MENU

ウィルスミスのアカデミー賞授賞式 平手打ち暴行事件

2022 4/07


米人気ハリウッドスターのウィルスミスが、3月27日のアカデミー賞授賞式で、妻の脱毛症をネタにしたプレゼンターのクリス・ロックに対して、平手打ちをする事件が起こった。


その後、ウィルスミスは退場するようにという勧告を無視し、会場に留まり続け、アカデミー主演男優賞を受賞したが、壇上で涙を流して謝罪し、その後、インスタグラムで、クリス・ロックにも謝罪したが、アカデミーは「昨夜の式典でのスミス氏の行動を非難する」との声明を発表した。


ウィルスミスは、映画芸術科学アカデミーの会員を辞任して受け入れられた。


アカデミーの行動規範に違反したウィルスミスに対する懲戒手続きは、現在も続けられている。


ウィルスミスにオファーがあったいくつかのプロジェクトはキャンセルされ、栄光のキャリアが挫折する兆候が見え始めた。





ウクライナに侵攻したロシア軍の蛮行が国際的な非難を浴びている現在、理由はどうあれ先に暴力を振るったウィルスミスは、先に軍事侵攻したプーチンと同じことをしていることになってしまう。


アメリカや西側諸国のリベラルで開かれた社会の価値観を代表するハリウッドにおいて、プーチンの蛮行に比較されるような出来事が起こったことは、芸術科学アカデミーとしては、看過できないことであった。


クリス・ロックは、被害届を出すつもりはないという。


然し、芸術科学アカデミーがどのような懲戒を行なうのかについては注目が集まっている。


秘教的な真理として、大宇宙(マクロコスモス)と小宇宙(ミクロコスモス)はつながっており、共時的に対応している。


アカデミーが暴力を振るったウィルスミスに甘い処分を与えると、それは国際社会がプーチンに対して甘い処分を行なうことを象徴してしまう。


甘い処分は、国際社会がプーチンを戦争犯罪人として凶弾し、厳しい処分を下そうとしている風潮にそぐわないものになる。



因みにジョーティッシュの観点で、何故、ウィルスミスが平手打ちの暴力事件を起こしたのかに興味を抱いた為、早速、チャートを作成してみた。


アストロデータバンクによれば、ウィルスミスは、「1968年9月25日 21:47 ペンシルベニア州フィラデルフィア」であり、Rodden Rating:Aということで、信頼できる情報である。




このデータでチャートを作成すると、ラグナは牡牛座で、ナクシャトラはローヒニーとなった。


このチャートが正しいかどうかであるが、種々検討した結果、このチャートで結婚や子供の誕生などが説明できる為、正しいと思われる。


例えば、映画俳優としてのキャリアは、牡牛座ラグナであれば、ラグナロードの金星が3室(メディア、芸能)支配の月とコンジャンクトし、5室(3室から見た3室)の支配星ともコンジャンクトしていることや、10室の支配星が3室の支配星や5室(3室から見た3室)の支配星と相互アスペクトしている配置で説明できる。


1室と3室、3室と10室など、メディアで活動する芸能人に典型的な配置が見られる。




何故、暴力を振るったか


それでは、ウィルスミスが暴力を振るった理由であるが、事件があった2022年3月27日のダシャーを調べると、金星/太陽/木星/太陽辺りで、プラーナダシャーは、おそらく火星期かラーフ期辺りである。



アカデミー賞の授賞式は、昼間から夕方(夜)に向けて行なわれたと思う為、そうすると、火星期(15:30~18:55)か、ラーフ期(18:55~翌3:41)のどちらかである。



このマハダシャーからプラーナダシャーまでの全てのダシャーにおいて、ダシャーの惑星が6室の支配星であったり、11室(6室から見た6室)の支配星であることが確認できる。







結論を言えば、6室や11室のハウスの象意が、ウィルスミスに暴力を振わせたということである。




特別に重要な11室の支配星の役割


決定的に重要なのは、11室であり、プラティアンタルダシャーの11室支配の木星が大きな役割を果たしている。、



この木星は、ラグナから見て、8、11室支配の最悪の機能的凶星で、悪意に満たされ、貪欲になり、名誉欲や評価欲に取り付かれ、暴力的になる。



(プーチンが8、11室支配の水星期になってから、ウクライナ侵攻という暴力を始めたことを考えると分かりやすい)



この8、11室支配の木星が暴力の表示体である火星とコンジャンクトすることで、更に刺激を受けて、暴力として爆発したのである。







木星は月から見ても3、6室支配で、暴力の6室を支配し、暴力の11室に在住している。



更にアンタルダシャーの太陽は、月から見た11室の支配星だが、12室に在住して、ケートゥとコンジャンクトしている。



これは暴力を振るった直後に評価が変容し、評価が失われたことを示している。



ウィルスミスがクリス・ロックを平手打ちした後、アカデミーの授賞式の会場は、異様な沈黙に包まれ、会場の人々は、これは進行上の演出なのかどうかと戸惑う場面が見られたという。



そして、これが本物の暴力であることが分かると、一瞬にして、ウィルスミスの評価が変容し、失われたのである。



これはまさに月から見て、11室支配の太陽が12室でケートゥとコンジャンクトする象意である。





ダシャーを上から順番に評価すると以下のように全て6室や11室の支配星に関係している。



まず、マハダシャーの金星は6室の支配星で6室に在住している。


アンタルダシャーの太陽は月から見て、11室(6室から見た6室)の支配星である。


プラティアンタルダシャーの木星はラグナから見た8、11室の支配星である。


プラティアンタルダシャーの木星は月から見た3、6室の支配星で、11室に在住している。


スークシュマダシャーの太陽は、同じく月から見た11室の支配星である。


プラーナダシャーだが、授賞式は、27日午後5時から始まっているため、おそらく、ウィルスミスが平手打ちをしたのは、もっと後の時間で、プラーナダシャーはラーフ期に入っていたと思われる。


そうすると、ラーフはラグナから11室に在住し、ディスポジターの木星は8、11室の支配星で、火星とコンジャンクトしている。、


既に述べたように月から見ると、ラーフは6室に在住し、ディスポジターの木星は、3、6室支配で、11室に在住し、火星(暴力、6室の表示体)とコンジャンクトしている。



このように全てのレベルのダシャーにおいて、繰り返し、6室や11室(6室から6室)を支配したり、在住したりして、これらのハウスに絡んでいる。




アカデミー主演男優賞は取り消しになるか?


