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ロシアの新月図、建国図、太陽イングレス図などを改めて検討する

2022 4/04


連日、twitterやyoutubeなどに投稿されてくるウクライナの最前線の状況をチェックして来たが、ウクライナに侵攻したロシア軍が苦戦しており、森の中に逃げ込んだ戦車が、ウクライナのドローンで上空から発見されて、対戦車砲などで狙い撃ちされる映像、進撃してきたロシア軍の戦車部隊が、待ち伏せしていたウクライナ軍に対戦車砲で反撃されて、撤退する映像などが拡散されてきた。


プーチンの侵略戦争に軍隊の一兵卒として関わったのだから仕方がないとは言えるが、ウクライナの前線で戦っているロシア軍の兵士は、20代で、全く何の大義もない無駄な戦争で、犬死させられて悲惨というしかない。


ウクライナが傍受したロシア兵の通信では、ロシア兵が、この1ヶ月の無駄な戦争をさせたプーチンを罵っていた。


ロシア兵は何の為の戦争かも分からず、上官を戦車でひいたりもしている。


ロシア兵が前線で戦わない為、将官たちが前線に出て兵を鼓舞しなければならず、狙撃されて既に7名死亡しているという。


またロシア兵がチェルノブイリ原発で塹壕を掘り、放射能で被爆して、兵士の間で、揉め事が起きたようである。


チェルノブイリから撤退して、被爆した兵士たちは、ベラルーシの病院に収容されたという。


ロシア軍は、軍事目標がない場所を無差別攻撃し、キエフから撤退した後に一般市民の遺体が散乱しており、無差別に殺戮した疑いがもたれている。


ニュースを見れば、ロシア軍の軍規の乱れ、国際法違反の戦争犯罪などが、明らかである。


ウクライナ軍は、祖国を防衛するという大義がある為、士気は非常に高い。



ロシア軍が弱いという情報が、ネット上で盛んに拡散されている。


そして、4月に入って遂にロシア軍がキエフ周辺から撤退し始めた。


ロシアはキエフの占領を諦めて、キエフへの攻撃を縮小し、ドンバス地域(ドネツク、ルガンスク)に集中すると発表している。


何とか敗北を隠して、このドンバス地域の占領を成功させて、戦争に勝ったことにして、ロシア国民に示したいという意図が見られる。



最終的にこのプーチンが起こした戦争の結果はどうなるのか、そこで改めて、ロシアの新月図、建国図、太陽のイングレス図などを見て、検討してみた。



このウクライナ侵攻で、苦戦して撤退するロシア軍の悲惨な状況は、ロシアの2022年の新月図によく現れている。



軍隊というのは国家の外交(戦争)に派遣される国家公務員であり、労働者であるから6室で表わされる。


従って、ロシア軍が、苦戦しているというのは、マンデン図の中の6室や6室の支配星の傷として現れるはずである。


そうすると、ロシアの2022年の新月図では、6室支配の火星が8室に在住し、8室支配の土星とコンジャンクトして、激しく傷ついている。





ロシアの国家公務員、労働者であるロシア軍が、独裁者による合理的でない軍事作戦に派遣されて、大災難に陥ることを示している。



独裁者の意思決定というのは、自然災害に準じるものと言えるのかもしれない。


労働者たる兵卒の無益な死というのは、マンデン占星術で云えば、コロナが発生し、コロナ対策が無策であった為に大勢の人が亡くなることとそれ程の違いはないと言える。


またラグナロードの水星は10室で減衰し、8室支配の土星からのアスペクトを受けて傷ついており、これも2022年がロシアにとっての行き詰まりを表していたと考えられる。





ウクライナ国境付近で、ロシア軍の展開が始まったタイミングのモスクワにおける太陽イングレス図を確認すると、やはり、ラグナロードの火星が8室に在住し、ラーフ/ケートゥ軸と絡んで傷ついていることが重要である。



プラシュナ(ホラリー)などでは、質問があったタイミングでのチャートを作成するが、その時に最も重要になるのは、そのチャートのラグナロードである。


ラグナロードがどんな状態であるかが、最もその質問の内容を象徴しているということが出来る。


2022年1月14日に太陽が山羊座に入室したタイミングの太陽イングレス図では、ラグナロードが8室に在住し、傷ついているということがまず、優先的に考慮されるべきであったと思われる。


火星が定座に在住し、ケートゥも高揚しているといったことはそれ程、重要でない。


惑星の星位が強いことは、それだけ物事がダイナミックに強力に顕現したことを表しているだけである。



最も大事なのは、ラグナロードが8室に在住して傷ついているという事実であり、それが、ウクライナ侵攻で、ロシアが行き詰まりに陥ることを表していたと考えられる。






太陽が水瓶座にイングレスした2月13日のチャートを見ると、ラグナロードの金星が3室に在住し、7室支配の火星とコンジャンクトしている。



これはロシア軍がウクライナの道路に64kmの車列を作って進撃して来るなど、3室は短距離の移動を表わすハウスで、道路や橋、空港などの移動、通信設備などを巡る攻防を表していたと考えられる。


