座間9人殺害事件について

座間9人殺人事件の恐ろしい所は、白石隆浩容疑者は、性倒錯者でもなく、精神異常者でもなく、単にお金が欲しくてやった犯行なのだということである。


白石容疑者は動機について「楽して生活したいから殺した。金を奪うには殺すのが早いと思った」と供述しており、動機は通常の犯罪者と同じである。


犯行は凶悪で猟奇的で常軌を逸しており、異常な実行力を伴っているが、動機は普通の犯罪者のそれである。


金銭目的で、ここまでする必要があるのか、この異常な実行力はどこから来たのか、通常、こうした猟奇的殺人では性倒錯と絡んで殺人行為自体に固執している場合も多い。


但し、その辺りの動機の部分が曖昧であり、白石容疑者は動機として、金が目的であったと供述している。


死体に興味があった訳でもなく、ただお金が欲しくて9人の殺害を行い、その殺害した遺体と共に生活していたということである。


これが猟奇殺人事件とは一線が引かれるところである。


この白石隆浩容疑者は、犯行に及ぶ前に行なっていた仕事は、スカウトマンであり、街を歩いている女性をスカウトして、風俗店に斡旋するような仕事である。


この仕事自体は、非常にあくどい仕事であり、所謂、働き口に困っていて風俗店で働かざるを得ないような困っている女性を言葉巧みに誘い、心を許して依存が生じた相手を風俗店に沈めるのである。


そして、その女性が風俗店で売り上げた上がりからピンハネする仕事である。女性は就業中に風俗店との間に新たな借金などが生じて、その仕事から抜け出せなくなるというような仕組みである。


昔の貧しい農村などで、借金を返せなくなった家族の中から娘が売りに出されて女郎などで家族の借金を返済するといった昔からあった光景である。


基本的に人に働かせてそこから売り上げを上げるという資本主義の容赦のない仕組みが最も露骨で暴力的な形で現れているのがそうした業界である。


女性は合法的に奴隷になるのであり、一生抜け出せない性奴隷として働かなければならない。


白石容疑者は、こうしたスカウトマンとして常に餌食になるような女性たちを物色して街で声を掛けるような仕事をしていたのである。


従って、既にこの段階で、女性たちの支配者としての仕事を行い、支配者として女性たち(被支配者たち)と人間関係を築いていたことが分かる。


事件は、そうした支配と非支配の人間関係がエスカレートして、「死にたい」と口にする女性たちを殺害して、そこから金品を得るという行為に発展したのである。


ここで分かるのは、白石容疑者がやっていたことは本質的に同じことであり、弱者を食い物にする仕事であったということである。



インドなどに旅行に行く非常に多くの人が行方不明になってきたが、都心から離れた奥地には窃盗団のような人々がいて、単身で旅行をしているような人を襲って金品を奪い殺害してしまう。


そのようなことをあたかも仕事のように行なっている人々がいるのである。


詐欺などは当たり前で、騙される方が悪いといった感覚なのである。


特にインドがそうであるというのは、インドは個人主義の国であり、政府のコントロールが及ばない少数民族が自分たちの思うように生活している世界である。


そこには中央政府の法は及ばないのであり、完全に弱肉強食の世界である。



私自身は事件そのものについては、白石隆浩容疑者の犯行かもしれないが、例えば、周辺住民の目撃証言として、白石容疑者のアパート前で、クーラーボックスを抱えて階段を上がる2~3人の男性が目撃されている。


これらの人々は一体、何者なのかということである。


理解が出来ないのは、警察は何故、白石容疑者の単独犯行の線で、捜査を進めているのかということである。もし複数の犯人がいて組織的な暴力ということになれば、事件の解決は困難になり、もっと巨大な組織を相手にしなければならない。


従って、事件の解決が出来なくなるため、それで白石隆浩容疑者の単独犯行ということで、決着を付けようとしているのかもしれないといった考えが私の頭に浮かんだ。



白石容疑者がスカウトマン(風俗店に女性を斡旋する仕事)をするきっかけになったのは、パチンコ店でアルバイトをしていた時に半グレ集団を通じて、都内のスカウト業を紹介されたことがきっかけのようである。


