
安倍内閣の支持率が第二次安倍政権後5年あまりで最低の水準に達したとニュースが報じている。
安倍内閣の支持率は32.6% 2ケタの急落 ANN世論調査 2018年3月26日 10時30分 テレ朝news ANNの世論調査で、安倍内閣の支持率が先月の調査に比べて11.7ポイント急落し、32.6%になりました。 調査は24日、25日に行いました。安倍内閣を支持すると答えた人は32.6%で、支持しないと答えた人は13.2ポイント増えて54.9%でした。政党の支持率では、自民党が40.3%で4.8ポイント下がりました。立憲民主党は2.9ポイント増えて16.2%でした。森友学園を巡る国有地売却について、安倍総理大臣の昭恵夫人を国会に招致する必要があると答えた人は63%でした。また、一連の問題の責任を取って内閣総辞職するべきだと答えた人は48%で、総辞職する必要はないと答えた人は39%でした。 |
先日、私のクライアントの方から、安倍内閣の今後について私が以前、予想した通りになってきたと教えて頂いた。
私が過去にいつ何がどうなると言ったか忘れていたので調べてみたが、確かに今の安倍内閣の状況は私が以前、予想した通りの状況である。
2017年10月14日付の記事『安倍政権は存続できるか【2017年10月 衆議院選挙予想】』で私は以下のように記している。
【2017年10月 衆議院選挙予想】であるため、選挙前に予想して書いた記事である。
(略) 但し、安倍晋三は、総選挙が行われる時、金星/太陽/水星期である。 プラティアンタルダシャーの水星は過去のダシャーにおいて、安倍晋三に総理大臣の就任や選挙における大勝をもたらした惑星である。 従って、今回、選挙では善戦するのではないかと考えられる。 しかし、この選挙で善戦したとしてもその直後である2017年2月7日から金星/月期に移行するのである。 従って、私の考えでは安倍晋三は今回の衆議院議員選挙で善戦はするが、勝敗は微妙であり、少なくとも圧勝することが出来ず、その後、アンタル月期に移行した段階で、政権から身を引くとか、内閣総理大臣を辞任する可能性もあると考えている。 月はダシャムシャで突然の変化を表わす8室の支配星で、火星、太陽、ラーフ/ケートゥなどの凶星によって傷つけられており、彼のキャリア上に突然の変化が生じることを表している。 それは政治権力の喪失であると考えられる。 もし選挙結果が微妙なものとなった場合、選挙で敗北と考えるのかどうか微妙な判断となるが、安倍晋三は退陣すべきだとする自民党内の論調にも抵抗できなくなり、辞任を決断せざるを得なくなると考えられる。 (中略) また今後の安倍晋三の金星/月→金星/火星→金星/ラーフ期の政治活動には障害が予想される。 そして、金星/月期になったタイミングで、政治権力から退く可能性もあると考えられる。(地位が変化することを表している) しかし、今後も政治家は辞めずに今後も海外への遊説や要人との会談などは続けていくはずである。 |
以前、安倍晋三は、森友学園の「私も妻も一切、この認可にもあるいは国有地の払い下げにも関係ない」、「私や妻が関係していたということになれば、まさに私は、それはもう間違いなく総理大臣も国会議員もやめるということははっきりと申し上げておきたい。」と答弁しているため、財務省で、森友文書の書き換えが判明した現在、非常に追い詰められた行き詰まりの状況に陥っている。
然し、問題は、安倍晋三が辞任するかどうかである。
昨日(2018/3/26)、私は安倍晋三が辞任するかどうかについて新聞各社や週刊誌の予想などをまとめている記事を読んだが、予想は、全く五分五分で、やや辞任するという予想が多いようである。
これまでに行ってきた分析を振り返ってみるが、
まず、安倍晋三のチャート分析について、一番、最初は、私は射手座ラグナだと思っていた。
従って、その時の予想は、まだラグナ修正をしている段階で、あまり役に立たない。