因みにラグナから見た11室支配の木星は、12室支配の火星とコンジャンクトし、月から見て11室支配の太陽は、12室に在住して、ケートゥ(損失、12室の表示体)とコンジャンクトしている。



従って、11室の支配星が12室と絡んで傷ついていることが分かる。



これは、受賞や称号を失うという象意である。



従って、芸術科学アカデミーの懲戒によって、アカデミー主演男優賞が剥奪される可能性も考えられる。



また仮に剥奪されなかったとしても不名誉な出来事によって、かなり評判が傷つき、既に映画芸術科学アカデミーの会員を辞任しており、称号や肩書きを手放している。



除名されるよりも先手を打って、自ら辞任した形である。



以前、アウンサンスーチーのチャートを調べた時、11室が強いが傷ついている場合、受賞や称号を得ても、11室を傷つけるダシャーが来た時にそれらを失うことがあるということが分かった。



ウィルスミスの8、11室支配の木星は、12室支配の火星によって傷つけられ、ラージャヨーガもダナヨーガも形成していない。







11室にはラーフが在住して傷つけており、逆行の土星がラーフに絡んでいるが、特に何のヨーガも形成していない。



従って、ウィルスミスの11室や11室の支配星には、全くラージャヨーガもダナヨーガも絡んでおらず、ただ傷が付いているだけである。



これがウィルスミスの11室に関するカルマを示している。



現在、土星が山羊座をトランジットし、まもなく木星が2022年4月14日から魚座に移動して、魚座と蟹座に木星と土星のダブルトランジットが形成されるが、既に2ヶ月前を切っており、木星が魚座に入る直前で、既に魚座に移動した効果を発揮している。



つまり、ウィルスミスの11室と3室にダブルトランジットが形成されている。



11室にダブルトランジットが形成されている為、それで授賞式で、アカデミー主演男優賞を受賞し、高い称号を得そうになったのだが、元々、ウィルスミスの11室は激しく傷ついている。




土星は11室にアスペクトし、木星は11室を通過し、11室の支配星にアスペクトしているが、11室の支配星である木星は全くラージャヨーガもダナヨーガも形成しておらず、また11室自身もラーフの在住や生来的凶星である土星の絡みによって傷ついている。



もしこれで、アカデミー主演男優賞の剥奪を免れるなら、土星は9、10室支配のラージャヨーガカラカで、4室支配の太陽がアスペクトして、11室に在住するラーフが、ケンドラとトリコーナの支配星の絡みによって、ラージャヨーガを形成している為である。



この9、10室支配の土星の逆行と、4室支配の太陽のアスペクト以外は、受賞出来そうな材料はないのである。



そうしたことで、ウィルスミスは、折角、自分がアカデミー主演男優賞を受賞できる授賞式だったにも関わらず、暴力事件を起こして、名声、称号を台無しにした。



更にアカデミー賞の受賞も剥奪される可能性が出て来ている。



このことは、ウィルスミスの11室や11室の支配星の状態が物語っている。




ナヴァムシャの11室や11室の支配星


因みにナヴァムシャを見ると、このことは若干、修正されることになる。






木星は同じく8、11室の支配星だが、ラグナロードの金星や2、5室支配の水星とコンジャンクトして、1-11、2-11、5-11のダナヨーガを形成しているからである。



太陽も4室支配で11室に在住し、木星のアスペクトバックを受けている。



従って、こうしたナヴァムシャでの11室の良さによって改善されて、アカデミー主演男優賞の剥奪は免れる可能性もある。



その辺りを見ることによって、出生図とナヴァムシャのどちらが本質的に機能するかを見極めることも可能であり、アカデミーの結論がどうなるかは非常に興味深い。





ウィルスミスのラグナの検証


今回、まずウィルスミスのラグナが本当に正しいかどうかということが最初の問題であった。



このことが定まらなければ、何故、今のタイミングで暴力を振るったかを検証しても無駄な作業となる。







ウィルスミスは、2回結婚しており、1992年の最初の結婚(シェリー・ザンピノ)の後、1992年11月11日に息子(トレイ・スミス)が誕生している。



1995年にこの最初の妻と離婚した後、2年後の1997年にジェイダ・ピンケット=スミス(クリス・ロックが脱毛症について言及)との結婚し、1998年7月8日に息子(ジェイデン・スミス)と、2000年10月31日に娘(ウィロー・スミス)が誕生している。



まず基本的な所として、これらの結婚と離婚、子供の誕生が説明できるかどうかである。



1992年の最初の結婚の時、ダシャーは土星/木星期で、土星は出生図でもナヴァムシャでも12室、木星は結婚生活の8室を支配し、7室支配の火星とコンジャンクションしている。



ナヴァムシャで、木星は、8室支配で7室に在住しており、このタイミングでの結婚は説明できる。



トランジットは、ラーフ/ケートゥ軸が、2-8軸をトランジットし、3カ月ほど遡ると、土星が山羊座で逆行して、8室に絡み、木星が8室にアスペクトして、8室にダブルトランジットが形成されていた。