ウクライナ軍が自国の橋を破壊したり、ロシア軍がウクライナのテレビの電波塔を破壊するなどもこの時期ではなかったかと思われる。






そして、2022年3月14日の魚座に太陽が入室したイングレス図では、ラグナロードの金星が4室に在住し、7室支配の火星や4、5室支配の土星とコンジャンクトしている。



これは3月半ばに入って、キエフ近郊での戦闘が激化していることを表わしていたように思われ、太陽イングレス図が機能していることをうかがわせる。




因みにこの太陽のイングレス図は、太陽が星座に入る瞬間のモスクワにおけるチャートで、その後の1ヶ月の状況を暗示するチャートである。



運動星座での太陽イングレス図は、直近、3カ月を暗示するチャートとなる。




ラグナロードの金星が国土の4室で、7室支配の火星や土星とコンジャンクトして激しく傷ついているが、4室は通常は自国の領土を表わすハウスである。



このイングレス図は、あたかもロシア国内で、インフラや建物の破壊などが行なわれ、国土が荒廃するように見える配置である。



因みに場所をモスクワでなく、キエフで作成してみてもやはり天秤座ラグナで、4室に金星、土星、火星がコンジャンクトする配置である。



従って、この山羊座への太陽イングレス図は、ロシア側にもウクライナ側にも当てはまることを示していると考えられる。



ウクライナにとっては、国土が爆撃され、砲撃を受けて、建物などインフラが破壊された国土の災難を表わしている。



ロシアにとっては、本来は自国と一体であった兄弟姉妹国を攻撃しているのであり、自国を破壊したのと同じようなものかもしれない。




この記事を書いている4月4日の時点では、まだこの魚座への太陽イングレス図が有効であり、ウクライナ国土で激しい戦闘が行われて、国土が爆撃や攻撃を受けて破壊されることを示している。







次のフェイズは、4月14日から始まる牡羊座へ太陽がイングレスした図である。




ラグナロードと7室の支配星が11室でコンジャンクトしている所を見ると、第三国の仲介などによる停戦協議などを示しているように思える配置である。



11室は願望成就のハウスであり、何らかの利益を獲得することを暗示している。



ラグナロードと7室支配のコンジャンクトに土星が絡んでいない為、戦闘状態は、少し緩和されるかもしれない。



私は当初、この配置をロシア側が、停戦協議によって何らかの有利な立場を得て、ウクライナ側に譲歩を引き出す可能性があると考えていた。



ラグナロードと7室の支配星が11室に在住し、国土の4室支配の月が5室に在住して、1-4のラージャヨーガを形成する配置からは、ロシアが占領したドンバス地方の権利を得る可能性があるのではないかという危惧が生じる。







因みにこの牡羊座へのイングレス図をウクライナのキエフで作成すると、ラグナが魚座に移動してしまう。



ラグナロード自体はラグナで定座に在住して良い状態であるが、4室支配の水星がラーフ/ケートゥ軸と絡み、6室の支配星と絡んでいる為、国土が占領されるなどして、失われることを暗示する配置である。


また火星や金星も12室に位置しており、出費や損失を意味する配置である。


従って、ウクライナ側は、停戦交渉で、ロシア側から不利な条件で、妥協させられる可能性が考えられ、その辺りが心配される配置である。







私はロシアの建国図で、次は4、7室支配の木星が4室にアスペクトバックする為、ロシアがウクライナへの侵攻で国土を広げるのではないかと考えた。



実際、そのような情勢になって来ている。



確かにウクライナは善戦し、ロシア兵を撃退してキエフをを占領から守ることが出来たが、ウクライナのインフラはボロボロになり、戦争が終わった後は、復興するのが大変である。


ロシアは、沢山の戦車や戦闘機を失い、軍隊の指揮官や兵隊も失い、多くの犠牲を払ったが、ウクライナを弱体化させることには成功し、またドンバス地方の占領に集中すると、専門家の間でもウクライナがそれを取り戻すのは不可能であると言われている。


つまり、プーチンは、ディールによって、キエフ占領という大風呂敷を掲げておいて、その後、撤退して、ドネツク、ウガンスクのドンバス地方の実効支配と併合を進めていくと予想したが、そんな状況になってきた。


