先日、福田康夫元首相が亡くなったとのニュースが伝えられていた。
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福田康夫元首相が死去 日中関係の改善に尽力、「大連立」を模索 2026年10月26日 13時49分 朝日新聞 第91代首相を務めた福田康夫(ふくだ・やすお)さんが22日、死去した。90歳だった。衆院当選7回。小泉政権で官房長官を長年務め、首相としては地球温暖化対策などを進めたほか、政界引退後も日中の関係改善に動いた。自民党によると、通夜・葬儀は近親者のみで執り行い、後日、本葬が行われるという。喪主は長男で衆院議員の達夫氏。 1936年、福田赳夫元首相の長男として生まれた。早稲田大卒。石油会社に入り、76年に父親の秘書に。90年の衆院選で旧群馬3区から立候補し、初当選した。外務政務次官を経て、森内閣で官房長官に就任した。 森喜朗首相の失言や外交機密費流用問題などの弁明に追われ、「弁明長官」とも自称したが、次第に存在感を増し、小泉内閣では外交でも手腕を発揮。年金未納問題で2004年5月に辞任するまでの在任日数は1289日。 |
福田康夫は、首相経験者である福田赳夫の長男として生まれ、当初は父親の後を継いで政治家になる予定はなく、大学卒業後は、丸善石油(現・コスモ石油)に入社し、40年間、勤め上げている。
しかし、父親の後継者とされていた次男が病気となり、母親に押されたこともあって、政治家を志すことになったという。
1966年に元衆議院議長桜内義雄の姪の嶺貴代子に「政治家の女房にはしない」と誓い結婚したそうである。
私は、以前、福田康夫のラグナを山羊座ラグナに修正している。
今回、改めて、ラグナを検証してみたが、山羊座で間違いないようである。
結婚した1966年のトランジットを見ると、土星がラグナロードで2室支配の土星にリターンしており、木星が7室支配の月をトランジットして、逆行して、ラグナ、ラグナロード、2室の支配星にアスペクトし、ラグナと2室にダブルトランジットしている。
ダシャーは、木星/金星期だが、プラティアンタルダシャーは、木星、土星、水星のいずれかの辺りである。
木星は出生図では7室にアスペクトし、逆行して7室支配の月にもアスペクトしている。また月ラグナから見た7室の支配星でもあり、金星は5、10室支配のヨーガカラカだが、7室の在住星で、月から見ても結婚生活の2室に在住している。
プラティアンタルダシャーはおそらく、ラグナロードで2室支配の土星期辺りではなかったかと思われる。
水瓶座に木星と土星のダブルトランジットが存在することだけでは、水瓶座ラグナであっても良さそうだが、ウィキペディアによれば、小学校進学前に当時、父親の福田中華民国の汪兆銘政権の財政顧問を務めていた為、南京で3か月生活したことがあったという。
また戦時中には、父の実家の群馬県群馬郡金古町(後に群馬町、現・高崎市)に疎開していたということから12室(海外、辺境の地)といった象意が出ていることが分かる。
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生い立ち 1936年(昭和11年)7月16日、東京府東京市世田谷区(現・東京都世田谷区)に大蔵官僚、福田赳夫、三枝の長男として生まれる。6人兄弟姉妹で姉と弟2人と妹がいる。小学校進学前に父親が中華民国汪兆銘政権の財政顧問を務めていた関係で3ヶ月、南京で生活し、南京に対する憧れや望郷の思いを抱く。戦時中、父の実家の群馬県群馬郡金古町(後に群馬町、現・高崎市)に疎開していた。軍国少年であり敗戦を知った時は「戦争をやめるなんて、けしからん」と怒りをぶちまけた。一方、疎開先で見送った出征兵の表情が忘れられないと明かし、「戻って来られないと分かりながら、従った。二度とさせてはいけない」という感情も抱いた。 (wikipedia 福田康夫より引用抜粋) |
小学校進学前というとちょうど5歳か6歳頃のことで、1941年~42年頃のことである。
