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シンギュラリティーが2025年にやってくるという理論について -歴史の終わりは近い-

2022 12/04


先日、落合陽一が、対談の中で、シンギュラリティーは2025年に来るという主張をしている動画を興味深く見た。





それに刺激を受けて、落合陽一のラグナの検証を行ったのである。



落合陽一によれば、2025年ぐらいからAIが進歩し、AIで出来ることが格段に増えて、知的ホワイトカラーが没落すると主張している。


AIが内部でどのように答えを導き出すかは、人間にはもはや分からないのである。


従って、人間の知的努力というのは、AIを生み出す所までで終わってしまう。


最終的にAIを生み出すAIが出来たら、後は、人間の介入を得ずにAIが自らを自己改良していくことが出来る為、人間がすることはなくなってしまうのである。


落合陽一に言わせると、人間に残されていることは戦争とか、恋愛ぐらいしかないということである。


例えば、身近な所で言えば、自動車の運転は、AI搭載の電気自動車などが普及すれば、AIの方がより上手く行なう為、人間がする必要がなくなってしまう。


最悪の場合、人間が運転すると、本人にとっても周囲にとっても危険なので、人間が運転するのは禁止ということになりかねない。



現に投資の世界では、AIが売買を高速で繰り返すようなことになっており、人間のトレーダーが必要なくなっている。


人間のトレーダーはミスを犯すので、必要ないのであり、クビということである。つまりは人間がトレードすることを禁止されているのと同じことである。


AIが、人間よりも上手く仕事が出来る場合に人間は、もうその仕事をやらせてもらえなくなるのである。


これは人間が知性を鍛練し、合理性を訓練して来た歴史を終わらせるものかもしれない。



ユヴァル・ノア・ハラリが『ホモデウス』の中で、AIの進歩というものは、ルネサンスの時代から続いてきた個人を重視する人間中心の思想に深刻な影響をもたらすことを指摘している。


AIで制御された機器類が、人間の必要を先回りして満たすため、人間は管につながれた植物人間のようになってしまい、個人の決断や意思によって、自らを進歩させるといった主体的なあり方が失われてしまうというのである。


人間がその意思や決断によって自らの運命を切り開いていくことには逆境も必要なのであり、その逆境を乗り越えていく人間の活動が、様々なドラマを生み出し、人間の歴史を生み出す原動力であった。


然し、AIが完成された人間社会、すなわち、桃源郷のような社会が生み出された途端、人間がそれ以上に追求するものは無くなってしまうということなのである。



これは人間にとっての歴史の終わりを意味している。





フランシス・フクヤマが、『歴史の終わり』を出版したのは、1992年であったが、これは少し時期尚早であった。



『歴史の終わり』を発表した頃から、アメリカは市場原理主義を開始し、2000年前後からブッシュ政権が誕生して、イラク戦争が起こり、歴史の時計の針を逆回転させる動きが起こっていたのである。


同じ頃、プーチンが政権を取り、国内の売国的なオルガリヒを一掃して、ロシア革命以前の皇帝(ツァーリ)の時代のロシアに回帰した。



こうした歴史の巻き戻しにより、フランシス・フクヤマも自らの理論を修正せざるを得なかった。



プーチンの戦争は、AIが制御し、管理統制する社会、そうした社会をもたらそうとする西側諸国の試みに反逆する最後の抵抗運動である。



プーチンは、まさに水の星座のグループのマフィアの親分のような存在であり、やがて、AIが管理統制する社会において、やがて、マネーロンダリングや、不正な富の蓄積などが禁止される為、その前に先手を打って、最後の抵抗を試みているのである。



然し、今、プーチンはまさに敗北しようとしている。



来年、プーチンの敗北が決定的になりそうだが、そうすると、それは歴史の時計の針を巻き戻す運動の終わりの象徴となる。



(※因みにドナルドトランプが、米大統領選に出馬しようとしているが、米中間選挙で振るわなかった為、ドナルド・トランプの勢いは失速している。これはまもなく土星が水瓶座に移動するからである。また中国で白紙運動など学生の民主化運動が起こっているのも土星がまもなく土星が水瓶座に移動することと関係がある。)



そうすると、そのタイミングで、リベラル勢力が活発化し、アメリカのシリコンバレーに象徴される企業群が、AIによるイノベーションを加速して、急速に世界は、シンギュラリティーの方向に推進されていくと考えられる。



土星が水瓶座を通過していく、2023年~2025年にかけて、それが推進されていくことは間違いないのである。



その辺りで、グレートリセットが起こるという予想もあり、また預金封鎖などの予想もある。



またまもなく常温核融合が実用化されるスケジュールが見えて来たが、そうした動きも人間がもはやエネルギーを得るために仕事をする必要がないという兆候である。




プーチンによる戦争も人類史の中での最後の戦争になりかねないのである。



その後は、戦争自体が、未然に防がれてしまうような社会となってしまう。



フランシス・フクヤマが、歴史の終わり、最後の人間という言葉でイメージした人間の姿は、AIが浸透して、人間の仕事がなくなってしまった後の人間の姿ではないかと思うのである。



