MENU

孤独な暗殺犯・山上徹也のチャート -ラグナを特定する-

2022 7/23


安倍元首相を手製の銃で暗殺した山上徹也だが、現在、その人物像が徐々に明らかになって来ている。


山上徹也の出生データが、1980年9月10日と明らかになったということで、早速、ラグナを検討してみた。


00:00:01で作成すると、ラグナが双子座になるが、月が獅子座で、木星、太陽とコンジャンクトしている。


8:27:43まで出生時間を進めると、月は乙女座に移動し、土星、水星、冥王星とコンジャンクトすることになる。


やはり、山上徹也の屈折した心理状態から考えると、月が友好惑星である木星、太陽と獅子座で、コンジャンクトしていたとは考えにくく、月が土星とコンジャンクトする形となる乙女座に在住しているのではないかと考えられる。


その考えで、時間を絞っていくと、出生時間は、8:27:43~23:59:59の間になる。



ラグナの取り得る範囲は、天秤座~双子座である。


山上徹也には、兄と妹がいる(兄は2015年に自殺)が、兄と妹がいるというのはラグナを特定する為の重要な情報となる。


例えば、3室や11室の支配星が3室や11室に在住していたり、アスペクトバックしていたりするケースが考えられる。


そうした観点で検討した所、双子座ラグナ、天秤座ラグナ、蠍座ラグナの可能性などが考えられた。


そして、種々検討した所、山上徹也のラグナは、天秤座ラグナではないかと思われる。





まず、天秤座ラグナに設定すると、3室の支配星が11室に在住して、3室にアスペクトバックしているが、弟妹が存在する配置である。



また3室の支配星が11室に在住する配置は、兄弟姉妹の中で最年長か最年少、あるいは、同性の兄弟姉妹の中で、最年長か、最年少である。


同性の兄弟姉妹の中で、最年長か最年少に当てはまっている。



また11室の支配星が11室に在住している為、兄が存在することを物語っている。


然し、この兄が、2015年に自殺をしているが、ラーフ/金星期である。


11室を兄のラグナとすると、ラーフと金星は12室に在住し、ラーフのディスポジターの月は12室支配で、マラカの2室に在住し、6、7室支配のマラカの土星とコンジャンクトし、更に2、11室支配のマラカの水星とコンジャンクトしている。



山上徹也の父親は、京都大学を卒業後、建設会社に勤めていたが、仕事のストレスから酒に溺れ、山上容疑者の母に激しいDVをおこなっていたという。


そして山上容疑者が4歳の頃にマンションから飛び降り自殺している。



この頃は、1984年で、太陽/金星期から月/月期への移行期である。9月前後に月/月期に移行している。







9室を父親のラグナとすると、2室(口から入るもの、食物)にラーフと金星が在住しており、2室のラーフは飲酒を好む配置である。



また2室支配の月は、4室で8室支配の土星とコンジャンクトしており、中毒になることを示している。



月/月期に亡くなったと考えると、月はマラカの2室の支配星で、ラグナロードの水星と共に4室に在住し、8室支配の土星とコンジャンクトしている。



また太陽/金星期に亡くなったと考えると、太陽は3室支配でマラカの7室の支配星とコンジャンクトし、金星はマラカの2室で、ラーフとコンジャクトしている。



父親の飛び降り自殺後、家族は、大阪府東大阪市から母親の実家がある奈良市内へ転居しているが、この転居は月/月期に起こっていると考えることが出来る。



4室を母親のラグナとすると、月は7室の支配星(4室から4室目)で、引っ越しを表わしている。



また山上徹也にとっては、月は4室支配の土星と12室でコンジャンクトしており、このタイミングでの引っ越しを表わしている。



引っ越しした1984年は、ラーフは牡牛座、ケートゥは蠍座、土星は天秤座、木星は射手座をトランジットし、射手座と牡羊座にダブルトランジットしていたが、そこは、山上徹也にとって、月から4室(引っ越し)で、ラグナから見た7室(引っ越し)であり、また母親の4室をラグナとした場合に4室牡羊座にダブルトランジットしていた。






引っ越しが翌年の1985年に起こったと考えても、天秤座ラグナから見た4室山羊座にダブルトランジットが生じており、また母親の4室をラグナとしても牡羊座/天秤座の4-10軸にラーフ/ケートゥ軸がトランジットして、4室を傷つけており、この時期、引っ越しをする必要が出来たと考えられる。


1985年6月から木星が山羊座で逆行して、土星が天秤座をトランジットして、4室から見た4室牡羊座にダブルトランジットしており、母親にとっても引っ越しのタイミングである。


山上徹也は、奈良市内の小学校を卒業後、公立中学に進み、バスケットボール部に所属していたという。



この時は、1993年頃で、月/金星期である。山上徹也は、フォワードで、シュートを決めるのが上手かったという。



月から見て、金星は、2、9室支配で、11室に在住し、部員たちとの集団生活に恵まれていたことが分かる。





その後、奈良県内の名門校に入学し、応援団に所属したというが、この時は、1996年で、火星/木星期である。



木星は3、6室支配で、集団生活の11室に在住して、11室の支配星とコンジャンクトしているが、獅子座で定座の太陽とコンジャンクトして、この時、獅子座の勇ましさを表現したと考えられ、応援団の象意と合致している。


