何故、今、川端康成が俄かに注目を集めているかと言えば、射手座ラグナだからである。

射手座から見て、10室に木星が入室して、土星がまもなく2017年1月26日から射手座に入室しようとしている。
射手座に入室すると乙女座に土星がアスペクトするので、乙女座に木星と土星のダブルトランジットが成立する。
そこは川端康成の10室であり、それで世間から注目されているのである。
不思議なことに既にこの世を去っている人であっても、出生図は生きていて死後も働き続けているのである。
従って、今年の前半は射手座ラグナの人にとっては注目を集める時期である。
何か大きいことをしたり、仕事を得たり、昇進するタイミングである。
因みに日本の建国図(サンフランシスコ平和条約施行時)も射手座ラグナであり、現在、日本の建国図の10室に木星と土星のダブルトランジットが生じている。

しかし、日本の場合、元々建国図の10室は2、3室支配の土星が在住して傷ついている。
そして、6、11室支配の金星と7、10室支配の水星と相互アスペクトしているが、金星は機能的凶星化しており、水星は射手座ラグナにとっては、太陽との間にラージャヨーガを形成できる惑星であり、2つのケンドラを支配して吉意を失ってはいるが、機能的凶星に分類せずに機能的吉星に分類される。
但し、4室で減衰して、金星との間にニーチャバンガラージャヨーガを形成する配置である。
金星は高揚してヴァルゴッタマで強いが、機能的凶星である。
但し、機能的吉星の水星と絡んでいるので、アンタルダシャーの金星は吉凶混合しているはずである。
日本がロシアとの間で北方領土や中国との間に尖閣諸島、韓国との間で竹島など領有権問題を抱えているのはこの配置があるためではないかと考えられる。
4室は水の星座であり、高揚する金星は日本の四季折々の美しい国土を表してはいるが、但し、6、11室支配であり、水の星座で傷ついている形になっている。
これが離島での領有権問題である可能性がある。
そして、10室の乙女座に在住する土星は2011年3月11日の福島第一原子力発電所の事故なども表している。
2011年3月11日の事故の時、土星がこの建国図の土星にリターンしており、木星も魚座にトランジットしていた。
従って、10室にダブルトランジットが生じていた。
この時に日本の原子力発電所がメルトダウンを起こし、世界から注目される中で、その対処に追われたのである。
この原子力発電所の事故も津波のせいで、電力が供給できなくなって起こった事故である。
これは水害による被害と言ってもいいものである。
これは日本の建国図の4室が傷ついており、そこは水の星座だからである。
木星が10室をトランジットすること自体は土星がトランジットする時ほど悪い訳ではないが、元々建国図上で示されている配置こそがカルマである。
例えば、2017年3月29日~2017年9月9日の間は水星/金星/土星期である。
プラティアンタルダシャーロードの土星に木星と土星がダブルトランジットする。
従って、今年の3月29日~2017年9月9日は日本にとっては、再び世界から注目される時期である。
それが何であるか特定するのは難しいが、国民の大きな集団が苦労するような出来事が生じる可能性がある。
しかし、それは木星がトランジットしていることから比較的上手く対処するのではないかと思われる。
最近、安倍首相がプーチン大統領と北方領土の交渉をしたが、経済協力だけを約束させられて、何ら返還に関する実質的な成果は得られなかった。
こうした領土問題での外交交渉の失敗は、日本の建国図に示されたカルマではないかと思われる。
現在、水星/金星期で、6、11室支配の金星が土星や火星からアスペクトされている。
つまり、6室支配の金星が領土の4室に在住し、土星と火星からのアスペクトで傷ついている。
これは領土に関する意見の不一致(争い)が生じる配置である。
それでは今年の3月29日~2017年9月9日は一体、何が起こるのか?
例えば米軍の沖縄からグアム移転などで日本が費用を負担するなどの努力が生じるとかそんなことかもしれない。
ドナルドトランプが大統領に就任したら、間違いなく、日本の自主防衛の強化を促し、米軍は同盟国への軍事負担を減らして民間の雇用の確保に予算を使いたいのである。
2017年のヒンドゥーニューイヤーチャートを見ると、蟹座ラグナで10室に5、10室支配のヨーガカラカの火星が在住して、ルチャカヨーガを形成し、領土の4室にアスペクトしている。

