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『AI救国論』大澤昇平について

今日からトランジットの土星が山羊座に入室したが、射手座に木星と土星のダブルトランジットが形成された結果としての<高い所からの転落>の象意について、もう一つ事例を見つけたので、記録しておきたいと思う。


先日、書店の平積みの本で、『AI救国論』新潮新書 大澤昇平著 (2019/9/13) を購入して読んでいた。




高専の5年間の後、大学に3年次編入し、大学院で博士課程を修了し、人工知能のディープラーニングなどについての講座を持っていたようである。


東京大学大学院・情報学環「情報経済AIソリューション寄付講座」特任准教授に任命されている。


輝かしい経歴だが、この本の中で強調されているように、受験勉強の弊害を受けなかった為、高専の5年間で、数学の技術への応用力を通常の学生よりも養うことが出来たそうである。


実際、『AI救国論』を読んでみると、数学やプログラミングが得意で、AIなどのテクノロジーについて深い理解に到達しており、文系、理系の学際的分野に精通し、またベンチャービジネスの立ち上げなどにも詳しいようだ。


このように頭脳優秀な人物であるため、早速、チャートを調べてみたくなった。


wikipediaによれば、出生データは、1987年12月26日 時間不明 福島県いわき市である。


出生時間が分からない為、12:00で作成してみると、月が水瓶座に在住し、月ラグナから見て5、8室支配の水星、7室支配の太陽、ラグナロードで12室支配の土星が射手座11室でコンジャンクトし、1-5、5-7、1-7のラージャヨーガを形成している。






5室の支配星が11室に在住する場合、その配置は、何らかの知識の分野において、高い評価を受ける配置である。


才能があるだけではなく、高い評価を実際に受けることの出来る配置である。


wikipediaにもその輝かしい受賞歴が記されている。


史上最年少で、スーパークリエイターの認証を受けたといったことも評価の一つである。



2005年ThinkQuest@JAPAN 最優秀賞、ブックマーク連携型検索エンジン「netPlant」は経産省の未踏ソフトウェア創造事業に採択され、2007年にスーパークリエーターの認定を受けた。その後、Resource Description Frameworkに関して容量効率のよいスキーマを提案したRDF Packagesは、iiWAS2010でBest Paper Awardを受賞。

(wikipedia 大澤昇平より引用抜粋)


プログラミングや数学に高い能力を示しているということから、ケートゥが5室に在住している可能性なども検討してもいいかもしれないが、今回は、そこまでは分からない為、水瓶座に在住する月ラグナということで検討した。


この本を読んでみれば分かるが、水瓶座というのは、非常に科学の分野において非常に優れた頭脳を持っている。


例えば、先日、別の記事で論じた孫正義のチャートでも月がおそらく水瓶座のシャタビシャーに在住している為に科学技術についての深い理解があり、それが、どのように世界を変えていくかについての明確なビジョンを持っている。


水瓶座の科学技術についての才能については驚嘆するばかりである。


この頭脳優秀な大澤昇平氏だが、2019年11月20日のツイッターで、ヘイトスピーチをした為、2020年1月15日に東京大学を懲戒解雇されていたようである。


『AI救国論』を手に取って感心していただけに驚いたが、つい最近の出来事である。



(略)

不祥事

2019年11月20日の自身のツイッターで、「弊社Daisyでは中国人は採用しません」「そもそも中国人って時点で面接に呼びません。書類で落とします」と投稿。その後も「資本主義の文脈において、パフォーマンスの低い労働者は差別されてしかるべきです」などと書き込んだ。炎上した一連のSNS上での発言に対して11月24日、大澤の所属する東京大学大学院情報学環は「特定個人及び特定の国やその国の人々に関する不適切な書き込み」であると指摘し、同大学院がHP上で謝罪声明を出した。

大澤が担当していた寄付講座はマネックスグループ、オークファン、大広の3社の寄付で運営されていたが、大澤の発言を受けて3社とも11月25日までに寄付の停止を発表した。Daisyに出資するリミックスポイントは11月25日にいかなる差別にも断固反対する立場を表明し、大澤の発言について謝罪した。Streamrは11月27日にDaisyとの提携解消を発表した。

大澤は自身の正当性を訴えていたが、12月1日に一転してツイッターで「Apology」と題して謝罪した。謝罪文の中で「当社の判断は、限られたデータにAIが適合し過ぎた結果である『過学習』によるものです」と主張している。

12月12日のツイートでは「過日、IT各社が寄付停止を発表した。1億円超の寄付金の8割は東大に取られ、私が受け取っていたのは2割程度」として、大澤自身が東大寄付講座の基金のうち「2割程度」を受け取ったと主張した。これに対し12月13日に東京大学大学院情報学環長・学際情報学府長の越塚登は、寄付講座の基金は国立大学法人である東京大学が受け取るものであって特定個人が受け取るものではない事を説明した上で、大澤へ当該ツイートの削除および内容の訂正を指示した。

2019年12月13日に自身のツイッターで東大本郷キャンパスからの退去を命じられたことを報告した。

2020年1月15日、ツイッターへの投稿を理由として東京大学を懲戒解雇された。具体的な解雇理由は、前述の投稿のほか、「中国独裁共産党は東洋文化研究所などに入り込み、東大を支配しています」「東大は左翼の肩を持つつもりです。共産主義の反日大学にすべきでない」などの投稿によって、情報学環アジア情報社会コースが「反日勢力に支配されているかのような印象を与え、社会的評価を低下させ」た点や、東大の元教員を「根拠なく誹謗・中傷」したこと、情報学環に所属する現教員の「人格権を侵害する投稿」をしたことなどである。本人は処分を不服としている。

(wikipedia 大澤昇平より引用抜粋)


この不祥事を見て、即座に分かることは、射手座に土星と木星がダブルトランジットし、ラーフ/ケートゥ軸なども絡んだ為に射手座に形成される凶意が噴出し、<高い所からの転落>の象意が起こったということである。


月ラグナから見ると、水星は8室支配で土星は12室支配であり、11室に在住して、8-11、11-12の絡みを生じている。



そこに木星と土星のダブルトランジットが生じた為、高い評価や称号が挫折したり、失われる時期である。




それが、東京大学懲戒解雇という結果ではないかと思われる。



『AI救国論』の中で、本人は、高専からの異色のルートで、東京大学大学院・情報学環「情報経済AIソリューション寄付講座」特任准教授に着任したことを誇りに思っているようであった為、この懲戒解雇は、まさしく<高い所からの転落>に当たる。




何故、そのようなことになったかと言えば、口が災いを呼んだということだが、月ラグナから見ると、2室魚座で木星とラーフがコンジャンクトしている。


2室に在住する木星は、雄弁で、真理を語る配置だが、然し、ラーフ/ケートゥ軸が絡むことによって、グルチャンダラヨーガを形成している。



魚座は民族主義、国家主義などに傾倒する保守的な星座であり、その魚座で木星とラーフがコンジャンクトしている為に人種、国籍差別的なヘイトスピーチにつながったものと思われる。




おそらくアンタルダシャーにラーフ期や木星期が来ていたのではないかと思われる。



現在、マハダシャーが土星期であれ、水星期であれ、ディスポジターの木星は月から2室支配で2室で、ラーフとコンジャンクトしており、マハダシャー、アンタルダシャー共に月から2室支配で2室でラーフとコンジャンクトする木星と絡んでいたのではないかと思われる。




そして、様々に検討した結果、最終的に思うことは、ラグナが射手座ではないかということである。






ラグナが射手座であれば、2010年~2015年にかけて、高度な学問を修了したことが説明できる。



2010年3月筑波大学卒業 土星/金星
2012年3月 筑波大学大学院コンピュータサイエンス専攻修士課程修了 土星/金星
2015年3月 東京大学大学院工学系研究科博士課程修了 博士(工学)土星/火星
2017年8月 東京大学大学院工学系研究科特任助教着任 土星/ラーフ
2019年4月 東京大学大学院・情報学環「情報経済AIソリューション寄付講座」特任准教授 着任 土星/ラーフ
2020年1月15日 ヘイトスピーチ投稿により懲戒免職処分 解任 土星/木星




月から見て9室支配の金星、ラグナから見て5室支配の火星、月から見て11室支配の木星とコンジャンクトするラーフ期に称号を得たり、地位を得ている。


そして、ヘイトスピーチが生じたのが、土星/木星期で、それは木星が月から2室の支配星でラーフとコンジャンクトしていたからである。


木星はラグナから見て1、4室支配で、4室でハンサヨーガを形成して10室にアスペクトしている為、大学で准教授という地位(教師の立場)を得たが、木星はラーフから傷つけられている為、その地位は壊されたと考えられる。



月から見て2室に在住する2室支配の木星とラーフがコンジャンクトしている為、不道徳な発言につながったということである。




『AI救国論』の中で、大澤昇平氏は、家が貧しくて、母親が借金を返すのに大澤氏の預金に手を付けたと綴っている。



(略)現在でこそ東大で教鞭をとる自分であるが、生まれはごく普通の家庭であり、周りと同じスタートラインからスタートしている。
実家は福島県いわき市の小名浜港という漁港の近くであり、父親は会社員(計測器のエンジニア)、母親は美術系専門学校出身の専業主婦という家庭で育った。当時電気屋を経営していた祖父が事業に失敗し、売れ残った在庫とともに多額の借金を抱えていたのと、四人兄弟であることも相まって、銀行の預金残高は常にゼロ。中流のやや貧困層よりという形で、物には常に不自由しており、経済的にはむしろマイナスからのスタート、ゲームの難易度に例えるならいわばハードモードだったと思う(成人式を迎える日の直前、母親はついに消費者金融への返済のために、私が起業して稼いだ事業所得の預金にまで手を付けた)

(『AI救国論』P.13より引用抜粋)


木星期からスタートしており、木星は月から2室の支配星だがラーフ/ケートゥ軸と絡んで傷ついている為、それで家庭環境が荒れていたことを表わしている。


そして、成人式の日はマハダシャー土星期に移行しているが、土星は2、3室支配でラグナで9室支配の太陽、7、10室支配の水星とコンジャンクトしており、2-9のダナヨーガなども形成している為、土星が2室(起業)の支配星である為、この土星期に早くも起業して預金をしていたことが分かる。


母親が預金に手を付けたと記されているが、4室支配の木星にラーフがコンジャンクトし、月が8室支配で3室(母親の損失:4室からの12室目)に在住しているからである。



土星期は2、3室支配である為、実家の両親や家族への責任が生じる時期であり、自分の預金を取り崩してでも家族を救わなければならなかったということである。



以上のロジックが正しく、射手座ラグナで正しければ、2021年7月からのマハダシャー水星期は、実業家としてのブレイクの時期である。



射手座ラグナにとって、10室支配の水星と9室支配の太陽のコンビネーションは、ヨーガカラカで最高のコンビネーションであり、ダルマカルマラージャヨーガを形成している。






また水星は月から見ても5室支配で11室に在住し、ラグナロードの土星ともコンジャンクトして、1-5、1-11のラージャヨーガを11室で形成している。


更に7室支配の太陽ともコンジャンクトして、5-7のラージャヨーガを形成している。



おそらく、『AI救国論』の大澤昇平氏は、マハダシャー水星期の17年間において、起業家として最高のパフォーマンスを発揮するのではないかと思われる。



仮にラグナが射手座でなかったとしても、月から見て、1-5、5-7、1-11のラージャヨーガを形成していることは間違いない為、今後、才能を発揮して評価されていくことはチャートに出ている。



今回は、不用意かつ偏狭な発言で、東大を懲戒解雇されたが、このように才能に恵まれている為、今後もAIなどを必要とする企業などから引く手あまたであると考えられる。



社会を変える為に是非、活躍してもらいたいものである。



※因みに今回、射手座ラグナに設定したが、判断の材料が少ない為、正しいラグナについては今後も検討が必要である。


















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カルロス・ゴーンの国外逃亡について その2 -ジェーシュタの典型-



カルロス・ゴーンがふてぶてしく国外逃亡してから既にかなりの時間が経過したが、結局、レバノンとは犯罪者の引き渡し条約がなく、またゴーンは、レバノンの首脳部とつながっている為、日本に送還することは出来ないことが明白となった。


検察や自分の弁護団、日本政府そのものを手玉に取り、計画的に国外逃亡したゴーンは、まさに世俗の悪知恵を溜め込んだ老獪な人物であった。


マネーロンダリングの手法を使って、巧みに富を蓄積したり、やっていること全てが老獪で、長い人生経験に裏付けされた海千山千の人物が持つ手腕そのものである。


カルロス・ゴーンが逃亡してから、様々な記事を目にするが、ゴーンには裏の顔があったという記事が目に付く。


表向き愛想は良さそうで、好人物を装っているが、実は裏で素の顔に戻ると、非常に露骨に権力主義で、金に汚い、独裁的な人物であったようだ。



以下の記事(「食堂のランチは豚のエサか」日産幹部が目撃していたカルロス・ゴーンの「裏の顔」)がそれを物語っている。(参考文献 参照)



『 日産vs.ゴーン 支配と暗闘の20年 』(文春新書)井上 久男著から引用された記事の中にそのカルロス・ゴーンの裏の顔が明らかになっている。



日産の社員食堂の食事を豚のエサと呼んだり、「名誉はカネで買うものだよ」といった発言など、行動や発言にそれは現れている。



(略)「昼休みにゴーンの部屋に説明に行ったら、靴を履いたまま机に足を挙げ、ふんぞり返って報告を聞くんだ。『役員が食べている食堂のランチは豚のエサか』とまで言ったのをよく覚えている。この人はマスコミの前ではニコニコしているが、本性はわからないと感じた。外面がいいから社外の人にはわからない。それを隠す演技力が凄かったんだ」

 そして、カネへの執着、傍若無人な振る舞いは、当時から相当なものがあったという。


(「食堂のランチは豚のエサか」日産幹部が目撃していたカルロス・ゴーンの「裏の顔」 文春オンラインより引用抜粋)


そして、そうした露骨に悪質な裏の顔を隠す演技力があったようだ。



マスコミの前では、そうした素振りを一切見せず、日産復活の立役者の好人物を装うのに成功したのである。



この表の顔と裏の顔を持つのが、ジェーシュタの特徴である。



ジェーシュタは古い魂と呼ばれ、世俗の経験を蓄積しており、老獪で、悪知恵が働く人物である。



ある種、世俗を知り尽くし、世俗の物事から隠遁しているような悟りに近い状態にもあるが、その一方で、世俗の物質的成功を掴み取りたいという欲求も残っている。



つまり、俗世間についての辛辣な意見は、露骨ではあるが、ジェーシュタが見切った真実でもある。



今回の逃亡劇は、マネーロンダリングをしようが何が、稼ぐだけ稼いで逃げたら勝ちだという、彼の人生観そのものである。



その冷酷無情な人生観は、深いレベルではまた変わってくるかもしれないが、世俗のレベルでは、一面、真理をついているとも言える。



私は、今回、カルロス・ゴーンのラグナを蠍座のジェーシュタに修正したが、彼の人物像、性格、振る舞いは、ジェーシュタそのものである。



ジェーシュタについて知りたければ、カルロス・ゴーンの行動を研究するのが最適である。




因みに同じように私がラグナをジェーシュタに修正した人物としては、そのまんま東もそうである。



そのまんま東も、宮崎県知事を務めていた頃の表向きの人の良さそうな笑顔と、裏のふてぶてしさという点で、全く激しい2面性があった。



ジェーシュタでは、その表の顔と裏の顔が露骨に変わり、それが非常に驚くほど豹変するのである。



それを見てしまった人間は、ジェーシュタの二面性に嫌悪感を抱くのは間違いない。



例えば、離婚してからカルロス・ゴーンを批判して来たリタ前夫人も、まじかで生活していただけにそれを垣間見た一人である。





カルロス・ゴーンは、現在、レバノンの邸宅で生活しているが、一般人には一切、姿を見せないという。



つまり、自宅に軟禁された状態に近いかもしれない。



但し、4室支配で12室で高揚する土星が象徴するようにレバノンの住まいは、立派な邸宅である。










カルロス・ゴーンほどの金持ちであれば、米国であれば、刑務所内に金持ち用の個室のようなものがあって、快適な刑務所ライフを送れるのである。



然し、日本ではそれは適わず、もし有罪になれば、普通の囚人と同じような待遇で過ごすしかない。



そういう意味では、カルロス・ゴーンはより快適な状況を勝ち取ったと言えるかもしれないが、然し、12室(監禁、隠遁)である為、自由は効かないのである。



また日産側が、ゴーンの邸宅の所有権を主張して訴えに出たようである。



レバノンのゴーン被告「自宅」立ち退き求め提訴 日産側が所有権主張
2020年1月7日 11:49 FNN PRIME

レバノンにあるカルロス・ゴーン被告の「自宅」をめぐり、日産側が「所有権は日産側にある」として立ち退きを求める訴訟を起こしていたことが、弁護士の話で明らかになった。

日産側の弁護士「わたしたちは確実に勝訴する。ゴーン被告にこの家を占拠する権利はない」

日産側の弁護士によると、キャロル夫人が「自宅」として出入りする、ベイルート市内の住宅の所有権は、日産の関連会社にあり、現在、立ち退きを求めて係争中だという。

また敷地内には、考古学的価値のある墓があり、日本円で18億円の資産価値があるため、6日、その資産を守るよう現地で指示したという。

判決は、およそ1カ月後に予定されていて、どのような判断が出されるか注目されている。



このことは4室支配の土星が12室に在住しているが、逆行していることも関係していると思われる。



また土星は4室の支配星であるが、3室(家の損失:4室からの12室目)の支配星でもあるため、土星期は安定した住まいは得られない象意もある。



住まいの確保において、スムーズにはいかないのである。



カルロス・ゴーンの逃亡生活は、前途多難である。





バンダナヨーガの特徴



カルロス・ゴーンは、明らかに黒だが、両側に凶星に挟まれており、バンダナヨーガを形成している。



このバンダナヨーガの象意は、政治的な理由などによって、逮捕監禁されるといった象意もある。



従って、カルロス・ゴーンが言うように日産とルノーが合併することを阻止したい日産側の意図、それに協力した日本の検察という構図もあったと思われる。



然し、カルロス・ゴーンは自ら構築したルートを使って露骨に蓄財し、派手な生活をし、大量のリストラをしたにも関わらず、自らは会社を私物化していた。



従って、これについての同情の世論は出て来ていない。






(参考資料)



「食堂のランチは豚のエサか」日産幹部が目撃していたカルロス・ゴーンの「裏の顔」
2020/1/9 17:15 文春オンライン

 レバノンに逃亡したカルロス・ゴーンの原点はここにあった。「日産・ルノー提携」の特ダネを1999年にスクープして以来、ゴーンを見つめてきたジャーナリストが、その栄光と墜落の軌跡、そして日産社内の権力闘争の実態をあますところなく描いた経済ノンフィクション『 日産vs.ゴーン 支配と暗闘の20年 』(文春新書)。

 倒産寸前まで追い込まれた日産にルノーから送り込まれたゴーンは、トップ就任からわずか1年半後、「日産リバイバルプラン」をもとに過去最高益を叩き出す。だが、ゴーンには別の顔があった。寵愛する「チルドレン」で配下を固め、意見する者は容赦なく飛ばす。そして、会社の私物化した公私混同のエピソードは枚挙に暇がない。

 独裁、ゴマスリ、権力闘争……強欲と収奪の内幕を克明に描くノンフィクションから、一部を抜粋して転載する。

◆ ◆ ◆

ゴーンに反論すると「Don't teach me!(俺に説教するな!)」

 ゴーンが来日以来変わっていないことは、自分の指示通り黙って従う有能な部下を優遇することだ。ゴーンのイエスマンとして仕えた多くの役員は、ストックオプションを付与されるなどしてかなりの財を成した。

「志賀(俊之)と並んで寵愛を受けていた象徴的な存在が、2004年から2年間、日産共同会長を務めた小枝至さんだ。相当な報酬を受け取り、退任後も相談役を務めながら不動産業を営んでいる。ゴーンはコスト削減など『汚れ仕事』をすべて小枝さんに任せた。また小枝さんもそれに応えた。リストラで痛めつけられた部品メーカーは、ゴーンというよりも、その手先となって意のままに動く小枝さんを恨んでいた」(日産元役員)

 一方で、有能であっても自分に意見する部下に対しては、高圧的な態度で接し、会社から追い出した。

 かつて日産の中枢に在籍したOBはこう語った。

「クルマ造りについてゴーンと意見が合わず反論すると、『Don't teach me!(俺に説教するな!)』と必ず言われた。何度も言うと、今度は、『Never teach me!(二度と説教するな!)』に変わる。

 自分に苦言を呈する人間に対しては、徹底的に否定する。ずっとそれをやられているとゴーンの言うとおりにやるのがラクになってしまう。優秀でも意見を言うタイプは自ら辞表を書いて会社を去るか、ゴーンに左遷された」

来日当初から、幹部たちには「裏の顔」を見せていた

 ゴーンは来日後、メディアの取材に積極的に応じ、親しみやすさを日本人にアピールしていた。私生活のことも積極的に語り、4人の子を持つ父としてテレビ番組で教育論を語ったりもした。

 ところが、こうした姿は「表の顔」に過ぎなかったことが、今回の事件を契機に浮かび上がってきた。じつは来日当初から、社内の限られた幹部たちには「裏の顔」を見せていたというのだ。

 重要案件をゴーンに直接報告することも多かった元幹部はこう打ち明けた。

「昼休みにゴーンの部屋に説明に行ったら、靴を履いたまま机に足を挙げ、ふんぞり返って報告を聞くんだ。『役員が食べている食堂のランチは豚のエサか』とまで言ったのをよく覚えている。この人はマスコミの前ではニコニコしているが、本性はわからないと感じた。外面がいいから社外の人にはわからない。それを隠す演技力が凄かったんだ」

 そして、カネへの執着、傍若無人な振る舞いは、当時から相当なものがあったという。

「当時、妻のリタさんが東京・代官山でやっていたレバノン料理店では、日産自動車名義のクレジッドカード(コーポレートカード)で仕入れ代金を払っていた。秘書部長が気がつき、ゴーンに『こんなことは困ります』と諫めると、その秘書部長はすぐに小さな関連企業に左遷されてしまった」(同前)

「名誉はカネで買うものだよ」

 私的な家族旅行に、会社所有のプライベートジェットを使うこともしばしばあったと報じられているが、家族旅行についてはこんな証言もある。

「ゴーンから『家族旅行の見積もりを作ってくれ』と言われ、担当者は社長が行くんだからと、気合を入れてプランを作った。すると『こんな高い金額が払えるか!』と激怒したという。あれだけ報酬を貰っているから少しくらい贅沢でもいいだろうと思ったらしいのですが……」

 側近のひとりによれば、外国に保管していたワインを日本に輸入する際、数千円ほどの関税を払うのを渋ったこともあったという。

 なぜゴーンは巨額の報酬を受け取りながら、ここまでカネに執着するのだろうか。

 日産のある幹部はこう分析する。

「ゴーンは移民の子として異文化の中を生き抜いてきた。そんな中で自分の存在を他人に認めさせるのは、結局は経済力が大事なのだと考えたのではないか。ゴーンの言うアイデンティティは、結局のところカネだったのでしょう」

「名誉はカネで買うものだよ」。ゴーンがそう言っているのを聞いた元幹部もいる。

不倶戴天のライバル、志賀vs.西川

「汚れ仕事」を担ってきた小枝が退任後、その役割を引き継いだのが西川廣人だった。

 西川は購買畑が長く、欧州法人での勤務経験もある。裏方として成果を重ねてきたが、頭角を現したのがルノーとの共同購買プロジェクトだ。2001年の共同購買会社立ち上げに関わり、部品調達のコスト削減の陣頭指揮を執った。冷静で粘り強い交渉力にはゴーンも一目を置き、引き立てた。彼もまたゴーンチルドレンのひとりとなった。

 ある元役員は西川についてこう回想する。

「西川は1990年代に辻義文社長の秘書を務めたこともあり、上昇志向は昔から強かった。だが、ゴーンに可愛がられて出世街道の先頭を走る同い年の志賀に、なみなみならぬ嫉妬心をたぎらせていた」

 この志賀と西川の熾烈なライバル関係が、今回の事件の要因のひとつである「ゴーンの独裁や暴走」を許すことに繋がった。そうした意味で、志賀や西川もまた「戦犯」と言わざるを得ない。

 2人は、志賀が入社年次では1年上だが、53年生まれの同学年だ。提携前の日産では東京大学出身者が幅を利かせていたが、東大卒の西川は社長秘書を務めるなど、エリートコースを歩んできた。一方、大阪府立大学卒の志賀は傍流だったが、ルノーとの提携によって2人の立場は逆転した。提携交渉の際に企画室次長だった志賀は「ルノー派」だったことから、ゴーンに寵愛されたのだ。

 西川は出世競争で志賀に対して劣勢となった。志賀より3年遅れで03年に常務執行役員に就任した。05年には副社長に昇進したものの、同時に志賀がCOOに就いたため、西川はその配下になった。

「これに西川は猛烈に嫉妬していたし、それを感じた志賀も西川批判をするようになり、2人はまさに犬猿の仲になった」(日産OB)

「汚れ仕事」担当に接近する

 西川は、巻き返しの最終手段に出る。

「ゴーンには徹底服従し、ゴーンの指示で忠実にリストラを繰り返したことで、ゴーンの目に留まったのだ」(同)

 じつは日本人上層部のライバル関係、人間関係はもっと複雑だった。ゴーンは日産を独裁的に統治していくに当たり、こうした人間関係のあやを巧みに利用してきた一面がある。

 志賀、西川以外にもゴーンが実力を認めていたのが、2人と同世代の中村克己だった。中村も志賀、西川と同じ1953年生まれだが、東京大学・大学院卒だったため、入社年次は志賀よりも2年、西川よりも1年遅い78年だった。3人の中で常務執行役員への昇格は志賀が最速の2000年で、続いて01年に中村が昇格した。

 中村はもともと「開発のエース」と目されていたが、中国での合弁会社「東風汽車」の総裁を務め、日産の中国での躍進の下地を作った。その頃は、日産社内ではゴーンの後継候補は志賀か中村と見られていた。

 2人に出世で後れを取った西川は、「汚れ仕事」を担ってゴーンの覚えがめでたい小枝至に近づいた。

 小枝は、東大卒の技術屋ながら人間関係に器用であり、社内政治にも敏感で社内遊泳術に優れていた。

 当時、東大卒が多かった日産には、都内の秀才たちが通った都立日比谷高校OBの「日比谷閥」と、都立戸山高校OBの「戸山閥」があった。「日比谷閥」のドンが小枝だったが、戸山高校出身の西川は、派閥を鞍替えしてまでも小枝に近づいたのであった。

井上 久男
参照元:「食堂のランチは豚のエサか」日産幹部が目撃していたカルロス・ゴーンの「裏の顔」
2020/1/9 17:15 文春オンライン

ゴーン会見「2017年以降、日産の成長は止まった」はなぜ詭弁なのか
「陰謀やクーデター」をことさら強調する理由は――
井上 久男 2020/01/09

「2017年以降、株価は下がって、(日産、ルノー、三菱の)3社連合の成長は止まった。私がCEOで居られたのは業績が良かったからだ。2018年以降はトップマネジメントに不安があった」

 1月8日午後10時(日本時間)、国外逃亡した日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告がレバノンで開いた記者会見にて語った、この言葉が最も印象に残った。なぜならゴーン被告の狡猾さを象徴しているからだ。

今回はスタイリストが付いたのだろうか

筆者は、あるテレビ局のモニターで同時通訳付きの会見を見た。

 紺色のスーツに、ピンク色に近いようなネクタイの、ビシッとしたいで立ちでゴーン被告は現れた。

 今回はスタイリストが付いていたのだろうかと、ふと思った。ゴーン被告は、日産の経営トップ時代、モーターショーのプレゼンテーションの前には、スタイリストを付けて、念入りに「自分がどう見られるか」をチェックしていたからだ。

「ゴーン氏は業者に複数のスーツを持ってこさせ、念入りに選びます。気に入ったものを1着選び、残りは会社の経費で買ったものでも自宅に持ち帰っていた」(日産関係者)

日産低迷の大きな要因は2つある

 この発言でゴーン氏が言いたかったことは、おそらくこうだろう。

「日産と検察が結託して陰謀、クーデターによって私を追い落としたものの、企業にとって肝心の業績は落ち、株価も下がって株主に迷惑をかけている。私が経営トップにいたらこうした事態にはならなかった」

 一部の株主らゴーン氏の支持者と見られる人たちからも「ゴーン氏がいればこんな業績にはならなかった」といった声も出ている。果たしてそうなのか。

 確かに、日産やルノーの業績は落ち込み、株価も低迷している。その大きな要因は2つある。収益源だった米国で稼げなくなったことと、新興国向けブランド「ダットサン」の不振で、過剰設備を抱えていることだ。

 さらに要因を突き詰めていくと、アライアンスを結ぶ日産、ルノー、三菱自動車の3社が世界一の自動車メーカー連合になるべく、販売台数だけを増やしていく無謀な拡大戦略をゴーン氏が推進したからだ。ゴーン氏は2017年9月、パリで記者会見し、3社の合計販売台数を2022年までに世界トップに躍り出る1400万台に拡大させる「アライアンス2022」と呼ばれる中期経営計画を発表した。

主要市場の米国で値引きしないとクルマが売れない

 この1400万台のうち900万台を共通のアーキテクチャーで生産することで量産効果を生み出し、エンジンも31種類あるうち21種類を共通化することなどによって、開発投資の重複を避けてシナジー効果を生み出すことを狙った。

 ゴーン氏は2017年4月、日産社長兼CEOのポストを西川廣人氏に譲り、自身は「アライアンス会長」という名刺を持ち、3社の司令塔、すなわち最高権力者の地位にあった。打ち出したアライアンスの中期経営計画は一見、立派な成長戦略に見えたが、その実態は、新車にかける開発投資を絞り、早く安く、チープなクルマを量産していくことだった。

 この結果、日産は主要市場の米国で値引きしないとクルマが売れなくなり、値引きして販売した新車が大量に中古車市場に流れたことで中古車価格も落ち、それがさらに新車価格をも落とす悪循環に陥った。完全にゴーン氏の戦略の誤りと言える。同様に「ダットサン」も商品力が弱く、インドやインドネシアではまったく売れず、失敗プロジェクトに終わった。

「陰謀やクーデタ-」であることを強調したが……

 失敗が露呈する前に、言い方を変えれば業績が落ち始めるのは分かったうえで、執行のトップである日産社長兼CEOというポストを西川氏に譲ったのである。本質的な原因を追求しない人からすれば、2017年4月以降は西川氏が社長なのだから、業績悪化は西川氏の責任ということになる。こうした点が筆者の指摘するゴーン氏の狡猾さだ。

 また、記者会見では、ゴーン氏はこれまで通り、日本の司法制度の「不公正さ」などを指摘。保釈後もキャロル夫人との面会が禁止されたことが人道上問題であることにも言及した。確かに、日本の司法制度は「人質司法」などと指摘され、勾留期間が長いと批判されることもある。この問題は、ゴーン氏の事件だけにあてはまることではない。

 司法制度への批判は、ゴーン氏自身がやった不正や不法行為を覆い隠すため、あるいは論点をすり替えるための詭弁に過ぎないと感じた。報酬の虚偽記載や特別背任など刑事事件として立件された経緯についても「陰謀やクーデタ-」であることを強調した。

 筆者は、ゴーン氏の事件がクーデターか否かと聞かれれば、「クーデター」と答える。クーデターの解釈はいろいろあるが、ゴーン氏の側近らが不正調査を行い、私的流用を突き止め、司法取引に応じ、検察と協力して立件したことは間違いなく、結果として「部下に刺された」形になるからだ。

事実を覆い隠そうとするためではないか

 特別背任は権力者による犯罪である。こうしたケースでは、内部通報、司法取引、密告などの手段で事件が露呈する。権力者は、不正を覆い隠せるほどの力を持つから、こうした手段が用いられる。司法取引も、トカゲのしっぽ切りにならないようにするための制度だ。

 肝心なことは、手段ではなく、犯罪事実があったかどうかだ。ゴーン氏が陰謀やクーデターをことさら強調するのは、事実を覆い隠そうとするためではないかと見えてしまう。事実認定を争う裁判では勝ち目がないと見て、ゴーン氏は逃亡したのではないか。

 ゴーン被告のプレゼンの特長の一つは、得意げな表情で身振り手振りを交えながらまくしたてるように、語ることだ。

 筆者はゴーン被告に何度もインタビューしているのでその光景を何度も間近に見てきた。

親しい記者には「Oh! My Friend」

 今回もそれには変わりはなかったが、二つ違うことがあった。まずは、表情が暗かったし、眉間にしわが寄っていたことだ。「私にとって今日は大切な日」と言ったゴーン被告だが、なんだかいら立っているように見えた。その理由は分からない。

 続いて、2時間25分もの間多くを語りながら、中身が薄かったことだ。ゴーン被告が経営トップ時代、30分のインタビューで原稿用紙10枚分の原稿が書けるほど中身が濃密なことが多かった。自分への嫌疑について、詭弁と論点すり替えの連続だったからだろう。

 一方、相変わらずだったこともあった。ゴーン被告は親しい記者には「Oh! My friend」とか「I know your face」と言うことがある。

 昨日の会見でも、「Oh! My friend」、「私はあなたがBBCの記者だと知っている」と言っていた。自分に友好的なメディアを選別したことは分かっていたが、その発言からも感じ取れた。無罪や日本の司法制度の課題を主張するのであれば、オープンな記者会見にすべきだった。不都合なことを聞かれたくないから、ゴーン氏側でメディアを選別したのであろう。

 繰り返すが、今回のゴーン氏の記者会見からは、狡猾、詭弁、論点のすり替え、メディアの選別といった悪いイメージしかない。筆者はゴーン氏の経営者としての実績を否定するつもりは毛頭ない。日産を再建した功績も否定しない。しかし、今回の記者会見の内容は、これまでのゴーン氏の「看板」をさらに汚すものになったと筆者は感じる。
参照元:ゴーン会見「2017年以降、日産の成長は止まった」はなぜ詭弁なのか
「陰謀やクーデター」をことさら強調する理由は――
井上 久男 2020/01/09

ゴーン被告逃亡か 日本を愚弄した拝金主義者だった
井上久男 | 経済ジャーナリスト 2019/12/31(火) 15:42

日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告が日本を出国し、12月30日にレバノンに入国したことを海外メディアが報じている。ゴーン被告は、有価証券報告書に虚偽の報酬を記載したとして金融商品取引法違反容疑や、会社資金をオマーンに送金して不正に使用して会社に損害を与えたなどとして会社法違反(特別背任)容疑で、逮捕、起訴されていた。

 ゴーン被告は今年3月の1度目の保釈の際に保証金10億円を支払った。その後4度目の逮捕後の4月に保釈された際に追加で5億円の保証金を支払い、計15億円を支払った。保釈の条件の一つに、海外渡航が禁止されていたので、レバノンへの入国は保釈条件に違反している可能性が高い。

レバノン政府が手助け?

 ゴーン被告は、逃亡したと見て、まず間違いないだろう。日本とレバノンとの間には「犯罪者引き渡し協定」が結ばれていないため、レバノンに逃げてしまえば、日本の司直の手が及ぶことはない。このままでは2020年4月に予定されていた初公判も開かれなくなる可能性も高い。

 12月31日のNHKの正午のニュースによると、ゴーン被告の出国記録は確認されておらず、名前を変えて出国した可能性があるという。それが事実だとすれば、筆者はレバノン政府が手を貸した可能性が高いと見る。ゴーン被告はレバノン国籍を保有しており、別の名義でレバノンがパスポートを発行してゴーン被告に渡したのではないか。それしか考えられない。なぜならば、保釈条件の中にゴーン被告のパスポートは弁護人が預かることになっていたからだ。弁護人が出国を手助けするとも到底思われない。

裁判所も弁護人もいい赤っ恥

 ゴーン被告が東京拘置所に拘留中もレバノン大使館の外交官がよく接見していた。単に差し入れとかではなく、「レバノンの外交官を通じて、ルノーにいるゴーン派の役員に指示が出ていた」(日産関係者)と言われる。幼少期をレバノンで育ち、ブラジルに移住したゴーン被告にとってレバノンは第二の故郷であり、レバノンにとっても祖国の英雄の一人だった。いずれレバノン大統領になるのではないか、といった見方もあった。

 ゴーン被告は容疑を否認しており、東京地検特捜部が手掛けた否認事件で早期に被告が保釈されること自体が珍しかったが、「人質司法」への批判という国際世論に押される形で日本の裁判所が保釈を認めた。専門家の中には、大阪地検特捜部での検事による証拠改ざん事件などの失態が続いたので、裁判所が特捜部を信用しなくなったことも、早期保釈の要因の一つになったのではないか、と見る向きもあった。

保釈保証金は15億円で妥当だったのか

 いずれにせよ、結果論として裁判所の判断は間違っていたわけで、その見識が問われ、批判は免れられない。ゴーン被告の取った行動によって、裁判所は赤っ恥をかかされたことになる。無罪請負人と言われるゴーン被告の弁護人、弘中惇一郎弁護士に対しても同様のことが言えるのではないだろうか。保釈条件に反しているので、当然ながら保釈の保証金15億円は没収になるだろう。

 そもそも15億円という保証金の額は妥当だったのか。保釈金は被告の財産状況などによって決まるが、筆者は3桁の億が適切ではないかと思っていた。それにはある根拠めいたものがある。

 日産で法務部、企画室を経験し、ゴーン被告の傍で働いたこともある元幹部が、筆者にこう語ったことがある。

「ゴーン氏は、特定目的会社(SPC)を租税回避地に設置し、日産が海外に輸出するノックダウン部品の一部は、そのSPCを経由させ、輸出額の一部を目立たぬように少しずつ抜いていた。リバイバルプラン以降、海外の現地法人など日産の資産を売却する際もそのSPC経由で取引を行い、そこで利益の一部を少しずつ抜いていた。金が入ると、SPCを解散して新たなSPCを作り、資産をそこに移動させ、足が付きにくいようにしていた。こうした話が社内で囁かれ、着服した金がゴーン氏の個人資産として一時期は数千億円に達したのではないかという見方もあった。それを運用していてリーマンショックで損失を被ったが、まだかなりの金が海外のSPCに残っている可能性がある」

 かつて、その元幹部は、ゴーン被告がリタ夫人と離婚して多額の慰謝料を支払ったことを筆者に教えてくれ、昨年11月19日にゴーン被告が逮捕された直後も「この事件は、金融商品取引法違反は入り口で、アジアを舞台にした特別背任事件につながるだろう」とも予言していた。

 このSPCを通じて、部品輸出や資産売却の利益の一部をゴーン氏が個人的に抜いていたのではないかという疑惑については、特捜部は立件していない。あくまで「疑惑」に過ぎないが、保証金を没収されることを覚悟して国外に逃げたことを考えれば、あれほど金銭への執着欲が強かったゴーン被告にとって15億円は「はした金」だったのではないかと筆者は見てしまう。

 ゴーン氏が逮捕され、被告となっても、人権擁護の観点から、あるいはこれまでの経営者としての実績から、氏を擁護する人はまだかなりいた。特に後者の視点の中には、今の日産の業績が低迷しているのはゴーン被告が経営陣から抜けたからではないかという意見も目立った。しかし、日産を長く取材してきた筆者は全く別の見方をし、それを多くの媒体で書いてきたが、改めて強調したい。

「日産と検察はぐるだ」の見苦しい言い訳

 ゴーン被告は1999年の来日から2004年にルノーのCEOを兼務する頃までは、すべの施策がすべて当たり、日産を再生軌道に乗せた凄腕の経営者だったが、そのあとは、「ただの経営者」に過ぎなかった。むしろ日産にとっては百害あって一利なしの存在になっていた。世界一の自動車メーカーの経営者になるという自己満足の野望の下、無謀な拡大戦略に走った。その結果、日産は過剰設備に陥り、値引きしないと売れないチープなクルマしか造れなくなった。

 それが露見しかかる直前の2017年に社長の座を西川廣人氏に譲った。ゴーン被告には、誰が社長になっても業績が悪化することは見えていたので、西川氏にその地位を禅譲したのだ。そのやり口は姑息だった。

 今回の逃亡を見ても、やはりゴーン被告は姑息な人物だったと思わざるを得ない。「日産と検察はぐるだ」とか、「日本では公正な裁判を受けられない」といった見苦しい言い訳をまたレバノンでも展開するのだろう。日本の司法制度に後ろ足で砂をかける形で逃げ、最後の最後まで日本や日本人を愚弄した経営者だった。
参照元:ゴーン被告逃亡か 日本を愚弄した拝金主義者だった
井上久男 | 経済ジャーナリスト 2019/12/31(火) 15:42

アメリカを敵に回したゴーン 密出国で暗躍した「元グリーンベレー」と薄気味悪い人脈
末家覚三 2020/01/09 文春オンライン

 元米軍に元英軍、さらにはトルコの航空会社、日産のカルロス・ゴーン元会長の密出国劇を手助けしたネットワークの国際性が明らかになるなか、ゴーン元会長は、レバノンを除く世界の国々を敵に回し始めたことに気付いているだろうか。なかでも元米軍グリーンベレーの男は米国で服役した経験も持つ、いわば「米政府の敵」だ。その正体を探ると、ゴーン元会長をめぐる人脈の薄気味悪さもみえてくる。

なぜゴーン氏は「特殊作戦」のエキスパートと繋がった?