そして、スカウト業をする中で、裏社会とのつながりが生じ、そうした人々に貸し借りが生じて、徐々にそうした裏社会の思想や文化に染まっていったのではないかと思うのである。


以下の記事がそれを物語っている。


「座間9遺体事件」鬼畜容疑者は闇社会から脅されていた
2017年11月10日 21時0分 Smart FLASH

 神奈川県座間市のアパートから9人もの遺体が発見された猟奇殺人事件。死体遺棄の疑いで10月31日に逮捕されたのは白石隆浩容疑者(27)。

 座間市で生まれた白石容疑者は、横浜市内の県立高校を卒業後、地元のスーパーに就職する。2年後には横浜市の電子機器販売会社に勤めを変えたが、半年で退社している。

 その後、座間市内のパチンコ店でアルバイトをしていたとき「半グレ集団を通じて、都内のスカウト業を紹介された」(社会部記者)という。
 白石容疑者を知るスカウトマンが語った。

「スカウトマンとしての腕は評価されていた。ただ気が小さいのか、一カ所にじっとしていられず場所をすぐ変える。それでもSNSで女のコを募集していたし、成績はよかった。マメに優しく返信していたのだろう。

 彼の悪いところは風俗嬢に払うべき金を中抜きしたり、会社を通さないで個人で店に女のコを紹介したりしていたこと。本来会社の取り分になる金が自分の懐ろに入るからね。

 会社や女のコたちの関係者に追い込みをかけられると平謝りになり、返済を繰り返していた」

 白石容疑者は2017年初め、茨城県神栖市の違法風俗店に女性を斡旋し、偽名で報酬を受け取った容疑で逮捕された。

「逮捕後、歌舞伎町に戻った白石は、スカウト会社の面倒を見ている新宿の暴力団関係者にボコボコにされた。本人は、逮捕されたうえに暴力団から制裁を受けたことで、新宿での仕事が怖くなったようです」(飲食店関係者)

 歌舞伎町のスカウト会社を辞めた後、地元で個人的にスカウト業を再開。神奈川県内の風俗店に、女性を斡旋するようになる。

「白石は地元の風俗店に『女のコを連れてくるから使ってくれ』と営業をしていました。ところが紹介した女性の欠勤が多く、責任を問われた。地元の有力ヤクザに『地元には地元のやり方があるから、偉そうにするな。上納金を払え』とシメられたそうです。

 以来そのヤクザは、白石を自分の手下のように連れて歩くようになりました。白石がそのヤクザや子分連中と一緒に会合についてきた、という話も聞いています」(地元経営者)

 11月3日現在、白石容疑者は単独の犯行だと供述しているが、未解明な部分が多い。殺害した女性たちとはツイッターのアカウント名で呼び合っていた。自分が手にかけた女性の本名すら答えられないという。

(週刊FLASH 2017年11月21日号)


白石容疑者は、暴力団に追われていたと記されているが、一度、暴力団に追われた人間は、何らかの因縁をつけられてその後も延々と追われ続けるのが通常である。


暴力団においては、自分たちに都合の悪い人間は、口封じに殺すようなことは、日常茶飯事に行われている。


暴力団は、リバータリアンであり、無政府主義者であり、政府が押し付ける法や社会規範や道徳観念に従わず、彼ら自身の論理、利益追求や、生存本能などで生きていて、必要とあれば人を殺しもする。


そのような人々と日常生活の中で関わっていただけに人を殺すことが何か普通のことになっていた可能性が高いと思うのである。


私は、白石容疑者のアパート前で、クーラーボックスを抱えて階段を上がる2~3人の目撃された男性とは、そうした筋の人間で、殺害事件に間接的に関わっていた可能性を疑っている。