1995年に離婚した時、土星は水瓶座から7室にアスペクトし、木星は7室を通過して、7室にダブルトランジットしていた。



通常は、7室にダブルトランジットした時に離婚はしないが、ラーフ/ケートゥ軸は、6-12室(離婚と別離)の軸に移動している。



おそらく、別の相手(現在の妻)が現れたと思われる。







1997年に現在の妻ジェイダ・ピンケット=スミスと結婚した時、土星と木星はラグナにアスペクトして、ラグナ(7室から見た7室)にダブルトランジットしていた。







ダシャーは、水星/ケートゥか、水星/金星期辺りであり、水星は結婚生活の2室の支配星であり、ケートゥのディスポジターはまた結婚生活の2室の支配星である。



ナヴァムシャで、水星は7室に在住し、ケートゥはラグナに在住し、金星はラグナロードで7室に在住していることから、このタイミングでの結婚が説明できる。





子供の誕生


最初の妻との間で1992年11月11日にトレイ・スミスが誕生した時、木星は乙女座5室をトランジットし、9室にアスペクトし、土星は、山羊座9室をトランジットして、9室にダブルトランジットし、また土星は5室の支配星にもアスペクトして、5室と9室にダブルトランジットしていた。





また火星は5室の支配星と9室にアスペクトしており、太陽は5室支配の水星の上を通過していた。



ダシャーは、土星/木星/水星期で、サプタムシャ(D7)を見ると、土星はラグナロードで9室にアスペクトし、木星はラグナに在住し、水星は5室の支配星である。





従って、子供の誕生を説明することができる。




1998年7月8日に現在の妻(ジェイダ・ピンケット=スミス)との間に息子ジェイデン・スミスが誕生した時、木星は5室にアスペクトし、土星は5室の支配星にアスペクトして、5室にダブルトランジットが生じている。また土星は9室にもアスペクトし、火星は5室と9室にアスペクトしている。






ダシャーは、水星/金星/月期で、サプタムシャで、水星は5室の支配星、金星は9室の支配星、月はラグナロードとコンジャンクトして9室にアスペクトしている。



従って、子供の誕生を説明することができる。







次に2000年10月31日に娘(ウィロー・スミス)が誕生しているが、この時、土星と木星は牡牛座で逆行して、9室支配の土星に絡み、5室の支配星にアスペクトして、5室と9室にダブルトランジットしている。また火星も5室をトランジットしている。





ダシャーは、水星/太陽/火星期であり、サプタムシャ(D7)を見ると、水星は5室の支配星で、太陽は5室の支配星や9室の支配星と相互アスペクトし、火星は9室に在住して、ラグナロードの土星と相互アスペクトしている。





3人の子供の誕生は説明できている。




従って、ウィルスミスのチャートは、間違いなく、牡牛座ラグナであり、ナヴァムシャのラグナも牡牛座ラグナであれば、2つの結婚を説明することができる。




この事件がウィルスミスのハリウッドでの仕事に影響を及ぼすかどうかであるが、それ程、大きな問題を引き起こすようには見えない。







ダシャムシャを見ると、金星はラグナロードで7室に在住して、2、5室支配の水星や7室支配の火星とコンジャンクトして、ラージャヨーガやダナヨーガを形成している。



ケンドラに在住して、ラージャヨーガを形成している為、それ程、大きな影響を受けるようには見えず、アンタルダシャーの太陽も4室支配で4室で定座に在住して強いため、この苦境を何とか耐え忍ぶように思われる。







但し、出生図では金星は6室の支配星で、10室支配の土星と相互アスペクトしており、10室の支配星を傷つける為、仕事においてトラブル、障害、批判を受けやすい配置である。



現に暴力事件が起こった後、ウィル・スミスのビンタ事件が続々ネタにされ、謝罪後にネタにする動きが広がっているという。






今回の暴力事件が家族に生じた波紋




ウィルスミスが庇ったジェイダ・ピンケット=スミスのチャートを作成すると、蠍座ラグナである。



これはウィルスミスのナヴァムシャの7室蠍座に惑星集中していることから、蠍座ラグナの妻というのは理解できる。







ジェイダ・ピンケット=スミスがウィルスミスと結婚したのは、1997年で、ダシャーは火星/木星もしくは火星/土星辺りである。



火星は出生図のラグナロードで、木星はラグナに在住し、土星は7室に在住している。



またナヴァムシャでは、火星は7室の支配星で、木星は6室支配で12室に在住し、土星は7室に在住している。



6室支配で12室に在住する木星は、ヴィーパリータラージャヨーガであり、本来、6室の支配星は離婚をもたらすが、12室に在住することで離婚を焼失させる二重否定が生じていると考えられる。



今回の暴力事件が起こった時、ダシャーは木星/木星期であり、ちょうど木星期に移行した後に事件が発覚した。



木星は6室の支配星である為、ウィルスミスとジェイダ・ピンケット=スミスが今回の事件をきっかけに意見の不一致、仲違いが生じ、離婚の危機が訪れるが、おそらく6-12のヴィーパリータラージャヨーガが形成されている為、最初に離婚の危機を経験するが、結局、それは最終的に収まると考えられる。