 男の名は「マイケル・テイラー」。英米圏で最もありふれた名前と名字の組み合わせの一つだろうが、その名前を持つ人物が、ゴーン元会長が脱出したのと同じ航空機に搭乗したことが判明した瞬間、一部の人は、それがどの「マイケル・テイラー」か、見当が付いたはずだ。こうした「特殊作戦」のエキスパートの世界では知られた男だからだ。

テイラーの妻はレバノン人

 ゴーン元会長は大型荷物のX線検査ができない関西国際空港のプライベートジェット用の出国審査を、大型の音響機器用ボックスに潜り込むことですり抜け、トルコ経由で祖国レバノンに出国した。その一連の動作を同乗しながら指南したとみられているのがこの男だ。

 法廷資料や過去の報道によると、1960年生まれのテイラーはグリーンベレーとして知られる米陸軍特殊部隊に所属し、その後は米連邦捜査局(FBI)への情報提供者として麻薬組織に関与。またアフガニスタンやレバノンなどで現地兵の訓練に携わるなど、多彩なキャリアを積んできた。レバノン時代に出会って結婚した妻はレバノン人だ。

安全対策のコンサルタントとしても活躍しており、過去には米フォックスニュースのインタビューに応じ、空港の安全対策の不備について言及していたというから、今回の密出国にこれほど適任な人材もいなかっただろう。

《リスク評価、複雑なリスク軽減などのあらゆるサービスを、最も困難な状況下でも提供する会社です》

 CEOを務める「アメリカン・インターナショナル・セキュリティー」の削除されたホームページには、そんなうたい文句が掲げられていた。

 テイラーの名が一気に高まったのは2008年のこと。ニューヨーク・タイムズの記者がアフガニスタンでタリバンの人質となり、米政府が救出しあぐねていた際に同紙と人質奪還の契約を結び、実際に記者が脱出に成功したからだ。ただ、記者自身は自力で脱出したと報告しており、テイラーが実際にどこまで関与したかはいまだに謎に包まれている。

 テイラーには他の米国人家族に人質奪還を持ちかけ、実質的な成果を上げないまま、その家族に著書で騙されたと糾弾された経験まであるから、なおさらだ。

テイラーは「ダークサイドに墜ちた男」米国で詐欺罪で服役

 テイラーが、「ダークサイドに墜ちた」男であったことが白日の下にさらされたのは米国の国防総省で請け負ったアフガニスタンでの米軍への5400万ドルの訓練事業に対する入札不正疑惑が浮上してからだろう。

 FBIは捜査に乗り出したが、テイラーはFBIの捜査官に多額の報酬を約束するなどして捜査を妨害するよう依頼。15年、この捜査官は贈賄で禁錮10年の判決を言い渡され、テイラーも詐欺などの罪で13カ月の刑を言い渡され、服役した。

 米国国防総省やFBIまで手玉に取った男。それがテイラーだ。日本の裁判所や、入管当局などを出し抜くのは、赤子の手をひねるようなものだったろう。

ゴーン元会長は米国の上場企業勤務を10年間禁じられている

 ただ、そんな星条旗を騙した男を利用したゴーン元会長を各国政府や当局が見る目は、いっそう厳しくなるとみていいだろう。

 すでに米証券取引委員会は、東京地検特捜部による逮捕後に日産とゴーン元会長に対し1.4億ドル(150億円)の報酬を隠したとして告発し、日産から1500万ドル、ゴーン元会長から100万ドルを受け取ることで和解を済ませたが、この過程でゴーン元会長は米国の上場企業に勤めることを10年間禁じられている。米国ではのけ者扱いなのだ。

 密出国をめぐってはトルコ当局が捜査を進めているし、英国の元軍人の名前も取り沙汰されており、英国でも捜査が始まる可能性もある。フランスではすでに昨年から会社の金を使ってベルサイユ宮殿で自分の結婚式を挙げた疑惑に関する捜査が進行中だ。

 となれば、グローバルエリートであるゴーン元会長がなぜ、経済的には開発途上で暮らしやすいともいえないレバノンを選んだのか、理由は明らかだろう。

レバノンの「裏」ネットワーク

 レバノン人は古くから商人として世界中に拠点を設けており、ユダヤ人ほどではないが、強固で国際的な商人ネットワークを誇る民族として世界的には知られている。海外にいけば、レバノン料理店がそこら中にあるのもその証左だ。出自を強烈に意識し、同胞意識でつながっている。

 レバノン人のネットワークが構築されているのはビジネスという表の世界だけではない。国際連合の薬物・犯罪事務所の報告によれば、西アフリカでの麻薬密輸、ダイヤモンド密売、石油の違法取引、売春、マネーロンダリングなどにはレバノン人のネットワークが関わっているという。いわば「裏」ネットワークだ。

 テイラーは潜入捜査官としてレバノンで麻薬取引に関わったほか、現地軍の軍事教練も担っている。つまり、レバノンの裏とも表とも接点がある。ゴーン元会長にこの男をつないだのは誰なのか。捜査の進展次第で、ゴーン元会長とレバノン人の「裏」ネットワークとの接点が見えてくる可能性も否定できない。
参照元:アメリカを敵に回したゴーン 密出国で暗躍した「元グリーンベレー」と薄気味悪い人脈
末家覚三 2020/01/09 文春オンライン








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孫正義とAI革命の行方




最近、ソフトバンクグループの孫正義が窮地に立たされている。


孫正義は、シェアオフィス事業を手がけるWeWork(ウィーワーク)を5兆円の価値があると見積もって1兆円を超える巨額の投資を行なったが、実際は問題だらけの会社で、業績不振の為、IPOが延期された。


ソフトバンクG、15年ぶり営業赤字=155億円、ファンド事業不振―9月中間決算
2019年11月06日20時53分 時事ドットコム

ソフトバンクグループが6日発表した2019年9月中間連結決算(国際会計基準)は、本業のもうけを示す営業損益が155億円の赤字(前年同期は1兆4200億円の黒字)に転落した。赤字は04年9月中間以来15年ぶり。純利益は半減した。投資先企業の評価額急減が響いた。投資会社として規模を拡大してきた同社の事業戦略は試練に立たされている。

7~9月期の利益の落ち込みは大きく、営業損失は7043億円に達した。孫正義会長兼社長は同日、東京都内で行った記者会見で、「決算内容はボロボロだ。真っ赤っかの大赤字」と総括した上で、「3カ月でこれだけの赤字を出したのは創業以来ではないか。台風というか大嵐だ」と語った。一方で、孫会長はこれまでの累計では利益が出ているとした上で、「粛々と前に進む」と強調した。

 営業赤字に陥ったのは、「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」など、主力のファンド事業が不振だったためだ。米シェアオフィス大手ウィーワークを運営するウィーカンパニーや米配車大手ウーバー・テクノロジーズの株式評価が大きく下がった。両社とも競争激化などで厳しい経営を強いられている。


昨年の赤字決算により、ソフトバンクグループは倒産するのではないかと囁かれている。




連続する不運



最近、孫正義にとっての挫折となる出来事が2018年から2019年にかけて次々と続いていたのである。


例えば、ソフトバンクは、2018年12月19日に東証一部に再上場したが、公開価格の1500円を下回る価格となり、大失敗に終わったようである。


ファーウェイと組んで新型の格安スマホやモバイルルーターを売る予定だったが、12月5日にファーウェイのCEOがカナダで逮捕され、その計画が挫折した。


12月6日には大規模通信障害が発生し、ソフトバンクだけが通話できない状態で、法人契約をしていた各企業は他社に乗り換え、数日で1万件の解約を出したそうだ。


同じく12月に行われた電子決済サービス「PayPay」の100億円キャッシュバックキャンペーンでは、1%程度が不正利用されたという。


遡って2017年5月にサウジアラビアに出資してもらい10兆円規模のファンド(ソフトバンク・ビジョン・ファンド)を設立したが、サウジアラビアの反政府系ジャーナリスト・ジャマル・カショギ氏の暗殺にサウジアラビアのムハンマド皇太子が関与していたことが判明し、ファンドの出資者であったため、孫正義に倫理的責任も問われ、ファンドが事実上凍結されたようである。


そして、同じ頃、WeWork(ウィーワーク)という会社を5兆円と見積もる判断ミスをして、そのつけが今、巡ってきたのである。


これら孫正義にとっての挫折的出来事は、トランジットの土星が射手座を通過している最中に起こったことである。


これまで、ADSL事業や日本テレコムの買収、スプリント社(米第4位の携帯電話事業者)の買収、英の半導体設計大手アームホールディングスの買収など、巨額の買収を成功させてきた孫正義が、大きな行き詰まりに直面している。

こうした人生に一度か二度しか起こらないような出来事は、土星のトランジットが関係していると考えるのが妥当である。


そこで私は、射手座が孫正義の出生図の8室に該当するのではないかと考えた。




実際、その考え方を元にして、ラグナの検討を試みた結果、孫正義の出生図のラグナは牡牛座ではないかと思われる。








出生時間を00:00:01に設定すると、牡牛座ラグナで、現在、ダシャーは水星/金星期であり、この場合、月は山羊座のダニシュターとなる。



一方で、出生時間を23:59:59に設定すると、同じく牡牛座ラグナで、現在、ダシャーは水星/ラーフ期で、月は水瓶座のシャタビシャーとなる。



従って、ダシャーの取り得る範囲は以下に限定される。(この中のどれかが現在のダシャーである)



水星/金星
水星/太陽
水星/月
水星/火星
水星/ラーフ




従って、孫正義は現在、マハダシャー水星期であることは確実である。



月は山羊座か水瓶座に在住しており、ナクシャトラは、ダニシュターか、シャタビシャーである。



出生時間を9:28:32以降に設定すると、月は山羊座から水瓶座のダニシュターに移動し、更に22:54:00以降に設定すると、月はシャタビシャーに移動する。



孫正義がもし現在、マハダシャー水星期であるならば、月は水瓶座であるはずである。



何故なら、月ラグナが水瓶座の場合、水星は5、8室の支配星となるため、資金調達(8室)をしたり、投資(5室)を行なう才能を表わすからである。



もし月ラグナが山羊座の場合、株式市場を表わす双子座が6室となり、また水星は6、9室支配で8室に在住することになり、投資のセンスや才能は示していない。




私は水星が8室を支配する水瓶座ラグナや蠍座ラグナが、投資家や銀行家から直接的、間接的に資金を集めるのに長けていることを経験してきた。



これらの水星が8室を支配する人々は、お金は他人から借りて利用すればよいと思っており、他人からお金を借りるのは当たり前の常識である。



これは水瓶座ラグナや蠍座ラグナ以外の人にとっては、中々分からない感覚である。





孫正義の歩み - 通信事業主から戦略的投資家への転身 -



孫正義は、ソフトウェアの流通網を構築して世に出て来たが、1996年に米ヤフー社とソフトバンクの合弁でヤフー(Yahoo!JAPAN)を設立する。


その後、ルパート・マードックと組んでテレビ朝日株を買収し、21%の筆頭株主となって、経営権を取得しようとしたが、日本の世論の反対にあって撤退した。(この頃からM&Aに積極的であった)


そして、2001年に孫正義は、ADSL接続サービスを開始し、PCソフト卸し、出版業から本格的に通信業に乗り出した。


この頃、NTTの局舎にADSLの集合モデムを取り付けて工事を行なうことをNTTに妨害され、総務省の職員にそれをやめるよう指示してくれないなら「ガソリンをかぶって死ぬ」と訴えたのは伝説である。


総務省の職員はそれだけはやめて下さいと慌てふためいたそうだ。



当時、NTTはISDN(INS64)という非常に遅いインターネットの接続方式を広めようとしていたが、孫正義がADSLの100万人無料キャンペーンなどで、高速のADSLを世に広めたことは画期的であった。


日本の国民のインターネット接続環境を快適なものにするという意図が全く見られないNTTの怠慢な経営方針を打破した画期的な改革であった。



ADSL事業が順調に黒字化すると、孫正義は、日本テレコム(ボーダフォン)を買収し、携帯電話事業に参入し、スティーブジョブズのiphoneを独占販売することによって、更にユーザー数を増やし、この成功によって、更に米スプリントやアームを買収するまでになった。


この辺りで、孫正義は、日本の通信市場での成功者から、世界のグローバルな実業家へとバージョンアップしたようである。



日本テレコム(ボーダフォン)を買収したのが、2006年3月17日で、米スプリントを買収したのは、2013年である。



おそらく孫正義は、その間の2009年12月付近にマハダシャーが土星期から水星期へ移行していると思われる。



つまり、孫正義の水星期というのは、ソフトバンクが通信会社から、戦略的投資会社へと衣替えしたことを表わしている。





マハダシャー土星期と通信事業



まだマハダシャー土星期の間は、日本国内の通信環境を改革する為に毎晩、徹夜して自社が配布するモデムの不具合などと格闘するハードワークな日々を送ったのである。



ADSL事業を始めた当時の孫正義を悩ませていたのが、100万人無料キャンペーンで集めた利用者たちが局舎の工事が完了しない為、インターネットサービスを利用できず、また解約して他社にも乗り換えることが出来ないという状況に陥った客からの苦情の電話であり、毎晩、電話が鳴り響いて、孫正義の眠れない夜が続いたはずである。


月から10室に在住する土星が象徴するようにこの当時の孫正義は、日本の国民の為に通信環境を整えるという、大変な志の高い慈善活動を行っていたと評価できる。




米スプリントを買収し、その後、2015年にGoogleの営業・マーケティング・提携戦略の最高責任者だったニケシュ・アローラ氏を迎えて、アローラ氏から企業価値の評価手法などを習い、それで、2016年7月にアームの買収が可能になったようである。



その後、孫正義は心変わりしたらしく、アローラ氏に事業を引き継ぐことはせず、孫正義がそのまま経営を続けることになり、アローラ氏は退職した。


そして、2017年5月20日にサウジアラビアのムハンマド皇太子らと組んで立ち上げたのが、10兆円規模のソフトバンク・ビジョン・ファンドである。



つまり、孫正義は、日本テレコム(ボーダフォン)を買収したころまでは通信事業者として地道にユーザを増やして、通信サービスを行なっていたのであり、実体の伴う事業を行なっていた。


この時がおそらくマハダシャー土星期である。



その後、米スプリント買収→ニケシュ・アローラ氏との出会い→アームの買収などの過程で、自分でサービス事業を行なう代わりに投資家として、これから成長しそうな才能、事業家に投資していくという発想に完全に様変わりしたようである。


その戦略的投資家としての孫正義は、マハダシャー水星期にいるということである。





シャタビシャーの月



因みに月が水瓶座の場合、月のナクシャトラは、ダニシュターか、シャタビシャーの可能性が高いが、次のエピソードから、私は孫正義の月は、シャタビシャーではないかと考えている。



例えば、wikipediaによると、ソフトバンクの新機種発表会で、「iPhone 3Gの発売はソフトバンクからか」と質問された時に孫正義は、「噂にはコメントしない」と発言している。


また「iPhone 3GS」の発売前にも、同じコメントを残していたようであるが、シャタビシャーは、普通の人がもち得ない知識と能力をもち、つまらないおしゃべりは好まないのである。


頭の回転がはやく、論争すれば誰も太刀打ち出来ず、自分の考えに人々を取り込んでいってしまう才能があるという。



因みに孫正義が、カリフォルニア大学の学生だった頃、当時、開発されたマイクロチップの写真を電子機器関連の雑誌で見て、涙があふれるほど感動し、後のソフトバンク創業につながる志が芽生えたそうだ。

おそらく、そのマイクロチップの写真を見て、孫正義は未来の世界を見通してしまったのだろうと思われる。


まさに普通の人がもち得ない知識と能力の持ち主だからこそ、そのようなエピソードが生まれるのである。



そして、アームの買収によって、孫正義は、1兆個のチップを地球上にバラまくと発言している。






このように孫正義の月が水瓶座シャタビシャーだと考えると、ラグナはおのずと、牡羊座か牡牛座に絞り込まれることになり、消去法によって、孫正義のラグナを牡牛座ラグナに決定した。



もし牡羊座ラグナだとすると、水星が3、6室支配で5室に在住することになり、マハダシャー水星期以降、これほどまでに戦略的投資家として成功はしなかったと思うからである。



現在、孫正義は投資判断の誤りにより苦境に陥っているが、米スプリントの買収、アームの買収など、様々なM&Aを成功させており、水星は5、8室支配で獅子座7室に在住し、ラグナから見て、2、5室支配で4室に在住していなければならないのである。





牡牛座ラグナ(クリティッカー)



そして、おそらくラグナのナクシャトラはクリティッカーである。



孫正義は、19歳の時に「20代で名乗りを上げ、30代で軍資金を最低で1000億円貯め、40代でひと勝負し、50代で事業を完成させ、60代で事業を後継者に引き継ぐ」という人生50年計画を立て、今もその計画の実現に向けて走り続けているというが、この話は孫正義の講演会など、様々な話の中で出てくる。



このように人生を時間軸に沿って細かく、分割し、計画を立てるのは、クリティッカーの特徴である。



クリティッカーには、ナイフとかカッターといった象意があり、切り刻むことを象徴しており、人生を細かく区切って分割し、計画を立てるのも、クリティッカーの大きな特徴である。


この細かく区分した計画に沿って人生を常に歩んでいることから、パーソナリティーに強く影響を与えている性質の一つであると考えられ、ラグナがクリティッカーに在住している証拠である。



ラグナが牡牛座のクリティッカーの場合、第2~第4パダまでしかないため、ナヴァムシャのラグナは、山羊座、水瓶座、魚座のどれかである。



おそらく、孫正義のナヴァムシャのラグナは、水瓶座で、ラグナロードの土星が出生図と同じく10室に在住して、4、9室支配のヨーガカラカの金星とコンジャンクトしているのではないかと思われる。







3、10室支配の火星が投資の5室に在住して、6室支配の月と相互アスペクトして、チャンドラ・マンガラヨーガを形成する配置は、借金をして、M&Aをして、大金を稼ぎ出す富のコンビネーションを示していると考えられる。





ここまでで、孫正義のラグナを牡牛座クリティッカー、月を水瓶座シャタビシャー、ナヴァムシャのラグナを水瓶座に設定したが、これによって、現在の孫正義の苦境はどう説明できるか、また今後、孫正義がどうなっていくのかが気になる所である。





ウィワーク(Wework)問題と傷ついた4室の金星




孫正義は、ウィワーク問題で大赤字を出したが、ウィワークという会社は、物件をまとめて借りて、内装を変えて、細かく区切って、付加価値を付けて、オフィスとして貸し出す事業である。




スペース、空間、場所をサブリースするビジネスであり、テクノロジー企業というよりも不動産事業に近いものがあり、あるいは、ホテル事業といってもいいかもしれない。




もし不況が来れば、テナントの借り手が付かなくなり、たちまち、まとめ借りしていた不動産の賃料などの支払いに追われて、赤字に転落するような事業である。




この不動産ビジネスに5兆円の価値を見積もったという点で、孫正義の判断能力が批判を受けている。




孫正義が、投資した事業として他にも2013年にインドで設立されたホテル運営プラットフォーム事業を推進するオヨという会社がある。








オヨは、ホテル施設を所有せず、フランチャイズ契約で、ホテルを運営する事業であるが、この事業の今後の見通しにも疑問符がつけられている。



フランチャイズ契約が更新されないと客室を確保できないが、手数料が高かったり、部屋をディスカウントする為、安定した収益があげられないなど問題が多いようである。




また孫正義は、自動車の配車アプリ(Uber)を提供して、乗車スペースを共有するウーバー・テクノロジーという会社にも投資しているが、この会社の株価も低迷している。



日本ではタクシー業界などの反対などもあって、規制が厳しくて、事業展開ができない状況にある。



これらの事業の特徴は、スペース、空間、場所を売るビジネスであり、不動産ビジネス、ホテルビジネスといってもいいものである。








孫正義が、もし牡牛座ラグナで正しければ、2019年6月頃から水星/ラーフ期であり、アンタルダシャーのラーフは6室(奮闘、負債)に在住し、ディスポジターの金星は、1、6室支配で、7、12室支配の火星と共に2、5室支配の水星とコンジャンクトしている。



この6室支配で4室に在住し、12室支配の火星とコンジャンクトする金星は、不動産事業(4室火星)、あるいは、ホテル事業(4室金星)を表わしているのである。



然し、4室に在住する金星と火星には、6室と12室も絡んでいるため、障害に突き当たり、損失に直面しているのである。




孫正義は、AI革命のリーダーになりたいと言いながらも、AI革命とは関係のないような不動産、ホテル事業などに投資をしてしまったが為に苦境に陥っているのだが、これは4室に金星と火星が在住し、4室が6室や12室の支配星で傷つき、更に土星のアスペクトによって傷ついている為である。



孫正義の戦略的投資の足を引っ張るのは、このようなAI革命とは関係ない不動産、ホテル事業なのである。




これらの事業は、将来的にAIによって、集客やサービスの仕方が劇的に変わっていくことは考えられても、現状では、不動産、ホテル事業にすぎない。




例えば、孫正義は、高性能のロボットを作るボストン・ダイナミクスという会社にも投資しているが、こうした会社はAI時代に大きく飛躍しそうな会社である。










然し、10兆円という巨額な資金を手にした孫正義は、あまりにも安易にAIなどのテクノロジーとは関係のない事業に投資してしまったと言わざるを得ない。



これが孫正義への批判や低評価につながり、それが、6室に在住するアンタルダシャーのラーフ期がもたらしたものである。




孫正義氏、WeWork問題で「ボロボロ、真っ赤っ赤の大赤字」–再建に自信みせる
佐野正弘 2019年11月07日 11時34分 CNET JAPAN

ソフトバンクグループは11月6日、2020年度3月期第2四半期の決算を発表した。売上高は前年同期と横ばいの4兆6517億円、営業損益は1555億円と、前期から一転して15年ぶりの営業赤字へと転落している。

 その理由は、前期まで利益拡大に貢献していたソフトバンク・ビジョン・ファンドによる、出資企業の企業価値が大きく落ち込んだため。出資先であるUberなど上場した企業の評価損に加え、WeWorkが上場を目前にして問題が多発し、経営危機にまで陥ったことが大きく影響している。

実際、WeWorkに関する損失は、ソフトバンクグループが47億ドル(約5100億円)、ソフトバンク・ビジョン・ファンド投資分が34億ドル(約4000億円)に達している。そのため同社の代表取締役会長 兼 社長である孫正義氏は、同日に実施された決算会見の冒頭で、「ボロボロ、真っ赤っ赤の大赤字。まさに大嵐といった状況だ」と業績について語る。

その一方で、孫氏は「2つの事実がある」とも説明。1つ目は、アリババ・グループ・ホールディングの株価増などにより、株主価値が1.4兆円増えていること。孫氏はソフトバンクグループが投資会社となって以降、株主価値を重要な指標としていることから、株主価値という視点で見ればソフトバンク・ビジョン・ファンドの損失が与える影響は「株主価値全体の1%程度」(孫氏)だとしている。

 そしてもう1つは、ソフトバンク・ビジョン・ファンドの累計投資の成果として利益を出していることだ。投資した企業のうち37社が企業価値を向上させ1.8兆円の利益を生み出した一方、22社が評価を落として6000億円の損失を出しており、結果としては1.2兆円の投資利益を出しているとのことだ。

そのため孫氏は、「金額でいえば3対1で、むしろ価値を増やしている会社の方が大きい」と話し、世界のベンチャーキャピタルの平均より高いIRR(内部収益率)を出していると説明。投資ファンドとしては大きな成果を出していると強調した。

WeWorkの再建は「時間が経てば解決」

 では、ソフトバンクグループは大きな損失を出す要因となったWeWorkに対して、なぜ新たな投資を実施し、再建の手助けをしたのか。その理由について孫氏は、「救済ではなく、投資した株式の価値が高すぎたことを反省し、株価をもう少し安く仕入れた形に洗い替えしたかった」ためと説明する。

 孫氏によると、WeWorkには2020年4月に新たに1株あたり110ドルで15億ドル(約1600億円)の追加出資をする契約になっていたという。そこで今回の騒動を受け、これを2019年10月に前倒し、なおかつ1株あたり11.6ドルと、10分の1近い水準に下げるよう交渉。さらに信用枠を与える対価として17%の株式を追加取得するなどの交渉をしたことで、実質的な取得単価を下げるとともに、ソフトバンクグループの持ち株比率も12.8%から41.2%に上昇したという。

 しかし、WeWorkに関する一連の問題は、創業者であるアダム・ニューマン氏の独善的な企業統治が大きく影響していた。そこでソフトバンクグループは、米通信子会社Sprintの再建にも貢献したマルセロ・クラウレ氏を同社の会長にするとともに、取締役10人のうち、5人をソフトバンクグループとソフトバンク・ビジョン・ファンドで押さえることによって、企業統治を改善するとともに再建を進めるとしている。

 その具体的な策は、オフィスビルの数を増やすのを一時的に止めることだという。WeWorkはビル数を急速に増やしたことで、その4割が赤字となるなど先行投資がかさんでいた一方、ビル建設後13カ月以上経つと高い稼働率を実現し、利益が出ることが見えたという。

 そこで、ビルの新規開発を一時的に止め、既存のビル開発と運営に専念して経費を抑えることで、その後は時間が経てば利益が拡大し、業績を改善できると説明。WeWorkに関して「プロダクトが悪いという批判はほとんど聞こえてこない」(孫氏)と評価しており、その再建にも自信を示した。

ただし、一連の問題で投資会社としてのソフトバンクグループの信頼が揺らいだことは確かだ。孫氏は、アダム・ニューマン氏に対する評価について「彼のいい部分を見過ぎてしまった。マイナス面もたくさんあったと思うが、多くは目をつぶってしまった」と反省の弁を述べるとともに、ソフトバンクグループとしての投資基準を改めて説明。「投資先はあくまで独立採算。彼らが赤字になったからといって休止するような投資はしない」と話し、WeWorkのような措置は今後実施しないとしている。

 さらに孫氏は、約20年前のインターネットバブルで大きな損失を出した過去を振り返り、「当時も現在と同じように『ビジネスモデルが成り立っていない会社を高値掴みしている』と言われたが、今や世界トップ10のうち7社がインターネット企業で、トラフィックも伸び続けている」と説明。

 それだけに、AI関連企業の価値も今後、インターネット企業と同様に大きく成長すると話し、「AI革命はまだ始まったばかり。体制に異常なし」と、ソフトバンク・ビジョン・ファンドの2号ファンド設立や、さらなるAI関連企業への投資に一層の意欲を見せた。



孫正義は、ウィワーク(Wework)に追加投資を行なうなど対応に追われている。





今後の孫正義とソフトバンク・ビジョン・ファンドの行方



孫正義は、現在、水星/ラーフ期で、アンタルダシャーのラーフが6室に在住し、ディスポジターの金星が6室支配で、12室支配の火星と共に4室に在住している為、ウィワーク(Wework)といった実質的に不動産事業を行なう会社の業績不振で苦しんでいる。



特に土星が2020年1月24日から山羊座に入室し、木星が3月30日から山羊座に入室すると、以後、ラグナから9室、月から12室にダブルトランジットが形成されるため、孫正義にとっては、活動休止、あるいは、損失が生じて世間から引きこもることになりそうな時期である。


ダシャーは、水星/ラーフ期が、2021年12月頃まで続くため、今年と来年いっぱいは、今回の投資判断ミスによる損失を引きずると考えられる。



ちょうど、その間、トランジットの木星と土星が、ラグナから9室、月から12室を通過する形になる。





但し、マハダシャーの水星は基本的には、ラグナから5室支配、月から5室支配で、ラージャヨーガを形成している為、成功する時期である。



従って、次の水星/木星期(2021年12月~2024年4月)に孫正義は復活すると思われる。



決して、これでソフトバンクグループが倒産したり、孫正義がつぶれてしまうようなことはないだろうと思われる。



水星/木星期は、アンタルダシャーの木星が8、11室支配で5室に在住して、5-11のダナヨーガを形成すると共に水星が支配星となる星座に在住している為、主にマハダシャーの水星の象意が顕現するはずである。



水星は、ラグナから見て5室支配で4室に在住して、ラグナロードの金星、7室支配の火星とコンジャンクトして、1-4、1-5、1-7、4-5のラージャヨーガを形成している。



月から見ても5室支配で、7室に在住して、10室支配の火星、4、9室支配の金星とコンジャンクトして、4-5、5-7、5-9、5-10のラージャヨーガ、ダナヨーガを形成している。








もしナヴァムシャのラグナが水瓶座であれば、ダシャムシャ(D10)のラグナもおそらく魚座であるが、水星はダシャムシャのラグナで減衰し、ディスポジターの木星は5室で高揚して、ラグナにアスペクトバックして、減衰する水星にアスペクトしている。



従って、水星は、ディスポジターの木星のアスペクトによって、ニーチャバンガラージャヨーガを形成している。



(※また減衰する水星のディスポジターが月からケンドラに在住して、ニーチャバンガラージャヨーガを形成し、ガージャケーサリヨーガも形成している)




水星/木星期(2021/12~2024/4)は、まさにこのダシャムシャのポテンシャル(潜在能力)が最大限に発揮されるはずである。






役目を終えたソフトバンクのADSL事業



孫正義が、マハダシャー土星期に通信業に参入したのは、月ラグナから見た場合に3、10室支配の火星とラグナロードの土星が相互アスペクトして、ラージャヨーガを形成している為である。



1-3、1-10の絡みが生じており、それで、通信業(3室)で大勝負(10室)に打って出たのである。



それがヤフーのADSL事業である。


無料配布で話題「ヤフーBB」ADSL終了へ
2019/05/10 22:52 読売新聞オンライン

ソフトバンクは10日、固定電話の回線を使ったインターネット「ADSL」について、2024年3月末にサービスを終えると発表した。「ヤフーBB」の名称で参入し、接続機器の無料配布などで大きく話題になったが、高速の光回線などの普及により役割を終えることになった。

 終了するのは「ヤフーBB ADSL」や「ソフトバンク ブロードバンドADSL」などのサービス。ソフトバンクは01年にADSL事業に参入した。利用者獲得のために駅前や家電量販店で、ヤフーBBのユニホームを着たスタッフが、ネット接続機器のモデムが入った紙袋を無料で配る姿が話題となった。当時としては高速のインターネットサービスが一般家庭にうけ、契約数は1年で100万件を突破した。

 ソフトバンクによると、ADSLの新規受け付けは今年2月に終了している。設備の老朽化や交換部品の不足で、安定的なサービス維持が困難な状況が見込まれるという。


そのADSL事業も5Gを目前に控えて遂にその役目を終えるようである。



孫正義は、1980年にコンピュータ卸売事業の「ユニソン・ワールド」を福岡県博多区で起業し、1981年には「日本ソフトバンク」を設立している。



その後、1983年に慢性肝炎で入院して3年程、社長職を退いているが、この時のダシャーが木星/金星期である。








マハダシャーの木星は牡牛座ラグナにとってのマラカである8、11室の支配星で、金星はラグナロードで6室支配の金星だが、マラカ(※ラグナロードでマラカなのは牡牛座ラグナの場合のみ)であり、木星とは絡んでおらず、木星からみてマラカの2室支配で、12室に在住し、3、8室支配の火星とコンジャンクトして傷つけられている。



つまり、マハダシャーが機能的凶星で、アンタルダシャーの金星がそれと絡まず、木星から12室に在住していることがポイントだが、木星も金星も牡牛座ラグナにとってはマラカである。



木星は肝臓の表示体であり、傷ついた木星は肝臓病を表わしている。



アンタルダシャーの金星は木星と絡んでいない為、主にこの傷ついた木星が肝炎という結果をもたらしたと考えることが出来る。



この肝炎で、社長職を退いた時、「お金じゃ無い、地位や名誉でもない、ばあちゃんがやっていたような、人に喜んでもらえることに、貢献できたら幸せだ。どこか、名前も知らない、小さな女の子に“ありがとう”と言ってもらえるような、そんな仕事がしたい」と思ったそうだ。



孫正義は、社長職に復帰した後、1990年に日本ソフトバンクをソフトバンクに社名変更し、1994年にソフトバンクの株式を店頭公開している。



この時、1990年がちょうどマハダシャー土星期に移行するタイミングで、1994年のソフトバンク株式店頭公開は、土星/水星期で、マハダシャー土星期のセカンドアンタルダシャーである。



土星は、ラグナから見て、9、10室支配のヨーガカラカで、月から見て、ラグナロードで10室に在住している。



(月から見て3、10室支配の火星と相互アスペクトして、1-3の絡みを生じ、1-10のラージャヨーガを形成している)




この時に孫正義の日本の通信環境に革命を起こす本格的な使命が始まったと言えるのである。







(参考資料)



ソフトバンク・孫正義に感じる「グローバリズムの限界」
2020/01/03 18:05 ZUU online

(本記事は、西田 健氏の著書『コイツらのゼニ儲け アコギで、エグくて、ときどき怖い』秀和システムの中から一部を抜粋・編集しています)

■ 孫 正義【ソフトバンク会長兼社長】

□ 平成の巨星、令和でついに堕ちるか

【一言コメント】

2019年10月にもソフトバンクの投資の失敗が浮き彫りになりました。それが「ウィーワーク」でして、5兆円の価値があると評価して1.1兆円も突っ込んだあげく、内情はボロボロ。大損するのが確定したって話ですね。このウィーワークはオフィスをシェアする会社ですが、重要な会議や資料を管理するオフィスを他社と共有するはずはなく、どうして、ここに金を突っ込んだのか、投資詐欺かマネロンでもしていたのか、と噂になっております。

ソフトバンクグループ

【沿革】

1981年、日本ソフトバンクを設立。PCソフト卸業のベンチャー企業からIT企業へと躍進。1994年に上場、その上場益を使い、アメリカのITベンチャーを買いあさることで莫大な収益をあげた。2003年ブロードバンド事業、06年には英系携帯電話会社だったボーダフォン日本法人を1兆7500億円で買収。04年、福岡ダイエーホークスも手に入れた。

【特徴】 会社を買うプロと自称するよう企業投資では「日本一」の目利きを発揮してきた。ダボハゼのごとく買収するために有利子負債は膨らむ一方、18年度には18 兆円に達しており、今回の再上場は「借金圧縮」が目的だった。市場から調達した2兆5000億円も焼け石に水の「日本一の借金王」でもある。

【金儲け】 日本より技術の先行したアメリカのITベンチャーを買収して日本でサービスを行う「タイムマシン商法」と、株価の時価総額で投資マネーを生み出す手法で売り上げ9兆円規模の巨大企業グループを築いた。1996年にはアメリカのヤフーを買収、2000年には破綻した日本債券信用銀行(あおぞら銀行)を買収、豊富な資金力でIT企業を次々と傘下に収めてきた。また中国最大手の通販サイトとなったアリババにも出資、5兆円の収益をあげた。2019年11月、9月までの中間決算で155億円の赤字を公表した。

■ 地獄のカウントダウン

孫子の兵法破れたり、といったところでしょうか。

冗談抜きで「倒産するのでは」と危ぶまれているソフトバンクのことでございます。

ソフトバンクは作年(2018年)12月19日、東証一部に再上場したわけですが、周知の通り、公開価格の1500円を15%も下回るほどの大失敗に終わりました。

当然でしょう。なにせ、上場に向けて次々と悪条件が出揃い、「地獄のカウントダウン」と揶揄されたほどでしたからねえ。

まずは12月5日、中国・ファーウェイのCEOがカナダで逮捕されましたが、ソフトバンクはこのファーウェイと組んで新型の格安スマホやモバイルルーターを売る予定だったのです。しかも次世代の通信システム「5G」の基地局もすべてファーウェイで揃えると公表までしていました。それが、この逮捕劇によって、すべておじゃん。トランプ米大統領は「アメリカの公的施設からファーウェイは締め出す」と発表しており、これに「アメポチ」安倍政権も即座に追従、ファーウェイにのめり込んでいたソフトバンクは経営戦略の見直しと莫大な切り替え費用がかかることになっちゃったわけです。

で、泣きっ面にハチのごとく、この逮捕の翌日となる12月6日には大規模通信障害。ソフトバンクだけが通話できない状態に利用者はぶち切れ、とくに法人契約をしていた各企業は、いっせいに他社へと乗り換え、わずか数日で1万件の解約を出す始末です。

ソフトバンクは投資家たちが上場株に飛びつくような好材料として、子会社の電子決済サービス「PayPay」をアピールしてきました。PayPayは昨年6月に設立したソフトバンクとヤフージャパンの子会社。QRコードやバーコードでモバイル決済できるサービスを10月から開始して、ソフトバンク株をアピールしようとしたわけですね。そのために総額100億円のキャッシュバックキャンペーンまで展開していたほどです。

ところが、このPayPay、クレジットカードの番号を適当に入力し続ければ、他人のクレカ番号に該当した場合、そのまま悪用できるという究極のザル仕様。重大な個人情報の一つであるクレカ番号がダダ漏れという信じられないお粗末さを発揮します。実際、キャンペーンでは5万円分で20%還元、つまり1万円分をキャッシュバックしていたんですが、不正利用したクレカで決済、即座にキャンセルすることで不正利用を隠蔽したうえでキャッシュバック分を入手する手口が横行、準備した100億円をわずか十日で横取りされちゃうという……。

■ 孫正義は何をしでかしたのか

まだまだ終わりませんよ、もっと酷い話が山盛りなんです。

ソフトバンクは、サウジアラビアと組んで「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」という10兆円規模のファンドを2017年5月に設立、次世代の5Gインフラで世界トップランナーになろうと画策してきました。先のファーウェイと組んだのもそのためです。

なんと言ってもオイルマネー10兆円の「打ち出の小槌」を手に入れたわけですから、「さすがは孫正義」と当時は大絶賛されたものでした。

はい、こちらもきっちりオチがつきます。

昨年(2018年)10月、サウジアラビアの反政府系ジャーナリストだったジャマル・カショギ氏がトルコ・イスタンブールのサウジアラビア領事館で行方不明になる事件がありましたが、ソフトバンク上場を目前とした12月3日、それが「暗殺」であり、しかもサウジアラビアの皇太子が関与していたことをCNNが特大スクープします。で、このサウジ皇太子が先の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」の金主でございまして、当然のごとく、ファンドは事実上凍結と相成ります。

ついでに申し上げれば、昨年5月にも悪条件が出ていたんですよ。ソフトバンクはユーザー確保のキラーコンテンツとして「スポナビライブ」を2016年からスタートさせました。月額500円(後に税込み1000円)で、プロ野球なら巨人と広島のホームゲーム以外、全10球団の試合が見放題というサービスを開始したんですね。

実はソフトバンク、当初はJリーグの放映権も買う予定で、スマホ視聴型スポーツ観戦のトップランナーを狙っていたんですよ。ところがJリーグの放映権は、NTTと組んだイギリスのDAZN(ダ ・ゾーン)に倍プッシュでかっさらわれます。結果、スポナビと契約していたプロ野球球団も各個撃破されていき、最終的には18年5月、スポナビライブ自体をDAZNに売却します。

Jリーグ全試合と巨人を除くプロ野球の大半の試合を、ドコモユーザーなら月980円で見放題になったんですから、当然、スポーツファンはドコモ一択となって二度とソフバンには戻ることはないでしょう。しかも、その数は100万人ですよ。

いやあ、凄いでしょ。これでもソフバン株を買った人がいたんですから逆に驚くぐらいです。

ともあれ、アメリカ・カナダ・中国・サウジアラビア・イギリスが連動した「ソフトバンク潰し」。国際的な謀略の匂いさえ漂ってくるほどでして、いったい、孫正義は何をしでかしたのか、問いただしたくなってきます。

■ 「平成」のIT経営者

なぜ、ソフトバンク潰しが行われたのか?

