現在の世界経済は、中国が物資を生産し、米国がそれを買うという構図となっているようである。
米ドル基軸通貨体制なので、米国はお金を発行すればよく、その発行したお金を稼ぐために中国が物資を生産して、アメリカに納品する。
本質的に言えば、世界経済はそのようになっているそうだ。
中国の建国図を見ると、ラグナロードが獅子座8室に在住しているので、それで、中国は米国に支配されている状況である。

2019年9月24日から中国の建国図では、マハダシャー水星期に移行する。
この9室は自由とか、法律とか、精神性とか学問、科学を表すハウスである。
従って、中国において未来の科学が花開くのではないかと思われる。
米国との覇権争いに勝利した後は、軍国主義化せずに科学の探究とか、教育とか国際法の設立などに邁進するのではないかと思うのである。
8室に在住する土星期は土星は獅子座に在住して、しかも8室であるため、悪意を持って、国境を拡大しようとしたり、中国の指導者が権力闘争とか、民族主義に偏ったり、国家としては混乱状態にあると思われる。
またプライドとか、頑固さとか、獅子座の否定的な面が出てきているのではないかと思われる。
然し、乙女座で高揚する水星期になると、環境問題などにもきちんと配慮するような法整備も整えたきちんとした法則や正義を守る国家になっていくのではないかと思うのである。
日本に来ている中国のエンジニアと接して感じたことだが、中国には優秀な人材が山ほどいるらしく、そうした人が一斉に創造性を発揮した時にどういう潜在力を秘めているかは計り知れないものがある。
また中国が伝統的に持っている中国占術とか気功などの秘教が見直され、花開くのもこの時期なのではないかと思われる。
但し、水星は6室の支配星でもあるため、依然として、暴力とか、強権による統治という性質は残り続けるかもしれない。
一方、米国の建国図を見ると、2018年10月14日まで、火星期が続いた後は、マハダシャーラーフ期に移行するが、ラーフは12室(損失、隠遁)に在住している。
従って、この2018年10月14日頃にアメリカの世界覇権は終わりを迎えると考えられる。
中国の建国図を見ると、ちょうどアメリカがラーフ期に入ったのと同じ頃に中国がマハダシャー水星期に移行する。
従って、アメリカが世界覇権を失い、中国がアメリカの支配から解放されると、悪意もなくなり、正義とか法則とか科学とか、そうしたテーマを追求する国家になっていくのではないかと思われる。
来るべき水瓶座の時代においては、双子座、天秤座、水瓶座が強い人が力を発揮する時代となっていくが、米国は双子座11室に惑星集中していて非常に強い。

米国が金融商品を開発し、世界に売りさばいて、経済的繁栄を遂げたこと、そして、他国を軍事力で圧倒して、従属させることでその地位を持続させてきたことは、この配置が表している。
月から見ると5室に惑星集中しているため、米国は創造性に溢れた国家であり、才能のある人たちが、新しいことにチャレンジする国家であるが、同時に成功者特有の貪欲さも表してきた。
然し、その米国の繁栄も終わりを遂げると考えられる。それはラーフから見ると12室に惑星集中だからである。
米国は2018年10月14日以降はむしろ世界の為に諸外国のために出費しなければならない。
このように中国の建国図と米国の建国図を比べると、米国の衰退と、中国の隆盛が鮮やかにタイミング的に一致している。
私たちは、おそらく2018年や2019年頃には全く今とは異なった社会に生きていることだろう。
今は2015年であるから3年後、4年後辺りの近未来である。
それは非常に夢踊るビジョンである。
中国の建国図ではラグナと月が山羊座に在住し、水星期が終わり、ケートゥ期も終わって、2043年頃になると、マハダシャー金星期がやってくる。
それは中国で芸術が創造的に花開くことを表している。中国が今は、環境汚染がひどいが、この金星期には文化や芸術を振興する国家になっていくのではないかと思われる。
因みに中国の本質はどのような国家なのかを考えるのにD60チャートを見ると参考になる。
水瓶座に金星、火星、太陽、ラーフが在住し、土星と火星が星座交換している。

D60でこの配置があるからこそ中国は国家統治の仕組みとして共産主義を採用したのである。
米国と同じように世界銀行を主導し、高度に洗練された官僚機構によって統治していく可能性がある。
その頃には中国は世界を主導する立場であり、表向きは正義や法則を順守する国家である。
然し、オルダスハックスレーの『素晴らしき新世界』とか『1984年』といった未来社会の図柄は中国において実現されてきたと言っていいかもしれない。
現に今も公安部やサイバー軍団などが暗躍するようなそのような社会なのである。中国の諜報部門は強力である。
水瓶座の時代といっても必ず、光の部分と闇の部分が存在するため、必ず、未来社会の否定的な側面は出てこざるを得ない。
それは既に『素晴らしき新世界』とか『1984年』といった作品を通して、文筆家によって予言されている。
金星期の前に水星とケートゥのマハーダシャー期がありますが
その2つはコンジャンクトして、且つ6室と8室が絡んでおり、
傷つきが激しくヨーガを組んでいません。
RYKの金星も、火星と土星に片側のアスペクトされて同じく傷つきが激しい。
従って、水星期からケートゥ期の時期は中国の受難の時期と言えると思えます。
水星のマハーダシャー期に中国は分裂するかもしれません。
過去の水星のダシャー期に起きた出来事の主な例が中ソ国境紛争、天安門事件、ウイグル騒乱、反国家分裂法制定ですが
天安門事件は水星のダシャー期に入って間もない内に起きました。そしてそれは
中国共産党の支配に対する、民主化を求める市民の反抗、抗議運動でした。
最近になり気づいた事ですが、土星のマハーダシャー期においての中国の躍進は
土星ラグナから見たダーナ・ヨーガにより
顕現された事ではないかと思います(ASCラグナでも、ダーナヨーガは組んでいますが)。
60Dでは、1-4室間で星座交換し、RYを組んでいます。
水星ラグナの場合、金星が2室に自室で在住していますが、目立ったヨーガは組んでいません。
水星は自室に在住しているので、バドラ・ヨーガを形成しますが、逆行しています。
依って、土星期から水星期へ移行して以降、中国国内は混乱、混沌に見舞われるのではないかと思います。
中国主導のアジアインフラ投資銀行もまた、頓挫すると思います。
水星は9室の支配星であるので、主には経済に関する事だと思います。
ちなみに、イギリスは中国産の原発を購入しましたが、これが後に災いをもたらすかもしれません。
今年の6月に顕著になった中国のバブル崩壊はもしかしたら
ダシャー・チッドラかもしれません(これは予測できたわけでもない、後付け論のような形ではありますが)。
ラオ氏も、ダシャー・チッドラは1つ前或いは2つ前のアンタル・ダシャーの時期に
起きると述べています。
しかし、アメリカの衰退も決定的だと思います。
長文で失礼。