑事司法制度の問題点を指摘している。

 インドではレイプ犯として有罪判決を受ければ、最高刑は終身刑と厳しい量刑が規定されているが、法廷の審理は加害者に有利に進められることが多く、逆に加害者よりも被害女性のほうが後ろ指を指されるなど辱められることも少なくないという。

 同紙は、保守色の強いインド・ハリヤナ州の与党、国民会議派の地元幹部の「申告されたレイプ事件の90%は合意の上」といった発言を取り上げ、「抗議デモはこうした女性の権利をないがしろにする人々への若い世代の幻滅が反映されている」と分析している。

また同紙は「女性運動家の推計によれば、インド全体で4万~10万件の未解決のレイプ事件がある」と紹介。インドの裁判の場合、裁判官不足など十分な体制が整えられていないため、「平均で15年」と審理に時間を要するという。同紙は「迅速な審理ができるレイプ事件の特別法廷をつくること」を提案している。

 同12月30日の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は「(レイプ犯)6人は殺人罪で訴追される」という警察当局の見解を示しながら、「有罪となれば、彼らは死刑になるかもしれない。あまりにも残忍な事件だったためインド社会に衝撃を与え激しい抗議を呼んだ」とした。

 さらに同紙は、「死刑は解決にはならないが、刑事司法制度に改革が必要とされてきた。それをきちんと整備しなければいけないが、政府も警察も何も方策を講じていない」というニューデリーにある名門デリー大学の女子学生(24)の嘆きを載せている。
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またインドで集団レイプ バスで拉致、6人逮捕
2013.1.13 23:58

2012年12月、インドの首都ニューデリーで、レイプ事件の容疑者への極刑を求めるデモ参加者ら(AP)

 レイプ事件が社会問題化しているインドの北部パンジャブ州グルダスプールで11日夜、州内に住む女性(29)がバスの車内で運転手と車掌に拉致された後、集団レイプされる事件があった。インドメディアが13日、報じた。

 インドでは昨年末、首都ニューデリーを走行中のバスの車内で女性(23)が男6人に集団レイプされ死亡。政府や警察に対して性犯罪の摘発強化を求める激しいデモが各地で相次いだが、地方を中心に女性の人権を軽視する風潮が根強く、同様の事件が後を絶たない。

 今回の犯行には7人が関与し、地元警察はこれまでに6人を逮捕した。容疑者の運転手は女性が下車する予定だった停留所を故意に通過。車掌と共に女性を見知らぬ場所の建物へ連れていき、そこで共犯者が犯行に加わったという。(共同)
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——————————————————————————–印レイプ事件 死亡女性の友人男性が証言 「服もなく放置 病院到着まで3時間」
2013.1.5 20:13

 【ニューデリー=岩田智雄】インドの首都ニューデリーで女子学生(23)が男6人にレイプと暴行を受けて死亡した事件で、女子学生とともに無認可バスの中で暴行を受けて負傷した友人男性(28)が4日、地元テレビ局のインタビューに初めて応じ、2人とも犯人に服をはぎとられて路上にほうり出されたが誰も衣服を貸してくれず、病院に運びこまれるまで約3時間もかかったと証言した。

 男性が5日付のジー・ニューズ(電子版)に語ったところによると、男性は路上で通行人に助けを求めた際、車やバイクが速度を落としたが止まってくれず、見回り中の住民が警察に通報するまで25分かかった。警察が到着したのは解放から45分後で、その後も警察はどこの警察署が管轄するのかを決めるために時間を浪費し、病院に着いたのは、警察到着から2時間以上も後だった。その間、警察や病院内の人は誰も衣服を貸してくれず、シーツの切れ端を提供されただけだった。

 男性は、レイプ事件をめぐる抗議デモについて、ろうそくに火を灯しても人々の考え方は変わらないと批判。「道で助けを求めている人がいれば、助けなければならない」と訴えた。

 一方、PTI通信によると、警察はインタビューの放映がレイプなどの被害者の身元特定を禁じた法律に違反するとして、同テレビ局を訴追することを決めた。
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インド旅行中の英女性、レイプの恐怖でホテルの窓から飛び降りる

AFP=時事 3月20日(水)10時31分配信

【AFP=時事】タージマハル(Taj Mahal)で知られるインド北部のアグラ(Agra)の警察によると、同地のホテル、「ホテル・アグラ・マハル(Hotel Agra Mahal)」で19日午前4時(日本時間同日午前7時30分)ごろ、宿泊していた30代前半の英国人女性が2階の客室の窓から飛び降り、足を負傷して病院に搬送された。男2人が無断で部屋に入ってこようとしたことから、性的暴行を受ける恐怖を感じて逃げ出したという。

 被害者を病院に運んだ同地の警察幹部によると、ホテルの支配人は女性にマッサージをしてやると執拗(しつよう)に何度も申し出ていたが、女性はこれを拒否していた。支配人はその後、別の男1人を連れて女性の部屋を訪れ、鍵を使って部屋に入ろうとしたという。

 同じ幹部によると、この支配人はハラスメントによる逮捕歴がある。支配人は近く、裁判所に出廷する見通しだ。事件に遭った英国人女性はロンドン(London)在住の歯科医。片足に靱帯損傷を負ったものの、重傷ではないという。

 インドでは15日にも中部マディヤプラデシュ(Madhya Pradesh)州の町外れの森林で、自転車旅行でキャンプ中だったスイス人夫婦が襲われ、妻が地元の複数の男から性的暴行を受ける事件が起きたばかり。この事件でインドでは女性の安全確保に向けた対策がいまだ進んでいないことが改めて浮き彫りになっていた。【翻訳編集】 AFPBB News
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