つまり、白石容疑者は、そうした筋の人間から手段を選ばずに何が何でも金を返すように指示されていた可能性もあると考えられる。


然し、これはあくまでも推測であり、本当かどうかは分からない。


但し、白石容疑者が、こうした裏社会の習慣、文化に深く影響されていたことは間違いないと思うのである。




私はこうしたことを考えていて思い出したのは、今年の年初からビットコインが非常に流行り出した時、私はナサニエル・ホッパーの『デジタル・ゴールド』という本を読んだ。






今年の前半、ビットコインについて研究する為に様々な本を読みこんでいたのだが、その中の一冊である。


この本はビットコインの黎明期に関わった人々の行動の記録であり、ドキュメンタリーである。



この本を読むと、ビットコインの黎明期というのは、単なる経済活動というよりも政治運動に近かったのである。


初期のビットコインには、サイファーパンク(社会や政治を変化させる手段として強力な暗号技術の広範囲な利用を推進する活動)に携わる人々(例えばジュリアン・アサンジのような人々もそうである)が携わっており、政府の支配を嫌い、自由な社会を築きたいとするリバータリアン(自由至上主義者)や無政府主義者の反体制的な活動だったのである。


そうした人々の政治運動色が次第に薄れていって、今現在は、経済的な利便性などから社会的に認知されて来ているが、元々は、現在のマネーシステムに反対する人々の政治運動、市民運動だったのである。


そのようなことを言えば、パーソナルコンピューターやインターネットの黎明期そのものも権力の監視の目を潜って人々が連帯する為の道具として発明されたのである。


パーソナルコンピューターは、そのようなコンセプトで、シリコンバレーの天才たちによって生み出された。



この『デジタル・ゴールド』によれば、ビットコインの黎明期にビットコインの実需に一役買ったのが、『シルクロード』と呼ばれる違法取引サイトで、そこでは違法な薬物の取引などもされていたのである。



その『シルクロード』の運営者であったロス・ウルブリヒト被告は、「社会制度や政府」の介在なしに生きることを自らの信念として、その理論の実践として、このシルクロードという闇サイトを運営していた。



非常に思想犯に近い人物であるが、彼の生き方や思想は、リバータリアニズムに分類されると考えられる。



リバータリアンというのは、人に迷惑をかけさえしなければ人は何をしても良い、自殺をすることも自由なのである。


従って、リバータリアンの思想の中では、死にたい人と殺したい人の需要と供給が、一致すれば、そこで取引が成立し、その取引自体は、自由に行ってよいとする考えになる。



従って、リバータリアン、無政府主義者は、社会を不安定にする麻薬なども、使いたい人と売りたい人の需要と供給が一致すれば、それを売り買いするのは自由であり、政府の出る幕ではないという考え方である。



そうした考え方を元に『シルクロード』では、マリファナ、LSD、ヘロイン、コカインなども含めた薬物1万3000品目あまりが売買され、「ドラッグのeBay」とも呼ばれていたようである。



結局、FBIの捜査が入って、ロス・ウルブリヒト被告は、逮捕され、マネーロンダリングの共謀、コンピューターのハッキング、麻薬取引などの7訴因で有罪となり、終身刑になるとも言われている。




このロス・ウルブリヒト被告が、麻薬の販売人とトラブルになった際にその筋の人間(マフィアや殺し屋)を使って、そのトラブル相手の殺害を何度も企てていたことが分かっている。


結局、ロス・ウルブリヒト被告が雇った殺し屋は実際には、依頼された殺しを実行してはいなかったのだが、ロス・ウルブリヒト被告は殺人未遂を行っていたのである。



こうしたシルクロードの顛末を取材した『デジタル・ゴールド』の著者・ナサニエル・ホッパーによれば、結局、社会制度や政府に頼らないで、トラブルを解決しようとする場合、結局、法の力によってトラブルを解決できないため、何でも自力で解決しなければならず、その結果、相手から生命の危険が脅かされるようなトラブルが生じた場合、相手を殺害するなどして、そのトラブルを解決しなければならないような事態となるのである。



リバータリアンの目指す世界においては、政府による法の裁きが適用出来ないため、万人が万人との闘争状態となり、そこでは、お互いに相手を殺害することも必要な手段と化してしまう。




リバータリアンが信奉する市場原理を極限まで推進すると犯罪を裁く政府も無くなり、無法状態となり、何でも自力で解決しなければならないのである。


これについては、ダニエル・デイ・ルイスが主演した『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』という映画でもそうした世界観が描かれていた。