日本の終戦が1945年8月15日である為、この頃、群馬に疎開していたというのは、時期的にも合致する。
ダシャーで言えば、ちょうどマハダシャーラーフ期に移行したラーフ/ラーフ期~ラーフ/木星期辺りである。
もし山羊座ラグナであればラーフは12室(海外、辺境の地)に在住し、ディスポジターの木星も12室の支配星である。
従って、ラーフ/ラーフ期やラーフ/木星期に南京で暮らしたり、群馬の地方に疎開していたということが説明できる。
水瓶座ラグナでは、それらは説明出来ない為、山羊座ラグナで正しそうである。
そして、山羊座ラグナであれば、10室支配の金星に8室支配の太陽(政府、政治)がコンジャンクトしている為、政治の世界に入っていくことになったことを表している。
しかし、その際、最初から政治への道を自分で望んだのではなく、次男が病気になって母親から推されたことで、あたかも父親の地盤を相続するかのように政治家になったのである。
これは太陽が相続の8室を支配していることと関係がある。
相続なので、人から促されて政治家になったということであり、自分自らの意志で政治家を志したのとは若干、異なっている。
福田康夫は、首相になる前の内閣官房長官や首相となった父親の内閣総理大臣秘書官を務めたことが板についているように官僚的で実務的な人物である。
冷静沈着な風貌や他人事のような会見時の冷笑的態度からは想像できないが、福田康夫は、鳩山一郎・岸信介らの日本民主党系の流れを汲んでおり、自主憲法制定などを掲げる「保守傍流・タカ派」の政治家という位置づけであった。
これは10室支配の金星もそれとコンジャンクトする8室支配の太陽も蟹座(愛国・民族主義)に在住していることでもよく分かる。
リベラルな政治スタンス
冷静沈着な風貌や他人事のような会見時の冷笑的態度は、山羊座ラグナで、ラグナロードの土星が水瓶座に在住していることでもたらされた性格である。
ラグナもラグナロードも土星の影響を受けることで、冷静沈着な態度として現れたのである。
喜怒哀楽をあまり表さない他人事のような態度は、特にラグナロードが水瓶座(客観性・非個人性)に在住していることでもたらされた態度といってもいいかもしれない。
福田康夫は、家族で南京に住んでいた頃、現地の中国人から親切な対応を受け、特に現地で混乱した状態はなく、日本よりもむしろ平静な感じだったと回想している。
そんなことから、南京に対する憧れや望郷の思いを抱いており、内閣総理大臣秘書官時代には、日中平和友好条約へ向けた中国、アメリカとの舞台裏交渉に関与している。
そんなこともあって、保守派からは、日中の関係改善を摸索する「親中派」「媚中派」の一人として批判されることもあるという。
自民党の中では、リベラルな政治スタンスを持っているのである。
こうした政治スタンスは、ラグナロードの土星が水瓶座に在住していることでもたらされたと考えられる。
水瓶座は、人種、性別、年齢、宗教、文化の近いなどに囚われない博愛主義者であり、国際主義、国際協調主義者である。
おそらく、首相として地球温暖化対策などを進めたのもその為で、自民党の中では、リベラルな政治理念の持ち主であった。
今の中国とは一切のパイプを持たない高市政権の在り方とは、一線を画している。
当時は、官僚的で、サラリーマンのような地味な首相であり、印象は薄かったが、現在の愛国民族主義者が跋扈する乱世の時代から見ると、極めてまともな政治家だったように感じられる。
福田康夫元首相の逝去のニュースに接してそのように思う人も多いかもしれない。
6人兄弟姉妹(姉と弟2人と妹の存在)
福田康夫は、6人兄弟姉妹で、姉と弟2人と妹がいるという。
山羊座ラグナに設定すると、3、12室支配の木星が11室に在住して、3室にアスペクトバックしているが、3室の支配星が11室に在住したり、11室の支配星が3室に在住したり、3室と11室で星座交換している場合、兄弟姉妹の中で、最年長か最年少、あるいは、同性の兄弟姉妹の中で最年長か、最年少であるとするK.N.ラオの原則に合致している。