2チャンネルにある出生データが正しく、ラグナが蟹座であると分かってからがスタートラインである。

この後の予想で最も大きなものは、安倍晋三は金星/金星期から金星/太陽期に移行すると批判され、評価を失うという予想である。
それは、金星/太陽期になって、森友学園問題、加計学園問題、稲田大臣発言などで、安倍内閣が批判され、支持率が大きく低下したことで的中している。
そうした支持率が低下した中で、衆議院議員選挙が、2017年10月の金星/太陽/水星期に行われたが、私はプラティアンタルダシャーが水星期であった為、この選挙で、安倍晋三は善戦するのではないかと書いた。
結果としては、自民党は大勝し、選挙後に安倍内閣の支持率は、急上昇している。
従って、ここで断っておきたいのは、金星/太陽期が悪かったので、その流れで、金星/月期に惰性で突入して、今の行き詰まり状況に陥った訳ではないということである。
金星/太陽期に行き詰まりに陥ったが、金星/太陽/水星期に選挙に大勝し、一度、復活して支持率が上昇し躍進して、全く問題がクリアされたかに見えて、その後で、金星/月期に移行してから再び、森友学園問題がぶり返して、それが致命的な状況に陥っているということである。
つまり、金星/月期というものを正しく評価できないと予想することは難しいということである。
色々調べていて分かったことは、過去において安倍晋三のダシャムシャ(D10)の1-7軸に在住するケートゥ、月、ラーフ、火星、太陽のダシャーの時期にトラブルを抱えたり、支持率を失っているということである。

一方で、ダシャムシャ(D10)の4室でハンサヨーガを形成する木星期や、10室の支配星である水星期、そして、6室の支配星ではあるが、11室の支配星でもあり、5室に在住する金星期にもそれなりの結果を示すということである。
例えば、過去の出来事を検討してみると、
2006年9月26日の水星/土星/木星に安倍晋三は、総理大臣に就任している。(第一次安倍内閣)
総理大臣就任(第一次安倍内閣) 2006 年9 月26 日 水星/土星/木星 ・MDL の水星はD10 の10L ・ADL の土星は2,3L で3H で自室 ・PADL の木星はD10 で、1,4L で4H でハンサヨーガ |
この時、マハダシャーロードはD10で10室支配の水星で、プラティアンタルダシャーロードはD10でガージャケーサリヨーガとハンサヨーガを形成する木星であった。
しかし、その後、安倍晋三は、2007年9月25日のケートゥ/金星/ラーフ期に内閣総辞職して入院している。
内閣総辞職と入院 2007 年9 月25 日 ケートゥ/金星/ラーフ ・MDL のケートゥはD10 で、1H で8L と接合 ・ADL の金星はD10 で、6,11L で5H ・PADL のラーフはD10 で、7H で、8L の月がアスペクト ・ディスポジターの水星はD10 で、7,10L で2H |
辞職に至る道程としては、まず、ケートゥ/金星/金星に移行した2007年3月に従軍慰安婦問題への謝罪に消極的であることをワシントンポストに批判され、ケートゥ/金星/太陽期の5月28日に様々な疑惑のあった松岡利勝農水大臣が議員宿舎内で、首を吊って自殺し、ケートゥ/金星/月期の7月3日に久間章生防衛大臣の原爆投下を巡る「しょうがない」発言が問題となり、ケートゥ/金星/月→火星期に松岡氏の後任である赤城徳彦農林水産大臣にいくつかの事務所費問題が発覚するなど、様々な問題が生じ、ケートゥ/金星/火星期の2007年7月29日の参議院選挙に過半数を下回る敗北を喫するなどの不調が続き、その後、2007年9月13日のケートゥ/金星/ラーフ期に緊急入院し、9月25日のケートゥ/金星/ラーフ期に内閣総辞職している。
つまり、ダシャムシャ(D10)の1-7軸に在住するケートゥのマハダシャー、プラティアンタルダシャーの太陽期、月期、火星期、ラーフ期などに問題が続出して辞任につながっている。
