
党名は、彼女が主宰する政治塾「希望の塾」から名付けらている。
この最近の小池百合子の動きを見て、私は以前、小池百合子を牡牛座ラグナに修正したが、それが、正しいことを改めて確認した。
小池百合子は、2016年7月31日のマハダシャーラーフ期の終わり、ラーフ/火星辺りで東京都知事選に立候補し、9月20日に地域政党「都民ファーストの会」を結成して、政治的な躍進をしたが、その間、ずっとラーフ/火星期であった。

彼女が主宰する政治塾「希望の塾」から多くの人材を擁立して、都民ファーストの会を都議会の第一党に導いた。
ダシャムシャにおいて、火星は月から見て10室に在住し、ディスポジターの土星は天秤座で高揚している。
但し、この後、次のマハダシャー木星期で彼女が一体、何をしていくのが今一つイメージ出来なかった。
然し、最近の小池百合子の動きを見て、ようやく彼女の木星期とはなんであるかが分かってきた。
木星はグル(教師)の表示体であり、ラーフは、世俗的な権力志向にする一方で、木星はそのチャートの持ち主を理想主義者にする。
まず、ラーフ期の最後のアンタルダシャーであるラーフ/火星期で、彼女は、「希望の塾」という政治塾を開いて、彼女のビジョンや理想に共鳴できる人材を育成し始めた。
これがまず、彼女の教育活動の始まりであった。
そして、その政治塾の発展形態として、今回の「希望の党」の旗揚げがあるのである。
この希望の党の旗揚げにおいて、彼女自身は国政に立候補せず、都知事を継続し、彼女が育成した人材や希望の党入りした議員たちを国政に進出させるという手法を取っている。
小池百合子・希望の党代表「都政で頑張る」 衆院選出馬を否定 2017年9月28日(木)19時48分 Newsweek(ニューズウィーク日本版) 希望の党代表の小池百合子東京都知事は28日、日本記者クラブでの講演で「都政でしっかりと頑張る」と述べ、10月22日投開票の次期衆院選に出馬するとの憶測を否定した。 民進党が希望の党への合流方針を示したことは前原誠司代表の「大変重い決断」としながらも、「合流」ではないと述べ、希望の党から出馬を望む候補者を個別に選出していく考えを示した。 小池氏は、今後も都知事として都政に取り組む意向を表明し、「東京五輪の準備をしっかりやり、東京を引っ張っていく。これが日本全体にプラスになる」と、東京から日本全体を改革していく考えを示した。 民進党が次期衆院選での同党の公認内定を取り消し、立候補予定者は希望の党に公認を申請することなどを決めたことに関して「合流という考えではない」と述べ、「希望の党で戦いたいという申し込みがあって、初めて候補者として選ぶかどうかだ」と個別に判断していく考えを示した。 そのうえで、「有権者に選択肢を示すことが重要。選択肢がなけれ投票先がない」とし、「できるだけ多くの候補者を擁立していく」と語った。 衆院選の争点に浮上している2019年10月の消費税率の10%への引き上げを巡っては、安倍晋三首相が増収分を教育財源に活用するなど使途の変更を打ち出しているが、小池氏は北朝鮮情勢が緊迫化している状況下で「消費増税の使途で信を問うのはお門違い」と指摘。日本経済がデフレから脱却していない中で「ただ増税ということは消費を冷え込ませるだけ」と消費増税自体に否定的な考えを示した。 アベノミクスについては「株高・円安・失業率の低下などの効果は認めるが、まだまだ好景気の実感が得られていない」と指摘。財政再建では「借金も多いが、資産もある。国が保有する資産をもう少し整理するというのも一つの考え」との見解を示した。 憲法改正については、安倍首相が9条に自衛隊の存在を明記することを提案しているが、小池氏は9条にとらわれず、時代や世界情勢の変化を踏まえた幅広い議論の必要性を訴えた。 北朝鮮情勢では、米国と中国の間合いがどうなるかによって日本の戦略も変わってくるとし、「注視していきたい」と語った。 (伊藤純夫 編集:田中志保) |
これは彼女自身が自ら何かするのではなく、人の力を利用して(活用して)、人のふんどしで相撲を取るという8室が強い人に特有の行動パターンである。