因みにこの原則は、統計的に検証した結果、60%の確率で機能しているという。(サイエンスとなり得るかは微妙な所である)
福田康夫は同性の男性の兄弟の中で、長男である。
従って、この原則に当てはまっている。
また3室の支配星が3室にアスペクトバックする場合、弟や妹に恵まれる配置である。
また兄姉の表示体である木星が11室(兄姉)に在住することも兄姉に恵まれる配置である。
従って、福田康夫は姉と弟妹に恵まれたことが分かる。
若い頃にスポーツに熱中する
福田康夫は、小学生時代は、野球の好きなスポーツ少年で、若い頃は登山、スキー、ゴルフ、ボウリングなどをしていたというが、ちょうど、2歳~20歳までは、マハダシャーラーフ期で、20歳~36歳までは、木星期である。
ラーフ期はラーフのディスポジターが3、12室の支配星で、3室はスポーツのハウスであることからスポーツに打ち込んだことが分かる。
スキーや登山で、地方に訪れる象意は12室の象意であり、木星が3室の支配星であると共に12室の支配星でもあることで納得できる。
8-10の絡み -突然の棚から牡丹餅的な就任と突然の電撃的辞任-
2000年10月に森政権においてスキャンダルで辞任に追い込まれた中川秀直に代わり、内閣官房長官および沖縄開発庁長官に就任しているが、これも自分でなりたいと立候補した訳ではなく、前任者のスキャンダルによる辞任により、棚から牡丹餅的にそのポジションを得た形である。
また2007年9月12日に安倍晋三が内閣総理大臣、自由民主党総裁の辞任を表明した時に自動的に次期、自民党総裁候補としての支持が集まった。
そうした支持を背景にして、福田康夫自身も自由民主党総裁選挙への出馬の方針を示し、自民党総裁選の結果、自民党総裁に就任し、福田内閣が発足した。
この時も安倍晋三が辞任したことによる相続的な意味合いは十分にあったと思われる。
その後、福田内閣は、2008年に自民党内の一部および連立与党の公明党からの退陣要求により、2008年9月1日、午後9時30分より緊急記者会見を開催し、「内閣総理大臣・自由民主党総裁を辞職する」ことを表明している。
これも選挙を経ずに任期の途中で、辞任に至るといった8室(突然、中断)の象意が感じられる。
つまり、福田康夫のキャリアは、前任者の辞任によってあたかも相続や贈与の形で、突然、もたらされる場合があり、また不支持によって、突然辞任を表明するといった形のパターンが繰り返されている。
これは明らかに10室支配の金星が8室支配の太陽とコンジャンクトしている為である。
元々政治家になることも自らは望んでいなかった福田康夫が、父親に引き上げられて、内閣総理大臣秘書官に就任し、その後、自民党内で、別に望んでいないのに内閣官房長官に就任し、その後、なんとなく、流れで首相に就任してしまうのである。
そして、首相を辞める時も辞任要求に従って、任期の途中で、退陣してしまう。
このように福田康夫の政治家としてのキャリアは、あたかも自ら望んでいないのにも関わらず、与えられてきた。
このキャリアの棚から牡丹餅的なあり方については、10室の支配星と8室の支配星の8-10の絡みがもたらしたものだというのは、非常に興味深い観点である。
また福田康夫が2007年9月26日に内閣総理大臣に就任した時、水星/土星/火星期辺りだった。
マハダシャーの水星とプラティアンタルダシャーの火星は4-9のラージャヨーガを形成し、火星は王座の4室の支配星であるが、6室に在住しており、奮闘を意味していた。
トランジットを見ると、土星は10室にアスペクトし、木星は10室支配の金星にアスペクトして、10室にダブルトランジットしているが、同時に土星は8室を通過し、木星は8室の支配星にアスペクトして、8室にもダブルトランジットが生じていた。
つまり、これは8室と10室に同時にダブルトランジットが生じており、通常は、このタイミングにはこれらの象意が結合した象意を生み出すことになる。
つまり、前任者(安倍首相)の辞任による棚から牡丹餅的な首相就任である。