応援団は、スポーツの一種で、3、6室支配の木星は、スポーツの3室と6室の支配星である。




その後、1998年に母親が統一教会に入信し、そして、この頃、ちょうど祖父が死亡したため、母親が祖父の建設会社を引き継いでいる。



1998年は、火星/水星期だが、母親の4室をラグナとすると、火星は4室支配で10室に在住し、4室にアスペクトバックして、建設業を表わしている。



また水星は母親の4室から見ると、9室の支配星で、ラグナロードの土星とコンジャンクトしている。



従って、母親がこの時期に宗教に入信したことを物語っている。








天秤座ラグナで考えた時、母親を表わす4室の支配星や母親の表示体である月が12室に在住している為、母親からの損失を表わしており、また母親が不在で、家におらず、母親と離れ離れになるなどの状況を表わしている。



母親の宗教活動が、山上徹也にとっては、損失体験(12室)であったことを物語っている。




またこの火星/水星期は、祖父が亡くなった時期だが、母親の4室から見た9室は母親の父親、すなわち、山上徹也の祖父のラグナである。



9室を祖父のラグナとすると、火星は、3、8室支配のマラカでマラカの2室に在住しており、水星は、ラグナロードで6室支配の土星とコンジャンクトしている。



火星と水星は絡んでおらず、主にマラカの火星の象意が顕現した時期で、祖父が死亡した時期として納得できる。





高校を卒業すると、2002年8月から山上徹也は、海上自衛隊に任期付き自衛官として採用され、護衛艦で、大砲や誘導ミサイルなどを扱う砲雷科で見習いとして勤務したという。



この就職は、ちょうどラーフ/ラーフ期に移行したタイミングである。



ラーフはまず仕事の10室に在住していることから、この時期に就職したと考えることができる。



ラーフをダシャーラグナとすると、5、10室支配の火星が4室から10室にアスペクトバックして、あたかも10室に火星が在住しているかのような配置となっている。



火星が10室に在住する配置は、警察官や軍事関係者などを表わしている。







然し、その後、自衛隊はやめて、工場で働くなど、仕事を転々としているが、10室のラーフは仕事において雑用から何から何まで経験することを意味している。



またこの時期に母親が破産しているが、ラーフのディスポジターは母親の表示体である月で、その月は12室に在住して、12室支配の水星とコンジャンクトし、土星から傷つけられている。



土星も4室の支配星で、12室に在住して、母親の損失を表わしている。



然し、この破産は、母親にとっては熱心に統一教会に奉仕したことを意味しており、4室から見て、月は7室支配で9室に在住している。



2005年8月のラーフ/木星期に山上徹也は、自殺を図り、入院し、8月に除隊している。



ラーフのディスポジターの月は12室で土星とコンジャンクトし、木星はラグナから見ても月から見てもマラカに相当し、月から見て12室で、12室支配の太陽とコンジャンクトしている。


この時期に入院したことを物語っているが、木星は6、11室支配で、11室の支配星とコンジャンクトしており、これは自衛隊の仲間と関係が上手く行かなかった可能性も示唆している。




その後、2015年のラーフ/金星期に兄が自殺しているが、兄の自殺も11室が傷ついていることを示しており、同僚との関係が上手く行かないことを物語っている。




そして、2019年10月に統一教会の韓鶴子総裁を火炎瓶で襲撃しようと計画し、その後、安倍晋三元首相の殺害を決意するに至っている。



この時期がちょうど、マハダシャー木星期への移行期で、木星/木星期である。




木星は、3、6室支配で、暴力の6室を支配しており、6室の支配星が11室に在住することは権力闘争などを表わす配置である。



6室の支配星が、11室の支配星と11室に在住する配置が、こうした犯行計画を表わしていたのではないかと思うのである。



もし蠍座ラグナだと、木星は2、5室支配で10室に在住し、10室の支配星とコンジャンクトして、5-10のラージャヨーガを形成し、全く木星期の暴力が説明出来ない。



但し、山上徹也のチャートは出生時間をどこに設定しても、暗殺を決行したのが、マハダシャー木星期となる。



出生時間を0時付近に設定し、双子座ラグナに設定した場合にのみマハダシャーラーフ期の最後のアンタルダシャーであるラーフ/火星期に暗殺を実行したことになるが、その場合、月は獅子座に移動してしまう為、考えにくいことになる。



但し、この場合、火星が6、11室の支配星で、暴力を意味しており、この時期が、ラーフ/火星期となる為、一見、この時期に暴力を行なった可能性も考えられる。(双子座ラグナの可能性は、もう少し検討の余地がある)





山上徹也への同情論と英雄視



因みに天秤座ラグナで正しそうに思ったのは、暗殺を実行した後、山上徹也に恋をする女性が出てきたり、また中国で、英雄視され、フィギアなどを作ったり、山上徹也の服装を真似るコスプレなどが流行っていることから、非常に人気が出ているからである。




