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日本保守党の旗揚げ -百田尚樹について-

2023 10/16


ジャーナリストの有本香と共に2023年6月に保守結党宣言をしていた百田尚樹が、9月13日に新党の名称を「日本保守党」と発表した。


正式の結党は、10月17日だという。


既にX(旧twitter)のフォロワー数は、開設わずか15日で自民党を超えて、25万に達し、現在、30万に到達している。


2021年12月1日付の記事『百田尚樹について -『永遠の0』は魚座の献身、自己犠牲を表現した作品だった-』において、百田尚樹のラグナを双子座ラグナに設定したが、おそらく、それは間違いだと気づいた。


今回、この「保守新党結党宣言」によって、再度、ラグナを検討した所、おそらく、牡羊座ラグナである。






百田尚樹と言えば、放送作家から出発して、小説家となり、著作がベストセラーとなって、2019年12月の段階で、累計発行部数が2000万部を突破している成功した作家である。


ラグナを特定した場合、こうした作家としての巨大な成功が説明出来なければならない。





百田尚樹は、政治に関心が高く、2018年に刊行した『日本国紀』に見られるように日本の建国の歴史に遡って、日本人のアイデンティティーを問い、125代に続く、万世一系の皇統(天皇の血筋)が、世界の中でも唯一であるという点を日本人が誇りにすべき国の根幹であると考えている。


そのように政治に関心が高く、国家の根本的な哲学、イデオロギーなどを求めている点は、思想や考えを表わす5室に太陽や木星が絡んでいる可能性が高い。



牡羊座ラグナであれば5室支配の太陽が5室にアスペクトバックし、獅子座5室には9室支配の木星が在住して、5-11室の軸で、太陽と木星が相互アスペクトして、5-9のダナヨーガを形成している。



太陽がアスペクトバックすることで、獅子座5室で、あたかも木星と太陽がコンジャンクトしているような配置となっており、5-11の軸で、強力なダナヨーガが形成されている点が、おそらく、作家として大成功した理由である。



百田尚樹が、小説かとしてデビューしたのは2006年で、ちょうどマハダシャー金星期に移行した直後から、小説家としての成功が始まっている。




小説家としての歩み

2006年 『永遠の0』(太田出版)を発表し、小説家としてデビュー。

2009年、『BOX!』が第30回吉川英治文学新人賞候補、第6回本屋大賞の5位に選出され、映画化もされた。

2012年10月15日付オリコン“本”ランキング文庫部門で『永遠の0』が100万部を突破。文庫部門では13作目。

2013年、『海賊とよばれた男』で本屋大賞を受賞。「直木賞なんかよりもはるかに素晴らしい、文学賞の中で最高の賞だ」と喜び、その発言でも注目を集めた。

同年9月から『週刊新潮』にて『フォルトゥナの瞳』を連載開始した。これは小説家デビュー以来、初の週刊誌連載となる。

2019年6月12日に、小説家引退を宣言。

2019年12月、著作の累計発行部数が2000万部を突破したと発表した。

(wikipedia 百田尚樹より引用抜粋)



前回、双子座ラグナで検討していたが、牡羊座ラグナにした場合でも月ラグナが双子座になり、双子座から見て、金星は5室の支配星で10室で高揚している。







5室の金星や木星は作家を生みだす典型的な配置であるが、特に金星が5室に絡むと、物語性のある面白い小説を書けるのであり、木星が5室に絡むと哲学や聖典の知識など、古典を引用するなどして、重厚な作品を生みだすことが出来る。


ジャイミニスートラなどでもカラカムシャラグナから見た5室の金星や木星は、作家を生みだす配置とされている。


マハダシャー金星期に移行してから、もちろん月ラグナから見た5室支配で10室で高揚する金星が発動して、小説家としての才能が開花したと思われるが、牡羊座ラグナに設定すると、金星のディスポジターで5室に在住する9室支配の木星も発動して、それが5室支配の太陽と相互アスペクトして、5-11軸で強力なダナヨーガを形成している為、小説かとしての大成功がもたらされたのである。


その際、木星と太陽などが介在して、政治イデオロギーが強く出て来る為、『永遠の0』にしても『海賊とよばれた男』にしても、日本人の生き様や精神論を問う内容となっているのである。


因みに木星は獅子座のマガーに在住しているが、マガーは先祖や霊を敬うナクシャトラであり、神を恐れ敬うナクシャトラである。


ナクシャトラの支配星は、ケートゥであり、精神性を表わすが、通常、マガーの人の精神性は、先祖供養とか、墓参りとか、先祖を非常に敬う所に現れる。


その為、万世一系の皇統を恐れ敬ったり、ゼロ戦の勇者や、戦没者の英霊などに敬意を表するのである。



百田尚樹の場合、5室支配の太陽が理知的で、公平性があり、論理性や客観性のある水瓶座ラグナに在住した上で、5室の獅子座にアスペクトバックしている為、保守思想家であっても、常識を備えており、極右的ではあっても、ある程度の客観的な識別力を備えていると考えられる。




