孤独な暗殺犯・山上徹也のチャート -ラグナを特定する-



安倍元首相を手製の銃で暗殺した山上徹也だが、現在、その人物像が徐々に明らかになって来ている。


山上徹也の出生データが、1980年9月10日と明らかになったということで、早速、ラグナを検討してみた。


00:00:01で作成すると、ラグナが双子座になるが、月が獅子座で、木星、太陽とコンジャンクトしている。


8:27:43まで出生時間を進めると、月は乙女座に移動し、土星、水星、冥王星とコンジャンクトすることになる。


やはり、山上徹也の屈折した心理状態から考えると、月が友好惑星である木星、太陽と獅子座で、コンジャンクトしていたとは考えにくく、月が土星とコンジャンクトする形となる乙女座に在住しているのではないかと考えられる。


その考えで、時間を絞っていくと、出生時間は、8:27:43~23:59:59の間になる。



ラグナの取り得る範囲は、天秤座~双子座である。


山上徹也には、兄と妹がいる(兄は2015年に自殺)が、兄と妹がいるというのはラグナを特定する為の重要な情報となる。


例えば、3室や11室の支配星が3室や11室に在住していたり、アスペクトバックしていたりするケースが考えられる。


そうした観点で検討した所、双子座ラグナ、天秤座ラグナ、蠍座ラグナの可能性などが考えられた。


そして、種々検討した所、山上徹也のラグナは、天秤座ラグナではないかと思われる。





まず、天秤座ラグナに設定すると、3室の支配星が11室に在住して、3室にアスペクトバックしているが、弟妹が存在する配置である。



また3室の支配星が11室に在住する配置は、兄弟姉妹の中で最年長か最年少、あるいは、同性の兄弟姉妹の中で、最年長か、最年少である。


同性の兄弟姉妹の中で、最年長か最年少に当てはまっている。



また11室の支配星が11室に在住している為、兄が存在することを物語っている。


然し、この兄が、2015年に自殺をしているが、ラーフ/金星期である。


11室を兄のラグナとすると、ラーフと金星は12室に在住し、ラーフのディスポジターの月は12室支配で、マラカの2室に在住し、6、7室支配のマラカの土星とコンジャンクトし、更に2、11室支配のマラカの水星とコンジャンクトしている。



山上徹也の父親は、京都大学を卒業後、建設会社に勤めていたが、仕事のストレスから酒に溺れ、山上容疑者の母に激しいDVをおこなっていたという。


そして山上容疑者が4歳の頃にマンションから飛び降り自殺している。



この頃は、1984年で、太陽/金星期から月/月期への移行期である。9月前後に月/月期に移行している。







9室を父親のラグナとすると、2室(口から入るもの、食物)にラーフと金星が在住しており、2室のラーフは飲酒を好む配置である。



また2室支配の月は、4室で8室支配の土星とコンジャンクトしており、中毒になることを示している。



月/月期に亡くなったと考えると、月はマラカの2室の支配星で、ラグナロードの水星と共に4室に在住し、8室支配の土星とコンジャンクトしている。



また太陽/金星期に亡くなったと考えると、太陽は3室支配でマラカの7室の支配星とコンジャンクトし、金星はマラカの2室で、ラーフとコンジャクトしている。



父親の飛び降り自殺後、家族は、大阪府東大阪市から母親の実家がある奈良市内へ転居しているが、この転居は月/月期に起こっていると考えることが出来る。



4室を母親のラグナとすると、月は7室の支配星(4室から4室目)で、引っ越しを表わしている。



また山上徹也にとっては、月は4室支配の土星と12室でコンジャンクトしており、このタイミングでの引っ越しを表わしている。



引っ越しした1984年は、ラーフは牡牛座、ケートゥは蠍座、土星は天秤座、木星は射手座をトランジットし、射手座と牡羊座にダブルトランジットしていたが、そこは、山上徹也にとって、月から4室(引っ越し)で、ラグナから見た7室(引っ越し)であり、また母親の4室をラグナとした場合に4室牡羊座にダブルトランジットしていた。






