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ドイツの建国図から今後の世界情勢を検討する

2021 1/11


川口マーン惠美氏の講談社の記事『日本人が理解していない「独メルケル政治」の恐ろしすぎる本質』によると、アメリカが大統領選で混乱している最中の2020年12月30日、EUと中国が相互投資協定に合意したそうである。


米大統領選が混乱する中で、バイデン政権に移行してからアメリカが介在してくる前に中国と有利な契約を結びたいという思惑があるようである。


バイデン政権は、中国との経済的関係を重視する為、今まではトランプ政権に配慮して、中国への経済制裁に参加していたEU(ドイツ)が、先手を打って、中国と契約を結んだということらしいのである。



ドイツの建国図を今まで作成していなかった為、今後の世界情勢を予測する為に調べることにした。


建国データは、アストロデータバンクのものだが、第二次世界大戦が終わって、西ドイツが成立した時のものである。


その後、東ドイツが合流して、1990年10月3日に統一ドイツが誕生しているが、西ドイツに東ドイツが合流したということで考えると、この西ドイツが戦後に成立した1949年5月24日 00:00 ドイツ・ボンで良さそうである。





作成してみると、ドイツは2006年12月からマハダシャーがラーフ期に移行しており、現在、ラーフ/金星期である。


ラーフは5室牡羊座に在住し、バラニーに在住する定座の火星とコンジャンクトしている。



ナヴァムシャでもラーフは牡羊座に在住して、ヴァルゴッタマを形成し、ディスポジターの火星は5、10室支配のヨーガカラカで5室で定座に在住している。


月から見ると10室で定座に在住し、ルチャカヨーガを形成している。



そして、ダシャムシャ(D10)を見ると、ラーフは牡羊座に在住して、高揚する5室支配の太陽とコンジャクトしており、高揚する10、11室支配の土星からのアスペクトを受け、太陽と土星が5-10、5-11のダナヨーガを形成している。


ラーフは出生図でもナヴァムシャでもダシャムシャでも牡羊座に在住して、拡大版ヴァルゴッタマを形成し、極めて強力である。


木星はラグナロードの火星と共に9室でムーラトリコーナの座におり、ラグナの高揚する太陽やラーフにアスペクトしている。


それだけではなく、月は蟹座4室で定座に在住し、金星とコンジャンクトしているが、方角の強さを持っており、水星は乙女座6室高揚している。





このドイツのダシャムシャは、極めて強力な分割図になっている。


このダシャムシャのラグナに在住し、高湯する太陽と土星によるラージャヨーガに参加し、木星からの保護を受けるラーフ期は、ドイツの地位の向上や躍進の時期であることは間違いない。



そうすると、フランスの学者・エマニュエル・ドットが2015年5月頃に出した『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告』(文藝春秋)が思い出される。


この当時、上記の本の中で、エマニュエル・ドットは、ドイツが経済力でEU内の他国を圧倒し、周辺国は皆、ドイツの言いなり状態で、あたかもそれはドイツ帝国のようであると警鐘を鳴らしたのである。


EUといったら実質的にはドイツのことで、EUはドイツ帝国になってしまっているということなのである。


それはこのドイツの建国図によく表れていると思うのである。


ドイツは、ヒトラーのナチスが敗北した後もそのナチスの残党の大部分は、処罰されないまま生き残っている。


ヒトラーの牡羊座の力の理念に心酔した人々で、元々国民性自体が、ゲルマンの伝承の中にも表れている。



ドイツの建国図の牡羊座5室のラーフと火星は、あたかもそうした人々を象徴するかのようである。



5室は、マンデン占星術においては、子供、出生率、教育施設、国家の祭典、娯楽、劇場、映画館、公園、俳優、芸術、文化などを示し、その国家の文化を形成する上流階級なども意味する。



エマニュエル・ドットが警鐘したぐらい、ドイツは強力な牡羊座のラーフのパワーで、文化的に経済的に台頭し、国力を増強して来たのである。


そして、EUの覇者となったのである。






現在、ラーフ/金星期で、ラーフ/金星期とは、キャリア上の躍進の最初のタイミングであると言われている。



その次のラーフ/太陽期においては、アンタルダシャーの太陽はダシャムシャのラグナで高揚していることを考えると、アメリカの衰退を横目に中国との経済的な連携で、更に力を増していくことが予想できる。



そうした今後の展開が、2020年12月30日に合意されたEUと中国の相互投資協定から読み取れる。



今後、EUと中国とロシアなどは、アメリカ抜きで躍進していくことを考えている。



アメリカは、米大統領選での連邦議会への侵入事件などで、建前上も世界の民主主義のリーダーとしての地位を失い、他の諸外国に教訓を垂れることも出来なくなった。



然し、その後、2024年12月からドイツは、マハダシャー木星期に移行していくことは注目される。



木星は出生図では、ラグナロードで4室の支配星であり、2室で減衰して、パラシャラの例外則も形成しておらず、辛うじて、木星が高揚する星座の支配星がラグナからケンドラに在住している為、ニーチャバンガラージャヨーガを形成しているが、それ程、強そうには見えない。