その答えの一つとして、孫正義とソフトバンクが「平成」を象徴する経営者であり、企業だったから、と思うのですよ。

ソフトバンクの創業は1981年ですが、「昭和時代」の孫とソフトバンクは、PC関連の卸業を細々と営むベンチャーの一つ。当時のコンピュータ業界でいえば、マイクロソフトと組んでいたアスキーの西和彦のほうがはるかに有名人でしたし、影響力を持っていました。西和彦に比べれば、象とアリンコみたいなもんだったのです。

それが「平成」の世になって、孫正義は「象」へと成長します。バブル崩壊のなか、孫正義率いるソフトバンクは、いち早くIT化の波に乗っただけでなく、グローバル化にも見事に対応していきます。簡単に言えば積極的な投資と多角化ですね。

考えてみれば昭和時代の日本企業最大の特徴は「自主開発」でしょう。終身雇用した社員にコツコツと研究開発をさせて高い技術力で売り上げを伸ばす。これがメイド・イン・ジャパンですね。

ところが孫正義は、技術は開発するものではなく「買い取るモノ」と割り切ります。技術を売ってくれないなら会社ごと買い取ればいいという方針と言い換えてもいいでしょう。IT産業は世界同時多発的に新技術が登場しますから、この経営戦略は別段、間違いではありません。事実、IT企業の経営者に求められるのは、経営方針よりも「投資のセンス」。金になりそうな会社を買い、赤字部門はとっとと売り払うことですから。

この点で孫正義は飛び抜けて優秀でした。だからこそグローバル化が加速した平成時代に大躍進できたのです。一方、三洋電機、シャープのみならずNECや東芝もすでに破綻寸前ですが、昭和時代、高い技術力で世界を席巻してきた企業の多くが没落していきました。いわば「昭和時代」の日本企業を食い物にして急成長したのが、孫正義率いるソフトバンクであったのです。

■ 平成的グローバリズムの限界

1989年に始まった平成の時代は、まさにグローバル化が極限まで進んだ時代だったといえるでしょう。

その平成の終焉とともに、行き過ぎたグローバル化に対する揺り戻しの時代が到来してきました。

その代表が「アメリカ・ファースト」を唱えるトランプ大統領でしょう。先のファーウェイ排除に代表される「中国製品」の締め出しにせよ、トランプにすれば中国で作る米企業アップルの「iPhone」だって排除の対象なんですよ。逆にファーウェイがアメリカで現地生産すれば、即座に制裁を解除して採用するはずです。

トランプ大統領は、アメリカで売る商品はアメリカで作れという「地産地消」を求めているだけなんですよ。あらゆる国から最も安い材料や部品をかき集め、人件費やコストが最も安い国で作って、最も高く売れる国で販売する。そんな平成的なグローバリズムは「もう限界だ」と言ってるんですね。

この行き過ぎたグローバリズムへの反発、揺り戻しは、トランプに限らずとも世界的な傾向となっていくはずです。その証拠に、2018年末から始まったTPPにせよ、域内で売るモノは域内で作りましょうという貿易協定ですしね。

結局、グローバリズムが極限まで進んでいけば、巨大資本の巨大企業が巨大市場を独占するだけのこと。金さえあれば、技術だろうが、会社だろうが、何でも買えて、会社を商品のように売り買いして金儲けするのは果たして「正しい」のか……。少し見直して見ようというのが、今の時代のトレンドになりつつあるんですね。

その意味で平成に始まった「グローバリズム」の権化であった孫正義のソフトバンクが経営危機に陥っているのは、決して偶然ではありません。

平成が終わり、新しい元号を迎える日本では、孫正義的な経営方針やソフトバンク的な巨大投資グループは、もはや「時代遅れ」、そういえるかもしれません。

孫正義といえば、トレードマークの頭髪を「額が後退しているのではない、私が前進しているのだ」という名言によって、薄毛に悩む人たちから絶賛されたものでした。その言葉を借りれば「孫正義が後退したのではなく、時代がそれ以上に前進した」のです。

置いてけぼりになったのは「髪の毛」ではなく「経営センス」だったようですね。(2019年4月号)
参照元:ソフトバンク・孫正義に感じる「グローバリズムの限界」
2020/01/03 18:05 ZUU online

なぜ孫正義はWeWorkの投資失敗を認めないのか
一日でも早く「携帯電話の次」が必要
PRESIDENT Online
大西 康之 2019/11/01 17:00

狂気の投資を支えてきた孫氏の「眼力」

孫正義氏率いるソフトバンクグループ(SBG)の先行きに不透明感が強まっている。海外では米シェアオフィス「WeWork(ウィーワーク)」を運営するウィーカンパニーに約1兆円の追加支 援を余儀なくされ、国内では子会社のヤフーがショッピング・サイト「LOHACO(ロハコ)」を運営するアスクルの社長と社外取締役を解任、ほぼ同時に前澤友作氏の持ち株を買い取ってフ ァッション・サイトのZOZO(ゾゾ)を傘下に収めた。

ここ半年の出来事は一言で説明できる。「成長神話の限界」だ。

SBGの成長神話の源泉は、何と言っても孫正義氏の「眼力」である。1994年にソフトバンクの株式上場でキャピタル・ゲインを得た孫氏は、その金で米国のコンピューター展示会会社、コ ムデックスとコンピューター雑誌を得意とする出版社のジフデービスを買収する。2社の買収総額は3100億円で当時のソフトバンクの株式時価総額2700億円を超えていた。

金額的に狂気の投資であり、そもそもなぜ展示会会社と出版社なのか。インタビューで尋ねると、孫氏は不敵に笑ってこう言った。

「コムデックスとジフデービスはアメリカにおける僕の目であり耳なんですよ」

私がこの言葉の意味を理解したのは10年近く後だった。

社員5、6人の会社にポンっと100億円を出資

孫氏はスタンフォード大学の学生だったジェリー・ヤン氏とデビッド・ファイロ氏が設立した米Yahoo!が上場した1996年、社員5、6人のこの会社にポンっと100億円を出資している。ヤン 氏は「今資金は潤沢だから金はいらない」と孫氏の出資を断ったが「あって困るものではない」と金を置いて帰ったという。

2000年には中国の名も無い英語教師が立ち上げた会社に20億円を出資した。その会社「アリババ」は中国のインターネット・ショッピング市場を席巻し、SBGは8兆円の含み益を手に入れた 。

孫氏は業界通の間に情報網を持つコムデックスとジフデービスを通じて「掘り出し物」のベンチャーを見つけていた。それらの会社が大化けすることで、SBGは10兆円を超える含み益を手 に入れ、その信用力で米携帯大手のスプリントや英半導体のARMを買収した。

投資家の脳裏には今もこの神話が焼き付いている。この1年半のSBGの株価を見れば、投資家の迷いがよく分かる。

SBGが2018年3月期決算を発表した同年5月から9月にかけて、同社の株価は3800円から5700円に上昇した。だがその後、同社が計上した巨額利益の多くが、国際会計基準に基づく未公開企業 の評価益であることが嫌気され、再び3500円まで下降する。

UberやWeWorkが「大化け」することはなさそう

ところが投資先の配車アプリ大手、ウーバー・テクノロジーズがニューヨーク証券取引所の上場が目前に迫り、ウィーワークの上場日程も決まった2018年12月から19年4月にかけて再び 6000円まで上昇する。ウーバーやウィーが第2、第3のYahoo!、アリババになる可能性が出てきたからだ。

しかし公開価格が45ドルだったウーバー株は20ドル台まで下落、ウィーは自分が所有する不動産をウィーにリースしていた自己取引などの疑惑で創業者のアダム・ニューマン氏が辞任。 2019年9月としていた新規株式公開(IPO)も延期となり、その後IPOの目論見書に誤りや抜けがあったことも明らかになった。ウーバーとウィーの変調でSBG株は10月末時点で4000円近辺ま で落ち込んでいる。

分かってきたのは、ウーバーやウィーが「Yahoo!やアリババのように大化けすることはなさそうだ」ということだ。

ウーバーの創業者、トラヴィス・カラニック氏は2017年、社内でのパワハラ、セクハラや会社がグーグルの自動運転技術を盗用していた問題など、さまざまなトラブルを起こして辞任した 。ウィーのニューマン氏は自己取引のほか、自社株の売却や自社株を担保にした借入で7億ドルを調達し、その金でプライベート・ジェットを乗り回していたことなどが投資家の不興を買 った。

(略)
参照元:なぜ孫正義はWeWorkの投資失敗を認めないのか
一日でも早く「携帯電話の次」が必要
PRESIDENT Online
大西 康之 2019/11/01 17:00

赤字のソフトバンクが宿す「WeWork」3つの懸念
孫社長の「誤差発言」多用がどうも気になる
田中 道昭 : 立教大学ビジネススクール教授 2019/11/07 16:25

「今回の決算はボロボロ」と冒頭で語り、日本経済新聞の厳しい見出しの切り抜きをまとめたスライドを大嵐の写真とともに提示。「救済型投資は今後、いっさいしない」と語り、市場で の最大の懸念を払拭しようと試みる。「反省したが萎縮はしない」と戦略やビジョンは不変であるというスタンスを明快に提示する――。

ソフトバンクグループが11月6日に発表した今年度(2019年度)中間決算は営業損益が155億円の赤字と、1兆4207億円の営業黒字だった前年同期から大幅に業績が悪化しました。投資先で シェアオフィス事業を手がけるWeWork(ウィーワーク)の経営不振を受けて、運営ファンドが巨額損失を計上したのが主な要因です。

これを受けて孫正義社長が同日開いた決算説明会での説明と質疑応答は、ネガティブニュースが起きた際、上場企業の経営者が株式市場にどのようなエクイティーストーリーを提示すべき かの教科書的な内容が満載でした。

質疑応答では、各種メディアの凄腕記者たちの厳しい質問にも自ら率先して答え、一貫して真摯で謙虚な態度で臨んだ孫社長の対応は、起きているネガティブなニュースのインパクトを和 らげるのに十分な効果があったように見えました。

「問題は『大幅減益』と『WeWork問題』」

説明がシンプルで明快なことも孫社長の真骨頂ですが、今回もイントロ部分の直後に、「問題は『大幅減益』と『WeWork問題』」であると自ら定義し、決算説明を展開しました。

もっとも、本当に今回の問題の所在や本質は孫社長がシンプルで明快に定義したようなものであるのか? ソフトバンクグループに何が起きており、それをどのように評価すべきであるの か?

孫社長が決算説明会の冒頭で提示した「2つの問題」の1つは「WeWork問題」。これが市場からの大きな懸念材料となっていたことは間違いありません。そこで本稿では2つの問題のうち、 とくに後者の問題設定についてフォーカスして見ていきたいと思います。

孫社長は「WeWork問題」をどのように捉えていたのでしょうか。またそれは市場にある懸念を払拭するに足るものだったのでしょうか。

WeWorkのIPO(新規株式公開)延期でソフトバンクグループの対応に注目が集まっていた中で10月23日、ソフトバンクグループは最大で95.5億ドルの「大規模な資金コミットメント」、さ らにはソフトバンクグループCOOマルセロ・クラウレの取締役会エグゼクティブ・チェアマンへの選任といったWeWorkへの追加支援策を発表しました。

資金コミットメントの内訳は、TOB(株式公開買い付け)による株式取得で最大30億ドル、担保付きシニア債券11億ドル、無担保債券(ワラント取得)22億ドル、レターオブクレジットフ ァシリティー17.5億ドル、既存コミット分の株式取得15億ドルとなっています。

孫社長は、これを、「救済ではなく、現金が流出することのない株式価値の洗い替え」「投資した株主価値が高すぎたので、現金を流出させることなく株式を安く仕入れた形へ株価の洗い 替えをした」「WeWorkへの今回の投資はナンピン買い」と強調しています。実際にソフトバンクグループによるWeWork株式の取得価額は、2019年1月時点の110.0ドル/株から追加支援を経 た変更後11.6ドル/株になっています。

「WeWork問題」はP/Lの問題?

WeWorkの2018年売上高は約18億ドル(前年比105%増)で、2019年に至っては上期6カ月間だけですでに約15億ドルの売上高をあげています。しかし、営業損益では2018年は約17億ドルの赤 字、2019年上期は約14億ドルの赤字となっています。この赤字体質がIPO延期の理由の1つです。

孫社長は、WeWorkの収益モデルを「粗利-経費=EBITDA」と表しました。EBITDAとは、税引き前利益に特別損益、支払利息、減価償却費を加算して算出される利益で、収益力を示す指標の 1つでもあります。

そして、現在のWeWorkは「低い粗利-高い経費=赤字のEBITDA」になっているとし、この構造を改善することでEBITDAは伸びると述べています。また、ソフトバンクグループはWeWorkのす べての不動産物件の価値やリスクなどを調査するデューデリジェンスを行った結果、物件の稼働率が伸びていくことで開業後6カ月を過ぎると収益を生み、12カ月を過ぎると高収益に転じ ると判断。

WeWorkの新規スペース増加を一時停止すること、経費削減、不採算事業の整理という施策を講じるとしています。つまり、WeWorkの採算は「時間とともに改善」され、高収益へと「V字回 復」するというストーリーを提示したのです。

では、「WeWork問題」の本質とは何なのでしょうか。私はそれを次の3点と見ています。

第1に、孫社長は損益計算書(P/L)に注目していますが、それもさることながら、貸借対照表(B/S=バランスシート)の問題でもあるということです。

WeWorkをサブリース会社(不動産管理会社などが不動産を一括で借り上げ、それを転貸することを主体とする)として見るとき、そのビジネスモデルは、スペースを借り上げることによっ て契約期間中は賃料を支払わなければならないという債務を負う一方で、いかにそのスペースに付加価値をつけてより高い賃料で貸し出すことができるのか、というシンプルな構造に集約 されることがわかります。

そのスペースの転貸に当たって稼働率が悪く収入が低ければ、当然、債務問題が発生します。とくに、WeWorkは長期リースでスペースを借り上げて、それを改装、付加価値を付けたうえで 、最短1カ月単位で貸し出すというビジネスモデルであり、景気後退局面では債権債務のミスマッチ問題や不稼働リスクはより高まることが懸念されているのです。

2019年6月末時点で、WeWorkの親会社であるウィーカンパニーのバランスシートには約151億ドルのリース資産と約179億ドルの長期リース負債が計上されています。また、事実上債務超過 の状態にもあるとも分析されており、非常に脆弱なバランスシートとなっています。

WeWorkはテクノロジー企業なのか?

第2に、「WeWorkはテクノロジー企業なのか」という論点です。

孫社長は、WeWorkの追加支援に際して、取得価額の110.0ドル/株から11.6ドル/株への変更を強調しています。しかし、そもそも、なぜ想定時価総額でIPOが実行できなかったのか、なぜ 投資家を募れなかったのか。

それは、もちろん利益が出ておらず、赤字体質であることも影響しているでしょう。しかし、それ以上に、「WeWorkはテクノロジー企業なのか」という観点が重要だったのではないでしょ うか。WeWorkはテクノロジー企業として成長重視・拡大路線をとり、周りもそれを受け入れてきました。ソフトバンクグループも、「WeWorkはテクノロジー企業である」としてAI群戦略の もと資金を投下してきました。

ところが、実際にはWeWorkはサブリース会社としての性格が強く、実は多分に過大な「不動産リスク」を伴いながら成長・拡大してきたとなれば、一般のサブリース会社と大差はない、む しろ過大なリスクを背負った不動産会社なのではないか、となるわけです。私は、そうした市場センチメントがWeWorkのIPO延期の大きな要因であったと考えています。

IPO目論見書「FORM S-1」(2019年8月14日付)によれば、WeWorkの特徴は、自らを「スペース、コミュニティー、サービス、テクノロジーを統合するグローバル・プラットフォーム」と位 置付けているところにあります。

グローバル・プラットフォームとは、不動産利用のサービス化である「Space as a Service」を土台に、第三者と一緒に構築するエコシステムによって、ライフスタイル、健康、家族サー ビス、フード、教育、保険、テクノロジー、ヒューマンリソース、エンターテインメントなどの領域で会員に対してワンストップサービスを提供するというもの。

そこでは、ビッグデータを収集しAIがこれを解析することによって、働く人々がワークスペースでどのように行動するのかについて理解を深めます。そして、そこで得られた知見をプラッ トフォームの強化、外部へオフィス・ソリューションを提供する「Powered by We」の展開などプロダクトやサービスの進化に結び付けるとしています。

WeWorkはテクノロジー企業なのか。ソフトバンクグループによるWeWorkへのコミットメントの成否を予測するにあたってはこの点を注意深く見ていく必要があると思いますが、孫社長から の説明は「テクノロジー企業としての側面は(WeWorkが利益体質に改善されてからの)応用段階になってから」というものだけでした。

言わば現時点においてはテクノロジー企業ではないことを認めたような発言については、これまでテクノロジー企業であると主張してきた説明責任が十分に履行されていないものであると 残念に思いました。

不動産リスクとしての「WeWork問題」

第3に、不動産リスクとしての「WeWork問題」です。

現在、WeWorkのリースのコミットメント金額は472億ドル。952億ドルのペトロブラス、513億ドルのシノペックに次いで、世界第3位のテナント企業になっています(2019年9月2日付 Bloomberg Opinion記事)。

もし仮にWeWorkが事業を継続できないような事態にでもなれば、不動産オーナー、テナント、投資家など商業不動産市場全体へ深刻な影響が及ぶことは必至です。

アメリカにおいては、不動産市場で成長するWeWorkのようなビジネスモデルによって、不況時に商業用不動産が被る損失可能性について警鐘も鳴らされています。また、そうしたビジネス モデルが小規模事業者向けの短期リースに依存することで、不動産オーナー向け銀行融資がこれまで以上に多くのデフォルトを発生させかねないとも言われています。

さらに、ホテルやオフィスなど商業用不動産へ行った融資などをまとめて証券化した金融商品のCMBS(商業用不動産担保証券)に関わる問題もあります。

不動産担保証券データベース会社Trepp社は、WeWorkが関わる不動産契約に付随して33億ドル以上のCMBSが発行されているとし、WeWorkがCMBSの裏付けとして抱えたローンが全CMBS市場の1 %を占めるまで近づき、そのエクスポージャーは1社関連のものという視点からは看過できないレベルにあると述べています。

「誤差」が招いた一連の「問題」

孫社長は、本年度の株主総会において、「日本に欠けているのはビッグビジョンだ」と熱く語りました。私自身も日本のビッグビジョンを背負い日本の活路を切り拓いている最有力経営者 が孫社長であると確信しています。

そして、やはり指摘しておきたいのは、孫会長はこれまで大きな局面において有言実行してきたということ。もちろんすべてではありませんが、根源的分岐点となるような大きな勝負どこ ろでは「大ぼら吹き」であることを武器にするかのように有言実現してきています。

今回の「問題」についても、「WeWork問題」について限って見れば、2年単位くらいで「不動産企業としてのWeWork」の企業再建を実現してくるのではないかと予想されます。

その一方で、孫社長は最近、「誤差」という言葉を非常によく使うようになってきています。10兆円ファンドをつくって投資を行い、さらに10兆円ファンド第2弾の組成も始めたからなの か、1兆円未満はみんな誤差だと言わんばかりです。2019年2月に開かれたソフトバンクグループの決算説明会で、「純有利子負債は4兆円」としたうえで、厳密には純有利子負債額は3.6兆円 だが、「4000億、5000億円は誤差だ」と言っています。

同じように、日本でライドシェアが認められていないのも「誤差である」と発言しています。投資先であるウーバー・テクノロジーズがグローバルでライドシェア事業の覇権を握っているな かで、参入障壁も高くマーケットも縮小している日本で同事業ができないことは「誤差」にすぎないということを意味しています。

これまで、ブロードバンド「Yahoo!BB」のサービス開始時には自らNTTに乗り込んで交渉を行い、ボーダフォン日本法人を2兆円で買収した後は、自ら現場に入って陣頭指揮をとりました。 アメリカ・スプリント買収後も、ネットワークオフィサーとして四六時中、電話会議を行いました。

孫社長は現場を大事にし、現場の細かいことまで理解し、細かいところまで心配して行動する能力をもっています。ただ、ソフトバンクグループのトップとしての役割だけでなく、10兆円 ファンドの司令塔役ともなると、さすがに時間やエネルギーには限りがありますから、細かいことは誤差だと言って切り捨てていくしかないのかもしれません。

しかし、あまりに何もかも誤差だと言ってしまうと、本当に大切なことが見落とされてしまう可能性があるのではないでしょうか。本来、手でやるべきことを足でやってしまっているよう なことがあるとすれば、それは非常に大きなリスク要因となります。

ソフトバンク・ビジョン・ファンドの投資先は多種多様で、とても孫社長1人でマネージし切れるはずがないことはよくわかります。

だから細かいことは誤差だと言いたい気持ちもよくわかりますが、孫社長の求心力で成り立っているのがソフトバンク・ビジョン・ファンドである以上、誤差と言ってしまうことで曖昧に なってしまうことが増大しているのではないかと危惧せざるをえません。その懸念が顕在化したのが今回の1件だったのではないでしょうか。

ビッグビジョンとともに誤差ではなくきめ細かいマネージメントを行っていくこと。

シンプルで明快なストーリーとともに違う視点からの懸念にも真摯に対応していくこと。

今や日本を代表する経営者となった孫社長には、「誤差と言わない経営」を期待しています。
参照元:赤字のソフトバンクが宿す「WeWork」3つの懸念
孫社長の「誤差発言」多用がどうも気になる
田中 道昭 : 立教大学ビジネススクール教授 2019/11/07 16:25

ソフトバンク、ボーダフォンを1兆7500億円で買収
2006年03月17日 17時59分 ITmedia

 英Vodafone Groupとソフトバンクは3月17日、同社日本法人であるボーダフォンのソフトバンクへの買収に合意したと発表した。97.68%の株式を譲渡する。買収金額は89億ポンド(約1兆7500億円)。

FMC戦略に弾み

 ソフトバンクにとって今回の買収は、“時間を金で買う”という意味合いが大きい。携帯事業への新規参入を計画している同社にとって、既にある2Gや3Gのインフラ、サービス、ブランドを手に入れることは迅速な事業展開のための大きな助けになる。また携帯電話業界では、FMC(Fixed Mobile Convergence)の流れが加速しており、これが既にADSLやFTTH事業で一定の成果を上げているソフトバンクにとっての追い風になるとも予想される。

 一方の英Vodafoneは携帯電話事業が不調で、2007年3月期の業績見通しを下方修正するとともに、不振が続く海外事業を手放すことも検討していると報じられていた。

 会場での一問一答は以下の通り。

――ボーダフォンを買収したことで既存事業者になったが、“新規事業者として”免許を割り当てあられた1.7GHz帯は返上するのか。

孫氏 今後、我々が新規事業者の側面を残すか、既存事業者と位置づけられるか総務省とも相談しながら考えたい。

 ただ「新規事業者でないから」という理由で返上する必要があるなら、我々は既存事業者としてのイコールフッティング(対等な競争条件)を要求していくことになる。以前も議論があったように、800MHz帯のような浸透率が高い電波を我々は持っていない。ドコモやauと比べて、この後高速データサービスを展開していくのに十分な帯域を持っているのかどうか。よくよく議論していきたい。

――ボーダフォンの経営陣は続投するのか。それとも新たな役員がソフトバンクから送り込まれるのか。

孫氏 買収できるかどうか、今日まで交渉していたところ。新しい経営体制についてはこれから検討する。

――ボーダフォンの端末は、今後どう変わるのか。

孫氏 端末は、それぞれ独立したメーカーから調達するということで変わりはない。ただテクノロジーであるとか、使い方はこれから強化したい。

――ボーダフォンを買収する背景には、新規参入では端末供給に不安があったからという見方があるが。

孫氏 新規参入事業者の場合、最初はユーザーの絶対数が少ないため、端末を作ってもらうのもなかなか難しい。しかし、ボーダフォンの買収により我々は1500万人のユーザーを得た。これだけの数であれば、端末メーカーとも交渉しやすいというのは確かにある。

――日本以外の国でも携帯電話事業を展開していく計画はあるのか。

孫氏 直接他の国でインフラを構築するような事業を行う可能性については、否定はしないがあまり現実的ではない。現時点では、ソフトバンクはVodafoneグループと提携し、5億人のVodafoneユーザーに向けてさまざまなデータサービスを提供することを考えている。2社が提携すれば、コンテンツサービスやアプリケーションをより大きくより早く展開できる。

――子会社を作って買収するのはなぜか。

孫氏 単なる手続き上の問題で、戦略的な深い意味はない。ソフトバンクにはすでにBBモバイルという会社があり、ここが1.7GHz帯の周波数を獲得した。BBモバイルには人員も、技術者も多数いて、携帯電話に関する企画を進めているところだ。そのチームがそのままボーダフォンを所有するのが一番自然な形だと考えている。

――Vodafoneは他社からの買収提案についても検討したのか。

モロー氏 もちろん検討した。ボーダフォンの持つ価値と、ソフトバンクからのオファーなどを総合的に判断し、最終的にVodafoneは孫さんと一緒にやっていくことを選択した。
参照元:ソフトバンク、ボーダフォンを1兆7500億円で買収
2006年03月17日 17時59分 ITmedia

【3.3兆円】ソフトバンクはなぜARMを買収するのか?
2016年07月25日 日経トレンディネット

ソフトバンクグループが2016年7月18日、英半導体設計大手のARMを買収すると発表した。9月末までに買収を完了させるという。

 買収金額は約3兆3000億円(243億ポンド)。これまでにもソフトバンクは、ボーダフォン日本法人で1兆7820億円、米スプリントで約1兆8000億円という、日本企業としては大規模な買収を行ってきたが、今回の3兆3000億円は、それを大きく上回る。日本の企業の買収案件として過去最大となった。

 中国アリババの一部株式売却のほか、フィンランドのスーパーセル、日本のガンホー・オイライン・エンターテイメントの株式売却により、約2兆円の資金を調達。こうしてできた手元資金の2兆3000億円に加えて、みずほ銀行から1兆円の融資を受けるが、これはブリッジローン(つなぎ融資)であり、「買収資金は全額確保している」とする孫正義社長の発言は、すべて自らの資金で賄うという意味が込められている。

会見では、ARMの経営陣や英国ケンブリッジ本社の体制を維持するとともに、英国での雇用を5年間で倍増させ、これまで同様に中立性と独立性を維持することも明らかにした。

 ARMベースのチップは全世界で年間148億個も出荷され、スマートフォンに搭載されているプロセッサーや、マルチメディアIP、ソフトウエアに至るまでARMの技術が活用されている。中でも、スマートフォンやタブレットを中心としたモバイルコンピューティング市場においては、アプリケーションプロセッサーで85%以上のシェアを獲得。その存在感は圧倒的だ。インテルのように積極的に存在をアピールしないこともあって、ARMという会社がここまでの存在感を持っていることに驚く人も多いだろう。

 会見の質疑応答の中で、日米でキャリアとしてビジネスを展開しているソフトバンクグループが、スマートフォンの中核部分を押さえるARMを買収することを懸念する質問も出たが、孫社長は、「ソフトバンクは、もともとスマホを作っていない。アップルやサムスン、ファーウェイ、HTC、シャープ、ソニーといったスマホメーカーとは競合せずに、中立性を保つ形でビジネスができる。競合するキャリアが、ARMの技術を搭載したスマホを売りたくないといったら、それはアップルやサムスンを扱わないというのと同じこと」と一蹴してみせた。

 ソフトバンクは、キャリアビジネスに加えて、スマートフォンの中核部分を握るARMを買収することで、モバイルコンピューティングビジネスにかかわる体制をより強固なものにしたのは間違いない。

だが、ソフトバンクの孫社長が、ARMを手に入れたかった理由は、単に、スマホ市場を押さえるためではない。

 説明では、ARMは独自の基盤技術を保有するマーケットリーダーであること、モバイル、エンタープライズ、IoTといった巨大市場においてさらに成長するポテンシャルを持っていること、長期的な潮流に対して投資するというソフトバンクグループの戦略に適合していること、ARMが非公開企業として、長期的、戦略的に投資できることなどを挙げた。

 そして、孫社長は、ARMがビジネスを行っている市場として、モバイルアプリケーションプロセッサー、ネットワークインフラ、サーバー、エンベデッドインテリジェンス、自動車、家電製品などを挙げながら、2020年に向けて、いずれも大きな市場拡大が見込まれることを強調してみせた。

 これらをひとつの言葉で表すのならば、IoTということになろう。IoTは、「Internet of Things」の略だ。すべてのものがネットワークに接続された世界で、それらの情報を収集、分析し、社会的問題や企業が抱える課題を解決したり、個人の生活を豊かにしたりする新たなサービスやビジネスの創出が期待されている。2020年には、500億台のデバイスがネットに接続され、44ゼタバイト(1ゼタバイトは10億テラバイト)のデータが生成されると予測されている。ARMは、IoTを支えるプロセッサー技術やソフトウエア技術などを有している企業。今回の買収が、そうした市場に向けた布石であることを、孫社長は示してみせる。

「囲碁で、碁石のすぐ隣に石を打つのは素人の戦い方である。プロは、遠く離れたところに打ち、それが50手目、100手目になって力を発揮する。私は7手先を読んで、手を打つことを心掛けている。なぜ、いまこの手を打つのか。ほとんどの人は分からないだろう。3年、5年、10年を経過すれば、ソフトバンクグループにARMがいる意味が分かる。ソフトバンクグループの中核中の中核になる企業がARMである」と、孫社長は語った。

 ソフトバンクグループとのシナジー効果について、現時点では具体的な数値を示さなかったものの、孫社長は「直接的、間接的にすべてのグループ会社がかかわる」としている。「アリハバのジャック・マー(馬雲)からは、中国におけるARMのパートナーになりたいという連絡をもらっている」というように、ソフトバンクグループの幅の広さを生かした展開から、どんなシナジーが生まれるのかは、外野から見ていても楽しみだ。

球団買収時と同じ孫社長の語り

 一方で、今回の会見では、孫社長が学生時代だった40年前のことを振り返っていたことが印象的だ。

 1976年に19歳だった孫社長は、サイエンスマガジン誌に掲載されたCPUの拡大写真を見て、「人類の頭脳を超えるものを、人類が生み出したことに感動と興奮を覚え、両手両足がジーンとしびれ、涙が止まらなかった」と述懐した。

 こうした若き日の詳細なエピソードを披露したのは、プロ野球の福岡ソフトバンクホークス(当時の福岡ダイエーホークス)買収時に、野球少年であり、打順は3番、守備はサードであったことを明かして以来のことだろう。

孫社長は、「今日、私自らが、未来の姿に関わっていくことになる。事業家としての人生において、最もハイライトすべき日である」と語った。

 かねて孫社長は、シンギュラリティ(技術的特異点)に強い関心を持っている。シンギュラリティとは、一般的に人工知能が人間の能力を超えることを示す。

 孫社長の試算によると、2018年には、300億個のトランジスタが1つのチップの中に入ることが想定され、トランジスタの数は人間のニューロンの数を超える、物理的なクロスポイントが訪れるという。そして、30年後には、人工知能が持つIQは10000になるとも予測する。アインシュタインやダヴィンチのIQは200くらいといわれるが、近い将来の人工知能は、それをはるかに超えるものになるというわけだ。

 孫社長は、30年後の世界を、人間の100万倍の脳細胞を持った「人工知能」と、それを搭載した「スマートロボット」が全世界の人口を超える100億台に達し、インターネットにつながったIoT機器が10兆個に達すると予測している。これが孫社長が描く、シンギュラリティの姿だ。

 ARMの買収は、そうした想像がつかない未来に向けた入口に、孫社長自らが立ったともいえる。先ごろ、孫社長の後継者と目されていたニケシュ・アローラ氏の退任を発表し、「事業家としての欲が出てきた。ソフトバンクの社長として、まだ5年、10年は熱心に経営をしたい」と発言した孫社長(関連記事:ニケシュは去るが「孫劇場」は続く)。ARMの買収という未来への布石があるのならば、そうした言葉が発せられたのも当然だったのかもしれない。
参照元:【3.3兆円】ソフトバンクはなぜARMを買収するのか?
2016年07月25日 日経トレンディネット

ソフトバンクGが過去最悪7000億円の四半期赤字、「泥沼化」懸念も【決算報19秋】
ダイヤモンド編集部 村井令二:記者

連載 ダイヤモンド 決算報

2019.11.7 5:30

米シェアオフィス「ウィーワーク」を運営するウィーカンパニーの巨額投資で、同社史上最大の四半期赤字を計上したソフトバンクグループ。救済投資はこれを最後にできるのか。(ダイヤモンド編集部 村井令二)

過去最大7000億円の四半期赤字に
「投資判断がまずかった」
「決算はぼろぼろ。まさに台風、大嵐の状況だ」

 ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義社長が登壇した2020年3月期中間決算の記者会見は「反省」の弁から始まった。

 4〜9期決算は、10兆円の投資枠を持つ「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」の損失が響き、営業損益は156億円の赤字だった。前年同期は営業利益1兆4207億円で、その差額は1兆4000億円を超えた。同社が主力とする投資ファンド事業のリスクが浮き彫りになった格好だ。

 損失の要因は、巨額投資をしてきたシェアオフィス「ウィーワーク」を運営する米ウィーカンパニーの経営不振にある。

 経営難のウィーは9月末に上場延期に追い込まれたが、これまで、SBGとビジョン・ファンドによる累計投資額は103億ドル(約1.1兆円)に上る。1月時点では470億ドル(約5兆円)に達していた評価額が、78億ドル(8400億円)まで下落。巨額の評価損を計上したのが響いた。

 これにより、SBGの主力事業であるビジョン・ファンドの7~9月期の営業損失は9703億円に達した。SBGの7~9月期営業損失は7044億円、同四半期の当期純損失は7002億円で、いずれも1981年の創業以来、同社として最大の四半期赤字だ。

「私自身の投資の判断がまずかったということは大いに反省している」。孫社長は「反省」という言葉を繰り返すばかりだった。

それでも「委縮はしていない」
ファンド運営の方針に変更なし

 孫社長によると、最大の反省は、ウィー創業者のアダム・ニューマン氏に権限が集中しすぎていた企業統治(コーポレートガバナンス)の問題を見抜けなかったことだという。これでウィーの経営の実態を正確に把握しきれなかったようだ。

 これまで孫社長は、経営者の人物を評価して投資するスタイルが強かったが、今後はフリーキャッシュフローを重視して投資する。さらに、創業者のガバナンスについて、「しっかりした基準を設けて評価していく」(孫社長)という方針も掲げた。

 だが、こうした反省の弁を繰り返す孫社長も「委縮しているわけではない」のが本音だ。実際には、ウィーの損失がSBGの財務を揺るがすほどの衝撃になったわけではない。

 すでに10兆円規模のビジョン・ファンドの累計投資額は8.2兆円。これまでに1.2兆円の利益を計上しているが、孫社長によると37社の投資先が合計1.8兆円の利益を生み出した一方で、評価減で損失を計上したのは22社で6000億円に過ぎないという。

 つまり、ウィーの損失は数ある投資先の失敗の1つに過ぎず、ビジョン・ファンド全体の成績は好調だということを指摘するのを忘れなかった。

「決算はボロボロだが、大勢には異常なし」と孫社長。中間期の営業利益を吹き飛ばす損失を計上しながら、ビジョン・ファンドの投資の方針を変更しない考えも最後に強調した。

 ビジョン・ファンドは投資先が88社にのぼり、9月末までに投資額が最大に達した。予定通りに2号ファンドを立ち上げる方針だ。

「第2のウィー」の懸念も
次は救済投資を行わず?

 一方で、SBGは、これだけの損失を計上したウィーについて損切りすることなく、全面支援に乗り出す。
 その背景は、来年に4月に購入することになっていた15億ドルのワラントの契約を解消することができなかったのが大きいようだ。
 SBGはその支払い義務を前倒しで履行する代わりに株式の転換価格を引き下げて、保有する株数を増やして関与を深めることになった。株式の追加取得も実施する予定で、最大95億ドル(約1兆円)を投じる計画だ。
 孫社長は、今後の投資について、(1)投資先の財務は独立採算、(2)救済投資は行わない――という2つの方針を改めて表明したが、「今回のウィーは例外」と弁明せざるを得ない状況だ。
「ウィーワークは泥船ではない」と強調する孫社長は、ビジョン・ファンドの投資先における経営再建の重荷を背負うことになったが、次の「ウィー」が出てくるおそれはありそうだ。
 これについては孫社長自身が「投資に10勝0敗はあり得ない。同じような懸念はある」と認めている状態だ。再び、救済投資が繰り返される懸念は今なおくすぶっている。
参照元:ソフトバンクGが過去最悪7000億円の四半期赤字、「泥沼化」懸念も【決算報19秋】
ダイヤモンド編集部 村井令二:記者

連載 ダイヤモンド 決算報

2019.11.7 5:30






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カルロス・ゴーンの国外逃亡について



カルロス・ゴーンがプライベート・ジェットでレバノンに逃亡した件で、ゴーン被告に同行したのが元米陸軍特殊部隊員の米警備会社関係者ら2人であると報じられている。


ゴーン被告、元米特殊部隊員と逃亡か 音響用ケースに潜む?―米紙
2020年01月04日11時28分 時事ドットコム

【ニューヨーク時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は3日、トルコ経由でレバノンに逃亡した日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告が日本から脱出する際、コンサートの音響機器運搬に使われる黒いケースに潜んでプライベートジェット機に乗り込んだと報じた。複数の関係者の話として伝えた。トルコまでは元米陸軍特殊部隊員の米警備会社関係者ら2人が被告に同行したという。

ハリウッド関係者と面会 ゴーン被告、逃走前に映画の相談―米紙

 同紙によると、ケースの底には呼吸用に穴が開けられていた。逃亡に使用された2機を貸し出したトルコの民間航空会社MNG航空が、フライト後に機内から二つのケースを発見。うち一つにはスピーカーが入っていた。

 MNGは今週、ゴーン被告の名前が記録に残らないよう文書を改ざんしたとして従業員を告発。この従業員はトルコからレバノンまで被告に同行していた。従業員は捜査当局に、ケースが被告の輸送に使われた経緯を説明したという。

 トルコの空港で被告は雨の中、車で空港内を移動し、別のジェット機に乗り換えた。

 一方、日本~トルコ間の乗客名簿には米警備会社関係者とみられる男性2人の名前のみが記載されていた。2人はトルコからレバノンへは民間旅客機を利用。旅券には日トルコ両国の出国スタンプがあった。

 ゴーン被告の日本脱出に先立ち、2人はケースを積んだプライベートジェットでドバイを出発し、昨年12月29日午前10時16分に日本に到着。ゴーン被告は同日夜に日本を出国した。


カルロス・ゴーンは、コンサートの音響機器運搬に使われる黒いケースに潜んでプライベートジェット機に乗り込んだそうだ。


その過程で、トルコの民間航空機会社の航空機を違法に使用し、同航空会社の従業員の一人がカルロス・ゴーンの名前が記録に残らないように文書を改ざんしたようである。


2機の航空機が使用され、1機は「ドバイから大阪、大阪からイスタンブール」、もう1機は「イスタンブールからベイルート」を飛行したという。


ゴーンの逃亡に協力した従業員は、「国際的に重要な仕事がある」と逃亡への協力を要請され、応じなければ「子供や妻に危害を加える」と脅されたそうである。


この脅迫など汚い手段を駆使して、目的を遂行する所など、諜報組織で働いたことのあるプロの手口に思える。


「ゴーン被告助けねば危害」 トルコで逮捕の男、脅されたと説明
2020年01月04日17時27分 時事ドットコム

 【ベイルート時事】日本からトルコ経由でレバノンに無断帰国した日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告の逃亡を手助けしたとして、トルコで「人の密輸」容疑で逮捕された男の1人が、レバノンのベイルートにいる知人から「国際的に重要な仕事がある」と逃亡への協力を要請され、応じなければ「子供や妻に危害を加える」と脅されたと説明していることが分かった。トルコのアナトリア通信が3日報じた。

トルコ、5人を正式に逮捕 ゴーン被告のレバノン逃亡

 この男は、トルコの民間航空会社MNG航空の幹部。恐怖を感じ、トルコのアタチュルク空港で「本人が誰なのか知らない」ままゴーン被告の航空機乗り換えを手助けしたという。事実なら、ゴーン被告側はトルコで脅迫罪にも問われかねない状況だ。


カルロス・ゴーンの逃亡劇は、ある程度の規模の諜報組織の人間を使って、作戦として実行されたようである。








私は以前、カルロス・ゴーンのラグナを蠍座に設定したが、そのラグナで正しければ、現在、ゴーンは土星/土星/水星期辺りである。


土星は3、4室支配で12室で高揚しており、9室支配で牡羊座のバラニーに在住する月が土星と相互アスペクトして、土星に吉意を与えている。


このバラニーに在住する月は、元米軍特殊部隊など、インテリジェンス(諜報)に通じた人物の支援であると考えられる。


諜報に通じた人物が支援することによって、日本の審査が甘いルートを突きとめて、そこを突破するプランが練り上げられたと考えられる。


土星は4室支配で12室で高揚しているが、これは海外(12室)の住居(4室)を意味している。


以前の検証では、私は、カルロス・ゴーンは、マハダシャー土星期には裁判で無罪を勝ち取った後、海外の邸宅を転々とするのではないかと考えた。




然し、実際には、レバノンに逃亡して、今後はゴーンはレバノンから出ることはできない。


もし出れば、日本政府の要請によって、国際刑事警察機構(ICPO)がゴーン被告を手配しているため、現地の警察によって身柄が拘束される可能性があるからである。

レバノンで英雄視されているゴーンは、レバノンにいる限りは、逮捕の危険性はないかもしれない。


然し、これは小さなレバノンという国に閉じ込められることを表わしており、いずれにしても12室(監禁)の象意である。



プラティアンタルダシャーの水星は、8室の支配星で4室で10室支配の太陽とコンジャンクトしているが、8室は依存したり、頼る相手を表わしており、その水星が10室支配の太陽とコンジャンクトしていることは、太陽が権力者、政府関係者の協力を意味していたと考えられる。