天秤座ラグナであれば、現在、土星が山羊座から10室にアスペクトし、木星が魚座から蟹座10室にアスペクトして、10室にダブルトランジットが出来ている。











そもそも天秤座ラグナであれば、ラグナロードの金星が10室に在住して、有名になり、人気が出る配置である。




2021年秋頃に安倍晋三元首相の殺害を決意した時、木星/土星期に移行しており、そして、2022年春には、手製の銃が完成している。




この時も木星/土星期で、土星はラグナから見ても月から見ても5室の支配星で乙女座に在住している。



因みに手製の銃を作成することは、かなり手先が器用で、技術が必要であり、乙女座に在住する5室支配の土星が、細かい精密な作業を可能にしたと考えられる。



銃が完成した2022年春頃は、2022年3月17日まで木星が5室水瓶座をトランジットし、土星は、2022年4月29日から5室水瓶座に移動している。







3月17日以降、木星は魚座に移動するが、5室支配の土星にアスペクトして、土星は5室をトランジットしているので、5室にダブルトランジットが生じている。



銃の作成は並大抵のことではないので、この春頃、暗殺に使用する銃の作成は、重要な出来事に該当する。



これはこのタイミングで、5室の象意が出ていなければならない為、ダシャーとトランジットで5室の象意が確認出来るため、このタイミングで銃を作成したということで納得できる。



天秤座ラグナであれば、このタイミングで銃の作成に成功することがダシャーとトランジットで示されているのである。




因みに天秤座ラグナであれば、5室支配の土星と9室支配の水星が、12室の乙女座でコンジャンクトしている為、頭脳明晰であることが分かる。



乙女座の分析的で、批判的な思考の持ち主であると分かる。



山上徹也が、twitterなどに社会に対する多くの不満を投稿しているが、その多くは知的で、的を得ていて、共感できるものだという。



但し、12室である為、それを表現する場所が、twitterやSNSしかなく、通常は自分の考えなどは公に表現せずに隠して生きていくことになる。



そして、伯父の話によれば、昔から山上徹也は、家を出たがらない子供で、引きこもりだったという。



こうした性格の特徴は、12室に惑星集中して、月が12室で土星から傷つけられていることから生じていると考えられる。






暗殺の決行



実際、暗殺を決行した時、土星は水瓶座を逆行して、木星は魚座をトランジットして、6室にダブルトランジットが生じていた。



そして、10室にもダブルトランジットが生じていた。



6室は暴力のハウスであり、10室は有名になるハウスである。10室は誰からもあらゆる人から見られ知られる大舞台である。



この時、ダシャーは、木星/土星期だが、マハダシャーの木星は暴力を表わす3、6室の支配星で、機能的凶星である。



そして、アンタルダシャーの土星は、4、5室支配のヨーガカラカの土星だが、マハダシャーロードの木星と絡んでいない為、この時期は、ダシャーの原則から考えると、最悪の時期になると考えられる。



すなわち、マハダシャーの木星の象意が優先され、それが顕現し、ヨーガカラカの吉意は、全く出てこないのである。(※シュリK.N.ラオによれば、これは不可解な例外であるという。アイヤーの原則からもそう解釈することが出来る。)



木星は、月から見て、4、7室支配のマラカで12室に在住し、12室支配の太陽とコンジャンクトしているが、4室の支配星が12室に在住している為、拘置所の中で過ごしている。


但し、木星と太陽は、プールヴァパールグニー(金星)に在住しており、金星を支配星とするこのナクシャトラは、諜報(インテリジェンス)に関係している。



従って、拘置所の中で、インテリジェンスのプロから取り調べを受けていると考えられる。









そもそも安倍元首相のチャートを見た時に4室に在住する7、8室支配の土星はマラカであり、それがラグナにアスペクトしていることから、天秤座に在住する土星は暗殺者と言っても良いかもしれない。







暗殺された時のトランジットを確認すると、月がちょうど天秤座をトランジットしており、7、8室支配のマラカの土星の上を月がトランジットしていたタイミングである。



またこの7、8室支配の土星に対して、ラーフ/ケートゥ軸が絡み、火星がアスペクトし、逆行の土星もアスペクトしていた。(7、8室支配で4室天秤座に在住する土星に凶星のエネルギーが集中しており、この出生のマラカの土星の凶意が顕現するタイミングであったと考えられる。)



山上徹也が天秤座ラグナだとすれば、このマラカの7、8室支配の土星の表示体となっていることが分かる。




因みに出生時間を0時付近に設定して、双子座ラグナとして検証すると、祖父が死亡した1998年秋は、火星/水星期で、母親の4室乙女座をラグナとした場合、3、8室支配の火星が2室に在住し、4、7室支配の木星が12室に在住するが、この時期に祖父から不動産事業を引き継いだことが説明出来ない。



また母親がこの頃、統一教会に入会したことが説明出来ない。






因みに山上徹也は、統一教会への恨みから安倍元首相を暗殺したと主張しているが、ナヴァムシャでは、火星、土星、ラーフ、水星が水瓶座に惑星集中している。




従って、リベラル左翼の性格や政治思想を持っていると考えられなくもない。




ラグナも天秤座ラグナであり、安倍首相の天秤座に在住する7、8室支配の土星の表示体になっている。




安倍元首相のナヴァムシャでは、魚座ラグナで、水瓶座に11、12室支配の土星と6室支配の太陽が在住しているが、あたかも水瓶座のリベラル勢力から暴力を受けて損失を被るかのような配置である。




表面上は、統一教会への恨みから暗殺を実行したことになっているが、深いレベルでは無意識的に別の理由で暗殺したのではないかとさえ疑ってしまうほど、風の星座が強調されている。




取り調べを進めている奈良県警が、山上徹也が安倍元首相を暗殺するに至った経緯に不審な点があり、責任能力を精査するとしている。






(産経新聞記事より引用抜粋)






※不謹慎な話だが、この映像がニュースで報じられて誰もが知るところとなり、フィギアまで作成され、似た服装のコスプレまでされていることを考えると、山上徹也は、暗殺実行犯として、大スターになったと言える。