ロシア軍が弱かったのは意外であり、実質的にロシア軍は、敗北して撤退するのであるが、ドンバス地方のより拡大された地域を併合するという戦果を得るかもしれない。


ニューズウィーク日本版で、ウィリアム・アーキン(元米陸軍情報分析官)によって書かれた『ウクライナ戦争は終わった、アメリカ抜きで』と題する記事が出ているが、<これ以上戦っても互いに得るものはないと当事国が気づいたというのに、バイデン政権は戦争犯罪の認定や「体制転換」などの夢を見るばかりで、停戦を仲介する資格さえ失った>と、バイデン政権を皮肉っている。


結局、アメリカは参戦できず、ロシアはキエフ占領を諦めたが、占領したドンバス地方から引き上げるつもりはなく、またウクライナも占領されたドンバス地方を取り戻す力はない。


従って、プーチンが侵略戦争によって領土を拡大するのをバイデン政権は指をくわえて黙って見ているしかないということを皮肉った記事である。



このロシアの建国図では、4、7室支配の木星が10室双子座に在住し、4室にアスペクトバックしているため、領土を拡大するという解釈は出来るが、双子座というのは、双子座-天秤座-水瓶座の風のトライアングルの一部であり、リベラルな西側諸国の価値観を示していると考えられる。


特にアメリカは双子座惑星集中の星座であり、双子座は、ウォール街など株式市場などを象徴する星座である。


アメリカが作り上げたSWIFTシステムや中央銀行のネットワークなどを象徴する星座である。



従って、ロシアのマハダシャー木星期というのは、領土は拡大したが、プーチンは退場し、その後は、西側の自由主義諸国の価値観に組み入れられた新しいロシアが誕生することを意味していると考えられる。


ちょうど2024年頃にプーチンや習近平が、政治の世界から退場していくことが、それぞれの個人のチャートに示されている。



従って、まずプーチンが退場し、孤立した習近平が退場して、独裁者の時代は終わりを遂げるのである。


プーチンが掲げたユーラシア主義という思想は、西側諸国の自由や民主主義といった理念と対等に渡り合うだけの価値がない思想である。


ロシアの全体主義体制も一般市民を監視し、自由を制限し、情報を統制し、裏切り者を暗殺しないと維持できない体制である。


そんな体制は、全く一般市民は求めていない。


テレビを見てそのまま信じるような年寄り世代が退場した後、より若い世代は、そのような社会を甘受することはないのである。



因みに牡牛座以降の太陽イングレス図を一通り作成してみた。







牡牛座への太陽のイングレス図は、4室支配の水星が6室支配の太陽とコンジャンクトし、火星によってアスペクトされて傷ついている。



国土のトラブルを表しており、国土を巡る紛争などを表わしている。



また12室に2室支配の火星や11室支配の土星が在住しているが、これは国家財政が厳しくなることを示しているように思われる。



このイングレス図は、モスクワで作成してもキエフで作成しても同じである。



ロシアもウクライナも財政危機や損失を抱えると考えられる。



従って、5月15日以降、ロシアの経済危機は、深刻化すると考えられる。








次の双子座への太陽イングレス図を見ると、7室に6、7室支配の土星が在住しており、戦争が継続しているように見える。







次の蟹座への太陽イングレス図は、変化が生じ始める。



まず、ラグナロードで4室支配の木星が4室で定座に在住している。



土星からアスペクトされてはいるが、4室が強い状態である。



但し、指導者を表わす太陽が8室に在住して、土星や火星からのアスペクトを受けて傷ついている。



従って、領土に関しては、落ち着いて来るが、国内の政治状況は、混乱を深めていくかもしれない。



特に蟹座は民族主義、ポピュリズムの星座である。





ウクライナ、キエフで作成すると、ラグナは山羊座となり、7室に8室支配の太陽が在住し、水星と金星は6室に在住する。



ラグナロードの土星がラグナでシャシャヨーガを形成する為、国家の状態や国民の状態は改善するかもしれないが、6室の水星や金星の配置は、国民に対する復興支援などを表わすかもしれない。




7室に在住し、土星と火星からアスペクトされて傷つけられている8室支配の太陽は、ロシアの右翼民族主義者などを表しているかもしれない。







その後、獅子座への太陽のイングレス図を見ると、やはり土星は7、8室支配で7室に在住しており、戦争を暗示する配置である。








乙女座への太陽のイングレス図を見ても、戦争を表わす6室に6、7室支配の土星が在住している。







そして、10月17日の天秤座への太陽のイングレス図を見ると、権力者を表わす太陽が8室で減衰し、ケートゥとコンジャンクトし、12室支配の土星からアスペクトを受けている。