『ラブアタック』への出演と結婚のエピソード


百田尚樹は、同志社大学法学部在学中に『ラブアタック!』(朝日放送)に出演し1978年当時大学3年生で6回目の挑戦などをする常連だったという。


私は、その時、10代だったが、その番組をテレビで見たことを覚えている。


挑戦者たちのうち、ゲームで勝ち残った者が、最後に女性に愛の告白をし、選ばれればカップル成立で、選ばれなければ奈落の海に沈むという設定だったと覚えている。


そうした番組に6回も挑戦するというパーソナリティーが、いかにも猪突猛進型で、単細胞で、あまり深く考えない、直球勝負の牡羊座そのものである。



そして、後日、『ラブアタック!』に出演した仲間と同窓会をした際に現在の夫人と出会ったという。


夫人は、『ラブアタック!』の元かぐや姫で、百田尚樹が番組に出演した際のかぐや姫ではなかったが、同窓会で、出会ったので猛烈にアタックしたということである。



ネットの情報によれば、夫人は京都大学経済学部卒の才女で、美人であるということで、写真も掲載されている。



百田尚樹は、X(旧twitter)で、この美人の夫人をネタにして、ツイートすることが多い。





※15歳の頃の夫人の写真


夫人は、メディアや公の場に登場せず、百田尚樹のツイートの中で、間接的にしかその存在が知られないが、おそらく、7室支配で魚座12室で高揚する金星が表示体なのである。




ちょうど、21歳の頃に京都で出会ったということから、おそらく1977年頃である。





1977年1月1日のトランジットを確認すると、牡羊座ラグナであれば、1-7軸にラーフ/ケートゥ軸がトランジットし、木星がラグナを通過し、土星が3室で逆行して、7室支配の金星にアスペクトしている。





また同年9月の時点でのトランジットを確認すると、木星が双子座をトランジットして、7室にアスペクトし、土星が獅子座5室から7室にアスペクトして、7室にダブルトランジットしている。



また双子座の月ラグナから見ると、木星が7室にアスペクトし、土星が7室支配の木星とコンジャンクトして、7室にダブルトランジットしている。



従って、1977年頃(21歳)の頃に現在の夫人と出会ったというのは、納得することができる。



そして、この夫人と、30歳前後で結婚したそうである。



30歳と言うと、1986年であり、その時のダシャーは、水星/金星期辺りである。





ナヴァムシャのラグナ


今回は種々の理由から、出生図のラグナを牡羊座アシュビニー第1パダに設定し、ナヴァムシャのラグナも牡羊座ではないかと考えている。





水星/金星期に結婚したということであれば、ナヴァムシャが牡羊座ラグナであれば、マハダシャーロードの水星は結婚生活の2室に在住し、またディスポジターは7室支配の金星である。


そして、アンタルダシャーロードの金星は、7室支配の金星である為、このタイミングでの結婚が説明できる。



因みに恋愛の5室の支配星である太陽が、7室支配の金星と共に10室に在住し、ラーフとコンジャンクトしている配置が、『ラブアタック!』に6回も出演して、何度もかぐや姫に告白して敗れ去ったことを表わす配置ではないかと思われる。



10室は誰からも見られ知られるハウスであり、当時、高視聴率番組だった『ラブアタック!』に出演して、大衆の前に身を晒し、その上で、女性に猛烈に告白して、フラれるというのは、まさに10室で、7室支配の金星とラーフがコンジャンクトし、更にエンターテイメントの5室支配の太陽が絡んでいる配置である。


出演者たちは、番組の中で、様々なゲームで対戦し、勝利者が女性に告白できるというエンターテイメントである。



おそらく、月から見て5室の支配星である金星が8室で、食欲、性欲、睡眠欲を表わす3室支配の太陽やラーフとコンジャンクトしている為に毎回、かぐや姫に告白し、フラれるといった、挫折を繰り返し、煩悩の中にあったのである。



また金星は5室支配の太陽とコンジャンクトしており、月から見て5室の支配星でもある為、マハダシャー金星期に作家として成功したことも表わしている。





結婚した1986年のトランジットを見ると、ラーフ/ケートゥ軸が1-7軸にあり、土星が8室を通過して、2室にアスペクトして、木星が2室にアスペクトして、結婚生活の2室にダブルトランジットしている。





更に同年3月20日頃になると、木星は水瓶座に移動して、7室にアスペクトし、土星は逆行して、7室に絡むため、7室にダブルトランジットが生じることになる。



いずれにしてもこのタイミングで、結婚したことが納得できる。





放送作家としてのキャリアの積み重ね


こうして、同志社大学の学生時代に『ラブアタック!』に6回も出演していた百田尚樹は、その後、大学を中退してブラブラしていた時にこの番組を通じて知り合ったディレクターから、番組の裏方で働いてみないかと誘われて、放送作家の道に進んだようである。



大学に5年いてから退学したということから、おそらく23歳ぐらいの1979年前後の出来事である。







1979年は、ちょうどマハダシャー土星期の最後のアンタルダシャーで、土星/木星期であり、次のマハダシャー水星期への変化が始まっていた頃である。



水星は3、6室支配で、文筆の3室を支配し、10室に在住していることから、3-10の絡みで、メディアの仕事を表わしている。



しかし、水星は3、6室支配である為、機能的凶星で、6室の支配星であることから、奮闘を表わしており、テレビの裏方で、台本を量産するという、やっつけ仕事のような状態にあったと思われる。



水星は必ずしもテレビの業界で華々しく成功するような配置ではないが、しっかりと下積みの生活を送ったようには見える配置である。



そして、1998年6月からマハダシャーがケートゥ期に移行し、ディスポジターの金星が発動して、徐々に小説家への道が開けてきたものと思われる。







実際に小説家としてデビュー出来たのは、2006年であり、マハダシャー金星期(2005年6月~)になってからである。



興味深いことに3、6室支配の水星は10室に在住して、3-10の絡みを生じ、メディアの仕事を表わしているが、水星はシュラヴァナ(月)に在住しており、支配星の月は、再び、メディアの3室に在住している。



