
最近、イーロン・マスクのテスラ社の株が急落しており、年初から7割下落したとニュースが伝えている。
2018年以来、最長の下落局面であるという。
米テスラ株急落 年初から7割下落 トヨタ3社分の時価総額吹き飛ぶ 2022/12/28 13:30 産経新聞 米テスラの株価が急落している。12月27日(現地)の取引で11.4%急落。年初からは69.93%下落した。時価総額は、年初の1兆1366億ドル(約138兆6000億円)から3418億ドル(約45兆7000億円)に減少した。 時価総額の減少額は約8000億ドル(106兆2700億円)にのぼり、自動車メーカーとして時価総額第2位であるトヨタのおよそ3社分の時価総額が1年で減少したことになる。 テスラの株価は2年ぶりの安値。CEOであるイーロン・マスク氏がTwitterの経営に時間を費やしていることや、同氏が「売却を予定していない」と言いながら、4月、8月、11月、12月とテスラ株を売却していることなどが、投資家の懸念を呼んでいる。 直近では、中国工場での生産一時停止が検討されているという報道があり、需要減速が懸念されている。また、米国では主力の「モデル3」と「モデルY」において7500ドル(約99万円)の値引きを提供していることも、業績不調を裏付ける。 (ITmedia NEWS) |
以前、イーロン・マスクのチャートは乙女座ラグナに修正したが、久しぶりにチャートを確認してみると、2022年12月14日にラーフ/金星期からラーフ/太陽期に移行していた。
ラーフ/金星期は、社会的に有名になる最初のタイミングであり、デビューの時期であると言われているが、イーロン・マスクの場合、ラーフのディスポジターは土星で、アンタルダシャーの金星との間で、2-5、5-9のダナヨーガを形成している。

ダシャーロードのラーフから見てもラグナロードで2室支配の土星が、5、10室支配のヨーガカラカの金星と1-5、1-10、2-5のラージャヨーガ、ダナヨーガを形成しており、ラーフ/金星期は素晴らしい時期であったと言える。
この2年間の間で、テスラ株は、上昇し、イーロン・マスクは世界長者番付1位に輝いた。
ブルームバーグ社が提供するチャートでもラーフ/金星期(2019/12~2022/12)にテスラ株の上昇がもたらされたことがはっきりと分かる。

然し、テスラ株が急落した為、イーロン・マスクは1位の座から転落したという。
思えば、最近、twitterを買収し、人員整理をしたり、色々騒動を巻き起こした挙句、自分はCEOを辞めるべきかといった情緒不安定なアンケートを行っていた。
アンケートを行ったのは、2022年12月18日だが、ちょうど、アンタル太陽期に移行した4日後である。
E・マスク氏のCEO続投を問うTwitterアンケート、「辞任すべき」が57.5% 2002/12/20(火) 9:27 CNET Japan Elon Musk氏は米国時間12月18日、自分はTwitterの最高経営責任者(CEO)を辞任すべきかどうかを問う、Twitterアンケートを開始した。その結果、投票に参加した1750万アカウントのうち57%以上が「Yes(はい)」を選択した。 Musk氏は18日、「私はTwitterのトップを辞任すべきか?」というアンケートを開始し、「投票結果に従うつもりだ」と付け加えていた。12時間にわたる投票が締め切られた直後の時点で、同氏は何もツイートしていない。 Musk氏が10月27日に440億ドル(約6兆円)でTwitterを買収してからの数カ月間、同社は混乱を極めている。同氏は、法律に違反していないすべての発言をTwitter上で許容するつもりだと述べて、「言論の自由絶対主義者」を自称していた。 一連の目まぐるしいポリシー変更について、同氏は18日、謝罪する姿勢を見せ、今後は大幅な変更について投票を実施すると約束していた。その上で、自身の進退を問うアンケートを開始したが、19日には過半数が辞任を支持した。 |
太陽は、ラグナから見て12室の支配星であり、ラグナロードで、10室支配の水星とコンジャンクトして、ラグナや10室の支配星を傷つけている。
それで、イーロン・マスクは急に自信を失ったようである。
それが、自分が辞任すべきかどうかをフォロワー達に聞くという、あの不可解な行動だったのである。
その自信の無さを確証するかのようにフォロワー達は、57%の人々が、「辞任すべき」と回答している。