これは、プーチン政権への労働者階級の反発や、権力者の失墜などを表わすかもしれない配置である。



太陽が天秤座の位置は、プーチンの12室でもあり、プーチンの入院や引退を表わしている可能性はある。















・・・・このように見て行くときりがないが、太陽イングレス図がどの程度、機能しているかは、まだ確認中である。





このように見て来て、今後の予想であるが、この土星が水瓶座に移動するタイミングで、ロシアのウクライナ侵攻により、NATO諸国が結束を強めたというのは興味深いことである。


つまり、明らかにグレートリセットに向かって、突き進んでいることが分かる。




結局、ロシアのプーチンがいくらユーラシア主義を主張しても、アメリカや西側諸国が構築しているSWIFTの仕組みを利用して経済活動を行っているのは間違いないのであり、ソビエト連邦が崩壊した時に資本主義の西側諸国にソフトパワーで負けているのである。



その後は、西側諸国のシステムの中で、暴力団のようにアメリカの支配に反抗し、対抗しているだけである。



西側諸国が構築したシステムに反発しているが、自分たちがそのように力を付けたのは、まさにその西側諸国の資本主義システムによってなのである。



ロシアは、資源を売ることで経済力をつけ、中国は科学技術を推進して力を身に付けた。



然し、最終的に例えば、アメリカでアルカポネというマフィアが逮捕投獄されたようにプーチンも追い詰められて失脚する流れの中にある。



プーチンは国家に巣食ったマフィアといってもいいかもしれない。



スピ系の人が言うようにプーチンはディープステイトと戦う正義の英雄などでは全くないことが明らかになった。



プーチンは暗殺を繰り返し、恐怖で支配するならず者で、侵略戦争を行なった戦争犯罪者であるという評価が急速に拡大している。



日本に関連することとして非常に興味深いのは、ロシアは、今、北方領土で、3000人ぐらいで軍事演習を行っている。



然し、日本人は何故、そんなにロシアがいきり立って軍事演習をするのか全く理解出来ない。



終戦間際のどさくさの中で、日本に攻め込んで来て占領しているだけに後ろめたいのか、威嚇行動に励んでいる。



(参考資料)

ウクライナ戦争は終わった、アメリカ抜きで
2022/3/31 20:21 ニューズウィーク日本版

<これ以上戦っても互いに得るものはないと当事国が気づいたというのに、バイデン政権は戦争犯罪の認定や「体制転換」などの夢を見るばかりで、停戦を仲介する資格さえ失った>

ロシア軍のウクライナ侵攻開始から1カ月余り。電撃作戦は頓挫し、ロシア軍は疲弊しきっている。戦況は一進一退というより、物量ではるかに勝るロシア軍がウクライナ側の反転攻勢にじわじわと押し返されるありさまで、大量投入されたロシア部隊の人的・物的損害は拡大の一途をたどっている。【ウィリアム・アーキン(元米陸軍情報分析官)】

この状況では、ロシア政府も早急に停戦協議をまとめて消耗戦を終わらせようというウクライナの提案をまともに検討せざるを得ない。その証拠にロシアはウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊に集結していた部隊の一部を撤退させると発表した。

「ウクライナ戦争はもう終わりだ」と、米国防総省情報局(DIA)の匿名の高官は本誌に語った。

だがアントニー・ブリンケン米国務長官の見方は異なる。3月29日にモロッコで行われた記者会見で、ブリンケンは「ロシアは言うこととやることが必ずしも一致しない。われわれが注目するのは後者のほうだ」と述べた。

ブリンケンは交渉の進展を認めず、ロシアに対し「今すぐ侵攻をやめ、戦闘を停止し、部隊を撤収させろ」と呼びかけるばかりだった。

交渉は確実に進展

バイデン政権はそもそもの初めから停戦協議にはさほど関心を見せず、もっぱらロシアに厳しい制裁措置を科し、さらにはロシア軍の戦争犯罪を認定することに力を入れているようだった。ジョー・バイデン米大統領はロシアのウラジーミル・プーチン大統領への怒りを噴出させ、ポーランドで行なった演説で、とっさに出た言葉とはいえ、ロシアの体制転換を示唆するような発言までした(これにはNATO加盟国も不快感を示し、ホワイトハウスが火消しに追われ、バイデン自身も釈明することになったのだが)。

専門家によれば、米政府はもはや停戦を仲介できる立場にない。米政府は裏ルートでロシアに働きかけることもできたはずだし、ウクライナに戦術的な情報だけでなく、プーチンの思考回路を読み解くための情報を提供することもできたはずだが、そのいずれも怠った。

ウクライナはアメリカの支援なしにロシアとの交渉を進めている。両国の交渉団は29日、トルコのイスタンブールで3時間余りにわたって対面で話し合い、停戦に向けて、それぞれが受け入れ可能な条件を提示した。注目すべきは、ウクライナがロシアの安全保障上の懸念をなくすため、NATOへの早期加盟を断念することもあり得ると述べたことだ。