そのような夫婦のドラマが生じる可能性が考えられる。







息子のジェイデン・スミスのチャートでは、現在、太陽/ケートゥ期である。



太陽は土星、火星によって傷つけられており、太陽から見て、ケートゥは9室に在住して、父親への失望を表している。







娘のウィロー・スミスのチャートを見ると、現在、金星/ケートゥ期であり、金星から見て、9室支配の月にケートゥがコンジャンクトして、父親への失望を表している。



まもなく太陽期に移行するが、太陽は6室に在住しており、父親を軽蔑したり、見下す配置である。



またナヴァムシャを見ると、太陽は3室支配で9室に在住し、8室支配の土星、6室支配の火星と絡んで、6-8の絡みを形成して傷ついている。



このウィルスミスの騒動により、父親との関係に問題が生じ、それが顕在化する時期に突入する。




オープン・マリッジというリベラル思想の意味


因みにwikipediaによれば、スミス夫妻は、2021年には結婚後もお互いの自由恋愛は許し合うという「オープン・マリッジ」を尊重するという特殊なカップルであることを公言したことで知られている。

以前、ジャン=ポール・サルトルとシモーヌ・ド・ボーヴォワールというフランスの哲学者同士の特殊な婚姻関係について調べたことがあるが、2人の関係性は、お互いの結婚を契約結婚と呼び、結婚関係を維持しつつお互いの自由恋愛を保障するなどの前衛的なものであったが、実際の所は、サルトルが複数の恋愛を楽しみ、常にシモーヌ・ド・ボーヴォワールが、忍耐を強いられ、嫉妬に苦しむという不釣り合いなものであったという。


ウィルスミスとジェイダ・ピンケット=スミスの関係性を調べると、おそらく、この「オープン・マリッジ」の尊重というものは、主にウィルスミスの要望によるものだということが分かる。





何故なら、ウィルスミスのナヴァムシャの7室には、水星、金星、ラーフ、木星が惑星集中しており、7室の木星は拡大傾向をもたらし、複数のパートナーという意味である。



また惑星集中していること自体も複数のパートナーが出てくる可能性を表している。



パートナーが後から後から湧き出て来るので、とても一人だけと付き合うという訳にはいかない。



そういうことである。



複数の女性たちと付き合いたいという欲望を正直に実践する代わりにオープン・マリッジというような言葉で、小賢しく知的に前衛的な雰囲気を醸し出して装飾したのは、おそらく、ウィルスミスの月がナヴァムシャで双子座に在住している為である。



双子座は過度に知性化し、理屈っぽく、言葉で装飾し、理論化する星座である。







一方で、ジェイダ・ピンケット=スミスのチャートでは、出生図でもナヴァムシャでも7室に土星が在住しており、7室の土星は、誠実に一人の相手との関係を長く持続させようとする配置であり、この配置からすると、オープン・マリッジというのは、ウィルスミスが、ジェイダ・ピンケット=スミスに提案し、ジェイダ・ピンケット=スミスが受け入れたことによるものである。



2021年に夫婦で、このようなオープン・マリッジという思想を披露した頃、トランジットの惑星を見ると、ラーフ/ケートゥ軸がウィルスミスの1-7軸をトランジットし、7室にケートゥがトランジットしていた。







これはパートナー関係の変化を表わす配置であり、パートナーへの失望やパートナーの変化なども表す配置である。



土星と木星は9室をトランジットして、3室にアスペクトしていたが、ジェイダ・ピンケット=スミスから見ると、3室をトランジットして、9室にアスペクトしていた。



3-9軸は、結婚、パートナー関係が最も成就しにくい軸である。



つまり、こうしたタイミングにオープン・マリッジという思想を告白したということは、離婚は考えていないが、何か現状の関係に退屈や失望が生じており、変化が欲しいということなのである。



チャートを見ているだけで、そのような事情が透けて見えてくる。








(参考資料)

ウィル・スミス、脱毛症の妻を揶揄されクリス・ロックに平手打ち。突然の出来事に場内も騒然【アカデミー賞2022】
2022/3/28 13:24 HUFFPOST (ハフポスト日本版)

日本時間3月28日に行われている第94回アカデミー賞の授賞式で、俳優のウィル・スミスが壇上にあがり、プレゼンターのクリス・ロックの頬を平手打ちする一幕があった。

いったい何が起こっていたのか?

「妻の名前を口にするんじゃない」

ウィル・スミスは『ドリームプラン』で主演男優賞にノミネートされており、妻のジェイダ・ピンケット・スミスと授賞式に参加していた。

長編ドキュメンタリー映画部門で、プレゼンターのクリス・ロックが、妻のジェイダの髪型を揶揄する一言を言うと、スミスは壇上に上って、ロックの頬を平手打ちした。ロックは呆然とした様子で立っていた。

スミスはステージを降りると席に戻りながら、ロックに向かって、「妻の名前を口にするんじゃない」などと強い口調で叫び、その後も放送禁止用語を口にしていた。

その後ロックは、「『G.I. Jane』のジョークだったんです」などと弁明。

「ウィル・スミスにやられました」「テレビ史上、最高の場面でしょうか」などとコメントしていた。

ジェイダは脱毛症を公表しており、髪が抜けたり薄くなったりするヘアロスと闘っていることを明かしていた。映画『G.I. Jane』では、登場人物が自分の髪を剃るシーンがある。

マイクも、スミスがロックの頬を打つ音をひろっており、突然の出来事に会場は騒然とした様子に。ネット上でも多くの人々が言及しており、議論を呼んでいる。日本で中継していたWOWOWでは、一時映像と音声が途切れて放送されなかった。

この騒動のあと、スミスは主演男優賞を受賞した。
参照元:ウィル・スミス、脱毛症の妻を揶揄されクリス・ロックに平手打ち。突然の出来事に場内も騒然【アカデミー賞2022】
2022/3/28 13:24 HUFFPOST (ハフポスト日本版)
平手打ち事件のウィル・スミス、映画芸術科学アカデミーの会員を辞任
2022/4/2 9:15 ELLE