20世紀の初頭にアメリカ西部で石油の油田を探していた主人公は、結局、自分に危害を与えようとする人間を殺害し、穴に埋めるのである。


法による裁きというものが全く行き届かない世界においては、自分自身にとって利益か不利益か、自分の生存にとって安全か危険か、そうした観点から、時には相手を殺害する。






新自由主義的な何でも市場に任せて”万人が万人と闘争する”社会の中では、ファシズムの思想などもそうだが、「強いものだけが生き残るべきで弱いものは生きる資格がない」とする力の論理が支配する。



西洋社会の優生学や西洋の思想の根底にある思想である。




この論理を突きつめて行くと、座間9人殺害事件で、殺された人間は、一緒に死んでくれる人を探すほど、弱くて生きるに値しなかったのであり、殺して金品を奪った犯人は、強いから生き残ったのだという解釈となる。



道徳は失われ、全ては自分が利益になるかならないか、自分が生き残れるか生き残れないかという観点が全てとなるのである。




相模原の障害者施設で19人を刺殺し、26人に重軽傷を負わせた大量殺人事件(相模原障害者施設殺傷事件)においても犯人の植松聖は、完全な確信犯であり、世界平和の為に行ったと考えているのである。




障害者はその周りの家族に多大な苦労を強い、行政的にも多大なコストがかかる。



障害者が意味のない生を送るよりも殺してあげた方が、その本人にも周囲の人にとっても良いことなのだとする。




それは結局、西洋の優生学の思想、「強いものだけが生き残るべきで弱いものは生きる資格がない」とする論理が生み出した思想である。



この考え方が、プラトンの『国家編』の中にも出て来るのであるが、強い国家を作るには、健全な国民が必要である為、精神薄弱者や障害者はどこかに隠してしまうという考え方が出て来るのである。



プラトンと言えば、西洋合理主義、西洋哲学の基本に位置づけられるが、そのプラトン哲学の中にそうした考え方が出て来ることに私は当時、驚いたが、奴隷制度が当時、全く当たり前だった時代においての思想である。







最近は、振り込め詐欺などが当たり前のように行われ、下手をすると、詐欺に遭った方が、ボーとしていたから悪いのだとでも言われんばかりの勢いである。



詐欺の手口も大胆かつ、確信的である。


積水ハウス、63億円「地面師」被害か 警視庁に情報提供
2017.8.3 23:56 産経ニュース

大手住宅メーカー「積水ハウス」(大阪)がマンション建設用地として東京都内の土地を70億円で購入し、うち63億円を既に支払ったにもかかわらず、法務局から書類偽造を理由に所有権移転の登記を拒否されていたことが3日、分かった。同社が同日までに公表した。同社は、本人確認書類などを偽造して他人の土地を無断で売却する「地面師」による詐欺被害に遭った恐れが強いとして、警視庁に情報を提供した。

 関係者によると、問題となったのは、JR山手線五反田駅(品川区)近くの約2千平方メートルの土地。

 同社によると、この土地取引は、同社と契約する不動産業者が、所有者を名乗る人物側から土地を買い取り、直後に積水ハウスに転売する形式で行われた。4月24日に売買契約が成立し、積水ハウスは6月1日、63億円を不動産業者に支払い。法務局に所有権移転の登記を申請した。