つまり、レバノンの権力筋が、ゴーンが逃亡してレバノン入りをすることに協力したと考えることが出来る。



8室支配で4室に在住する水星は、音響機器運搬に使われる黒いケースに入れられて、乗り物で運ばれることを意味しているように思われる。


それは身体の拘束(8室)を表わし、完全に諜報機関の人物の協力なしには出来ないことである。


レバノン政府の諜報機関が協力したのではないかと思われる。



トランジットの多くの惑星が8室にアスペクトし、木星と土星が8室にダブルトランジットし、ラーフも8室を通過している。



8室にダブルトランジットするタイミングとは、誰かに全面的に依存する時期であり、また行き詰まり、苦悩を表わす時期であり、変化、中断を意味する時期でもある。



カルロス・ゴーンは日本の司法制度に絶望し、審理を中断して、元米特殊部隊の協力を得て、逃亡を図ったことになる。




興味深いのは、高揚する4室支配の土星が9室支配の月と相互アスペクトして、4-9のラージャヨーガを形成している配置であるが、土星と月のコンビネーションは、カリスマを表わすコンビネーションである。



今回の逃亡劇を監獄島から命からがら脱獄し、自由を得たエドモンド・ダンテスに例える向きもあるようである。



『モンテ・クリスト伯(巌窟王)』(アレクサンドル・デュマ著)に登場するエドモン・ダンテスは、脱獄して巨万の富を得て自らを陥れた者たちに復讐するという物語である。



このような喩えが出てくること自体が、カリスマ性の兆候であり、日産の立て直しを図った時もカリスマ性があったが、レバノン国民から英雄のように見られているようである。




月から見ると9室にラーフが在住しており、そのラーフに対して、木星、土星がダブルトランジットし、トランジットの惑星が月から9室に集中していたタイミングに起こった出来事である。



9室のラーフは、父親の宗教に反発するという象意があり、これは日本の司法制度に対する反発と考えてもいいかもしれない。



土星と木星が射手座にダブルトランジットし、まさに土星が射手座から山羊座へ抜けていくこの局面において、このようなスケールの大きい大逃亡劇が行われたことは非常に驚きである。



このような「007」などの映画に出て来そうな大活劇は、射手座でなければ起こりそうもない。



自分の無罪を裁判で勝ち取るのを待てずにその過程をすっ飛ばして、自らの自由を得てしまったカルロス・ゴーンの大逃亡劇は、まさに射手座のクライマックスがもたらした出来事である。





(参考資料)



ゴーン被告の弁護士がブログで心境「暴挙と全否定できない」
2020年1月4日 17時08分 NHK NEWS WEB

日産自動車の元会長、カルロス・ゴーン被告の弁護を担当する高野隆弁護士は4日、みずからのブログを更新し「レバノンへの密出国を知ったとき激しい怒りの感情が込み上げたが、日本の司法とそれを取り巻く環境を考えると『暴挙』『裏切り』『犯罪』と言って全否定することはできない」などと記しています。

高野弁護士は4日、「彼が見たもの」というタイトルでブログを更新し、ゴーン元会長が中東のレバノンに出国したことについての心境をつづっています。

ブログの内容は弁護団としての意見ではなく個人的な意見だとしたうえで、「大みそかの朝、私はニュースで彼がレバノンに向けて密出国したと知り、まず裏切られたという激しい怒りの感情が込み上げた」と記しています。

そのうえで「実際のところ、私の中では何一つ整理できていないが、1つだけ言えるのは彼がこの1年余りの間に見てきた日本の司法とそれを取り巻く環境を考えると、この密出国を『暴挙』『裏切り』『犯罪』と言って全否定することはできない」としています。

またブログでは、ゴーン元会長が「公正な裁判は期待できるのか」と何度も同じ質問をしてきたのに対し、高野弁護士が「それは期待できないが無罪判決の可能性は大いにある。われわれは、ほかの弁護士の何倍もの数の無罪を獲得しているので信頼してほしい。必ず結果を出してみせる」と伝えたことを明らかにしています。

そして、保釈の条件になっていた妻のキャロルさんと接触禁止について、ゴーン元会長が「これは刑罰じゃないか。一体いつになったらノーマルな家族生活を送ることができるんだ」などと不満を述べていたとしたうえで、出国の5日前のクリスマス・イブの日に、元会長が裁判所の許可を得て、ビデオ会議システムを使ってキャロルさんと面談した際には、パソコン画面に向かって「君との関係は子どもや友人では置き換えることはできない。君はかけがえのない存在だ。愛してるよ」と語りかけていたことも明らかにしています。

このとき高野弁護士はゴーン元会長に対して「とても申し訳ない。一刻も早くこの状況を改善するために全力を尽くす」と声を掛けましたが、元会長から返事はなく「弁護士の存在などないかのように次の予定を秘書と確認していた」と当時の状況をつづっています。

最後に高野弁護士は「寂しく残念な結論である。もっと違う結論があるべきだ。確かに私は裏切られた。しかし、裏切ったのはカルロス・ゴーンではない」と締めくくっています。
参照元:ゴーン被告逃亡か 日本を愚弄した拝金主義者だった
井上久男 | 経済ジャーナリスト 2019/12/31(火) 15:42

ゴーン被告逃亡か 日本を愚弄した拝金主義者だった
井上久男 | 経済ジャーナリスト 2019/12/31(火) 15:42

日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告が日本を出国し、12月30日にレバノンに入国したことを海外メディアが報じている。ゴーン被告は、有価証券報告書に虚偽の報酬を記載したとして金融商品取引法違反容疑や、会社資金をオマーンに送金して不正に使用して会社に損害を与えたなどとして会社法違反(特別背任)容疑で、逮捕、起訴されていた。

 ゴーン被告は今年3月の1度目の保釈の際に保証金10億円を支払った。その後4度目の逮捕後の4月に保釈された際に追加で5億円の保証金を支払い、計15億円を支払った。保釈の条件の一つに、海外渡航が禁止されていたので、レバノンへの入国は保釈条件に違反している可能性が高い。

レバノン政府が手助け?

 ゴーン被告は、逃亡したと見て、まず間違いないだろう。日本とレバノンとの間には「犯罪者引き渡し協定」が結ばれていないため、レバノンに逃げてしまえば、日本の司直の手が及ぶことはない。このままでは2020年4月に予定されていた初公判も開かれなくなる可能性も高い。

 12月31日のNHKの正午のニュースによると、ゴーン被告の出国記録は確認されておらず、名前を変えて出国した可能性があるという。それが事実だとすれば、筆者はレバノン政府が手を貸した可能性が高いと見る。ゴーン被告はレバノン国籍を保有しており、別の名義でレバノンがパスポートを発行してゴーン被告に渡したのではないか。それしか考えられない。なぜならば、保釈条件の中にゴーン被告のパスポートは弁護人が預かることになっていたからだ。弁護人が出国を手助けするとも到底思われない。

裁判所も弁護人もいい赤っ恥

 ゴーン被告が東京拘置所に拘留中もレバノン大使館の外交官がよく接見していた。単に差し入れとかではなく、「レバノンの外交官を通じて、ルノーにいるゴーン派の役員に指示が出ていた」(日産関係者)と言われる。幼少期をレバノンで育ち、ブラジルに移住したゴーン被告にとってレバノンは第二の故郷であり、レバノンにとっても祖国の英雄の一人だった。いずれレバノン大統領になるのではないか、といった見方もあった。

 ゴーン被告は容疑を否認しており、東京地検特捜部が手掛けた否認事件で早期に被告が保釈されること自体が珍しかったが、「人質司法」への批判という国際世論に押される形で日本の裁判所が保釈を認めた。専門家の中には、大阪地検特捜部での検事による証拠改ざん事件などの失態が続いたので、裁判所が特捜部を信用しなくなったことも、早期保釈の要因の一つになったのではないか、と見る向きもあった。

保釈保証金は15億円で妥当だったのか

 いずれにせよ、結果論として裁判所の判断は間違っていたわけで、その見識が問われ、批判は免れられない。ゴーン被告の取った行動によって、裁判所は赤っ恥をかかされたことになる。無罪請負人と言われるゴーン被告の弁護人、弘中惇一郎弁護士に対しても同様のことが言えるのではないだろうか。保釈条件に反しているので、当然ながら保釈の保証金15億円は没収になるだろう。

 そもそも15億円という保証金の額は妥当だったのか。保釈金は被告の財産状況などによって決まるが、筆者は3桁の億が適切ではないかと思っていた。それにはある根拠めいたものがある。

 日産で法務部、企画室を経験し、ゴーン被告の傍で働いたこともある元幹部が、筆者にこう語ったことがある。

「ゴーン氏は、特定目的会社(SPC)を租税回避地に設置し、日産が海外に輸出するノックダウン部品の一部は、そのSPCを経由させ、輸出額の一部を目立たぬように少しずつ抜いていた。リバイバルプラン以降、海外の現地法人など日産の資産を売却する際もそのSPC経由で取引を行い、そこで利益の一部を少しずつ抜いていた。金が入ると、SPCを解散して新たなSPCを作り、資産をそこに移動させ、足が付きにくいようにしていた。こうした話が社内で囁かれ、着服した金がゴーン氏の個人資産として一時期は数千億円に達したのではないかという見方もあった。それを運用していてリーマンショックで損失を被ったが、まだかなりの金が海外のSPCに残っている可能性がある」

 かつて、その元幹部は、ゴーン被告がリタ夫人と離婚して多額の慰謝料を支払ったことを筆者に教えてくれ、昨年11月19日にゴーン被告が逮捕された直後も「この事件は、金融商品取引法違反は入り口で、アジアを舞台にした特別背任事件につながるだろう」とも予言していた。

 このSPCを通じて、部品輸出や資産売却の利益の一部をゴーン氏が個人的に抜いていたのではないかという疑惑については、特捜部は立件していない。あくまで「疑惑」に過ぎないが、保証金を没収されることを覚悟して国外に逃げたことを考えれば、あれほど金銭への執着欲が強かったゴーン被告にとって15億円は「はした金」だったのではないかと筆者は見てしまう。

 ゴーン氏が逮捕され、被告となっても、人権擁護の観点から、あるいはこれまでの経営者としての実績から、氏を擁護する人はまだかなりいた。特に後者の視点の中には、今の日産の業績が低迷しているのはゴーン被告が経営陣から抜けたからではないかという意見も目立った。しかし、日産を長く取材してきた筆者は全く別の見方をし、それを多くの媒体で書いてきたが、改めて強調したい。

「日産と検察はぐるだ」の見苦しい言い訳

 ゴーン被告は1999年の来日から2004年にルノーのCEOを兼務する頃までは、すべの施策がすべて当たり、日産を再生軌道に乗せた凄腕の経営者だったが、そのあとは、「ただの経営者」に過ぎなかった。むしろ日産にとっては百害あって一利なしの存在になっていた。世界一の自動車メーカーの経営者になるという自己満足の野望の下、無謀な拡大戦略に走った。その結果、日産は過剰設備に陥り、値引きしないと売れないチープなクルマしか造れなくなった。

 それが露見しかかる直前の2017年に社長の座を西川廣人氏に譲った。ゴーン被告には、誰が社長になっても業績が悪化することは見えていたので、西川氏にその地位を禅譲したのだ。そのやり口は姑息だった。

 今回の逃亡を見ても、やはりゴーン被告は姑息な人物だったと思わざるを得ない。「日産と検察はぐるだ」とか、「日本では公正な裁判を受けられない」といった見苦しい言い訳をまたレバノンでも展開するのだろう。日本の司法制度に後ろ足で砂をかける形で逃げ、最後の最後まで日本や日本人を愚弄した経営者だった。
参照元:ゴーン被告逃亡か 日本を愚弄した拝金主義者だった
井上久男 | 経済ジャーナリスト 2019/12/31(火) 15:42

ゴーン逃亡に沈黙し続ける日本政府の「無責任」
各国の政府関係者はコメントしているのに
レジス・アルノー : 『フランス・ジャポン・エコー』編集長、仏フィガロ東京特派員

2020/01/05 5:35 東洋経済オンライン

「沈黙」は、遠藤周作による非常に美しい小説の題名だ。それはまた、マーティン・スコセッシが最近、それを原作として制作した映画の題名でもある。そしてそれは今、日産自動車前会長のカルロス・ゴーン氏の華々しい逃亡劇に対する日本の政治家や当局者たちの反応を雄弁に物語るものとなっている。

ゴーン氏が昨年末、突如としてレバノンの首都、ベイルートに姿を見せて以来、フランス、トルコ、レバノンの官僚たちはみな、この事件についての見解を表明している。ところが、日本の政治家たちは沈黙している。この国際的な話題のいちばんの当事国であるにもかかわらずだ。出入国管理手続きの任を負う法務相ですら、この問題の事実についてコメントしていない。

民間警備業界では知られた人物が助けた?

報道によると、昨年12月29日に、TCTSRと呼ばれるプライベートジェット機のボンバルディア グローバル・エクスプレスが、トルコの会社であるジェット航空ASによる運航で、関西国際空港のプライベートジェット機専用施設「玉響(たまゆら)」から、楽器ケースに入ったゴーン氏を乗せてイスタンブールへと飛んだ。

米ウォールストリート・ジャーナル紙によれば、機内には乗客2人しかいなかった。そのうち1人は、「民間警備業界という小さな狭い世界では知られた男」と同じ、マイケル・テイラーという名であったという。ジョージ・ザイクと名乗るもう1人は、テイラー氏とのつながりを持つ警備会社の従業員と同名だった。

この2人がおそらくゴーン氏を運んだのだろう。この一行は数個の非常に大きな荷物を携行しており、そのなかにはゴーン氏を入れていた楽器ケースも含まれていたという。

航空機をリアルタイムで追跡するFlightradar24で入手できるデータによると、TCTSR機は関空を飛び立つ前日、28日にマダガスカルのアンタナナリボを出発、ドバイに立ち寄り、関空に到着した。

アンタナナリボはこの一連の出来事で重要な役割を果たしたかもしれない。その理由はマダガスカルの立地にある。アンタナナリボにあるイヴァト空港は多くの航空機が利用する重要な航空ルートから離れた場所にあり、保安管理が緩いことでも知られているのだ。アフリカに近いことから、この地域で紛争があった場合など、警備会社が要人の脱出を図る際にも利用されている。

つまり、ゴーン氏を「解放」するミッションを受けた警備会社にとって、アンタナナリボは絶好のスタート地点であった。ドバイに立ち寄ったのは、おそらく航空機に給油するためだろう。関空の玉響ゲートを通って前述の2人が29日、日本に入国したのだとしたら、彼らは入国後すぐにゴーン氏と落ち合い、彼を楽器ケースの中に入れ、税関を通って日本を出国したということになる。

プライベートジェットの荷物検査はゆるい

なぜこんなやり方をしたのだろうか。

それは脱走するのにあたってゴーン氏が越えなくてはならない国境はただ1つ、日本の国境だけだったからだ。偽造パスポートを使い、マスクを着用し、普通の飛行機かプライベートジェットを利用することもありえた。しかし、ゴーン氏は通常の旅客機ではほかの乗客など周囲に、プライベートジェットの場合は入管職員に見つかるリスクを負うことになる。

ゴーン氏が“荷物”として飛行機に乗り込むことにもそれなりのリスクはあった。1つは、入管職員に見つかることだ。しかし頻繁にプライベートジェットを利用していたゴーン氏は、世界的な傾向としてプライベートジェットゲートでの荷物検査は、実は非常に手薄であることを知っていたのだろう。

「空港の荷物検査は武器や爆発装置を検知するために実施されている。プライベートジェットの場合、顧客が自らを噴き飛ばしたいはずはないから、彼らの荷物はほとんど検査されない。まったく確認しない場合もある」と、空港運営に関わる企業のある役員は打ち明ける。そこで、ゴーンは荷物となってプライベートジェットに乗り込むリスクを選択したわけだ。

出入国審査官が楽器ケースのように見えたものを適切に検査せず、あるいはいっさい確認せずに機内に載せてしまった可能性が非常に高いのはそのためである。ゴーン氏の身長は約170㎝なので、全長2m程度の箱が必要だ。そのような巨大な箱は通常のX線検査装置には通せないため、口頭でのやり取りだけで通過できた可能性がある。

今夏のオリンピック開催に先駆けて、日本の入国管理局は空港セキュリティ対策の詳細をメディアに披露し、日本の国境管理がスムーズかつ安全であることを示してきた。これは、日本にとっても、他国にとっても非常に重要なポイントである。だからこそ、出入国在留管理庁は昨年12月28日と29日に関空の玉響で何が起こったのか――誰が飛行機に乗っていたのか、手荷物の適正な検査は行われたのかなど――すべてを詳細に説明する必要がある。

そうしたことを説明しない一方、意味のない断片的な情報は一部メディアに提供している。例えば、NHKは、TCTSR機に載せられた荷物は「高さ1メートル以上」であり、「荷物の検査は必要なさそうだった」と報道した。

が、われわれが実際に知りたいのは、荷物の大きさはどれくらいだったのか、検査は行われたのか、検査されたという文書あるいは映像証拠はあるのか、ということで、こんな断片的な情報ではない。

こうした疑問に対する答えも出始めている。が、それは日本の入国管理局や政府から出てきたものではない。飛行ルートを明らかにしたのはFlightradar24だし、ウォールストリート・ジャーナルはトルコ航空当局のおかげでゴーン氏が入っていた楽器ケースの写真を見ることができた。ゴーン氏逃亡に関する情報は日本人よりトルコ人のほうが知っているのではないかと思ってしまうほどだ。

逃亡前日「変わった様子なかった」

ゴーン氏の複数の知人によると、同氏は保釈中、厳しい規則をしっかりと守っていた。会った人の名前を1人1人忠実に書き留めて報告していたし、決められた電話しか使用するのを許可されていなかったため、別の電話の画面を見ることすら拒否していた。保釈の規則に違反したとして非難されることを避けるためだった。

ゴーン氏は逃亡計画を親しい友人にさえ隠していた。「彼が日本を去る前日に会ったが、普段と変わった様子はなかった」と友人の1人は話す。

日本の伝説的な犯罪者の1人は、3億円事件の犯人だ。1968年、彼は警察官に変装し、現金輸送車を盗んだ。日産はカルロス・ゴーンが3億ドル(日本円で約300億円)を違法に使用したとし、民事裁判でカルロス・ゴーンを訴え、可能な限り使われた金を回収するつもりだ。ゴーン氏の驚くべき逃亡は、「300億円事件」と呼ぶことができる。

一連の逃亡劇がどうしておきたのか、そして、政府はこれについてどう考えているのか。関係者が一様に口をつぐんでいるさまは異常である。世界は日本からの説明を求めている。
参照元:ゴーン逃亡に沈黙し続ける日本政府の「無責任」
各国の政府関係者はコメントしているのに
レジス・アルノー : 『フランス・ジャポン・エコー』編集長、仏フィガロ東京特派員

2020/01/05 5:35 東洋経済オンライン









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橋下徹・元大阪市長のその後の活動状況



最近のニュースで橋下徹が名誉棄損で損害賠償を求めた訴訟で敗訴した。


橋下元大阪市長の敗訴確定 ツイッター名誉毀損訴訟
2019.9.26 17:40 産経新聞

ツイッターの投稿で名誉を傷つけられたとして、橋下徹元大阪市長が有田芳生参院議員に500万円の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(山口厚裁判長)は橋下氏の上告を退ける決定をした。19日付。橋下氏の敗訴とした二審判決が確定した。

 一、二審判決によると、2人は2012年ごろから、週刊誌記事などを巡りネットで応酬。有田氏は2017年、橋下氏が情報番組に1回だけ出演して降板させられたと投稿した。橋下氏はこの投稿で精神的苦痛を受けたと主張していた。

 二審大阪高裁は、橋下氏がツイッターなどで繰り返していた有田氏に対する侮蔑的な投稿と比べ、有田氏の投稿は「適当と認められる限度内」と判断。一審大阪地裁と同様、橋下氏の請求を棄却した。

 有田氏は26日、東京都内で記者会見し「突然訴えられて大きな負担を感じていた。勝訴が確定してうれしい」と話した。


橋下徹については以前、ラグナを蠍座に設定している。


現在、トランジットの土星は射手座から8室にアスペクトし、木星は蠍座から8室の支配星にアスペクトして、8室にダブルトランジットが形成されている。


ヴィムショッタリダシャーは、ラーフ/木星期だが、木星のディスポジターの水星は8室の支配星であり、また木星はウッタラパールグニー(太陽)に在住しているが、支配星の太陽は8室に在住している。


8室の象意がダシャーとトランジットで何重にも確認できる。


このマハダシャーのラーフ期だが、ラーフは5室に在住しており、ディスポジターの5室支配の木星は11室に在住している。


従って、メディアに出演したり、元大阪市長としての肩書き(11室)を生かして、文化人として活動している。


政治について論評する自らの看板番組も持つに至っている。



従って、著名人となって、自らのネームバリューで講演料や番組出演料など多くの収入源を持つ成功者としての人生を歩んでいるが、木星にはケートゥがコンジャンクトしており、ケートゥは失望や思い違い、寂しさ、諦めを表わしている。


独裁的な大阪府知事、大阪市長として力を振るったかつての栄光と比べると、今の立場は、現役を退いた評論家の生活である。


橋下徹氏、政界復帰を否定「もうオジイは引退」
2019年4月8日13時11分 日刊スポーツ

大阪維新の会前代表の橋下徹元大阪市長(49)が8日、フジテレビ系の情報番組「とくダネ!」(月~金曜午前8時)に生出演し、政界復帰を否定した。政界への復帰について問われると「僕が出たら、とにかくダメなんですよ。今は維新の実績を評価されたんです。松井さん、吉村さんのキャラクターでどんどん伸びていっている。もうオジイは引退なんですよ」と話した。

橋下氏は15年の大阪都構想の賛否を問う住民投票で敗れ、同年末に大阪市長を退任して政治家を引退。7日投開票の「大阪ダブル選」では、市長選は大阪維新の会代表で新人の前知事松井一郎氏(55)、府知事選は大阪維新新人の前大阪市長吉村洋文氏(43)が大勝した。

維新のダブル勝利で大阪都構想実現へ2回目の住民投票実施に向け、橋下氏は「2回目? 勝つまで、何度でもやったらいいんですよ。過去の政治を否定しながら将来へ向かって行くもの」と主張。住民投票を実施するには協定書を決定した上で、府市両議会の承認を得る必要がある。大阪市議会議員選挙では過半数に達しなかったことから、他党の協力が必要となる。「あとは公明党次第。公明党候補がいる関西の衆院選挙の6区すべてに、大阪維新の会のエース級メンバーを立てる。もう準備はできてる。戦闘態勢に入っています」と話し、ダブル選勝利を「いまは第一幕です。第二幕は公明党を壊滅させるところまでやります。そうすると、日本の政治構造が大きく変わります。自民党との協力が公明でなく、もしかすると維新となって、憲法改正の方に突入していく。公明党どうするかですよ」と戦略を語った。

公明党との話し合いがまとまらない場合について「個人的な意見ですが」としながら「刺客」も示唆した。「昨日の会見で松井さんは(市長選任期の)4年で辞めると言い切った。吉村さんの性格からして、次に衆院選になったら吉村さんは出ますよ。ガチンコでやったら、勢力図が変わって憲法改正って話になるかもしれない。これは日本の大きな別れ道になりますよ」。

次期衆院選の「エース級候補」の中に自らが入っているかどうかは明言せず、あらためて国政進出を問われると「僕はダメ。遠心分離機ですから、みんな人が離れていっちゃう」と話し、番組出演者から「今回(ダブル選)の結果を受けて、ちょっとはウズウズしないのか?」との質問に「ちょっとは政治を知っているので、(政治評論家の)田崎史郎さんの代わりに(番組に)呼んでください」と笑いを取り、かわした。


木星から見ると、12室支配の太陽が10室に在住し、11室支配の月と相互アスペクトし、土星からアスペクトされている。


今現在も「大阪維新の会」に所属し、政治に関係する仕事をしているが、自分自身は議席を持ったり、現役の政治家としての立場を持っていない。


つまり、12室支配で10室に在住する太陽は、政治の世界から引退した政治活動家であることを表わしている。



ラグナロードで10室支配の水星は9室に在住し、3、8室支配の火星と相互アスペクトし、3-10の絡みが確認出来る為、これが現在の政治討論番組での司会者としての活動を表わしている。


番組のスタンスとしては、現在の政治状況を分析し、政策について提言を行なったりする内容であり、それが水星に火星がアスペクトしている意味である。



あるいは、twitterなどで盛んに政治について提言を行なっているが、そうした活動を表わしている。



火星は司令官、命令を表わしており、番組は単なるエンターテイメント番組ではなく、政治に対して提言を行なう番組である。



火星期の前は、月期だが、月から見てラグナロードの木星が10室に在住し、10室の支配星にアスペクトしている為、月期には、弁護士として活動をしていた。



問題は、次のラーフ/土星期であるが、土星は、マハダシャーロードのラーフとは絡んでおらず、11、12室支配のマラカで2室で減衰し、3、8室支配の金星とコンジャクトしている。



土星は月から見て、2、3室支配のマラカで、6、11室支配のマラカの金星とコンジャンクトしている。



蠍座ラグナで正しければ、ラーフ/土星期は、2021年5月~2024年3月辺りである。



ラーフ/木星期は、アンタルダシャーの木星が、マハダシャーのラーフと絡んでおり、特に問題なく良い時期である。



火星期におけるアンタルダシャーの土星期は、土星が火星から見て6室で減衰している為、敵を粉砕するという象意を持っていた。



然し、ラーフ/土星期には、ダシャーラグナからは、そのような象意は表していない。



一つ考えられる象意としては、3、8室支配の金星が、11、12室支配の土星と2室でコンジャンクトしている為、芸能活動、健康問題などで出費が考えられるということである。



例えば、新しく起ち上げる番組で、番組出演料などのギャラの問題で揉めるかもしれない。



土星はラグナから6室で減衰している為、激しく闘争すると考えられる。



ラーフ/土星期には金銭トラブルが予想されるが、持ち前の勝負強さを発揮して、困難を克服するのではないかと考えられる。




橋下徹に関しては、出生時間が分からない為、まず蠍座ラグナであることを特定して、ラグナでルチャカヨーガを形成し、10室支配の太陽にアスペクトする火星期を政治家として最も力を発揮する時期と考えた。



その後、マハダシャーラーフ期になると、ラーフは5室に在住しており、5室は10室から見た8室であるため、政治活動は終わりを遂げると考えた。



実際、2012/2/3付の『橋下徹現象について』の中で、以下のように予想した。



(略)然し、敗北したとしても、基本的にマハダシャー火星期は2015年夏頃まで続くのであり、この時期までは、パンチャ・マハープルシャ・ルチャカヨーガが発動して、彼は政治力、影響力を維持し続けると思われる。

然し、その後は、マハダシャーラーフ期に移行し、ラーフは10室支配の太陽と絡んでいないため、この2015年夏までで彼の政治活動は終わりを告げると予想される。

その後、ラーフはプライベートを表す5室に在住しているが、ラーフは5室の支配星のように振る舞い、5室支配の木星からアスペクトされている。

従って、政治を引退した後の彼は、自分の子供たちと楽しく過ごしていくのかもしれない。

ラーフは完全に吉星化しており、決して悪くはない人生である。

(2012/2/3付の記事『橋下徹現象について』より引用抜粋)


5室に在住するラーフは、2、5室支配の木星からアスペクトバックされており、マハダシャーラーフ期において、橋下徹は、元大阪市長としての肩書きを生かした文化人、評論家として活動している。


こうした予想がその通りになったことは蠍座ラグナであったことが正しかったことが証明された瞬間であった。


これは予測の成功事例の一つとなった。



今後、更に見ていきたいことは、アンタルダシャーの推移が予想通り展開するかということである。



特にマハダシャーのラーフは5室に在住して5室の支配星からアスペクトバックされている。



これを吉星として扱うか、これを凶星として扱うかで、その後のアンタルダシャーの解釈も変わってくる。



その辺りが今後、検証していきたいポイントである。




橋下徹が世界経済フォーラム(ダボス会議)のヤンググローバルリーダーの一人に選出されたのは何故か?


橋下徹は、2009年に世界経済フォーラム(ダボス会議)のYoung Global Leadersの1人に選出され、同年10月に総務省顧問に就任している。


ヤング・グローバルリーダーとは何かと言えば、自国の経済に市場原理を導入し、国家のインフラや国営事業などを民営化し、ウォール街に利益誘導することに最も貢献した人物が選出されるのである。


つまり、ウォール街が世界統一政府を作り上げることに最も貢献した注目すべき新人に与える称号が、ヤンググローバル・リーダーである。






橋下徹は、マハダシャー火星期に大阪府知事に就任し、独裁者として台頭し、市場原理主義的な政策で改革を断行した。


これは火星がラグナでルチャカヨーガを形成している為である。




そして、ナヴァムシャやダシャムシャのラグナに火星が在住しているが、ダシャムシャのラグナに火星が在住している配置から、この時期に独裁者として、既存の秩序の破壊者として、力を振るったのである。


その時、大阪府の人員削減、不採算事業の民営化など、市場原理の導入による改革を行なった。


それらは破壊の仕事である。



そして、注目すべきなのは、橋下徹の10室支配の太陽が双子座8室に在住している配置である。


これは私が常日頃から言っているように双子座はウォール街の金融財界人を表わす星座である。


もちろんその中には米国のホワイトハウスに何人もの閣僚を送り込んでいるゴールドマン・サックスのような投資会社も含まれる。


ゴールドマン・サックスが日本の郵貯資金を奪うために日本の郵政事業の民営化を推進していたということはよく知られている。



橋下徹の10室支配の太陽が双子座8室に在住する配置は、ウォール街の金融財界人のために政治を行なうことを意味しているのである。


それで市場原理主義の導入、民営化を行ない、それが予定調和的にウォール街に利益誘導することにつながったのである。


直接的に利益誘導したのではなくても思想的な面で貢献したのであり、市場原理を導入したことでウォール街の金融資本とつながる通路を開いたのである。


本人が意識していなくても、そのような結果につながったと言える。



それで、世界経済フォーラム(ダボス会議)のヤンググローバルリーダーの一人に選出され、日本の総務省顧問に就任して、日本の国内に対して、力を振るう資格を得たのである。


ヤング・グローバルリーダーに選出されることは、フリーメーソンにおけるイニシェ―ションの儀式のようなものである。


巨大な力が与えられ、以後、影響力が倍増する。



橋下徹のラグナでルチャカヨーガを形成する火星が10室支配で双子座8室に在住する太陽にアスペクトしていることがポイントである。


この火星が破壊の力を使って、ウォール街の金融財界人に貢献したのである。



橋下徹自身は、蠍座ラグナで水の星座であるが、ここで一つのパターンがあることが理解出来る。


水の星座というのは、風の星座に駆逐され、支配されてしまう。


これが春分点が水瓶座に移行していく過程で起こっていくことである。



伝統社会、封建社会の価値を体現する水の星座が、風の星座の価値のために働いてしまうという卑屈なパターンがあるのである。


その卑屈なパターンが橋下徹のチャートにもよく現れている。



伝統社会、封建社会の価値を体現する蠍座ラグナであるにも関わらず、ウォール街の支配者たち(8室)に仕える政治を行なったということである。


そのパターンが、ラグナロードの月が12室双子座に在住する安倍晋三や小泉進次郎のチャートにも表れている。



本来、ラグナの性質として、純粋に水の星座の人々であるにも関わらず、ウォール街などに利益誘導してしまうのは、水の星座から見た8室や12室などのドゥシュタナハウスの風の星座に惑星が在住するなどして、非常に屈折したチャートを持っている場合である。


そのような場合、自分の支配者に貢いで支配されることを望んだり、非常にマゾヒスティックな屈折した行為を行なうのである。



そういう人たちは、水の星座の人々であるため、日本人からポピュリズム的な人気を獲得し、独裁的な力を使って、日本人にとっては良くない、日本の国益にとっては全く不利益な改革を断行してしまうのである。



このようなパターンが何度も繰り返されている。



ポピュリズム的な人気を博す水の星座の政治家が、日本の国益にとっては不利益な改革を断行し、風の星座の価値を体現するウォール街の金融財界人に利益誘導してしまうのである。




小泉純一郎においても然り、橋下徹においても然りである。安倍晋三や小泉進次郎においても然りである。



それらの人々に共通するのは、ラグナは水の星座で、日本国民には人気があることである。



そして、火星が非常に強く破壊の仕事を行なうことが出来るということである。



それらの人々の多くは、ラグナが水の星座で、日本人の共感を誘ったり、日本人の感情に訴える力を持っている。



然し、風の星座であるドゥシュタナハウスであり、モクシャハウス(解脱)でもある8室や12室に惑星が在住しており、自らウォール街の金融財界人に貢いでマゾヒスティックに振る舞うのである。




そして、その行為を世界統一政府を作るための犠牲とか奉仕などと意識的には考えていないかもしれない。




彼らは、無意識的に日本の国家を瓦解させて新しく出来るウォール街の金融財界人がつくる世界統一政府の中の日本管理責任者になろうとしているのである。



そして、世界統一政府の中の高級官僚の一人として日本人に君臨するのである。



米国に留学して、米国のウォール街の金融財界人や政治指導者たちと交流した日本人は、そうした華麗な人々の世界の方に憧れてしまい、日本の大衆は、馬鹿で管理する対象だという感覚に陥ってしまうのである。



完全にウォール街の金融財界人の方を向いてしまい日本人の方を向かなくなってしまう。



然し、そうした行為を無意識的に行っているのではないかと思うのである。




例えば、小泉純一郎は、自分の郵政民営化を天文学者のガリレオ・ガリレイが唱えた地動説に例えて、真実は曲げられないとでも言うかのように郵政民営化を問う解散総選挙を行なったが、郵政民営化し、日本の300兆円の郵貯資金を日本の国民の為に使わずにウォール街の金融財界人に貢ぐことを世界(世界統一政府)への貢献だと考えるように教育されていたと考えられなくもない。



然し、最近の小泉純一郎は、原発の廃止を盛んに主張しており、自分が総理大臣の時に原発は安全だと聞いていたが、それは嘘だったなどと、今頃になって主張している。



こうした小泉純一郎の最近の様子を見る限りでは、やはり彼は意識的にウォール街に利益誘導して、ウォール街の計画に貢献したというよりも、よく分からなくてウォール街に利益誘導してしまったとしか考えられない。


つまり、自分が何をしているかよく考えずに行動してしまったということである。




馬鹿とトンカチは使いようという言葉があるが、力を持っていて、破壊する力を持っている人は、その国家の政治体制や経済構造などを大きく変化させることに役立つ道具であるということが出来る。



日本の大衆から人気があって何をしても批判されないポピュリズム的政治家は、ウォール街にとっては、日本の経済体制に市場原理主義を導入するのに都合のよい道具である。



彼らは一つの災害であるとも言える。



ナオミ・クラインが災害時の緊急事態に便乗して、その国の政治経済体制に市場原理を導入したりするウォール街の金融財界人の手口を暴いているが、それと全く同じである。


















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ZOZOタウン前澤社長の身売りについて



ヤフーがZOZOタウンを買収し、前澤社長が退任するとニュースが伝えている。


ヤフー、ZOZO買収へ=最大4000億円、ネット通販強化-前沢氏が孫氏に打診
2019年09月12日21時19分 JIJI.com

ソフトバンクグループ傘下のヤフーは12日、衣料通販サイト「ゾゾタウン」を運営するZOZO(ゾゾ)を買収すると発表した。10月上旬にもTOB(株式公開買い付け)を開始。ZOZO株式の50.1%を上限に取得し、子会社化を目指す。買収額は最大4000億円の見通し。ゾゾタウンの顧客基盤を取り込み、インターネット通販大手の米アマゾン・ドット・コムや楽天に対抗する。

創業者の前沢友作社長は12日に辞任し、経営から退いた。前沢氏はZOZO株式の約37%を保有しており、うち約30%をTOBに応じ売却し、約2400億円を手にする。ZOZOはTOB後も上場を維持する。

 前沢氏はこれまで、米民間企業の月周回旅行に参加する計画を公表しており、記者会見では「宇宙に行く準備、トレーニングのため辞任を決めた」と説明した。一方で「ゼロから事業をつくり、再び挑戦したい」と述べ、新たな起業にも意欲を示した。

 記者会見には前沢氏と親交がある孫正義ソフトバンクグループ会長兼社長も登壇。「(前沢氏から)新しい人生を過ごしたいということで、会社をどうするか相談を受けた」と明かした。前沢氏が孫氏に企業売却を打診した形で、これをきっかけにヤフーによる買収がまとまったという。


前澤社長は、自身が取得する37%分の株式のうち30%をヤフーの株式公開買い付け(TOB)に応募し、自らは社長を退任し、経営から退くという。




ニュース記事によれば、前澤氏は、自身の保有する株式を担保にして、1600億円の借り入れを行なっている為、その借金返済の為に身売りをしたとの見方が広まっている。


現在、前澤氏が保有する株式の時価総額は、約2757億円で、ヤフーは、1株当たり2620円で買い付ける為、ヤフーが前澤氏から買い取る株式は2429億円相当となり、そこから1600億円相当を差し引くと、800億円超の現金が手元に残る計算となるようである。


以前、前澤氏のチャートは、蠍座ラグナに設定し、ラグナロードの火星と8室支配の水星が星座交換しているチャートを想定したが、今回の身売り劇は、そのラグナで正しいことを物語っている。




現在、トランジットの土星が2室射手座で逆行し、木星は現在、蠍座を通過中だが、まもなく、11月から射手座に入室する。(既に射手座入室の効果を発揮し始めている)


このため、土星は8室にアスペクトして、逆行して8室の支配星と絡み、木星は8室支配の水星とコンジャンクトし、8室にもアスペクトして、8室にダブルトランジットが生じている。


8室は不労所得、権利収入のハウスであるが、投資家などが株で儲ける場合、8室が強調されるが、特に8室が双子座で8室でダナヨーガなどを形成する場合、株式のキャピタルゲインなどで巨額の収益を得る配置である。


前澤氏は、今回、身売りと言われているが、経営が傾き始めたZOZOタウンを倒産する前に良いタイミングで、高値で売り抜けたとする見方も存在する。



何故なら株式を売却して総額800億円の現金を手にするからである。


前澤氏は、キャッシュフローもなく倒産する前に逃げたという辛辣な評価も聞かれる。


それでは、実際の所は、前澤氏はどのような状況にあるのだろうか?




