舛添要一の出生図を検証したが、獅子座ラグナである。
この検証を行うことで、色々、ジョーティッシュの基本法則についての気づきや再認識があった。
例えば、舛添要一は、東京大学法学部政治学科を卒業した後、1973年9月~1978年6月まで、
フランスのパリや、スイスのジュネーブにおいて政治学の研究員としての立場で留学生活を送っている。
この時期は、水星/水星期、水星/金星期で、ちょうどマハダシャー水星期に入ったタイミングで留学生活を送っている。
この水星期に何故、留学したのかを考えるときに、ラグナからみたPAC(ポジション、アスペクト、コンジャンクション)ではこのことを説明できないのである。
月からみて9、12室支配の水星が2室で11室支配の太陽と接合していることを見て初めて、留学生活を送ったことを納得することができる。
それは9室こそが、グル(教師)、高等学問、留学のハウスだからである。そして、12室も海外のハウスでグルのアシュラム(道場)という象意がある。
従って、ラグナからのPACで説明できなくても、少なくとも月からのPACで説明することが出来ていれば、それで十分なのである。
ラグナと月はジョーティッシュにおいて全く対等であるということである。
ラグナと、月のどちらか一方からのPACで、事象が説明できていればそれでよいのである。
然し、通常、ラグナからのPACにこだわってしまう傾向はあるのである。
つい月からのPACよりもラグナからのPACを重要視してしまう。
然し、実際にはそれらを対等に扱い、そのどちらからのPACも事象として現れると考えなければならない。
舛添要一の女性遍歴は非常に派手である。
1978年 フランス人女性と結婚
1981年 フランス人女性と離婚
1986年 片山さつきと見合い結婚 ※壮絶なバイオレンスと闘争を実演する
1988年 愛人A子さん出産、愛人B子さん出産
(1988年~1990年 A子さんB子さんの他に2人の愛人と交際)
1988年半ば 片山さつきと離婚
1990年 愛人A子さんの子供を認知
1995年 愛人B子さん2人目の子供を出産
1996年 現在の雅美夫人と再々婚
2000年 (雅美夫人との間に)長女誕生
2003年 (雅美夫人との間に)長男誕生
愛人や夫人を合わせて5人の子供がいて子沢山と言える。
木星が5室でムーラトリコーナの配置で強いため、子沢山である。
木星は数が多いことを表している。
然し、木星に凶星の火星が接合して木星を傷つけていることがポイントである。
従って、子沢山であるが、母親が違うなどの多少の複雑な注釈がついてくるのである。
また舛添要一には姉が4人いるそうである。
こちらも非常に数が多いのであるが、5室から兄姉の11室に強い木星と火星がアスペクトしているからであると考えられる。
木星と火星が3室にアスペクトすると兄弟が出来るというが、これを11室に適用すると姉兄が出来るということである。
ナヴァムシャでもこれが現れていると考えると、ナヴァムシャのラグナも獅子座として、11室に木星、火星が在住するようにすると納得できる。
この場合、出生図のラグナの度数は、獅子座における5番目のナヴァムシャ、すなわち、獅子座13°20’~16°40’となり、プールヴァパールグニーの第一パーダである。
ナヴァムシャのラグナを獅子座にするとラグナロードの太陽が4室でヴァルゴッタマとなり、強力な配置となる。
舛添要一が、東京都知事になったことが理解できる。
因みに東京都知事というのは、ある意味で、平均的な政治家には手が届かないステータスである。
内閣総理大臣とは比較できないが、普通の大臣になるよりも難しいステータスである。
この4室でヴァルゴッタマの強い太陽がその地位をもたらしたと考えると納得できるのである。
因みにドレッカーナ(D3)を見ると11室の支配星が3室に在住しているが、兄弟姉妹の中で、最年長か最年少の配置が形成されている。
これは過去において何例かで調べてみたが、出生図で形成されていなくても、ドレッカーナで形成されている事例が見られた。
おそらくドレッカーナでもこの法則を出生図と同じように使えるのである。
ドレッカーナチャートでラグナに強い木星が配置し、火星が接合して、土星が絡んでいる配置は、ラグナの強さを物語っている。
これは姉が沢山いることを表している証拠である。
分割図においては、分割図の象意がよいかどうかを判断する材料として、ラグナの強さが挙げられる。
この場合、ラグナに惑星が集中しており、非常に強いことが分かる。
舛添要一のラグナについては、最初の段階で、獅子座ラグナではないかという直感があったのである。
あれだけテレビに出演しているからには3室にタレントのような顕著な配置がなければならないし、また女性遍歴や女性問題を考えると、獅子座1室に6、7室支配の土星が在住していることが妥当である。
更に東大の法学部に入学し、海外に留学して高度な学問を学んできて日本の知識人の一人に数えられていることなどを考えると5室が顕著に強くなければならない。その5室には法律を表す木星が在住していることがベストである。
このような観点が並列的に同時的に思い浮かんだ後、ほぼ獅子座ラグナではないかという推測を持って、ダシャーの詳細な検証を始めるのである。
従って、全く手当たり次第にラグナを12通り試している訳ではない。
ほぼ獅子座ラグナではないかという大まかな予想が立った後で、そのことを確認するために詳細なダシャーの検討をしているのである。
全く見当がつかないところからロジカルな手続きによって解が導き出されるということではないのである。
従って、まずはざっくりとした大雑把な理解や人物像の把握が必要である。
その後で、細部を詳細に検討していくのである。
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