 しかし法務局から、同社が所有者側から受け取って提出した書類に偽造があると指摘され、同月9日、登記申請が拒否された。その後、所有者側とは連絡が取れなくなった。

関係者によると、本来の土地所有者側も警視庁大崎署に相談しているという。

 地面師による詐欺被害はバブル期に続発。

 しかし東京五輪を控えた都心の不動産価格高騰を背景に、近年は再び被害が増え、警視庁は昨年以降、複数の地面師グループを摘発している。

 積水ハウスは、「捜査に全面協力する」としている。


最近、あまりにも詐欺が横行しており、あたかもそれは1つのビジネスであるかのようである。



もはやそれを取締ることも難しいので、詐欺に遭わないようにすることは自己責任になったのである。



つまり、詐欺に遭うのは、その人が不注意でボーっとしているから悪いのだ(弱者だから)といった解釈が優勢である。




元々法律でも詐欺に遭った場合、その詐欺に遭った加害者だけが悪いのではなく、詐欺に遭った本人にも落ち度があったとするのが法律上の解釈である。



民法96条で、「善意の第三者」について記載した箇所がある。



1項
詐欺又は強迫による意思表示は、取り消すことができる。

2項
相手方に対する意思表示について第三者が詐欺を行った場合においては、相手方がその事実を知っていたときに限り、その意思表示を取り消すことができる。

3項
前2項の規定による詐欺による意思表示の取消しは、善意の第三者に対抗することができない。


つまり、『Aが、Bに騙されて不当に奪われた場合、Bがその土地または車をまったく事情を知らないC(=第三者)に転売した時、いくら詐欺による土地売買契約とはいえ、本項により、Aは、Cに対し、その売買契約の取消しを主張できない』のである。



これは騙す方だけではなく、騙される方(弱者)にも落ち度があるとする考え方であり、「強いものだけが生き残るべきで弱いものは生きる資格がない」とする現実をある程度、反映したものではないかと思うのである。




であるから、例えば、今回の座間の事件でも一緒に死んでくれる人を探して、得体の知れない人間に近づいていった少女たちにも落ち度があったのであって、それは弱いからこそ、餌食になったのだと考える人も出て来るかもしれない。





振り込め詐欺が社会に横行したのは、小泉純一郎元首相が、規制緩和、市場原理を導入し、アメリカの市場原理の考え方に乗せられて、非正規雇用を大幅に増やし、労働力の流動性を増すなどと都合の良いことを言って、格差社会を推進したからである。



その背景にある思想は、「強いものだけが生き残るべきで弱いものは生きる資格がない」という思想であり、政府のトップがそのような思想を認めたからこそ、社会の末端までその思想が蔓延し、自分の利益や生存を維持するためにはどんな手段を使ってもいいという姿勢として現れているのである。




日産の不正検査問題も神戸製鋼データ改竄の不正も、生存するためにはなりふり構わないという考え方が現れたものである。





ドナルド・トランプはアメリカ第一主義を唱えて、アメリカの国益を第一に追求すると正直に表明している。



イギリスはEUから離脱し、EUへの財政負担を回避し、自国中心主義に回帰した。



中国は南沙諸島を埋め立てて、国際司法裁判所の判決を無視して、ひたすら国家の防衛、国益を追求している。



北朝鮮の金正恩は、ミサイルを発射して、国際社会を威嚇し、部下を高射砲で殺害する。





それらの振る舞いは、徹底したリアリズムであり、弱肉強食の世界にあって、自らの生存を確保しようとする試みである。




『ボウリング・フォー・コロンバイン』のマイケル・ムーア監督によれば、アメリカで銃の乱射事件が多いのは、銃規制をしていないからではないのだという。



例えば、カナダでは、銃の規制をしていないが、銃の乱射事件などは起こっていない。



マイケル・ムーアの結論によれば、アメリカは、極端に市場原理的で、競争社会で、弱肉強食の社会であるからこそ、それが起こったのである。



ラスベガスの銃乱射事件も、テキサスの教会での銃乱射事件もそうである。



アメリカ社会が、「強いものだけが生きるに値する」というファシズムの思想を全体として肯定しているのである。



力の論理であり、銃で殺された人間は弱いから殺されたのである。この力の論理によれば、そういうことであり、話は単純である。



ドナルド・トランプが、「悲劇と恐怖に見舞われたとき、米国は一つに結束する。これまでも常にそうだった」などと言っても、心の底では、「強いものだけが生き残るべきで弱いものは生きる資格がない」というこの冷酷な現実(原理)をどこかで崇奉しているのである。