しかし、その後、2012年12月26日のケートゥ/水星/金星に総理大臣に再就任している。(第二次安倍内閣)
総理大臣再就任(第二次安倍内閣) 2012 年12 月26 日 ケートゥ/水星/金星 ・MDL のケートゥはD10 の1H で8L と接合 ・ADL の水星はD10 の10L ・PADL の金星はD10 の6,11L で5H |
ここでアンタルダシャーにダシャムシャ(D10)の10室の支配星である水星期が来ていることに注目である。
そして、2016年7月10日の金星/金星/水星の第24回参議院議員通常選挙で圧勝しているが、この時もプラティアンタルダシャーに水星期が来ている。
第24 回参議院議員通常選挙で圧勝 2016 年7 月10 日 金星/金星/水星 ・MDL,ADL の金星はD10 の6,11L で5H ・PADL の水星はD10 の10L |
しかし、その後、2017年に入ってからまず2月~4月の間の金星/太陽/太陽期→月期→火星期の間に森友学園問題が噴出し、支持率が低下している。
森友学園問題 2017 年2~4 月 金星/太陽/太陽→月→火星 ・ADL の太陽は8L と相互アスペクトし、ラーフ/ケートゥ軸と接合12L の火星と接合 ・PADL の太陽、月、火星は全て、8L の月に絡んでいる |
アンタルダシャーやプラティアンタルダシャーにダシャムシャ(D10)の1-7軸に在住する太陽期や月期、火星期が来ていることに注目である。
そして、2017年5月~7月の金星/太陽/ラーフ期→木星期→土星期に加計学園問題や稲田大臣発言の問題が噴出している。
加計学園問題、稲田大臣発言 2017 年5~7 月 金星/太陽/ラーフ→木星→土星 ・ADL の太陽は8L の月と相互アスペクト ・PADL のラーフは8L の月からアスペクトされる ・PADL の木星は1,4L で4H で自室、ハンサヨーガ ・PADL の土星は3H(死のハウス、但し、定座で強い) |
アンタルダシャーやプラティアンタルダシャーにダシャムシャ(D10)の1-7軸に在住する太陽期やラーフ期が来ていることに注目である。
そして、プラティアンタルダシャーの木星期も来ているが、この時は2017年6月12日~7月31日の間である。
この期間は、安倍政権への批判や支持率の下落は、比較的治まった期間ではないかと思われる。
具体的に言えば、以下の期間であるが、金星/太陽/水星期には衆議院議員選挙で大勝して、支持率が復活している。
金星/太陽/木星 2017年6月12日~ 金星/太陽/土星 2017年7月31日~ 金星/太陽/水星 2017年9月27日~ |
つまり、このように見てくると、ダシャムシャ(D10)の1-7軸に在住するケートゥ、月、火星、ラーフ、太陽のダシャーの時期には安倍晋三には批判や障害、支持率の低下などが常に起こっている。
一方で、ダシャムシャ(D10)の4室でガージャケーサリヨーガやハンサヨーガを形成する木星期や、10室の支配星である水星期は、安倍晋三は総理大臣に就任したり、選挙で大勝したりして、非常に躍進していることが分かる。
因みに6、11室支配で5室に在住する金星は、良くもなく悪くもないという印象であり、3室で自室に在住する土星も同じである。
金星は6室を支配している為、悪いが、5室に在住している為、それ程、悪くない。
また土星は3室を支配していることや3室の在住星であることは悪いが、自室に在住して星位が強いことを考慮すると中立ぐらいの評価でよいと考えられる。
そこで、安倍晋三のキャリア上の運気を判断する簡単な表を作成することが出来る。
【幸運な時】
木星期、水星期
【不運な時】
ケートゥ期、月期、火星期、ラーフ期、太陽期
【幸運でも不運でもない時】
金星期、土星期
そんなことから、私は安倍晋三が金星/月期になったら、何かキャリア上の行き詰まりが生じるものと予想していた。