これは、ラグナロードの金星が10室に在住して、ラーフとコンジャンクトし、10室にダブルトランジットする配置と合致している。


蟹座でラーフとコンジャンクトする金星は、熱狂して興奮気味の大衆を表わしている。



(参考資料)

「塩顔ハイスペックイケメン」山上容疑者にガチ恋する女性が続々…山上ガールズの本音とは
2022/7/22 16:07 FLASH

「細身の体型、シュッとした目の塩顔イケメンで、年齢のわりに若く見えて、とてもかっこいいと思います」

こう語るのは、都内在住の30代女性・A子さんだ。A子さんが絶賛する “塩顔イケメン” とは、安倍晋三元首相の銃撃事件で逮捕された山上徹也容疑者だ。

 山上容疑者については、その後の報道で不遇な生い立ちが徐々に浮かび上がってきている。

 報道によれば、父は京都大学を卒業後、建設会社に勤めていたが、仕事のストレスから酒に溺れ、山上容疑者の母に激しいDVをおこなっていたという。そして山上容疑者が4歳の頃に自殺。その影響もあり、母は旧統一教会(世界平和統一家庭連合)に傾倒した。残された資産をすべて教団に注ぎ込み、その合計は1億円を超えるとされている。

 奈良県内有数の進学校に通っていた山上容疑者だが、大学進学を断念。その後は海上自衛隊に入隊し、職を転々とすることになった。

 A子さんが同情するのも、この生い立ちだ。

「彼の家庭環境に問題がなければ、頭がよくて家族思いで、きっと希望の大学に入学して、今ごろ社会に出て世の中のために働いていたと思うんです。そして、まともに恋愛し、幸せな家庭を持っていたのではないかと。

 世の中にとって優秀な人材を、旧統一教会という団体は、私利私欲のために潰してしまったわけです。優秀な頭脳を世の中のために使ってほしかった」(A子さん)

 とはいえ、山上容疑者は人を殺めるという、決して許されない罪を犯している。

「確かに、彼はやってはいけないことをやってしまったと思います。でも旧統一教会を野放しにした結果が招いたことですよね。むしろ、多くの政治家が、そのいかがわしい団体に自ら関わっていた。

 山上容疑者がやった事件は決して許されないことですが、全国民、全世界へ問題提起したのは非常に意味があると思います」(同)

 こうした山上容疑者へ “想いを寄せる” 女性はネット上にも複数登場している。

《山上めっちゃイケメンで可愛い》

《辛く寂しかったよね 胸の内を話せる誰かがいたらよかった こんな私だけど話聞いてあげたかった救いたかった》

《山上徹也。何度見てもイケメン。そんなこと世間で言ったら怒られるかもしれないけど、私はめちゃくちゃタイプ》

 蓼食う虫も好き好きとは言うけれど……。
参照元:「塩顔ハイスペックイケメン」山上容疑者にガチ恋する女性が続々…山上ガールズの本音とは
2022/7/22 16:07 FLASH
《安倍元首相銃撃》「家を全然出たがらない子だった」「挨拶しても俯いたり、目をそらす」“計画的な犯行”で元首相を銃殺した山上徹也容疑者(41)の“正体”とは
2022年07月09日 11時20分 文春オンライン

「私がしたことに間違いない。安倍元首相に不満があり、殺そうと思って狙った」

 誰がこんな悲劇を予想できただろうか――。

 参院選を間近に控えた8日午前11時30分、近鉄大和西大寺駅前で応援演説のため壇上に登った安倍晋三元首相(67)の背後から、突如2発の銃弾が放たれ、白煙があがった。

 あまりに突然の出来事に、1発目では周辺のSPは反応できず、2発目は後ろを振り向こうとした安倍元首相の左胸と首を貫通。心肺停止の状態で奈良県立医科大学付属病院にドクターヘリで搬送されたが、懸命の治療も虚しく、同日午後5時3分に死亡が確認された。

■銃撃に使われた手製の銃「簡単に作れるものではない」

 犯行直後に警察官らに取り押さえられ、逮捕された男の名は山上徹也容疑者(41)。

 演説中の安倍元首相に銃を発砲して殺害しようとしたとして、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。山上容疑者は2002~2005年までの約3年間、海上自衛隊の任期制自衛官を務めていたことが確認されている。自衛隊関係者によれば、「任期制自衛官とはいわゆる“非正規”の自衛官だが、年1回は実弾射撃の訓練をする」といい、射撃への心得はあったようだ。

「現場で押収されたのは長さ40センチ、高さ20センチの手製の銃で、約10メートルの至近距離からの発砲でした。家宅捜索の結果、奈良市大宮町の自宅マンションからは他にも数丁の手製の銃が見つかっています。使用された銃は1本の筒に6発の弾丸が入っており、それが計3本。決して簡単に作れるものではありません」(捜査関係者)

 自宅の家宅捜索も事件当日の17時頃から行われた。午後6時過ぎには爆発物を移送する特殊車両が到着。県警が「爆発する可能性のあるものを運び出すから離れてください。遮蔽物のある場所に隠れてください」と周囲の報道陣や近隣住民に大声を張り上げて呼びかけ、あたりは騒然となった。

 防護服に身を包んだ捜査員は、黒いガムテープを巻きつけた筒状のもの複数個を運び出している。筒状のものは赤色の導線などが取り付けられていて、発生現場で目撃された「手製の銃」と似ていた。午後9時半には「新たに危険物と見られるもの」が発見されたとして、県警はマンションの住民や周辺住民に対して避難を勧告する場面もあった。