前澤氏は、確かにトランジットを見れば、8室にダブルトランジットが生じており、8室では、ラグナロードの火星と11室支配の水星が星座交換して、1-11室のダナヨーガを形成し、ラグナロードの火星と9室支配の月もコンジャンクトして、1-9のダナヨーガを形成している。


従って、株式の売却益などの不労所得を得るタイミングである。



然し、ダシャーを見ると、現在、土星/ラーフ期であり、ラーフは損失の12室に在住している。


ディスポジターの金星は7、12室支配で11室で減衰し、土星からアスペクトされて傷ついている。


またディスポジターの金星は、月から見た場合でも12室(損失)の支配星である。



従って、前澤氏にとってはやはり、今回の身売り劇は、自分が経営する会社を失うという損失の物語だったのである。


マハダシャーの土星から見るとラーフは4室に在住しており、ディスポジターの4、11室支配の金星は3室で減衰している。


4室の支配星が3室に在住する配置は、自分の社長の椅子(玉座)を失う(3室=4室からの12室目)という意味である。




土星/ラーフ期になってから、前澤氏は、ZOZOの売上を拡大する為に「ZOZOSUIT」やプライベートブランド(PB)の商品を国内外で一気に拡大させようと野心的な目標を掲げたが、それらの企画は不発に終わったようである。

また2018年末に導入した会員制の割引サービス「ZOZO ARIGATO」は、ZOZOが出展手数料を割引して、有力ブランドの商品を10%引きで販売するというプランだったが、この値引きに「ZOZO」は大丈夫かと疑心暗鬼になり、有力ブランドのZOZO離れを引き起こしたという。


つまり、土星/ラーフ期になってから、前澤友作氏は、やること為すことが全て失敗に終わり、損失をもたらしたことになる。



DIAMOND ONLINEの記事によれば、以下のように記されている。



(略) 「前澤フルコミットで突き抜ける!」――。2018年4月に発表した中期経営計画で、前澤氏はこう宣言していた。そこでは、当時2700億円程度だった主力であるアパレルECサイト「ZOZOTOWN」の商品取扱高を、3年後に7000億円超に膨らまそうという野心的な目標が掲げられていた。そして、水玉模様で話題をさらった「ZOZOSUIT」で計測された個人別のサイズと、これに紐づいたプライベートブランド(PB)商品を国内外で一気に拡大させることで実現するとしていたのだ。

 だがふたを開けてみれば、スーツによるサイズ計測の件数は集まらず、PBも不発。中計は1年であっけなく撤回する羽目になった。19年3月期の連結売上高は当初1470億円を計画していたが下方修正し、1184億円で着地。PBでは125億円の赤字を計上した。

 PBの不発だけではない。18年末には、「ZOZO ARIGATO」と銘打つキャンペーンを突然発表し、出店ブランドの商品をZOZOの負担で、常時10%オフで販売すると宣言した。予告なく安売りされることに対して、有力出店ブランドの間では燎原の火のごとく不満が広がり、一部ブランドが撤退を決める“ZOZO離れ”につながった。そして、2019年4~6月期では、これまで順調に伸びていた年間購入者数がついに減少に転じた。(略)

(2019/09/13 06:00 『ZOZOをヤフーへの身売りに追い込んだ「前澤商法」の限界』DIAMOND ONLINEより引用抜粋)


野心的に色々な企てを計るが全てが空回りして失敗に終わり、損失につながっているのが分かる。


これは明らかに12室に在住するラーフの象意であり、12室のラーフは、色々企てるが、何ごとも成功せず、悶々とする時期である。


通常、この12室のラーフ期は、あれもやりたいし、これもやりたいとあらゆることに手を出すが、全てが中途半端で、何も成果を生まず、何をすればいいのか途方に暮れて悶々とする時期である。


つまり、前澤氏が身売りせざるを得なくなったのは、この土星/ラーフ期が引き金になったのである。



この土星/ラーフ期に前澤氏は、女優・剛力彩芽との交際の様子などをtwitterなどで発信し、批判を受けたが、ラーフのディスポジターは7、12室支配の金星だからである。



然し、その金星は減衰して、土星からアスペクトされている為にあまりよい結果に結びついていない。



その浮かれている様子が、メディアから批判を受けて、やがて交際の様子を公に示さないようになった。



前澤氏は、身売りの話を孫正義に2019年6月頃に持ちかけたようである。




その時に前澤氏は、「ZOZOを引退して新しい人生を送りたい」「月に行く」「彼女とゆっくり過ごしたい」と言ったそうである。



(略)同日朝に電撃的に発表された、ソフトバンクグループ(SBG)傘下のヤフージャパンによるZOZOの連結子会社化。同時に前澤氏の社長退任も発表された。

 夕方の記者会見には、前澤氏と親交が深いSBGの“総帥”である孫正義会長兼社長もサプライズゲストとして登場。孫氏によると、「ZOZOを引退して新しい人生を送りたい」「月に行く」「彼女とゆっくり過ごしたい」などと前澤氏から6月ごろに相談を受けたそうだ。孫氏はこの話をヤフーの川邊健太郎社長につなぎ、両社の協議が始まったという。

(2019/09/13 06:00 『ZOZOをヤフーへの身売りに追い込んだ「前澤商法」の限界』DIAMOND ONLINEより引用抜粋)


この時、既に土星/ラーフ期だが、ラーフのディスポジターである金星は、7、12室支配であり、12室支配は引退して、隠遁生活を送ることを表わし、7室支配は「彼女とゆっくり過ごしたい」という発言を物語っている。


12室は外国という象意があり、月に行くというのは12室の象意に近いものがあると考えられる。



従って、「ZOZOを引退して新しい人生を送りたい」「月に行く」「彼女とゆっくり過ごしたい」というのは、この時に前澤氏が抱いていた本音である。



結局、12室支配の金星が11室に在住して、11-12室の絡みが生じ、利益、利得、役職(称号)、評価を失うという結果につながった。






この土星/ラーフ期とは、マハダシャー土星期の最後から2番目のアンタルダシャーであり、マハダシャー水星期への移行期間、ダシャーチッドラに該当する。



前澤氏は、社長を退任して、次の人生に進むと公言しており、今は、そうした人生の転機を意味している。



ZOZOタウンは、一時1兆5千億円を超えた時価総額も2019年9月11日時点で、半値以下の6750億円に低迷しているとされる。



株式公開買い付けとは、市場に流通している株式より少し高値で、買い取ることを意味しており、前澤氏は、これ以上、株価を上げることを断念したということである。



まだZOZOタウンの株価が下がらないうちに株式公開買い付け(TOB)に応募することで、少しでも有利な価格で、株式を売却したということである。



その為、会社は失ったが、株式の売却益を確保することが出来た。



これは前澤氏の8室が強いためである。



然し、ダシャーを見ると、土星/ラーフ期の経験は、間違いなく損失を意味している。





(参考資料)



ヤフー、ZOZO買収を発表 前沢社長は退任 約4000億円
2019.9.12 09:09 産経ニュース

ヤフーは12日、衣料品通販サイト「ゾゾタウン」を運営するZOZOを買収すると発表した。10月上旬にZOZOに対して株式公開買い付け(TOB)を行い50・1%の株式を取得する。買収額は約4000億円。国内のインターネット通販市場の競争が激しさを増す中、買収で顧客基盤を強化し、先行するアマゾンジャパンや楽天を追撃する。

 ZOZOの創業者の前沢友作氏は同日付で退任。後任には沢田宏太郎取締役が就任した。

 12日夕方にヤフーの川辺健太郎社長や前沢氏が記者会見し、今回の買収について説明する。

 ヤフーのZOZOに対するTOBには、約37%の株式を持つ前沢氏も賛同しており、約30%分をヤフーのTOBに応募する。TOB後もZOZOは上場を維持する。

 ZOZOは800万人超の顧客を抱え、20~30代の若年層の利用が多い。ヤフーはZOZOの買収で顧客基盤を拡大し、物流網も生かしたい考えだ。国内のネット通販市場は拡大が続くが、アマゾンや楽天に加えてフリマアプリのメルカリなど新興勢力も伸びており、てこ入れが急務と判断した。

 一方のZOZOも、幅広いネットサービスを展開するヤフーとの資本提携によって顧客拡大を狙う。
参照元:ヤフー、ZOZO買収を発表 前沢社長は退任 約4000億円
2019.9.12 09:09 産経ニュース

ネット通販強化のヤフーと資金難のZOZO、思惑一致
2019.9.12 11:11 産経ニュース

ネット通販の強化を目指すヤフーにとり、ZOZOが持つ年間購入者800万人超の会員基盤は魅力的だった。ZOZOの株価が低迷した割安感もあった。一方、資金難にあえぐZOZOにとっても、買収提案は“渡りに船”で、両者の思惑が一致した形だ。

 ヤフーはソフトバンクが6月に子会社化。10月には、経営の多角化を狙って、Zホールディングスという名称の持株会社体制に移行する。重要課題の1つがネット通販だ。アマゾンは物流網に多額の投資をつぎ込み、盤石の体制で待ち受ける。楽天は携帯電話事業の参入をてこに事業拡大を狙う。フリーマーケットアプリのメルカリなどの新興勢力も成長している。

 ソフトバンク親会社のソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は「楽天を抜くのはいつだ」と発破をかけていたといわれる。ヤフーは8月、ネット通販の業績低迷を理由に、傘下のアスクルに対し、株主総会での社長解任という強硬手段にも打って出るほど追い詰められている。

 一方、急成長したZOZOは、平成30年1月に始めたプライベートブランド(PB)事業は、全身を採寸できる「ゾゾスーツ」を無料で配り話題を呼ぶも、実際の商品発注にはつながらなかった。有料会員向けの割引サービスは出店ブランドの離反を招いた。利用者の支払いを最大2カ月後とする後払い決済は販売代金の回収期間が長期化する要因となり、資金難に拍車をかけた。一時1兆5千億円を超えた時価総額も11日時点で、半値以下の6750億円に低迷している。(高木克聡)
参照元:ネット通販強化のヤフーと資金難のZOZO、思惑一致
2019.9.12 11:11 産経ニュース

ZOZOをヤフーへの身売りに追い込んだ「前澤商法」の限界
ダイヤモンド編集部,岡田 悟 2019/09/13 06:00

インターネット大手ヤフーが、アパレルECサイト大手ZOZOの買収を決めたと発表した。ZOZO創業者の前澤友作氏はトップの座を退き、経営の一線から離れることになる。一代でZOZOを築き上げた業界の風雲児への評価は高いが、近年は伸び悩み、トラブルも多発。“前澤商法”の限界を指摘する声があがっていた。(ダイヤモンド編集部 岡田 悟)

スーツが失敗、PBに代わる成長戦略もなく

ZOZO単独での成長は限界だった

 「社員は家族だと思って、21年間やってきました」――。

 9月12日夕、東京都内で開催された記者会見。社員について話が及ぶと、感極まって涙を流し、目元をハンカチで拭ったのは、アパレルECサイト大手のZOZOを一代で築き上げた風雲児・前澤友作前社長である。

 同日朝に電撃的に発表された、ソフトバンクグループ(SBG)傘下のヤフージャパンによるZOZOの連結子会社化。同時に前澤氏の社長退任も発表された。

 夕方の記者会見には、前澤氏と親交が深いSBGの“総帥”である孫正義会長兼社長もサプライズゲストとして登場。孫氏によると、「ZOZOを引退して新しい人生を送りたい」「月に行く」「彼女とゆっくり過ごしたい」などと前澤氏から6月ごろに相談を受けたそうだ。孫氏はこの話をヤフーの川邊健太郎社長につなぎ、両社の協議が始まったという。

 前澤氏を「経営者として、一人の男として大好き」「生き様が格好いい」などと誉めたたえた孫氏と、強く手を握り、肩を抱き合った前澤氏。会場は集まったZOZO社員らによる温かい拍手に包まれた。だが稀代の経営者同士のこと、単なる美談で済むはずがない。周到な打算に満ちたビッグディールだったと考えるべきだろう。

 まず、ZOZO単独での成長には限界があった。

 「前澤フルコミットで突き抜ける!」――。2018年4月に発表した中期経営計画で、前澤氏はこう宣言していた。そこでは、当時2700億円程度だった主力であるアパレルECサイト「ZOZOTOWN」の商品取扱高を、3年後に7000億円超に膨らまそうという野心的な目標が掲げられていた。そして、水玉模様で話題をさらった「ZOZOSUIT」で計測された個人別のサイズと、これに紐づいたプライベートブランド(PB)商品を国内外で一気に拡大させることで実現するとしていたのだ。

 だがふたを開けてみれば、スーツによるサイズ計測の件数は集まらず、PBも不発。中計は1年であっけなく撤回する羽目になった。19年3月期の連結売上高は当初1470億円を計画していたが下方修正し、1184億円で着地。PBでは125億円の赤字を計上した。

 PBの不発だけではない。18年末には、「ZOZO ARIGATO」と銘打つキャンペーンを突然発表し、出店ブランドの商品をZOZOの負担で、常時10%オフで販売すると宣言した。予告なく安売りされることに対して、有力出店ブランドの間では燎原の火のごとく不満が広がり、一部ブランドが撤退を決める“ZOZO離れ”につながった。そして、2019年4~6月期では、これまで順調に伸びていた年間購入者数がついに減少に転じた。

 競合も力をつけ始めた。ネット通販大手の楽天もアパレルECに注力しており、JPモルガン証券の村田大郎シニアアナリストは、「楽天は、数値は非公表ながらZOZOの取扱高を凌駕しているとの指摘もある。ZOZOが自力で対抗していくのは難しかったのではないか」とみる。前澤氏も当然、そうした危機感をひしひしと感じていたようである。

「ZOZO以外から商品を引き上げて」

突如中止になった出店手数料の値引き

 「出店手数料を下げるので、ZOZOTOWN以外のECサイトから商品を引き揚げてもらえませんか」――。

 ヤフーとの資本業務提携の交渉が続いていた今年7月、前澤氏は自ら、ある有力セレクトショップの首脳を訪ねていた。

 複数のセレクトショップ関係者によると、前澤氏やZOZO幹部は「年末までのキャンペーン」などと称して、ZOZOに出店する有力ブランドに対し、ZOZO以外への出店を取りやめれば、出店手数料を値引きすると提案したという。ZOZOの出店手数料は商品の販売価格の20~40%とされており、値引き幅は出店者によって異なるが、手数料率を数%から10%程度下げると打診した。

 だが、ユナイテッドアローズ(UA)をはじめ有力セレクトショップはライバルながらも“横のつながり”が強い。この提案はZOZO ARIGATOの時と同様に、アパレル関係者の間ですぐさま共有された。「ZOZOは大丈夫か」とセレクトショップ側が疑心暗鬼になり回答を保留している間に、この話はいきなり「中止になった」とZOZO側から連絡があったという。あるセレクトショップの関係者は、「前澤氏の思い付きだったと聞いている」と打ち明ける。

 加えて前述の“ZOZO離れ”のみならず、今年2月に前澤氏がツイッターでアパレル業界の問題点をあげつらった投稿が、“炎上”したこともあり、ZOZOというよりは前澤氏に対する出店者側の不信感は根強かった。

 ZOZOの草創期に前澤氏のビジネスを支えたのに、成長に伴って増長するZOZOや前澤氏に振り回されるようになった状況に対して、「今回の前澤社長の退任で、ようやく禊(みそぎ)が済んだということだ」と吐き捨てるアパレル業界関係者さえいるほどだ。

 そんなZOZOが、「会社の仕事をしていないどころか、ガバナンス上の問題の発生源である前澤氏がいる以上、投資家が株を買い増しできない」(市場関係者)とまで酷評された前澤氏を切り離し、ヤフーが持つ膨大な顧客との相互送客ができれば、新たな成長の機会が得られるというわけだ。

借金の担保だった前澤氏の保有株

ヤフーへの売却で借金返済か

 また、今回の買収劇で前澤氏が大量の株を売却することに対して、前澤氏個人の資金繰りとの関連にも注目が集まっている。

 「借金でクビが回らなくなったなどということは、一切ありません」――。記者会見で前澤氏は、顔をこわばらせて強調した。

 ZOZO創業者にして大株主である前澤氏は、公開済み株式の36.76%に当たる1億1222万株を保有。今回、ヤフーに対して30.37%分の9272万株余りを売却する予定だ。

 ただし前澤氏は、保有株のかなりの部分を担保とし、UBS銀行など複数の金融機関から借り入れをしている。ピーク時の今年2月には、保有株に占める担保の割合は9割弱に上っていた。その後、趣味である現代アート作品をオークションで売却するなどしており、担保比率は直近で6割弱に低下していることから、借り入れの返済をしていたとみられている。

 前述のように、前澤氏は自身の借り入れとヤフーへの株式売却の関連を強く否定している。ただ、前澤氏の盟友として知られる堀江貴文氏は、経済ニュースサイト「NewsPicks」のコメントで、「前澤さんの株担保融資がそろそろ売り条項に抵触しそうなので売るって感じでしょうかね」と独自の“解説”を披露している。ヤフーへの株式売却で前澤氏が得た資金の一部は、借り入れの返済に使われることは間違いなさそうだ。

 しかも、前澤氏の保有株式の時価総額は、9月12日時点の終値(2457円)ベースで約2757億円。このうち担保に入っているのは約1600億円分だ。ヤフーの公表したTOB価格は1株当たり2620円なので、ヤフーが前澤氏から買い取る株式は2429億円相当となる。単純計算すると差し引き800億円超の現金が前澤氏の手元に入ることになる。

 また今回の合意では、前澤氏は6.29%の株式の保有を続けることになるが、ヤフーは前澤氏の株式をすべて取得したい意向だ。希望に応じてこちらも売却すれば、さらに500億円強が手に入る計算だ。

 もちろん、前澤氏自身が代表取締役として仲間と始め、育て上げた会社であり、株の売却に伴う創業者利益が否定されるべきではない。

 ただ、上場してからの株式の扱いは、数多くのステークホルダーに影響する。前澤氏が株を担保に多額の借り入れをしていたことは、経営者としての倫理が問われていた。こうして得た資金の使い道について、前澤氏は記者会見で、「普通の人のローンと一緒。(金額の)桁が違うだけ。宇宙旅行によって得る体験が役立つかもしれないし、価値が上がっている現代アート作品もある」などと主張している。

 加えて、宇宙旅行とアート作品への支出を合計しても、担保価値の相当額に届かないと指摘した記者に、「何を買ったのかここで全部言え、ということか」と強い口調で反論し、そのまま会見を終えた。

 ある意味で前澤氏の借金問題を解決することになった、今回の電撃的な買収の発表。ある市場関係者は、「前澤氏にとって完璧な、非常に、非常に素晴らしいイグジット(売却)だ」と皮肉交じりに誉めたたえた。
参照元:ZOZOをヤフーへの身売りに追い込んだ「前澤商法」の限界
ダイヤモンド編集部,岡田 悟 2019/09/13 06:00









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カイリー・ジェンナー -史上最年少ビリオネアのダナヨーガを検証する -



カイリー・ジェンナーというモデルが21歳で、資産1000億円を築き、フォーブスの長者番付で、史上最年少のビリオネアに輝いたと報じている。




当然、強力なダナヨーガが形成されていることが予想されるが、実際、どのような配置になっているのか。


インスタの女王が、21歳で資産1000億円を築いた驚きの手腕とは
女子SPA! 20190414 1545

先日発表されたフォーブスの長者番付で、史上最年少のビリオネアに輝いた、モデルのカイリー・ジェンナー。

 わずか21歳にして築き上げた彼女の資産は、なんと9億ドル(約1010億円)。FacebookのCEOマーク・ザッカーバーグですら、最年少ビリオネアになったのは23歳のときというから、彼女のスゴさがどれだけのものかわかるでしょう。

 そんなカイリー・ジェンナーは、生まれた家も21年間の人生も、とにかく規格破り。ビリオネアになるまでの彼女の華麗なる人生について紹介しましょう。

◆五輪金メダリストの父×タレントの母を持つセレブ家庭に誕生

 カイリー・ジェンナーは、陸上競技のオリンピック金メダリストであるブルース・ジェンナーを父に、タレントのクリス・ジェンナーを母に持ち、正真正銘のセレブ家庭に生まれました。

 しかもカイリージェンナーと2歳上の姉、ケンダル・ジェンナーの異父姉は、パリス・ヒルトンの友人としても有名なお騒がせセレブ、キム・カーダシアンと、とにかく家族の面々がどれも華やかです。ちなみに、キム・カーダシアンは過去に「最もウザい」セレブランキング1位を獲得しています。

◆テレビ番組で世界一有名な一家に

 カイリー・ジェンナーが全米に一気に知られることになったのは、2007年から始まった、カーダシアン一家のリアルな生活を描いたテレビ番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』。

 キム・カーダシアンの妊活から、父ブルース・ジェンナー(現、ケイトリン・ジェンナー)が女性として生きることをカミングアウトするなど、セレブファミリーが巻き起こすハチャメチャな展開とゴシップっぷりに、世界中が夢中に。

 今では170カ国以上で放送され、シーズン15まで続く人気番組となり、世界一有名なセレブ一家となったわけです。

◆自身のコスメブランド「カイリー・ジェンナー」を発表

 様々なセレブイベントに登場するようになったカイリー・ジェンナーは、2015年にリップキットを発売。2016年に「カイリー・コスメティックス」という名前で、自身のブランドを正式にローンチしました。

 百貨店での販売や広告出稿に頼らず、インスタグラムを駆使して販売すると、ブランド立ち上げからわずか1年半ほどで、4億2000万ドル(約462億円)を達成。同世代の女性たちから爆発的な人気を得て、彼女の実業家としての地位も一気に押し上げる結果になったんです。

◆20歳で出産、ママに!

 その後、カイリー・ジェンナーは20歳という若さで2018年2月、第一子となる女の子を出産。

 その出産お祝いにラッパーの恋人、トラヴィス・スコットから、100万ドル(約1億円)はすると報道されるフェラーリもらったことを自身のSNSで紹介しています。

 身近な人がとことんセレブ揃いで、彼女の人生そのものがまるで映画のストーリーのよう。華麗すぎるカイリー・ジェンナーは、これからもますますセレブ街道を突っ走っていくのでしょうか。

<文/佐藤まきこ>

【佐藤まきこ】

女性誌のエディターやファッションビルの広告・プロモーションのプランナー、コピーライターとして長年経験を積み、フリーランスのエディター・ライターへ。ハワイ在住。Instagram:@hawaii_milestone



まず、出生データは、アストロデータバンクで、AAとして提供されており、信頼できるデータである。



出生図を作成すると、射手座ラグナで、ラグナロードの木星が2室の支配星である土星と星座交換して、1-2のダナヨーガを形成している。






5室支配の火星が11室に在住して、5-11のダナヨーガを形成しているが、8室支配の月が同室して、チャンドラマンガラヨーガを形成している。



この月と火星のディスポジターである金星は、月からみてラグナロードで11室に在住し、9室支配の水星とコンジャンクトして、1-9、1-11、9-11のダナヨーガを形成している。



同室するラーフは、月からみてケンドラとトリコーナの支配星とコンジャンクトすることで、ラージャヨーガを形成している。




ポイントは、ラグナと月からみた11室の強さで、11室で強力なダナヨーガが形成されていることである。



そして、チャンドラマンガラヨーガといった富のコンビネーションの存在も重要であり、こうしたダナヨーガには8室の支配が参加しているケースが見られた。



8室の支配星は、不労所得、相続を意味する為、富を獲得することの中で、8室の象意を経験する場合があるということである。



土星/水星期


資産1000億円と報じられた2019年4月14日、ダシャーは土星/水星期である。



土星は2室支配で4室に在住し、1、4室支配の木星と2-4の星座交換をしているが、1-2のダナヨーガを形成している。



アンタルダシャーの水星は月から見て9室支配で、ラグナロードの金星と共に11室で、1-9、9-11、1-11のダナヨーガを形成している。



他には特にたいしたダナヨーガはなく、マハダシャーの土星、アンタルダシャーの水星共にナヴァムシャでは特に顕著なダナヨーガは見られない。






ダシャムシャでは土星はヨーガカラカで3室に在住しているが、特にダナヨーガを形成しておらず、但し、アンタルダシャーの水星は2、5室支配で10室に在住して、ビジネスが上手くいく配置となっている。






シャシティアムシャ(D60)を見ると、土星は6、7室支配で12室に在住し、特にダナヨーガを形成していないが、アンタルダシャーの水星は、2、11室支配で5室に在住し、4、9室支配のヨーガカラカの火星と相互アスペクトして、2-9、9-11のダナヨーガを形成している。


月から見ても同様にラグナロードの火星は8室に在住し、2室に在住する11室支配の水星と共に2-8の軸で、1-11、2-11のダナヨーガを形成している。



そして、D11(Iyer)を見ると、8、11室支配の水星とラグナロードの火星が5-11室の軸で、1-5、1-11のダナヨーガを形成している。






通常のD11ではマハダシャーの土星はラグナロードで2室に在住して、ダナヨーガを形成しており、アンタルダシャーの水星は特にダナヨーガを形成していない。






従って、出生図でのダナヨーガの数と質、そして、D10やD11、D60での配置の良さがよく現れているようである。























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藤田田著『ユダヤの商法』復刻の理由



最近、日本マクドナルド創業者の藤田田氏の著作全6冊を復刊するプロジェクトが実施されたようである。


中でも『ユダヤの商法 世界経済を動かす』(1972年/KKベストセラーズ)は総計82万7000部を売り上げるベストセラーとなったようだが、中古市場で2万円の値に吊り上がってしまい、容易に入手できない本になっていた。




例えば、この本を座右の書にする実業家も多く、たかの友梨も愛読書として、この本を挙げている。


この伝説の書が復刊したのを目にした為、以前から読みたいと思っていた私は、思わず、Amazonでワンクリックで購入した。



(新装版)2019年4月25日 初版第一冊発行


私の動機としては、ビジネスに生かすというよりもユダヤ人の考え方を知りたいと思ったからである。


ユダヤ人の商人の考え方についての興味深い話が載っているのではないかと思えたのである。


実際、読んでみると、藤田田氏が学生時代にG.H.Q(連合国軍最高司令官総司令部)で通訳のアルバイトをしていた時にユダヤ人米兵の軍曹が、給料前に破産状態になった同僚に高利で金を貸して、給料日になると容赦なく金を取り立てて、取り立てが難しい時には配給物資を担保として巻き上げ、金の力で同僚たちを支配し、逞しく生きている姿に感銘を受けたことについて綴られている。

その軍曹は、車を二台も買い込み、軍曹であるにも関わらず、G.H.Q.の上層部以上の豪勢な暮らしぶりだったという。


その時以来、藤田田氏はユダヤ人に接近し、一緒にビジネスを行なうようになり、いわばユダヤ人商人の見習いに入り、ユダヤ人から商売のやり方を直に学んだのだという。


そして、ユダヤ人たちの商売のやり方から学んだ経験について色々綴っているのだが大変興味深い話ばかりである。


藤田田氏は、ユダヤ人貿易商たちとの取引で、身を立ててゆくが、ユダヤ人は契約を絶対守り、契約を守らない人間は信用しない為、ある時、納期に間に合いそうになかった品物を届けるのに赤字覚悟で、飛行機をチャーターして納期に間に合うように相手に届けたエピソードを記している。


藤田田氏は、ある時は損をしてまでユダヤ人との契約を守った結果、ユダヤ人商人たちから「銀座のユダヤ人」と呼ばれて、世界のユダヤ人から信頼されるようになったのだという。



この藤田田氏のチャートについて当然、興味が沸くが、チャートを作成してみて、獅子座ラグナではないかと思った。




何故なら、まず、最初の印象として、藤田田氏は、創価学会の池田大作に雰囲気が似ているのである。


おそらく池田大作は、獅子座ラグナである為、藤田田氏も獅子座ラグナである。


獅子座ラグナに設定すると、ラグナロードの太陽が7室に在住しているが、7室は貿易相手や海外の契約先を表わすハウスである。

そして、この太陽に12室支配(海外)の月がコンジャンクトしており、海外のビジネスパートナーを表わす配置である。


また海外のビジネスパートナーを表わすと共に海外との貿易で、しばしば出費をすることも表わしている。


従って、上述したようにある時は、契約を守るために損をするようなエピソードも経験したのである。



また獅子座ラグナにすると、ラーフ/ケートゥ軸が6-12室の軸に在住し、木星、金星、火星が6室から12室(海外)にアスペクトしている。


これは藤田田氏が、海外の取引先から受注した商品を納期に間に合うように奔走して、海外に船便や飛行機で送り届けることを表わしている。いわば海外の取引先に対するサービス(6室)を意味している。

とにかく、こうした納期を守り、約束を守る藤田田氏を世界のユダヤ商人たちは信頼したのであるが、これはこの6室に木星や金星など吉星が在住して、充実したサービスを提供したことを物語っている。


藤田田氏は、海外から色々な物を日本に持ちこんできた人物でもあり、日本マクドナルド、日本トイザラス(おもちゃ)、日本ブロックバスター(レンタルビデオチェーン)など、ヒット商品、ヒット事業を日本に持ち込んだ。


従って、創業者と言っても、純粋に新しいアイデアの事業を創業したというよりも、海外のアイデア、ヒット商品を日本にいち早く持ち込んだパイオニアであり、その本質は、輸入販売業者といった方がいいかもしれない。


つまり、藤田田氏の本質的な肩書きは、貿易商人である。


だからラグナから見た12室に木星、金星、火星などの惑星がアスペクトするばかりでなく、月、太陽から見ても12室に木星、金星、火星などが集中しているのである。


藤田田氏のビジネスにとって、海外とのやり取りというのは、欠かせないのである。



そして、藤田田氏は、意外にも太宰治と酒を酌み交わすような親交があったのは、6、7室支配の土星が4室蠍座(水の星座:酒場)に在住しているからである。






太宰治のラグナは蠍座ラグナであるから、この4室に在住する6、7室支配の土星の表示体になっている。




今、藤田田氏が脚光を浴びる理由


そして、今、藤田田氏の著作全6冊を復刊するプロジェクトが起こり、にわかに注目を集めているのは、何故かと言えば、現在、土星が射手座で逆行し、木星も蠍座で逆行し、牡牛座10室にダブルトランジットが生じているからである。


また月、太陽から見た10室にもダブルトランジットが生じている。


そして、土星は5室(出版)をトランジットし、また月、太陽から見た5室(出版)に土星と木星がダブルトランジットし、また土星と木星は、11室(高い評価)にもダブルトランジットしている。



藤田田氏は、既に亡くなっているのであるが、亡くなった後もダシャーが進行していたと考えると、現在、月/土星期である。


月から見ると、土星はラグナロードで10室に在住し、その土星に現在、木星と土星がダブルトランジットしている。






月と土星の組合せは、カリスマの組合せであることにも注目である。



またチャラダシャーを見ると、現在、牡牛座/射手座であり、牡牛座は10室(有名、高い地位)で、射手座は5室(出版)である。


そして牡牛座にはAmKとDKがアスペクトし、牡牛座から10室にはAKとPKが在住して、ジャイミニラージャヨーガを形成している。


ヴィムショッタリダシャーや、チャラダシャーでも、既に亡くなった藤田田氏がこのタイミングで、社会の注目を浴びる理由を示しているように思われる。




金星/土星期


藤田田氏は、1971年に日本マクドナルドを創業したのであるが、2000年頃からマクドナルドの業績が低迷し、2002年7月頃に業績不振や自らの体調不良などにより社長を辞任している。


この時期は、金星/土星期であるが、金星/土星期は、ウッタラカーラムリタによれば、王が乞食に転落する危険な時期とも言われており、この時期に藤田田氏が、業績不振や体調不良で社長を辞任していることを説明することが出来る。


この金星/土星の条件面について、もう少し精査が必要である。(この詳細なリサーチは今回は省略)



マハダシャーの金星は、3、10室支配で6室に在住し、ラーフ/ケートゥ軸や火星、土星と絡んで傷つけられており、この晩年におけるマクドナルドの業績低迷は、この配置が物語っている。



そして、藤田田氏は、2004年4月21日、心不全のため亡くなっている。






この時期は、金星/土星/ラーフ辺りである。



マハダシャーロードの金星は、マラカの6、7室支配の土星からアスペクトされ、土星は6、7室支配のマラカである。


そして、ラーフは12室に在住し、ディスポジターの月はマラカの7室に在住している。


12室は優先順位としては、マラカの次に死を表わすハウスである。




従って、もし藤田田氏が獅子座ラグナで正しく、またダシャーバランスが正しいなら、金星/土星期になってから、藤田田氏は、業績不振と体調不良、社長の辞任、そして、死も迎えたことになる。





為替(FX)や株式のトレードにおける損切りの考え方は、ユダヤ商人のビジネスに対する姿勢そのものである



私が、『ユダヤの商法 世界経済を動かす』を読んで興味深かったのは、以下の箇所(P.50)である。


辛抱よりは”見切り千両”

ユダヤ人は、相手の気持ちが変わるまで、辛抱強く待つ反面、ソロバン勘定に合わないと分かれば、三年はおろか、半年と待たないで手を引いてしまう。

ユダヤ人がある商売に、資金、人力を投入しようと決めたとすると、彼は、一か月後、二か月後、三か月後の三通りの青写真を準備する。

一か月経ち、事前の青写真と現実の間にかなりのズレがあったとしても、不安そうなそぶりや動揺はまったく見せない。どしどし資金と人力をそそぎ込む。

二か月経って、同じように青写真と実績の間に開きがあったとしても、ユダヤ人は一層補強投資をするだけだ。

問題は三か月目の実績である。

ここで青写真通りに行かない場合は、将来、商売が好転するというはっきりとした見通しがつかめない限り、思い切りよく手を引いてしまう。

手を引くということはそれまで注ぎ込んだ資金と人的努力を一切放棄してしまうことだが、たとえそうなったところでユダヤ人は泰然自若としている。商売はうまく行かなかったが、手を引くことで、ガラクタは一切背負い込まないですんだと考えて、むしろサバサバした顔をしているのだ。

ユダヤ人は、最悪の場合に三カ月で注ぎ込む資金は、あらかじめ予測している。その許容限度内の予算で勝負したのだから、クヨクヨすることはない、というのが彼らの考え方である。


「ダルマさん」は商売知らず

ところが、日本人の場合は大変なことになる。

「せっかくここまでやってきたのだから、もうひとふんばりしなくちゃ・・・・」

「今、ここでやめたら三か月の苦労が水の泡になる」

と、未練を残し、生半可に迷いながら商売を続ける。そして、結局、深みにはまり、再起不能のダメージを受けてしまう。

(略)



このユダヤ人の”見切り千両”の合理性は、FXや株の売買などにおける損切りの考え方と全く同じである。


しかも一定の損切り幅を決めて、その損切り幅を超えた途端に一切の感情に流されずに機械的に損切するという損切りルールの考え方と全く同じである。


FXや株のトレードにおいて、最も大事なことはこの損切りであり、損切さえしっかり出来ていて、防御さえしっかりしていれば、資金は増えていくと教えられている。


私自身、これは痛感しているが、素人は小さい勝ちを積み上げて、資金を増やしていくが、一度の大きな敗北を喫して、その全ての利益を失ってしまうのである。


それが素人の負けパターンであり、一度に全ての利益を吹き飛ばすリスクを損切りによって回避できれば、資金は増えていくのである。


ユダヤ人のビジネスに対する姿勢が、全くこの損切りの考え方と同じであることは非常に興味深い。


つまり、FXや株式のトレードに関しても、ユダヤ人商人と同じマインドを身に付ければ勝てるということである。


資本主義や株式市場を生み出したのがそもそもユダヤ人である為、これらを上手く扱う合理性もユダヤ人が有していても不思議ではない。


逆に日本人の場合、ダメなビジネスに見切りを付けられないで、再起不能のダメージを受けてしまうと、記されているが、これはFXや株式のトレードにおいて損切り出来ない人が損失を拡大して破産してしまうパターンである。



藤田田氏の著作の中で、最も有名なのは、『ユダヤの商法 世界経済を動かす』だが、この他にも『勝てば官軍』などの本も有名である。



資本主義を生み出し、世界経済を支配するユダヤ人のマインドや行動規範について知りたければ、これらの本はお勧めの本である。





【その他のエピソード】

藤田田氏が獅子座ラグナであることを物語るその他のエピソードがいくつかあるが、例えば、自分の息子たちに王様の名前を付けたことなどもいかにも獅子座らしいエピソードである。

藤田田氏には2人の息子がいるが、長男は、藤田元氏で、 次男は、藤田完氏である。

『ユダヤの商法』を書いた当時、成城大学1年と成城高校1年の息子(現在は、藤田商店の代表取締役、取締役副社長)がいて、長男に『元』(ゲン)、次男に『完』(カン)という名前を付けたが、これらは外国人には呼びやすい名前で、”ゲン”は英語で書くと、”Gen”で、将軍という意味であり、”カン”は、英語でカーンと発音し、”王様”を意味する。

藤田田氏の田(デン)という名前も外国人にとって呼びやすい名前らしく、そのことで随分得をしたといった話題の中で、外国人に親しみやすい名前を付けるべきだといった意見を綴っている。

獅子座は、”王室”の星座であり、自分を王様としてイメージする星座である。

そして、獅子座は子煩悩で、子供たちに自分の王様としての自己イメージを投影して、子供たちに王様の名前を付けたのではないかと思われる。

藤田田氏の出生図では、牡羊座や射手座、獅子座には全く惑星が在住していない為、せめてラグナは獅子座でないと、王様という自己イメージは生まれそうもない。

従って、獅子座ラグナで正しいと思われるのである。


またもう一つ、藤田田氏は、海外の悪徳商人から騙されて契約履行の直前に契約をキャンセルされ、損害を負わされそうになったことがある。

この時にケネディー大統領に手紙を書いて、この理不尽な商行為について直訴したようである。

ケネディー大統領は、商務長官を通じて、問題を解決するように指示し、場合によっては悪徳商人の海外渡航を禁じるような措置を取ることを伝えて来たという。

この大統領にまで直訴して、勝利を勝ち取った藤田田氏を海外のユダヤ人商人たちは、見直し、本物の信用を与えるようになったという。

このエピソードを読んで、更に獅子座ラグナで正しいと思われるのは、ラグナロードの太陽が7室に在住し、海外の契約相手に積極的にアプローチしていく配置であるが、7室の太陽は権力者を表わしているからである。

この配置が、ケネディ大統領のような権力者に自ら手紙を書いて、貿易問題の解決を直訴した配置であると言える。


最後に藤田田氏は、通訳をするほど、語学が堪能であったが、最低三か国語を話せることを推奨している。

もし獅子座ラグナだとすると、5室支配の木星にケートゥがコンジャンクトしており、語学の才能を表わしている。


このように様々な細かいエピソードを検討してみても、藤田田氏は獅子座ラグナで正しそうである。

後はナヴァムシャのラグナであるが、ナヴァムシャでは、木星と火星が高揚し、蟹座に惑星集中している。

創業社長の場合、2室が強調されるため、今回は、ラグナを双子座に設定してみた。ナヴァムシャのラグナの取り得る範囲は、牡羊座から射手座までである。

ナヴァムシャを双子座ラグナにすると、出生図のラグナは、マガーの第3パダである。



(参考資料)



なぜ今、藤田田なのか マック創業者の「金儲け書」復刊の訳
2019.04.13 07:00  NEWSポストセブン

 松下電器(現パナソニック)の松下幸之助、本田技研工業(ホンダ)の本田宗一郎、ヤマト運輸の小倉昌男など、名だたる大企業を一から築き、繁栄させた創業者たちに共通しているのは、決して人真似ではない独自の経営哲学や生き様を体現し続けたことにある。その類まれなるビジネスセンスやベンチャー精神は、今なお色褪せることなく著作物等を通じて語り継がれている。

 伝説的な名経営者といえば、この人も例外ではない。日本マクドナルド創業者の藤田田(でん)だ。

 東大在学中に高級雑貨輸入業の「藤田商店」を創業した藤田は、1971年に大手商社や食品メーカーを押しのけ、米国マクドナルドと合弁で日本法人「日本マクドナルド」を設立。東京・銀座の一等地、三越銀座店に1号店をオープンさせて以降、ハンバーガーという全く新しい食文化を瞬く間に日本中に根付かせた。その後、ファストフード業界を席巻するマクドナルドの躍進ぶりは周知の通りだ。

 藤田の略歴を記すと、「外資系企業を軌道に乗せただけでは?」と皮肉る向きもあろうが、日本での成功は単なる“米国流”の継承とは異なり独創性の高いものだった。

 藤田の生前、マクドナルドの広報部から依頼され2時間近くインタビューし、『日本マクドナルド20年史』に「藤田田物語」を書いたことのある外食ジャーナリストの中村芳平氏(近著に『居酒屋チェーン戦国史』がある)がいう。

「藤田さんは米国マクドナルドの創業者であるレイ・クロック氏に認められ、請われて合弁会社の日本マクドナルドを作ったのですが、その出資比率は50対50、しかもアメリカのアドバイスは受けるが命令は受けない、経営は日本人がやる──とエリアフランチャイズ(AFC)ではあり得ない日本優位の条件を呑ませました。日本マクドナルドは外資系ではなく“外枝系”(技術・ノウハウだけ提供を受ける)だ、と。

 それだけではありません。店名もアメリカ人の『マクダーナルズ』という発音は日本人には馴染まないとして『マクド・ナルド』に変えました。旧制松江高校の同級生を特攻隊で死なせた戦争経験世代の藤田にとって、決してアメリカの言いなりにはならず、日本発祥のハンバーガー店として成功させてみせるという強い意気込みがあったのです」

だが、そんな藤田は戦後GHQ(連合国軍総司令部)で東大法学部の授業料と生活費を稼ぐために通訳の仕事をした。そこで出会ったユダヤ人たちが兵隊の位は下士官以下、「Jew」と軽蔑されているのに金貸しをやり、贅沢な暮らしをしていたことに驚いたという。

 戦後国家の価値観が音をたてて崩れる中で、ユダヤ人は2か国語以上を話し、いつもたくましく生きぬいていた。5000年の民族の歴史のなかで、「金儲けの哲学」を確立してきたからだ。藤田はユダヤ人の兵隊たちと深く付き合うことで、「ユダヤの商法」を学んだ。東大2年の時、過分な外貨の割り当てを受けてヨーロッパに輸入に出かけたのが、藤田が輸入商社「藤田商店」を起業する原点だ。

 藤田は藤田商店を興そうとした時から、100万円を目標に、月々5万円という多額な貯金を始め、20か月で実現した。これが藤田を“銀座のユダヤ商人”に変えるのだ。

「藤田さんは『人生はカネやで!』と言ってはばからない人でしたが、『金儲けは目的ではなくチャンスを得るための手段』だとも話していました。

 藤田さんの発想の根底には“人間は裸で生まれて裸で死んでいく”という東洋的無常観が存在していました。つまり、どうせ裸で死んでいくなら今現在を精一杯生きることが、結果として金儲けにつながるんだという考え方です。人生は『仕事×時間=巨大な力』だと説いていました」(前出・中村氏)