引っ越しが翌年の1985年に起こったと考えても、天秤座ラグナから見た4室山羊座にダブルトランジットが生じており、また母親の4室をラグナとしても牡羊座/天秤座の4-10軸にラーフ/ケートゥ軸がトランジットして、4室を傷つけており、この時期、引っ越しをする必要が出来たと考えられる。


1985年6月から木星が山羊座で逆行して、土星が天秤座をトランジットして、4室から見た4室牡羊座にダブルトランジットしており、母親にとっても引っ越しのタイミングである。


山上徹也は、奈良市内の小学校を卒業後、公立中学に進み、バスケットボール部に所属していたという。



この時は、1993年頃で、月/金星期である。山上徹也は、フォワードで、シュートを決めるのが上手かったという。



月から見て、金星は、2、9室支配で、11室に在住し、部員たちとの集団生活に恵まれていたことが分かる。





その後、奈良県内の名門校に入学し、応援団に所属したというが、この時は、1996年で、火星/木星期である。



木星は3、6室支配で、集団生活の11室に在住して、11室の支配星とコンジャンクトしているが、獅子座で定座の太陽とコンジャンクトして、この時、獅子座の勇ましさを表現したと考えられ、応援団の象意と合致している。


応援団は、スポーツの一種で、3、6室支配の木星は、スポーツの3室と6室の支配星である。




その後、1998年に母親が統一教会に入信し、そして、この頃、ちょうど祖父が死亡したため、母親が祖父の建設会社を引き継いでいる。



1998年は、火星/水星期だが、母親の4室をラグナとすると、火星は4室支配で10室に在住し、4室にアスペクトバックして、建設業を表わしている。



また水星は母親の4室から見ると、9室の支配星で、ラグナロードの土星とコンジャンクトしている。



従って、母親がこの時期に宗教に入信したことを物語っている。








天秤座ラグナで考えた時、母親を表わす4室の支配星や母親の表示体である月が12室に在住している為、母親からの損失を表わしており、また母親が不在で、家におらず、母親と離れ離れになるなどの状況を表わしている。



母親の宗教活動が、山上徹也にとっては、損失体験(12室)であったことを物語っている。




またこの火星/水星期は、祖父が亡くなった時期だが、母親の4室から見た9室は母親の父親、すなわち、山上徹也の祖父のラグナである。



9室を祖父のラグナとすると、火星は、3、8室支配のマラカでマラカの2室に在住しており、水星は、ラグナロードで6室支配の土星とコンジャンクトしている。



火星と水星は絡んでおらず、主にマラカの火星の象意が顕現した時期で、祖父が死亡した時期として納得できる。





高校を卒業すると、2002年8月から山上徹也は、海上自衛隊に任期付き自衛官として採用され、護衛艦で、大砲や誘導ミサイルなどを扱う砲雷科で見習いとして勤務したという。



この就職は、ちょうどラーフ/ラーフ期に移行したタイミングである。



ラーフはまず仕事の10室に在住していることから、この時期に就職したと考えることができる。



ラーフをダシャーラグナとすると、5、10室支配の火星が4室から10室にアスペクトバックして、あたかも10室に火星が在住しているかのような配置となっている。



火星が10室に在住する配置は、警察官や軍事関係者などを表わしている。







然し、その後、自衛隊はやめて、工場で働くなど、仕事を転々としているが、10室のラーフは仕事において雑用から何から何まで経験することを意味している。



またこの時期に母親が破産しているが、ラーフのディスポジターは母親の表示体である月で、その月は12室に在住して、12室支配の水星とコンジャンクトし、土星から傷つけられている。



土星も4室の支配星で、12室に在住して、母親の損失を表わしている。



然し、この破産は、母親にとっては熱心に統一教会に奉仕したことを意味しており、4室から見て、月は7室支配で9室に在住している。



2005年8月のラーフ/木星期に山上徹也は、自殺を図り、入院し、8月に除隊している。



ラーフのディスポジターの月は12室で土星とコンジャンクトし、木星はラグナから見ても月から見てもマラカに相当し、月から見て12室で、12室支配の太陽とコンジャンクトしている。


この時期に入院したことを物語っているが、木星は6、11室支配で、11室の支配星とコンジャンクトしており、これは自衛隊の仲間と関係が上手く行かなかった可能性も示唆している。