自らは大阪市長に籍を置き、石原慎太郎を擁立して、自分自らは国政に立候補せずに党代表という形で国政に進出した橋下徹と全く同じスタンスである。
何故、橋下徹が、そのような形式で、国政に進出できたかというと、彼の出生図で10室支配の太陽が8室に在住しているからである。
2012年11月17日に石原慎太郎が結成した太陽の党が日本維新の会に合流し、代表に就任したのは、日本維新の会を率いる橋下徹が、石原慎太郎を擁立して、国政に影響力を行使したということである。
この時、トランジットの木星は双子座に入室する直前で、石原慎太郎に日本維新の会の代表を任せている間、木星は橋下徹の8室双子座を通過していた。
今回、小池百合子が、牡牛座ラグナでやはり間違いないと思うのは、人材を擁立して、擁立した人材を通して自分は背後から指揮を取るという政治手法が、まさに8室支配の木星が12室に在住する配置がもたらしたものだと思うからである。
この配置が一体、何を意味するのか、私も最初のうちは、分からなかったが、今になって、彼女が「希望の党」を旗揚げした時点で、この彼女の政治スタイルが、8室支配の木星が12室に在住する配置でしかあり得ないと分かるのである。
8室の支配星が12室に在住する8-12の絡みは、ドゥシュタナハウスがもう一方のドゥシュタナハウスに在住するヴィーパリータラージャヨーガ(逆転のラージャヨーガ)である。
8室の支配星の時期というのは、それ程、良い時期ではない。
8室は自分がコントロールできない依存する相手であり、自分を振り回す相手であり、支配者であり、しばしば大きな悩みの種になったり、行き詰まりをもたすハウスである。
しかし、これが12室に在住することによって、良い象意に転換するのである。
つまり、支配者であるはずの8室の凶意が、12室(損失)に在住することによって、凶意が失われるのである。
二重否定であり、つまり、逆にラージャヨーガ的な象意に転換してしまう。
従って、これは彼女が背後から他人の力を利用して、政界に力を行使できるという、そういう普通でない躍進をもたらすのである。
こうした普通でないやり方は、ヴィーパリータラージャヨーガやニーチャバンガラージャヨーガ、パラシャラの例外則などの二重否定に寄らなければもたらされない。
従って、小池百合子の「希望の党」旗揚げに見られるような政治的躍進は、ヴィーパリータラージャヨーガの発現として理解しなければならないのである。
私のラグナ修正では、小池百合子がマハダシャー木星期に移行するのは、2017年9月4日になっているが、彼女が自身の政治塾の発展形である「希望の党」を旗揚げしたのが、2017年9月25日である。
従って、ちょうどタイミング的に一致しており、やはり、この政治スタイルこそが、彼女の木星期の形なのである。
この形を通じて、まさに彼女がこれから国民に理想を広めていくということなのである。
つまり、政治家であるが、自分の政治信条、理想の国の形などを国民に教育していくという意味での一つの教育者として彼女は活動していくのである。
それが、彼女のマハダシャー木星期なのである。
そして、彼女は上記の理由によって牡牛座ラグナでなければならないのであるが、彼女のセレブ的な印象、芦屋のお嬢様としての雰囲気から、ナクシャトラはクリティッカーの第2~第4パダのいずれかでなければならない。
太陽が支配星となるナクシャトラは、どこか一般庶民とはかけ離れた高貴なイメージや貴族的なパーソナリティーをもたらすのである。
そして、そこから考えると、ナヴァムシャのラグナは、ナヴァムシャのラグナは、水瓶座、魚座、牡羊座のいずれかである。
因みに小池百合子は、エジプト留学時代の21歳の時(1973年)に現地で知り合った日本人男性と結婚していたという。この時のダシャーが金星/水星期である。
この金星/水星期に結婚していると考えられるのは、ナヴァムシャのラグナが水瓶座の場合で、水星がラグナに在住し、金星が7室に在住する場合である。
そうすると、ダシャムシャのラグナが連動して水瓶座になり、火星がダシャムシャ(D10)のラグナに在住していることから、ラーフ/火星期に東京都知事選に立候補して、当選したことが説明できる。
