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日本再興のシナリオ

2020 5/26


先日、大日本帝国憲法公布時のチャートや、日本のサンフランシスコ条約の日本のマンデン図から、今後の日本について考察した。


大日本帝国憲法公布時のチャートがよく機能していることには驚いたが、戦後のマンデン図もよく機能していることは確かである。


何度か、繰り返してみているが、再度、復習の為に見てみたいと思う。



土星期

例えば、1986年12月からマハダシャー土星期に入っているが、その土星期とは、バブル経済の崩壊と、失われた20、30年、利益を確保するためのリストラや固定費圧縮などの企業努力などを表わしている。


10室に在住する2、3室支配の土星とは、2室が国家財政、国家の収入を表わしており、3室はメディア、情報通信、交通(道路、鉄道)などのインフラ関係を表わしている。





そうした2、3室支配の土星が10室に在住する配置は、日本の労働者が長時間労働、サービス残業などを通じて、日本の国家の利益を確保してきたことを意味すると考えられる。


但し、日本が戦後、テレビなどの電化製品や自動車を海外に売りまくって製造業で躍進したのは、土星が乙女座に在住し、金星や水星などがアスペクトして強い為である。


水星は定座にアスペクトして強い為、やはり土の星座である乙女座は非常に強いと言うことが出来る。


乙女座は品質管理などに優れた星座であり、その為、日本の製品は高い品質を誇り、不良品発生率なども低い。


水星は減衰しているが、魚座(水の星座:サービス)で、ニーチャバンガラージャヨーガを形成している。


製造工程における正確さ(乙女座)と、サービス(魚座)が行き届いていることを表わしている。




ナヴァムシャの土星

この土星期は、ナヴァムシャでは8、9室支配で12室に在住し、ケートゥ(12室の表示体)とコンジャンクトし、2室支配の月と相互アスペクトしている。





この配置が、失われた20年、30年を表わす配置である。


この土星期の間、日本の労働者の給与水準は下がり続けている。


2室(財政)の支配星が、8室(挫折)支配の土星やラーフ/ケートゥ軸と絡んでおり、負債や奮闘の6室で減衰しているので、日本の長期的な経済的低迷を物語っている。



日本の製造業を守るために日銀が円を大量に売って円安にする為、円は安くなり、日本人は円高のメリットを全く享受していない。


その間、外国人投資家たちが円資金を安く仕入れて、日本株を買いまくって(円キャリートレード)、利益を海外に持ち帰ってしまう。


その為、日本は海外に製品を沢山売って外貨を獲得したにも関わらず、常に貧しいのである。


ナヴァムシャにおいて8室の支配星は海外との貿易などで得る収益を表わしているが、その8室の支配星が12室に在住しているので、その売り上げが直ぐに失われてしまうという配置である。


それは例えば、貿易不均衡を指摘されて、アメリカからいらない製品(半導体や戦闘機など)を買わされたりとか、上述した円安誘導などで、被った不利益である。



その土星期の前は、木星期であったが、木星は1、4室支配で、9室支配の太陽と5室でコンジャンクトし、5、12室支配の火星と相互アスペクトして、1-5、1-9、4-5、4-9のラージャヨーガを5-11室の軸で形成している。


