プーチンの運命 -ウクライナ国境に軍を展開するプーチンの今後(2024年に退任か?)-【更新】




ロシア情勢が緊迫して来て、日本も邦人の退避勧告などを出しているが、今後のロシア情勢が気になる所である。


そこで、プーチンのチャートのラグナについて再度、最初から検証し直し、プーチンにこの先、どういう未来が待っているのかを検証してみたい。


プーチンのラグナについては、アストロデータバンクのデータに従って、チャートを作成すれば天秤座ラグナとなる。


私自身も全く何も分からない状態から最初は、天秤座ラグナで検討していたが、後に蠍座ラグナではないかと自力で気が付いた。


その後、BVBの記事で、シュリK.N.ラオがロシア人の女性からの質問に回答して、ラグナを蠍座のジェーシュタ第4パダに修正して、ナヴァムシャのラグナを魚座に修正する記事があるのが分かった。





プーチンの勝利」と題するその記事は、2012年の頃に書かれた記事で、プーチンが2012年3月5日に再選できるかどうか占うといった内容である。


その中で行なわれている分割図のラグナ修正のロジックで、優れた洞察が与えられている。


例えば、プーチンには兄弟がいたが、一人は出生直後、もう一人は、第二次世界大戦中に亡くなってしまったという事実に対して、出生図とドレッカーナの両方で、11室に凶星が2つ在住し、3室にラーフが在住していることを根拠にしている。






3室、3室の支配星、11室、11室の支配星、そして、表示体の火星や木星、そして、火星から見た3室や3室の支配星、木星から見た11室や11室の支配星が、生来的凶星や凶ハウスによる傷を受けており、それがドレッカーナ(D3)でも繰り返されていると、兄弟姉妹がおらず、一人っ子であるというロジックである。



また5室支配の木星が、訴訟の6室に在住したり、紛争の原因となる土星のアスペクトや火星のアスペクトが5室に対してあることを法律の専門知識を得た根拠としている。



実際、プーチンは、レニングラード大学で、法律を学んでいるようである。



その為か、現在、ウクライナ情勢で、アメリカにNATOを拡大しないとの法的拘束力のある合意を得ようと駆け引きを行なっている辺りは法律家のマインドと言えるかもしれない。





K.N.ラオによれば、スワムシャラグナ(ナヴァムシャのAKの配置)から見て、3室(スポーツ)にAmKの土星とGKの火星がジャイミニアスペクトしていることを柔道などの武術をたしなんでいることの根拠にしている。




後は、普通に結婚や長女や次女の誕生などを検討している。









プーチンのラグナがそもそも蠍座ラグナであることは、結婚のタイミングをトランジットで確認するとよく分かる。





木星がラグナで逆行しているが、7室にアスペクトして、7室の支配星である金星にも絡んでいる。



そして、土星は7室の支配星とコンジャンクトしており、7室にダブルトランジットしている。



ラーフは8室をトランジットして、パートナーと結婚生活を共にしたい願望を表しており、このタイミングでの結婚を表している。







月はラグナ(7室から見た7室)をトランジットして、7室にアスペクトしている。



更に木星と土星は2室や5室、5室の支配星などにアスペクトして、2室や5室にダブルトランジットを形成し、結婚生活や子供などを求めていることを示唆している。



ラグナロードの火星は、8室をトランジットして、まさにパートナーと結婚生活を共にする配置となっている。



ダシャーは、ラーフ/月/月期で、月は7室で高揚しているが、ナヴァムシャでは、ラーフは7室で、月は5室支配で2室に在住している。



チャラダシャーは乙女座/乙女座/蟹座であるが、乙女座から見て、7室にDPが在住している。



DKやナヴァムシャのDKは天秤座に在住しており、特に乙女座に絡んでいないが、そもそも乙女座はナヴァムシャの7室である。







長女が誕生した時、トランジットの木星は9室と9室の支配星にアスペクトし、土星も逆行して、9室と9室の支配星にアスペクトし、9室にダブルトランジットを形成している。






ダシャーは、ラーフ/火星/土星で、サプタムシャでは、ラーフは3-9軸にあり、9市うtの支配星とコンジャンクトし、火星は、ラグナの支配星で5室と9室にアスペクトし、土星は5室の支配星にアスペクトしている。