 そんな“藤田流”経営の極意や金言が詰まった著書はこれまで数多く刊行されているが、中でも『ユダヤの商法 世界経済を動かす』(1972年/KKベストセラーズ)は総計82万7000部を売り上げるベストセラーとなった。近年は品切れ状態が続き、中古市場では2万円近い高値で取り引きされるほどだった。

 ソフトバンクの孫正義が高校生のころに『ユダヤの商法』を読んで感銘を受け、藤田に直接会いに行ったエピソードは有名だ。

 しつこく面会を申し込んでくる孫に根負けした藤田は、15分だけ対面し、「これからはコンピューターの時代だ。米国留学するならコンピューターの勉強をしなさい」と進言したという。この言葉をきっかけに、孫は事業家として現在の地位を確立するまでになったのである。

 そんな『ユダヤの商法』はじめ藤田田の名著6冊が4月12日に復刊(KKベストセラーズ)された。

「78:22の宇宙法則」「女を狙え」「口を狙え」「今日のケンカは明日に持ち越さない」「不意の客は泥棒と思え」……『ユダヤの商法』を開くと、Part1の項だけでもドギツイ見出しがずらりと並ぶ。

 しかし、なぜ今このタイミングで藤田田の著作を復刊することにしたのか──。KKベストセラーズ書籍編集部で復刊プロジェクトチームの統括にあたった山崎実氏に聞いた。

「いまの時代は中小・大企業問わず『正社員としての終身雇用』が難しい時代で、特に就職氷河期の40代以下の若者は自分の力で厳しいビジネス社会や人生を切り開いていかなければなりません。

 もちろん藤田さんが活躍された時代に比べれば、いまはモノが豊かにあって新しいビジネスのアイデアを持った賢い人たちもたくさんいますが、藤田さんのように常識を打ち破り、素早く行動に移すことのできる“突破力”を持ち合わせる人はそう多くありません。

 新しいビジネスで世界を変えたいとか、お金持ちへの夢を貪欲に描いている人は、藤田さんの著書の中から必ず“成功のヒント”を見つけ出せると思います。露悪的な表現も多々ありますが、藤田さんには大阪生まれのユーモアや人情味もありました。その愛情溢れる言葉やノウハウの数々は、現代のビジネスマンや起業を志す若者の心にもきっと刺さると信じています」(山崎氏)

 藤田田が2004年4月に亡くなって、今年でちょうど15年──。日本最大の外食チェーンと巨万の富を築いた伝説の経営者の“金儲け術”に心酔して、第二の藤田田、はたまた孫正義が次々と登場すれば、日本の経済界も明るいのだが……。

(敬称略)
参照元:なぜ今、藤田田なのか マック創業者の「金儲け書」復刊の訳
2019.04.13 07:00  NEWSポストセブン

藤田田物語①手垢でボロボロに汚れた一通の「定期預金通帳」
凡眼には見えず、心眼を開け、好機は常に眼前にあり
中村 芳平
2019年04月03日 BEST TIMES

日本を代表する経営者たちが、むさぼり読んだとされる『ユダヤの商法』。その著者・藤田田に、誰よりも深く切り込んだのが、外食ジャーナリストの中村芳平氏だ。中村氏は1991年夏、日本マクドナルドから要請され、藤田田に2時間近くインタビューをおこない、原稿をまとめたものが「日本マクドナルド20年史」に掲載された。その藤田田物語を大幅加筆修正してお届けする第1回。

■金儲けは正義である

「東大出の異色の経営者」、「銀座のユダヤ商人」、「アントレプレナー(起業家)のアイドル」、「文明評論家」……。総資産1兆7000億円といわれる日本最大の外食チェーン、日本マクドナルド株式会社を率いる藤田田には、ただ単に外食チェーンの経営者にとどまらない、予言者的、警世家的な風貌がある。それに加えて、〝日本マクドナルド教教祖〟兼〝日本金儲け教教祖〟といった雰囲気がある。

 企業が興隆するのには、魅力ある人物の出現が第一だといわれるが、藤田田には成功する起業家の条件が備わっていた。

 日本マクドナルドのハンバーガーが、わずか20年という短期間のうちに、全国津々浦々で800店余を数える日本一のレストランチェーンに発展したのは、藤田田の企画力、行動力、決断力、経営力に加え、人間的魅力があったからである。

 日本は歴史的に「米と魚の食文化の国」であった。日本で丸い小型のパン(ハンバーガーバンズ)に牛肉のハンバーグステーキを挟んだハンバーガーが、爆発的にヒットするとは誰も予想していなかった。 

藤田はそんな常識が支配する日本でハンバーガービジネスを展開するのに、「文化流水理論」を採った。「文化というものは高きところから低きところに水のように流れる」、つまり知識や情報はすべて「上から下へ流れる」という理論だ。

「アメリカという日本より高い文化のある国で、ハンバーガーとポテトがはやっているのであれば、日本が黒髪とみそ汁と米の文化の国だとしても、将来は金髪の女の子がハンバーガーとポテトを食べていてもおかしくはない」(藤田)

 藤田はハンバーガービジネスを最初に展開する場所に、アメリカ側が主張する湘南海岸のロードサイド店をはねつけて、東京・銀座を主張し一切譲らなかった。銀座という日本文化を象徴する場所に出店することで、ハンバーガービジネスが日本中に流れていくと確信していたからだ。

 藤田は1971(昭和46)年7月、日本マクドナルドの第1号店を銀座三越店の1階にオープンした。

 たった22坪、テイクアウト(持ち帰り)専門の小さな店だったが、8月からスタートする歩行者天国(日曜・祝日)を味方につければ、爆発的にヒットすると読み切っていた。実際、歩行者天国が始まると、銀座通りにはビーチパラソルの花が咲いた。その下には折りたたみ式の丸テーブルと椅子が置かれて、公道がそのままマクドナルドの店舗として使われた。家族連れが買い求めたハンバーガーやポテト、コーラ、アイスコーヒーなどのセットメニューをトレーに載せて運び、テーブルに座って飲み食いした。

 一方ではジーパンやミニスカートに代表される若者たちが歩行者天国を闊歩、歩きながらハンバーガーとコーラを立ち食い、立ち飲みした。それまで立ち飲み、立ち食いは日本の食文化では行儀が悪いと、家庭や学校教育では道徳上、原則的に禁止されていた。

 だが、藤田はそういう常識を破壊し、「右手にコーラ、左手にハンバーガー」というアメリカン方式の新しい食スタイルを流行らせることに成功した。日本マクドナルドの銀座三越店は連日連夜行列ができるほどの繁盛ぶりで、翌 72(昭和47)年10月1日、日商222万円を記録し、マクドナルドの売上高世界新記録を打ち立てた。

 藤田はハンバーガービジネスで、日本的な食習慣に革命を起こしたのである。

 藤田はこのような成功体験を引っ提げて72年5月、自著『ユダヤの商法』(KKベストセラーズ刊)を世に問うた。

 それまで、日本人が最も苦手としたユダヤ人社会を題材にとり、世界経済を動かすユダヤ人の地下金脈や、ユダヤ人の政治力の実態に斬り込んだ。藤田は、「78:22の宇宙法則」、「首つり人の足をひっぱれ」、「女と口を狙え」、「懐疑主義は無気力のモト」といった全97項目から構成される『ユダヤの商法』で、金儲けの極意を明らかにした。

 藤田は「ユダヤ商法の原理原則の中にこそ金儲けのノウハウがある」と、喝破した。日本にマクドナルドのハンバーガーを導入し、それを成功させた快男児のことばであっただけに、そこには臨場感あふれる説得力があった。

『ユダヤの商法』を読んだ誰もがみな、マクドナルドのハンバーガーを初めて食べたときと同じような驚きと、カルチャー・ショックに襲われた。

 これを機に藤田は、稀代の起業家にして予言者、警世家、そして〝日本金儲け教教祖〟の座に就いたといっても過言ではない。『ユダヤの商法』は82万7000部売るベストセラーとなったが、現在では古本市場で高値をつけ、多くの読者からその復刊を待望されていた。

 藤田の素顔を探っていくと、原理原則に忠実なユダヤ教的合理主義者の面と、義理人情に厚い古風な日本人の面とが矛盾なく同居していることに驚かされる。怪物ぶりを発揮する反面、優しさを忘れないところに、藤田の人間的な魅力が感じられるのである。

■40年以上続けている定期預金

〝怪物〟藤田田は、手垢でボロボロに汚れた1通の「定期預金通帳」を、自らの生存を証明する唯一無二の「宝物」のように大切に保管している。

 預金通帳といっても40年以上前の1950(昭和25)年に発行された古いもので、現在の総合口座通帳のようにCD(キャッシュ・ディスペンサー)に挿入すれば残金を記帳できる便利な通帳とは異なる。

 小学生が国語の漢字の書き取り練習のときに、大きな四角のマス目のついたノートを使うが、藤田が大切にしている預金通帳もこれによく似た作りだ。通帳の1ページが大きな四角のマス目、12(1年分)~16に区切られていて、その一つひとつの枠内に、預金額が漢数字(算用数字併用)で「五萬円」と縦に書かれていた。預金額の下には銀行の受領印が捺してあった。

 藤田が住友銀行(現・三井住友銀行)新橋支店発行のこの預金通帳に月々5万円の貯金を始めたのは、50年のことだった。東大在学中の24歳のときのことで、この年、藤田はハンドバッグやアクセサリーなどを輸入販売する個人経営の貿易会社「藤田商店」をスタートさせた。藤田が貯金を始めたのは、藤田商店の設立がきっかけである。

 50年当時の5万円といえば、大金であった。

 そのころ、日雇労働者の1日の賃金が、「二個四」(〝100円札2、 10円札4〟で〝にこよん〟)という俗称のある手取り240円であった。すなわち25日間働いても、「240円×25日で6000円」にしかならなかった時代である。その時代に藤田は、日雇労働者の賃金8か月分以上にものぼる大金を毎月、定期預金していたのである。

 なぜこんな高額な貯金をするようになったのか。詳しくは後述するが、藤田はこの貯金通帳を初めに、最初の10年間は5万円、次の10年間は10万円、その次の10年間は15万円、つまり50年~80(昭和55)年の 30年間、毎月平均10万円をコツコツ貯金してきた。そして81(昭和56)年からは毎月10万円貯金していた。

 筆者が91(平成3)年夏にインタビューした時には40年以上にわたって10万円の貯金を続けていた。

 もちろん、50年に貯金を始めてから一度も休まずに続け、一度も引き出したことはない。

 それでは、藤田の定期預金は40年間でいくらになったか──。

 1年間が12か月だから、40年間といえば、12か月×40年間で480か月。その間に積み立てた元金の総額は、480か月×10万円で4800万円ということになる。これが毎年、複利でまわっていくわけだが、利まわり後の貯金額のトータルは、91(平成3)年4月現在で、なんと「2億1157万6654円」に達している。元金4800万円の5倍近い増え方である。

 参考までに計算してみると、藤田の定期預金が約1億2000万円になるのには30年かかったが、この2億1000万円余になるには10年間しかかかっていない。複利預金の増え方の威力をまざまざと見せつけられる思いである。

「この貯金については、毀誉褒貶があるんですよ。土地を買っておけば土地長者になっていたとか、株を買っておけばもっと儲かったとか、いろいろ言う人もおります。実際、長い間には、この金を引き出して使いたいという局面にも何回か遭遇しました。けれども、いったん下ろさないと決めたものを下ろしてしまったのでは、自分の負けなんですね。大変な克己心がいったことは確かです。でも、それを続けて来たことで、『藤田は約束を守る男だ』と銀行からも絶大な信用を得ています。私は、息子の元(現・藤田商店社長)に、『こ の貯金は、私が死んだあとも100年間続けてみろ』と、いっているんですよ。親、子、孫3代にわたって続けることになるかもしれませんが、そうすればどうなるか──。私のように粘り強い日本人がひとりくらいいても面白いではないか、と考えているんですがねぇ……」(藤田)

 毎月10万円ずつ100年間預金したら、複利でまわっていくらになるか──。今後、預金が1億円ずつ増える期間がどんどん短縮されていくのはわかるが、これを即答できる銀行マンはほとんどいないという。

 ともあれ、〝ユダヤの商人〟こと藤田田は、50年から40年以上、毎月いちども欠かさずに貯金してきた最初の定期預金通帳を、汚れてボロボロになった今も、昔と同様に宝物として大切に保管している。

〝怪物〟藤田田の真骨頂は、まさにこの預金通帳にあるといえる。

 天才とは、複雑な物事を単純化する能力であるといわれる。藤田は、人生が「仕事×時間=巨大な力」という単純な図式に当てはまるということを早くから見抜き、定期預金という形でそれを実証してきた。

 平凡なことを、非凡に実行する男──それこそが藤田田という怪物の正体である。

 藤田がこのような貯金を始めるきっかけは、どのへんにあったのであろうか。

■かまぼこ板と天性の腕白坊主

 藤田田は、大正から昭和へと移り変わる年、1926(大正15)年3月13日に大阪府で生まれた。

 日本マクドナルドが創業20周年を迎えた91(平成3)年、65歳になった。父・良輔、母・睦枝を両親に、5人兄弟の次男として生まれた。父は仏教徒であったが、母は敬虔なクリスチャンで、わが子がクリスチャンになるようにと願って、藤田の「口」の中に小さな「十」字架を入れ、「田」と命名したという。

 藤田の父は、英国の「モルガン・カーボン・クルシーブル」日本支社に勤める電気技師で、収入も多く、大阪千里山に豪華な邸宅をかまえていた。当時としては珍しい洋風生活で、藤田はベッドで育った。

 小学校は公立小学校に通い、中学校の進学にあたっては大阪市淀川区にある名門進学校の旧制北野中学校(現・大阪府立北野高校)を受験した。

 だが、早熟で、たびたび生意気な質問をして先生を困らせたことが災いしたせいか、内申書の成績が悪く、不合格となってしまった。

 そこで、藤田は、父の了解を得て、自らの意志で小学生浪人を経験した。当時も今も極めて珍しいケースだ。それだけ旧制北野中学校への進学が、その後の進路を決めると考えていたからだ。

 近所の老人から〝かまぼこ板〟とあだ名されるほど勉強したのは、このころのことであった。いつ見ても、背中を丸めて机にかじりついて勉強していたからだ。

 39(昭和14)年4月、藤田は2度目の受験で念願の旧制北野中学校へ進学した。成績は十数番であったようだ。

 このとき現役でトップクラスで入学したのが松本善明(93歳。弁護士。元・共産党衆議院議員)である。

「私たちが入学した当時、旧制北野中学校は6クラス編成でした。旧制中学校では成績が1番からビリまで全部貼り出され、机に並ぶ順番も成績通りと決まっていました。また、6クラスの級長、副級長も成績順に12人までと決められていました。

 私は全クラスでトップの成績だったので常に級長を務め、全クラスの組長に選ばれました。藤田は全クラスで13~15番程度の成績で、級長・副級長にはなれなかったですね。藤田は私のことをよく知っていたと思いますが、中学時代はほとんど付き合いがなかったです」

ちなみに、松本は26(大正15)年5月17日、大阪府生まれ。専門出版社「大同書院」(当時)の長男であった。学年では早生まれの藤田より1年下であるが、藤田が1浪して入学してきたので同期生となった。年齢は満13歳で同年齢である。

 松本は器械体操部に所属し、体を鍛えた。旧制北野中学校に入学して2年後の41(昭和16)年12月、真珠湾攻撃によってアメリカとの太平洋戦争が始まった。

 日本は初めのうちこそ快進撃を続けたが、42(昭和17)年6月のミッドウェー海戦での敗北を機に後退を余儀なくされた。43(昭和18)年4月に山本五十六連合艦隊司令長官が戦死、同年5月にはアッツ島部隊が玉砕した。

 純真な軍国少年であった松本は、他の級長2人と計3人で43年6月、海軍兵学校を受験した。

 当時、海軍兵学校が最難関とされたのは学業の優秀さに加え、身体が強健でなければ合格できなかったからである。このとき松本も含め旧制北野中学校からは三十数人が合格した。

 同年12月、松本は江田島の海軍兵学校に入学(第75期生、卒業は45年10月)。そして松本は江田島で終戦の玉音放送を聞くことになるのだ。

 藤田は旧制北野中学校に入学してからは陸上競技部に所属し、400メートル競走の選手をやっていた。陸上競技のなかでは瞬発力と耐久力が求められる厳しい中距離走の種目である。

 旧制北野中学校時代の同級生は「藤田は天性の腕白坊主であった」と証言している。藤田はヤンチャで、いつでも何か悪さをしていないと気がすまないといった性格であったから、教室にじっとしていることは少なかった。けれども、藤田のイタズラは、人の心を傷つけるような陰湿なものではなく、明るくカラッとしていた。ガリ勉タイプではなかったが、「試験のヤマを当てるのがうまかった」(藤田)ためか、成績は常に全クラスで上位10数番であった。

 しかしながら級友の間にも奇妙な人望があり、級長・副級長に次ぐ班長に推されたこともあった。

 全国屈指のラグビー校としても知られた旧制北野中学校では、大会があると全員で応援に参加した。参加しないと、先輩からビンタが飛んだが、こんなときでも藤田がビンタを張られることはまずなかった。

 判断が機敏で、すばしっこい上に、腕力にも自信があったからだと思われる。

(『日本マクドナルド20年のあゆみ』より加筆修正)〈②へつづく〉
参照元:藤田田物語①手垢でボロボロに汚れた一通の「定期預金通帳」
凡眼には見えず、心眼を開け、好機は常に眼前にあり
中村 芳平
2019年04月03日 BEST TIMES

藤田田物語②「人生はカネやでーッ!」左翼学生に放った言葉
凡眼には見えず、心眼を開け、好機は常に眼前にあり②
中村 芳平
2019年04月10日

日本を代表する経営者たちが、むさぼり読んだとされる『ユダヤの商法』。その著者・藤田田に、誰よりも深く切り込んだのが、外食ジャーナリストの中村芳平氏だ。中村氏は1991年夏、日本マクドナルドから要請され、藤田田に2時間近くインタビューをおこない、原稿をまとめたものが「日本マクドナルド20年史」に掲載された。その藤田田物語を大幅加筆修正してお届けする第2回。

■兄貴と慕われる

1944(昭和19)年4月、藤田は、戦火の激しい都会を避けて、山陰の学府・旧制松江高等学校に入学する。18歳のときのことだ。5か国語ほどを使い分けたという、語学の得意な父親の影響もあって、ドイツ語を第1外国語とする文科乙類に入った。「英語は中学時代5年間勉強して、ある程度マスターしていたので、もう1か国語くらい覚えたい」(藤田)というのが文乙志望の動機だった。文乙には好奇心の強い、少し大人びて、ひねくれた発想をする人間が集まっていた。

 藤田にとって不幸だったのは寮生活を一緒に送ったクラスメートが、肺結核に冒されていたことだ。入学して半年もすると体調を崩し、京都帝国大学で診断を受けた。その結果、肺結核で右肺に鶏卵大の空洞が二つあるのが発見された。

 診断をした京都大学結核研究所の岩井教授は、今ここで棺桶屋に電話をして棺桶の予約をするか、ただちに入院して人工気胸をやるかのどっちかだという。このままでは、あと2か月の命だともいう。

 私は、入院して人工気胸をやったら治るのかとたずねた。岩井教授は、それはわからないが、入院したら治すように全力をあげるという。私はやむを得ずに、即時入院を選んだ。

 入院をしたら、今度は、肛門のまわりに穴があく痔瘻にやられた……(中略)……。

 痔の手術は、痛いうえに恰好も悪い。尻の穴を人に見せるというのは死ぬほど恥ずかしい。しかも若いから、看護婦を見て体に変化が起きないように、シンボルに絆創膏を巻いて足に固定してしまう。まさに、踏んだり蹴ったりである。

 痔瘻はどうにか治ったが、結核は2~3年は安静にしていないといけないという。松江高等学校は、2年連続落第は放校だという。

 人工気胸というのは、空気を入れて、肺が動かないようにしておいて、そこへ栄養を送り込んで結核を退治するという治療法である。現在は抗生物質の出現で、人工気胸はやらなくなったが、当時は唯一の治療法だった。

 私は、死んでもいいと思って、学校へ出た。医師とは喧嘩別れである。そして松江の日赤に週に一度通って、空気を詰めかえてもらっていた。この人工気胸が私には効いた。

(『Den Fujitaの商法④ 超常識のマネー戦略 新装版』)

 藤田は寮の監督に事情を話した。そうすると、「無茶をするな。体調の悪い時は寮で寝ていても出席扱いにしてやる」と温情をかけられた。結局藤田は寝込むまで悪化せず、1年間の休学扱いですんだ。といっても小学生浪人の1年間を加えれば、2年間棒に振ったことになる。だが藤田にとっては、この2年間の道草が読書に親しむなど人間力を鍛えるのである。藤田はこのころから〝怪物〟ぶりを発揮し始めた。

 旧制松江高校は、数ある旧制高校の中でも弊衣破帽、汚いことにかけては土佐の高知高校と並び称される。〝蛮カラ〟の校風で知られていた。同校の先輩で、雑誌『暮らしの手帳』の名編集長だった故・花森安治氏が「女学生用のスカートをはいて、タクアンをボリボリとかじりながら、松江大橋の欄干(らん かん)の上を歩いた」という伝説が語り継がれるほど〝蛮風”でなる学校である。良くいえば、自由、革新の気風が強かった。

 ここで藤田は、応援団長、クラス総代、記念祭委員長などさまざまな役職をつとめることになる。これらは名誉職ではない。選挙で選ばれるもので、人格、識見、主義主張、能力、人望などが問われた。藤田は、何かことがあると飄々(ひょうひょう)として壇上に進み出て、自分の主張を早口の大阪弁で理路整然とまくしたてた。元来、こういう選挙では学校の教職員と近い関係にある学生が立候補したり、組織をバックにした左翼系学生がアジったりするのが常で、それに一般学生が追随するというスタイルが多かった。藤田は、そのような学生自治のあり方に不満を唱え自分の主義主張を訴えた。

 藤田の最大の武器は弁論だった。藤田の話は具体的で、左翼学生たちの舌鋒を軽く論破するだけの論理性、正当性、説得力を持っていた。加えて、藤田の人間的な魅力から、〝兄貴〟と慕う親衛隊も大勢おり、選挙となれば、誰よりも強かった。むしろ、学校の教職員が「藤田が選ばれると、何をするかわからないし、無理難題をふっかけられる可能性もある」という危惧から、選挙妨害もやりかねなかったほどだった。

 藤田には類まれなアジテーター(扇動者)の素質があった。

■タブーの軍国主義批判

 当時から藤田は、堂々と軍国主義批判をぶつような硬骨漢であり、いつも学校側を恐れさせた。藤田が旧制松江高校に入学した翌1945(昭和20)年3月ごろ、寮の3年生が召集令状で戦地に赴くことになった。さっそく、寮で形ばかりの壮行会が行なわれた。それぞれが型どおりのあいさつをするのに業を煮やした藤田は、こんな怒りをぶちまけた。

 「みんな、当たりさわりのない話しをしてこの場を取り繕っているが、お前たちは赤紙1枚で戦争に駆りだされ、むざむざ死地に赴く先輩の心情を本気で思いやっているのか。戦争に駆り出されて死ぬことが、どんなに無意味なことか、本当にわかっているのか。先輩の気持ちを思えば、そんな型通りのあいさつでお茶を濁すことはできないはずだ。もっと真心のこもった話ができないのか……」

 藤田の怒気に圧倒されて、座はシーンと静まり返った。一方、次の日に戦地に赴く3年生は、「よくぞいってくれた」と、藤田に泣いて感謝したのである。今なら何でもないことだが、あの時代に軍国主義批判をぶつのは、一歩まちがえれば憲兵隊に連行され、拷問される危険性があった。そんなことは百も承知の上で、藤田は、自分の正しいと思うことを堂々と発言した。それは、並大抵の勇気ではなかった。藤田の大きな特徴は、物事の本質を見抜く地頭の良さ、それと事に臨んでの度胸のよさにあった。

 藤田は、旧制北野中学校時代の松本善明のように軍国少年にはならなかった。それは外資系の会社につとめ、海外の動向に明るかった父・良輔から折りあるごとに、「日本が勝ち目のない無謀な戦争に突入した」と聞かされていたからだ。そして、その最大の理由は、「日本が単一国家、単一民族で視野が狭く、海外の動向についてあまりに無知であるからだ」と教えられていた。

 すでに、日本の敗色は濃厚であった。このまま戦争が続けば、次は藤田たちが戦地に駆りだされる番だった。藤田はやりきれなかった。

■父の遺言

 そんな藤田に大きな不幸が訪れた。大阪市内にあった実家が、1945(昭和20)年3月から始まったアメリカ軍のB29の全8回にわたる大空襲で全焼し、尊敬してやまなかった父を亡くしたことである。また兄・弟・妹も亡くした。

 藤田家は、この戦災で財産のほとんどを失った。戦後も無事に生き残り、91(平成3)年現在もなお健在なのは88歳の母・睦枝と、藤田本人、それに姉・美代子の3人だけである。

「父は読書家で数千冊の蔵書がありましたが、残ったのは今でも手元にあるドイツ語の辞典と、もう一冊程度でした」(藤田)

 父・良輔は、B29の爆撃が日増しに熾烈になる中で、このときが来るのをあるいは予感していたかのように、息子の田に宛てた遺書を英文で残していた。「THE WILL」と英語で表書きされた父の遺書には、あらまし次のような内容が便箋に5~6ページにわたって書かれていた。

 奈良のホテルにて。時間が少し空いたので、田に書き残しておいたほうが良いと思い、ペンを執りました。日本は、島国で視野が狭く、それが高じて世界と戦争をするような事態に陥りました。戦争はいずれ終わり、平和が来ると思います。その場合、田が生きていく上では東大の法学部に進学して政・財・官界に入るか、それができなければ、慶大の経済学部に進み経済人になるのが良いと思います。日本は、学歴、学閥社会なので、そのほうが生きやすいと思うからです。仮に私が死ぬようなことがあったら、そのときは母・睦枝を大切にしてください。

 父・良輔が冗談半分に息子の田に宛てて書いた遺書だったが、これが本物の遺書となったのである。戦争は、藤田家を悲嘆のどん底に突き落とした。藤田は、こんな中で「人間は、生まれてくるのも裸なら、死ぬのも裸だ」という厳粛な事実を認識した。このあたりに「人間・藤田田」の原体験があったのではないかと推測できる。

 父の死は藤田にとって、経済的にはきわめて厳しい高校生活を余儀なくされた。家庭教師など自分でお金を稼ぐ道を得なければならなかったからである。

■藤田のデカダンス

 藤田が「酒、煙草、女」といった青春の門をくぐるのは、このころのことだったと思われる。もともと藤田は、酒は一滴も飲めない体質で「奈良漬けを食べても酔っ払う」(藤田)ほどだった。

 父・良輔は、ひとりで2升、5人兄弟で集まると1斗酒を飲むほどの酒豪であったが、藤田は、子供のころから酒はきらいだったという。その藤田が酒を飲み始めるようになったのは、戦争という狂気の時代を生きのびる唯一の方法であったからだ。応援部の同輩に松江市在住の原田敬徳という醸造元「都の花」(当時)の跡継ぎがいた関係もあって、藤田は浴びるように酒を飲み始めた。親から受け継いだ酒豪の血が目覚めたか、1升びんをラッパ飲みし、下宿中を空瓶だらけにするほどの豪快な飲みっぷりだった。

「酒を飲むようになってからボクより酒の強い人間に会ったことはなかったですね。大酒を飲むようになってから友人と松江の遊郭に遊びに行ったことがあります。遊郭で飲んで放歌高吟していたら、外を歩いていた先生に見つけられ、寮の査問委員会にかけられ、放寮処分(寮を追い出される)になり、下宿するようになりました。それでもあの頃の旧制高校というのは先生と生徒の関係が濃密で、よく飲みに行って人生の問題などいろいろ議論したものです。ああいう全人教育というのは旧制高校のシステムがあったからこそ出来たのだと思います」

 藤田は、酒をラッパ飲みし遊郭で放歌高吟して放寮処分に遭いながら、それでいて試験の成績は、群を抜いて良かった。父の遺言に従い、東大に進むことが、藤田の精神的な支えになっていたからだ。

 1945(昭和20)年8月15日の敗戦を境に、日本は天皇中心の国家が崩壊し、民主主義社会へと大きく転換した。

■「人生はカネやでーッ!」

 戦後は混乱と不安で始まった。食糧難がこれに追い打ちをかけた。旧制松江高校の生徒たちも、自らの食べ物を確保するために奔走しなければならなかった。

 いつの世も時代の転換期には、藤田のように行動力、指導力、決断力を持った人間がその非凡な才能を発揮する。藤田は旧制松江高校の同窓会関係の人脈を使うなどして、隠岐島に渡ると、西郷町の町長と交渉し、魚を定期的に寮に入れてもらう約束を取り付けた。また、1946年の寮祭のときには、広島国税局と交渉し、煙草の特配を受けた。さらに、同じ年のインターハイのときには、県庁の隠匿(いんとく)物資となっていた木綿の反物を水泳部の六尺ふんどし用に大量に払い下げてもらった。加えて、この反物を米や魚と物々交換することで、京都のインターハイに参加していた旧制松江高校生の10日分ほどの食事を賄うという離れわざを演じた。

 すでにこの時代から、藤田には商才の萌芽(ほうが)が見られたのである。

 それは藤田が得意としていた英語、英会話が解禁になったことが関係している。

 なにしろ、文化祭やインターハイなどの催しは、すべてGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の許可を得なければ開催できなかったので、藤田は、松江に進駐してきたGHQの本部に出かけて行っては「文化祭をやるから便宜をはかってほしい」と交渉した。その際の英会話力について藤田は、「ブロークン・イングリッシュだった」と謙遜するが、相当の英会話力であったようだ。当時、米軍キャンプのGI(米兵)といえば泣く子も黙る怖い存在で、日本人はGIを避けるようにした。しかし、英語が通じる藤田には、むしろ親しみやすく冗談の言える相手だった。GHQは多発する日本人とのトラブル解決などのために大量の日本人通訳を必要としていた。

 そういうご時世であっただけに藤田はすぐにGHQのアルバイトに採用され、高額なアルバイト料を稼ぐようになった。

 GHQは食品や嗜好品、衣料品など豊かな物資にあふれていた。それらを見るにつけて藤田は、「日本が戦争に負けたのは米国の経済力、物量によるものだ」と確信した。そして、「日本が焼け跡、闇市の悲惨な状況から立ち直るためには、一日も早く経済力を復興させることが大切だ」と考えた。

 藤田はGHQのアルバイトをすることで、左翼系学生たちと思想的に対峙していった。藤田は、「人生はカネやでーッ! これがなかったら、救国済民も何もできゃせんよ!」と、叫んだ。これは父親を亡くし、自力で生きてゆく道を見つけなければならなかった藤田の本音といえた。

(『日本マクドナルド20年のあゆみ』より加筆修正)〈③へつづく〉
参照元:藤田田物語②「人生はカネやでーッ!」左翼学生に放った言葉
凡眼には見えず、心眼を開け、好機は常に眼前にあり②
中村 芳平
2019年04月10日

ニュース コラム ライフスタイル 藤田田物語③太宰治と三鷹で酒を酌み交わし…戦後を彩った天才達との交流
藤田田物語③太宰治と三鷹で酒を酌み交わし…戦後を彩った天才達との交流
BestTimes 2019年4月17日 12:00

日本を代表する経営者たちが、むさぼり読んだとされる『ユダヤの商法』。その著者・藤田田に、誰よりも深く切り込んだのが、外食ジャーナリストの中村芳平氏だ。中村氏は1991年夏、日本マクドナルドから要請され、藤田田に2時間近くインタビューをおこない、原稿をまとめたものが「日本マクドナルド20年史」に掲載された。その藤田田物語を大幅加筆修正してお届けする第3回。■戦後日本の動向

戦後日本を支配したGHQ(連合国軍最高総司令官総司令部)の最大の目標は、「鬼畜米英」を叫ぶ日本の軍国主義を廃して、親米英的な国家につくり変えることだった。GHQは皇居お堀端の第一生命ビルに本部を置いた。最高司令官、ダグラス・マッカーサー元帥は1945(昭和20)年10月、5つの指令を出した。

 1、特高(特別高等警察)、治安維持法の廃止

 2、労働組合の結成奨励

 3、婦人参政権の確立

 4、学校教育の自由化(男女共学、単線型6334制の創設)

 5、経済の民主化(労働3法、農地改革、財閥解体)

 それと同時にアメリカン・デモクラシーを指導理念に、それまでの修身・日本歴史および地理教育を禁止した。国体改革(象徴天皇制、国民主権)が進められ、大日本帝国の支配体制は音をたてるように崩れ去った。東条英機ら戦争犯罪人が逮捕される一方、政治犯・思想犯が釈放された。18年間にわたって獄中にあった徳田球一が45年10月に出獄し、GHQを「解放軍」と呼んだ。英雄視され日本共産党を再建、書記長に就任した。

 戦後最初の第22回衆議院議員総選挙が46(昭和21)年4月10日に行なわれた。改選数466議席、大選挙区制。結果は日本自由党141、日本進歩党94、日本社会党93、そして戦前は非合法活動であった日本共産党が5議席を獲得した。49(昭和24)年1月23日に実施された第24回衆議院議員総選挙では中選挙区制が採用された。改選数は466議席で変わりはなかったが、民主自由党264、民主党69、日本社会党48、そして日本共産党は35議席獲得し大躍進を遂げた。

 さて、旧制北野中学校で藤田と同期だった松本善明は江田島の海軍兵学校で終戦を迎え、45年10月に同校卒業、46年4月、東大法学部を受験して合格した。海軍兵学校出身者が6人ほど合格、松本は3年間(当時旧制)彼らと多くの時間を過ごした。

 松本が東大に入学して一番勉強しようと思ったことは、「なぜ日本はアメリカと戦争したのか、なぜ日本はアジアへの侵略戦争を行なったのかを、哲学的に解明したかったからだった」という。

「最初の1年間は大学の授業によく出席して、先生方の講義をじっくり聞きました。そうしたら先生方は自分の著書を教科書にして講義しているだけだと気がつきました。それならば先生方に頼らずにとことん独力で勉強しようと思い立ちました。大学2年目からは授業には極力出ずに、毎日図書館に通い体系立てて本を読むことにしました」(松本)

 松本は軍国少年で海軍兵学校に進んだため、旧制高校生の必読書といわれた「デカンショ(デカルト、カント、ショウペンハウエル)」もヘーゲル、マルクスも読んでいなかった。戦後、日本共産党が公然と活動を開始すると、マルクス主義の入門書である『空想から科学へ』、『共産党宣言』、レーニンの『国家と革命』などは飛ぶように売れ、東大では青年共産同盟や日本共産党の活動家が幅を利かせていた。

松本はそんな中で聖書から哲学書まで1年数か月がかりで読み込み、「観念論」が誤りで、マルクス・レーニンの唱える「唯物論」が正しいと確信した。こうして48(昭和23)年9月、日本共産党に入党するのである。49年3月、東大法学部卒業。日本共産党国会議員団に勤務、同年夏、神田支部で画家で絵本作家のいわさきちひろ(1918~74 *戦後最大800万部の大ベストセラー、黒柳徹子『窓際のトットちゃん』のカバー・挿画を描いた画家)と出会い、50(昭和25)年1月に結婚した。51(昭和26)年11月、25歳のときに松本は、司法試験に合格。54(昭和29)年4月、弁護士活動を開始した。

■英語漬けの日々

 藤田は、旧制北野中学では同期となった松本善明よりも2年遅れて1948(昭和23)年4月に東大学法学部に入学した。松本のように最短距離で進学したのと異なり、小学浪人を1年経験、中学生活5年に加え、旧制松江高校で肺病により1年休学したからだ。それゆえ東大時代は藤田と松本はほとんど接点がなく、付き合いが始まったのは60(昭和35)年代に入ってからのことになる。

 藤田は「東大進学の一番の動機は授業料の安さだった」と述懐する。なぜなら、藤田は授業料も生活費も自分で稼がなければならなかったからだ。

 東京に出てまもなく、生活の糧を得るために、皇居をのぞむGHQの本部(第一生命ビル)で行なわれた通訳試験を受け、合格した。

 「初歩程度の試験だった」(藤田)というが、実際には交通事故解決のためのMP(憲兵)への通訳など、しばしば高度の英語力が要求された。米軍宿舎に泊まり込み、GIたちと直接英語で話した。英語漬けの毎日を送ることで、藤田の英会話力は、ますます上達し、半年もすると英語でものを考えられるまでになった。 藤田の1日は大学で講義を受けたあと、夜間にGHQの通訳として働いた。給料は1万1800円。48年当時の公務員の初任給が2300円だったから、藤田は、その約5倍も稼いでいたことになる。大変な東大生がいたものである。そして、藤田の交友関係は、このころから大きく広がっていった。

 藤田は、杉並区の西荻窪に下宿を借り、毎晩飲み歩いた。新宿にあった進駐軍専用の高級クラブにも通訳として出入りした。最後は西荻窪界隈の飲み屋で閉店まで飲んで、深夜下宿に帰るのが日課だった。

 そうした豪遊ぶりを見かねた西荻窪の飲み屋のママさんに、「土地でも買っておいたほうがいいんじゃないの」と、忠告を受けたこともあった。

 旧国鉄(現JR東日本)の西荻窪駅から歩いて5分くらいの住宅地が坪400円、100坪4万円で買えた時代である。藤田がその気になれば、GHQの給料4か月分で西荻窪周辺に100坪の土地を充分買うことができた。

 だが、藤田はついに1坪も買わなかった。

 また、別の機会に不動産屋から、現在、新宿コマ劇場の立つ土地200坪を坪1万円で買い取るようにすすめられたが、これも買い求めなかった。

その界隈は当時、葦の生い茂る水たまりで「坪1万円の価値があるとは、とても思えなかった」(藤田)からだ。そして今、藤田が買い損なったコマ劇場の土地は、91(平成3)年の時点では坪3000万円、200坪で60億円以上もしている。時価では、これよりもまだはるかに高いはずである。

 藤田は、「あのときに買っておけば良かったのかもしれないが、そんな先見の明などは少しもなかった」と振り返る。

■太宰治、山崎晃嗣との交流

 東大在学中に藤田は、戦後史を彩った人物たちとつき合っている。「光クラブ事件」で有名な山崎晃嗣(あきつぐ)や、流行作家の太宰治らである。

 GIスタイル、あるいは新調の背広にネクタイを締めて、藤田は、いつも東大に通った。まわりの学生たちが復員服姿で登校してきた時代に、藤田のダンディな服装は、ひときわ学内で目立った。

 旧制松江高校時代、応援団の団長をして〝蛮カラ〟の最右翼にいたころとは、180度の転換である。

 東大の法学部にはもうひとり、藤田と同じような服装で講義を受けにくる人間がいた。それが、学生金融「光クラブ事件」で有名になった山崎晃嗣であった。

「東大は天下の秀才、異才、奇才が集まってくると考えていたけれど、本当に話して面白かったのは山崎くらいしかいなかったですね。計算の早い男で8ケタ×8ケタは暗算でパット答えが出せるといっていました。それに女にモテて8人は愛人がいるといっていましたね。実際に計算したのを見たわけではないし、愛人8人がいるのも見たわけではないですが……。話していて頭がいいなと思ったのは、頭が整理されていて次、次、次というように論理立てて話すところでした」(藤田)

 山崎は、東大開校以来の秀才といわれた若槻礼次郎(元首相)の再来と騒がれた〝奇才〟であった。

 学徒出陣組で、終戦を北海道旭川市で迎えた。陸軍主計少尉で東大に復学。1948年9月、学生仲間と金融会社「光クラブ」を設立した。月1割3分の配当で投資家を募り、月3割に近い高利、すなわち10日で1割の利息を取る〝トイチ金融〟でおもしろいように儲けた。藤田は何事にも好奇心が強く、学徒出陣組の山崎の心情には強く共感を覚えた。一説には藤田は光クラブに融資していたと言われる。

 山崎は自著『私は偽悪者』で、「人間の性は、本来傲慢、卑劣、邪悪、矛盾である故(ゆえ)、私は人間を根本的に信用しない」と書き、「国家も女も信用するな」と述べている。

 これは筆者が藤田から聞いたことだが、山崎が資金的に行き詰まり、にっちもさっちも行かなくなったとき、国際法にいう「事情変更の原則」、すなわちまわりの状況が変われば主張を変えても良いという原則を持ち出して、山崎に「自殺する手がある」とほのめかしたという。筆者は山崎が国際法にいう「事情変更の原則」を持ち出して、1949(昭和24)年11月25日、光クラブ(銀座證券保証株式会社)の社長室で青酸カリによる服毒自殺を遂げたのは、藤田のアドバイスだったのではないかと思っている。