木星はナヴァムシャでは9室で定座に在住し、ダシャムシャでも9室支配で9室で定座に在住している。



従って、この辺りからドイツの国家運営が変わることを表わしている。



これまでドイツは、エマニュエル・ドットが指摘するように経済的な力で、周辺国の債権者として、君臨して、例えば、金を返せないギリシアに対して緊縮財政を要求したりなどしている。



アメリカの金融資本家が南米やアジアや中近東で行っているのと同じことをEU内で行って力の統治を行なってきたのである。



またドイツ銀行が、6京円のデリバティブの残高を抱えており、ドイツ銀行が破綻すれば世界にリーマン級の経済危機が訪れると言われている。



ドイツは、まもなくラーフ期から木星期への移行期だるダシャーチッドラに入っていき、2022年~2024年にかけて変化を迎えると考えられる。





ラーフ/月期(2022年5月~2023年11月)辺りが、怪しいのである。



何故なら、月は8室支配で4室に在住して、10室にアスペクトし、ナヴァムシャでもラグナロードの月が8室に在住して、土星や火星からアスペクトされている。



このラーフ/月期、ラーフ/火星期を経て、木星/木星期に移行する辺りで、世界に大きな変化が訪れると思われる。



木星はラグナロードで2室で減衰しており、あまりぱっとしないことから考えると、ドイツ帝国の躍進やEU内での覇権主義も終わるのである。



ナヴァムシャやダシャムシャでも木星は9室に在住している。



9室はマンデン占星術では、最高裁判所とか法律、国際法などを表わし、外国との関係、科学、教育を意味するハウスである。



経済的覇権よりも文化大国を目指していく印象である。



ドイツは脱原発を目指していることで知られているが、今後、法定通貨のデジタル化、そして、原子核融合の運用などが開始される頃がちょうど2022年~2024年である。



ドイツの建国図からも2022年~2024年が世界の変化の時期であることを示している。



(参考資料)

日本人が理解していない「独メルケル政治」の恐ろしすぎる本質
16年間の後遺症は、いずれはっきり…
川口 マーン 惠美作家
2021.01.08 講談社

なぜ、今、突然…

中国企業はEUや日本のあらゆるところで、現地企業と同じ条件で投資できるが、その反対は不可だ。そのため、競うように中国に進出していた外国企業は、さまざまな不平等に屈しなければならなかった。

そこで、その状況を少しでも是正しようと、投資条件を平等にするための協定を目指して、EUが中国と交渉を始めたのが2014年。しかし、それから7年。法治国家ではない国との交渉は遅々として進まず、早急な合意など、最近ではもう誰も想像していなかった。

ところが2020年12月30日、EUと中国が相互投資協定に合意した。なぜ突然、今? その答えはメルケル独首相にある。

2020年後半、EUの欧州理事会の議長国はドイツだった。EUの各国首長にとって、自分が議長国を務める間に、いかにEU政治に影響を及ぼすことができるかは、腕の見せ所だ。

議長国は半年の輪番制なので、今、27ヵ国に膨らんでしまったEUにおいては、チャンスは14年に一度しか回ってこない。2020年後半、それを手にしていたのがメルケル首相だった。しかも、彼女は2021年で政治から引退すると言っている。つまり、まさに最後のチャンス。

議長国首脳としてメルケル首相の挙げていたテーマの一つが、「EUの対中政策」。EUを強化するため、各国でバラバラになってしまったそれを一本に纏めるというのが公式の理由だ。本来ならEUサミットに習近平を特別ゲストとして招待し、華やかに何らかの協定を結ぶはずだったが、これはコロナでお流れ。

しかし今では、バイデン氏が次期大統領になればEUと米国の関係が改善し、おそらく共同の対中政策が敷かれるとの予測もある。それに、コロナ対策で他にすべきことも山積み。つまり、EUが中国と独自の投資協定を結ぶ緊急性は薄れていたのに、突然、ギリギリの駆け込みとなったわけだ。

その実、EUの全面的譲歩

交渉はメルケル首相、マクロン仏大統領、フォン・デア・ライエン欧州委員長、ミシェル欧州理事会議長(5年の常任)が、習近平とビデオで行ったが、公開されているスクリーンショット(サイド・バイ・サイドで全員が映っている)では、皆の表情が異様に固い。話し合われた内容は公開されておらず、協定の草案もまだ未完成だが、表情の固い理由は明白だ。

今後、この協定が守られ、中国市場が外国企業に広く門戸を広げるというシナリオに皆が懐疑的であったこともその一つだろうが、一番の理由は、EUが締結の条件として紐づけようとしていた人権問題が、体よく骨抜きにされていたことだ。

つまり、協定によれば、中国は今後、ウイグル問題の改善、そして、強制労働の撲滅のために努力をすることになっている。しかし、その結果、たとえ何の進展がなくても制裁はなし。紛れもなく、EUの全面的譲歩である。会議に参加していた人たちが、それを歓迎していなかったことは容易に想像できる。これでは、EUは信用を失墜してしまうからだ。

