占星コラム


2011/5/6 奥菜恵・出産のタイミングについて

奥菜恵が第二子を出産したとニュースが報じている。

奥菜恵「言葉では表せないほどの喜び」第2子・女児出産
スポーツ報知 5月6日(金)8時2分配信

 女優の奥菜恵(31)が4日午後0時56分、都内の病院で第2子となる女児を出産したことが5日、分かった。体重3480グラムで母子ともに健康。「2度目の出産でしたが、我が子の泣き声に、言葉では表せないほどの喜びがこみあげてきました」と、新たな生命の誕生をかみしめている。

 奥菜は09年3月に同い年の一般男性と結婚。同年9月に第1子となる長女(1歳7か月)を出産した。関係者によると今後も仕事は続ける意向で、姉妹の育児状況と体調を考慮しながら、今夏以降に舞台、映画、ドラマ出演などの芸能活動を再開していく予定だ。また、読書好きの奥菜は出版関係者に文才を高く評価されており、執筆活動にも意欲的だという。

 奥菜は関係者を通じ「今回の震災によって命の重みや尊さをより感じる今、張り裂けそうな思いもありますが、人は人の愛によって、生きる力強さを与えられるのだと心動かされました」とコメント。「子供たちにも、どうかその思いをつなげていきたいと切に思います」としている。

現在、奥菜恵は蠍座ラグナであるとすれば、木星が5室をトランジットし、土星は11室から5室にアスペクトしているため、完全に出産のタイミングとして理解できる。今回の出産の9ヶ月前(つまり妊娠時)にも木星は魚座5室をトランジットしていたことが分かる。

また第一子が誕生したのが、2009年9月15日で、木星が山羊座をトランジットし、5室の支配星と9室にアスペクトし、土星が11室から5室にアスペクトしていた。(ラーフ/ケートゥ軸は3−9室の軸にあった)

どちらのケースでも土星と木星が5室にダブルトランジットしており、出産の条件を満たしている。



ヴィムショッタリダシャーは、最初の出産が、ラーフ/ラーフ期であり、
ラーフはディスポジターの太陽が5室支配の木星と絡んで9室に在住している。

この事例はラーフというのがディスポジターの絡みを見なければならないことをよく示している。

今回の第二子の出産は、ラーフ/木星期である。
アンタルダシャーの木星は5室の支配星で9室に在住して5室にアスペクトバックしている。

ナヴァムシャでは、ラーフは9室に在住しており、木星は9室にアスペクトして9室に絡んでいる。

サプタムシャ(D/7)では、ラーフは3−9の軸にあり、木星は5室支配の土星にアスペクトしている。

チャラダシャーでは、2009年9月15日は、魚座−獅子座である。

魚座はラグナからみて5室であり、魚座からみるとPK(プトラカラカ)の金星が5室に在住している。

5室にはAK、PKが在住しており、ジャイミニラージャヨーガを形成しており、子供に恵まれることを表している。

ナヴァムシャでもPKの金星とAKの木星、DKの火星が5室にアスペクトしており、9室にPKとDKのジャイミニラージャヨーガを形成している。

サプタムシャ(D/7)を見ると、魚座からみて9室にPKの金星とDKの火星がアスペクトしている。

チャラダシャーも一番鮮やかに表れているのは、ラシチャートにおいてではないかと思われる。

魚座-獅子座ということであるが、獅子座だとPKと5室などが絡まないため、おそらくその直前の魚座-蟹座といった妊娠した時のサブダシャーを重視しなければならないと思われる。


以上のように見てきて、奥菜恵が蠍座ラグナであることは確実である。

さらにナヴァムシャのラグナは射手座で、サプタムシャのラグナは乙女座で問題ないと思われる。

例えば、ナヴァムシャのラグナを蠍座や山羊座といった前後のハウスに移動してみても全く機能しないし、サプタムシャのラグナも天秤座や獅子座といった前後のハウスに移動してみても機能しないのである。(まずサプタムシャのラグナが変われば、ナヴァムシャのラグナも連動して変わってしまうので、ナヴァムシャのラグナが前後に変わりようが無いというところで、サプタムシャのラグナは決まってしまう)


以前、 2007年6月9日付けのコラム『奥菜 恵のラグナを検証する』や、

2008年9月21日付けのコラム『奥菜恵について−8室火星と魔性の女の関係-』によって、

奥菜恵の人生や恋愛関係のパターンについて詳しく検討してきたが、それらは間違っていなかったと今回、再度、確認することが出来た。

数多くのチャートを統計的に見ていくことも確かに、科学的な証明をするという上で必要なことではあるが、1人のチャートを継続して深く検討することによる恩恵には非常に大きなものがあると思われる。

私は奥菜恵のチャートの分析によって、6室−8室の位置関係で生じる人間関係の表れ方についての理解を深めることが出来た。

既に最初の検討から、4年の年月が経とうとしており、その間に奥菜恵も再婚や出産を経験して、その後の人生のイベントを積み重ねている。

占星術師にとって、クライアントとの付き合いは一回で終わりなのではなく、その後も継続して、そのクライアントに生じた事象を検討していくことが理想である。そうすることによって初めて、深い研究や、理解が可能になるのだと思われる。

クライアント側でも、占星術師側の理解が深まればさらに、その理解に基づいた上での見解を聞くことが出来るため、クライアントにとっても、恩恵は大きいと思われる。

クライアントのフィードバックというのは、そうした意味で、大変貴重なものである。


(資料)

wikipedia 奥菜恵