占星コラム


2010/8/17 山本モナ、結婚、芸能界引退について


以前、私は2008/7/13付占星コラム『山本モナを精神分析する』の中で、 当時、世間を騒がせていた不倫騒動と、

ダシャーの関連から、山本モナのラグナは牡牛座で、木星/金星期に主に不倫騒動の象意が噴出したと分析したのである。

占星術のロジックの中で考える時、セックススキャンダルというのは金星や8室、そしてメディアなどを通じて広く知れ渡るので、 3室や10室の象意も含まれるのではないかと思われる。

金星はラグナロードで8室に在住し、木星からみて8室支配の金星が10室に在住していたため、木星/金星期に
セックススキャンダル(8室+10室+金星)で有名人となり、ワイドショーで全国的に報じられたのである。

特に山本モナの騒動については、セックススキャンダルというものがどのようなハウスや惑星の絡みで生み出されるのかを知るための教科書的な事例である。

【木星/金星期とハウスの絡み】

1.マハダシャーロードの木星は8室の支配星
2.アンタルダシャーロードの金星は8室に在住している
3.マハダシャーロードをラグナとすると、金星は8室の支配星
4.マハダシャーロードをラグナとすると、 金星は3室と8室を支配して10室に在住している

⇒これは彼女がタレント(3室)として仕事(10室)をし、またスキャンダルが発覚した時に
決まりかけていた報道の仕事を突然にして降板した(10室+8室=仕事の突然の中断) ことを説明する


本日付のニュースが山本モナの結婚と芸能界引退について以下のように報じている。

山本モナ、自身の口で芸能界引退を明言 来春挙式後「子どもを作りたい」
8月17日13時46分配信 オリコン

 タレントの山本モナ(34)が17日、火曜にレギュラー出演する『大竹まこと ゴールデンラジオ』(文化放送 後1:00)で、かねてより交際していた男性との入籍を初めて自身の口から発表した。パーソナリティの大竹から「(仕事)やめちゃうの?」と問われた山本は「ハイ。本当にいろいろ考えた末の結論です」と即答し、改めて来春での芸能界引退を明言。引退後は「子どもを作りたい」とママになる願望を明かした。

 入籍時について「初めて見ました婚姻届。茶色いんですね。テレビドラマとかで緑色の離婚届は見ていたから…」と振り返り、引退の理由を問われても「そうですね。なんていうのかな? なんですかね。そういう考えに至ったんです。ずっと考えてたんです」と明確な発言はなく、番組中、引退について何度も「本当に一生懸命考えて出した結論」だと繰り返し強調した。

 挙式の日取りは具体的にはまだ決まってないとしながらも、来春で考えているといい「結婚式はどこか海外で。家族も呼べる近場の海外を考えるとハワイあたりかな?」と明かした。妊娠はしておらず、「春まで一生懸命仕事を頑張って子どもをつくりたい」と語り、大竹から「(政治家に)立候補はしないの?知り合いもいるでしょ?」とつっこまれるも、これは「しません」と否定していた。

 山本は入籍当日の16日付の自身のブログで、来春をめどに挙式を予定し「それを期に、家庭にはいって、彼をささえることに専念しようと思っています」と芸能界引退を示唆するメッセージを綴っていた。

このニュース記事を読んで、やはり、山本モナは以前、検討した通り、牡牛座ラグナで正しかったと思われたのである。

現在、牡牛座ラグナからみてトランジットの木星が11室に入室して、トランジットの土星が5室に入室し、5室と11室にダブルトランジットが生じると共に7室にも木星と土星のダブルトランジットが生じている。

従って、ラジオ番組の中で、結婚(7室)し、子供をつくりたい(5室)とコメントしたのである。

【ダブルトランジット】
ラグナから 5室、7室、11室
月から    5室、7室、11室

そして、11室(友人、社交)にもダブルトランジットが生じ、8、11室支配で自室に在住する木星に対して、トランジットの木星がリターンしている。木星は8室の支配星であるため、パートナーのお金を表わしており、また木星は11室から5室にもアスペクトしているため、『大竹まこと ゴールデンラジオ』のパーソナリティーとか、米映画のジャパンプレミアイベントとか、芸能界に籍を置く文化人として、国内、海外の有力者のイベントなどに出席するような仕事が増えていると思われる。