ところが、メルケル首相がそれを強引に押し切った。どうしてもこの協定を結びたかったメルケルに率いられたEUは、揉み手をしながら中国の空手形を受け取ることになったのだ。しかも、この決定には、欧州議会もタッチしていない。欧州議会とは、EUの中で唯一の選挙で選ばれた民主的機関であるが、EUの重要な案件は、たいてい首脳の集まりである欧州理事会で決定されていく。議会は事後承認を求められるだけだろう。

一方、中国側にしてみれば、これは大成功だ。EUとの結束として、米国に見せつけることができる。これから米国とEUが共同で対中政策を敷いたとしても、その効果は限定的になるだろう。アルトマイヤー経済・エネルギー相のコメント、「この協定は、EUとドイツ、そして世界の自由貿易にとって大きな成功である」という言葉が虚しく響いた。

メルケルの中国寄りは以前より有名だ。しかも、これまでドイツの主要メディアは、メルケル批判も中国批判もほとんどせずに来た。ところが、今回に限っては様子が違った。

2020年は中国の暴挙が顕著になった年だ。香港の自由は暴力的に奪われ、台湾もじわじわと追い詰められている。ウイグルで起こっている残忍なことも、ようやく世界に知られてきた。何より、中国の嘘によって疫病が全世界に蔓延した年でもある。そして、それを批判したオーストラリアなどは、あからさまな嫌がらせを受けている。

ドイツの言論の自由は瀕死

さて、この日の夜8時、第1テレビの総合ニュースでのことだ。そこで何とも奇妙なことが起こった。

私はこのニュース番組を、3時間遅れでオンデマンドで見たのだが、この投資協定の報道の中で、アナウンサーが、「しかし評論家は、中国がこれら(人権擁護についての約束)を守らないことを懸念しています」と言った。

そして、このテーマが終わったところで、初めて見るテロップがポンと出た。「今のニュース内容には誤りがあるので、現在、訂正中です」。

これには流石にびっくり。「誤り」というのは、前述のアナウンサーの一言に違いない。おそらくそのために、どこかから即座にかなり強い圧力が掛かったのだろう。中国大使館から? 独外務省から? それとも、第1テレビの上層部の忖度? いずれにしても、見慣れぬテロップである……。

翌日、確かめたが、ニュースはそのまま、テロップもそのままだった。ところが、2日ほどたってもう一度確認したら、テロップは消え、画面の下の余白に小さく、こう書かれていた。

「この放送は、間違いのために修正されました。報道では、『中国企業がこれからはもうübervorteilen(相手に損をさせて利益を得ること)ができなくなる』と報道しました。これを『中国企業がこれからは特典を得ることができなくなる』に訂正します」

しかし、本当に問題になっていたのは、「評論家は、中国がこれら(人権擁護についての約束)を守らないことを懸念しています」というアナウンスの一言ではなかったかと、私は今でも思っている。だからこそ訂正に数日もかかり、最終的にこの些細な訂正を妥協案とした? ドイツの言論の自由は死に瀕しているのではないか?

日本では、「ドイツもようやくインド太平洋領海の安全のために対中包囲網に加わる」というような報道が盛んだが、実際にドイツが行っている政治は、そんな単純な話ではない。ドイツは片手で対中包囲網に加わりつつ、もう一方の手で、大慌てで中国との友好を強化している。

ひょっとするとメルケルは、これこそが外交だと陰で胸を張っているかもしれないが、それにより、世界中にはっきりと自らの姿を晒してしまっていることに、気づいていないのだろうか。

もう誰もドイツを信じない

多くの日本人は、メルケル政治の本質を知らない。難民を大量に入れたのが、彼女の人道の証だと思っている人は、メルケルを完全に誤解している。

また、ドイツが中国から距離を置くこともありえない。ドイツの産業界には、中国という巨大な市場を棒に振るという選択肢は、少なくとも今のところはない。

なお、少し付け加えるなら、中国の脅威を認識し、熱心に対中包囲網に加わろうとしているのはクランプ=カレンバウアー国防相で、中国に向かって叩頭政治を展開しているのがメルケル首相だ。つまり、CDU(キリスト教民主同盟)の内部でも、その意見は割れている。

いずれにせよ、まもなくこの投資協定は正式に調印されるだろう。そして、少なくとも今後は、ドイツが人権問題で偉そうなことを言っても、もう誰も信じようとはしないだろう。

今年の秋、ドイツは総選挙だ。メルケルは、これをもって政界から完全に引退すると言っている。16年間のメルケル政治の後遺症は、彼女が政界を去ってから、皆がはっきりと感じるようになるに違いない。
参照元:日本人が理解していない「独メルケル政治」の恐ろしすぎる本質
16年間の後遺症は、いずれはっきり…
川口 マーン 惠美作家
2021.01.08 講談社

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