その後、2015年のラーフ/金星期に兄が自殺しているが、兄の自殺も11室が傷ついていることを示しており、同僚との関係が上手く行かないことを物語っている。




そして、2019年10月に統一教会の韓鶴子総裁を火炎瓶で襲撃しようと計画し、その後、安倍晋三元首相の殺害を決意するに至っている。



この時期がちょうど、マハダシャー木星期への移行期で、木星/木星期である。




木星は、3、6室支配で、暴力の6室を支配しており、6室の支配星が11室に在住することは権力闘争などを表わす配置である。



6室の支配星が、11室の支配星と11室に在住する配置が、こうした犯行計画を表わしていたのではないかと思うのである。



もし蠍座ラグナだと、木星は2、5室支配で10室に在住し、10室の支配星とコンジャンクトして、5-10のラージャヨーガを形成し、全く木星期の暴力が説明出来ない。



但し、山上徹也のチャートは出生時間をどこに設定しても、暗殺を決行したのが、マハダシャー木星期となる。



出生時間を0時付近に設定し、双子座ラグナに設定した場合にのみマハダシャーラーフ期の最後のアンタルダシャーであるラーフ/火星期に暗殺を実行したことになるが、その場合、月は獅子座に移動してしまう為、考えにくいことになる。



但し、この場合、火星が6、11室の支配星で、暴力を意味しており、この時期が、ラーフ/火星期となる為、一見、この時期に暴力を行なった可能性も考えられる。(双子座ラグナの可能性は、もう少し検討の余地がある)





山上徹也への同情論と英雄視



因みに天秤座ラグナで正しそうに思ったのは、暗殺を実行した後、山上徹也に恋をする女性が出てきたり、また中国で、英雄視され、フィギアなどを作ったり、山上徹也の服装を真似るコスプレなどが流行っていることから、非常に人気が出ているからである。




天秤座ラグナであれば、現在、土星が山羊座から10室にアスペクトし、木星が魚座から蟹座10室にアスペクトして、10室にダブルトランジットが出来ている。











そもそも天秤座ラグナであれば、ラグナロードの金星が10室に在住して、有名になり、人気が出る配置である。




2021年秋頃に安倍晋三元首相の殺害を決意した時、木星/土星期に移行しており、そして、2022年春には、手製の銃が完成している。




この時も木星/土星期で、土星はラグナから見ても月から見ても5室の支配星で乙女座に在住している。



因みに手製の銃を作成することは、かなり手先が器用で、技術が必要であり、乙女座に在住する5室支配の土星が、細かい精密な作業を可能にしたと考えられる。



銃が完成した2022年春頃は、2022年3月17日まで木星が5室水瓶座をトランジットし、土星は、2022年4月29日から5室水瓶座に移動している。







3月17日以降、木星は魚座に移動するが、5室支配の土星にアスペクトして、土星は5室をトランジットしているので、5室にダブルトランジットが生じている。



銃の作成は並大抵のことではないので、この春頃、暗殺に使用する銃の作成は、重要な出来事に該当する。



これはこのタイミングで、5室の象意が出ていなければならない為、ダシャーとトランジットで5室の象意が確認出来るため、このタイミングで銃を作成したということで納得できる。