また火星も9室の支配星とコンジャンクトしている。



因みに太陽が5室の支配星の上を通過していたり、ラーフ/ケートゥ軸が5室の支配星と絡んでいることも重要である。




また月は9室をトランジットしており、金星や水星は5室をトランジットしている。



究極的に言えば、木星、土星、火星以外にもラーフ/ケートゥ軸、太陽、月、水星、金星などの全ての惑星のトランジットが参考になる。





チャラダシャーは、獅子座/天秤座/蟹座で、獅子座には表示体の木星がジャイミニアスペクトし、天秤座にはPKがアスペクトし、天秤座から5室にも木星がアスペクトしている。



そして、蟹座は9室で、蟹座から見た5室に表示体の木星がアスペクトし、蟹座にはPKがアスペクトしている。







次に次女が誕生した時、やはり、木星が水瓶座で逆行して、9室と9室の支配星にアスペクトし、土星が9室の支配星にアスペクトして、9室にダブルトランジットを形成している。



火星は射手座から5室にアスペクトし、9室にもアスペクトしている。



そして、ラーフ/ケートゥ軸は5室に絡んでおり、金星は11室から5室にアスペクトしている。







ダシャーは、木星/木星/水星期で、サプタムシャでは、木星は5室の支配星で、水星は5室の支配星で、表示体でもある木星とコンジャクトし、また表示体の木星から見た9室の支配星である。



チャラダシャーは、獅子座/射手座/天秤座であり、獅子座には表示体の木星がアスペクトし、射手座から見た5室に木星が在住し、天秤座から見た5室に木星がアスペクトし、天秤座自身にもPKがアスペクトしている。



出生図のラグナは、蠍座ラグナで間違いないと言える。



そもそもアストロデータバンクでは、プーチンの出生時間は、9:30となっており、9:30だと天秤座ラグナとなるが、全く間違っている。



12室に惑星集中というのは、全くプーチンの人生に当てはまらない。



蠍座ラグナで、11室に10室支配の太陽や3、4室支配の土星が在住し、11室に2つの凶星が在住する配置であってはじめて、プーチンの肩書きや高い地位、選挙で当選して、権力闘争の世界で勝ち残ってきたような人生が説明できる。



またプーチンの性格は典型的に寡黙で内に激しい怒りを抱えているジェーシュタの性格である。



世俗の経験を積み上げていることから来る老獪さがあり、半分隠者のような所があり、安易に金銭や富に誘惑されない。







ラグナがジェーシュタの場合、ナヴァムシャのラグナは、射手座~魚座までの4通りになるが、そのうち、ラーフ/月/月期に最も結婚しそうに見えるのは魚座ラグナである。



例えば、山羊座ラグナでも月が7室の支配星となるが、5、10室の支配星が3室で高揚では、政治家らしくないチャートになってしまう。



射手座ラグナでも10室支配の水星が11室に在住するが、10室の支配星にやはり、火星も太陽も絡んでいない。



やはり、プーチンが、独裁者で、KGBや軍隊を動かせることを考えると、10室や10室の支配星に火星がアスペクトしていると考えることが出来る。



政治的なマインドで、基本的に愛国民族主義者なのは、太陽が、知性、判断力、思想の5室で蟹座(愛国右翼)に在住しているからである。



11室支配の土星が6室に在住している辺りは、オルガリヒと呼ばれるような有力な経済人を自分の配下として管理下に置いている印象である。




ナヴァムシャのラグナが、安倍晋三と同じように魚座であるというのは非常に納得できるのだが、ダヴォス会議のグレートリセット計画に反対し、アメリカや西側諸国が推進する個人主義や民主主義に反対し、民衆に優しい全体主義(「新ユーラシア主義」)という概念を打ち出している。



その国の独自性や独自文化を尊重すべきだとする考え方だが、それは、ロシアが、ダヴォス会議などが計画する世界政府(新世界秩序)に組み込まれることに抵抗し、ロシアの独自の封建制を残したいという欲求である。



つまり、魚座、蠍座、蟹座といった水の星座による伝統的な価値観を残したいという抵抗活動である。







またナヴァムシャのラグナを山羊座や射手座に遡らせると、サプタムシャのラグナが天秤座や乙女座に移動してしまい、子供の誕生のタイミングが説明できなくなってしまう。




従って、おそらくシュリK.N.ラオが修正していたようにラグナはジェーシュタ第4パダで、ナヴァムシャのラグナは魚座で良いのである。







ナヴァムシャのラグナを魚座に設定すると、ダシャムシャは自動的に魚座ラグナとなる。







プーチンが、1999年12月31日に引退したボリス・エリツィンにより大統領代行に指名され、2000年3月26日のロシア連邦大統領選挙により大統領に当選して、以後、最高権力者の座に留まり続けているが、それはちょうどマハダシャー土星期が始まる直前の木星/ラーフ期の出来事であった。