これは、過去の記事『ヒトラーの予言 ー 水瓶座時代の悪夢のシナリオ ー』の中でも書いた。



シンギュラリティーが起こるとされているのは、2045年だが、これはこの年までの間に均一的に一定の割合で進歩していくということではない。



当然、シンギュラリティーに急速に導いていくようなタイミングがあるのであり、それは土星が水瓶座を通過していくタイミングであることは間違いないのである。



それが、土星が水瓶座を通過していく2023年~2025年のタイミングなのである。



このタイミングに次に土星が水瓶座に戻ってくる30年後の2053年に向けての最初の基礎が築かれるはずである。



従って、落合陽一が、主張している2025年にシンギュラリティーがやってくるというのは、間違った主張ではないのである。



AIなどが急速に進化し、世の中が急速に変化していくタイミングである。




従って、シンギュラリティーがやってくるという2045年の世界は、今からは想像もできない社会になっていると言える。




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コメント

コメント一覧 (6件)

  • 秀吉さん こんばんは。

    ロシアに滞在していたアメリカの外交官のインタビュー記事です。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221111/k10013888721000.html
    この外交官の話を聞いて、私は、次のように思いました。
    プーチン大統領は、ロシアを再びソ連時代のような超大国にしたい、またはロシア帝国を復活させたいと思っており、かつてロシアの領土であったウクライナを奪還したいと思っている。
    これが今回のウクライナ戦争におけるプーチン大統領の主要な動機のようだと思いました。
    • 『プーチン大統領は、ロシアを再びソ連時代のような超大国にしたい、またはロシア帝国を復活させたいと思っており、かつてロシアの領土であったウクライナを奪還したいと思っている』というのは基本的にそうだと思います。

      ソビエト連邦が崩壊した後、ロシアはNATOに入れる状況にあったものの、結局、NATOには入れなかったことや、ウクライナを親ロシア政権から反ロシア政権に転換するような工作活動がアメリカの諜報機関によって行なわれて来ている事情とか、色々な要素があると思います。

      アメリカは、ウクライナを通して、ロシアの国境まで迫り、やがてはロシア支配下に組み入れる計画であると感じているのかもしれません。

      ダボス会議で、プーチンは、アメリカの市場原理主義を批判し、グレートリセット計画にあるようなアメリカや西側が推し進めるAIや監視技術による世界の統合に懸念を表明しています。

      プーチンは、ウクライナ侵攻について、もう少し遅ければもはや手遅れになるといった趣旨の言葉を述べています。

      結局、国境まで迫られて、徐々に劣勢になりつつある状況を何とか挽回したいということであり、アメリカ一極支配による世界の統合を受け入れたくないということの現れであるという点で、同じことだと思います。
  • 秀吉先生、

    ずっと以前に、ラエリアン・ムーブメントのラエルの本を読んで、その中に地球人を遺伝子工学で猿から作った宇宙人からラエルが聞いた話がありました。

    彼らの世界では、もちろんAI、ロボットが全てを行い、労働するのは、一部の選ばれた数人の天才たちで、彼らが惑星政府や、中央コンピュータの監視をしているのみで、一般大衆で肉体を使って何かするのは、芸術家やスポーツ愛好家だけだと、好き好んで「労働」する彼ら以外は働かない。
    全ての人があらゆるものを所有しているので嫉妬は無い…但し、そのような娯楽時代とも言えるフェーズにある彼らは、つまり、やることがなくて、地球人には考えられない程の残虐なスポーツを好む…でなければ、彼らに残されたものは、死の願望だけだ…(前述の天才たちは、再生技術により再生され、一番長く生きてる話者の宇宙人は一万五千年生きている…永遠に再生される基準は、人類への貢献度により考慮され、三度選ばれて再生されるかどうか…)

    というようなことが書かれてました。

    この本の真偽はともかく、シンギュラリティ後の地球もそうなって行くんじゃないかと思ってます。
    • ラエリアン・ムーブメント、懐かしいですね。

      学生時代に集会に行ったり、クロード・ボリロン・ラエルの来日講演会にも行きました。

      主要な著作として、『不死の惑星への旅』や『天才政治』などがあったと思います。

      あの話自体は、様々な宗教や哲学の借り物で成り立っているような気がします。

      天才政治は、プラトンの哲人政治の借り物だと思います。

      然し、今の時代に合致した内容だと思います。

      一定のIQ以上の天才が政治を行なうということだったと思います。

      何故、エロヒム(宇宙人)を迎える大使館を建てる場所がイスラエルなのかとか、色々な疑問も出てきます。

      不死の惑星というのは、ユートピアですが、その中で、人間が暮らしたらどうなるかというのをシュミレーションしてくれているという意味で、面白いと思います。

      ただ現代社会にも様々なヒントはあって、全ては現在の地球でも確認できることです。

      例えば、サッカーのワールドカップで、日本がスペインを破り、決勝トーナメントに出場でき、号外まで出たようですが、

      サッカーというのは、各国がナショナリズムを高揚させる戦争の代替物だと思います。

      大衆の鬱屈した感情のガス抜きになっている所があります。

      ローマ時代も市民には、パンとサーカスを与えておけばよいということで、剣闘士の試合など(本当の殺し合い)が盛んに行なわれました。

      K1やボクシングといった格闘技などもそうした役割があるかもしれません。


      また現在の富裕層の人たちのライフスタイルを見ていると、労働する必要がないため、代わりにスポーツしたり、ヨットに乗ったり、バカンスをしたりといったことで成り立っています。