現地時間3月27日(日)に開催された第94回アカデミー賞授賞式でクリス・ロックを舞台上で平手打ちする事件を起こしたウィル・スミス。現地時間4月1日(金)に代理人を通じて雑誌『ピープル』に声明を発表した。

「私はアカデミーの懲戒聴聞会の通知に直接応じました。また私の行為に対するあらゆる結果を完全に受け入れるつもりです。第94回アカデミー賞授賞式での私の行動は人々に衝撃を与え、痛みを伴う許し難いものでした。私が傷つけた人のリストは長く、そこにはクリス、彼の家族、私の親しい友人や愛する人たち、会場にいたすべての人たち、世界中の観客が含まれています。私はアカデミーの信頼を裏切ったのです」。

彼はこう続けている。「私は他の候補者や受賞者から、彼らの類まれなる仕事が称えられ祝福される機会を奪ってしまいました。私は悲しみに打ちひしがれています。私はその功績が注目されるべき人たちに再び目が向けられるようにし、アカデミーが映画における創造性と芸術性を支援するための素晴らしい仕事に戻れるようにしたいのです」「ですから私は映画芸術科学アカデミーの会員を辞任します。理事会が適切と考える、さらなる処分を受け入れるつもりです」。

ウィルの声明を受けてアカデミーのデヴィッド・ルービン会長も声明を発表、ウィルの辞意を受け入れたこと、ウィルが即時辞任したことを明らかにした。その上で「我々は4月18日に予定されている次の理事会に先立ち、アカデミーの行動規範に違反したスミス氏に対する懲戒手続きを進めている」とも。今回ウィルは主演男優賞を受賞しているがその賞はどうするのかを含め、アカデミーがどのような処分を下すのか、注目が集まっている。
参照元:平手打ち事件のウィル・スミス、映画芸術科学アカデミーの会員を辞任
2022/4/2 9:15 ELLE
ウィル・スミスのビンタ事件が続々ネタに…謝罪後も笑いものにするアメリカ社会へのモヤモヤ感「言葉の暴力はいいの?」
2022.04.04 20:00 FLASH編集部

 俳優ウィル・スミスが、アカデミー賞授賞式中に司会をビンタした事件が波紋を広げている。4月3日に開かれたグラミー賞授賞式でも、ビンタ事件をネタに笑いを取る動きが見られた。

「事件が起きたのは、3月27日におこなわれたアカデミー賞授賞式です。司会のコメディアンであるクリス・ロックが、ウィル・スミスの妻で女優のジェイダに対し、『次は「G.I.ジェーン」の続編を楽しみにしているよ』とからかいました。

『G.I.ジェーン』は、米海軍に所属する女性将校が、丸坊主になって過酷な訓練に挑む作品です。しかし、ジェイダは脱毛症に悩んでおり、怒ったスミスは、壇上のロックに歩み寄って平手打ちしました」(芸能ジャーナリスト)

 その瞬間、会場ははしんと静まり返ったという。この日、スミスは『ドリームプラン』で主演男優賞を受賞したが、それどころではない事態となってしまった。

 翌日、スミスはインスタグラムを更新し、《クリス、あなたに公式に謝罪したい。私が間違っていた。ジェイダへのジョークが耐えられず、感情的に反応してしまった》と謝罪している。

 しかし、騒動は広がり続けた。アカデミーは「昨夜の式典でのスミス氏の行動を非難する」との声明を発表。4月1日に「許されない行為だった」と、スミス自らアカデミー会員の退会を表明したいまも、懲戒手続きは進められているという。

「スミスはネットフリックス制作の映画『Fast and Loose』や『バッドボーイズ』シリーズ第4弾に出演予定でしたが、ともに制作を中断していると報じられています。今後のキャリアにも、少なからず影響が出てくるのでは」(同)

 一方で、スミスのビンタ事件をいじる向きもある。3日に開かれたグラミー賞授賞式で登壇した俳優のレヴァー・バートンは、「次のプレゼンターはコメディアンです。わかりますよね。席に着いたまま、決して手を出さないでください」とコメント。

 次にコメディアンのネイト・バルガツェが、黒いヘルメットをかぶった姿で現れ、「いまコメディアンは授賞式でジョークを飛ばすとき、ヘルメットをかぶらなければならない。だが、このヘルメットでは顔を覆えない」と言いながらヘルメットを脱いだ。

 アメリカでは、暴力に走ったスミスに対し、批判的な声も多い。しかし、すでに謝罪したスミスを追い込むような動きに対し、SNSではモヤモヤした声も上がっている。

《言葉による暴力はいいの?》

《悪趣味さと下劣さしか感じない》

《人の病気を揶揄するような事はジョークとは言わん》

《いくら何でも悪ノリが過ぎる。アメリカは人を傷つけるネタしかできないのだろうか》

 今後、アカデミーの処分次第では、主演男優賞の返上も囁かれている。はたして騒動はどこへ向かうのか。

(SmartFLASH)
参照元:ウィル・スミスのビンタ事件が続々ネタに…謝罪後も笑いものにするアメリカ社会へのモヤモヤ感「言葉の暴力はいいの?」
2022.04.04 20:00 FLASH編集部
ビンタ騒動のウィル・スミス、暴力を謝罪するも賞主催者は「許しません」
2022/3/30 8:45 女子SPA!

