野口英世の人生を調べるために渡辺淳一の『遠き落日』を読んでみたが、大金を一夜にして遊郭で使い込んでしまうというその異常な金銭感覚が普通でなく、読み進むうちに驚愕した。このような人物と比較すると自分など普通すぎてつまらないと思える程、異常である。
この一夜にして大金を失うという象意は野口英世のチャートにおいては、11室と12室の星座交換がもたらしている。
11室と12室の星座交換についてもう一度、復習しておいた方がよさそうである。
まず、最近、検証した事例では、池谷幸雄のチャートにこの配置がある。
池谷幸雄は、詐欺の被害に遭うなどして、計3億円を騙し取られている。
これも非常に大金を失う配置の結果がよく表れている。
また以前、検証した巨額の金融詐欺事件を起こしたバーナード・マドフのチャートにおいてもそれが現われている。
マドフも出資金を募って、後から得た出資金を前から出資した人物への払い出しに使うなどの手口で、自らは大変な贅沢をして暮したが、逮捕されて出資金で得た家屋など財産の全てを全て没収されて失った。
現在は刑務所の中で暮している。
皆、それぞれに状況は異なるが、皆、大金を一夜にして失うという点では同じである。
野口英世の場合は、大金を得ると直ぐに遊郭で遊んで使い込んでしまうという癖があり、それは11室に在住するラグナロードの火星と7室支配の金星が表している。この配置があった上で更に11室と12室が星座交換しているのである。
11室と12室の星座交換があっても絡むハウスや惑星、星座の象意によって、その出方は様々である。
コメント
コメント一覧 (8件)
以下のような11、12室の星座交換チャートがあるんですが、
吉凶混合した場合 概要はどう解釈するんでしょう。
おとめ座ラグナで 太陽、月が11、12室で星座交換の場合も
あまり良くなさそうと思うのですが、具体的にはどうなんでしょう?
ただ12室は月と木星が接合、11室は太陽、金星、水星が接合。
で、何気に良さそう。
しかし、5室からは逆行土星が、9室からは火星がアスペクトで
厳しそう。
実際の人生は複雑に入り組んで、吉凶混合だから
まさしくチャートもそうなってないと占いも正しくなくなると
思います。よってかなり難しいです。
吉の出来事と凶の出来事が両方起こります。
それらが打ち消し合ってプラスマイナスゼロになるということはありません。
11室での金星や水星の絡みは高い評価、収入、人脈など成功をもたらすと
思います。5室からの5室支配の土星のアスペクトで6室の支配星が絡んできますが、
それ程、問題ではないと思います。
基本的に5-11室の軸は強いので才能と才能を用いた高い評価、成功を表していると思います。
11室の支配星が12室の支配星と星座交換し、
3、8室支配の火星からアスペクトされていることが問題です。
月期や太陽期、火星期などに何か評価や収入が失われるような体験が起こると思います。
実際には過去の月のアンタルダシャーの時期や太陽のアンタルダシャー、火星のアンタルダシャーの時期に起こった
エピソードなどを調べてみるといいと思います。
現在マハダシャーが月期で、アンタルは木星期には入ったところです。
4月までは仕事で相当な苦痛のようでした。
過去のエピソードと照らし合わせてみます。
過去、現在を検証し、未来を予測する。
微分方程式を解くようでもありますし、過去の定点を代入することで特殊解
を見出す。数学より難しいけど 囲碁がソフトに負けるくらいだから、
優れたソフトが出来たらどうなるんだろう。
なんていう事は 時々考えます。
ありがとうございます。
私は12室がらみの星座交換はありませんが、1-8室の星座交換がナヴァムシャにあります。
1-8室の星座交換は命の危機や拘束など、怖いワードが出てきて少し気になります。
今のところ平和に過ごしていますが、1-8室が絡むダシャーは要注意でしょうか?