「ウクライナは、(NATOの集団防衛を定めた)北大西洋条約第5条のような形で(同盟国から)安全を保障されることを条件に、中立の立場を固め、外国の軍隊の駐留を拒否することに同意した」と、ウクライナ代表団のメンバー、アレクサンドル・チャルイは語った。

他国から攻撃されたら同盟国が守ってくれると「法的拘束力がある形で、明確に保証されるなら」、ウクライナは安心して「核を持たない非同盟の永世中立国」になれる、というのだ。

苦戦を続けるロシア

一方ロシア側は、キーウとチェルニヒウにおける軍事活動を縮小すると約束した。キーウの150キロ北東に位置するチェルニヒウはウクライナ軍の北部作戦司令部がある軍事都市で、ロシア軍が激しい攻撃を続けてきた。地元の自治体職員によると、人口30万人の半分以上が既に避難したという。

それでもロシア軍はこの小さな都市を制圧できず、キーウ周辺に大部隊を展開させながらも、この大都市の中心部に進軍もできていない。東部ではウクライナ第2の都市ハルキウ(ハリコフ)もロシア軍の猛攻に耐え続け、南部に位置する第4の都市オデッサも陥落をまぬがれている。その他スムイ、ドニプロ、サボリージャ、ミコライウなどの主要都市もウクライナ側が死守していて、ロシア軍の凄まじい無差別攻撃で廃墟と化したマリウポリもかろうじて持ちこたえている。

「ロシア軍は部隊を再編し、再補給を試みているが、ウクライナ軍は効果的な反撃を試み、ロシア軍を押し返している」と、キーウの北と東、さらに南部の戦況についてDIAの高官は言う。ロシア軍は唯一制圧した南部の都市ヘルソン近郊の空軍基地を拠点にし、南部全域への攻撃を強化する作戦を進めていたが、ここでもウクライナ軍の攻撃で将官が次々に死亡するなど、ロシア軍は作戦変更を余儀なくされた。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は29日、国民に向けた演説でキーウ近郊のイルピンを奪還したと発表し、慎重ながらも楽観的な見通しを語った。「今はバランスの取れた賢明な視点で状況を見守る必要がある。戦果が上がっても過剰に興奮せず......戦い続けなければならない......今こそ冷静さが求められる。過大な期待は禁物だ」

「歩み寄り」はポーズか

ロシアの交渉団を率いるウラジーミル・メジンスキー大統領補佐官はイスタンブールで交渉を終えた後、ウクライナが「十分に練り上げた明確なプラン」を提示したことに安堵したと語った。ウクライナ側の提案は「精査した上で、国の指導部に報告する」という。

「彼らの提案に対する、われわれの提案も示すつもりだ」と、メジンスキーはその後にロシアの国営メディアRTに述べている。

メジンスキーはまた、ロシアはウクライナ北部での軍事作戦で、ウクライナ側に「大きく2歩」歩み寄ったと語り、ゼレンスキーとプーチンの首脳会談を計画よりも早期に準備する考えも明らかにした。

さらに、ウクライナとの合意にはロシアが併合したクリミアと「ドネツクとルガンスクという親ロ派地域」の処遇は含まれず、これらの地域については2国間の「交渉を通じて、外交的に」解決を探ることになる、とも述べた。

メジンスキーは、北部における作戦縮小で、ロシアが「ウクライナに歩み寄った」ことを認めつつも、「これは停戦ではない」と釘を刺し、合意に至るには「まだ長い道のりがある」と述べて楽観論を封じ込めた。

問題は「情報ギャップ」

一方、バイデン大統領は29日にホワイトハウスで行われた記者会見で、ロシア軍の作戦縮小については、その裏にどんな意図があるのか、今後の動きを慎重に見守る必要があると述べた。

「今はまだ何とも言えない。彼らがどんな行動を取るか見極めるまでは判断を差し控える」

ブリンケン国務長官も、ロシアは「またもや人々の目を逸らし、欺こうとしている」ようだと疑念を露わにした。キーウ攻略の手を緩める代わりに、南部の制圧に兵力を集中させ、その後に再び首都を目指す可能性がある、というのだ。

2月24日の侵攻開始以来、ロシア軍の苦戦ぶりとウクライナ軍の強固な抵抗は、軍事と情報の専門家を驚かせてきた。

トッド・ウォルターズ米欧州軍司令官は29日、米上院軍事委員会の公聴会で、ロシアの意図を読み損ね、ロシア軍の能力を過大評価していたことは、嘆かわしい「情報ギャップ」であり、徹底的な検証が必要だと述べた。