この木星期は、敗戦後の奇跡の経済的復興と、高度経済成長などを表わしている。


この頃の日本経済は、護送船団方式、軍国主義的経済で、日本が通産省の指導下で、国家を挙げて、日本企業の発展を後押しした時期である。


牡羊座の木星や太陽は、天皇や宗教家、政治家などの日本の指導者層を表わしており、これらの指導者層に力があったことを表わしている。


日本の大学や研究機関の優れた基礎研究により科学技術が発展した時期で、文化的発展にも目覚ましいものがあった。





ジャパンアズNo.1に導き、GNPも一時的に米国を抜いて世界1位になり、ロックフェラーセンタービルの買収を行なうまでになった。


然し、日本は経済的に躍進した木星期に海外不動産を買い漁ったり、美術品を購入したりなど無駄な投資を行なって、その資産を浪費している。


何故、それが起こったかと言えば、木星から見て、3、6室支配の水星と2、7室支配の金星が12室に在住しているからではないかと思われる。


そして、10、11室支配の土星がこれらの水星、金星と相互アスペクトしている。


この12室で高揚している金星が、巨額の無駄な投資と引き換えに得た海外資産を表わしている。


その贅沢な資金を研究開発にまわしたり、教育に使うなど有効に活用出来なかったのは、非常に残念であるが、牡羊座は、思慮深くなく、非常に軽率で、考えなしに行動する所があり、それで、日本の指導者層は、GNP世界No.1になって、長期的展望を持たずに浮かれ騒いだと言えるかもしれない。


土星が6室に在住しているので、この頃でさえ、日本の指導者層は、従業員をこき使って十分に還元したとは言えない状況であったと考えられる。


このような浮かれ騒ぎの後で、バブルの崩壊がやってきたのである。




水星期


失われた20年、30年の土星期が終わって、2005年12月頃から水星期になると、日本には水害が頻発し、2011年3月11日に津波による原発事故も起こっている。


これが日本の国土に致命的なダメージを与えたことは、その後の困難を極める除染作業などからも明らかである。


この原発の原子炉というものは、コンピューターサイエンスの分野の進んだテクノロジーなどではなく、ボイラーとか造船技術、大規模プラントなど製造業の知識を生かしたものであり、明らかに乙女座の土星で表されている。


そして、その土星が魚座(水の星座)で、減衰する水星と高揚する金星にアスペクトして傷つけており、それは津波による水害でもあり、日本の美しい自然環境(金星)の破壊でもあったのである。





ナヴァムシャの水星


水星期は、ナヴァムシャでは、1、4室支配で7室に在住し、7、10室支配の木星と星座交換している。





2000年代初めの平成不況を抜け出した後は、日本は好業績を挙げており、日本の企業は、内部留保を抱えているといったことをよく聞くが、労働者の賃金には全く反映されていない。


このナヴァムシャにおける水星と木星のラージャヨーガは、そうしたことと関係しているかもしれない。





現在(水星/土星期)


2020年4月から水星/土星期に移行しているが、最近、日本の厳しい現状について指摘する論客も多い。



日本の厳しい現状については、堤未果氏の『日本が売られる』(幻冬舎新書)に詳しいと思われるが、最近、小浜逸郎氏の『まだMMT理論を知らない貧困大国日本 新しい『学問のすゝめ』』などを読んだ。





日本の貧困化、科学技術の衰弱、国防の脆弱さ(領土侵略に対して無力)、情報戦における敗北、少子高齢化、若者の生活不安定、インテリの思考停止、政治家、官僚、財界人の劣化、安倍政権の失政など、問題は数限りなくある。



読んでいるだけで、怒りが込み上げてくるような内容である。



但し、種子法廃止や水道民営化については、都道府県が抵抗の動きを示しており、条例で禁止する動きが出てきているようであり、これには希望の光が見える。



地元の草の根の市民レベルの生活に関わりの深い、議員たちが、市民の声を拾い上げて、グローバル企業の横暴と、腐敗した中央政府の官僚に抵抗をし始めている。



日本の中央政府の高級官僚は、皆、米国のグローバル企業と癒着して、自分の利益と保身のために日本人の為にならない法案を通そうとする。



だからより市民に近い地方行政や議会の方が、市民の声が届きやすい。そこがグローバル企業と戦う主戦場である。



日本人が最後の究極の所で、底力を見せ、ベトナム戦争やイラク戦争で米軍が撤退したように本土決戦で、グローバル企業を追い出すのだ。



現在、新型コロナウィルスなどで追い打ちもかけられて世界的にそうだが、日本経済なども悲観的な状況になっている。



これは、水星/土星期で、アンタルダシャーが土星期だからである。



マハダシャーロードの水星は、土星の影響を受けており、マハダシャーとアンタルダシャーが絡んでいる為、現在、土星の否定的な影響が優勢になっている。



日本でも新型コロナウィルスの為の給付金などを中々出そうとせず、また額も少額なのは、日本の指導者層を表わす太陽から見て、土星が6室に在住しているからではないかと思われる。