      然し、それだけだと退屈なので、より多くの富を得る為にビジネスも行ないますが、ビジネスを通して、資産を増やしていくこと自体が娯楽なのかもしれません。

      経済的に成功した人は、車や家や買えるものを何でも買ったり、旅行に行ったり、色々やりたいことをやりますが、そのうちに飽きてしまうと言います。

      最終的にはビジネスを人に教えたりといったやりがいを感じる活動に戻って来ざるを得ません。

      一生使いきれない程の資産を持って、シンガポールとかに移住した「あがりの人々」は、毎日、やることがなくて、退屈しているという話をよく聞きます。

      人には目標や目的、生きがいが必要なのだと思います。


      芸術家とか哲学者とか、非常に創造的な人は、暇にしておくことが大事で、文化とは暇な時間があった人が生み出したものです。

      一般大衆にとっては、余暇をどう過ごすかといった問題は出て来ると思います。


      資本主義社会が終わった後、ビジネスで資産を増やすといった娯楽を失うと、人に残されているのは、遊び、恋愛といったことになるのかもしれません。

      あるいは、より高次な目標や目的に目覚めて、それに邁進するかどうかということです。

      衣食住という基本的な欲求が満たされた後は、より高次な欲求が出て来るはずです。

      取りあえず、今、まだそれを得ていない段階で、未来の社会は退屈だとか思う必要はないかもしれません。


      ラエリアン・ムーブメントは、フランスで生まれましたが、フランスは、フランス革命にも見られるように共産主義思想が初めて出て来た国だと思います。

      ユートピア思想であり、旧約聖書の話である為、ユダヤ選民思想などが混じっているかもしれません。

      ラエリアンになると、不死の惑星で永遠に生きる資格を得ますが、皆それが欲しくて、ラエリアンになっていると思います。

      ただそれはキリスト教徒が、死後に天国に行きたいというのと全く同じです。

      ラエリアン・ムーブメントに行くと、死後に娯楽に溢れた不死の惑星で楽しく暮らしたい、自分が救われたいという人ばかりです。

      あるいは、モデルのような美男美女に囲まれて快楽漬けになりたいといった人たちが多いと思います。
  • この間読んだ本に

    食べていくための労働と

    無限に資産があったら、したい行動とは何か?

    を考える余暇時間を

    分けた方がいい

    という記述を目にして、いまも心に残ってます



    それと関連しているのか不明ですが

    いま手帳にハマっていて

    YouTubeにも手帳の書き方がたくさんあり

    どうやって書いたらいいか分からない疑問が解消されるようになってます

    手帳を書くことで、具体的には自分の行動や思考を俯瞰することで

    自分のやりたい方向性がみえてくる

    ダイソーなどの100円均一でも、100円とは思えない気が利いた作りの手帳が売られていて驚きます

    少し前の手帳はただスケジュールを書くだけ、が一般的でした

    いまは目標を書く欄があったりと手帳が単なるスケジュール管理から

    自分と向き合うことを促すツールに変化しているようです

    YouTubeも若い世代が作り手となっていて、若い世代に手帳がより身近になることで

    自分の目標、生きがいとは?に向き合うきっかけが前より増えてきているのかな

    なんて感じます



    関係ない話ですが、

    ヒロシが猫を飼って、キャンプよりも猫に夢中というネットニュースがあり

    土星が山羊座から水瓶座に抜けていく象徴だなと感じました

    山羊座のような野外活動から水瓶座の部屋に篭るような、、

    些細なニュースで土星の動きを実感できて、面白いです

    水瓶座土星は、マイナンバーと健康保険証や、VRゲーム?などが思い浮かびますが、秀吉さんはどんな現象が起こると感じていますか?
    • 水瓶座は本来、連帯、相互扶助の星座であり、アソシエーション(共通の目的や関心をもつ人々が、自発的に作る集団や組織)の星座である為、リベラル左翼勢力が活性化し、横の連帯で、社会運営していこうという動きにつながると思いますが、土星は吉星ではない為、強制力のある形で、社会の仕組みをそうした方向に持っていくと思います。政治的には、立憲民主党やれいわ新撰組などが活発化してくると思います。

      また水瓶座はテクノロジーの星座である為、5Gなど通信インフラが普及していったり、まさにAIなどが進歩して来て、様々なサービスが登場するかもしれません。

      但し、来年は牡羊座にダブルトランジットが形成される為、日本維新の会のようなトップダウンの国家社会主義的な党も勢いを増すと思います。

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