ウォルターズによれば、ロシア軍は物量ではウクライナ軍より圧倒的に有利で、しかも既に兵力の70~75%をウクライナに投入しているにもかかわらず大苦戦しており、もはや余力はほとんど残っていない。精密誘導弾は既に弾切れとなり、無誘導爆弾を連発するありさま。本国から続々と補給部隊が送り込まれているが、最新型の戦車やその他の兵器をウクライナに投入することを、ロシアはためらっているという。

極超音速巡航ミサイルの使用については一部にエスカレーションとの見方もあったが、ウォルターズは、ウクライナを実験場にした新たな兵器の「能力を誇示」だったとの見方を示した。「実験が成功だったとは思わない」

またウクライナ軍部隊は「きわめて学習が速く」、ロシア軍を撃退することもできるかもしれないと「楽観的」に考えるようになっている、とも語った。

ウクライナ軍参謀本部は2週間前から、ロシア軍の各部隊が「大都市を制圧する」という目標を断念しつつあると指摘してきたが、ウォルターズも「まさにその通りのことを目撃している」と述べた。

ベラルーシ軍部隊が帰還

アメリカの有識者たちは、ロシア側の消耗や破たんを示す兆候はほかにもあると指摘する。米空軍の元高官で、現在は防衛関連の事業を請け負う人物は、「ロシアの多くの兵士は食料、燃料から士気まで使い果たし、ロシア軍はそれを戦闘能力のある集団と入れ替えることができていない」と本誌に語った。

ロシア軍は疲弊した地上部隊を温存するため、「非誘導型の」無差別爆弾や長距離ミサイルを多用した。迫撃砲や多連装ロケット砲の発射頻度を間引きさえした、と指摘する。「弾薬を節約するためだ」と、元高官は言う。

ベラルーシ軍の複数の部隊が本拠地に帰還したことが確認されたという事実も、ロシアの戦略転換を伺わせるものだ。前述のDIAの高官は、「ウクライナ当局は何週間も前から、ベラルーシの参戦を警戒してきたが、今ではその可能性は低いように思える」と語った。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、2月24日にウクライナでの「特別軍事作戦」の実施を発表した際、その目的について、ロシアとの国境沿いにあるウクライナ東部のドンバス地方に多く暮らしている、ロシア系住民を守ることだと説明していた。彼はまた、同作戦は「ウクライナの非武装化と非ナチ化のため」だとも述べていた。

「この作戦の目的は、8年間にわたってウクライナの政権に虐げられ、ジェノサイド(集団虐殺)に遭ってきた人々を保護することだ」とプーチンは主張した。

侵攻当初、ウクライナ全土にわたるより広い領土の制圧を目指すかに見えたロシア軍は、ドンバス地方での支配を確固たるものにすることに重点をシフトさせてきた。西側の複数の有識者はその狙いは、ウクライナを朝鮮半島のように恒久的に分断支配することではないかと推測する。

ロシアは打撃で一変する

DIAの高官は、別の見方をする。「プーチンはこれで、『ウクライナの非武装化と非ナチ化』という当初の大言壮語をなかったことにして、(ドンバスの解放という)今回の戦争を始めたそもそもの目的を達成したと、勝利宣言することができる。このように限定的な目標に重点を置くやり方は、ウクライナの政権交代を断念したことを目立たせず、またウクライナの占領を『西側諸国による作り話』だと主張するための策略なのかもしれない」

ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は3月29日に会見を行い、特別軍事作戦の最大の目的は常にドンバスの「解放」だったとして、「作戦の第一段階の主な任務は完了した」と述べた。さらに彼は、「ウクライナ軍の戦闘能力は大幅に低下した」と述べ、ウクライナの「非武装化」という目的も達成したかのような言い方をした。

だがブリンケンは、「彼らがウクライナの東部や南部『だけ』に集中する」というのは「ごまかし」で、ロシアが戦略転換したという話は信じられないと主張した。「事態が前進している証拠も、ロシアが真剣であることを示す兆候もみられないからだ」

双方が勝利宣言できる

アメリカ同様、イギリスも現在の停戦協議については懐疑的な見方をしている。イギリスのリズ・トラス外相は「停戦協議の中で、ウクライナがロシアに売られることがあってはならないし、プーチンが侵略によって利益を得ることがあってはならない」と、述べた。「ロシアとの今後のいかなる交渉も、ウクライナを売り渡したり、過去の過ちを繰り返したりする結果にならないようにしなければならない」

では全てを手にするか、全てを失うかのどちらかしかないのだろうか。DIAの高官は、「誰が今回の惨事の責任を問われるのかをめぐって、モスクワでは既に深刻な内紛が起きている」と述べ、ロシアの指導部は戦争の終結を視野に入れていると示唆した。「一連の誤算のおかげでプーチンの立場は弱くなっており、ロシア経済は大きな打撃を受けている。全ては一変し、決して元通りになることはないだろう。だが現在進行中の戦争の終結に関して言えば、あらゆる兆候が、事態が正しい方向に進んでいることを示している」