それで以前、以下のように書いたのである。
従って、私の考えでは安倍晋三は今回の衆議院議員選挙で善戦はするが、勝敗は微妙であり、少なくとも圧勝することが出来ず、その後、アンタル月期に移行した段階で、政権から身を引くとか、内閣総理大臣を辞任する可能性もあると考えている。 月はダシャムシャで突然の変化を表わす8室の支配星で、火星、太陽、ラーフ/ケートゥなどの凶星によって傷つけられており、彼のキャリア上に突然の変化が生じることを表している。 それは政治権力の喪失であると考えられる。 もし選挙結果が微妙なものとなった場合、選挙で敗北と考えるのかどうか微妙な判断となるが、安倍晋三は退陣すべきだとする自民党内の論調にも抵抗できなくなり、辞任を決断せざるを得なくなると考えられる。 (中略) また今後の安倍晋三の金星/月→金星/火星→金星/ラーフ期の政治活動には障害が予想される。 そして、金星/月期になったタイミングで、政治権力から退く可能性もあると考えられる。(地位が変化することを表している) しかし、今後も政治家は辞めずに今後も海外への遊説や要人との会談などは続けていくはずである。 |
実際、2018年2月7日に金星/月期に移行してから、再び、森友学園問題の追及が息を吹き返し、安倍晋三は窮地に追い込まれている。
これをジョーティッシュを知らないものが予想できただろうか。
実際、2017年10月の衆議院議員選挙の結果、安倍政権の支持率が急上昇していただけにこれで安倍政権は今後も安泰だと思った人が多かったのではないだろうか。
然し、私は安倍晋三のダシャムシャ(D10)の1-7軸に在住する惑星のダシャーの時期は、支持率の低下や障害や辞任などが起こることを知っていた為に2017年10月の衆議院議員選挙の結果が出る前に『安倍晋三は金星/太陽/水星期の衆議院選挙では善戦するが次の金星/月期ではキャリア上の突然の変化が生じ、政治権力の喪失や辞任もあり得る』と予想していたのである。
これはジョーティッシュの偉大な見通す力である。
私はジョーティッシュの解釈上の論理によって言うことができることを素直に予測しておいただけである。
然し、今、実際に安倍晋三の状況を見ると、ダシャムシャ(D10)の8室支配の傷ついた月が表わす、にっちもさっちも行かない行き詰まりの状態に陥っている。
予測した私自身、金星/月期に移行してから、安倍晋三があまりにも鮮やかに行き詰まりの状況に陥ったのでビックリである。
8室の象意であるスキャンダルという象意がよく現れている。
しかもこのスキャンダル自体は昭恵夫人の行動が引き金となっている。
月は配偶者を表わす惑星でもあるため、8室支配の傷ついた月とは、安倍昭恵夫人が引き起こしたスキャンダルと解釈することもできる。
金星/月期が終わった後、火星期、ラーフ期といずれもダシャムシャ(D10)の1-7軸に在住するアンタルダシャーの惑星の時期が続く。
金星/月 2018/2/7~2019/10/9 金星/火星 2019/10/9~2020/12/8 金星/ラーフ 2020/12/8~2023/12/9 ・ADL の月は8L ・ADL の火星は12L でラーフ/ケートゥ軸と絡み8L と相互アスペクト ・ラーフは12L と接合し、8L からアスペクトされている |
従って、今後、安倍晋三を取り巻く状況は、悪くはなったとしても良くなることはないのである。
おそらく良くなるのは、辞任した後の金星/木星期(2023/12/9~2026/8/9)である。
それでは安倍晋三はいつ頃、辞任するのかということである。
これが最大の問題である。
チャラダシャーを見ると、2007年9月25日に内閣総辞職し、入院した時が、乙女座/射手座→山羊座の時期である。
主に射手座のサブダシャーの時期であり、射手座から見るとAKとGKが10室に在住し、火星、ラーフ、ケートゥからアスペクトされて傷ついている。