ちなみに、1室月と8室木星の交換です。
(射手座ラグナ)
その星座交換を形成する木星や月が傷ついているか、他の吉星などによって保護されているか、などによっても全く変わってきます。
基本的に星座交換はその星座交換している2つの惑星を自室にいるかのように強くします。
従って、基本的に惑星を強くするという意味においては良い訳です。
過去における木星や月のアンタルダシャーの時期を調べて自身で考察してみて下さい。
過去における木星期や月期に何が起こったかは調べられると思います。
1-8の星座交換について身体の拘束といった表現を私は多用しています。
そうであれば、実際1-8の星座交換を持つチャートの体験談として、実際にそうなのかどうかをフィードバックして欲しいのです。
私の記事に書いていることを全て信じる必要はなく、それらが本当かどうか自ら調べたり、研究するつもりで参加してほしいと思っています。
このコメント欄は質問をする場ではなく、記事をきっかけに気づいたこと、発見したこと、調べてみて分かったこと、記事の感想、類似の経験談やフィードバックなどを書き込んで欲しいのです。
つまり研究発表や感想、意見といった形で利用して欲しいと思っています。
誤解のある使い方として自分自身のチャートの配置をどう読むかといった形の書き込みをされる方がいますが、それをするならば、鑑定依頼と同じことなのです。
質問や鑑定依頼の場合は、受け身的であり、関わり方において主体性がなく、また対等でもないのです。
まず自分なりの考察や、考えを表明し、それに意見を求めるなどの方がよいと思います。
更に優れた書き込みは、読者全員に問題提起したり、新しい洞察を与えたりするような書き込みが理想的であり、そのようなものは非常に役立つのです。
そのような場合、逆に私の方が教えられたり、啓発されたり、それをきっかけに考えが深まっていくようなことも多いのです。
1-8の星座交換がどのような状況をもたらすかを質問する前に本記事を読んで、分かったことなどを応用して、ご自身のチャートに当てはめて考察し、それで気づいたことなどがあったら、書き込みをして欲しいのです。
まずは自分自身のチャートを考察してコメントをするべきでした。
月はラーシで8室蟹座にあり、火星土星からアスペクトを受けて傷はありますが、ナヴァムシャでは凶星からの傷はありません。
木星はラーシで1室射手座にあり火星コンジャクション、土星アスペクトで傷はありますが、ナヴァムシャでは高揚アスペクトバックで凶星からの傷はありません。
過去に、月や木星が絡むダシャーを確認すると、月がアンタルダシャーの時期に確かに臨時収入がありました。
木星がアンタルダシャーの時期も金銭的に恵まれやすく、宝くじではありませんがクジ運が良かったです。
(商品券数万円、沢山の伊勢海老、家電ゲットなど)
ただ、月や木星が絡む時期はやはり「中断や葛藤」が多い時期ではありました。
身体的な拘束はないですが、ナヴァムシャは晩年も表すとのことですので、今後も月や木星が絡む時期は特に注意深く観察していきたいと思います。
やはりそうした状況というのは考えられることです。
中断や葛藤ということが具体的に分からないですが、
8室は対人関係のハウスであり、対人関係との関係の中での拘束や葛藤であることが考えられます。
そして8室は相手が優位になるため、上司との関係を表わしたり、パートナー関係で、相手の金銭や家族に依存した状態なども考えられます。その8室に絡む惑星が傷ついていたら、そうした分野におけるサポートが得られないという形になります。
ナヴァムシャで1-8の星座交換が形成されているのであれば、ナヴァムシャはパートナー関係のハウスである為、そうしたパートナー関係というものも想定されます。
身体的な拘束といった場合にそれは文字通りということではなく、比喩的に状況的にそう言えるようなことも含めて考えてみて欲しいと思います。何か思いつくことがあればまたフィードバックをお願いします。
ご指摘通り対人関係での葛藤です。
現在アンタルダシャーが木星期で、去年の夏に離職しました。
ナヴァムシャの1-8室星座交換のパンチが効いたのだと解釈しています。
上司は私が離職するように外堀を埋めシナリオを書いていたのだなぁと思います。
パートナー関係や対人関係でも、一癖も二癖もあるタイプと縁ができやすく、内心イライラしたり精神的にキツイこともあります。
月ラグナからみた7-8室は土星が支配し、しかも4室で高揚して太陽水星コンジャクションなので、なんとなくナヴァムシャの星座交換とも似たような雰囲気はあると思います。
ラーシもナヴァムシャも8室に月が絡むので、相手の感情などは直感的になんとなく分かります。
そこを上手く活かしていくのが、私の今後の課題だと感じています。