ドナルド・トランプの台頭に見るように今は、万人の平等を訴えるリベラリズムは死に絶えて、万人が万人と市場原理の中で闘争するそのようなスタイルが優勢になっている。



社会的関係よりも自らの生存を優先し、綺麗ごとを言うよりも自らの尋常な努力で成り上がり、成功を掴み取る。全ては自分次第である。



政府も誰も助けてはくれない、社会保障は役に立たず、自分の自己努力で、自分の生存を維持しなければならない。



サバイバルである。毎日が生存との戦いである。




このような世界が、ハイエクや、ミルトン・フリードマンが考えていた世界なのである。



今、世界は新自由主義、市場原理(弱肉強食)によって、全てがプレーヤーたちの適者生存の論理によって営まれる社会へと移行したのである。



天王星が牡羊座に入室したことが関係していると思われるが、この傾向は暫く続くものと思われる。





私自身も最近、ビットコインの熱狂の渦の中に巻き込まれているのだが、そこはまだ新しい分野であり、法の及ばない規制の及ばない世界である。



値幅制限などもなく、一夜にして、巨万の富を築いたり、一夜にして損失したりする。



誰も助けてはくれず、マニュアルもない。全てが自己責任である。





そのような万人が万人と闘争するという風潮が、現在の社会風潮である。



そうした中で、ファシストのような人物が台頭して来ている。



安倍首相がまずそうした人物の一人である。




森友学園、加計学園など、自分の友達に便宜を与えて、自分の友人たちの経団連の企業の株を郵貯資金で購入して価格を吊り上げる。


個人主義であり、公的な活動ではない。



今や日本国は安倍晋三の国であり、安倍晋三は日本の国王である。


国王が、自分の国の中で、好き勝手に振る舞っている。


そういう状況が今の状況である。




法による統治ではなく、自分の実力、腕一本で、今の隆盛を築き、自民党は再び、大勝し、リベラル左翼は死に絶えた。




これが牡羊座に入室した天王星がもたらしている保守革命なのである。






座間9人殺害事件は、この現在の世相を反映した事件である。





そして、土星が蠍座と射手座の境界線付近のガンダーンタを通過していた時期に事件は起こったのである。



白石容疑者は、土星がガンダーンタを通過しているこのタイミングで、2ヶ月で9人を殺害したのである。




ガンダーンタは、火→土→風→水のサイクルの最後であり、土星はジェーシュタを通過していた。



このタイミングにアメリカでは、ラスベガスやテキサスで銃の乱射事件が起こったが、日本においてもそれに勝るとも劣らない不吉な出来事が起こったと言える。





最も不吉なのは、白石隆浩容疑者が、ただ金のために9人も殺害したという事実である。



彼は金に困っており、明らかに貧困の問題というものもあるのである。



座間の安アパートにやっとのことで入居し、貧困の中で、社会の底辺で起こった事件である。



裏社会とのつながりも認められた。



万人が万人との闘争の中で、弱者を食い物にし、あるいは弱者が強者に死に物狂いで喰らいついていく。(それが詐欺の現実である)



このような怪物的な人物が出現するのは、全体的な社会風潮を極端に象徴しているのではないかと思うのである。



例えば、中東で殺戮を繰り返しているイスラム国などもそれに該当する。



まずエネルギーの世界(人間界の想念や思想の世界)で起こっていることが様々な現象として現れているように思えるのである。





【白石容疑者の出生図】






出生時間は分からないが、一つ可能性のあるラグナとして射手座ラグナが考えられる。



もし射手座ラグナであると考えると、土星がラグナに入室する前に12室を通過していた最後のタイミングの2か月間の間に9人の殺人を犯したことになる。



そして、アパート室内で、遺体を解体するなどの異常な行為に及んでいた。



密室でこうした行為を行っていたのであり、これは12室に該当する。



土星がこの12室で水の星座と火の星座のちょうど境界線付近のガンダーンタ領域を通過していたタイミングで、こうした犯行に及んだのである。



ラグナに在住する2、3室支配の土星に火星がアスペクトしていることは暗質(タマス)なパーソナリティーを表しており、またラグナに土星と火星が絡んでいることは、支配的なパーソナリティーを意味している。