■爆発物を作った自宅では「目をそらす愛想のない人」

「安倍元首相は応援演説の予定を、前日夜に急遽、激戦区の奈良に変更しています。一見、偶然地元にやってくる安倍元首相を狙った、衝動的な犯行のようにも見えますが、山上容疑者は逮捕後の取り調べで、『最初は小型のダイナマイトで殺そうと思ったが、実験をしたらできないと分かった。春には既に銃を数丁完成させていた』と供述しています。

 もともと宗教団体関係者を狙っていたという話も出ていますが、いずれにせよかなり前から準備した計画的な犯行だった可能性があります」(前出・捜査関係者)

 山上容疑者は犯行現場の奈良市で生まれ育ち、1999年、地元の名門進学高校を卒業。その後、2020年秋から今年5月までは派遣社員として京都府内のプラスチック製品会社の倉庫で働いていたという。逮捕時まで住んでいたマンションの隣室の男性は、山上容疑者の陰鬱な印象をこう振り返る。

「この1年で山上容疑者を見たのは5回ぐらい。彼が朝6時頃、出勤時にエレベーターで乗り合わせた時ぐらいです。私服は地味で、私が挨拶しても俯いたり、目をそらす愛想のない人でした」

 幼少期の山上容疑者を知る地元住民もこう口を揃える。

■「祖父は会社経営」「家を全然出たがらない子」

「まだ幼い頃に父が亡くなり、母方の祖父が住む家に引っ越してきました。1人、まだよちよち歩きの妹がいて、よく祖父と家の隣にある空き地で、ラジコンで遊んでいた姿を覚えています。祖父は会社を経営していて風格のある人でしたが、この時ばかりは柔和な顔をしていて微笑ましい光景でしたよ。家の中にも妹のことを呼ぶ声が聞こえてきてね……。

 だけど、お兄ちゃん(山上容疑者)のことは見た記憶がないんです。何でも後から聞いた話では、引きこもりだったらしく、家を全然出たがらない子だったようです。父親に先立たれた後、頼りの祖父も亡くなり、母は隣町へと引っ越しました。苦労を重ねる生活だったと思います」

 山上容疑者の母は、1999年に祖父の家を売り払い、2002年には自己破産している。祖父と父を亡くして経済的に苦しむ一家だったが、家庭がうまくいかなくなった理由の1つは、母と子の宗教をめぐる対立にもあったようだ。

「母はある宗教団体に所属していて、山上容疑者もその影響を受けて会員となりましたが、ほどなくして脱会。その後、山上容疑者は母の宗教団体の分派の団体に所属していたようですが、母が所属する団体を恨んで対立が生まれたようです。母が所属していた団体は安倍元首相ともつながりが濃いとされる団体で、それを理由に安倍首相を敵視するようになった可能性があります。

 実際、山上容疑者は調べに対し、『政治信条への恨みではない』と話しつつ、『特定の団体に恨みがあり、安倍元首相と団体がつながっていると思い込んで犯行に及んだ』『そのせいで家族がバラバラになった』などと犯行の動機を説明しているようです」(捜査関係者)

 2006年に戦後最年少の首相となり、2012年に首相に再任されてからは7年8カ月の長期政権を全うし、“日本史上最長”の長期政権を築いた安倍晋三元首相。突然の悲報に、国内外からの悲しみの声は絶えない。

 2発の銃弾を放った時、山上容疑者の心に何がよぎったのか。事件の真相解明が待たれる。
参照元:《安倍元首相銃撃》「家を全然出たがらない子だった」「挨拶しても俯いたり、目をそらす」“計画的な犯行”で元首相を銃殺した山上徹也容疑者(41)の“正体”とは
2022年07月09日 11時20分 文春オンライン
中国で“山上容疑者フィギュア”販売 コスプレやイラストで“英雄視”も…反日だけじゃない背景とは
2022年7月19日 午後4:32 めざまし8

「不謹慎」…中国で山上容疑者のフィギュア販売

半袖シャツに斜めがけのかばん。テープで巻かれた拳銃のようなものを手にして、太もものポケットが膨らんでいる様まで再現されています。

犯行当時の山上徹也容疑者を模したこのフィギュアは、事件3日後の7月11日、中国のインターネット上で販売されたといいます。

さらに、この画像の説明文には…

中国のSNSより:

64分の1スケール 武器は今後更新 現場のSPを数人追加

といった文章まで添えられ、日本円で約2600円の値がつけられていました。その後、銃を持った手を上げた、別バージョンのフィギュアも登場。

この動きに中国国内からは…

「本物にそっくり!」「亡くなった方に失礼だ」「不謹慎極まりない」などと、賛否の声が。

そして、このフィギュアの存在がインターネットで拡散されると、日本からも批判が殺到。ついには…

フィギュアを製作した会社:

日本の事件再現シリーズは生産中止!

ご迷惑をおかけしてどうかお許しください!