今月27日(現地時間)に米ロサンゼルスで開催されたアカデミー賞授賞式で、俳優のウィル・スミス(53)が、コメディアンのクリス・ロック(57)を平手打ちするという前代未聞の出来事が発生した。ウィルはその後、自身のSNSで「私の行為は許されることではない」と公式に謝罪。一方のクリスは、警察に被害届を出さない意向を示しているが、アカデミー賞の主催団体はウィルの行為を非難し、「正式な調査を開始する」との声明を発表した。

被害届が出ていないので、捜査は行わず

 日本映画『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介監督)が作品賞などの賞にノミネートされ、日本でも注目を集めていた今年のアカデミー賞。その授賞式の最中、主演男優賞にノミネートされていたウィルが、「長編ドキュメンタリー賞」を発表するために登壇したクリスを平手打ちするという事態が発生した。

 これについてロサンゼルス市警は声明を発表し、同件に関する被害届が出ていないため、捜査を行う予定はないとの見通しを示した。

「ロサンゼルス市警の捜査部は、アカデミー賞中2人の個人の間で起きた事件について認識しています。その事件は一人がもう一人を平手打ちしたというものです。それに関わった個人は、警察に被害届を出していません。後日関係者が被害届の提出を希望するのであれば、ロサンゼルス市警は捜査を行う所存です」

脱毛症に悩むウィルの妻を揶揄?

 事の発端は、プレゼンターとして登場したクリスが、ウィルの妻ジェイダ・ピンケット・スミスのヘアスタイルを揶揄するような発言をしたこと。数年前から脱毛症に悩んでいたジェイダは、自身がMCを務める番組でそのことを告白し、昨年からは頭を丸刈りにした姿で公の場に登場するようになった。

 そんなジェイダについて、クリスは1997年の映画『G.I.ジェーン』を引き合いに出してジョークを飛ばした。この映画の主人公は丸刈りの女性兵士で、ジェイダならこの主人公を演じられるとイジったのだ。

 観客席で聞いていたウィルは、最初こそ笑っていたものの、隣にいた妻ジェイダが怪訝そうな表情を浮かべたことで一変。自らステージ上に乱入し、クリスにビンタを食らわせた。

 ショックを受けたクリスは「ワオ。ウィル・スミスに無茶苦茶ビンタされたよ」「あれは『G.I.ジェーン』のジョークだよ」とコメント。一方、観客席に戻ったウィルは、「お前のバカな口から俺の妻の名前を出すな」と絶叫した。しかも、ウィルの言葉に放送禁止用語を含まれていたことから、音声が一部カットされることになった。

「私は間違っていた」SNSで公式に謝罪

 ウィルは28日(現地時間)、自身のSNSを更新し、クリスに向け謝罪コメントを発表した。

「どのような形であれ、暴力は有毒で破滅をもたらすものです。昨晩の自分の行動は許されるものではなく、どんな言い訳も通用しません。自分がジョークのネタにされるのは、仕事の一つととらえていますが、ジェイダの健康状態が揶揄されるのは耐えがたく、感情的になってしまいました」

  「クリス、君に公式に謝罪します。私は常軌を逸し、間違っていました。私の行為は、自分が理想とする人間とは遠く、恥ずかしく思います」

「アカデミー賞の主催者や出席者、映画関係者、賞を見ていたすべての視聴者に対しても謝罪します」

 ウィルはまた「ウィリアムズ一家にお詫びします」と続け、自身が主演した映画「ドリームプラン」の登場人物のモデルとなった米テニス選手・ウィリアムズ姉妹とその父親に対しても、謝罪の言葉を綴った。

アカデミーが非難声明「正式な調査をすでに始めた」

 この件に関し、主催の映画芸術科学アカデミーは、「アカデミーは、どのようなかたちの暴力も許しません。私達は今夜、世界中の同業者や映画ファンから認識されるこの瞬間に値する第94回アカデミー賞受賞者を祝福できたことを嬉しく思っています」と公式ツイッターに声明を発表。

 28日には新たな声明を出し、ウィルの行為を非難したうえで、正式に調査を始めたことを明らかにした。

「アカデミーは昨晩のスミス氏の行動を非難する。われわれは正式な調査をすでに始めており、規則や行動基準、カリフォルニア州法にのっとって、さらなる対応を検討する」

 予想通り、「ドリームプラン」の熱演で今年の主演男優賞を受賞したウィル。クリスが被害届を出していないため、今のところ逮捕・起訴されることはないそうだが、今後の展開によっては、アカデミーから追放される可能性もゼロではないという。

 ただ、今回平手打ちされたクリスは、過去にもアカデミー賞で問題発言をしたことがある人物。2016年には、アジア系の人々をネタにしたジョークを連発し、アジア系のアカデミー賞会員たちから抗議を受けた。さらに、アカデミー賞でジェイダを揶揄したのも、今回が初めてではないと言われている。

 ウィルはこれまで、自身が抱える様々な問題や、ジェイダとの夫婦間の悩みについて、包み隠すことなく発言し、対話の大切さを訴えてきた。そんなウィルなら、暴力に訴えなくても、クリスの発言について問題提起し、もっと建設的な議論ができたような気がするが……。

<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
参照元:ビンタ騒動のウィル・スミス、暴力を謝罪するも賞主催者は「許しません」
2022/3/30 8:45 女子SPA!
栄光をビンタ一発で失ってしまったウィル・スミスの今後
2022年4月5日11時15分 日刊スポーツ

先月27日に米ロサンゼルスで行われた第94回アカデミー賞授賞式で、妻ジェイダ・ピンケット・スミスの容姿がジョークのネタにされたことに激高したウィル・スミスが、クリス・ロックを平手打ちした事件は1週間がたった現在も波紋を広げています。

主演男優賞にノミネートされていたスミスが授賞式の生中継で起こした前代未聞の事件は、世界200カ国以上に配信されており、この1週間ネットをはじめ世間はこの話題で持ち切りになっています。「脱毛症を患っている人の容姿をネタにするなんてありえない」「妻を守ろうとしただけだ」とスミスを擁護する声がある一方、暴力、さらに放送禁止用語まで使用したことに対する非難も多く、ロサンゼルス・タイムズ紙が報じた世論調査によると「何があっても暴力は許されるべきではない」とアメリカ人の5人に3人がスミスの行為を否定しているといいます。

