現在、福島原発の建屋で作業している人たちは決死隊だそうだ。
以前、見た映画「K-19」の悲劇的シーンが脳裏に甦る。
ロシアの原子力潜水艦内で実際に起こった事故を題材にしていたのだが、放射線を浴びて、途中で目が見えなくなったり、倒れたりして、原子炉内から出てきた時には、皆、健康に重大な障害を抱えていく。作業員が原子炉内で作業するということは死を意味していた。
この壮絶な事故が今、日本で現実に起こっている。
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米メディアが原発作業員を絶賛「最後の防御」
2011/03/16 19:18 産経新聞
【東日本大震災】
【ニューヨーク=松尾理也】米メディアのあいだで、相次ぐ爆発と深刻な放射性物質(放射能)漏れに苦しむ福島第1原発に残って作業を続けている50人の作業員への注目が急激に高まっている。16日付米紙ニューヨーク・タイムズは「最後の防御」と題して50人を特集したが、驚くべき自己犠牲の精神に対する称賛の裏側には、この国家的危機に際しても他の電力会社や国際社会の総力を結集できずに手厚い作業体制を敷くことができない日本の対応への疑問やいらだちも透けてみえる。
「日本を核の大惨事から救う最後の頼みの綱」。ニューヨーク・タイムズは50人をこう表現した上で、「彼らは迷宮のように機器が入り組み、停電で真っ暗になった施設内を、懐中電灯だけを頼りに、防護服とマスクに身を包んではいずり回り、海水注入などの作業にあたっている」と、その献身ぶりを伝えた。
「だが、被曝(ひばく)限度を超えれば作業員は現場を離れなければならない。さて、どうするのか?」。同じニューヨーク・タイムズの14日付記事は恒常的な人員不足の実態をこう指摘する。
東電は現場に残った作業員の身元の詳細を明らかにしておらず、同紙は「フェースレス50(顔のない50人)」と表現。厚生労働省が15日、同原発での緊急作業時に限り、放射線の被曝限度を現行の100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げたことを挙げて、「暗黙のうちに自分を犠牲にすることを求められた人々だ」とした。
日本時間の16日に枝野幸男官房長官が会見で作業員の一時待避を発表した際には、米CNNのコメンテーターが「通訳ミスであってほしい。現場から立ち去るなどあってはならない」と取り乱した様子をみせるなど、すでに世界が息をのんで見守る対象になっている。
だが、「50人」の自己犠牲に限界があるのは明らかだ。同紙は、東電は「新たな志願を要請しているかもしれない」との推測を述べることで、退職した技術者や、ほかの国内電力会社からの人員招集による“決死隊”の結成を暗に促した。米CBSテレビは「死をも恐れぬ50人」と勇気をたたえつつも、「作業が長引けば、現在の50人に代わってリスクに向き合う覚悟を持った次のチームを見つけるのはきわめて難しくなる」と指摘している。
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この原子炉を設計した専門家によれば、事態収拾はかなり長期戦になる模様とのことである。
気になるのは日本の建国図の4室への火星のトランジットである。
日本の建国図で太陽が4室に入室する直前の3/11に地震が起こって原発の電源トラブルが始まった。
火星が4室に入室するのは3/25である。
建国図上の火星は逆行して4室支配の木星にアスペクトしているが、
これは地震が起こった直後に石油化学コンビナートで火災が発生したように日本の国土やインフラにおける火の作用をあらわしているように思われる。
福島原発4号機で使用済み核燃料の再臨界の可能性があるという。
再臨界とは核分裂反応が始まってしまうことである。
原子核が分裂していくつかの中性子が飛び出して、そのうちの1つが、次の原子核を分裂させる時にそれは臨界と呼ばれ、臨界状態を超えると、飛び出した中性子のうちの複数が複数の原子核を分裂させて、核分裂反応が鼠算的に広がってしまう。それは爆発を意味している。
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福島4号機、東電「再臨界の可能性ゼロでない」ヘリからのホウ酸散布も
2011.3.16 09:20 産経ニュース
東京電力は16日午前、福島第1原発4号機のプールに貯蔵されている使用済み核燃料について、「再臨界の可能性がゼロではない」との見方を示し、臨界防止のために、ヘリコプターでホウ酸の散布を検討していることを明らかにした。
4号機では、この日午前5時45分ごろ、原子炉建屋北西部付近から炎が上がっているのが確認されている。
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ニュースによれば、4号機の燃料プールに保管されている燃料棒はそれを浸す水が、