2018年3月現在、獅子座/天秤座であるが、天秤座には定座の金星と高揚の土星が在住し、天秤座から10室では木星が高揚している。
従って、今は辞任しそうにない時期である。
結局、佐川国税庁長官が証人喚問に召還されたとしても森友学園問題で佐川氏が指示を受けたことを立証できなければ辞任を免れることができると考えられる。
支持率が致命的な状態になっていると言っても違法なことが立証された訳ではない。
従って、安倍政権は、獅子座/蠍座(2018/7/21~2019/6/21)か、獅子座/射手座(2019/6/21~2020/5/21)になったタイミングで辞任ではないかと思われる。
獅子座/蠍座は、蠍座には9Pが在住し、9Pは仕事を損失する(10室からの12室)の象意を持っている。
また蠍座から見るとAmKが8Pと共に8Hに在住し、ケートゥ、火星、ラーフ、GKの太陽からアスペクトされている。
従って、キャリア上の行き詰まりをチャラダシャーで示すのはこの頃である。
その時、金星/月期は、2018/2/7~2019/10/9まで続くため、獅子座/蠍座で、しかも金星/月期であるタイミング(2019/6/21~2019/10/9)に辞任する可能性は高いと言える。
またそのタイミングで辞任しなかったとしても次の獅子座/射手座(2019/6/21~2020/5/21)では、射手座には火星とラーフが在住し、射手座から見て10室でAKとGKの太陽がコンジャンクトし、火星、ラーフ、ケートゥからアスペクトされている。
GKが10室に在住して10室を傷つけている。
2007年9月25日に内閣総辞職し、入院した時が、乙女座/射手座で、サブダシャーが射手座の時期であった。
チャラダシャーが射手座の時期は、高い所から転落する可能性のある危険な時期である。
そして、2020年の1月24日にトランジットの土星が山羊座に入室するが、山羊座のアシュタカヴァルガを見ると、サルヴァアシュタカヴァルガが25で、土星のビナシュタカヴァルガは0ポイントである。
0/25という値は、極めて、低い値である。
特に土星が0ポイントということは、土星が激しく凶意を発揮することは間違いないのである。
従って、獅子座/射手座(2019/6/21~2020/5/21)で、トランジットの土星が山羊座に入室したタイミングが、安倍晋三にとって致命的な時期である。
特にそれは健康問題として現れる可能性があるが、いずれにしても総理大臣を続けることはもはや出来ないのである。
従って、安倍晋三の辞任は、早ければ、獅子座/蠍座(2018/7/21~2019/6/21)で、かつ金星/月期(2018/2/7~2019/10/9)でもあるタイミング(2018/7/21~2019/10/9)、そして、遅くても獅子座/射手座(2019/6/21~2020/5/21)で、トランジットの土星が山羊座に入室したタイミング(2020/1/24~2020/5/21)で起こるはずである。
今現在、安倍政権は支持率が低下して、末期症状を呈しているが、この状態のまま、もう少し延命するのではないかと思われる。
【追記】
本日(2018/3/27)、佐川前国税庁長官の証人喚問が行われたが、「答弁を差し控えたい」の一点張りで、何も発言しないようである。
佐川氏は「本件は理財局内の個別案件。財務省の官房部局や総理官邸に報告することも指示されることもなかった」、「当時の担当者ではなかったが、勉強した限りでは、総理や総理夫人の影響はなかった」と言い切っている。