国際的な問題になってしまい、悪影響を与えたこと深くお詫びを申し上げます

と謝罪文を出し、この業者はフィギュアの生産中止を発表しました。

しかし、中国における山上容疑者に関する話題はフィギュアだけではありません。

イラストやコスプレも登場…背景に中国国内の政治への不満か

SNS上では、まるでアニメの登場人物のように描かれた山上容疑者のイラストや、山上容疑者のコスプレ動画まで投稿されているのです。

さらに中国の地元メディアによると、人民日報日本支局の記者が、自民党本部の献花台に花を供える画像と、哀悼の言葉をSNSに投稿したところ…

「なぜ自主的に献花しているのか」「国営メディアの記者として正しい行為なのか」などといった批判の声が多く寄せられ、炎上する騒ぎとなりました。

フィギュアにコスプレ…

中国のネット上で起きた、こうした山上容疑者をもてはやす動きの背景にあるのは、単純な反日感情だけではないとジャーナリスト・福島香織さんは指摘します。

ジャーナリスト 福島香織さん:

今の中国の共産党支配に、なんとなく不満を持っている。でも、あんまり大きな声で言えないネットのユーザー達というのが、やはりいるんですね。貧しい人が巨大な力を持つ政治家をやっつけたっていうことに対する羨望というか、共感というか、すごいなと

政治に対する不満があってもそれを自由に表現できない中国で、一部の若者達は自分の国に置き換えて、山上容疑者に憧れを抱いているというのです。

我々日本人には到底受け入れがたい不謹慎な行為ですが、その背景には単なる反日感情にとどまらない、複雑な感情が渦巻いているようです。

(めざまし8「#NewsTag」7月19日放送)
参照元:中国で“山上容疑者フィギュア”販売 コスプレやイラストで“英雄視”も…反日だけじゃない背景とは
2022年7月19日 午後4:32 めざまし8
山上容疑者の母「旧統一教会に迷惑かけて申し訳ない」発言に衝撃広がる…息子の事件後も変わらぬ教会への姿勢
2022.07.22 20:30 FLASH編集部

安倍晋三元首相が奈良市で演説中に銃で撃たれて死亡した事件について、警察や検察は山上徹也容疑者の母への聞き取り調査をおこなっている。

 山上容疑者は、母親が「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)に多額の献金をしたことで、家庭が崩壊したと主張している。報道によると、山上容疑者の母親が旧統一教会に献金した総額は、1億円にも上るという。

 母親は1998年ごろ、同教団に入信し、翌年6月には土地や一戸建て住宅を売却。2002年に破産宣告を受けていたとも伝えられている。

7月22日、NHKは、母親が検察に対し「今回の事件で旧統一教会を批判にさらして迷惑をかけてしまい申し訳ないという趣旨の話をしている」と報じた。立ち会った親族への取材でわかったという。

 これに先立つ14日、読売新聞は、奈良県警などの聴取に対して「息子が大変な事件を起こし、申し訳ない」と謝罪していることを報じたが、当時も教会への批判は口にしていなかった。

 今回、旧統一教会への母親の思いが報じられたわけだが、事件後も教会に変わらぬ姿勢を貫いていることに、ネット上でも衝撃が走っている。

《この供述は宗教を重んじる怖さを浮き彫りにしている。ここまでとは…》

《息子が殺人に走った一因とも言えるのに、そうさせてしまう教団には戦慄すら覚える》

 本誌は、山上容疑者に誘われて、奈良・西大寺の飲食店で食事したことがある男性に取材をしている。男性は、山上容疑者について、こう語っていた。

「これまでに3回ほど、安い居酒屋でおごってもらったことがあります。ふだん山上さんは、自分のことをほとんど話しません。

 しかしその日は、『自分の家族が統一教会に関わっていて、霊感商法トラブルでバラバラになってしまった。統一教会がなければ、今も家族といたと思う』と語りはじめたのです。

 続けて、『統一教会は、安倍と関わりが深い。だから、警察も捜査ができないんだ』と、あまり感情を出さない山上さんが、怒りにまかせたように話していました」(知人男性)

 食い違う母子の姿が、さらに浮き彫りになってしまったようだ。

( SmartFLASH )
参照元:山上容疑者の母「旧統一教会に迷惑かけて申し訳ない」発言に衝撃広がる…息子の事件後も変わらぬ教会への姿勢
2022.07.22 20:30 FLASH編集部
山上容疑者の母「信仰は続けたい」 妹が事件後に漏らした“本音”とは
2022/7/20 11:31 デイリー新潮

兄、妹のために自殺未遂

 安倍元総理の銃殺事件から10日余りが経過した。背景にあったのは、山上徹也容疑者(41)の母親の統一教会(現・世界平和統一家庭連合)への傾倒。当の母親は事件後、近しい知人に「信仰は続けたい」と語っているという。

山上容疑者の伯父によると、母親は夫の自殺と、息子(山上容疑者の兄)が6歳の時に小児がんになったことを機に、統一教会に入信。その後、夫の死亡保険金などを含め、1億円以上を献金してきた。結果、「(山上容疑者は)大学は入学金や学費の問題があって、断念せなあかんかった」(山上容疑者の伯父)という。

 高校卒業後、任期制自衛官として2002年に海上自衛隊の佐世保教育隊に入隊した山上容疑者は、05年1月、自殺未遂を起こしているが、

「統一教会が原因で兄と妹の生活まで困窮している。そこで、自分が自殺して保険金を渡そうと考えたというわけです。本人からそう聞きました」(同)

「信仰は続けたい」

 山上容疑者を自殺未遂、そして今回の凶行へ追い込んだ母親は、いま何を思うのか。17日朝に電話を受けた、彼女と親しい統一教会の関係者が声を潜めて言う。

「母親は安倍さんのご家族に謝罪したいとは話していましたが、一方で、息子さんがこれだけ重大な事件を起こしたのに、教会の批判は一切、口にしていません。事件後も“私の至らなさで、こんなことになってしまった。でも、信仰は続けたい”と言っています」