月は3室で、双子座のプナルヴァス(木星)に在住しているが、双子座ということでは、再びディスポジターが3室支配の水星となり、そして、プナルヴァスということでは、支配星の木星が、著述を表わす5室に在住して、5室支配の太陽と相互アスペクトしている。



そして、5室に在住する木星は、獅子座のマガーに在住しているが、ディスポジターの太陽は5室の支配星で、マガーの支配星であるケートゥは、牡牛座のローヒニーに在住している。



牡牛座の支配星は、月から見た5室支配の金星であり、またローヒニーの支配星である月は、双子座の3室に在住している。



といったように惑星がディスポジターや在住するナクシャトラの支配星を通じて、何度も5室や3室に絡んでくるというのが、百田尚樹のチャートの特徴である。



まさに文筆の仕事をしたり、作家として、生きていくような配置となっている。




ここまでで牡羊座ラグナであることがはっきりしてきたが、ここで、例えば、同志社大学を中退するという形で、学業が中退したのは何故かといった疑問にも牡羊座ラグナは上手く答えを与えてくれることが分かる。





学業の中断や小説家からの引退


百田尚樹が、同志社大学を中退したのは、23歳ぐらいの1979年前後だが、土星/木星期である。



マハダシャーロードの土星は中断の8室から5室にアスペクトして5室を傷つけており、また木星は9室支配で5室に在住しているが、土星のアスペクトを受けて傷つけられている。







つまり、土星/木星期は、そうした5室を傷つける土星と土星から傷つけられた5室の在住星としての木星という形で、学業の中断をもたらしたのである。



土星は学業の中断をもたらしたが、一方で、ディレクターから誘われて、放送作家としての仕事を得る幸運も得ているが、これは自分から進んで見つけたというよりも、ディレクターからの働きかけによるものであり、棚から牡丹餅的な幸運であった。



このように仕事が誰かの紹介で得られるパターンは、10室の支配星が8室に在住している場合に生じるのであり、この場合、百田尚樹の場合、10室支配の土星が8室でラーフとコンジャンクトし、そこに9室支配の逆行の木星がアスペクトする配置によって、得られた幸運かもしれない。(つまり、土星は学業の中断をもたらしたが、一方で、仕事を与えたのである。)



また2019年6月12日に小説家の引退を宣言しているが、まさに著作の累計発行部数が2000万部を突破しようとする直前の小説家としてのキャリアの最も脂がのったタイミングでの出来事であった。



2019年6月12日は、金星/土星期であり、上述したようにアンタルダシャーロードの土星は5室にアスペクトして5室を傷つけており、作家としての著述活動の中断を表わしている。



そして、金星/土星期は、乞食から王になるか、王から乞食になるかといった時期であり、金星や土星が機能的吉星にならない牡羊座ラグナにとっては、厳しいタイミングかもしれない。



金星から見て、土星は11、12室の支配星であり、獲得と損失を表わす厳しいタイミングである。



これまで稼いできた名声や評価を一夜にして失う時期とも言えるタイミングである。



そうしたことで、小説家を引退することで、小説家としての名声や評価を突然に手放してしまった。





「日本保守党」の起ち上げ


そして、小説家を引退した後、百田尚樹は、これまで以上に激しくyoutubeなどを起ち上げて、政治的な保守言論を活発化させるのである。



これは今にして思えば、日本保守党の立ち上げへの布石であったと考えられる。







ジャーナリストの有本香と共に2023年6月に保守結党宣言をして、9月13日に新党の名称を「日本保守党」と発表したのだが、このタイミングも意味があったと考えられる。



これらの6月や9月13日といったタイミングの直近において、トランジットの土星や木星が逆行を開始しているのである。



【逆行の開始】
2023年6月17日 水瓶座で土星逆行
2023年9月4日 牡羊座で木星逆行



まず、6月17日に水瓶座で土星が逆行することによって、11室だけでなく、10室にも絡んでいる。



そして、9月4日から牡羊座で木星が逆行することで、10、11室の支配星である土星にアスペクトしている。



そのことで、木星と土星が、10室と11室にダブルトランジットしたのである。



大舞台に立ち、社会的に誰からも知られ見られる立場に立つという意味で10室にダブルトランジットが生じ、そして、政治的志を同じくする人々のコミュニティーを起ち上げたという意味で、11室にダブルトランジットが生じたことを意味している。






そして、木星と土星が逆行することによって、4室蟹座にダブルトランジットが生じるが、選挙に打って出るよりも先に政治団体を立ち上げる場合には4室が絡む場合が多い。



何故なら、政治団体を起ち上げる場合、組織運営の為の事務所が必要であり、またこの段階では公の活動というよりも、私的な活動に近いものがあるからである。



(それについては、以前に別の記事の中でも述べたが、4室が強く、自分自らが政治に打って出るよりも政治団体の育成に力を入れているNHKから国民を守る党の立花孝志や、れいわ新撰組の山本太郎のチャートを見てもそれはよく理解できる)