つまり、政府のリーダーが強力な指導力(10室:行政)を発揮して、軍事力によって領土(4室)を保全するといった解釈が出来る。
今年の3月29日~2017年9月9日は、政府が領土に関係するようなことで苦労し、金星から見ると11、12室支配の土星が7室に在住しているため、巨額の金銭を消耗するということである。
そうしたことが木星と土星が10室にダブルトランジットしている間で、水星/金星/土星期が来たタイミングで生じる可能性が高いのである。
【安倍首相のXデー】

安倍首相のチャートを見ると2017年2月7日から金星/太陽期に移行する。
太陽は2室支配で3室に在住し、12室支配の水星と接合している。
従って、財産の損失を表している。
また金星から見ると、太陽は11室支配で12室に在住し、12室支配の水星と接合している。
従って、ここでも収入、評価、称号の損失という象意が生じている。
ナヴァムシャでも太陽は6室支配で12室に在住し、11、12室支配の土星と12室で接合している。
またマハダシャーの金星から見ても同じ配置である。
ここでも明らかに収入、評価、称号(11室)の損失という象意が生じている。
この2017年2月7日以降というのは、安倍首相のXデーであり、アベノミクスの失敗が決定的になったり、何か政府として巨額の損失を被るようなイベントが生じて、安倍政権の命運が決まるタイミングであると考えられる。
その後の3月29日~2017年9月9日の間に日本の建国図で、何か巨額の損失や国民の苦労といった出来事が生じやすい水星/金星/土星期が生じ、10室にダブルトランジットが生じて、プラティアンタルダシャーの土星の象意を顕現させるのである。
つまり、ちょうどドナルドトランプが大統領に就任した後のタイミングであるため、ドナルドトランプの就任は日本や安倍政権の未来に対して、今年の2月7日から10月26日にかけて広範囲に影響を及ぼしていくと考えられる。
つまり、ドナルドトランプの就任による今までの既得権益を得ていた人たちの没落、失墜は、安倍政権を構成している人々にも影響を及ぼしそうである。
それで、安倍晋三も収入や称号、評価を失うということである。
常にどこにダブルトランジットが成立しているかという観点は重要である。
今年の前半は乙女座にダブルトランジットが生じるが、6月21日から10月26日まで蠍座に逆行する。
蠍座に逆行すると、山羊座と牡牛座にダブルトランジットが再び生じる。
10月26日以降は、土星は射手座、木星は天秤座をトランジットするため、水瓶座と双子座にダブルトランジットが生じる。
今年の10月26日以降が大きな転換点である。
水瓶座や双子座は、リベラル派や社会主義者の星座である。
従って、10月26日において、今の右傾化した世界の状況とは違う状況がまた出現してくると考えられる。
因みに私は昨年末は獅子座ラグナの人を多く鑑定したのである。
ドナルドトランプも獅子座ラグナであるし、また最近、鑑定した成宮寛貴や米倉涼子も私は獅子座ラグナに修正した。
これらは偶然ではなく、昨年末は、山羊座と牡牛座にダブルトランジットが生じ、獅子座ラグナの人々にとっては10室にダブルトランジットが生じ、注目が集まっていたからである。
そして、6室にもダブルトランジットが生じていた為、これらの人々は皆、対人的なトラブルや戦いを抱えていた。
記事を書く際に大抵、ウェブ上に展開されたニュースを参考にして書くため、どうしてもその時、時の人となっている10室にダブルトランジットしている人のことを書くことが多くなってしまうのである。
今年の正月は全く祝う雰囲気ではなかった。
無理もないのは昨年、ドナルドトランプが大統領に当選して、リベラル派にとっては悪夢の日々が続いている。
そして、これから既得権益を得ていた人々が高い所から転落するタイミングが迫っている。
これからドナルドトランプが大統領に就任して世界に激変が生じる直前であり、このタイミングで何か「おめでとう」といったスピーチを何の屈託なくできる人は少ないのは確かである。
2/7と言えば、丁度木星が停止から逆行に移るタイミングですね。
最近の強硬手段などもあり、
海外からの反発もピークになるのでしょうか。
そう考えると、その後の流れとも一致するように思います。
ヒンドゥーニューイヤーチャートの9室惑星集中、木星は安部首相の6,9室支配で9室にアスペクトバック(更に逆行)、日本のチャートも絡めると、確実にご指摘されたような事が起きそうです。