2010/10/22 田代まさしコカイン所持で逮捕
タレントの田代まさしが、コカイン所持の容疑で逮捕された。
産経新聞のニュース記事が以下に伝えている。
田代まさし容疑者、コカイン所持でまたまた逮捕 同伴女性は覚醒剤
産経新聞 2010年9月16日(木)8時55分配信
神奈川県警横浜水上署は16日、コカインを所持したとして、麻薬取締法違反(コカイン所持)の疑いで、タレントの田代まさし(本名・政)容疑者(54)=東京都武蔵野市吉祥寺南町=を現行犯逮捕した。
同署によると、田代容疑者は16日午前2時10分ごろ、横浜市中区新港の駐車場に止めた乗用車内で、微量の粉末状コカインが入った透明のポリ袋2つを所持していた。同署によると、田代容疑者は「間違いない」と容疑を認め、「3カ月半前に知り合ったDJ(ディスクジョッキー)から買った」などと供述しているという。乗用車の後部座席のトートバッグからはストローとライターが見つかった。田代容疑者は平成17年にも覚せい剤取締法違反罪などで実刑判決を受けた。
また横浜水上署は同日、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで、田代容疑者の乗っていた乗用車の持ち主で、助手席に座っていた神奈川県厚木市中町、美容院経営、荒井千恵子容疑者(50)も現行犯逮捕した。荒井容疑者は田代容疑者の所持していたコカインについて「自分が渡した」と供述しているという。荒井容疑者の持っていた布製のポーチからは、注射器と針が2セット見つかった。
アジア太平洋経済協力会議(APEC)国際会議の警備に当たっていた福岡県警の警察官が職務質問して発覚した。 |
田代まさしの逮捕に関しては、以前からいくつかの記事によって検証している。
2004/9/23 田代まさし逮捕
2004/9/24 田代まさしを叱る美川憲一
2008/7/27 田代まさしのサディサティを振り返る
彼の順調に思われた人生が中断し始めたのが、2000年9月からで、ダシャーは土星/ラーフ期である。
日時 |
出来事 |
ダシャー |
トランジット |
2000/9 |
東急東横線都立大学駅構内で女性のスカートの中を盗撮して書類送検される。 |
土星/ラーフ/土星 |
土星:牡牛座
木星:牡牛座
DT:1室、7室 |
2001/12 |
自宅近所のアパートの風呂場を覗き、逮捕される。その際の家宅捜索で覚醒剤使用も発覚。懲役2年、執行猶予3年の執行猶予判決。芸能界引退。
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土星/ラーフ/太陽 |
土星:牡牛座逆行
木星:双子座逆行
DT:8室、12室、3室、4室 |
2004/6/16 |
転回禁止場所で乗用車をUターンさせようとし、後方から来た専門学校生の男性(18歳)のオートバイと衝突、男性の太腿骨を折る重傷を負わせ、業務上過失傷害と道路交通法違反容疑で書類送検された。
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土星/木星/火星 |
土星:双子座
木星:獅子座
DT: 10室、2室
※サディサティ(直)
土星が8室にトランジット |
2004/9/20 |
東京都中野区内の路上にて職務質問を受け、バタフライナイフ不法所持による銃刀法違反の現行犯で逮捕。尚その際、一緒にいた女性が大麻と覚醒剤を所持し、後に田代の所有であると証言したため覚醒剤取締法違反容疑でも再逮捕された。 |
土星/木星/ラーフ |
土星:双子座
木星:獅子座
DT: 10室、2室
※サディサティ(直)
土星が8室にトランジット |
2010/9/22 |
横浜市中区新港の駐車場に止めた乗用車内で、微量の粉末状コカインが入った透明のポリ袋2つを所持していた疑いで現行犯逮捕される。 |
水星/金星/ラーフ |
土星:乙女座
木星:魚座逆行
DT:1室、5室、8室、11室 |
マハダシャーロード(以後、MDL)の土星はラグナから見て、3、4室支配の機能的凶星であり、 アンタルダシャーロード(以後、ADL)のラーフは1室で減衰して、土星と絡んでいる。
土星は3、4室を同時lに支配することによって、心(4室)のコントロールを失う(3室=4室から12室目)というような象意が生じていると思われる。4室は幸せのハウスであり、HOUSE
OF JOY(喜びのハウス)と呼ばれるが、3室と4室を同時に支配する土星は幸せ、喜びを失うという象意がおそらく生じているのである。
