スワミ・パラマナンダ・サラスヴァティ師について

「星を見つめる聖者たち-パート1-」(K.N.ラオ著 インド占星塾発行)を読んでみると、ラオ先生とラオ先生のマントラグルであるスワミ・パラマナンダ・サラスヴァティ師との興味深いエピソードが載っていた。

大まかに説明すると、ラオ先生がある人の未来にあまり良い象位が見られないことを読み取ったのに、サラスヴァティ師は「ラオが言うほど悪くはない」とラオ先生の解読を否定し、それを受けて、ラオ先生が自分の鑑定のどこが間違っていたのかと悩んだり、またサラスヴァティ師の言うことが、相手によって違うことが理解できなかったりと言ったエピソードである。

スワミ・パラマナンダ・サラスヴァティ師
(1915年7月15日 AM 8:17:19 アッサム州グアハティ)

【ラシ】
牡牛座—火星
双子座—水星、金星、太陽、土星
蟹座—–ケートゥ
獅子座—ラグナ、月
山羊座—ラーフ
魚座—–木星

【ナヴァムシャ】
牡羊座—月
牡牛座—火星
双子座—太陽
獅子座—ラグナ、木星、ラーフ
射手座—水星
山羊座—金星
水瓶座—土星、ケートゥ

ラオ先生のマントラグル、スワミ・パラマナンダ・サラスヴァティ師のチャートを見ると、ラグナが獅子座でヴァルゴッタマだが、双子座に太陽、自室の水星、金星、土星が惑星集中しており、アートマカラカの太陽は双子座でヴァルゴッタマであり、カラカムシャラグナが双子座に在住している。

通常、惑星集中している部屋はラグナのように働き、またカラカムシャラグナが双子座であることも考えると、双子座はもう一つのラグナとして、サラスヴァティ師を強く特徴づけていると言える。

上記のエピソードはサラスヴァティ師には、水星が双子座自室で強く、また強く双子座に特徴づけられていることで、双子座特有の、相手によって言うことや態度を柔軟に変化させ適応する、臨機応変の才があることが伺え、それに対して、乙女座に3惑星が集中し、水星が高揚するラオ先生は、律儀で、正確な鑑定をするものの、融通が利かず、サラスヴァティ師の臨機応変の才、柔軟性が理解できない様子を示しており、興味深い。

実際、引用箇所を見ても分かるように、ラオ先生が自分のグルが言うことが相手によって違うことに戸惑いを見せているようだが、これは双子座の本質であり、柔軟な適応能力なのであり、これをサラスヴァティ師が自然に行うことができるのも双子座惑星集中であることから理解できるのである。

サラスヴァティ師は5、8室支配の木星が8室の自室で強い状態にあるため、シッディ(超能力)があり、同時に双子座が強く、水星も自室で強いため、占星術の能力も持っており、弟子や信者のカルマや未来を予見する時には、その両方の能力を用いることが出来たようである。本文の中でも様々なエピソードの中で驚異的な的中力を示しているが、それはその両方の能力の併用によって得られていることをうかがわせている。

ラオ先生は天秤座ラグナで双子座は9室に該当し、グルを表していることから、サラスヴァティ師がマントラグルであるというのは普通に理解できる。

通常、密接な人間関係では、ある惑星(例えば自室の)の在住する星座が相手のラグナになっていたり、ラグナ、月や惑星が在住する星座お互いに少しずつ関連しているような配置になっていたりすることが多いのだが、ラオ先生とパラマナンダ・サラスヴァティ師の場合は、そういう配置はないようである。

ラグナや月は3/11室の関係、水星、太陽は4/10室の関係、木星は5/9室の配置など、位置関係は調和的である。

私は今までラオ先生の書籍で勉強はしているものの、ラオ先生とはチャートを比較してもあまり繋がりがあるようには感じなかったのだが、今回、スワミ・パラマナンダ・サラスヴァティ師が双子座が強いことが分かったので、同じく双子座が強調されている私もその繋がりでラオ先生に会うことが出来るのではないかと思えてきたのである。