 社長室の机の上には、「高利貸冷たいものと危機しかど死体にさわれば……氷カシ」、「貸借法すべて清算カリ自殺」などの遺書と手記が遺されていた。

 山崎はまだ、東大法学部3年生、27歳の若さだった。その生き方のデカダンス、頽廃(たいはい)的な傾向からアプレ・ゲールの犯罪、略して〝アプレ犯罪〟と呼ばれた。

「山崎は頭が良すぎて、先が見えすぎて、思い詰めて死んじゃったところがありますね。ちょうど医者が病気になると病気の末路を知っていて悲観し、普通の人より早く死んでしまうのと同じことです。人間というのはある程度バカな方がハッピーなのかもしれませんね」(藤田)

 このころ、藤田は「作家の太宰治とも三鷹でよく飲んだ」という。軟弱という理由で藤田は、太宰の文学をきらった。経済を復興させるような元気な文章を書いて欲しいと願っていたという。

 それでも藤田には良い飲み相手だったようで、三鷹駅前の屋台で飲んで、酔っぱらって太宰の三鷹の家にも行ったという。

 太宰は、山崎が自殺する前年の48(昭和23)年6月13日に愛人の山崎富栄と玉川上水に飛び込んで心中したといわれる。

 藤田は、たまたま太宰が自殺する直前まで、三鷹の酒場で飲んでいた。

「とにかく、あの日は雨がザンザン降りの上に、太宰はカストリ焼酎で酔っていた。そこへ女性が傘をさして迎えに来たんです。それで二人で帰っていったんですが、太宰は下駄履きで足元がフラフラでした。『危ないから気をつけなよ』といって別れたほどです。あの状況からいって、私は、太宰は自殺したのではなく、玉川上水の狭い道で足を滑らせて、あの災難に遭(あ)ったんだろうと思っています」(藤田)

 太宰と愛人の山崎の死体が玉川上水の下流で見つかったのは、同年6月19日のことだった。二人は赤い紐(ひも)で結ばれていたといわれる。その後も報道は過熱し、愛人の山崎の遺書なども出てきて、太宰の死は心中だったといわれるようになった。

 筆者が藤田にインタビューした91(平成3)年には、太宰が心中してからすでに43年経っていた。

「当時、太宰はカストリ焼酎を飲むと、ゴホンゴホンと咳(せき)をしてコップに半分くらいの血を吐いていました。結核は相当進んでいて、太宰にはいつ死んでもいいという絶望感があったんだと思います。今から思うとそういうストーリーの中で死んだのだと思いますね」

 藤田は東大法学部の1~2年生の頃、GHQの通訳の高給取りとして築地に好物の寿司を食いに行ったり、毎晩飲み歩いていた。

 光クラブの山崎やデカダンス(フランス語で退廃、衰退の意味)の作家・太宰と親しくつき合ったのは、藤田自身の中に当時、彼らの生き方に共感する虚無的な心情があったからかもしれない。

■世界を相手に商売する気概

 藤田は東大法学部時代、日本の経済力を復興させるために、保守陣営から金を引き出し、「東大自治擁護連盟」を作り、戦後の混乱に乗じて勢力を急拡大していた共産党と戦った。東大では共産党指導者の徳田球一とやり合ったこともあった。徳田が「GHQの回し者」といえば、藤田は「マルキストの売国奴」とやり返した。藤田と共に共産党と戦った仲間には、高丘李昭(西友会長、日本チェーンストア協会会長)、熊平肇(熊平金庫社長・広島ロータリークラブ会長)、渥美俊一(日本ペガサスクラブチーフコンサルタント)がいた。

 藤田には、東大を出て外交官になるという夢があった。しかし、GHQの通訳のアルバイトに精を出しているうちに、ユダヤ人の生き方に強く惹かれ始めた。というのも、ユダヤ人はGHQでは〝ジュウ〟(Jew)と吐き捨てるように呼び捨てにされながら、しかも兵隊の位は下士官や一兵卒クラスと低いのに、将校以上に優雅で贅沢な生活をしていたからだ。藤田が親しくなったウイルキンソン軍曹は、軍から支給される給料の他にサイドビジネスに金貸し業務を行ない、大儲けしていた。

 ユダヤ人は実にたくましかった。敗戦の混乱と騒乱がうち続く中で、既存の権威や秩序、法律などあらゆる価値体系が崩壊し、生きていく精神的支柱が何もなくなっていくのに、ひとりユダヤ人だけはバイタリティにあふれていた。ユダヤ人は藤田がいう「金がなかったら何もできゃしないよ!」ということばをそのまま実践していた。時代が変わろうと、価値体系が崩壊しようと、最後に勝つのは金を持っている人間だということを、ユダヤ人は5000年以上におよぶ民族の盛衰・興亡の歴史の中で、身をもって学んでいた。それは、生きる方向を見失っていた藤田にとって、まさに新鮮な驚きであった。

 一方、ユダヤ人は2か国語以上をあやつる〝語学の天才〟でもあった。藤田は、子どものころから、父・良輔に「2か国語以上はマスターしなさい。将来は世界を相手に商売する気概を持つのだ」といわれて育った。とはいえ日本人で日本語に加え、英語・ドイツ語など外国語2か国語以上マスターしている人など、めったにいなかった。

 藤田は2か国語以上あやつり、世界を相手に商売する理想像をユダヤ人の中に発見したのである。ユダヤ人は、藤田に金儲けのコツを教えた。しかし、ユダヤ人から見た藤田にはひとつの欠点があった。それは、藤田の懐疑主義である。

 ユダヤ人は「他人を信じずに、自分ひとりを信じようとする態度は悪くはないが、それが高じて他人のいうことをすべて疑ってかかることは、行動のエネルギーをそぎ、最後は無気力に陥ってしまうだけだ。それでは金儲けなど100年経ってもできない」と、藤田をさとした。藤田には思い当たるふしがあった。

 藤田は、口では「人生はカネやでーッ!」といいながら、一方では日本の最高学府「東大法学部」卒の肩書きで、エリートコースを歩いてゆきたいという欲望があった。「できれば、外交官として世界に雄飛したい」という希望も捨てがたかった。そうすると、どうしても今の自分を〝仮の姿〟とみなしてしまい、金儲けに情熱を傾けることができなくなってしまう。そこに東大出の最大の弱点があるのだが、ユダヤ人は「藤田のそんなエリート根性には一銭の値打ちもない」と斬り捨てた。

 こんな時期を経て藤田は、ユダヤ商法を見習うことになった。GHQのユダヤ人と組んで通訳の他にサイドビジネスを始めた。これがのちに、ハンドバッグやアクセサリーなどの高級雑貨を輸入販売する「藤田商店」へと結実していく。

 この時代に藤田は、神田駅前で大道商い、すなわち露店商を経験している。真鍮(しん ちゅう)の指輪やアクセサリーなどを扱った。「物品を販売する以上、客が何を欲しがるのかを、自分の目で確かめたかった」からである。東大2年生のとき藤田は、GHQにいたユダヤ人の取り計らいで、過分な外貨割当てを受け取り、彼らの貿易チャネルに乗って、単身ヨーロッパに渡った。そこで高級アクセサリーなどを買い付けて帰国し、輸入販売業務をスタートさせた。

 さて、はじめのほうでも触れたが、藤田が清水の舞台から飛び降りるような一大決心をして月々5万円の定期預金を開始したのが、1949(昭和24)年頃のことだ。この時期に藤田は準備を始め、50年(昭和25)4月、輸入販売の「藤田商店」を設立した。

 同年6月には朝鮮戦争が勃発した。GHQで通訳の仕事をしていた藤田はこの情報を誰よりも早くつかんでいた。

 最高司令官マッカーサーは「日本を反共の防波堤にする」と、これまでの占領政策を転換。同年7月、警察予備隊7万5000人を創設、海上保安庁8000人増員指令を出した。日本は再び事実上の軍隊を復活させたのである。

 日本は朝鮮特需による好景気に沸き、戦後の経済復興を軌道に乗せようとしていた。

 このような激動の時代に藤田は、100万円を目標に貯金を始めた。毎月定期的に5万円貯金することで、人生に対して何かふっきれていくものを感じたという。それは、東大法学部卒の〝権威〟とか、外交官になる〝夢〟とか、無気力の世界へと導く〝懐疑主義〟とか──そういった虚妄の世界とはまったく異なる堅実で確実な真実の世界であった。藤田は新しい実業の世界へ「心眼」が開けてゆくのを感じた。

 藤田は1年8か月で「目標の100万円」を貯めた。これを機に藤田は、GHQの通訳の仕事を足掛け2年半経った、50年12月頃にはやめた。そして、学生実業家の道を志すことにした。一応腕試しのために官僚の最難関とされる大蔵省(現・財務省)の試験を受験、合格したが官僚になる気はさらさらなかった。

 藤田は、51(昭和26)年3月、東大法学部政治学科を卒業すると、迷わず藤田商店の仕事に取り組んだ。東大法学部卒としては、まさに〝裸一貫〟、ゼロからのスタートであった。

 このような当時の事情を勘案すれば、藤田がなぜ毎月5万円の定期預金をスタートし、唯一の拠り所としたのか、容易に理解できるだろう。

 藤田は、自著『ユダヤの商法』で、ユダヤ人は徹底した現金主義で、銀行預金さえ信用しないと記している。一方で、ユダヤ人の蓄財法を紹介している。

 〈ふくれた財布がすばらしいとはいえない。しかしカラの財布は最悪だ〉 〈金銭は機会を提供する〉

 藤田は毎月5万円の定期貯金を続けることで、世界を相手にする「銀座のユダヤ商人」に脱皮する覚悟だった。

■北野中学同期の藤田田と後輩の手塚治虫

 東大法学部の2年生のとき、日本共産党に入党した松本善明が広く知られるようになったのは、61(昭和36)年に日本共産党衆議院選挙予定候補として、次の選挙に東京4区(中選挙区、渋谷区、中野区、杉並区)から立候補することが決まってからだ。松本は、松川事件・メーデー事件の弁護団などに加わっていたが、62(昭和37)年5月、松本善明法律事務所を設立、独立した。63(昭和38)年11月、初立候補した。

 その一方で、私は自らの人脈を活かして、立候補の挨拶を精力的に行いました。とりわけ北野中学の友人には力を入れて訴えかけました。(中略)

 戦後一五年が経過し、北野中学の同級生は各分野で活躍していました。新進経営者として大成功していたのは藤田田氏(後に日本マクドナルド社長)でした。大学も同じだった彼に面会を求めて、立候補の挨拶をしてカンパをお願いすると快く五〇万という大金を出してくれたのには驚きました。後日、「共産党が政権を取ったときの保険金」としてカンパしたのだという主旨を自著(※『ユダヤの商法』)に書き記しています。(中略)

北野中学の二年後輩である手塚治虫さんにもすぐ挨拶に行きました。手塚さんはあまりにも著名でしたが、初対面の私と意気投合して迷わず巨額のカンパを出してくれました。手塚さんは一度のカンパだけではなく、その後一貫して私と共産党を親身になって応援してくれたのです。妻ちひろの仕事を高く評価してくれていたことも無関係ではなかったかもしれません。 (『軍国少年がなぜコミュニストになったのか』松本善明)

 これをきっかけに藤田は法律の解釈や訴訟問題で、松本に相談するようになった。また、藤田の妻、悦子も、いわさきちひろの絵のファンで、家族ぐるみの交流に発展した。

 松本は初の総選挙では落選したが、捲土重来を期し、67(昭和42)年1月の総選挙で東京4区から再出馬、初当選した(以来11期33年間の国会議員生活を送り、2003年に政界引退)。藤田は松本の当選祝賀会に招待され、反共側の支援者として次のような挨拶をした。

 (中略)日本へ無愛想な顔をして、日本がソ連(現・ロシア)の方へ傾いたらそれこそ大変だからであります。そのアメリカの甘い顔がもたらす甘い汁を、たんまりといただくのが私の商売であります。日本が駄々をこねればこねるほど、アメリカは日本を大切にしてくれます。

 つまり、日本という体の中に、共産党というバイ菌がいて、それが暴れれば暴れるほど、アメリカという医者は日本へ良薬を与えてくれるのであります。

 その駄々をこねる役割り、バイ菌の役割り、私は、日本の共産党にそれを期待しているのであります。

 わたしが選挙資金を一部融通したのは、ソロバンづくでの私の商売にほかならないのであります。

 松本君は当選し、みごとにバイ菌の一つとして培養されました。私の投資は成功したのであります。

(藤田 田『ユダヤの商法』1972年5月初版より)

 藤田には偽悪家のところがあり、どこまで本音で話しているのか分からないことがあるが、はっきり言えるのは友情を大切にし、義理と人情に厚いことだ。

(『日本マクドナルド20年のあゆみ』より加筆修正)〈④へつづく〉 ④は4月24日(水)12時に配信予定です。
参照元:ニュース コラム ライフスタイル 藤田田物語③太宰治と三鷹で酒を酌み交わし…戦後を彩った天才達との交流
藤田田物語③太宰治と三鷹で酒を酌み交わし…戦後を彩った天才達との交流
BestTimes 2019年4月17日 12:00








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リチャード・ヴェルナーの『円の支配者』を振り返る -信用創造のカラクリを暴露した元祖で、銀行家の陰謀を明らかにした-

以前、『金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った』安部芳裕著や、youtube上の動画『money as debt』(負債としてのお金)などを見て、銀行の信用創造の仕組みなどを初めて知った。

今日、政府が作るお金はマネー全体の5%程度に過ぎず、残りの95%のお金は誰かのローンによって作られているということを知って非常に驚いた。

誰かが銀行にローンをすると銀行はその人の預金通帳に数字を書き込むだけで、お金が生み出されるのである。

銀行は日本銀行(中央銀行)の当座預金に一定額の預金をしていれば、その何倍もの資金をローンとして貸し出すことができる。

つまり、銀行は自分が実際には持っていないお金を人に貸し付けているのである。

『money as debt』はこの銀行が自分が持っていない金を人に貸し付けて金利を取る行為を銀行家の詐欺であると告発し、いつ頃、この詐欺が始まったのかを考察している。





この信用創造が始まったのは、ヨーロッパで、金細工師のゴールドスミスが人々から預かった貴金属を金庫で保管し、代わりに預かり証を発行する業務を行った際にそのうちに預かり証それ自体が物の売買、交換に使われて流通するようになり、誰も預かり証を持って貴金属を受け取りに来ない為、そのうちにゴールドスミスが金庫で保管している貴金属の額面以上の預かり証を発行したことが、この詐欺の始まりであると解説している。


従って、もし全ての人が銀行からお金を引き出そうとする取り付け騒ぎが生じれば、銀行にはそれを支払うだけのお金がないのでシステムはたちまち支払不能になってダウンする。

当時、この話を初めて知った時、この銀行家の自分たちが持っていないお金を貸し出す権力というものに驚愕した。

つまり、銀行は自分たちが持っていないお金を貸し付けて、その返済を受けるだけでも十分に利益になるが、更に貸し出した金額に対する利子までも受け取るのである。

この銀行家がお金を人に貸し付けることによる支配力、これは現在の成功物語である。

成功物語というよりも残酷物語で、このシステムによって人類を家畜のように支配することが出来る。

あらゆる人が銀行の為に働いているのである。

何故なら、人は給料をもらうために働いているが、その給料は企業からもらうお金である。

企業は銀行から資本金の融資を受けており、ビジネスの収益からその返済と利息を支払う。

従って、企業は銀行に返済する為にビジネスを行ない、人々は給料をもらうために企業と雇用契約を結んで労働する。

人が給料として受け取るお金は、誰かの銀行へのローンなのであり、それが市場に流通している95%を占めている。

このお金を人々が売買や交換などの経済行為を行なって、人々がいす取りゲームのように取りあうのだが、銀行が利子を取るため、流通しているお金は常に不足することになるのである。

つまり、銀行はローンで貸し付けたお金以上のお金を受け取るため市場には全ての人に行き渡るだけのお金がない為、生活していくには新たに銀行から借金をしなければならないのである。

そのようにして銀行は人々を永遠に支配する。


この信用創造できる割合のことを預金準備率と呼び、銀行は融資する金額に対していくらの金額を日銀の当座預金に支払い準備として預けておかなければならないかが定められている。


この割合が、年代によって様々だが、日本銀行のHPにも載っているが、1991/10/16 実施のもので、それ以降のデータが見当たらない。



別のサイトには、1994年2月は0.4%、1980年は10月は1.3%、2019年2月は0.8%であると記されている。


例えば、預金準備率が2019年2月の値で、0.8%というのは、1億2千5百万円の融資を行うことは、100万円を日本銀行の当座預金に預け入れておけば、可能なのである。


つまり、1億2千4百万円を無から作り出したということになる。



この信用創造のカラクリを初めて明らかにした元祖が、リチャード・ヴェルナーの『円の支配者 – 誰が日本経済を崩壊させたのか』であると言われている。






その論点について紹介してみたいと思うが、リチャード・ヴェルナーによれば、戦前の1920年代の日本は、アメリカよりも資本主義的であったという。


この1920年代の日本は、大衆は貯蓄もせず、稼いだお金のほとんどを消費に回してしまう傾向があったという。


ところが1929年に世界大恐慌が起こり、世界がブロック経済を採用し、1930年代には国家社会主義が台頭して、領土を海外に拡大して、経済的活路を切り開こうとする軍国主義的な風潮が出てくる。


1930年代というと、ちょうど天王星が今と同じように牡羊座をトランジットしていた時期であるから興味深い。


右翼的な国家社会主義が台頭してくる時代である。


すると日本の軍部の指導者と官僚は、日本経済を急成長させるために自由放任経済体制をやめて、戦時経済体制への移行を要求した。


国民には貯蓄を奨励し、資本を軍需産業などに重点配分する政策が取られた。


そうした戦時経済体制の中で、株主に対する配当は、経済成長の邪魔であるという認識になり、株主なしの資本主義が推奨された。


この時、会社は経営者と従業員のものであり、会社に生涯を通して忠誠を尽くせるような終身雇用制、年功序列制などの日本型の雇用形態が生み出されたという。


そして、日本の会社同士は株の持ち合いをして、外国資本が日本企業を買収して株主になったり、経営権を握ったりできないようにした。


戦時下に作られたこうした軍国主義的経済体制が、戦後も引き続いて、通産省が日本の企業を保護し、政府と企業が一丸となって、他国に日本の自動車やテレビ、工業製品を売りまくる護送船団方式が生み出された。


その上で、外国からの製品には高い関税を掛けて、日本市場への参入を排除し、巨額の貿易黒字を生み出すことになった。


そして、これがジャパン・アズ・ナンバーワンと呼ばれた日本の経済的繁栄をもたらしたのである。


1989年10月に三菱地所がロックフェラー・センタービルを2,200億円で買収したのが、その経済的繁栄を物語る出来事であった。



日本の質の高い工業製品と政府が企業を保護して国を挙げて、海外にビジネスを仕掛ける方式が国際競争力を生み出し、日本が貿易黒字となり、独り勝ちをすることになった。


すると、それを不公平であるとして、日本製品の不買運動やバッシングが起こるようになった。



アメリカは、日本の市場開放や、構造改革を要求するようになる。



日本の護送船団方式の軍国主義的な経済体制が、世界市場で、大成功したので、その成功を妨害しようとしたのである。




考えてみれば、今の中国もこの時の日本と同じように見える。



現在、中国は、国を挙げて、国内企業を保護し、海外への拡大に力を貸しているが、アメリカと世界覇権国を争うぐらいにまで経済力を身に付けるようになった。



中国経済も軍国主義的な戦時経済そのものである。



例えば、先日、カナダで拘束されたファーウェイ幹部が中国共産党のスパイではないかと言われている。



そして、今の中国が日本と違うのは、日本は、アメリカに戦争に敗北し、日米地位協定や、日米安保条約などによって、軍事的に米国の管理下に置かれ続けている。



従って、最終的にアメリカの要求を呑んで、市場開放や、構造改革を受け入れなければならなかったことである。



中国の場合、そのようなことはなく、アメリカに経済的にも軍事的にも挑戦し続けている。





リチャード・ヴェルナーが言うには、戦時経済体制下で、軍部の指導者や官僚は、中央銀行は、政府のコントロール下になければならないと考えており、どの部門にどれだけの融資を行なうかについて政府(大蔵省)の指示に従わなければならない状況で、戦後もこれが続いたようである。


そのため、政府(大蔵省)が資本を重工業に集中させることができ、日本の高度成長が可能になったのだという。



大蔵省と日銀は、どちらが銀行に対する指導力、経済に対する指導力を発揮するかを争う状況があったが、日銀は、政策金利を決定する権限などがあるが、それよりも銀行へ融資枠の割り当てという窓口指導が決定的に重要なのである。


その窓口指導の権限は信用創造、すなわちマネーサプライをコントロールすることを意味したが、この窓口指導の権限について日銀は秘匿し続けた。



1980年代には窓口指導を通じて、銀行への融資枠を拡大し、企業に豊富な融資を行なって、バブル経済を招いたのである。



然し、あるタイミングで、日銀は、銀行への貸出枠を制限した為、バブルが崩壊し、長い間、マネーサプライを制限して、融資を必要としていた企業に資金を供給しなかった。



その為、日本は長期の経済不況に陥ったまま、失われた10年、20年を後に過ごすことになる。



マネーサプライ(通貨供給量)は経済の規模を決定する要素であり、資本を必要とする企業に資本が与えられなければ経済成長が起こるはずもない。



リチャード・ヴェルナーによれば、信用創造量を拡大して日本をバブル経済に陥らせ、その後、信用創造量を制限して、バブル経済の崩壊を招き、その後も長い間、信用創造量を制限し続けて、経済を回復させなかったことは、日銀総裁の意図的な行為によるものだという。



つまり、日本を長い間、経済不況に陥らせれば、日本には市場開放や規制緩和、構造改革が必要であるという雰囲気や世論を作り出すことが出来るからである。



リチャード・ヴェルナーは、日銀総裁が、米国の連邦準備銀行総裁と連携して、日本に長期間の経済停滞をもたらしたというのである。



以下の引用箇所にて、名指しで、その責任者たちを批判している。



われわれは、日本のバブル経済を生み出し、戦後最長の不況と1930年代以来という記録的な失業増加をもたらした責任者たちをつきとめた。
それは日銀内部の少数グループで、彼らは他の日銀スタッフによるチェックもコントロールも及ばないところで行動していた。円のプリンスたちである。
日本をコントロールしてきたのは彼らだった。彼らの名は三重野康福井俊彦、そしてバブル生成の初期には彼らの師である前川春雄も加わっていた。
だが、もうひとつの謎は依然として残る。彼らは高い教育を受け、経験を積んだ人々である。それなのに、なぜ、そのような行動をとったのか?


(『円の支配者』リチャード・ヴェルナー著 P.238より引用抜粋)


因みにリチャード・ヴェルナーは、この日銀の責任者たちがアメリカの指示で行ったとまでは書いていないが、彼らの目標は、アメリカの要求に酷似していることを指摘している。


日本で今、流行っている”忖度”が働いたかもしれない。



米国の連邦準備理事会やウォール街の財界人たちの要求を空気を読んでそれとなくかなえたのではないかと思われる。



あるいは、彼ら自身が、日本の軍国主義時代に築かれた護送船団方式の経済体制(終身雇用制、年功序列制)を破壊して、日本を規制緩和、構造改革することこそが、日本の為、ひいては世界の為になるという理想を抱いていたかもしれない。




このバブル崩壊後の経済不況の責任は、大蔵省になすりつけられ、大蔵省は解体され、財務省に名前を変えた。




そして、日本銀行は、今は、政府からの独立性の高い機関になっている。





問題はこのリチャード・ヴェルナーの指摘、日本経済不況陰謀論が正しいかどうかである。






リチャード・ヴェルナーのチャートを作成すると、チャンドララグナが天秤座であり、木星が蟹座10室で高揚しており、金星がアスペクトして保護している。


また4、5室支配のヨーガカラカの土星が魚座6室に在住して、高揚する木星がアスペクトバックしている。


魚座や蟹座が非常に強い人物である。





リチャード・ヴェルナー




この配置のため、日本の愛国主義、民族主義的な立場から、欧米の中央銀行の日本側のカウンターパートとなって働いているような日銀総裁(円のプリンスたち)の政策について批判をするような人物であることがよく分かる。


中央銀行や、ウォール街の金融財界人は、水瓶座や双子座で表されるが、リチャード・ヴェルナーの強い魚座や蟹座から見ると、それらは12室や8室のドゥシュタナハウスに在住しており、決して、愉快な相手ではない。むしろ不利益を味あわされる相手である。


因みに福井俊彦元日銀総裁のチャートを見ると、月は射手座と蠍座の境界線付近にあり、おそらく月は蠍座にあった可能性が高い。






何故なら、日銀総裁で、政策金利など政府の金融政策を決定する公的機関のリーダーであった為、10室で太陽が定座にあったと考えるのが自然である。


そうすると、土星が水瓶座でムーラトリコーナの配置であり、しかも土星はヴァルゴッタマで、天秤座から木星がアスペクトしている。


非常に水瓶座が強いことが分かる。


月が蠍座であれば、水瓶座で土星がシャシャヨーガを形成する配置である。




福井俊彦



従って、福井俊彦氏は、水瓶座-双子座-天秤座の価値を推進する人物である。


10室の定座の太陽は強力な支配力、エゴを表わしている。


この福井俊彦氏が、水瓶座-双子座-天秤座の価値を体現する欧米の金融財界人、ウォール街の金融資本家たちの意向を汲み取って、同じ価値を共有して行動したことは容易に理解できる。


強いエゴを表わす太陽は、日本に市場開放や規制緩和、構造改革をもたらすためにわざと、金融引き締めを行ない、日本の経済の回復を遅らせるぐらいのことはやったのではないと思わせる配置である。


リチャード・ヴェルナーは、三重野康、福井俊彦、前川春雄らの日銀のプリンスたちが、日本が長く経済不況から抜け出せない原因を作ったと考えているが、これらの人々は、政府の経済への介入を少なくし、連邦準備銀行など各国の中央銀行が、国家の頭越しに世界を支配するという価値観を共有する人々である。


デヴィッド・ロックフェラーなどのウォール街の金融資本家の世界政府のビジョンに賛同していたと考えるべきである。


従って、三重野康、福井俊彦、前川春雄らの日銀のプリンスたちが、日本が長く経済不況から立ち直れない状況を作り、その責任を大蔵省に転化して、大蔵省解体のきっかけを作り、日銀の独立性を高める契機をつくったのである。


陰謀論的な意味ではなく、占星学的におそらくそうした価値観の下に行動したであろうことは推測できる。


リチャード・ヴェルナーと、福井俊彦氏のチャートを比較すると、そうした立場の違いを浮き彫りにしている。




因みに安倍政権下の黒田東彦日銀総裁は、異次元の量的緩和政策を行なって、日本のマネーサプライ(貨幣供給量)を増やそうとして来た。


量的緩和政策とは、日銀が市中銀行が保有する国債を買い取って(買いオペ)、銀行の日銀当座預金の残高を増やす操作である。


日銀当座預金の残高を増やせば、銀行は貸出を行なって、信用創造を積極的に行ってくれるとの期待をしてのことである。


然し、日銀が買いオペをしても、銀行は貸出を行なわず、日銀当座預金残高が積み上がるばかりである。




また政策金利もマイナスに設定して、銀行は日銀の当座預金に預けているだけで、金利がかかってしまう。


従って、銀行は積極的に貸し出しを行なうのではないかと期待してのことである。


然し、銀行の貸し渋りなどが問題となっている。



また現在、日銀の買いオペとは、量的緩和政策というよりも、日本の財政赤字をカバーするための財政ファイナンスに近いものがある。


財政ファイナンスとは、中央銀行が政府の発行する国債を直接引き受けることであり、第一次世界大戦後のドイツなどでハイパーインフレを招いた方法である。


現在、政府が発行する国債を直接、日銀が引き受けることは財政法第5条によって、特別の事由がある場合を除いて禁止されている為、一旦、市中銀行が国債を買い取って、その後、日銀がお約束のように市中銀行から買い取っている。


「国債の市中消化の原則」を形上、破っていないが、実質的には、日銀が直接、政府から国債を引き受けているのと同じである。


それで、国債発行残高の7割を日銀が引き受けているという。


こうした実質的な財政ファイナンスによって、円の価値が毀損し、インフレを招いている。


最近、物価が直ぐに上がるのはその為である。


政府は巨額の財政赤字を抱えているので、毎年、税収だけでは予算がまかなえず、国債を発行することによって予算を補っているが、その国債を日銀が直接引き受けるような状況は、末期的状況なのである。




リチャード・ヴェルナーの論点は以下である。



1. 日本は、市場開放、規制緩和、構造改革する必要はなく、日本の護送船団方式は、日本の強みである優れた方式であった


2. 日本のバブル経済は意図的に生み出され、意図的に崩壊させられ、その後、長期間の不況を日銀総裁たちによって意図的に作り出された


3. 日本の失われた10年、20年といった経済不況時に日銀は窓口指導で貸出枠を拡大し、市場にマネーを供給すべきであった




このうち、最も重要なのは、1.の意見である。


日本は、今の中国と同じように市場開放、規制緩和、構造改革など妥協して受け入れずに世界市場で、勝ち続ければよかったのである。


但し、こうした意見は、自国の経済的繁栄を優先する民族主義的、軍国主義的意見かもしれない。



3.の意見は、ミルトン・フリードマンのマネタリズムの観点になっている。


マネーを供給しさえすれば、経済の規模は拡大し、経済発展が生じるという短絡的な考えである。




現在、アベノミクスは、強い右翼的政権の意向により、日銀にほぼ直接、政府の国債を引き受けさせて、財政ファイナンスを行なっている。


然し、そうして日銀当座預金に積み上げられたお金は、市場に供給されずにそのまま日銀当座預金に積み上がるばかりである。


企業は内部留保などを蓄えていて、特に資本は必要としていない。


お金が必要なのは、企業ではなく、普通に働く一般の人である。


然し、政府がいくら異次元の量的緩和などを行なおうとも、普通の働く一般の人にお金が届かない。


何故なら企業は、一般の人に支払う給料を最低賃金に引き下げたからである。


ただ日銀の当座預金に残高が増えるだけである。




まずは正規雇用を減らして、非正規雇用を増やすという形であったり、とにかく企業は給料を支払いたがらない。


そして、内部留保として、いざという時の為にお金を蓄えるのである。




結局、日本は、市場開放、規制緩和、構造改革をして、日本の強みを失い、世界市場において、経済的に勝利することが出来なくなり、無駄な公共事業など行い過ぎたり、税金の垂れ流しで、巨額の財政赤字を積み上げた。


こうした状況の中で、強い経済の基盤がない所で、マネタリズム的な発想で、市場にマネーを供給しても無駄である。



リチャード・ヴェルナーの3.の意見のような状況はもう日本にはなく、窓口指導という言葉もあまり聞かれない。


もし日銀が窓口指導できるのであれば、銀行に貸し出すように強制するのもいいかもしれないが、銀行が貸し出ししたくても企業が必要としていないのであれば貸し出すことは出来ない。



日本は、財政ファイナンスをする所まで追い込まれたが、政府が発行した国債は、未来の若者たちが返済する国民の借金である。


この国債を市中銀行に買い取らせ、その後で、日銀が買い取り、日銀当座預金に残高が増えるが、その準備預金で、銀行はどこにも信用創造して金を貸し出すことが出来ず、経済を活性化することが出来ない。役に立たない無駄な残高である。


その日銀当座預金の準備預金は、未来の若者が返済する国民の借金である。



つまり、政府は未来の若者の金を日銀当座預金に積み上げて、それは誰にも還元されないで滞っている状態である。



リチャード・ヴェルナーが『円の支配者』を著してから、大分、年月が経過しているが、日本は、市場開放、規制緩和、構造改革をして、日本の強みを失って、経済戦争で敗北し、銀行による信用創造は、上手く機能しておらず、マネーが末端まで行き届かない。



銀行による信用創造の仕組みは全く機能していない。



従って、こうした状況の中で、役に立たなくなった銀行システムの代わりにビットコインや仮想通貨が登場したのである。





リチャード・ヴェルナーは、日本のバブル経済と、その後の長期の不況は、円のプリンスたちによって意図的に作り出されたと主張している。



実際、そうかもしれないが、春分点が水瓶座に移動するに連れて、水瓶座-双子座-天秤座の風のトライアングルが強くなっていくのである。



その運命に対して、蟹座に木星と金星が在住する愛国民族主義のリチャード・ヴェルナーが日本の立場に立って、日本国民の為に怒りを表明してくれたのである。




アベノミクスは、財政ファイナンスに近いことを行なって、財政赤字を国債の発行で賄い、買いオペで、量的緩和を行なおうとしても無駄な日銀当座預金残高を積み上げるだけで成果が上がっていない。



そして国民の厚生年金と国民年金の積立金(GPIF)で、日本の経団連の関連株を購入して、株価を釣り上げている。




最近の就職活動の状況を見ると、『大卒就職率、今春96%』日本経済新聞と出ているようだ。




従って、企業にはお金があるのだと思うが、働く一般市民にお金がないのである。





因みに銀行の信用創造の仕組みを批判する論客として、安部芳裕氏や天野統康氏がいる。



これらの方々が担ぎ上げているのが、経済学博士の山口薫教授である。



『公共貨幣』東洋経済新報社 では、政府の負債によるお金ではなく、政府自身が発行する政府紙幣が問題を解決すると主張している。



もし政府が紙幣を発行することができるとするならば、それはブロックチェーンを使った政府発行の仮想通貨として実現できる可能性がある。





これまでの銀行システムというものは、非常に維持にお金がかかる仕組みである。



コンピューターや独自に構築したネットワークなどのインフラや人件費、電気代などランニングコストがばかにならない。



こうしたものを維持するのは大変だから手数料や利子をもらいますよというのが銀行の論拠にもなってくる。



然し、こうしたコストがかからないでインターネット上で実現できるマネーシステムがある時、銀行システムの時代は終わりを遂げる。



リチャード・ヴェルナーが信用創造の仕組みを暴露してから20年以上過ぎた現在、世界には、新しいマネーシステムの可能性が見え始めている。





三重野康





前川春雄


























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カルロス・ゴーン再逮捕について



日産自動車前会長カルロス・ゴーンが再逮捕された。

ゴーン前会長、オマーンルートで4回目の逮捕 日産に5.6億円損害
2019年4月4日 / 08:05 Reuters

[東京 4日 ロイター] – 東京地検特捜部は4日午前、日産自動車(7201.T)の前会長カルロス・ゴーン被告を会社法違反(特別背任)容疑で再逮捕した。子会社の「中東日産」からオマーンの販売代理店名義の預金口座に送金した資金の一部を、自身が実質的に保有する会社名義の預金口座に送金させる方法で、日産に損害を与え、損害額は合計5億6300万円にのぼると、同特捜部は指摘している。

ゴーン容疑者の逮捕は4回目。同特捜部によると、ゴーン容疑者は、1)2015年12月─17年1月に日産に125万ドル(当時のレートで約1億4700万円)、2)17年7月に125万ドル(同約1億3900万円)、3)18年7月に250万ドル(同約2億7700万円)──を、実質的に同容疑者が保有する会社名義の預金口座に送金させた。

共同によると、オマーンの代理店には2012年以降、日産の「CEO積立金」から計35億円が支払われた。この代理店幹部の個人口座から投資会社を通じ、ゴーン被告の妻が代表となっていた会社に流れ、一部が約16億円のクルーザー購入に充てられた疑いが浮上している。

ゴーン被告は昨年11月、自分の役員報酬を有価証券報告書に少なく記載したとして金融商品取引法違反容疑で逮捕され、その後、同法違反容疑と会社法違反(特別背任)の容疑で計2回、再逮捕された。起訴後、ゴーン被告は今年3月6日に保釈された。


3月6日に保釈され、作業服で車に乗り込む姿が報じられ、ゴーン氏の威厳が全く損なわれた保釈劇であった。






然し、このタイミングでの保釈は、理由としては分かりにくいものだった。


蠍座ラグナで、両側の射手座と天秤座にラーフと土星が在住して、バンダナヨーガを形成しており、現在、木星/ラーフ期で、アンタルダシャーのラーフが、バンダナヨーガを形成する一方の惑星であり、しかもトランジットの土星や木星がバンダナヨーガを形成する惑星群にアスペクトしている。


従って、まだまだ逮捕拘留が続いてもおかしくはなかったのである。


然し、今回、カルロス・ゴーンが2019年4月4日に再逮捕されたことは、バンダナヨーガやダシャーの観点からすると、納得できるものであった。


何故なら、木星が3月29日に射手座に入室して、バンダナヨーガを形成する2室と8室にダブルトランジットが形成されたからである。


このトランジットによって、再び、バンダナヨーガが再起動し、再逮捕は、中断、行き詰まり、拘束などを表わす8室にもダブルトランジットが形成されたためだと考えられる。


然し、保釈された3月6日の時点で、木星は既に射手座入室の1ヶ月前を切っており、2室と8室にダブルトランジットが形成される効果を発揮していたはずである。


保釈などされずにそのまま拘留の延長が為されていてもおかしくはなかったはずである。


それなのに何故、3月6日に一度、保釈されたのか疑問が残る。


一般的な理由で考えると、カルロス・ゴーンの拘留は3回の再逮捕を理由として延長が行われてきた。


それがさすがに長期に渡ってきた為、これ以上の拘留が難しくなってきた。


その為、一旦、保釈したが、再び、別件で、再逮捕したということではないかと思われる。


東京地検特捜部は全く保釈の意志はなかったのである。



トランジットから考えると、そのように考えると納得できる。



また今回は、カルロスゴーンのラグナを蠍座ジェーシュタの第3パダに設定した。



そうすると何故、今回、一時的に保釈されたのかの理由がプラティアンタルダシャーで説明できるかもしれない。



おそらくカルロスゴーンは、木星/ラーフ/月であった時に保釈されたのだが、木星/ラーフ/火星に移行したタイミングで、再逮捕されたのである。






ヴィムショッタリダシャーを確認すると、月は9室支配で6室に在住しており、このプラティアンタルの月期に一時的に弁護士の助けなどを受けて、保釈への道筋が整ったのかもしれない。


然し、その後のプラティアンタルダシャーの火星に移行すると、火星はまさにラーフと土星から挟まれて、バンダナヨーガを形成するラグナロードの火星である。


従って、木星/ラーフ/火星期に再逮捕となったのである。






火星は、ナヴァムシャでも12室(監禁)に在住しており、逮捕監禁を表わしている。


月はナヴァムシャでは6室支配で9室に在住しており、やはりこの時期に一時的に自由を得たのである。


更にダシャムシャを見ると、火星は12室に在住しており、ここでも監禁を象徴している。


月は5室支配で9室に在住しているため、やはり、プラティアンタルダシャーが月から火星へ移行したことで再逮捕が生じたと考えると納得できる。


前回の検証で、ナヴァムシャのラグナやダシャムシャのラグナも検討していたが、ナヴァムシャのラグナが水瓶座、ダシャムシャのラグナが魚座ということで考えると、プラティアンタル火星期に再逮捕されたことの理由が説明できる。


カルロスゴーンは、この再逮捕で更に保釈金の納付が必要になった。


カルロス・ゴーン容疑者、再逮捕でさらに保釈金納付が必要…若狭勝氏が解説
2019年4月5日 6時0分スポーツ報知

日産自動車のカルロス・ゴーン前会長(65)が中東オマーンの販売代理店側に支出された日産の資金を流用し、約5億6300万円の損害を与えたとして、東京地検特捜部は4日、新たな会社法違反(特別背任)の疑いで、ゴーン容疑者を再逮捕した。逮捕は4回目となる。

 若狭勝氏(元東京地検特捜部副部長)「ゴーン容疑者の再逮捕には検察内でも慎重論があり、『在宅でも十分調べられる』との意見もあった。オマーンルートはもともと捜査していた容疑であり、同容疑者が記者会見を予告したことは逮捕とは無関係だろう。

保釈保証金は勾留された被告の拘束を解く保釈が決定された際、裁判への出頭を確保するために裁判所への納付が命じられる。

金額は〈1〉犯罪の性質〈2〉情状〈3〉証拠の証明力〈4〉被告人の性格〈5〉資産で決まる。前回の逮捕時、ゴーン容疑者は10億円を東京地裁に納付している。

現時点で保釈条件違反は認められておらず、今回の再逮捕でもこの10億円は没収されない。今後、勾留された場合、保釈の際にはこの10億円に加え、さらに保釈金を納付しなくてはならない。


この財政を圧迫し、破産に導く、この経済的足枷も8室の象意が感じられる。


8室のケートゥはこの更なる保釈金について誰にも頼れない印象である。


自分の財布から出さなければならない。






因みにチャラダシャーを見ると、カルロスゴーンが最初に逮捕された昨年2018年11月19日は、水瓶座/山羊座であった。


更に言えば水瓶座/山羊座/天秤座である。


メジャーダシャー水瓶座の時期に逮捕監禁があったのはAKとGKが水瓶座に在住し、土星からのアスペクトを受けているからである。


身体を表わすAKがGK(6室、8室、12室の支配星の象意に相当)とコンジャンクトし、土星のアスペクトを受けていたことが原因である。


サブサブダシャーの天秤座には8Pが在住し、AK、GKがジャイミニアスペクトしている。



カルロスゴーンが3月6日に保釈された時、ダシャーは水瓶座/水瓶座/水瓶座であった。



この時、カルロスゴーンは作業服に着替え、珍妙な出所劇を演じた。(この時、まだカルロスゴーンは身体の拘束を受ける時にいたことが分かる)