 なおも信仰を捨てていないあたり、問題の根深さを感じさせる。一方で、山上容疑者の妹に遭遇した知人は、こう打ち明けられたという。

「もう4年くらい会ってないし、一緒に住んでもおらんから、事件起こしたとか言われても、知らん」

 7月21日発売の「週刊新潮」では、山上容疑者が統一教会を批判するルポライターに送っていた手紙、伯父への取材などから、彼を凶行に走らせた背景について詳報する。

「週刊新潮」2022年7月28日号 掲載
参照元:山上容疑者の母「信仰は続けたい」 妹が事件後に漏らした“本音”とは
2022/7/20 11:31 デイリー新潮
山上容疑者伯父に聞く 明かした人物像「極めて頭脳明晰。家族に問題なければ京大に入れた」
2022/7/16 5:20 スポニチアネックス

安倍晋三元首相が奈良市で街頭演説中に銃撃され死亡した事件で、逮捕された無職山上徹也容疑者(41)の伯父(77)が15日、大阪府内でスポニチ本紙などの取材に応じた。

――山上容疑者は海上自衛隊時代に自殺未遂をしていた。

 「統一教会によって、徹也の兄と妹の生活が困窮していた。だから“自分の保険金を渡す”と。徹也から病院で聞いた」

 ――当時、母は何をしていた?

 「韓国(の教会)に行っていた。40日とか120日とか。自殺未遂の時も海自から私に連絡があったが、彼女の居場所はすぐに分からなかった。統一教会に問い合わせたら韓国にいて、“40日間、帰って来ない”と。実際に帰って来なかった」

 ――兄と妹はどんな生活をしていた?

 「本当にギリギリだった。私は生活を補助していたが、94年に母親の入会を知って一度止めた。徹也の兄から“食べるものがない”と連絡があった」

 ――山上容疑者はどんな人物なのか?

 「極めて頭脳明晰。父親そっくり。家族に問題がなければ京大に入れたと思う。性格?私に対しては抜群。いいエピソードばかり。昔はうちの息子と海水浴や釣りに連れて行った。喜んでました」

 ――それが、なぜ悩むようになったのか?

 「自殺未遂の時に、海自に書面で出させて分かった。“統一教会によって人生がめちゃくちゃになった”と書いてあった。兄も妹もめちゃくちゃになってるので、自分の命でそれを払う、と」

 ――安倍元首相について何か言っていたことは?

 「何も聞いていなかった」

 ――山上容疑者は宗教には入っていた?

 「全く話したことはない」
参照元:山上容疑者伯父に聞く 明かした人物像「極めて頭脳明晰。家族に問題なければ京大に入れた」
2022/7/16 5:20 スポニチアネックス
山上徹也容疑者を「鑑定留置」の方針 安倍元総理殺害に結び付いた経緯に不可解な点
2022年7月22日 13:51 TBS NEWS DIG

安倍元総理が銃撃され死亡した事件で、山上容疑者の刑事責任能力の有無を調べるため、奈良地検は近く鑑定留置を請求する方針です。

今月8日、奈良市内で安倍元総理(67)が演説中に銃撃され死亡しました。

逮捕された山上徹也(41)容疑者は、「母親が旧統一教会にはまり、多額の献金をして破産した」と供述していましたが、「母親の入信で家庭がめちゃくちゃになり、母親を恨んでいる」と話していることが新たにわかりました。「教会を恨んでいて、安倍元総理は教会と繋がりがあると思い狙った」とも供述しています。

奈良地検は、母親や教会への恨みが元総理殺害に結びついた経緯に不可解な点があるとして、近く刑事責任能力の有無を調べる鑑定留置を裁判所に請求する方針です。
参照元:山上徹也容疑者を「鑑定留置」の方針 安倍元総理殺害に結び付いた経緯に不可解な点
2022年7月22日 13:51 TBS NEWS DIG
山上容疑者に見えてきた「41歳の孤独」…家賃3.5万円1Kで負債60万円、犯行前には面識ない男性に手紙で独白
2022.07.17 19:35 FLASH編集部

 安倍晋三元首相の銃撃事件で、殺人容疑で送検された無職・山上徹也容疑者(41)。次第に、事件直前の孤独な生活ぶりが見えてきた。

 警察の取り調べに、山上容疑者は「母親が宗教団体にのめりこんで破産した。家庭をめちゃくちゃにした団体を、安倍氏が国内に広めたと思って狙った」と語っているという。

 実際に、山上容疑者の母親は宗教団体「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」へ総額1億円にのぼる献金をおこない、2002年に破産したと報道されている。

複雑な家庭環境で育った山上容疑者だが、実際の犯行に至るまで、どのような経緯があったのか。

「山上容疑者は『襲撃を決意したのは7月』と供述しています。2020年から工場の派遣社員として働いていましたが、今年2月から体調不良で休み、5月中旬には退職している。銃は2021年春頃から製造していたといいます。

 山上容疑者には借金もあり、60万円の負債があったこともわかってきました。退職後は収入もなく、3万5000円ほどの1Kマンションの家賃や生活費、銃の製造費用などものしかかっていた。奈良県警は、経済的困窮が最後の引き金になった可能性もあると見ています」(政治部記者)