そうしたことで、4室や10室、11室にダブルトランジットが成立したタイミングで、百田尚樹は、日本保守党を立ち上げたのである。




これは非常に納得できるタイミングである。




現在、百田尚樹は、金星/水星期であるが、マハダシャー金星期の最後から2番目のアンタルダシャーであり、ダシャーチッドラに入りつつある時期である。



次のマハダシャー太陽期が見えてくる時期であり、太陽期の出来事が起こり始める時期である。







この太陽期は明らかに政治活動を表わしている。



もしナヴァムシャのラグナが牡羊座で正しければ、太陽は10室に在住して、政治活動を表わしており、政党の党首として、政治家を政界に送り込む可能性が出てくる。



またナヴァムシャが正しければ、ダシャムシャのラグナもおそらく牡牛座に収束するが、ラグナには太陽が在住し、ラグナロードでラグナで定座に在住するマラヴィアヨーガの金星とコンジャンクトして強力である。



この配置からすると、かなり政治活動において成功することが予想される。



それを象徴するものとして、X(旧twitter)のフォロワー数は、開設わずか15日で自民党を超えて、25万に達し、現在、30万に到達しているという事実がある。



出生図では太陽は5室支配で、11室に在住し、9室支配の木星からのアスペクトを受けているが、吉星である水星と金星に両側を挟まれて、シューバ・ウバチャリヨーガを形成し、非常に吉祥である。



太陽期は、賛同者や協力者に囲まれて、党員を拡大し、自らの政治イデオロギーを存分に発展させ、普及させることが予想される。



しかし、それでいて、太陽は水瓶座に在住している為、偏屈な右翼民族主義者にはならず、ある程度の客観性を保てる可能性があり、右傾化し過ぎないバランスも保つと考えられる。



(但し、太陽は、シャタビシャー(ラーフ)に在住しており、ラーフは土星と共に8室蠍座に在住しており、この配置が水の星座の封建的な価値観に固執する可能性を残している。またナヴァムシャで、5室支配の太陽が山羊座に在住していることも家父長制的で封建的な価値を体現し、保守思想をもたらす配置と考えられる。)




日本は、あまりにも自虐史観に偏り過ぎてしまった為、万世一系の皇統を尊重し、日本人としての誇りを取り戻すことを主張したとしても、それ程、おかしなことにはならない。



むしろ、対米従属に終始し、目先の利益だけを考えて、自民党が国民を守るという保守政党としての魂を失ってしまった今、日本保守党は、保守の本流としての存在意義を高めるかもしれない。



最近、参政党などが票を伸ばしているようだが、国民を裏切る不甲斐ない自民党の対立軸として、自民党に代わる新たな真の保守政党として、日本保守党は、存在感を増していくはずである。



そして、政界再編に一役買うものと思われる。







※因みに残念なことに有本香の出生データは非公開であり、出生図の作成が出来なかった。今回は百田尚樹のラグナ修正のみ行った。






(参考資料)

圧巻の〝自民超え〟日本保守党のⅩフォロワー数、国内政党で1位に 開設わずか15日で大躍進 百田尚樹氏「歴史的だ」 
2023/9/16 15:00 zakzak by 夕刊フジ

ベストセラー作家で保守論客としても知られる百田尚樹氏と、ジャーナリストの有本香氏が立ち上げた「日本保守党」の公式X(旧ツイッター)アカウントのフォロワー数が15日、自民党のXフォロワー(約25万1700)を抜いて国内政党で1位となった。今月1日のアカウント開設からわずか15日での大躍進に百田氏は緊急のユーチューブライブで喜びを語った。

「これは歴史的なこと。歴史的瞬間って、そんなにオーバーじゃないと思う」「Xは特殊な人の集まりではない。老若男女、さまざまな人が参加している。半月ですべての政党を追い抜くというのは前代未聞ですわ」「既存の与党野党に対する不満が集まっているともいえる」

百田氏は15日午後7時23分、日本保守党のフォロワー数が25万1778に達し、自民党側を抜いたことを確認して、こう語った。

カウントダウンのライブ中継は、同7時10分ごろから行っていた。

百田氏は「えらいこっちゃなあ! しゃべってる間にまた増えた。(抜くのは)今晩遅くぐらいじゃないかと予測していたんですが」などと話しているうちに、1位に躍り出た。16日午前9時現在のフォロワー数は25万8200超に増えている。
参照元:圧巻の〝自民超え〟日本保守党のⅩフォロワー数、国内政党で1位に 開設わずか15日で大躍進 百田尚樹氏「歴史的だ」 
2023/9/16 15:00 zakzak by 夕刊フジ
テリー伊藤対談「百田尚樹」(1)放送作家になったきっかけは…
2014年8月26日 09:52 Asagei+plus

●ゲスト:百田尚樹(ひゃくた・なおき) 小説家、放送作家。1956年生まれ、大阪府出身。「探偵! ナイトスクープ」(朝日放送)をはじめ、多数のテレビ番組の制作を担当。06年「永遠の0(ゼロ)」で作家デビューし、13年「海賊とよばれた男」で本屋大賞を受賞した。NHK経営委員を13年11月より務める。クラシック音楽にも造詣が深く、最新刊「至高の音楽 クラシック永遠の名曲」(PHP研究所)が発売中。

 国家と政治について真正面から論じる作家・百田尚樹氏。戦後69年目の今夏、慰安婦問題を巡る過去報道について朝日新聞がついに虚偽性を認めた。そんな中、同じテレビマン出身の天才テリーが、百田氏の表現者としての原点から、日中韓問題の争点まで、本音を鋭く聞き出した!