蒸発してしまって空気に露出してしまっており、油断すると再臨界の可能性があると書かれている。
この原発への対処が長期化して冷却に失敗した場合、非常に危険な状態がもたらされる。
おそらく今、全国民どころか、世界中がこの事態をかたずを飲んで見守っている。
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原発事故で各国メディア批判報道 「天災」から「人災」に
2011年3月17日 21時37分 東京新聞
【ソウル、北京、ベルリン、ジュネーブ共同】17日付の韓国紙、朝鮮日報は、東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発の事故をめぐる日本政府や東電の対応について「誰もが責任ある決断を下さず、天災が人災に発展した」との原子力専門家の批判を伝えた。
同日付の中国紙、21世紀経済報道も事故対応に「日本の誰もが不信感を強めている」と指摘。東電は「原発トラブルのデータを改ざんした“前科”があり、今回の対応の伏線になっている」と批判する記事を掲載した。
東電は今月1日、北京市に中国初の事務所を設置したばかりだが、同紙は「どの(中国)企業がこのような会社と協力しようと思うだろうか」と疑問を投げ掛けた。
同紙は2002年に原発でのトラブル隠しをめぐり当時の社長と会長が辞任したことや、07年に原発の検査結果改ざんが発覚したことなどを挙げ、今回の事故でも「すぐに当局に報告していなかった」と指摘した。
17日付のドイツ主要紙も日本政府などを厳しく批判。南ドイツ新聞は「事実を隠蔽した」と非難した。
一方、同日付のスイス紙ブリックは、事故を起こした原発の注水作業などを危険覚悟で続ける50人の作業員を「ヒーロー」と称賛。その努力を「世界が注視している」と伝えた。
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東京に住んでいる私も簡単に逃げることは出来ない。
又、今、死ぬ気で作業している人たちを置いて、自分だけ安全な場所にすたこらと先に逃げるような気持ちにはなれない。
結局、地球からは誰も逃げることは出来ない。冷却するか、冷却しないかのどちらかしかない。
誰かが冷却するしかない。
かと言って、皆が一斉に逃げ出せば、それにつられて逃げ出す可能性も否定できない。
但し、誰かが消さなければならない。この重大な責任。そして、それを担った現場の作業員。
TVのニュースもあまり原発のことを報じなくなってしまった。
状況が全て分かってしまい、もはや水を入れて冷やすしかなく、他に伝えることがないからだ。
各国はこの日本の原発の災害を見ても原発推進政策は変えるつもりがないと言っていたりする。
(各国で賛否が分かれているようであるが)
中国がこれから原発を200基つくるとか、
米国が日本の事故を教訓として原発政策を進める予定とか、
支配者階級が推し進める、そんな原発が何百基もある地球などというのは絶望的な未来社会だ。
市場原理による経済格差の広がり、アマゾンのジャングルとか森林地帯の消失、食糧価格の高騰、各国の農地の買占めなど、今の地球に起こっていることは限界ぎりぎりのことだらけだ。
本当は世界の現状というのは、この日本の大地震と原発事故等と同じような状態なのだ。
これ以上、原発などをつくったら、地球がもたないということで、自然界の諸力を司るディーバエレメンタルが、この災害によって教えてきているのである。
最近、ハワイの火山が噴火したり、おかしい動きがあるのは、自然界がついに汚染が限界であることを人類に目に見えるかたちで知らせ始めたのだ。
木星が牡羊座に入室した時に、現在、世界の支配者階級が推し進めている政策に反対する大衆の怒りがおそらく爆発するのだ。
チュニジア、エジプト、シリアで起きている、食糧が不足し、生活が出来ないで苦しむ民衆の反乱が更に世界に拡大していく。
そして、11月にアメリカ合衆国の建国図がマハダシャー火星期に突入する。
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そうすると、アメリカで生活が出来ない民衆が建国の精神に立ち返って、
リベラルも保守も全てを巻き込んで、
民衆の生活を考えない支配者階級に対しての革命的な動きにつながっていく。
民衆が連帯する動きと民衆が支配者階級に反対していく動きの両方が起こってくる。
その動きはおそらく11月に土星が天秤座に入室した時に爆発することになるのだ。
今の日本のピンチは世界が生まれ変わる為のチャンスでもある。
私たちは、傍観者にならずにその怒りの運動に参加するべきだ。
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