そして、およそ1年後の2008年9月24日に自民党内部からの批判や公明党からの批判によって、福田おろしが生じ、福田内閣を退陣するが、この時は、ケートゥ/ケートゥ/太陽期である。
ケートゥのディスポジターは6、9室支配の水星だが、9室支配の水星は10室から見た12室目であり、キャリアや地位の損失を表している。
そして、プラティアンタルダシャーである8室支配の太陽は10室支配の金星をコンバストしており、キャリアの中断を表している。
トランジットを見ると、更に興味深いが、土星は8室から10室にアスペクトして10室を傷つけているが、木星は射手座に移動しており、今度は10室にアスペクトせずに8室にだけアスペクトしている。
つまり、10室へのダブルトランジットは消失し、8室にだけダブルトランジットが生じている。
このトランジットのタイミングが、退陣の日になったのは興味深いことである。
死去
そして先日の2026年10月22日、福田康夫は、心不全のため、東京都内の病院で死去したと報じられている。
ウィキペディアによれば亡くなる前日まで精力的に活動しており、前々日にはライフワークとなっていた公文書館関連で他の議員と、前日は昼まで息子を交えてインドネシアの関係者と打ち合わせをしていたが、「ちょっと体調が悪いから」と中座し、その翌日に亡くなったという。
カーラプルシャ(宇宙的身体)では、5室は心臓の表示体であるが、5室支配の金星に8室支配の太陽がコンジャンクトしており、突然の心不全を意味していたのである。
太陽は8室を支配しているが、太陽自体も心臓の表示体であり、8室は突然の中断、慢性病、不治の病などを表すハウスで、5-8の絡み、あるいは太陽ー8室の絡みは、心不全の絡みであると言ってもいいかもしれない。
ダシャーは、金星/木星期で、金星は心臓の表示体である5室の支配星であるが、マーラカの7室で8室の支配の太陽から傷つけられているが、5°以内であることから、明らかにコンバストされている。
木星は12室の支配星で、マーラカの2室支配の土星からアスペクトを受けている。
12室の支配星は、優先順位は低いが、マーラカや傷ついた8室の支配星などに次にマーラカとなり得るハウスである。
冷笑的な態度や言動
福田康夫の冷笑的な言動はスピーチの2室で土星が定座に在住していることによってもたらされたと言えるかもしれない。
通常は、2室の土星は陰鬱な厭世哲学などを展開する配置であり、あまり楽し気なスピーチをもたらさない。
常に冷静で客観的論理的で、他人事のように話す癖は、この水瓶座に在住する非個人的な土星がもたらしたものである。
しかし、月ラグナから見たスピーチの蟹座2室には金星と太陽が在住しており、この金星はしばしば感情剥き出しにしたユーモアをもたらす配置である。
首相辞任表明記者会見で、中国新聞社の記者が、「一般に、総理の会見が国民には他人事のように聞こえるというふうな話がよく聞かれておりました。今日の退陣会見を聞いても、やはり率直にそのように印象を持つのです」と述べたところ、「他人事のようにというふうにあなたはおっしゃったけれども、私は自分自身を客観的に見ることはできるんです。あなたと違うんです。そういうことも併せ考えていただきたい」と感情を露にして切り返したという。
冷静なだけではない面白さ、ユニークさをもたらしたのは、まさに蟹座2室に在住する金星や太陽なのである。
今回、記事のタイトルに「総理になりたくなかった総理大臣」という副題を付けたが、総理になりたくなかったと言えば、語弊があるかもしれないが、総理のポストに全く執着していなかったと言った方が正解かもしれない。
自らを客観視し、超越した立場で、自らの職務について他人事のように語った姿は、実は、ポストに執着していない究極の姿である。
水瓶座の本分が発揮されたと言えるかもしれない。
首相と言うよりもオーガナイザーであり、実務家、調整役として、内閣官房長官が最もふさわしい役職であった。
つまり、ミスター内閣官房長官と言ってもいいかもしれない。
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