天秤座ラグナであれば、このタイミングで銃の作成に成功することがダシャーとトランジットで示されているのである。




因みに天秤座ラグナであれば、5室支配の土星と9室支配の水星が、12室の乙女座でコンジャンクトしている為、頭脳明晰であることが分かる。



乙女座の分析的で、批判的な思考の持ち主であると分かる。



山上徹也が、twitterなどに社会に対する多くの不満を投稿しているが、その多くは知的で、的を得ていて、共感できるものだという。



但し、12室である為、それを表現する場所が、twitterやSNSしかなく、通常は自分の考えなどは公に表現せずに隠して生きていくことになる。



そして、伯父の話によれば、昔から山上徹也は、家を出たがらない子供で、引きこもりだったという。



こうした性格の特徴は、12室に惑星集中して、月が12室で土星から傷つけられていることから生じていると考えられる。






暗殺の決行



実際、暗殺を決行した時、土星は水瓶座を逆行して、木星は魚座をトランジットして、6室にダブルトランジットが生じていた。



そして、10室にもダブルトランジットが生じていた。



6室は暴力のハウスであり、10室は有名になるハウスである。10室は誰からもあらゆる人から見られ知られる大舞台である。



この時、ダシャーは、木星/土星期だが、マハダシャーの木星は暴力を表わす3、6室の支配星で、機能的凶星である。



そして、アンタルダシャーの土星は、4、5室支配のヨーガカラカの土星だが、マハダシャーロードの木星と絡んでいない為、この時期は、ダシャーの原則から考えると、最悪の時期になると考えられる。



すなわち、マハダシャーの木星の象意が優先され、それが顕現し、ヨーガカラカの吉意は、全く出てこないのである。(※シュリK.N.ラオによれば、これは不可解な例外であるという。アイヤーの原則からもそう解釈することが出来る。)



木星は、月から見て、4、7室支配のマラカで12室に在住し、12室支配の太陽とコンジャンクトしているが、4室の支配星が12室に在住している為、拘置所の中で過ごしている。


但し、木星と太陽は、プールヴァパールグニー(金星)に在住しており、金星を支配星とするこのナクシャトラは、諜報(インテリジェンス)に関係している。



従って、拘置所の中で、インテリジェンスのプロから取り調べを受けていると考えられる。









そもそも安倍元首相のチャートを見た時に4室に在住する7、8室支配の土星はマラカであり、それがラグナにアスペクトしていることから、天秤座に在住する土星は暗殺者と言っても良いかもしれない。







暗殺された時のトランジットを確認すると、月がちょうど天秤座をトランジットしており、7、8室支配のマラカの土星の上を月がトランジットしていたタイミングである。



またこの7、8室支配の土星に対して、ラーフ/ケートゥ軸が絡み、火星がアスペクトし、逆行の土星もアスペクトしていた。(7、8室支配で4室天秤座に在住する土星に凶星のエネルギーが集中しており、この出生のマラカの土星の凶意が顕現するタイミングであったと考えられる。)



山上徹也が天秤座ラグナだとすれば、このマラカの7、8室支配の土星の表示体となっていることが分かる。




因みに出生時間を0時付近に設定して、双子座ラグナとして検証すると、祖父が死亡した1998年秋は、火星/水星期で、母親の4室乙女座をラグナとした場合、3、8室支配の火星が2室に在住し、4、7室支配の木星が12室に在住するが、この時期に祖父から不動産事業を引き継いだことが説明出来ない。



また母親がこの頃、統一教会に入会したことが説明出来ない。






因みに山上徹也は、統一教会への恨みから安倍元首相を暗殺したと主張しているが、ナヴァムシャでは、火星、土星、ラーフ、水星が水瓶座に惑星集中している。




従って、リベラル左翼の性格や政治思想を持っていると考えられなくもない。




ラグナも天秤座ラグナであり、安倍首相の天秤座に在住する7、8室支配の土星の表示体になっている。




安倍元首相のナヴァムシャでは、魚座ラグナで、水瓶座に11、12室支配の土星と6室支配の太陽が在住しているが、あたかも水瓶座のリベラル勢力から暴力を受けて損失を被るかのような配置である。




表面上は、統一教会への恨みから暗殺を実行したことになっているが、深いレベルでは無意識的に別の理由で暗殺したのではないかとさえ疑ってしまうほど、風の星座が強調されている。




取り調べを進めている奈良県警が、山上徹也が安倍元首相を暗殺するに至った経緯に不審な点があり、責任能力を精査するとしている。






(産経新聞記事より引用抜粋)






※不謹慎な話だが、この映像がニュースで報じられて誰もが知るところとなり、フィギアまで作成され、似た服装のコスプレまでされていることを考えると、山上徹也は、暗殺実行犯として、大スターになったと言える。


これは、ラグナロードの金星が10室に在住して、ラーフとコンジャンクトし、10室にダブルトランジットする配置と合致している。


蟹座でラーフとコンジャンクトする金星は、熱狂して興奮気味の大衆を表わしている。



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