おそらく本人はこれほどまでの大事になるとは考えていなかったのでしょうが、舞台裏ではロサンゼルス市警察が暴行罪でスミスを逮捕しようと駆けつけていたことなども明るみになっており、業界内からも厳しい批判にさらされています。特にスミスが事件後も会場に留まり続け、それからわずか40分後に「ドリームプラン」で主演男優賞を受賞した際のスピーチで、涙ながらに愛について語ったことへの批判は根強く、会場がスタンディングオベーションでそれを受け入れたことに疑問を呈する同業者も多くいます。

そんな中、退場させなかったことで批判を浴びている米映画芸術科学アカデミーは、「アカデミーの行動規約に違反した」としてスミスに対する懲戒手続きを開始したことを発表。資格停止や除名などの処分が下される可能性が指摘される中、スミスは自ら「退会」を表明しました。芸能情報サイトのデッドラインによると、スミスは今後10年以上アカデミーから追放される可能性があり、処分を軽くするため退会という選択をしたのではないかともいわれていますが、会員を辞任すると今後どのような影響があるのでしょう。

はじめに、アカデミー会員になるための資格について簡単に説明します。米映画芸術科学アカデミーの会員は俳優、監督、プロデューサー、脚本家など職業に応じた17の支部があり、会員資格を得るには会員2名の推薦が必要で、有名俳優だからと言って誰でもなれるというものではありません。もう1つの方法はアカデミー賞の候補者になることで、ノミネートされると自動的に推薦なしで会員資格が与えられます。スミスも2001年の「ALI アリ」で主演男優賞に初ノミネートされたことでアカデミー会員になっています。会員になると、アカデミー賞の投票権が与えられるほか、会員向けの試写会に出席できたり、スクリーナーと呼ばれる作品のDVDをもらうことができます。

では、会員を辞任したスミスは今後どうなるのかというと、会員ではないため投票権はなく、試写会などの招待状も届かなくなります。一方、会員でなくても今後ノミネートされることは可能で、授賞式への招待にも影響はありません。そして、辞任しても今回「ドリームプラン」で受賞した主演男優賞を返還する必要もありません。つまり、再びノミネートされれば授賞式に出席することができ、将来的にプレゼンテーターとして呼ばれる可能性も残っているということになります。

しかし、本来なら今年受賞したスミスは来年のプレゼンテーターを務めるのが恒例ですが、現状から察するにその可能性は極めて低く、少なくとも今後数年はノミネートされない限り出席は難しいと見られています。一方、今回受賞した主演男優賞のはく奪については話し合われておらず、オスカー像の返還が求められる可能性は低いと言われています。

では、将来のキャリアへの影響はどうでしょう。すでに撮影を終えているアップルのオリジナル映画「Emancipation」が今年公開を控えているほか、ネットフリックスのオリジナル映画「ブライト」(17年)の続編や「バッドボーイズ」シリーズ第4作など複数の作品への出演も決まっていますが、一連の騒動がこれらの撮影や公開スケジュールにどの程度影響を与えるのかはまだ分かっていません。インスタグラムに声明を発表して関係者や視聴者、ロックらに謝罪の言葉を述べていますが、現時点でロックへの直接の謝罪はまだないとされており、イメージを回復するためにも公の場での謝罪と騒動の説明を求める声も出ています。

もし仮に受賞スピーチで、自身の行為を素直に詫びてロックに謝罪をしていたらここまでの大騒動になっていなかったのではないかと考えたりもしますが、ビンタの動画や写真が世界中に拡散されてしまった今、今後の仕事に多少なりとも影響を及ぼすことは避けられないでしょう。「ALI アリ」「幸せのちから」(06年)に続き3度目のノミネートでようやくつかんだ栄光をビンタ一発で失ってしまったスミスは、キャリアへの影響を最小限にするためには、テレビインタビューに応じて幕引きを図ることが今できる最善の策なのではないでしょうか。

アカデミーは18日に行われる次回理事会で処分を下すものと見られていますが、どのような結果になるのか世界中が注目しています。【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)
参照元:栄光をビンタ一発で失ってしまったウィル・スミスの今後
2022年4月5日11時15分 日刊スポーツ
平手打ちのウィル・スミスにオスカー受賞の資格はあるか?
2022年3月29日(火)17時55分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

<ウィル・スミスは「不当な侮辱」から妻を守ったのか、それとも輝かしいステージにおける暴力の敷居を下げたのか、アメリカはまだ自問自答の最中だ>

3月27日(現地時間)に開催された第94回アカデミー賞授賞式で起きた「事件」が、ネットを騒然とさせている。由緒ある授賞式のステージに上って司会を殴るなどということが公然と行われた以上、暴力への敷居はこれまでよりずっと低くなる。スミスからオスカーを没収すべきだ、という声もあれば、アカデミー賞ではこんなことは今回が初めてではない、と言う人もいる。これまでの受賞者のなかにも、アカデミーの行動規範にふさわしくない人間は山ほどいた、というのだ。

その時、いったい何が起こったのか。米コメディアンのクリス・ロックは、長編ドキュメンタリー賞のプレゼンターとして壇上に立ったあと、俳優ウィル・スミスの妻で女優のジェイダ・ピンケット・スミスのヘアスタイルについてのジョークを飛ばした。すると、夫のウィル・スミスがステージに上っていき、ロックの顔を平手打ちにしてから自席に戻った。ピンケット・スミスは脱毛症を抱えており、そのためスキンヘッドにしていることを以前から公表していた。ロックはそれを見て、「ジェイダ、(デミ・ムーアが登場した)映画『G.I.ジェーン』の続編を楽しみにしているよ!」と言ったのだ。