テリー 百田さんはもともと「探偵! ナイトスクープ」の放送作家なんですよね。放送作家には、なろうと思ってなったんですか。

百田 いやいや、恥ずかしい話なんですが、私は大学を中退しまして、何も仕事がなかった時に、テレビのディレクターに「ブラブラしてるんだったら、放送作家でもやるか」と言われたんです。なぜそんな声がかかったかというと、当時、朝日放送で「ラブアタック!」という視聴者参加番組があったんですよ。

テリー もちろん知ってますよ。僕はあれを見て「ねるとん紅鯨団」を考えたんですから。

百田 ああ、そうですよね。あの当時、関西では「プロポーズ大作戦」「パンチDEデート」、それから「ラブアタック!」、この3本がすごく当たったんです。それがひととおり終わったあとに「紅鯨団」が出てきて、それはまさにさっきの3本の要素が全部合わさった感じですね。僕はあれを見た時に、あの時代が復活したなという感じがありました。おもしろかったです。

テリー ありがとうございます。それで百田さんは、その「ラブアタック!」に出ていたんですか。

百田 はい。当時はね、まだ男女が対等じゃなく、1人の女の子が「かぐや姫」といって高いところにいるんです。それを目指して5人の男たちがいろんなアホらしいゲームをして、1人ずつ落ちていって、最後に残ったやつが求婚できる。だからといってカップル成立とは限らない。女の子が「こいつ嫌いや」って思ったら落ちていくんです。いいと思ったら、上のくす玉が割れて、カップル成立と。

テリー 懐かしい(笑)。

百田 それが第1部で、第2部では今度は4人の男がそれぞれ女の子に向かって自己PRを30秒、そして彼女に対して歌をささげて、そこで女の子は1人を選ぶと。その男を「アタッカー」と言うてたんですが。

テリー 「恋のアタッカー」だ。

百田 そうそう。アタッカーの中にも変なのがいまして、女の子はどうでもいい、とにかく会場をどんだけ沸かすか、ブラウン管の向こうで見てる視聴者をどれだけ笑わすかと。

テリー いかにも関西ですね(笑)。

百田 そういう男は当然、落とされますけど、視聴者から、あいつをもう1回見たいというリクエストみたいなのがあってね。そういう人間ばっかり集めて、年に何回か「みじめアタッカー大会」というのをやってたんです。

テリー 見てました、見てました。

百田 その「みじめアタッカー大会」の常連やったんですよ。十何回出ました。

テリー そういうことか!

百田 そうなんです。それで大学を中退した時に、ディレクターから「おもしろいセンスしてるから、今度は裏方でやってみいひんか」って言われて、この業界に入ってきたんです。

テリー それで構成作家になって、テレビ業界の巨匠になったわけじゃないですか。そこからどうして小説家を目指したんですか。

百田 テレビの仕事って大勢で作りますよね。それも楽しいんですけど、小説というのは始めから終わりまで全部自分の仕事ですから、100%自分のアイデアだけで勝負してみたいという気持ちもどこかにあって。あと東京は作家の仕事が専門化されていますが、関西では何でもやるんですよ。私はディレクターもやりましたし、ラジオの生放送に出たり、クイズ番組やコント、漫才の台本も書く。「あらかた全部したな」という思いもあったんです。

テリー なるほど。

百田 その時にちょうど50歳になったんですね。「昔だったら人生終わってるな」と。「ちょっと遅いかもわからんが、新しい人生にチャレンジしてみようかな」という気持ちもありました。

参照元:テリー伊藤対談「百田尚樹」(1)放送作家になったきっかけは…
2014年8月26日 09:52 Asagei+plus
テリー伊藤対談「百田尚樹」(2)“特攻隊”をテーマにした理由

2014年8月27日 09:52 Asagei+plus

テリー そこで最初に書いたのが「永遠の0」ですね。特攻隊を題材に選んだ理由は、何だったんですか。

百田 初めて小説を書こうと思った時に、父親が末期ガンやったんですよ。「あと半年」と言われて。父親は大正13年生まれで、戦争体験者。その1年前には、私のおじもガンで亡くなっていて、彼も戦争体験者だったんです。「あの戦争を戦った人が日本から消えていくんだな」と思った時、僕らはその体験を下の世代に伝えておく義務があるんじゃないかと思ったんです。戦場で死んだ人間は約230万人いるんですが、特攻で死んだ人間は1万人ぐらいなんです。だから全戦死者の中で、特攻で死んだ兵士は本当に少ない。ただある意味、あの悲劇を象徴している存在でもありますよね。「お前は明日死ね」と言われて死ぬわけですから。230万人の、いわゆる象徴として特攻隊を描きたいなと思ったんです。でも最初はどこの出版社に持っていっても、突き返されましたね。

テリー 今や大ベストセラーになって、私は映画を2回も見ました。とてもすばらしい出来ですよね。

百田 映画化やドラマ化のオファーはたくさんあったんですが、脚本を見て全てお断りしていました。しかし、山崎貴監督が持ってこられたシナリオを読んで、これはすごいと。これやったらお任せしますと言ったら、本当にすばらしいものができました。

テリー 映画は、合コンをするような現代の若者の姿と、昔の戦争シーンを交互にずっと見せていくわけですが、百田さんは今の若者をどう思いますか。

百田 表面的にはすごく変わった感じがします。かつての日本人は、自分の欲望をそんなに出さなかったですよね。ここはグッと我慢とか、個を抑えて周りのことを考える気持ちが強かった。しかし今は自由主義社会で個人主義と言われていますから。でも、僕は本質的には一緒だと思うんですよ。というのは、僕は95年の阪神・淡路大震災を経験しました。その時に日本人はすごいなと思いました。

テリー というのは?