ラグナから見た6室には火星が在住しており、6室の火星はサディスティックな配置であり、支配的な配置である。



以前、北朝鮮の金正恩のチャートの検証時にも言及したが、6室の火星は高射砲で幹部を処刑するような徹底的な暴力を表している。



従って、この配置から考えると、白石容疑者の異常なまでの暴力性と実行力が理解できる。



通常、火星がこうした配置になければ、その異常な実行力が理解できないのである。




8室支配の月が6室に在住することは、自分が風俗店に斡旋した女性から安易に金銭を得ることを表しており、基本的に人から不労所得を得ようとする配置である。



またラグナロードの木星が8室で高揚している配置も基本的に人に依存して、不労所得を得ようとする配置を表している。



基本的に白石容疑者の事件とは、被害者との支配-服従関係など、偏った人間関係がもたらした事件である。



ある意味で、白石容疑者は、自分の生存や金銭の習得を人に頼っていく所があり、また自分を頼ってくる人物を奴隷化し、殺害して金銭を奪うことによって、その生存を維持していたことから6-8の人間関係が強調される。



従って、6室や8室に惑星集中しているという観点は妥当なのである。




6、11室支配の金星は10室で減衰しているが、6室の支配星が減衰している配置は、敵を粉砕する配置である。



この場合、6室の支配星は、風俗店に斡旋したり、殺害対象となった弱い立場の女性を表している。



この6室支配の金星が10室に在住している配置が風俗店に女性を斡旋するような仕事を表わしているのである。



6室支配の金星が減衰しているので、白石容疑者は女性に対して、圧倒的に強い立場として振る舞ったことを表している。




因みに白石容疑者がテレビドラマにエキストラとして出演したり、アダルトビデオに出演したりしたことは金星が月から見て5室に在住していたり、また木星やケートゥから見て3室に金星が在住していることから考えられる。



木星やケートゥのダシャーが来た時にそのダシャーをラグナとした場合の3室金星の象意が顕現したということである。




白石容疑者は、金を得ることに異常に執着をしていたが、2室にラーフが在住している配置がそれを物語っている。



2室のラーフは金銭を得たいという欲望が異常に強いことを表している。



ラグナロードの木星が8室で高揚して2室のラーフにアスペクトしているため、対人関係において相手の所持金に期待し、取得しようとする傾向を表しているのである。



この辺りは、保険金殺人などで、次々に相手を殺害して不労所得を得ようとする犯罪者のチャートと同じ構造をしていると考えられる。



更に非常に特徴的なのが、6室に在住する火星と月がナクシャトラレベルの星座交換をしていることである。



火星はローヒニー(月)に在住しており、月はムリガシラー(火星)に在住している。



従って、火星と月は、コンジャンクトすると共にナクシャトラレベルの星座交換によって緊密に結びついている。



火星は5、12室の支配星で月は8室の支配星である。



これらの惑星が星座交換することで、5-8、8-12の絡みが生じている。



5室支配の火星は6室に在住し、8室支配の月とナクシャトラレベルの星座交換をしているのである。



これは白石容疑者が暴力的な考えを持っており、悪意や狂信的な考えを持っていることを表している。



5室は過去世の功徳が現れるハウスであるため、過去世からのサンスカーラの結果、このような思考傾向が生じたと考えることが出来る。



この月と火星が6室でコンジャンクトして、ナクシャトラレベルでの星座交換をしているが、6室と8室の絡みが5室(判断力)に形成された為、犯罪者の思考を表しているのである。




ラグナが射手座であると考えると、現在のダシャーは木星/土星期である。



アンタルダシャーロードが土星である為、トランジットの土星が特にガンダーンタを通過中であることが重要な意味を持ってくるのである。



そして、蠍座に土星が通過していた間に犯行を犯し、特に土星は蠍座に逆行して、逆行した惑星というものは、やり残した仕事をしに前の星座に戻っていくような所があるのである。