日本の指導者層が、国民を奴隷のように扱うのは、土星が太陽から見て、6室に在住しているからである。



6室の土星は、暴力を表わす為、日本の労働者(国民)の所得をぎりぎりの最低限のレベルにしても平然としているのはその為である。





8室支配で7室に在住する月は安倍晋三の表示体である




因みに安倍晋三のチャートを見ると、蟹座ラグナでラグナロードの月が12室の双子座に在住している。



この配置は日本のGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の資金を株式市場に投入して、日本株を買い支えていることに現れている。



その為、外国人投資家が日本株を購入して、値上がりしたキャピタルゲインを海外に持ち去ってしまう。



双子座は、ウォール街の金融資本家を表わしており、アメリカの支配者階級を表わしている為、その言いなりになって日本の国富を海外にばら撒く配置である。



あるいは、双子座は、フリーメーソンを表わす星座であり、世界政府を作ろうとしている勢力と言ってもいいかもしれない。



この安倍晋三のチャートは、そうした勢力の為に仕事を行なう配置である。



ヨーガカラカの5、10室支配の火星がラグナロードの月と6-12室の軸で、相互アスペクトする配置とはそのような配置である。



国際社会で、いくら頑張ったとしても、どこか空回りし、日本の損失に繋がっていくという、そんな配置である。







何故なら、日本のマンデン図を見ると、8室支配の月が外交の7室に在住して、ラグナにアスペクトしている。



これは安倍政権で、日本が国際社会において、外交において行き詰まることを表わしている。



あるいは、外交において、ウォール街の金融資本家の言いなり状態になることを意味している。



あるいは外交関係における外国の支配を表わしている。



この月は、8室支配で7室に在住し、土星のアスペクトを受けている為、非常に7室を激しく傷つけており、外国の言いなりになることを表わしている。



サンフランシスコ平和条約では、日本が明確に独立国として規定されていなかったり、米国とは日米安全保障条約や日米地位協定などで、全く対等ではないことの中にも表れている。



ある意味、この配置が、種子法廃止や水道民営化が、安倍政権において為されたことの意味である。



これらの法律が、通ること自体が理解がし難いが、モンサント社やべクテル社の利益の為のものでしかない。





ケートゥ期


このように日本の国難の最終局面の段階で、まもなく安倍晋三も舞台から退場していく。



因みに安倍晋三は、2018年8月26日、訪問先の鹿児島県で、党総裁選への立候補を正式に表明した際に「しっかり薩摩藩、長州藩で力を合わせて新たな時代を切り開いていきたい」と発言している。