百田 私の家の近くで、周りの家はみんな焼けてしまって、たまたま建物がガッチリ作ってあったコンビニが残ったんです。みんなお金も何もないんですが、そのコンビニの店長は、来た人に品物を持っていっていい、余裕ができたらお金を持ってきてくださいと。それで品物は全部なくなったんですが、あとでみんなお金を持ってきてくれて、結局は商品代の何倍にもなったというんです。すごい話ですよね。

テリー ええ。

百田 それから東日本大震災の時。知り合いの方から聞いたんですが、アメリカ軍のパイロットが救援物資を届けるため小学校の校庭に降りる時にすごく怖かったと。というのは、過去にさまざまなところで救援物資を届ける仕事をしてきて、ヘリコプターで降りた瞬間に群衆が殺到する。これが怖い。それでおそるおそる降りたら、代表が1人やって来て「ありがとうございます。今から品物を受け取ります」と言って、みんなで整然と受け取っていく。そして品物を全部降ろさないのに「ここの人数だとこれで足りますから、あとの物資は別のところに持っていってください」と。非常に驚いたと言うんですね。

テリー なぜ日本人は違うと思われますか。

百田 本質的に優しさを持っている民族だと僕は思っています。若者は好き勝手にやっているようだけど、いざとなったらきちんとした行動ができる国民性だと思います。

テリー 百田さんみたいに影響力のある方がそういうふうに言ってくださるのはうれしいですね。

百田 僕は日本にはまったく失望してないんです。ただ、豊かになりすぎたとは思います。僕は「永遠の0」と「海賊とよばれた男」という2つの作品を書いて思ったのは、戦争直後の日本はどれだけ貧しかったんやと。恐らく世界最貧国やったと思うんです。あらゆるインフラを破壊され、莫大な賠償金を背負わされ、大きなマイナスからのスタートだった。それが20年もたたないうちに東京オリンピックを開き、アメリカもイギリスもできなかった新幹線を通し、どれだけ復興したんやと思うんです。

テリー 奇跡的な回復力ですよね。

百田 最近、若い人と話した時「あなたたちは高度経済成長も、バブルも経験した。しかし僕らは、生まれてからずっとゼロ地点だ」と言われ、少し情けない思いがしました。この60~70年の間に、僕らの父親と祖父の世代がどれだけ積み重ねてきて今があるのか、ということを知ってもらいたいと思いますけどね。

テリー 確かにそうですね。

百田 豊かすぎるんです。僕らには夢も希望もないなんて言うやつがブランドバッグから携帯取り出してしゃべっとるんですからね。
参照元:テリー伊藤対談「百田尚樹」(2)“特攻隊”をテーマにした理由

2014年8月27日 09:52 Asagei+plus
テリー伊藤対談「百田尚樹」(3)安倍内閣は50年後を見据えた政権?

2014年8月28日 09:52 Asagei+plus

テリー 若者の性についてはどう思いますか。

百田 それは逆にテリーさんに聞きたいですよ。風俗業界に最近の若者はよく行ってるんですか。

テリー 自分で処理派が多いですね。TENGAっていう、モノのことは知ってます?

百田 知らないです。

テリー ダメですよ、知らないと。日本は大人のオモチャに関していうと世界でダントツの金メダル級ですから(笑)。セックスをすると、あとが面倒くさい。だから、自己完結してる若者が結構多い。

百田 ああ、わかる気もしますね。僕らの若い時にはそんなものはないじゃないですか。ビニ本ぐらいしかなくて、それも高いし。だから自分で処理するにも想像力を働かせるしかなかったけど、今は想像力を働かせる必要がないもんね。

テリー 今は「左手にスマホ、右手に○○○」。TENGAも本当によくできていて、非常に売れている。アダルト業界にも、やっぱり天才っているんですよね。

百田 残念ながらNHKの「プロジェクトX」では取り上げられないネタですけど(笑)。

テリー NHKといえば、百田さんはNHKの経営委員ですよね。

百田 ハハハ、風当たりはきついですわ。僕がちょっと何か言うたら「NHKの経営委員がそんなこと言うてもええんか」って、片っ端から言われますのでね。

テリー 何も言わなかったら百田さんを入れる意味がないですもんね。百田さんは「作家というものは、政治的な発言は時としてはしなくてはいけない」というお気持ちがあるかと思いますが、今の安倍政権についてはどう思われますか。

百田 僕は非常に勇気のある政治家やと思いますよ。日本の政治家は、高い地位に上がれば上がるほど発言を控えて、敵を作らないようにする。日本の10年後、20年後の国益よりも、「向こうが謝れ言うから謝っといたら今は何とかなるやろ」でやってると。そのひと言、ひと言の積み重ねが今、大きな問題になっているんです。

テリー 例えば、どんなことですか。

百田 尖閣問題でもね、田中角栄が日中国交回復をした時に、トウ小平が「尖閣は棚上げにしときましょう」って言うたんですね。もともと日本の領土だし、日本が完全に実効支配しているんですけど、日本はアホみたいに「わかりました」と。そしたら50年後に中国は、「あれは棚上げやからね。お前とこの領土じゃないからね」って言いだすんです。従軍慰安婦でも「謝ってくれたら何にも言わんから」「ほならいちおう謝っとくわ」と。それから10年、20年して「あの時、謝ったよね。認めたよね。ちゃんとしてね」って。