<証人喚問>証言「控える」「控える」 佐川氏なお官僚答弁 2018/3/27 11:58 毎日新聞 「答弁を差し控えたい」。学校法人「森友学園」(大阪市)との国有地取引を巡る決裁文書の改ざん問題で、27日午前に参院予算委員会で行われた佐川宣寿(のぶひさ)前国税庁長官に対する証人喚問。改ざん当時の財務省理財局長は、大阪地検による捜査を理由に詳しい証言を拒み続けたものの、安倍晋三首相周辺の関与についてはきっぱりと否定した。 27日午前8時50分、黒塗りの車で国会議事堂前に到着した佐川氏。黒っぽいスーツに身を包み、緊張した面持ちでカメラのフラッシュを浴びながら、資料が入っているとみられる紙袋を抱え足早に3階の証人控室に入った。 「国会でこのような混乱を招き、行政の信頼を揺るがせる事態になった責任は、ひとえに私にある。深くおわび申し上げたい」。午前9時半過ぎ。参院第1委員会室で証言に立った佐川氏は冒頭、3秒間にわたって頭を下げた。ただ、その後に委員から、自身の関与や指示について何度問われても「刑事訴追の恐れがあるので答弁は控えたい」を連発し、審議が度々中断。野党側から「おかしい」などとやじが飛び、共産党の小池晃氏が「これでは喚問の意味がない」と声を荒らげる場面もあった。 昨年の国会審議では、野党の質問を突っぱねるように答弁する姿が目立った佐川氏。国有地売却を巡る交渉記録の開示を求められても保存義務が1年未満になっているとして、何度も「破棄した」と断言していた。 だが、近畿財務局の職員が「手控え」として記録を保存していたことが毎日新聞の取材で判明。この日の喚問で、当時の答弁への認識を問われた佐川氏は、記録の存否を確認していなかったことを明かし、「(保存義務が1年未満という)文書管理規則の規定を述べただけだった。国会で丁寧さを欠いて申し訳ないと思う」と反省の言葉を口にした。 一方で、首相周辺や麻生太郎財務相から指示があったかについては、「本件は理財局内の個別案件。財務省の官房部局や総理官邸に報告することも指示されることもなかった」と明言。時に手ぶりを交えながら早口で答え、大阪府豊中市の国有地が約8億円値引きされて1億3400万円で学園に売却された経緯についても「当時の担当者ではなかったが、勉強した限りでは、総理や総理夫人の影響はなかった」と言い切った。 与党からは、政権の関与がなかったことを印象付けるような発言も目立った。自民党の丸川珠代氏は「総理からの指示はありませんでしたね」「総理夫人からの指示もありませんでしたね」と確認。「書き換え、売り払いの取引に総理、総理夫人、官邸の関与がなかったと証言が得られた。ありがとうございました」と念押しして、質問を終えた。【杉本修作、山崎征克、土江洋範】 |
この問題については佐藤優の指摘が的を得ていると思われる。
権力者は周りの人間に全く指示を与えずに動かすことができるのである。
周りの人間は権力者の気持を推し量って先手を打って行動する。
それが出来なければ失格なのである。
いざこのような事態になった時は、権力者は何も指示していないということで逃げることが出来る。
実際に何も指示していないので法的には白である。
然し、権力者は、周りの人間が、自分の心を忖度して、事前に行動するという自身の影響力は意識している。
それで物事を動かしていくのである。
佐川氏が、証人喚問で、総理夫人の意志を忖度して、先手を打って行動したなどとは言えるはずがないのである。
もし言ったとしたら裏切り者である。
だから、「答弁を差し控えたい」ぐらいしか発言の仕方は残されていない。
そんなことは最初から分かっていたはずである。
従って、安倍晋三は、今回のことで直ぐには辞任しないと思うのである。
然し、安倍晋三の辞任は、上述したように早ければ、獅子座/蠍座(2018/7/21~2019/6/21)で、かつ金星/月期(2018/2/7~2019/10/9)でもあるタイミング(2018/7/21~2019/10/9)、そして、遅くても獅子座/射手座(2019/6/21~2020/5/21)で、トランジットの土星が山羊座に入室したタイミング(2020/1/24~2020/5/21)で起こるはずである。
獅子座/蠍座(2018/7/21~2019/6/21)を、途中から(2019/6/21~2019/10/9)と誤記されています。
現首相に代わってどこが台頭してくるのか、気になるところですね。