イーロン・マスクの10室に在住する太陽をラグナとすると、木星、火星、ラーフ、土星、金星などの惑星が全て、6、8、12室などのドゥシュタナハウスに在住しており、水星期や太陽期というのは、実際は、後に続く、その下のサブダシャーの配置によって不安定な要素が現れることが分かる。
イーロン・マスクにとって、最も安定的な配置は、木星、土星、金星の相互アスペクトによって形成されるラージャヨーガやダナヨーガであり、ラグナから見て、3-9軸、月から見て、4-10軸で形成されて強力である。
これらの惑星のマハダシャーやアンタルダシャーの時期は、そこそこ良い時期に思われる。
特にマハダシャーのラーフは5室に在住し、ディスポジターの土星は、しっかりと、これらの軸で、ラージャヨーガやダナヨーガを形成している為、マハダシャーレベルでは良いはずである。
然し、アンタルダシャーによっては状況に波が生じてくる。

マハダシャーのラーフから見ると、太陽は8室支配で、6室に在住し、6室支配の水星とコンジャンクトして、6-8の絡みを生じている。
ラーフと、水星は絡んでおらず、この場合、ラーフから見た水星の支配と在住である8室や6室の象意がもろに顕在化するはずである。
そう言えば、以前、イーロン・マスクは、ラーフ/金星期に良くなるが、ラーフ/太陽期に悪くなると予想したことを思い出して、以前の記事を調べてみた。
2019/3/6付の記事『時代の寵児 イーロン・マスクについて』で、私は、以下のように予想した。
2019年末から2022年末にかけて、ダシャーはラーフ/金星期である。 ラーフ/金星期は、キャリア上における、その後の上昇の最初のタイミングであると言われる。 金星は出生図において9室支配で5室支配の土星と共に9室に在住し、ラーフから見ても5、10室支配で、ラグナロードの土星と5室でコンジャンクトしている為、良い配置である。 (中略) 従って、イーロン・マスクにとって、2020年はダシャーの観点からすれば良さそうである。 自動運転自動車の完成ヴァージョンを世間に発表するなどして、注目を集めるかもしれない。 (中略) また3、8室支配でラーフとコンジャンクトして5室に在住する火星に土星と木星のダブルトランジットが生じることから、創作活動(5室)の中断、思考、判断の変化や中断に直面する可能性がある。 (中略) その後のダシャーは、ラーフ/太陽期が続くが、既に述べたように太陽は12室の支配星で、10室の支配星とコンジャンクトして傷つけており、ナヴァムシャでも12室の支配星で5室に在住して、ケートゥと絡み、ダシャムシャでも太陽は8室の支配星で10室で減衰して、ケートゥと絡んでいる。 ケートゥは失望、裏切り、思い違い(誤診)などを表わす惑星であり、太陽期になるとこうしたケートゥの象意が噴出するものと考えられる。 従って、イーロン・マスクは、ラーフ/金星期に世間に華やかに業績を発表し、製品の発表などを行なうかもしれないが、その次のラーフ/太陽期に不測の事態に見舞われる可能性もある。 (2019/3/6『時代の寵児 イーロン・マスクについて』より引用抜粋) |
やはり、イーロン・マスクは、ラーフ/太陽期になるタイミングで、ピンポイントで悪い状況が訪れたようである。
アンケートでは、辞任すべきという意見が多ければ、それに従いますと表明していたのだが、実際に辞任すべきが過半数を超えた結果に対して、「この仕事を引き受けてくれる愚かな人を見つけ次第、CEOを辞任する。その後は、ソフトウェアとサーバーチームを担当する」とツイートして、皮肉を交えた回答を行っており、内心穏やかでない様子である。
彼が太陽期、あるいは、水星期に異常な感じになるのは、以前の事件で分かっていた。
それは、2018年の夏頃、増水したタイ北部の洞窟に閉じ込められた地元サッカーチームの少年たちのニュースが注目を集めている時にイーロン・マスクは救助が完了する直前にミニ潜水艦を携えて現地に訪れたのである。
実際、現場で救助に当たったダイバーがイーロン・マスクのこの行為を人気取りに過ぎず、迷惑だといったコメントをした所、イーロン・マスクがこのダイバーに対して、「小児性愛者」と罵るという騒動に発展した。
これが起こったのが、ラーフ/水星期である。
ラーフから見て、水星は6室支配で6室に在住しているが、ラグナから見て12室支配で、ダシャーロードのラーフから見て8室支配の太陽とコンジャンクトしている効果が出たのは明らかである。