ダシャムシャのラグナに在住する惑星の時期は昇進の時期だからである。
特に火星は月からも10室に在住しており、ディスポジターの土星は高揚しているのである。
火星は司令官を意味することから、彼女は独裁者として台頭して来たのである。
そして、今回、マハダシャー木星期に移行したが、木星はダシャムシャのラグナから10室に在住しており、5室支配の水星とコンジャンクトし、ディスポジターはラグナに在住する火星である。
従って、悪くはない配置であり、彼女が、今回、旗揚げした「希望の党」の政治運動が、成功すると考えることができる。
出生図で、牡牛座ラグナであると考えると、現在、2017年9月12日から木星が天秤座に入室し、土星が2017年10月26日から射手座に入室するが、既に2が月前を切っており、彼女は今、10室にダブルトランジットが成立している状況である。
従って、彼女は今、日本の政界の大舞台で、全国民に向けて「希望の党」の旗揚げを発表したのである。
しかし、彼女は注目を浴びる一方で、10月26日から土星が射手座8室に入室していくのである。
今年の2017年1月~7月後半まで、土星が射手座に入室したが、逆行して蠍座に再び、戻っており、現在、土星は蠍座の最後の度数付近を通過中である。
この土星が射手座を通過していた間、彼女は、築地市場の移転問題などで、安全性の問題から移転を保留にしていることについて、築地推進論者から批判を浴びて、あたかも彼女が政治的決断が出来ない人物であるかのようにバッシングされた。
これは8室に土星が入室したためである。
土星が10月26日から射手座に入室すると、彼女は、再び、バッシングされることになるだろう。
それは今既にその兆候が出ているが、安倍内閣の臨時閣議で、衆議院の解散総選挙を10月10日公示、22日投票と閣議で決定される見込みのようである。
現在、解体していく民進党や他の候補者の中から、かなりの人数が「希望の党」からの出馬を希望しているのであるが、中には小池百合子の保守的な政治信条とは、一致しない民進党左派、リベラル左派の人々までが、希望を出している。
小池百合子の「希望の党」がリベラル左派から保守まで幅広く受け入れた寄せ集め集団になってしまうか、それとも厳格に候補者を絞り込むか、その候補者選びで難航しそうである。
小池百合子は、リベラル派は排除すると明言したようだが、それでも候補者選びは難航するはずである。
「リベラル派は排除する」 希望・小池百合子代表が明言 2017.9.29 15:24 産経ニュース 新党「希望の党」代表の小池百合子東京都知事は29日の記者会見で、希望の党からの出馬を望む民進党の立候補予定者の絞り込みについて、「リベラル派を『大量虐殺』するのか」と問われ、「(リベラル派が)排除されないということはない。排除する」と言い切った。その上で、小池氏は「安全保障、憲法観といった根幹部分で一致していることが、政党構成員としての必要最低限」と重ねて強調した。 |
小池百合子自身は、木星が牡羊座に在住しており、月も同室している。
牡羊座は蟹座(保守)から見た10室であり、木星期において彼女は保守的な政治スタンスを取ると考えられる。
牡羊座は独裁者の配置であり、民主主義の中で、大衆からの支持を背景に台頭する独裁者の星座である。

然し、彼女は元々牡牛座ラグナであり、牡牛座ラグナから見ると10室は水瓶座(共産主義)であるため、元々、牡牛座ラグナの方は、その行動パターン自体が、リベラルである。
そして、牡牛座特有の優美さや上品さを持ちあわせている。
従って、牡羊座が強いと言っても、軍人のような人間ではない。
そこがリベラル派からも一定の支持が得られる理由ではないかと思われる。
彼女は以前から核兵器保有論者であるが、原発のゼロを主張するように一部リベラルな発想ももっている。