 また、7月17日付の『読売新聞』によれば、犯行前、旧統一教会の信者の子供問題についてブログで取り上げていた男性のもとに、手紙を送っていたという。

 男性は山上容疑者と面識はなかったが、手紙には旧統一教会への強い恨みと、家族の崩壊の様子が記されていた。「母の入信から億を超える金銭の浪費、家庭崩壊、破産…この経過と共に私の10代は過ぎ去りました」とつづられていたという。

 安倍元首相についても、「本来の敵ではないのです」「最も影響力のある統一教会シンパの一人に過ぎません」と言及。「安倍の死がもたらす政治的意味、結果、 最早(もはや)それを考える余裕は私にはありません」と、殺害を示唆していた。手紙が男性の自宅に届いたのは、事件から5日後のことだった。犯行前に投函したとみられる。

「山上容疑者は、子供の頃に父が亡くなり、その後母親が統一教会に入信。一家破産に自宅売却と、苦しい生活を送っていたようです。

 報道によれば、山上容疑者の相談相手でもあった兄は、約7年前に死去し、葬儀では『どうして兄ちゃん死んだんや』と涙を流していたといいます。安倍元首相の銃撃事件は決して許されない蛮行ですが、山上容疑者が壮絶な半生を送ってきたことは事実でしょう」(同)

 ネット上では、山上容疑者の半生を知り、「相談相手がいれば」といった声もあがっている。

《山上がやったことは絶対許さんけどそれはそれとして家庭環境が可哀想すぎる 相談できる人がいればこうならなかったんだろうか…》

《相談相手もいなく、段々とね、コイツが深みに嵌って行った心境も分からなくもない気がする …》

《山上容疑者がやった事は理解は出来ても肯定は出来るものではないけど同情する点が多過ぎるな…でもこういう時に手を差し伸べたり助けれる制度が公だと思うし、政治がするべき事》

《父・兄の死と破綻した暮らし、相談できる人もいなかったんだろうな。複数な思いは増すばかりだ》

(SmartFLASH)
参照元:山上容疑者に見えてきた「41歳の孤独」…家賃3.5万円1Kで負債60万円、犯行前には面識ない男性に手紙で独白
2022.07.17 19:35 FLASH編集部
山上容疑者のTwitterにつづられていた社会への不満“41歳のリアル”に「同情」の声も
2022/7/18 20:42 FLASH

 安倍晋三元首相の銃撃事件で、逮捕された山上徹也容疑者のTwitterが波紋を広げている。

 山上容疑者は、犯行動機として「母親が特定の宗教団体にのめりこんで破産した。家庭をめちゃくちゃにした団体を、安倍氏が国内に広めたと思って狙った」といった趣旨の供述をしているという。

 実際に、山上容疑者の母親は宗教団体「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」に総額1億円にのぼる献金をおこない、2002年に破産したと報じられている。

 山上容疑者のTwitterには、犯行へ至る生々しい投稿が残されていた。2021年1月下旬には

《オレが14歳の時、家族は破綻を迎えた。統一教会の本分は、家族に家族から窃盗・横領・特殊詐欺で巻き上げさせたアガリを全て上納させることだ》

と投稿し、旧統一教会への憎しみを語っている。

 だが、山上容疑者が投稿する話題は、旧統一教会や政治に関するものだけではない。コロナに困窮する若者を取り上げた記事には、

《言っちゃ何だがオレの10代後半から20代初期なんかこれ以下だよ。社会問題として支援が呼び掛けられる様は羨ましいとすら思う》

と、自身の不遇を訴え、

《文系学問なんか伝統芸能みたいなもの。でなければ中世カトリックか。ホントにくだらねぇ》

とぼやく。フェミニズムについては、

《フェミニストvsミソジニスト(編集部注:女性嫌悪者)に勝者なんかいないよ。どっちも原理主義者だからね。双方クソ》

と、投稿している。ほかにも、NHKの集金や国民年金への不満など、世の中のさまざまなものごとへの鬱憤を語っていた。こうした41歳・独身男性の“リアル”な怒りの投稿に対して、一部のネット上では、山上容疑者に同情する声が広がっている。

《頭はいいし、言っていることも共感できる》

《安倍と山上容疑者のどちらに共感するかと言われたら私は山上容疑者に共感する。境遇的に近いのも彼の方》

《山上さんは環境に恵まれなかっただけです。とても不幸な方》

《山上徹也って、自分と同じタイプの無敵の人系インキャだと思う》

「山上容疑者は、経済難で大学進学をあきらめ、2002年から海上自衛隊に入隊しました。2020年からは、工場の派遣社員として働いていましたが、5月中旬には退職しています。さらに60万円の借金も抱えており、3万5000円ほどの1Kマンションでひとり暮らし。ファイナンシャル・プランナーなど複数の資格を持っていたという話もありますが、それらが自身のキャリアに生かされた形跡もありません。不遇な家庭環境と、その後の貧困。彼と似たような苦境に立たされている方は、大勢いるはずです」(社会部記者)

 もちろん、山上容疑者のおこなったことは、決して許されることではない。しかし、自力ではどうにもならない境遇について、引き金を引かなくても“苦しみの声”を拾い上げる社会が、強く望まれる。
参照元:山上容疑者のTwitterにつづられていた社会への不満“41歳のリアル”に「同情」の声も
2022/7/18 20:42 FLASH

スポンサーリンク


スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

コメント

コメントする

CAPTCHA