現在のダシャーは木星/火星期であり、マハダシャーロードの木星には木星がリターンし、木星と土星がダブルトランジットし、アンタルダシャーの火星はラグナ、月からみて7室の支配星で1室(7室から7室目)に在住している。

従って、 ダシャー、トランジット共に結婚を示唆している。

そして、来春、結婚式を開いて、子供を産みたいと述べているが、実際には、7室をラグナとすると、現在、5室には自室に在住する木星に木星がリターンしているので、パートナーである一般人の男性の方が、子供を欲しがっているのではないかと思われる。

山本モナの方は5室に土星がトランジットしているので、パートナーが子供を欲しがるので、それに対する責任が生じ、そのために家庭に入り、夫を支えると表明しているのである。

次の局面として、2011年8月前後に木星/ラーフ期に移行するのであるが、その前の2011年5月頃に、トランジットの木星は山本モナのラグナと月からみて12室目に入室するのである。従って、キャリアを失う時期であり、芸能界引退のタイミングと一致している。

然し、6室と8室にダブルトランジットが生じているために、この時期のパートナー間にはすれ違いや、相互の誤解や、意見の対立などが生じるかもしれない。お互いに配偶者に頼ったり、支配しようとする、エゴがぶつかり合う時の夫婦間によくありがちな問題に直面すると思われる。

この時、アンタルダシャーロードのラーフは7室をトランジットしており、配偶者との関係がテーマとなっている。
7室にラーフがトランジットする時、配偶者との関係が不安定になることが予想される時期である。

その後、マハダシャー土星期が訪れて、土星はラグナ、月からみて9室、10室の支配星で3室に在住していることから、
山本モナが、芸能界を引退して、家庭を守るような主婦としての活動が出来るのは、アンタルダシャーのラーフ期というほんの短い期間だけではないかと思われる。

それは2011年8月〜2013年末までのほんの2年半ぐらいの期間である。

その時に得た専業主婦としての立場をアンタルダシャーのラーフが終わる木星/ラーフ期の終わりに失うのであろうと思われる。

土星は9室、10室を支配しており、この土星はキャリア志向で、仕事せずにはいられない表示体であり、マスコミ、メディアの3室に在住している。

3室に吉星が在住する時は、マスコミ、メディアを使って、自身を表現するタレント、芸能人として活動することが考えられるが、 3室に土星などの凶星が絡む場合は、マスコミ、メディアのコンテンツ(俳優、タレント)になるのではなく、マスコミ、メディア業界を運用面で、あるいは技術的に支えるような仕事に携わるのではないかと思われる。

9、10室支配のため、地位は高いが、土星は責任を意味するため、責任が重く、華やかさというものは、以前のタレント、芸能人としての活動のようには得られないと思われる。

然し、この土星は、2、5室支配で、4室支配の太陽と9室でラージャヨーガを形成する水星、太陽からアスペクトされており、 3−10室の軸で、スーパーラージャヨーガを形成している。

この9室の太陽、水星は北野たけしの守護や恩寵を表わしており、彼女が今後もオフィス北野と関わり続けるのは、
明らかである。

この土星がスピーチの水星と相互アスペクトして、高い地位を表わす太陽などとも相互アスペクトしている。

従って、彼女がかねて望んでいたように、もし本格的な報道キャスターになるのであれば、この土星期なのである。

あるいは報道キャスターが無理なら、芸能事務所の管理職とか、何らかの裏方の責任ある仕事をするのではないかと思われる。 ラージャヨーガカラカの土星が3室に在住しているため、彼女が昇進する舞台は芸能、マスコミ、出版関係なのである。然し、3室は努力、忍耐を伴うハウスなので、芸能タレントとしての働き方とは全く異なる働き方ではないかと思われる。

マハダシャー木星期に、特に木星/金星期に彼女が売り出したのは、アナウンサーとしての華やかな自己演出と、自らの不倫スキャンダルの芸能ネタである。

木星からみると、5室支配の月が3室に在住して、9室支配の火星と接合しているが、マハダシャー木星期に 芸能界で、
問題を抱えながらも人気(月)は得たのである。

このように考えて、今回の結婚を期に、芸能界引退をするものの、2年半ほど経った後で、再び、芸能、メディア関係の仕事で、再出発するのではないかと思われる。



(資料)

wikipedia 山本モナ

2006/11/14 占星コラム『山本モナTBSニュース23降板について

2008/7/13 占星コラム『山本モナを精神分析する

2009/2/3  占星コラム『山本モナ復帰について