テリー 今の安倍さんは違いますか。

百田 違うと思いますね。今、日本は歴史問題で国際的に‥‥いえ、国際的にじゃないんです、ほんまは中国、韓国だけなんですよ、いろいろと批判を伝えてくるのは。これは30年前、40年前、50年前の政治家たちのツケが回ってると思うんです。安倍さんはそうじゃない。日本の10年、20年後、あるいは自分の亡くなった50年後のことをにらんでいると思います。あの人は、わざわざそんな偉そうなことは自分からは言いませんけど。
参照元:テリー伊藤対談「百田尚樹」(3)安倍内閣は50年後を見据えた政権?

2014年8月28日 09:52 Asagei+plus
テリー伊藤対談「百田尚樹」(4)A級戦犯合祀という外交カード

2014年8月29日 09:52 Asagei+plus

テリー 靖国問題はどうお考えですか。

百田 話すと長いんですけど。昭和20年に戦争が終わって、昭和60年までの40年間、日本の歴代総理は58回参拝している。その58回参拝した中で、中国は1度たりとも抗議も非難もしなかったんです。昭和53年にA級戦犯を合祀しているんですが、その間の7年も歴代総理は20回以上参拝しているんですよ。それでも中国はひと言も言わなかったんです。

テリー ふむふむ。

百田 ところが、昭和60年に朝日新聞が総理の靖国参拝を大々的に非難した。さらにその記事を中国に持っていって、注進しにいったんです。「日本の総理はこんなA級戦犯を合祀してる靖国参拝にずっと行ってます。どう思いますか、私らはそれを攻撃しようと思ってるんです」。そこで中国は初めて抗議した。今でこそ日中間の問題になってますが、もともと火をつけたのは朝日新聞なんです。つまり中国は「あ、文句言うたら、これは政治外交カードになるのか」と思ったんですね。ですから、この問題は本来、日本の国内の反政府運動の一環から始まったと僕は見ているんです。

テリー A級戦犯を合祀しているかぎりは、中国も韓国も、今後も言ってきますよね。

百田 日本人の多くは「A級戦犯とは何か」ということを本当は知らないんですよね。

テリー 日本人が決めたわけじゃないですからね。

百田 そうなんです。何となくイメージとして、Aが悪い、Bはその次、そしてC。ABCと等級になるように感じるんですが、実はこれA類、B類、C類と罪の種類を分けただけの話で。A級戦犯について私は調べたことがあるんです。この人がA級戦犯なのに、なぜこの人は無罪なのかとか。イギリス、アメリカ、ソ連と、この辺りの国の思惑があって、適当に決めていて、曖昧さがある。

テリー 僕は日本人の多くは百田さんと同じ意見だと思うんです。とはいえ、A級戦犯を合祀したことにより、昭和天皇がそれ以降参拝してないという事実もあります。だから百田さんが教えてくださったことというのは、日本人的にはわかるんだけど、中国や韓国にそれを説明しても、理解を得るのがなかなか難しいという現実もありますよね。

百田 昭和天皇が参拝しなくなったのは別の理由と思っていますが、確かに自民党内でも意見は分かれていると思います。しかし、断固として筋を通すべきで、A級戦犯合祀は関係ないということで通すべきと。それからテリーさんがおっしゃったように、政治は現実であるから、現実を優先するためには、一種のすり合わせも必要じゃないかという意見もあってね。私自身もし政治家なら判断が難しいです。ただ、それを認めてしまうと、中・韓の内政干渉を認めるということにもなります。つまり日本に主権がないのかと。神社に参拝するというのは、その国民の宗教観や死生観にも関わる問題です。そういうところまで、中・韓に口を出させていいのか、と。彼らはある意味外交カードにしているところがある。

テリー まずは知ることが必要ですよね。今後は、どういうご活動をしていかれますか。

百田 僕は20代の時からテレビの世界で生きてきて、若い時はただおもしろおかしく、銭も欲しいということでやってきたんですが、この年になってくると、日本という国に生まれたことに感謝しているんですよ。だからこんなことを言うのは格好悪いんですけど、何か人のためになることをしたいなと思っています。

テリー 全然格好悪くないですよ。

百田 小説家もいろいろあって、俺は人間の醜さを描くんだとか、社会の不条理を描くんだとかいうのも小説家の大きな使命ですけど、僕は1000円、1500円払ってくれたお客さんが読み終えたあとに、ああ、ええ本を読んだな、俺も明日から頑張ろうと、そう思ってくれる作品を書きたいなと思ってます。

◆テリーからひと言

 普通の作家さんはテレビの厳しさを知らないのに、百田さんはテレビと小説、両方の世界を知り達しているところがすごい!