その瞬間を5400万人以上の視聴者が目撃し、アメリカではすぐに生放送が一時中断されたが、日本ではそのまま放映された。そのノーカット映像を見ると、席に戻ったスミスがロックに向かって、「お前の汚い口で妻の名前を口に出すな」と叫ぶのが見える。

米映画芸術科学アカデミーはソーシャルメディアで、いかなる暴力も容認しないという内容の公式声明を発表した。

スミスはこの騒ぎのあと、映画『ドリームプラン(原題:King Richard)』で主演男優賞を受賞した。しかし、受賞が取り消される可能性もある。

「#MeToo」運動の真っ最中で女性に対する性的暴力が厳しく糾弾されていた2018年、アカデミーのドーン・ハドソン最高経営責任者(CEO)はアカデミー会員に向けて、次のような声明を発表していた。

「米映画芸術科学アカデミーは、調査を行うための組織ではないが、抗議が寄せられた場合には、公正できちんとしたプロセスを踏むことを保証する。このプロセスは、抗議内容を理事会で協議すべきか否かを決定するためのものだ。理事会は、会員資格に関するなんらかの措置をとる可能性がある」

声明はさらに続く。「当アカデミーには、自らの地位や権力、影響力を、一般に認められる常識に反する方法によって悪用する人間たちの居場所はない。性別、性的指向、人種、民族、障がい、年齢、宗教、国籍にもとづくいかなるかたちの虐待、ハラスメント、差別に対しても、断固として反対する」

スミスをめぐる騒動を受けて、ネット上では過去のアカデミー賞受賞者に注目が集まっている。最も悪名が高いところでは、少女に対する性的暴行で捕まった映画監督のロマン・ポランスキーや、セクハラで告発されたプロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインなどがいる。

ポランスキーは、2003年に『戦場のピアニスト』で監督賞を受賞し、会場は観客総立ちの拍手喝さいに包まれた。しかし、本人はその場にいなかった。1977年に、未成年者に対する性的暴行の罪で米国で有罪判決を受け、翌年の再収監日の前夜に国外に脱出したためだ。それでも、ポランスキーは監督賞という栄誉を手にしたままだ。

その後#MeToo運動の盛り上がりをきっかけに、アカデミーは2018年、ポランスキーを除名処分にしている。

一方、81個のオスカーを獲得した有名プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインには、数えきれないほどの性的暴行疑惑がある。2017年10月5日にニューヨーク・タイムズ紙が初めて性的暴行疑惑を報じた後、ワインスタインは同年10月14日、アカデミーから追放された。2020年には、禁錮23年の判決が下されている。

性的暴行やセクハラで罪を問われたアカデミー賞受賞者はほかにも、俳優ケイシー・アフレック(2016年主演男優賞)、監督で俳優のウディ・アレン(1977年監督賞のほか、脚本賞3回)、俳優ケヴィン・スペイシー(1996年助演男優賞、2000年主演男優賞)などがいる。

「ロマン・ポランスキー、ウディ・アレン、ケイシー・アフレック、ケヴィン・スペイシーは誰もオスカーを取り上げられていないのに、何千万人もの目前で侮辱された妻を守ろうとした男は別扱いするのか? アカデミーは地獄に落ちろ」と、ある映画ファンはツイートした。

アカデミーが公式に示した態度を見る限り、スミスは「別扱い」されるようだ。

アカデミーは本誌に対し、「当アカデミーは、昨夜の授賞式でスミス氏がとった行動を非難する」と述べた。「この件については正式な調査がすでに始まっており、アカデミーの内規と行動規範、カリフォルニア州法に従って、さらなる措置と処分を検討する予定だ」

(翻訳:ガリレオ)
参照元:平手打ちのウィル・スミスにオスカー受賞の資格はあるか?
2022年3月29日(火)17時55分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

スポンサーリンク


スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 11室のダブルトランジットや、11室の傷つきによって、今回の出来事について俯瞰することができて、ありがたい記事でした

    ウィルスミスの行動は、焦りからとった行動と感じ、パートナー関係がうまくいっていなかったのかもしれないと思っていたので、色々と腑に落ちました

    ちなみに、4/29に水瓶座にて土星と火星のコンジャクションとなりますが

    アカデミー賞の事件の約1か月後です

    ウィルスミスにとって10室にあたる水瓶座で、公の場での暴力(土星火星)

    土星は2年かけて水瓶座に居座りますが、キャリアの遅れを表し

    また2024年には四柱推命でいうところの空亡と日柱天剋地冲がくるようですが

    2024年も水瓶座に土星火星コンジャクション

    それによって、7室蠍座にダブルトランジットがおこり、パートナー関係に変化が現れるのではないかと思います
    • 「焦りからとった行動と感じ、パートナー関係がうまくいっていなかったのかもしれない」といった感性は鋭いかもしれません。


      確かにこれから仕事とパートナー関係に変化が生じると思います。


      出生図で単純にみても6室の支配星である金星が10室の支配星を傷つけており、何かと批判されるような傾向が出てくると思います。


      ウィルスミスの妻、ジェイダ・ピンケット・スミスのナヴァムシャの6室支配で12室に在住する木星が、木星期にどのように顕現するかに興味を持っています。


      6室の支配星であることや、12室の在住星であることは、離婚や別れを意味してますが、6室の支配星が12室に在住している為、ヴィーパリータラージャヨーガになっています。


      離婚が消えるという二重否定によって、それがどういった結果をもたらすか、そのナヴァムシャだけで形成されている二重否定がどのように働くかについてに興味を持っています。

コメントする

CAPTCHA