従って、ラーフ/太陽期になった今、イーロン・マスクの状況は悪化した。
そして、トランジットの土星はこれまでは創造的な活動を表わす5室を通過していたが、まもなく2023年1月から6室水瓶座に移動してしまう。
既に2ヶ月を切っているので、その効果も出始めているのである。
ということで、イーロン・マスクの株価は急落し、twitterで、情緒不安定な発言をするようになったのである。
twitter社を買収し、従業員に週40時間以上働くか、そうでなければ退社するように促し、労使対立を引き起こすほどの強引なレイオフを行なったというのは明らかに6室の象意である。
然し、そのような意思決定を行いつつも、自信を失い、自分に確信が持てないというのが今のイーロン・マスクの状況なのである。
太陽は、ナヴァムシャでもダシャムシャでもケートゥとコンジャクトしているが、ケートゥは、裏切り、失望を表わしている。
裏切りと言えば、最大の裏切りは、半導体不足で、テスラ社の中国での生産がストップしていることである。
中国リスクというのは、グローバリゼーション推進派にとっては、完全に計算外の出来事なのである。
中国が世界の工場として、普通に機能していた時は西側諸国の部品の安定した供給先だったが、中国が独裁国家になった途端に米国の世界覇権への挑戦やゼロコロナ政策など、予測出来ない状況が起こって来ている。
またここ最近、色々メディアを見ていると、電気自動車は充電の設備が少ない為、充電が大変である。
遠出などをすると、充電ステーションを探すのが、一仕事である。
もし充電できずに途中で止まってしまったら、レッカー車に来て貰う羽目になりかねない。
電気自動車はまだまだそうしたリスクを抱えており、また1回の充電で走れる距離も少ない。
ウクライナでの戦争が長期化し、中国がアメリカによる制裁を受けるに従って、電気自動車の先行きが暗くなってきている。
むしろ、トヨタが推進する水素自動車の方が、脚光を浴びているくらいである。
おそらく、そうした世界情勢が、全て解決した後でなければ、回復は難しいのかもしれない。

ラーフ/太陽期の後は、ラーフ/月期になるが、この月期もラーフから見て、8室に在住しており、ラグナから見て、11室支配で12室に在住している為、それ程、良さそうには見えない。
その後、ラーフ/火星期になるが、火星はナヴァムシャで水星と星座交換などしており、この時期から資金繰りなどの面で、力を発揮すると思われる。
2026年5月27日以降のマハダシャー木星期になると、木星は、木星、土星、金星で形成するラグナから見て、3-9軸、月から見て、4-10軸で、ラージャヨーガやダナヨーガを形成することになる為、良さそうに見える。(但し、木星はダシャムシャで8室に在住している可能性も残る)
ナヴァムシャやダシャムシャのラグナがはっきりしない為、木星期どうなるかはっきりしないが、2026年5月27日から木星期に入るというのは、この頃までには、現在の世界情勢が、電気自動車が普及できるように大きく変化していることを意味しているようにも思うのである。
ジョーティッシュでは、ラグナが分からなければ、何もはっきりとしたことを言うことが出来ない。
逆に言えば、ラグナさえ分かれば、予測のスキルがあれば、当てることはそれ程、難しくない。
イーロン・マスクの出生図のラグナは既に乙女座だと分かっていたが、今回の騒動で、改めて、正しいことが確認出来た。
私はジョーティシュに関してはこうして記事を読んだり、調べたりして知っている程度のいわば、にわかと呼ばれる部類ですが、
もし自分の人生が有名人の事例のみならず、惑星配置やその時のダシャーなどの法則に忠実に機能していて、それがもし不幸な体験だったとしても、逃れられない仕方なのないものなのだとしたら、少しやりきれないような気もする次第です、長文失礼しました。