 次回の作品は、若い男がセックスをしたくなるような官能小説を書いたらいかがでしょう。今の日本にいちばん必要なものかも。
参照元:テリー伊藤対談「百田尚樹」(4)A級戦犯合祀という外交カード

2014年8月29日 09:52 Asagei+plus

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • > 太陽は水瓶座に在住して
    太陽は水瓶座でデトリメントですが、そのあたりはどう出るでしょうか?私も太陽が水瓶座なので気になります。
    • 太陽は、土星と敵対惑星同士であり、土星を支配星とする水瓶座において敵対星位という形になります。

      デトリメントということは、西洋占星術の概念かと思いますが、実際、太陽は弱いと言えます。

      水瓶座に太陽があれば、水瓶座がパーソナリティーにおいて重要な役割を持ちます。

      水瓶座の人は、本来、ルールや仕組みを作って、スマートに統治する人です。

      それは国家運営や大規模組織などの統治を行なう場合に活躍する星座です。

      獅子座(支配者、王)の対向にあって、獅子座と連携して、働く為です。

      国の場合、法律、行政制度といったものによって、スマートに統治され、属人的ではありません。

      支配者の顔は見えず、支配者は背後に隠れていて、顔を見せずにルールや仕組みによって支配、統治します。


      つまり、銀行システムなどは水瓶座の顕現したものですが、支配者、統治者、管理者の顔が見えません。

      上手く統治されています。

      しかし、太陽は自己主張や自我をもたらす惑星であり、水瓶座のスマートなルールや仕組みによる統治とは相容れないものです。

      太陽が牡羊座で高揚する場合を考えてみると、太陽は自ら最も初めに何かを行い、前人未到の道を切りひらき、ルールや仕組みも自ら生み出すといった形になります。

      自分の一存で、ルールや仕組みを決定する人になったりします。


      太陽が水瓶座に在住する場合、本来、背後に隠れていて自己主張しないはずの支配者が、前面に出て来て、ルールや仕組みを生み出し、その仕組みが、上手く働かないと、直ぐに変更するなど、属人的な対応によって、混乱を招く可能性はあるのかもしれません。

      ルールや仕組みを強いるといった形になる可能性もあります。

      例えば、水瓶座に在住する土星、火星、ラーフ、ケートゥなどの凶星群は、全体主義的で官僚的な仕組みによって一党独裁的に支配する共産主義のイメージです。

      ルールや、仕組みを導入して、上手く人々を管理します。土星などが強い状態で在住しているとそれに成功します。


      しかし、太陽が星位が弱い場合で、水瓶座に在住していると、水瓶座の中で、摩擦を起こすかもしれません。


      強い水瓶座は、本来、ルールや仕組みの導入によってスマートに統治し、上手く統治する為、それには違和感はありません。


      太陽は弱い場合、空威張りしたり、弱さを悟られたくない為、過度に強さを見せようとするなど、そこに自然体でない狂信性が出てきます。


      弱い太陽が入っている場合、そのような成功しない水瓶座の表現になる可能性があるかもしれません。


      自分が考えたルールや仕組みを導入しようとして、自己主張し、それが上手く機能しなかったり、民主的でなく、独裁的にそれを行ってしまう感じが出てきます。


      本来、水瓶座は、平等、民主主義、博愛といった星座で、自らもその自分が作ったルールをしっかり守り、維持する人になりますが、太陽の表現だと、

      自分が作ったルールを人に押し付けた上で、自分はそのルールの創設者として、その上に君臨するかもしれません。


      水瓶座の才能を利己的に使うと言ったイメージです。そして、それは尊敬されず、失敗する可能性も出てくるのではないでしょうか。


      例えば、あさま山荘事件など、共産主義者、セクトなどが起こした過去の事件といったものは、そうした水瓶座の否定的な表現だと思います。


      水瓶座に太陽や火星などの火の惑星などが在住するのはあまり良いイメージではありません。


      例えば、世界経済フォーラムのクラウス・シュワブという人物がいて、世界の資本家、富裕なエスタブリッシュメント、経済学者などを取り仕切る人物で、まさに水瓶座の象徴的な人物ですが、彼は非常に自尊心が強く、自分はノーベル平和賞を獲ると豪語し、非常に自己主張が強く、プライドも高かったりします。


      資本家、富裕なエスタブリッシュメント、経済学者などに場を提供し、会費などを徴収し、そこから収益を上げ、そうした自分を隠そうとしません。


      そうした資本家、富裕なエスタブリッシュメント、経済学者などを従える自分は偉大な人間だと思っています。


      水瓶座の太陽は、そのようなキャラクターになるのではないでしょうか。


      クラウスシュワブのチャートは太陽と土星がコンジャンクトしている為、若干、水瓶座に在住する太陽と似た効果が生じていると思います。


      水瓶座の太陽は、おそらく、ルールや仕組み、プラットフォームを作って王となり、自らそのプラットフォームの上に君臨する人となります。


      それは水瓶座の平等、博愛、民主主義とイメージから見ると、若干、違和感があるものです。


      インド占星術的な観点だと、太陽は確かに水瓶座で敵対星位にあり、弱いですが、太陽は自分の獅子座である定座にアスペクトバックしている為、強くなっています。


      獅子座も強くなり、太陽自身も強くなっています。


      そうした意味で、水瓶座の中で、太陽は必ずしも弱くないですが、その支配星となる土星とは調和していない為、水瓶座の才能を使って、ルールや仕組みを創り、プラットフォームを作って、それを運営し、人をその中に囲い込み、自分がその上に君臨して、自分の自我の欲求を満たすといった人物になるはずです。


      百田尚樹は、日本保守党というプラットフォームを作ったため、その中には、かなり百田尚樹の思想(5Lの太陽)が反映され、水瓶座の太陽のように振る舞い、党の綱領や政策などを党員に押し付け、ルールを策定し、プラットフォームの統治者として君臨すると思いますが、その党の運営に若干の摩擦が生じ、自ら党の創設者として自己主張をし過ぎると思います。

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