また3室は欲望のハウスであり、食欲、性欲、睡眠欲などの低次の肉体的欲望を表わし、また8室から8室目のハウスであり、弱いドゥシュタナハウスである。
その土星と接合したラーフは土星の影響を強く受けるはずである。
そうしたMDLの土星と、ADLのラーフに対して、土星と木星がDTした時期が、2000年9月の書類送検である。
その後、2001年12月に覚醒剤使用が発覚したが、その時は8室にDTが生じていた時期である。
2004年6月16日と9月20日も、土星が8室にトランジットして、更に月が8室に在住しているため、サディサティが直撃している厳しい時期である。
そして、今回の2010年9月16日のコカイン所持での現行犯逮捕であるが、これはちょうど、7月13日から魚座を運行していた木星が逆行を始め、それで、一つ前のハウスからアスペクトする例外則が働いて、田代まさしのラグナから8室にDTが生じ始めたタイミングである。
現在、水星/金星期であり、ADLの金星は8室に在住しており、そのADLの金星に対して、土星と木星のDTが生じている。
出来事のタイミングとトランジットの関係性を検証する時、ダシャーロードに対するトランジットと、ダシャーロードのトランジットを見ることが重要である。(ポールマンレイ氏)
今回の田代まさしの逮捕のタイミングは、MDLが8室支配の水星、ADLが7室支配で8室に在住する金星の時期で、そのMDLの水星とADLの金星にDTが生じたタイミングである。そして、まさに木星の逆行がトリガーとなって、今回の逮捕劇となったのである。
【今回の逮捕条件】
1.MDLの水星が8室の支配星
2.ADLの金星が8室に在住
3.木星と土星のDTが8室に形成
以前もコラムの中で述べているが、田代まさしのチャートは、太宰治のチャートと非常によく似ている。
太宰治の時代にはコカインや覚醒剤などが無かったためか、バビナールやカルモチンといった薬物での中毒症状を起こしているが、8室とは中毒を表わすハウスである。そして、女性との心中事件を何度も起こしている。
これは7室支配の金星が8室に在住している象意であり、女性によって支配される配置である。
あるいは女性に依存する配置とも言える。
田代まさしは、前回の逮捕時も、女性が同伴していたが、今回も女性が同伴しており、田代まさしの所持していたコカインについて「自分が渡した」と供述しているとのことである。
従って、この女性は田代まさしの支配者である。
田代まさしに麻薬の使用を思い止まらせるような働きをするのでなく、むしろ、田代まさしを堕落の道に引きずり込んだ存在と言えるのである。
出生図上で形成されたカルマはダシャーやトランジットによって、何度も繰り返されるというのが、我々が確認しつつある事実である。
実は、田代まさしの罪とは、誰かを傷つけたという訳でもなく、ただ自分自身を傷つけただけの自傷行為であり、麻薬という依存性の強い物質が社会に蔓延しないようにする為に、社会(公共=国家)が、制度的に規定した罪であって、本当の罪ではないのである。田代まさしはむしろ犠牲者である。
それでは誰が本当の支配者かというと、それは麻薬を商品化して売りさばいているバイヤー達である。
本当の支配者とは、麻薬を栽培している発展途上国の貧しい農民達でもなく、その上にいて、麻薬の依存性を知り尽くし、それをお金に換えていく商人たちである。
清水健太郎にしてもそうであるが、覚醒剤での逮捕が何度も繰り返される局面においては、肉体的精神的に衰弱し、挙動不審で非常に痛々しい様子なのが確認できる。
清水健太郎も覚醒剤をやめたがっていたが、やめられないとのことである。
覚せい剤“あぶり”清水健太郎容疑者、6度目逮捕
警視庁組織犯罪対策5課は18日、覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで、俳優清水健太郎(本名園田巌)容疑者(57)=東京都台東区=を逮捕した。清水容疑者はこれまで、覚せい剤取締法違反や道交法違反などの疑いで5回逮捕されており、逮捕は6回目。調べに対し「“あぶり”で使った」と容疑を認めている。
元俳優押尾学被告、元女優の酒井法子ら相次いだ芸能人の薬物事件から1年。また逮捕者が出た。
清水容疑者の逮捕容疑は8月上旬、東京都内もしくは周辺で、覚せい剤をあぶって吸い込み、使用した疑い。今月9日午後3時ごろ、JR上野駅前で、警視庁の警察官が清水容疑者を見つけ職務質問したところ、挙動不審な態度だったため上野署に同行を求めた。任意で尿を採り、鑑定の結果、覚せい剤の陽性反応が出た。