またこの高官は、プーチンが勝利を宣言することができるのと同様に、ゼレンスキーとウクライナも勝利を宣言することができると指摘した。ロシア軍を撃退し、独立国家としての揺るぎない自覚を確立した。そして大国に立ち向かう小国の手本を示したのだから。

これ以上は誰も勝てない

ウォルターズは米議会での証言で、ロシア軍はウクライナ国民の「心に恐怖を植えつける」ことに失敗したと指摘した。だがDIAの高官は、ウクライナはロシアのこれ以上の侵略を阻止することはできるかもしれないが、「ドンバス地方のルガンスクとドネツクをロシア軍が掌握している現状を覆すことはできないだろう」と言う。

「もはやこの戦争で誰も勝者になり得ないなか、今週の一連の殺りくはとりわけ愚かなものに感じられた」とこの高官は語る。「一方がどこかでわずかな戦果を勝ち取れば、もう一方がまた別のところでわずかな戦果をもぎ取っている。だがどちらも、相手を完全に圧倒することができる状況にはない。この戦争にはもう何も残っておらず、ただ無実な一般市民が板挟みになっているだけだ」

ゼレンスキーはテレグラムに投稿した2つ目のメッセージの中で「もちろん、さまざまなリスクがある。当然ながら、我々に対して戦争を仕掛けてきた国の代表の言葉を、信用する理由はない」と述べた。つまり「事実を検証せずに信じることはない」ということだ。

DIAの高官は、「バイデン政権は、この戦争の終結に向けた方針を何も持ち合わせてないように見える」と言う。「戦争犯罪を追及するのもいいだろう。ロシアの撤退を求めるのもいいだろう。だがこうした幻想のような方針以外の何かがあるのだろうか。私たちは、戦争の終結を促すためだけに支援を行っているのではない。停戦協議を意義あるものにするためにできることもたくさんあるはすだ」
参照元:ウクライナ戦争は終わった、アメリカ抜きで
2022/3/31 20:21 ニューズウィーク日本版
ロシアの「戦争犯罪」に非難集中 EUは追加制裁へ
2022/4/4 12:32 AFP BB News

【AFP=時事】ウクライナ側がロシア軍から奪還した首都キーウ郊外のブチャ(Bucha)で、民間人とみられる多数の遺体が見つかったのを受け、国際社会からは3日、怒りの声が上がった。欧米諸国はロシアによる戦争犯罪だと非難している。

国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は「強い衝撃を受けている。独立した調査による責任の追及が不可欠だ」と述べた。

 アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官は、「臓腑(ぞうふ)をえぐられるようだ」と表現。北大西洋条約機構(NATO)のイエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)事務総長は「民間人に対する残虐行為であり、恐ろしい。決して容認できない」と、米CNNに語った。

 ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相は「罪のない民間人に対する卑劣な攻撃」であり、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領とロシア軍が「ウクライナで戦争犯罪を行っている証拠」だと非難した。

 エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領は、民間人の殺害は「耐え難い」と糾弾。「ロシア当局は責任が問われている」と述べた。オラフ・ショルツ(Olaf Scholz)独首相も、加害者の責任追及に向けて「残虐行為を記録する」ため、国際機関の現地への立ち入りを認めるよう訴えた。

 英、仏、独、伊、欧州連合(EU)は、オランダ・ハーグ(Hague)の国際刑事裁判所(ICC)への提訴を呼び掛けた。EUは、ロシアに追加制裁を科す方針を示した。
参照元:ロシアの「戦争犯罪」に非難集中 EUは追加制裁へ
2022/4/4 12:32 AFP BB News
プーチン氏に逮捕状を 国際戦犯法廷の元検察官
2022年4月3日 15:29 AFP BB News

【4月3日 AFP】国連(UN)の国際戦犯法廷で主任検察官を務めたカルラ・デルポンテ(Carla Del Ponte)氏(75)は2日、ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、国際刑事裁判所(ICC)は早急にウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の逮捕状を出すべきだとの考えを示した。スイス紙ルタン(Le Temps)にインタビュー記事が掲載された。

 スイス人のデルポンテ氏は、旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(ICTY)とルワンダ国際戦犯法廷(ICTR)の主任検察官を歴任。シリア内戦での人権侵害をめぐる国連調査委員会にも参加するなど、戦争犯罪の調査に詳しい。

 同氏は「プーチン(大統領)は戦争犯罪人だ」と指摘。2月24日の侵攻開始以来、ロシア軍がウクライナで行った戦争犯罪の責任を取らせるためには、プーチン氏とロシア政府高官を対象とする国際逮捕状が必要だと述べた。

