
先日、落合陽一が、対談の中で、シンギュラリティーは2025年に来るという主張をしている動画を興味深く見た。
それに刺激を受けて、落合陽一のラグナの検証を行ったのである。
落合陽一によれば、2025年ぐらいからAIが進歩し、AIで出来ることが格段に増えて、知的ホワイトカラーが没落すると主張している。
AIが内部でどのように答えを導き出すかは、人間にはもはや分からないのである。
従って、人間の知的努力というのは、AIを生み出す所までで終わってしまう。
最終的にAIを生み出すAIが出来たら、後は、人間の介入を得ずにAIが自らを自己改良していくことが出来る為、人間がすることはなくなってしまうのである。
落合陽一に言わせると、人間に残されていることは戦争とか、恋愛ぐらいしかないということである。
例えば、身近な所で言えば、自動車の運転は、AI搭載の電気自動車などが普及すれば、AIの方がより上手く行なう為、人間がする必要がなくなってしまう。
最悪の場合、人間が運転すると、本人にとっても周囲にとっても危険なので、人間が運転するのは禁止ということになりかねない。
現に投資の世界では、AIが売買を高速で繰り返すようなことになっており、人間のトレーダーが必要なくなっている。
人間のトレーダーはミスを犯すので、必要ないのであり、クビということである。つまりは人間がトレードすることを禁止されているのと同じことである。
AIが、人間よりも上手く仕事が出来る場合に人間は、もうその仕事をやらせてもらえなくなるのである。
これは人間が知性を鍛練し、合理性を訓練して来た歴史を終わらせるものかもしれない。
ユヴァル・ノア・ハラリが『ホモデウス』の中で、AIの進歩というものは、ルネサンスの時代から続いてきた個人を重視する人間中心の思想に深刻な影響をもたらすことを指摘している。
AIで制御された機器類が、人間の必要を先回りして満たすため、人間は管につながれた植物人間のようになってしまい、個人の決断や意思によって、自らを進歩させるといった主体的なあり方が失われてしまうというのである。
人間がその意思や決断によって自らの運命を切り開いていくことには逆境も必要なのであり、その逆境を乗り越えていく人間の活動が、様々なドラマを生み出し、人間の歴史を生み出す原動力であった。
然し、AIが完成された人間社会、すなわち、桃源郷のような社会が生み出された途端、人間がそれ以上に追求するものは無くなってしまうということなのである。
これは人間にとっての歴史の終わりを意味している。
フランシス・フクヤマが、『歴史の終わり』を出版したのは、1992年であったが、これは少し時期尚早であった。
『歴史の終わり』を発表した頃から、アメリカは市場原理主義を開始し、2000年前後からブッシュ政権が誕生して、イラク戦争が起こり、歴史の時計の針を逆回転させる動きが起こっていたのである。
同じ頃、プーチンが政権を取り、国内の売国的なオルガリヒを一掃して、ロシア革命以前の皇帝(ツァーリ)の時代のロシアに回帰した。
こうした歴史の巻き戻しにより、フランシス・フクヤマも自らの理論を修正せざるを得なかった。
プーチンの戦争は、AIが制御し、管理統制する社会、そうした社会をもたらそうとする西側諸国の試みに反逆する最後の抵抗運動である。
プーチンは、まさに水の星座のグループのマフィアの親分のような存在であり、やがて、AIが管理統制する社会において、やがて、マネーロンダリングや、不正な富の蓄積などが禁止される為、その前に先手を打って、最後の抵抗を試みているのである。
然し、今、プーチンはまさに敗北しようとしている。
来年、プーチンの敗北が決定的になりそうだが、そうすると、それは歴史の時計の針を巻き戻す運動の終わりの象徴となる。
(※因みにドナルドトランプが、米大統領選に出馬しようとしているが、米中間選挙で振るわなかった為、ドナルド・トランプの勢いは失速している。これはまもなく土星が水瓶座に移動するからである。また中国で白紙運動など学生の民主化運動が起こっているのも土星がまもなく土星が水瓶座に移動することと関係がある。)
そうすると、そのタイミングで、リベラル勢力が活発化し、アメリカのシリコンバレーに象徴される企業群が、AIによるイノベーションを加速して、急速に世界は、シンギュラリティーの方向に推進されていくと考えられる。
土星が水瓶座を通過していく、2023年~2025年にかけて、それが推進されていくことは間違いないのである。
その辺りで、グレートリセットが起こるという予想もあり、また預金封鎖などの予想もある。
またまもなく常温核融合が実用化されるスケジュールが見えて来たが、そうした動きも人間がもはやエネルギーを得るために仕事をする必要がないという兆候である。
プーチンによる戦争も人類史の中での最後の戦争になりかねないのである。
その後は、戦争自体が、未然に防がれてしまうような社会となってしまう。
フランシス・フクヤマが、歴史の終わり、最後の人間という言葉でイメージした人間の姿は、AIが浸透して、人間の仕事がなくなってしまった後の人間の姿ではないかと思うのである。
これは、過去の記事『ヒトラーの予言 ー 水瓶座時代の悪夢のシナリオ ー』の中でも書いた。
シンギュラリティーが起こるとされているのは、2045年だが、これはこの年までの間に均一的に一定の割合で進歩していくということではない。
当然、シンギュラリティーに急速に導いていくようなタイミングがあるのであり、それは土星が水瓶座を通過していくタイミングであることは間違いないのである。
それが、土星が水瓶座を通過していく2023年~2025年のタイミングなのである。
このタイミングに次に土星が水瓶座に戻ってくる30年後の2053年に向けての最初の基礎が築かれるはずである。
従って、落合陽一が、主張している2025年にシンギュラリティーがやってくるというのは、間違った主張ではないのである。
AIなどが急速に進化し、世の中が急速に変化していくタイミングである。
従って、シンギュラリティーがやってくるという2045年の世界は、今からは想像もできない社会になっていると言える。
ロシアに滞在していたアメリカの外交官のインタビュー記事です。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221111/k10013888721000.html
この外交官の話を聞いて、私は、次のように思いました。
プーチン大統領は、ロシアを再びソ連時代のような超大国にしたい、またはロシア帝国を復活させたいと思っており、かつてロシアの領土であったウクライナを奪還したいと思っている。
これが今回のウクライナ戦争におけるプーチン大統領の主要な動機のようだと思いました。