明治維新で、「薩長同盟」が近代日本を打ち立てたことを意識した発言である。



明治維新は、フリーメーソンの武器商人トーマス・グラバーの支援の下に薩長が同盟して、江戸幕府を打倒したクーデターであり、フランス革命のような市民革命ではない。



その時に孝明天皇とその息子睦仁親王を暗殺し、南朝の大室寅之祐を明治天皇にすり替えて、傀儡として、政府を乗っ取ったのである。



日本の国民にはそのことは秘密にされている。



そのようにフリーメーソンの手先として暗躍した幕末維新の末裔が、再び、日本の国富をこれらの勢力にばら撒いているのである。





この安倍晋三のチャートと、日本のマンデン図のつながりを見ると、日本が安倍政権で、深い挫折と行き詰まりを体験したことがよく理解出来る。



安倍晋三は、この明治維新の薩長の末裔の最後の大物であり、この後には全く人物は控えていない。




ケートゥは、ナヴァムシャでは、土星と共に12室に在住し、経済的な苦境は続いていくはずである。



然し、ケートゥのディスポジターの太陽が牡羊座のバラニーで高揚し、ナヴァムシャでも獅子座で定座に在住している。月から見ると10室に在住している。



ケートゥは9室に在住しており、9室は精神性、宗教性のハウスである。



ケートゥが獅子座に在住しており、ディスポジターの太陽も獅子座に在住している為、何か獅子座ラグナや、獅子座の強い精神的指導者が出て来るかもしれない。



ケートゥは変容の惑星であり、通常の人のチャートにおいては、マハダシャーケートゥ期に深い精神的変容を経験するのである。



牡羊座の太陽、そして、獅子座の太陽は、民族指導者が出て来るという意味である。



牡羊座は、蟹座から見た10室目の行為のハウスであり、それは、国家主義、愛国民族主義的なスタンスの指導者が新たに登場することを意味している。



この太陽は、決して、グローバル企業には屈しない勢力である。



何故なら、マハダシャー木星期もそのような時期だったからである。



マハダシャー木星期は、田中角栄が首相となり、日本列島改造論などを打ち出した時期である。



従って、ケートゥ期の日本は、プライドと自信を取り戻すと思われる。



ケートゥ期は、日本国民が目覚める時期である。



ケートゥは9室に在住し、1、4室支配の木星もアスペクトしており、ケートゥのディスポジターの太陽も木星とコンジャンクトしている。



安倍政権による迷妄がまもなく終わり、日本が変わる時期に差し掛かっている。



次のケートゥ期の7年が、日本再興のための7年である。



この7年に日本国民全てにその役割が求められる。




因みに大日本帝国憲法公布時のチャートも念のため、もう一度見るが、現在、ラーフ期である。





ラーフのディスポジターである水星が12室で6室支配の太陽とコンジャンクトしている為、戦後の焼け野原から復興した時と同じように考えればいいかもしれない。



このラーフ期があと8年ぐらい続くため、それは戦後のマンデン図のケートゥ期にぴったりと一致する。



そして、ラーフ期が終わると2028年9月からマハダシャー木星期に移行していくのである。



マハダシャー木星期は、日本が満州やアメリカ西海岸などに移住した時期であり、海外に拡大した時期である。



そして戦争なども起こした時期であるが、まず日本はこの木星期には自らの意志で行動したのである。



10室には自由意志という象意があり、個人のチャートでは、10室で行なわれる行為には、選択の自由があるのである。



従って、この時期に上手く行けば日本は独立を取り戻すと考えられる。




もしそうだとすれば、その前の残りのラーフ期、そして、日本の戦後のマンデン図のケートゥ期は、欧米のグローバリゼーションに屈しない愛国民族主義が育っていなければならないのである。




その為の7~8年間である。




戦後のマンデン図では、ダシャムシャを見るとケートゥは8室に7室支配の太陽と共に在住している。







従って、8室に在住するケートゥの配置は国家の行為の挫折、すなわち国家を代表する政治家や指導的人物の辞任、失脚などを表わしている可能性があるが、国家の行為が失敗したとしても、それが次の展開をもたらすと考えられる。




極度の貧困状態に陥った国家は、強い指導者を求めて、ファシズムや愛国民族主義に走っていくのである。




日本の戦争加害者としての償いの時期は終わり、今や日本は被害者に成り果てた。




これから日本再興の作戦がスタートする。




(参考資料)

安倍「薩長イズム」vs.石破「正直、公正」 珍発言で追う総裁選のゆくえ
なぜ安倍首相は「公開討論」を避けるのか
大山 くまお 2018/09/01

安倍晋三 首相

「しっかり薩摩藩、長州藩で力を合わせて新たな時代を切り開いていきたい」

時事ドットコムニュース 8月26日

 安倍晋三首相は8月26日、訪問先の鹿児島県垂水市で9月の党総裁選への立候補を正式に表明した。既に出馬を表明している石破茂元幹事長と一騎打ちとなる。地方での出馬表明は異例のこと。安倍首相の地元・山口との「薩長同盟」が明治維新の契機となったことにちなんだとみられている。