 デルポンテ氏は逮捕状の発行について「戦争犯罪の加害者を逮捕し、ICCに提訴することができる唯一の手段」であり、「捜査手続きが着手された」ことを示すものだと強調。逮捕状が出ても、プーチン氏がロシア国内にとどまる限り身柄は拘束され得ないが、「出国はできなくなる」とし、「多くの国が反プーチン(大統領)であることを示す強いメッセージになる」と語った。

 ICCのカリム・カーン(Karim Khan)主任検察官は先月3日、ウクライナでの戦争犯罪の疑いについて、40か国以上の賛成を得て捜査を開始したと発表した。
参照元:プーチン氏に逮捕状を 国際戦犯法廷の元検察官
2022年4月3日 15:29 AFP BB News
地下室に手足縛られバラバラに切断された子ども…ロシア軍は遺体に地雷設置か
2022/04/04 10:21 讀賣新聞オンライン

 ウクライナに侵攻しているロシア軍の地上部隊が、首都キーウ(キエフ)近郊ブチャで多数の民間人を殺害していた疑いが、現地入りしたウクライナ軍や報道機関の指摘で浮上した。他の都市でも露軍部隊による民間人殺害や暴行が報告されており、ブチャの惨状は氷山の一角とみられる。

2日、ブチャに入ったAFP通信の記者は、「静かな並木道に、見渡す限り遺体が散乱していた」と表現した。記者が確認した約20人の遺体は、いずれもジーンズやスニーカーなどを身に着けており、軍人には見えない服装だったという。

 遺体は露軍の激しい攻撃で廃虚と化した市内各地に点在している。英紙サンデー・タイムズは2日、ブチャの民家の地下室で、両手両足を縛られた子どもを含む男女18人の遺体が見つかったと報じた。遺体はバラバラに切断されていたという。

 犠牲者の多くは18~60歳の男性だとの情報もある。撤退決定を受けて露軍が組織的に住民を殺害したとも考えられる。露軍部隊が遺体や民家に地雷を仕掛けているとされ、民間人被害の全容把握には時間がかかりそうだ。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は3日、米CBSニュースのインタビューで、「ジェノサイド(集団殺害)だ。ウクライナの国と国民全体を抹殺しようとしている」と強く非難した。英国のエリザベス・トラス外相は3日、「無実の市民への無差別攻撃は戦争犯罪として調査されなければならない」との声明を発表した。

 ウクライナのイリナ・ベレシュチュク副首相は3日、露軍が占拠していたキーウ近郊の村長が拉致、殺害されていたことが露軍の撤退後に明らかになったと述べた。ロシアへの協力を拒否したためとみられる。

 露軍兵士の統率の乱れも犯罪行為に拍車をかけているようで、略奪や女性への乱暴などの報告が相次いでいる。ウクライナ軍の情報機関は2日、ウクライナ北隣のベラルーシに撤退した露軍兵士が略奪品を扱う露店を開き、冷蔵庫や車、宝飾品などを売りさばいているとの情報を明らかにした。旧ソ連構成国ジョージアから一方的に独立宣言した南オセチア自治州などから増派された露軍兵士のうち約300人が「脱走した」とも報じられている。
参照元:地下室に手足縛られバラバラに切断された子ども…ロシア軍は遺体に地雷設置か
2022/04/04 10:21 讀賣新聞オンライン
首都周辺で民間人410人の遺体収容 ウクライナ検事総長
2022年4月4日 9:43 AFP BB News

【4月4日 AFP】ウクライナのイリーナ・ベネディクトワ(Iryna Venediktova)検事総長は3日、国営テレビで、首都キーウ周辺のロシア軍から奪還した地区で計410人の民間人の遺体を収容したと明らかにした。

 キーウ全域は先週末、ロシア軍から解放された。ウクライナ側は、ロシア軍がキーウ北西のブチャ(Bucha)で「意図的なジェノサイド(集団殺害)」を行ったと非難している。

 ブチャ市長は2日、AFP通信に対し、280人を集団埋葬したと説明した。

 AFPは同日、ブチャの一つの道路上で少なくとも20人の遺体を確認。うち1人は後ろ手に縛られた状態で亡くなっており、全員、民間人の服装をしていた。

 ウクライナ側は、ブチャの近隣のイルピン(Irpin)でも、ロシア軍によって少なくとも200人の民間人が殺害されたとしている。

 これに対しロシア側は、同国軍による民間人の殺害を否定。「ウクライナ政府と西側メディアのいつもの演出」だと主張している。
参照元:首都周辺で民間人410人の遺体収容 ウクライナ検事総長
2022年4月4日 9:43 AFP BB News

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