引用してきた文の中にあるようにサラスヴァティ師が相手によって言う内容を変えたり、臨機応変に対応する様子は高い精神性の中でも典型的な双子座の特徴が出ていて、ラオ先生の対応と比較して非常に興味深い。

秀吉

(「星を見つめる聖者たち-パート1」より引用)

P.97『「良い象位が見あたらない」と言ったわたしの言葉の真意を、ナンディダは即座に理解し、興奮して一目散に弟のもとに向かいました。しばらくして、3人はグルジのクティ(部屋)に入っていきました。そこでどういうやりとりがあったのかは聞いていません。しばらくたってわたしも呼ばれました。そこでグルジは、「ラオが言うほど悪くはない」とおっしゃいました。彼らが帰った後、わたしは自分の鑑定のどこが間違っていたのか気になりました。そして、改めてホロスコープを見直してみたのですが、反対される言われは見当たりませんでした。』

P.98『グルジのおっしゃったことは、わたしの心に突き刺さりました。「彼は、明るく元気に退院するだろう。しかしまた同じ過ちを繰り返し、6カ月後に死ぬだろう」。・・・(中略)・・・私は仲介人を通して、彼の妻にこのことを伝えました。しかし彼女の返事は、「グルジはわたしに、夫は大事に至らないと言って下さいました。だからもう心配しなくてもけっこうです」。
グルジの言っていることが違う。
わたしに言ったこととは別のことを奥さんに伝えていて、わけがわかりません。グルジは何を考えていらっしゃるのでしょうか。
ある日のキールタンの儀式の最中、わたしは多くの仲間とともに座ってグルジの話を聞いていましたが、わたしの頭の中はこのことでいっぱいでした。こういうとき、たいがいグルジはわたしの考えていることを読み取っていらっしゃいます。わたしには目を向けず、グルジはこう語られました。「人が耐えられないもの、それはショックです。人が消化できないもの、それは毒です。人には避けられない運命にまみえる時期というものがあり、もし君たちがそれを事前に見抜くことができたなら、その人が心の準備ができるように、ゆっくり、やさしく、手伝ってあげなければならない」。』

P.99『グルジが2つの別々のことを話すことに、わたしは何度となく遭遇しました。グルジは、関係者に話すことと、わたしや他の人に話すことが変わることがあるのです。そして、関係者や家族に話していない事の方が、いつも実現しました。』

『そんなグルジを初めて見たときのことも、ここに紹介しておきましょう。
きょうだい弟子の80歳を超えた父が、死ぬ前にグルジにひとめお会いしたいと願っていました。きっと、本人も直感的に死期を感じとっていたのでしょう。グルジはわたしたち数人を引き連れてその老人の家に行きました。グルジは、「そんなことはない。あなたはもっと長生きしますよ」と、おっしゃいました。
 老人の家から出ると、グルジは息子にこう言いました。「あなたの父親の死は、あなたが思っているより早く訪れるから、準備をしておきなさい」。ここでもグルジは別々のことをおっしゃったのです。』

P.100『数日後、1人で居るときにグルジがやってきて、こうおっしゃいました。「悪いことを予言するときは、甘い砂糖でくるんで話さなければならない。人は、苦しみには耐えられないものだ。予言によって人に苦しみを与えた占星術家は、いつの日か自分自身が苦しまなければならない。それがカルマの法則というものだ」。』

P.104『・・・グルジはこうおっしゃいました。「ラオの言っていることは正しかった。しかし、占星術家というものは、暗い予言をしてはいけない。それは呪いの言葉となってしまう。言葉を十分に選んで、微細にヒントを与え、その未来に関係する人が不可避な未来に対応できるよう、時間をかけて準備させなければならない。誰もカルマからのがれられないのだから」。』


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