つまり、マハダシャー土星期はずっと継続して、途中、退任して首相になった時期もあったものの、大統領という肩書を得て、高い地位に留まり続けていることは、ダシャムシャにおいて、土星が11室支配で、11室で定座に在住し、2、9室支配で高揚する火星とコンジャンクトして、2-11、9-11のダナヨーガを形成している配置から納得できる。



11室で強い2つの凶星は権力闘争で競争相手を打倒し、勝ち上がってきた強さを感じさせる配置である。





プーチンの現状、そして、未来



このようにプーチンのラグナをジェーシュタ第4パダ、ナヴァムシャのラグナを魚座、ダシャムシャのラグナを魚座に修正することで見えて来るのは、プーチンにはまもなく、キャリア上の終焉が迫っているということである。








プーチンは、2020年12月24日からマハダシャー水星期に移行しているが、水星は8、11室支配の機能的凶星で、12室の支配星と12室に在住している。




そして、ナヴァムシャでは4、7室支配で8室に在住し、ダシャムシャでも4、7室支配で8室に在住している。




今現在、トランジットの土星が山羊座を運行し、木星は水瓶座を移動して、天秤座にアスペクトして、12室(損失、足を引っ張られる)にダブルトランジットしている。




従って、アメリカがウクライナをNATOに引き入れようとしているとして、ロシアの安全保障が脅かされるとして大騒ぎしているのである。




プーチンとしては、アメリカに背後から足を引っ張られていると感じているのである。





プーチンにとって今、12室にダブルトランジットが生じているということは外国の問題で頭を悩ませる時期であり、外国との取引相手であるアメリカや西側諸国(7室)との交渉が難航していることを意味している。




2022年4月14日から木星が魚座に入室すると、山羊座をトランジットしている土星と合わせて、プーチンの魚座5室と蟹座9室にダブルトランジットすることになる。




従って、5室は10室から見た8室目であり、行為の中断のハウスであり、また9室は10室から見た12室目で、行為の損失のハウスである。




このタイミングで、アメリカに足を引っ張られる状況が終わり、プーチンがウクライナ侵攻の準備を止めるタイミングかもしれない。







ヴィーパリータラージャヨーガ



8、11室支配の水星というのは蠍座ラグナにとっては、最悪の機能的凶星であり、狡猾な自分を操る相手を表している。




但し、そうした8、11室支配の水星が、12室に在住して、ヴィーパリータラージャヨーガを形成している為、結局、そうした自分を操る相手に苦しめられるが、最終的にそうした相手が消えてしまうことを表わしている。



これは小池百合子のチャートにおいて、8、11室支配の木星が12室に在住していることと似ているのである。




小池百合子の場合、エジプト大学に裏口入学して利得を得た事実をエジプトの利害関係のある権力者に口裏を合わせさせて認めさせたのである。



そして、自分の不正が隠されたし、自分の資格や利得を守り抜いたのである。








プーチンもラグナから見ても月から見ても8、11室の支配星が12室に在住して、8-12のヴィーパリータラージャヨーガが成立している。




プーチンは、タックスヘイブン(12室:外国)に資産を隠しており、またロシアには宮殿も所有しているが、そうした陰でコツコツと溜め込んだ資産が隠されて表に中々出てこないのはこの配置があるためである。




汚職によって溜め込んだ8、11室の支配星で表される利得が、12室に在住して表に出てこないことを表している。




おそらく、プーチンのマハダシャー水星期というのは、汚職によってタックスヘイブンに溜め込んだ利得がそのまま隠されたまま表に出てこないのである。




そして、プーチンのダシャムシャで水星が8室に在住しているということは、おそらくもう直ぐ、自分の地位が終ってしまうことを表している。




これはプーチンもうすうす感じているのである。




その為、プーチンも焦っており、グレートリセットが起こる前に自分の立場を安泰にするために西側の有力者との間に安全保障などの法的な合意をきちんと得たいのである。




そして、その中には、プーチンのタックスヘイブンに隠した資産などを保証するといった裏取引きも入ってくるかもしれない。




プーチンがウクライナに軍を展開して今にも侵略戦争を始めるぞと西側諸国を脅しているのは、トランプ大統領と同じようなディール(駆け引き)であり、ロシアの安全保障や、自分の引退後の個人的な安全も確保したいと考えているのである。





プーチンの引退、失脚



因みにチャラダシャーで見ると、プーチンは、現在、メジャーダシャーが魚座だが、魚座から見ると、AmKの土星と太陽が10室にアスペクトして、政治権力を持っていることを示している。