小池百合子氏の「代替案なき原発ゼロ」に電力業界が懸念 2017年9月29日 9時53分 産経新聞 原発ゼロを政策に掲げる希望の党が安倍晋三政権に挑む構図が鮮明になり、エネルギー政策が衆院選の争点になる可能性が出てきた。 地球環境に配慮しつつ、電力を安定的かつ安価に供給できる電源は原発以外に見当たらない。ただ、電力業界では最大の消費地である東京都の知事が脱原発を打ち出したことを憂える声も上がっている。 「道筋や代替手段を示さず、原発ゼロだけ公約に掲げるのはフェアじゃない」 電力大手幹部はこう指摘する。希望の小池百合子代表(東京都知事)は二酸化炭素(CO2)を排出しないゼロエミッション社会を目指し、「2030(平成42)年の原発ゼロ」に向けた工程表を作ると表明したが、実現は不透明だ。 原発は太陽光などの再生可能エネルギーと異なり、天候や昼夜を問わず稼働できるうえ、発電コストも他電源に比べて安く済む。東京電力福島第1原発事故後の原発停止で全国の電気料金は高止まりしており、産業界からは再稼働を求める声がやまない。 原発以外で地球温暖化対策と経済成長を両立するのは、現状の技術水準では難しい。「2030年代に原発稼働ゼロ」を掲げた民主党政権も、実現に向けた明確な道筋を描けずに終わった。 しかし、鹿児島県や新潟県で原発に慎重な知事が誕生するなど有権者の動向は読めない。今回、原発の恩恵を受けてきた電力大消費地の知事が脱原発を訴えることで、「首都圏の電力需要を支えてきた立地自治体との関係が崩れるのでは」(電力業界関係者)と選挙後の影響にも懸念が生じている。(田辺裕晶) |
従って、彼女は、保守でもあり、リベラルでもあるのである。
小池百合子は、築地移転問題で、食の安全性についてこだわりを示したが、牡牛座は生活の質を求める星座である。
従って、放射能汚染についても敏感であり、問題意識を強く持っている。
従って、そうした国民の生活の質の向上という論点においては、彼女は非常にリベラルな主張をすることになるのである。
そうした生活の質にこだわる姿勢が、一般の家庭の主婦からの支持を得るのである。
一つ問題があるのは、彼女の木星は月から見ると、9、12室支配の機能的吉星であるが、ラグナから見ると、8、11室支配の機能的凶星であることである。
8、11室支配の木星が12室に在住することで、8-12のヴィーパリータラージャヨーガが形成されており、10月の解散総選挙ではその結果が確認できると思われるが、木星は8、11室支配の機能的凶星でもあり、その凶意というものは、確かに残るのである。
8、11室支配の木星は、おそらく彼女が擁立する人々との利害関係など、非常に権謀術数的な駆け引きなどであると考えられる。
彼女自身が、相手を利用しようとするし、また彼女を利用しようとする人たちも集まってくる。
彼女は「希望の党」を設立したが、そこに集まってくる人々は、皆、何らかの下心や欲望があって集まってくる。
次回の選挙で生き残りたいとか、様々な思惑があるのである。
そして、必ずしも小池百合子の政治信条とは一致していない場合も多い。
そういう人間の欲望の渦の中で、自らも相手を利用することを計算しながら、貪り、貪られるという政治の世界ではよくある状況だとは思えるが、そうした状況が彼女の木星の機能的凶意である。
衆議院の解散総選挙がまもなく行われるが、選挙の結果がどうなるか非常に楽しみである。
それに関して、安倍首相のチャートなども吟味しなければならない。
私自身は、最近、保守とリベラルの政治思想の違いについて深く考えている。
民進党が解体したように現在、リベラルが消滅しつつある。
私自身の信条としても、今までは私自身は、理想主義者であり、リベラル社会主義者であった。
そうしたリベラルな理想が、私の中から消えつつあるという、そうした個人的な変化というものを最近、経験している。
リベラルの理想というものは、価値があるとは思えるが、今、そうした理想に投資する気分ではなくなったという状況である。
このことについて占星術的にも考察したいと考えているが、それはまた別の機会としたい。
ヴィーパリータ・ラージャ・ヨーガの成立要件として、『他のハウスの支配星からアスペクトを受けたりして、他のハウスと関連しないことが条件』というのがあると思うのですが、小池百合子さんの場合、木星に月や火星が絡んでおり、ヴィーパリータ・ラージャ・ヨーガは成立していないのではないでしょうか。
そうすると、小池さんにとっては、木星期は成功する時期ではなくなると思いますが、いかがでしょうか。