上記の発言は出馬表明直前に鹿児島県鹿屋市で開かれた自民党・森山裕国対委員長の後援会合で講演したときのもの。同日に放送されたNHKの大河ドラマ『西郷どん』を意識した上での発言である。

 立憲民主党の枝野幸男代表は27日、安倍首相の発言に対して「わが党には鹿児島選出もいる一方で、(薩長と対抗した)福島の人間も、奥羽越列藩同盟の地域だった人間もいる。わが国を分断するような、国全体のリーダーとしては間違った言い方だ」と批判した(時事ドットコムニュース 8月27日)。

「薩長同盟発言」の意外な起源

 安倍首相の発言を「単なるリップサービス」と捉える向きもあるが、安倍首相の明治維新に対する思い入れは深い。2018年の年頭所感を「本年は、明治維新から、150年の節目の年です」という言葉から始めたほどだ。今回の出馬表明でも「日本の国づくり」という言葉を使っているが、年頭所感では「150年前、明治日本の新たな国創り」と述べていた。今の日本と明治維新を重ねているのは明らかだ。

安倍首相の対抗馬潰しはすさまじい。今回の鹿児島訪問は、「反安倍」に傾きそうだった石原派(近未来政治研究会、12人)を首相支持でまとめた森山氏に対する返礼の意を込めて行ったものという見方がある(産経ニュース 8月26日)。「反安倍」を標榜する鹿児島県連の重鎮・尾辻秀久元参院副議長を支持する党員票を切り崩す狙いもあると言われている(『週刊文春』9月6日号)。

 安倍首相の側近は、総裁選への対応が注目される小泉進次郎氏への処遇についてもこう語っている。「今回安倍首相に投票しなければ、大臣、副大臣、政務官などに就かせないのはもちろん、党の役職や国会の委員長ポストからも一切外す。戦なんだから敵につけば干されるのは当然だ」(『週刊文春』9月6日号)

溢れでる「薩長イズム」

 コラムニストの小田嶋隆氏は「薩長イズム」について「1.すべての人間を敵と味方に分類する心的傾向 2.数をたのんで少数者を威圧する行動原理 3.身内びいきと利益誘導で仲間を誘引する人事管理手法」と皮肉っている(ツイッター 8月27日)。

 明治維新において長州藩・薩摩藩を中心とする新政府軍は、旧幕府軍側の会津藩などに「賊軍」の汚名を着せて徹底的な弾圧を行った。安倍首相の「薩長イズム」はこれから全開になる予感がする。

石破茂 自民党・元幹事長

「(「正直、公正」というスローガンについて)これを取り下げるならば、自分は自分でなくなる。それは絶対にしない」

共同通信 8月30日

8月10日に出馬表明していた自民党の石破茂元幹事長。この1週間、石破氏がスローガンとして掲げていた「正直、公正」は揺れに揺れた。

「正直、公正」というスローガンは、森友・加計学園問題など相次ぐ政権不祥事に批判が高まったことを踏まえたもの。信頼回復に向けて「国民本位の政治・行政改革」の断行を公約していた。12日のテレビ番組では「政府は正直にものを言っているか、証拠を書き換えたりしていないか、すべての人に公正か、はっきり言えば、えこひいきがないかということだ」と説明した(朝日新聞デジタル 8月22日)。

 しかし、石破氏支持を表明していた自民党の吉田博美参院幹事長が「あえて個人攻撃のようなことはない形で(総裁選に臨んでほしい)と申し上げたい」と不快感を表明(毎日新聞web版 8月28日)。「正直、公正」というスローガンが安倍首相への個人攻撃になるのかと国民がざわついた。

