ビルダーバーグ会議とか、三極委員会とかいう秘密の会議があり、
最高権力者たちが集まって、世界の指針などをそこで決めているという
有名な陰謀論が存在するのであるが、それに関連する論述を読んでいる時に、10室と11室の象意の違いについて思い浮かんだのである。
まず、政府というのは10室である。
政府間同士の公式の発言や、取引などもそうである。
それはマスコミによって大衆に流されて一切が白日の下に知られることになる。一切を隠すことができないのである。
政府の公式な見解や発表、国家間の協定や取り決めなどは10室で、
行われるのであり、マスコミにも取り上げられるし、”公的”という言葉で表される物事は全て、このハウスで行われるのである。
それに対して、ビルダバーグ会議とか三極委員会などの半分私的な集まりは、11室の象意である。
これらも対人関係、人間関係のハウスではあるのだが、最高権力にいる人々の同好会であり、入るには資格がいるのである。
しかし、中で何をしているかは分からないが、その会議があること自体は、我々大衆に知られているのである。従って公的でもあるのである。
この中に呼ばれる人々は各国政府の要人たちであり、通常、政府の代表として、公の場所で発言や仕事をする人々であるが、一方、そのアフターヴァイブ的な活動として、このような同好会があるのである。
同じ政府の要人たちがいるのではあるが、仕事ではなく、仕事の後のプライベートな交流会なのであり、ちょうど、仕事が終わった後で、会社員同士がクラブに飲みに行くのと似ている。そこでは普段、日中、会社の中では語れないような私的な事柄や仕事上の色々な意見交換や本音などを交わすのである。
ビルダーバーグ会議もそうで、公の公式の場での発言、マスコミに取り上げられて大衆に知られるような発言や仕事ではなく、このビルダーバーグの同好会の中だけで保たれ、外部には漏れないような事柄について率直に意見が交わされるのである。
しかし、この同好会で話されることは非常に重要であり、時には政府の公式の取り決めや関係の内容を決めるくらい重要である。国家間での貿易や政府の政策についての取り決めなどがなされる可能性があるのである。
仕事の後の飲み会で、よく仕事上の重要なことを話して、それで事前の同意事項を取り付けたり、根回しをすることはよくあることである。従って、仕事場で実際になされることを事前に決めるような重要性を持っている。
然し、一方で、この11室の同好会は、様々な思惑を持った人々が集ってそれぞれにその目的たる活動を推進する社交場であるので、明確に方向付けされているわけではない。大きなルールはあるがその中にいる人同士の活動は自由なのである。
例えば、私は以前、東京タワーの隣に本部を構えるフリーメーソンの日本支部の会合のようなものに友人の誘いで、出たことがあるが、やはりその中ではそれぞれが自分自身の思惑で行動しているようである。
例えば自分のビジネスの話を人に伝えたりとか、いろいろである。つまりは社交クラブである。
ビルダーバーグも同じ階級意識を共有する人たちの集まりであり、その集まりが主催される大きな枠組みでのルールと言うものはあるが、その中での人々の活動は自由なのである。
つまり、11室たるビルダーバーグ会議は公式な政府間の交流の場とか、公の社会的立場(10室)の発展形であり、その社会的立場を前提として、さらに半分私的な階級的つながりにまで発展した形なのである。
そのような社交場においては実際の仕事の話もされるのであるが、私的な話も交わされたりなどして、同じ階級に所属する人たちだけを対象としているので、公にはならないのである。
また社交場で、よく仕事が受注できたりすることも多いようである。
私の父親に聞く話だとよく酒を飲む場所で知り合った人から仕事の受注を受けていたようである。(そうした話をよく聞いたものである)
公の場所ではあるのだが、階級に所属できるメンバーに限られているのであり、中で何がなされているかを知ることは、そこに所属している人にしか分からないのである。
であるから、完全な公でもなく、完全に私的でもなく、同じ階級に所属する人たちだけにプライベートが保たれている場所である。
つまり、公的ではあるのだが、階級とか、帰属集団のプライベートは保たれるようなハウスが11室である。
であるから、ビルダーバーグ会議に呼ばれるような権力者や富豪にも様々な人たちがいて、社会主義的な、公共福祉的なことを考えて、世界の富の再分配とか、そういった霊的なことを世界規模で考えている人もいれば、人間にICチップを埋め込んで人間を家畜化するというような非常におどろおどろしい悪魔的なことを考えている人間もいたりして、ピンからキリまでいるのだろうと思われる。
【メモ】ビルダーバーグ会議と11室
2007.11.09
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