然し、2024年10月7日から水瓶座のメジャーダシャーに移行してしまう。




水瓶座から見ると、AmKの土星と太陽が8室に位置する為、このタイミングが、政治家としての失脚のタイミングである。





私は2024年頃に様々な国家のマンデン図において、マハダシャーが変化し、国家が良い形に変化していく徴候をいくつかの建国図で見ている。




おそらく2024年前後にダボス会議が計画しているグレートリセットが起こると考えている。




おそらく、ヴィーパリータラージャヨーガが成立していることから、今回の駆け引きを通じて、プーチンは西側諸国から何らかの有利な合意を引き出す可能性があるが、結局は、プーチンも権力の座から降り、またロシアも独裁政権が終った後は、民主的な政権になって、西側諸国の中に融合していくと考えられる。




それは、以下のロシアの建国図を見ると分かる。



最近、二度、ロシアについて書いてきたが、その時にはまだはっきりしていなかったが、今、こうしてプーチンの出生図も検討して分かることは、2024年頃からロシアも変わってしまうということである。








ロシア連邦の建国図を見ると、2024年2月13日からマハダシャー木星期に移行している。




木星は双子座に在住しているが、双子座は通常、ウォール街や金融業界を表わす配置であり、アメリカのエスタブリッシュメントを象徴する星座である。



つまり、ダボス会議に集結する世界の財界人を表わす星座でもある。



ロシア連邦がこの木星期に入ってゆくということは、プーチンの新ユーラシア主義は、挫折し、結局、グレートリセットによって、アメリカや西側諸国と融合していくことになるのである。



封建的な独裁政治をやめて、民主主義を確立しなければならない。




従って、このタイミングが、独裁者としてのプーチンの終わりのタイミングなのである。



ラーフ期は、ラーフが6室支配の土星や11室の支配星とコンジャンクトしているので、ロシアは周辺諸国との紛争や対立などを表わしているが、こうした状況が一変してしまうということである。




然し、プーチンは今行っている一流のディール(駆け引き)によって、何らかの利得を引き出すかもしれない。



それは、水星はヴィーパリータラージャヨーガを形成しているからである。




然し、水星はダシャムシャで8室に在住している為、チャラダシャーが水瓶座に移行して、AmKの土星や太陽が8室に位置した時、プーチンの独裁者としての立場は終わるのである。




【2022/3/5追記】

因みに一つ忘れていたが、プーチンのマハダシャーの水星は、出生図で8室の支配星で、ナヴァムシャやダシャムシャで8室に在住している。


通常は、分割図で8室に在住する惑星は、その分割図のテーマの終わりを表している。


従って、通常は、プーチンのキャリアの終焉と解釈できるのだが、分割図においては、8室の水星は良いと例外的に解釈するのである。


そのことをすっかり忘れていた。


出生図では、8、11室支配の水星が12室に在住して、ヴィーパリータラージャヨーガを形成しており、この水星が木星からのアスペクトを受けていることから、引退した後もぬくぬくと生きながらえて背後から力を振るうと解釈した。


ナヴァムシャやダシャムシャで水星が8室に在住する配置は、例外的に良いと解釈するのだが、私の理解では、8室の水星とは資本主義社会において上手く立ち回ることを表している。


水星は現代のマネーやマネーシステムを表しており、経済活動、ビジネスの象徴である。


世界のマネーシステムは銀行から金を借りることによって信用創造という形で、マネーが生まれる為、現代の金融システムは、水星が8室に在住することに資本主義システムの中で、銀行から金を借りたり、資本家から資金の借り入れなどをして、上手くビジネスを回していくことが出来るのである。


現にプーチンは、中国に金を借りるように申し入れをしているし、またオルガリヒなどから提供された金で、豪邸を建てている。


プーチンが8室に在住する水星期になったら単純に失脚するという考え方は、8室の水星の例外法則で、当てはまらないということに気づいた。


従って、プーチンが、この戦争を終えた後にどうなっていくかは未知数な所もある。


然し、ジャイミニで水瓶座のダシャーに移行したタイミングで、AmKが8室に位置する為、やはり、そのタイミングで、政治キャリアが行き詰まり、失脚ではないかと思われる。


これはプーチンの引退後の個人的な人生が上手くいかないことを意味しない。


プーチンは引退後も水星が8室に在住する為、資金に困ることはなく、諜報機関に守られながら、オルガリヒたちの資金援助などによってぬくぬくと生き続けることになるのである。



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