18日正午ごろ、弁護士らと一緒に上野署に出頭、逮捕された。その際、清水容疑者が乗った車は猛スピードで同署前に横付けされ、帽子とマスクで顔を隠した清水容疑者は、大勢の報道カメラを避け、逃げるように玄関に駆け込んだ。
これに先立ち、午前9時前には捜査員6人が清水容疑者の自宅があるマンションを訪れたが、不在だったため、いったん引き揚げていた。
組織犯罪対策5課によると、清水容疑者は「自宅マンションで“あぶり”という方法で使った」と容疑を認めているという。19日にも東京地検に送検する方針。
警視庁によると、清水容疑者を以前からマークしていた訳ではなく、捜査関係者は「偶然声をかけたが挙動不審だった」と説明している。
清水容疑者は83年から04年にかけて大麻や覚せい剤所持容疑で4回逮捕、起訴され、最長で2年4月の実刑判決を受けている。執行猶予中だった08年には都内でひき逃げをしたとして09年1月に懲役7月の実刑判決を受けて服役していた。刑務所を出所してから最近は芸能活動をしていなかった。
04年の公判では「覚せい剤は1回の使用で心を占領してしまう」と薬物を断ち切ることの難しさも語っていた。弁護士はこの日、報道陣に「薬をやめたがっていた。断つための記事を見つけると読んでいた」と話した。 |
こういう場合、彼に覚醒剤を渡した人物が必ずいるのであり、それが8室の支配者の末端に位置する人物である。
その上には、更に覚醒剤を卸売りするバイヤーがいるのであって、 更にその上もいるのである。
そうして、最終的にはそのバイヤーが国家だったり、国家権力と密接につながっていたりするのである。
イギリスが清(中国)に阿片を密輸し続けて、清の大衆を阿片中毒にした歴史の中にも、そうした関係性が大規模に見られるのである。
現在でも、東南アジアのゴールデントライアングル(タイ、ミャンマー、ラオスの3国がメコン川で接する山岳地帯で、世界最大の麻薬・覚醒剤密造地帯であった)を巡る大国の攻防があったりするのだという。
8室の支配者がいるとして、その支配者を支配する支配者がいるのであり、その支配者の支配者もさらにいるのであり、支配者をさかのぼっていくと、最終的に国家権力レベルの支配者が存在しているようである。
麻薬中毒になった人物は、狂信的な宗教信者と似ているのである。
宗教に依存していく過程で、多くの金銭をつぎ込んで、個性や自立心、精神の自由を失って、肉体的精神的にエネルギーを吸い取られて衰弱している、非常に痛々しい信者の姿を目撃するのである。
それは狂信的な信仰の最終局面であるが、非常に痛々しく、麻薬中毒の最終局面と似ているのである。
宗教も、思想やイデオロギー、神の言葉などを告げる教祖や指導者の存在があり、それらの質の悪い指導者たちの存在が8室の支配者を表わしている。
教祖や、幹部たちといった宗教関係者たちが、民衆に依存性のある思想やイデオロギー、神の言葉や、霊界からのメッセージなどを告げて、大衆を、中毒症状にしていくのが宗教である。
それらは8室の象意である。
8室を理解するポイントは、8室を何か抽象的な存在とするのでなく、8室とは人物を指し、それは究極的に個別具体的な人間なのであって、架空の存在などではない、固有名詞を有する存在であると認識することである。
田代まさしの出生図に戻るが、彼は2011年3月14日から水星/太陽期である。
太陽は10室でムーラトリコーナで、ヴァルゴッタマという強い配置にあり、更に2、5室支配の木星と接合し、ラグナロードの火星と相互アスペクトして、1−2、1−4、1−5、1−10、5−10のラージャヨーガ、ダナヨーガを形成しており、彼には社会復帰を応援する根強いファンがいるのであって、また彼自身も10室の強い太陽があるためか、逮捕されても、ギャクを言うだけの余裕があるようである。
次のアンタル太陽期にも、太陽が木星からの保護を受けている為、きっと強力な支援者からのサポートがあるはずである。
トランジットは来年の5月に木星が6室、11月に土星が12室に入室して、2、6、12室にDTして、6室、12室などのドゥシュタナハウスが強調される為、それほど快適とは行かないが、彼は支援者に恵まれ、いずれ社会復帰の機会が再び与えられることと思われる。10室でムーラトリコーナでヴァルゴッタマの強い太陽は、地位の向上を表わし10室支配の太陽に木星がアスペクトするため、批判と戦いつつ、
再び公の場で、自己の尊厳を主張するのである。
(資料)
wikipedia 田代まさし
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