そして、土星は星座を出ていくタイミングに最も結果を表わすのである。








土星が2017年10月26日に射手座に移動したが、土星は月から見ると10室支配で8室に在住し、行為の行き詰まりを表している。


その土星に対して、トランジットの土星がリターンしたことを意味している。



そして、射手座は、上昇と下降の星座であり、特に傷ついた射手座を持っている場合、それは転落を表している。



従って、白石容疑者は、犯罪者として社会的に転落したのである。



射手座は1室であり、1室に土星が通過するタイミングは新しい出発を表しており、これまでの人生の歩みが一変するタイミングでもある。



そうした意味では、土星が蠍座12室を通過するタイミングは、白石容疑者のこれまでの行為の集大成であり、クライマックスであったと考えられる。




土星がラグナに在住する2、3室支配の土星にトランジットしたタイミングで、白石容疑者は逮捕され、近所に住んでいた妹、母親、父親など家族は突然、姿を消した。



土星が2室は両親、家族のハウスであり、3室は妹のハウスである。



2、3室支配の土星にトランジットの土星がリターンすることにより、長い間、繋がりが断たれていた家族との間の関わりが再び、復活したのである。



それは家族にとっては迷惑なことであった。




家族の2室をラグナとすると1室は12室目に該当するため、そのため、家族は姿を消したのである。



少なくとも土星が射手座を通過する2年半はメディアやマスコミから姿を消して身を隠す生活を意味しているのである。





因みに10室に在住する金星、水星、太陽はハスタに在住しており、ハスタの支配星は月で、月は6室に在住している。



また8室に在住する木星とケートゥはプシュヤに在住しており、プシュヤの支配星は土星であるが、土星はプールヴァアシャダーに在住しており、支配星の金星は乙女座のハスタに在住している。



従って、ナクシャトラの支配星を辿っていくと、6室の月に行きつくことが分かる。



また2室のラーフはシュラヴァナに在住しており、シュラヴァナの支配星は月で、やはり、月は6室に在住している。



このように全ての惑星が在住するナクシャトラの支配星をディスポジター繋がりで辿っていくと、最終的に6室の月と火星に収束する。




この月と火星は6室に在住し、ナクシャトラレベルの星座交換をしている極めて、特徴のある配置である。




私は以前、8室支配の月が6室で高揚している人物のチャートを見たことがあるが、その人物は多くの人から出資を受けて、個人で投資ファンドのような仕事を営んでいる人物であった。



従って、8室支配の月が6室で高揚している配置は、他人の金銭から利益を得る配置である。



然し、この投資活動が、非常に危ういのであり、下手をすると出資者の資金を右から左へ回して自転車操業的に運営するような側面があり、下手をすると投資詐欺に近い状況と成り得る。



8室の支配星が6室に在住すると6-8の絡みが生じるのであり、6-8の絡みは犯罪の絡みであると言われている。



この月と暴力を表わす6室在住の火星がコンジャンクトし、更にナクシャトラレベルの星座交換をしているのである。



つまり、この配置は、相手から金銭を奪い取って、相手を殺害した配置であると考えられるのである。




白石容疑者は、被害者となった女性たちにtwitterで言葉巧みに接触を取り、ある意味、親切そうな装いで、接近していき、相手を思いやるかのように自殺の幇助を申し出て、その辺りは表面的には親切な素振りを示している。



これはラグナロードの木星が8室の蟹座プシュヤで高揚していたからではないかと考えられる。



ある意味で、女性たちに依存し、甘えていくような素振りも示したのである。




しかし、ディスポジターの月が6室で火星と絡んでいるため、そうした甘えの素振りを示しつつ、最終的には相手を殺害して、金品を奪い取る行為に帰結したのである。




このようにチャートを惑星のディスポジターの連鎖、ナクシャトラの支配星のディスポジターの連鎖で、ストーリーを組んでいくと、この白石容疑者の行動パターンが読めてくる。



決定的な役割を果たしたのは、やはり、牡牛座でナクシャトラレベルの星座交換をする月と火星なのである。



その月と火星がナクシャトラレベルの星座交換をし、6室と8室の絡みも生じていることが重要である。



そして、その月と火星は射手座ラグナで6室に在住する場合に最も凶暴で、暴力的な配置となる。それ以外では不可能である。



従って、このように検証して来て、射手座ラグナというのは、かなり有力な線ではないかと思われる。


























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