一度“封印”の危機に陥ったものの……

吉田氏の発言以前から党内からの批判の声は強く、石破氏は25日の段階で「人を批判するつもりはないが、そう捉える方もあるなら、変えることはある」とスローガンの封印を示唆した(朝日新聞デジタル 8月25日)。

 結局、29日に石破氏は「正直、公正」というスローガンを「取り下げない」と断言。党内で安倍首相への批判だと指摘があることについては「当たり前のことがどうしてそうなるのか」と反論した(日本経済新聞電子版 8月29日)。一方、30日に石破氏と会談した吉田氏は、あらためて安倍首相への個人攻撃と取られかねない言動を慎むことを求めたという(共同通信 8月30日)。

「どんなに批判されても言うべきことをきちんと言った政治家がこの国にはいた。一歩でも近づきたい」(産経ニュース 7月29日)。「反軍演説」で知られる元衆院議員・斎藤隆夫の記念館を訪問した際に、石破氏が語った言葉だ。今後の総裁選でどのような言葉を聞くことができるだろうか。

石破茂 自民党・元幹事長

「議論する場をできるだけ多くつくることが、国家・国民に対し果たすべき責任であり、首相の意向、私の考え方に沿う」

時事ドットコムニュース 8月26日

安倍晋三 首相

「政権与党にふさわしい、この国のあるべき姿について骨太の議論を行いたい」

産経ニュース 8月28日

 石破氏は安倍首相との公開討論を要望している。11日に出演したTV番組では「国民に安倍さんと私が何が違うかを理解してもらいたい。アメリカの大統領選のようなディベートをやりたい。憲法、外交、財政、社会保障などテーマを区切ってやりたい」と語っていた(ハフポスト日本版 8月12日)。

安倍首相「石破さんはそれしかアピールする道がない」

 総裁選に向けて活発に動いてきた安倍首相だが、出馬表明がここまで遅れたのは、政権の政治手法を争点に掲げる石破氏との論戦を避ける狙いがあったと見られている(朝日新聞デジタル 8月26日)。しかし、安倍首相は28日の自民党役員会で「骨太の議論を行いたい」と発言。両者異存なしということで、安倍首相と石破氏の激しいディベートを待ちたい。

 なお、現時点で発表されている討論会は、9月8日の日本記者クラブ、9日の党青年局・女性局と「ニコニコ動画」主催の3回。これは前回総裁選の2012年の回数を踏襲している。石破氏側は政策テーマごとに2~3時間の開催を要求しているが、安倍首相側は「石破さんはそれしかアピールする道がない。わざわざ相手の土俵に乗る必要はない」と突き放した(朝日新聞デジタル 8月29日)。

再びスポットライトをあびたのは、まさかのこの人

甘利明 元経済再生相

「立派な勝ち方をしたい。さすが現職総裁と言われる戦い方をする」

YOMIURI ONLINE 8月29日

安倍首相3選後のポスト狙いも活発化している。注目されているのが安倍首相の盟友である元経済再生相の甘利明氏だ。甘利氏は安倍首相を支持する選挙対策本部の事務総長に就任。28日の会合後は記者団に上記のように意気込みを語った。また、27日には安倍首相に麻生派の政策提言を提出。提言の中には来年夏の参院選までの憲法改正の国民投票の実施などが盛り込まれ、安倍首相も「基本的に考え方は全く同じ」と述べたという(産経ニュース 8月27日)。

 甘利氏のポストについては、「有力なのは総務会長ポスト」(『週刊文春』9月6日号)、「党四役など重要ポストへの起用」(日本経済新聞 8月29日)、「財務相」(日刊ゲンダイDIGITAL 8月23日)など、さまざまな予想が出ている。

 甘利氏といえば、千葉県の建設業者から計100万円の現金を受け取っていたことを認めて2016年1月に内閣府特命担当大臣(経済財政政策)を辞任した。このとき、甘利氏への現金供与や接待の総額は1200万円に上っていたと報じられている(毎日新聞web版 2016年1月20日)。こんな人が財務相になったらスゴいな。

野田毅 自民党・総裁選管理委員会委員長

「必ず各候補者を平等・公平に扱ってくださるようお願いいたします」

毎日新聞web版 8月28日

 自民党の総裁選管理委員会は28日、新聞・通信各社に対し、総裁選に関して「公平・公正な報道」を求める文書を配布した。「各社の取材等は規制しない」とした上で、インタビューを含む記事、写真の掲載面積などについて「必ず各候補者を平等・公平に扱ってくださるようお願いいたします」と記されている。

 奇しくも石破氏のスローガン「正直、公正」を彷彿とさせる言葉で、マスコミを諌めるのであった。
参照元:安倍「薩長イズム」vs.石破「正直、公正」 珍発言で追う総裁選のゆくえ
なぜ安倍首相は「公開討論」を避けるのか
大山 くまお 2018/09/01
安倍首相の「薩長同盟」発言で枝野氏が再度苦言 「保守を自認する人は奥羽越列藩同盟側から見た歴史にも関心を持って」
キャリコネ2018年8月29日 12:37 キャリコネ

安倍晋三首相の「薩長同盟」発言が物議を醸している。安倍氏は8月26日、視察に訪れていた鹿児島市内で、9月に行われる自民党総裁選への出馬を表明。その際、自身の地元である山口県と、訪問していた鹿児島県という土地にちなみ「しっかり薩摩と長州で力を合わせ、新たな時代を切り開いていきたい」と語った。

しかし、戊辰戦争では薩長を中心とする新政府軍が、会津藩を中心とした旧幕府軍と熾烈な争いを繰り広げ、激戦地となった会津では多くの犠牲者が出た。

首相の発言を受け、立憲民主党の枝野幸男代表は27日、新潟県内で「我が国を分断するような言い方」と苦言を呈した。自身のツイッターでも28日、改めて配慮を呼びかけた。

「リップサービスで済ますことのできない思いの方がいると知りながら、スルーできない」

枝野氏は、首相の薩長同盟発言を「単なるリップサービス」と言う人がいると指摘。東北大学出身ということもあってか、

「私は、大学で東北地方に行き、また、たまたま妻の母親が会津出身ということで、いまだに語り継がれている戊辰戦争への思いというものを大人になって知りました」

と、戊辰戦争敗者側の感情について言及した。

戊辰戦争では、現在の東北地方や北海道、新潟県の諸藩が奥羽越列藩同盟を組み、新政府軍である薩長と戦った。戦争が終わった後、新政府は幕府側に付いた会津藩などを「賊軍」と扱ったこともあり、旧会津藩と旧長州藩との間には今でも遺恨があると言われている。

2018年は戊辰戦争終結から150年にあたる。国は、「明治150年」として記念硬貨の発行やイベントの実施など、様々な取り組みを行っている。ただ、旧会津藩にあたる福島県会津若松市、旧二本松藩の二本松市、旧白河藩の白河市などでは「明治150年」のフレーズは一切使われていない。各自治体は「戊辰150周年」として独自のイベントを実施している。

こうした事情から枝野氏は、安倍首相の発言について

「どこに住んでいる方でも多様な意見があり、余計なお世話かもしれませんが、リップサービスでは済ますことのできない思いの方が少なからずいることを知りながら、スルーすることはできません」「多くの皆さんに、特に『保守』を自認される方には、奥羽越列藩同盟などの側から見た戊辰戦争や明治維新の歴史にも関心を持っていただきたいと思います」

と配慮を求めていた。
参照元:安倍首相の「薩長同盟」発言で枝野氏が再度苦言 「保守を自認する人は奥羽越列藩同盟側から見た歴史にも関心を持って」
キャリコネ2018年8月29日 12:37 キャリコネ

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