その2日後、ダシャーは山羊座/射手座(2019/3/8~2019/6/8)に移行した。



メジャーダシャーの山羊座から見て12室の射手座のサブダシャー(一度、上昇させて引き落とす)


今回の再逮捕は、山羊座/射手座の間に起こった出来事である。


ジャイミニにおいて射手座は転落などを経験する危険な時期である。


再逮捕された2019年4月4日は、山羊座/射手座/獅子座である。



山羊座には9Pが在住し、AmKの木星からのアスペクトも受けているが、サブダシャーの射手座は、バンダナヨーガを形成する2室のラーフであり、この象意が発現して、再逮捕につながったのではないかと思われる。


射手座は上昇と下降の星座であるが、一度、保釈されて自由へと飛翔した矢先の再逮捕であった。


山羊座から見て射手座は12室でラーフが在住し、ケートゥがアスペクトしている。


従って、保釈と再逮捕という上昇と下降を経験したのは、山羊座から12室でラーフが在住する射手座のサブダシャーの時期に生じたのである。


ヴィムショッタリダシャーは木星/ラーフ期で、アンタルダシャーがラーフ期であることから、ここではジャイミニの変動表示体をヴィムショッタリダシャーに拡張するジャイミニの現代的な適用が可能である。


山羊座には9Pが在住し、盛んに弁護団が、再逮捕について検察の横暴であるとして非難している。


早朝、騒然の逮捕劇 弁護団反発「何のための身柄拘束か」 ゴーン容疑者再逮捕
株式会社 産経デジタル 2019/04/04 11:45

108日間の勾留を解かれてから約1カ月、日産自動車前会長、カルロス・ゴーン容疑者(65)が再び身柄を拘束された。東京地検特捜部は4日、会社法違反(特別背任)容疑で4度目の逮捕に踏み切った。保釈を勝ち取った弁護団は「何のための身柄拘束か」と反発を強めた。

 ゴーン容疑者が暮らす東京都内のマンション前には、4日早朝から海外メディアを含め数十人の報道陣が詰めかけた。

 周辺住民への影響を最小限に抑えるためか、東京地検特捜部は早朝から動いた。午前6時前には地検の係官とみられる男性がマンションの玄関前に立ち入りを制限するロープを張った。その後、任意同行の様子が見えないように車がシートで覆われ、10人以上の係官が建物内に入った。

 午前6時45分ごろ、カメラに囲まれ、激しいフラッシュがたかれる中、ゴーン容疑者を乗せたとみられる車が駐車場から出ようとすると、係官が報道陣に「下がれ」と怒鳴り、一時騒然となった。車の後部座席は全てカーテンで覆われ、ゴーン容疑者の表情はうかがえなかった。

 弁護人を務める弘中惇一郎弁護士は4日午前、報道陣に「立件できると思えば普通に追起訴すれば良いと思うが、何のために身柄を拘束したのか。人質司法として本人を痛めつける以外に意味があるのか。非常に不適当な方法だ」と不満をあらわにした。

 弘中氏は3日に特捜部の再逮捕方針が報道された際、ゴーン容疑者自身が「バッドニュースだ」と話したことも明らかにした。

 日産本社(横浜市)に出社した男性社員は「ニュースを見て逮捕を知ったが、われわれにもう関係ないことだ」と硬い表情。40代の男性社員は「(疑惑が)まだあるのかという気持ち」と語り、ゴーン容疑者が保釈時に変装して出てきながら再び身柄を拘束されたことに「残念」と苦笑を浮かべた。


弁護団からこのようなサポートを受けられるのは、山羊座に9Pが在住しているからではないかと思われる。



カルロス・ゴーンは2019年6月8日に山羊座/蠍座に移行するが、その時にこの射手座12室の象意から抜け出すはずである。


然し、蠍座はバンダナヨーガを形成する星座の一部である。



ほぼ同じ2019年6月6日頃からヴィムショッタリダシャーは土星/土星に移行して、またカルロスゴーンは新たな局面に入るのである。




土星は3、4室支配で12室で高揚しているため、おそらく快適な住まい(海外の別荘)で生活するものと思われるが、やはりこの土星はバンダナヨーガを形成する惑星の一部である。



従って、今後、公判中も、今後の生活においてもカルロスゴーンは監視の目が避けられず、完全な自由を満喫できるとは思えないのである。



カルロスゴーンが逮捕された時、ダシャーは木星/ラーフ期であったが、ラーフのディスポジターは木星で木星は5室支配で7室からラグナにアスペクトしていた。



従って、木星/ラーフ期の間、キャロル・ゴーン夫人のサポートを受け続けた。


ゴーン前会長が日本の拘置所で「過酷な扱い」を受けているとして、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチに書簡を提出したりと、拘留中も色々と、サポートを続けていた。


今回の保釈中もカルロス・ゴーン氏に付き添って、最大のサポーターの一人となっている。


土星期に移行すると、土星のディスポジターである金星は7室支配で5室で高揚する金星であり、金星は7室在住の木星と星座交換しているため、カルロスゴーンは土星期も妻のサポートを受け続けると思われる。






ナヴァムシャでも土星はラグナでシャシャヨーガを形成し、7室から金星と木星がアスペクトして保護している。


従って、カルロスゴーンは妻によって救われると考えられる。



最近、フランスのルノーは、カルロスゴーンの一部の支出について「重大な疑念」が生じたと発表し、またゴーン氏の年金や一部報酬を認めないと取締役会で決定したと伝えられている。


ルノー、ゴーン前CEOの支出に「重大な疑念」 調査結果発表
AFPBB News 2019/04/04 04:22

【AFP=時事】(更新)仏ルノー(Renault)は3日、日産自動車(Nissan Motor)と設立したオランダの統括会社「ルノー日産BV(RNBV)」に対する日産との共同調査の結果、カルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)前最高経営責任者(CEO)による数百万ユーロ(数億円)分の支出に「重大な疑念」が生じたと発表した。

ルノー取締役会は、「正確な額はまだ明確になってはいないが、2010年以降で数百万ユーロに上る可能性がある特定の支出で、RNBVの企業利益との合致という点で重大な疑念が生じている」と発表。「RNBVの内部組織は、財務の透明性と支出統制手続きの面で深刻な欠陥があったことを示唆している」と説明し、ルノー経営陣は日産と協力し「これらの欠陥を可能な限り早急に共同で正す」としている。

日産での報酬などをめぐる不正行為で起訴されたゴーン被告は、3か月以上にわたり勾留された後に保釈されたが、3日の報道によると日本の検察当局は、新たに会社法違反(特別背任)容疑での立件を検討している。

 報道によれば、新たな容疑は日産からオマーンの販売代理店に送金された少なくとも3200万ドル(約36億円)に関連するもので、この取引にはRNBVが関与していたとされる。情報筋によると、送金された金の一部はゴーン被告とその家族が使用するクルーザーの購入に充てられたとみられている。

 ルノーは3日の発表で、ゴーン被告による一部の支出は「疑わしい内密慣行と弊社グループの倫理規定の違反に関わる」ものと説明。特に「第三者との関係、利益相反の管理、企業資産の保護」と関連があるとした。

 ルノーは、ゴーン被告がベルサイユ宮殿(Palace of Versailles)で開いた結婚披露宴に関する情報に続き、「中東にあるルノーの販売代理店への支払いに関する潜在的な問題」をフランス当局に通報したとも明らかにした。ゴーン被告はベルサイユ宮殿での披露宴開催に当たり、ルノーのスポンサー契約に基づき宮殿利用料を免除されていた。


仏ルノー、ゴーン被告の年金や一部報酬認めず 取締役会で決定
2019/04/04 00:55 Reuters

[パリ 3日 ロイター] – 仏自動車大手ルノーは3日、取締役会を開き、前会長兼最高経営責任者(CEO)のカルロス・ゴーン被告に対する年金支給を認めないことを決めた。
また社内調査の結果、「疑問の余地がある秘密の取引」が判明したと指摘。中東の業者への不審な支払いについて、司法当局に通報したことも明らかにした。

ゴーン被告は1月、ルノーの会長とCEOを辞任。同社に近い関係者は、ゴーン被告が取締役会に辞任を伝える書簡で、年金受け取りの権利があると主張していた。

しかし、ルノーは辞任を受けゴーン被告に年間76万5000ユーロ(85万9000ドル)に上る年金受け取りの権利はなくなったと説明。関係筋はこの日の取締役会後、被告の弁護士に誤解があったと指摘した。

また取締役会は2018年の変額報酬支給(22万4000ユーロ)の停止を株主に諮ることを決めた。取締役会のメンバー数を20人から18人に減らすことも承認した。

ロイターは先に、ルノーの社内調査で、ゴーン被告在任時にオマーンのパートナー会社に不審な支払いがあったと報じたが、 ルノーはこの日、「仏司法当局に対し、中東のルノー取引業者への支払いに関する問題を通報した」と明かした。取引がこれまで明らかにされていないほか、疑問の余地があり、社内の倫理規定にも反すると説明した。


これがマハダシャー土星期につながる流れであると考えられる。






ダシャムシャのラグナが魚座で正しいとすれば、土星は11、12室支配のマラカでラグナでケートゥ(ラーフ/ケートゥ軸)とコンジャンクトし、木星の星座に在住し、1、10室支配の木星からアスペクトバックされている。






土星期は経済的損失などに苦しめられるように見えるが、木星からの保護も受けており、木星期に築いたものを土星期に完全に失うようには見えない。



一方で、木星期は、木星は1、10室支配で7室でラーフとコンジャンクトし、拡大志向で、ラーフの絡みは道徳的に手段を選ばない印象である。


この木星期にカルロス・ゴーンは派手で贅沢になり、日産の資金を海外の会社の口座などへ迂回させて自らの口座に還流させる方法を編み出した。


そして、ベルサイユ宮殿で結婚式を挙げたり、豪華なクルーザーを購入したり、あらゆる贅沢をし始めたのである。


これは7室でラーフとコンジャンクトする1、10室支配の木星が物語っている。


木星期は、木星はケンドラに在住して強いため、取りあえずは、成功に導かれたのだが、12室支配の土星のアスペクトなどを受けており、成功するだけでは済まなかったようである。


マハダシャー木星期にはマハダシャー土星期へと続く種があったのである。



カルロス・ゴーンの逮捕は、高い地位についていた人々の転落を表わす象徴的な事件である。


これが現在、射手座に土星と木星が通過している今、進行中である。


フランスでは、ガソリン税の値上げへの抗議活動から黄色いベスト運動に発展し、フランスの大衆は、自分たちの活動に照らし合わせて、このカルロスゴーンの逮捕劇を冷ややかに見ている。


今年の年末にかけて、更にこうした高い地位からの転落の事象が起こってくると予想される。





(参考資料)



「ゴーン会見」を阻止した再逮捕に日産がほくそ笑む理由
2019.4.4 DIAMOND Online

 日産自動車が中東オマーンの販売代理店に支出した資金の一部を不正に流用した疑いがあるとして、東京地検特捜部は4日、 日産前会長のカルロス・ゴーン被告を会社法違反(特別背任)の疑いで再逮捕した。特捜部が動く事件(いわゆる特捜事件)で 、保釈後の被告が再逮捕されるのは異例だ。

 すでに同法違反(特別背任)の罪などで起訴されていたゴーン被告の逮捕は4回目。3月6日に保釈されるまで、100日余りの長 期にわたって勾留されていたゴーン被告は再び身柄を拘束されることになった。

 ゴーン被告は再逮捕後、代理人を通じて「常軌を逸しており、恣意的だ」と特捜部に抗議する声明を発表した。ゴーン被告の 長期勾留は、海外メディアなどから「人質司法」と批判されてきたが、非難の声が再燃しそうだ。

 そもそも保釈前も、「再逮捕」が勾留の延長理由に使われていた。3回目の逮捕があった昨年12月21日の前日、東京地裁はゴ ーン被告の勾留延長を認めない決定をしており、再逮捕がなければゴーン被告はもっと早く保釈されると見られていた。

異例の保釈中再逮捕

 特捜事件で、保釈後の被告が再逮捕されるのは確かに異例だ。

 ただし、保釈許可の主な条件は、証拠隠滅、口裏合わせなど、既に起訴された事件に関して今後予定されている公判への支障 がないかどうか。起訴された事件以外は“無罪放免”というわけではない。起訴された事件とは別の容疑があり、逃亡、証拠隠 滅の恐れなど再逮捕の必要があればあり得る。

 過去には大阪地検特捜部が2007年、談合罪で起訴されて保釈中だった元警察官を、収賄容疑で再逮捕したケースがある。そも そも特捜事件の絶対数が少なく、「異例」な点のニュース性は低かろう。

 では、なぜ「在宅のまま追起訴」(つまり逮捕をせずに、任意の事情聴取で証拠を固めて公判請求)ではなく、逮捕に至った のか。

 ゴーン被告の弁護人である弘中惇一郎弁護士は保釈決定のあった3月5日、「(今後任意の事情聴取の要請があっても)応じな いですね」と発言。この全面対決姿勢に、東京地検特捜部は「全容解明には強制捜査が不可欠だ」と判断したのかもしれない。 再逮捕の方針が報道された4月3日夜、弘中弁護士は「内容と条件によっては(ゴーン被告は事情聴取に)応じる」と態度をやや 軟化させていたが、“時すでに遅し”だったようだ。

口封じだったのか

 では再逮捕は4月11日にゴーン被告が予定していた会見の“口封じ”だったのか。

 あるいは、否認事件では異例の保釈に対する特捜部の“意趣返し”だったのか。

 今回の逮捕容疑である中東関係の疑惑は、保釈前から報道レベルでは浮上していた。当然、特捜部も保釈前から動いていたは ずで、「起訴後勾留中に任意聴取で証拠固め→追起訴」という算段だったに違いない。

勾留中の調べは「任意捜査が建前」(刑事事件に詳しい弁護士)とは言うものの、「密室故に捜査員は言葉巧みに聴取に応じさ せることがある」(同)からだ。だが、保釈されれば文字通り任意捜査となって、特捜部にとって形勢は不利だった。

 口封じについては、これまで起訴された事件、今回の事件いずれも民間人参加型の裁判員裁判対象事件ではないので、ゴーン 被告が会見でどのように世論誘導しようが、公判は裁判官の下で開かれる。捜査機関は通常、裁判員に予断を与える世論誘導を 非常に嫌うが、裁判官に会見の影響があるとは考えにくい。

幸運がもたらされた日産

このタイミングでの再逮捕が“口封じ”という意味合いになることを喜んでいるのは、特捜部ではなくむしろ日産自動車だろう 。

 前述のように特捜部は保釈前も保釈後も粛々と捜査を進めていたとみられ、「異例の保釈に対する意趣返し」という見方も少 し無理がありそうだ。

 実際に、特捜部と日産の両者が協力し合っているのかどうかの真偽はわからない。それでも、特捜によるゴーン被告逮捕によ って、西川廣人・日産自動車社長ら日産経営陣に幸運がもたらされたことだけは確かである。

 どういうことか。

 いまや幻となった「ゴーン会見」は、4月11日に予定されていた。

 ちょうどこの期間は、ガバナンス改善特別委員会からの報告書を受けて発足した「暫定指名・報酬諮問委員会」が、日産の取 締役会メンバー候補者を選定する作業がヤマ場になるタイミングだ。

 日産経営陣は、暫定指名・報酬諮問委員会からの助言を受けて新しい取締役会メンバー候補者案を決めて、6月末の定時株主 総会で付議する予定で進めている。

 つまり、ゴーン会見予定日と重複する「4月中旬」は、日産にとって、首脳人事を決める重要な時期だと言える。

ゴーン被告は、今回の逮捕前日に、「何が起きているのか、真実をお話しする準備をしています」とツイッターで予告していた 。その“真実”とは、「西川社長を個人攻撃すること」(日産幹部)だったに違いない。

 日産や特捜部がこぞって情報を流してきたゴーン被告の不正事案に、「実は西川社長による何らかの意思決定が関与していた 」とゴーン被告が証言したならば、一連の経営責任の矛先は、ゴーン被告のみならず、西川社長ら経営陣にも向かうだろう。

 そうなれば、日産経営陣が温めた新しい首脳人事案、新しい経営体制案などいとも簡単にひっくり返ってしまう。

 ただでさえ、第三者的な立場にあるべき榊原定征・ガバナンス改善特別委員会共同委員長(東レ特別顧問)が日産取締役会議 長へ“横滑り”する人事案が取りざたされており、「ケチがついている」(日産幹部)薄氷の人事案である。

 だが、ゴーン氏は逮捕された。特捜部による“強力なパス”によって、日産はゴーン被告の発言の機会を制することに成功し 、西川社長は“鉄壁の守り”を築いたかのようにみえる。

 だが、ゴーン被告側は、会見の代わりとなる「動画メッセージ」の公開を近く予定しているという。ほくそ笑む日産だが、思 わぬ時限爆弾が用意されているかもしれない。

(ダイヤモンド編集部 千本木啓文、土本匡孝、浅島亮子)
参照元:「ゴーン会見」を阻止した再逮捕に日産がほくそ笑む理由
2019.4.4 DIAMOND Online

ゴーン前会長、オマーンルートで4回目の逮捕 日産に5.6億円損害
2019年4月4日 / 08:05 Reuters

[東京 4日 ロイター] - 東京地検特捜部は4日午前、日産自動車(7201.T)の前会長カルロス・ゴーン被告を会社法違反(特別背任)容疑で再逮捕した。子会社の「中東日産」からオマーンの販売代理店名義の預金口座に送金した資金の一部を、自身が実質的に保有する会社名義の預金口 座に送金させる方法で、日産に損害を与え、損害額は合計5億6300万円にのぼると、同特捜部は指摘している。

ゴーン容疑者の逮捕は4回目。同特捜部によると、ゴーン容疑者は、1)2015年12月─17年1月に日産に125万ドル(当時のレートで約1億4700万円)、2)17年7月に125万ドル(同約1億3900万円)、3)18年7月に250万ドル(同約2億7700万円)─ ─を、実質的に同容疑者が保有する会社名義の預金口座に送金させた。

共同によると、オマーンの代理店には2012年以降、日産の「CEO積立金」から計35億円が支払われた。この代理店幹部の個人口座から投資会社を通じ、ゴーン被告の妻が代表となっていた会社に流れ、一部が約16億円のクルーザー購入に充てられた疑いが浮上している。

ゴーン被告は昨年11月、自分の役員報酬を有価証券報告書に少なく記載したとして金融商品取引法違反容疑で逮捕され、その後、同法違反容疑と会社法違反(特別背任)の容疑で計2回、再逮捕された。起訴後、ゴーン被告は今年3月6日に保釈された。
参照元:ゴーン前会長、オマーンルートで4回目の逮捕 日産に5.6億円損害
2019年4月4日 / 08:05 Reuters

「ゴーン再逮捕は東京地検特捜部の口封じ」三井環元大阪高検部長が激白
2019/04/04 13:16 AREA dot.

会社法違反などの罪で起訴され、3月に保釈されたばかりだった日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン被告が今朝、東京地検特捜部に“電撃”再逮捕された。再逮捕の容疑は今回も会社法違反(特別背任)で、ゴーン被告が日産の資金をオマーンの販売代理店側に送金し、一部を私的流用したというものだ。

 東京地検特捜部の事件で一度、保釈された被告を再逮捕するというのは異例で、ゴーン被告はまたも「囚われの身」となる。

 奇しくも4月2日夜、ゴーン被告本人のものと思われるツイッターのアカウントがアップされた。

<何が起きているのか真実をお話しする準備をしています。4月11日木曜日に記者会見をします>などと記されていた。

 一連の事件で、ゴーン被告が公の場で日産や特捜部の捜査に関して語るのは、初めてで注目されていた。だが、その直前に再逮捕された。

 実は過去にも同じようなケースがあった。

 2002年4月、現職の大阪高検公安部長だった三井環氏が詐欺容疑で突然、逮捕された。

 それまで週刊朝日は三井氏の証言で、検察の裏金問題を何度もスクープ。

 そして、逮捕日午後にはテレビ朝日が三井氏を検察の裏金問題でインタビューする予定だった。

 筆者も当時、三井氏の取材を担当しており、あまりのタイミングのよさに絶句するしかなかったことを今も覚えている。容疑は落札したマンションに居住の実態がないのに登録免許税を軽減させたという微罪の容疑だった。三井氏がこう検察の姿勢を批判する。

「検察は裏金が表にされるのを嫌がり、テレビ朝日のインタビュー前に口封じする目的でとんでもない容疑で私を逮捕した。ゴーン被告も、会見を予定していたようで、検察の口封じの可能性が高い。これで保釈請求を後日するにしても、検察が異議を唱えることができる。まさに人質司法だ」

 特捜部の手掛ける事件は、起訴できる証拠が揃って逮捕するのが通例で、ゴーン被告の会見を阻止するためだけの逮捕とは、考えられない部分もある。

 だが、検察は再逮捕でゴーン被告をまたも「長期拘束」できるカードを握ったことも事実だ。ゴーン被告の弁護人である弘中惇一郎弁護士は4日午前、特捜部による再逮捕について、不適切な方法であると強調し、勾留は必要ないと徹底抗戦する方針だ。特捜部にかつて在籍した元検事の弁護士はこう話す。

「今回の事件は海外が舞台で、裁判の立証が大変な事件。ゴーン被告が会見して『オレは悪くない、日産こそが悪い。検察と癒着している』などと主張され、日本だけでなく海外の世論がそちらに向かうとやりづらい側面がある。ゴーン被告が保釈になった時、インターネットの使用は制限するというものがあったにもかかわらず、ツイッターで発信をしたとされる。逮捕して自宅を捜索し、保釈条件に反している証拠をつかめれば、検察はさらなる長期拘束を主張するはず。ゴーン被告の弁護士は、勾留に反対と裁判所に徹底して訴えるだろう。どちらの主張が裁判所に認められるのか、見ものだ」

 ゴーン被告の初裁判前に、熾烈な攻防の第1ラウンドがはじまっているようだ。(今西憲之)

※週刊朝日オンライン限定記事
参照元:「ゴーン再逮捕は東京地検特捜部の口封じ」三井環元大阪高検部長が激白
2019/04/04 13:16 AREA dot.

ゴーン容疑者、代理店側から借金3000万ドル=署名入り念書も-東京地検
時事通信社 2019/04/04 16:01

日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(65)が中東オマーンの販売代理店を介し、日産資金を不正取得したとされる特別背任事件で、ゴーン容疑者が、この代理店の創業者から約3000万ドル(現在のレートで約33億円)の借金をしていたことが4日、関係者への取材で分かった。ゴーン容疑者が署名した念書も見つかったという。

 販売代理店には、少なくとも計3200万ドル(約35億円)の日産資金が送金されており、東京地検特捜部は、こうした資金が借金返済に充てられていた可能性もあるとみて、捜査を進めているもようだ。

 関係者によると、ゴーン容疑者が代理店創業者から借金をしたのは2009年1月。前年秋のリーマン・ショックで世界的に株価が下落し、同容疑者も私的なデリバティブ取引で巨額の評価損を抱え、資金繰りに困っていたとされる時期だった。

 署名入りの念書は、昨年11月に役員報酬を隠した疑いで逮捕された後、同容疑者が使用していた東京都内のマンションで見つかったという。
参照元:ゴーン容疑者、代理店側から借金3000万ドル=署名入り念書も-東京地検
時事通信社 2019/04/04 16:01

東京地検がゴーン被告を再逮捕へ、特別背任容疑で-報道
堀江政嗣、鈴木偉知郎
2019年4月3日 14:24 JST 更新日時 2019年4月3日 15:54 JST Bloomberg

特別背任などの罪で逮捕、起訴されている日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告について、東京地検特捜部が同容疑で再逮捕する方針だと3日付の産経新聞が報じた。ゴーン被告は同日、ツイッターで11日の記者会見を実施する考えを表明していたが、朝日新聞はゴーン被告の弁護団がさらに早い段階での会見開催も検討していると伝えた。

産経新聞は、オマーンの友人側に日産資金を不正に支出したなどとして、会社法違反の容疑でゴーン被告を近く再逮捕する方針を固めたことが関係者への取材で分かったとしている。逮捕となれば4回目で、最高検と協議して最終決定するという。

  ゴーン被告の弁護を担当する弘中惇一郎弁護士は2日の会見で、「検察が別の事件で追起訴する可能性がないとは思っていない」と発言。仏ルノーが、ゴーン被告によるオマーンへの不審な支出があった可能性について当局に通報したと報じられたことについて、「まだそれについてゴーンさんと話をしたことはない」と述べた。保釈後に検察から任意の事情聴取は受けていないことも明らかにした。

  ゴーン被告は会社法違反(特別背任)や金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)で起訴されたが、3月6日に東京拘置所から保釈されていた

  ゴーン被告は3日、ツイッター上に自身のアカウントを開設。「何が起きているのか真実をお話しする準備をしています」と日本語で投稿し、11日に記者会見を開く考えを明らかにしていた。日産は同被告をすでに会長から解職しており、8日に開催する臨時株主総会では取締役から解任する方針。
参照元:東京地検がゴーン被告を再逮捕へ、特別背任容疑で-報道
堀江政嗣、鈴木偉知郎
2019年4月3日 14:24 JST 更新日時 2019年4月3日 15:54 JST Bloomberg

弁護士も11日会見の意向 ゴーン前会長ツイッター発信
朝日新聞社 2019/04/03 20:04

会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)が3日、自身のツイッターのアカウントを開設し、「真実をお話しする準備をしています。4月11日木曜日に記者会見をします」と発信した。弁護団の弘中惇一郎弁護士も11日に会見したいとの意向を示した。東京地検特捜部が捜査を続ける中、実現すれば3月の保釈後初めての会見となる。

 アカウントには、本人であることを示す認証バッジがついている。日本語と同じ内容を英語でもツイートした。弘中氏によると、保釈条件でパソコンの使用は弁護人の事務所に限定されている。事務所でネットに接続するのは問題ないという認識だ。一方、検察幹部の一人は「本人がネットを使っていたらアウトでは」との厳しい見方を示した。

 ゴーン前会長は、私的な損失を日産に付け替えるなどしたという会社法違反(特別背任)などの罪で1月に追起訴された。3月6日の保釈後、弁護団に会見を開く意向を示したが、会見での発言内容について慎重な検討を続けているという。前会長は「海外のメディアにも来てほしい」と話しているほか、法的助言を求めるため、弘中氏の同席も要望しているという。

 東京地検特捜部は、ゴーン前会長をめぐる捜査を継続している。オマーンの日産販売代理店オーナーとの間の資金の流れに焦点を当てて調べている。
参照元:弁護士も11日会見の意向 ゴーン前会長ツイッター発信
朝日新聞社 2019/04/03 20:04

ゴーン容疑者、再逮捕も保釈金10億円は影響なし
2019年4月4日17時43分 日刊スポーツ

3月6日に保釈された日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(65)が4日、再逮捕されたことを受け、容疑者が納付した保釈保証金10億円に現時点で影響がないことが分かった。

東京地裁によると、保釈保証金を納付したのは、3回逮捕された事件が対象。4回目の逮捕となった今回は別の事件で、保釈条件に違反したわけではなく、現時点で保釈保証金は納付された状態のままだという。

ゴーン容疑者は3月6日に保釈保証金10億円を全額納付し、108日にわたる勾留を経て同日保釈されていた。
参照元:ゴーン容疑者、再逮捕も保釈金10億円は影響なし
2019年4月4日17時43分 日刊スポーツ





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大塚家具・父娘の内紛劇 -大塚久美子社長のチャートから考える-



昨日(2019/3/19)付のニュースで、大塚家具が、業務提携した中国系の越境EC(電子商取引)企業・ハイラインズ社長の陳海波氏の意向で、取締役7人のうちの5人を入れ替え、赤字を継続すれば、「久美子社長の続投はできなくなる」と最後通告を受けた旨が伝えられている。


大塚家具・久美子社長、中国系新オーナーから最後通告で崖っぷち…久美子派幹部が一斉退任
文=編集部
2019.03.19 Business Journal

大塚家具は3月11日、現在の取締役7人のうち5人を入れ替えるを発表した。3月31日に開催する株主総会で正式に決める。

 大塚久美子社長は続投するが、久美子氏が外部から連れてきた取締役5人は揃って退任。大塚家具を事実上買収して“新しいオーナー”になる、中国系企業で越境EC(電子商取引)を手掛けるハイラインズの陳海波(ちんかいは)社長の意向を反映した役員人事となった。ポイントは、久美子氏を支えてきた外部から招聘した取締役たちが全員、退くこと。いずれも久美子氏のブレーンたちだ。

宮本惠司取締役は百貨店の三越出身でナンバー2の社長補佐を務めてきた。

阿久津聡社外取締役は、久美子氏の母校である一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授で、久美子氏が社長就任した際の功労者のひとりだ。

 瀬戸伸正常勤取締役(監査等委員)は秋田木工社長。長沢美智子社外取締役(監査等委員)は東京丸の内法律事務所の弁護士で、久美子氏が父親の大塚勝久氏とのプロキシーファイト(委任状争奪戦)で勝利したときに“軍師”を務めた。“久美子政権”を誕生させたキーパーソンである。三冨正博社外取締役(監査等委員)は、かつてアメリカにあった大手会計事務所、アーサー・アンダーセン出身の公認会計士。

 社内取締役は、久美子氏と佐野春生取締役専務執行役員の2人が留任する。佐野氏は久美子氏の実妹の夫。大塚ファミリーの一員だ。 

新任取締役は5人。内訳は社内取締役が2人、社外取締役が3人である。社内取締役は上野一郎執行役員と狛裕樹経営企画室長の2人が昇格する。

社外取締役は、今回の資本支援をとりまとめ“事実上のオーナー”となるハイラインズ社長の陳氏をはじめ、元トヨタ自動車理事の田中満雄氏、元住友商事副社長の佐々木新一氏の3人が就く。

陳氏はメディアでのインタビューで、「取締役が(久美子氏の)アドバイザーとして機能していない」と指摘し、交代を求めていた。久美子氏の続投は認めるが、「赤字を継続すれば続投はできなくなる」と釘を刺した。大塚家具の役員の大幅交代は、陳氏の意向を如実に反映したものだ。監査法人もEY新日本監査法人から開花監査法人に交代する。株主総会後の大塚家具の新体制は、陳氏主導で進むことになる。

(文=編集部)


以降は、wikipediaに掲載されているこれまでの経緯である。

大塚久美子氏は、2009年の創業40周年時に代表取締役社長に就任し、大塚家具の経営を行なっていたが、会長である父親と経営方針で対立があり、2014年7月23日に取締役会で社長を解任されているが、2015年1月に社長に復帰している。

社長を解任された後、久美子氏は父親である勝久社長兼会長に経営体制を一新するよう株主提案を検討していたようである。

そして、翌月の2015年2月13日に勝久社長が業績悪化の責任を取って3月末の株主総会後に退くことが発表されたが、2月17日に勝久会長が自身の再任と、久美子社長の退任などを求める株主提案をしている。

このように親子間で泥沼の内紛を演じ、久美子社長が経営を継続していくが、この親子の内紛劇は、マスコミで大々的に報じられた。

それで、大塚家具の企業イメージが悪化し、2016年、2017年、2018年と業績不振が続き、2018年12月期第3四半期決算で、49億6900万円の赤字となってしまう。

そして、身売り問題が囁かれていたのが昨年(2018年)である。


久美子氏は、父親の勝久氏と、その祖父が、毎日リアカーに箪笥を積んで、春日部から日本橋まで往復約八十キロの距離を百貨店に納めに行くなどの苦労をして築いた大塚家具をたったの3年半で、赤字に転落させたとして、無能な社長として世間の酷評を受けている。




このように父と娘の内紛劇に発展した大塚家具であるが、そもそも娘の久美子氏を重用して、社内の重要な役職を任せて来たのは父親の勝久氏である。


1996年に久美子氏が取締役になると、経営企画部長、経理部長、営業管理部長、広報部長、商品本部長等を歴任して、企業規模を拡大してきたという。


そして、久美子氏は一旦、2004年に取締役を退任して、1年間、休養し、自身の会社を立ち上げるなどしていたが、2009年に大塚家具の業績低迷を受けて、大塚家具の代表取締役に就任している。


そして、2014年に経営方針を巡って父娘間の対立が生じ、取締役会で、社長を解任されるのである。


従って、この父娘間の対立が生じた2014年が一つの大きなポイントである。


12:00で大塚久美子氏のチャートを作成した所、ラグナは双子座となるが、この双子座ラグナで、久美子氏の過去の出来事や家族構成などが説明できそうである。







4人の弟妹


まず、大塚久美子氏は、長女であるが、下に弟2人と妹2人がいる。


長男の勝之氏、次女・舞子氏、三女・智子氏、次男の雅之氏の5人の兄弟姉妹である。



双子座ラグナであれば、3室の支配星が3室にアスペクトバックしているが、これは弟や妹に恵まれる配置である。


また木星が3室に在住し、3室の支配星にアスペクトしているが、木星は数が多いことを表しており、この配置が2人の弟、2人の妹に恵まれたことを表していると考えられる。




学業と就職


久美子氏は、1991年に一橋大学経済学部を卒業しているが、大学では、ジョン・メイナード・ケインズの『確率論』を学んだようである。大学院に進学し、研究者になることも考えたという。


しかし、富士銀行に入行して、3年ぐらい融資課や企画係で国際広報などを担当している。



おそらく1987年~1991年頃が、経済学を学んだ期間であり、この頃はラーフ/土星、ラーフ/水星期(1987/12~1990/6)である。


そして、卒業して、銀行に入行した1991年は、ラーフ/ケートゥ、ラーフ/金星期辺りである。






5室支配の金星は、山羊座8室で水星とコンジャンクトし、経済学への適性を表わしている。


特に山羊座は、ビジネスなど実際的な分野のことを学ぶ星座であり、ケインズ経済学の有効需要の原理などは、景気対策などの実際的な目的の為の実践的な理論であることから、山羊座の象意に一致している。


ラグナから5室支配の金星が水星とコンジャンクトし、水星は月から見た9室の支配星であるため、アンタルダシャー水星期に経済学を学んだのである。


マハダシャーのラーフから見ても5室支配の月は、山羊座で水星とコンジャンクトしている。


1991年に銀行に入行した時もアンタルダシャーがケートゥ期や金星期であったが、ケートゥのディスポジターは5室の支配星と絡む水星であり、金星は5室の支配星である為、水星と絡んでいる。





実質的な家業の相続、学業適性、広報の仕事


1994年に人手が足りなかった大塚家具に入社し、1996年から取締役となり、経営企画部長、経理部長、営業管理部長、広報部長、商品本部長等を歴任しているのだが、1996年は、ラーフ/月期である。


月は2室の支配星で8室で5室支配の金星、1、4室支配の水星とコンジャンクトして1-2、2-5のダナヨーガを形成しているが、2室は起業のハウスであり、8室は相続のハウスであることから、これは実質的に家業を継ぐために父親の引立てで、社内の重要ポジションを経験したということである。


つまり、将来の社長にするために父親の意向で、娘に現場を経験させて従業員たちもそのことがよく分かっているといった状況ではなかったかと思われる。


これは、久美子氏の立場だと、相続と起業が一緒になった家業を受け継いだ状態であり、これが2室支配の月が8室に在住する配置である。



久美子氏は、経済学を学んだが、文系人間であると自ら語っており、それは5室支配の金星に月(文学)がコンジャンクトしているからである。


また大学卒業後、大学院に進学し、研究者になることを考えたのは、5室支配の金星が8室(研究)に在住しているからではないかと思われる。


ケインズ経済学の中で、ケインズの『確率論』は、経済学というよりも哲学に近い分野で、確率は推論を行うときに生じる「未知さ」を表現するもので、「推論の重み」のことであるとする確率という経済学上の方法論に対する考察である。


従って、非常にマニアック(8室)な分野であると考えられる。



久美子氏が富士銀行で、国際広報を担当し、大塚家具でも広報部長を務め、また社長になってからも頻繁にメディアに登場するのは、10室支配の木星が3室(メディア)に在住し、3室の支配星と相互アスペクトしているからである。


また月から見てラグナロードの土星が3室に在住していることなども考えられる。



2004年に一旦、取締役を退任した後、2009年に大塚家具の代表取締役に復帰したのは、この頃が木星/月期(2009/4~)だからである。


ラーフ/月期と同様にアンタルダシャーの月は、2室支配で8室に在住していることから、業績不振から父親の要請を受けて、大塚家具の代表取締役に復帰したのである。これも家業(2室)の相続(8室)として考えられる。




父と娘の骨肉の争い


そして、2014年についに父親との経営方針における対立が生じるのであるが、もし大塚久美子氏のラグナを双子座に設定すると、2013年末からマハダシャー土星期に移行するのである。


土星は8、9室の支配星であり、双子座ラグナにとっては、土星が9室と同時に8室を支配するため、支配的な父親という象意になっている。


この土星が10室で、6、11室支配の火星とコンジャクトして、6-8の絡みを形成し、更にラーフとコンジャンクトして激しく傷つけられている。


この10室で形成される火星と土星の6-8の絡みが、父と娘の間における骨肉の争いを表わしているのである。






この時、2014年7月23日に取締役会で社長を解任されて翌2015年1月に社長に復帰した辺りが重要であるが、ちょうど父親と経営権を巡って激しく争った時期である。




2014年7月23日の社長解任時のトランジットを見ると、2室に木星が在住し、土星がアスペクトして2室にダブルトランジットが生じている。




この時期に家族の問題が生じたことを表している。父親の9室から見ると6室目である為、父親が攻撃的に振る舞った時期とも考えられ、家族会議の結果、父親と経営方針の合わない久美子氏が父親の意向で社長を解任されたことを表している。


10室にケートゥがトランジットしていることは、仕事上の裏切り、思い違い、仕事の損失などを表わしている。



翌2015年1月の社長復帰時のトランジットを見てみると、木星と土星は6室と8室にダブルトランジットしている。




これは、久美子氏が父親に対して、経営体制を一新するよう株主提案を検討するなど、攻撃的なスタンスを取ったこと(6室)や、おそらく家族会議などで、最終的に父親が経営から手を引き、久美子氏が社長に就任することが決まったこと(8室)を意味している。


つまり、再び、家業の相続(2室支配の月が8室に在住)が生じたということである。


2室の支配星と8室にダブルトランジットし、6室にもダブルトランジットしていたことがこれらの出来事を物語っている。



このように久美子氏を双子座ラグナに設定すると、2014年から大塚家具で経営方針を巡り、父と娘の間で骨肉の争いが生じることが土星期への移行で説明することができる。




社員に対する罵倒と吊し上げ


久美子氏は、収支が思わしくないと、すぐ社員を吊るし上げて、社員がいくら謝罪しても「どう、責任取るの?」「この損害、どう責任取るの?」「あなた、1000万円払えるの?」と問い詰め、年上の経営幹部に対してもお構いなしに罵倒しているそうだ。


気性が激しく、直ぐに怒りを爆発させ、暴言が酷いようである。


そして、これらの社内の不和が深刻な社員離れ、客離れを引き起こして来たようである。


「あなたバカじゃないの?」大塚家具、久美子社長の罵倒横行で社員離脱&客離れが深刻
2017.03.24 Business Journal 構成=編集部

2015年、創業者で当時会長だった大塚勝久氏と、その長女で二代目社長である久美子氏との間で経営方針をめぐる対立が起こり世間を騒がせた大塚家具。騒動の末、久美子氏が経営権を勝ち取り、勝久氏を大塚家具から追い出したかたちとなったが、以降、同社の業績は低迷を続けている。同社が2月に発表した16年12月期連結決算では、売上高は前期比20.2%減の463億円、そして最終損益は45億円の赤字(前期は3億円の黒字)となった。

 久美子社長体制になってから約2年が経過したが、新たな経営計画は完全に行き詰まっているようにみえる大塚家具内部で今、何が起こっているのか。

同社元社員のA氏、B氏、C氏に話を聞いた。

――相当な業績悪化が予想されていたとはいえ、大塚家具が2月10日に発表した16年12月期決算の数字を見て、どんな感想を持ちましたか。

A氏 やっぱりというか、予想通りでしたね。

――現役社員は、どう受け止めているのでしょうか。

A氏 先日、大塚家具の現役社員と会ったところ、「いい加減ヤバイ」ということには気づいているのですが、社員が少ないせいか、忙しさのせいで業績に鈍感になっている印象がしました。「忙しいんですよ」と言うのですが、あの実績で忙しいというのは、単純に人が少ないからで、社員のモチベーションはまったくないという印象でした。

B氏 有明本社の内線表は社員の内線番号が7列書かれていますが、昨年に3列減りました。

1列が30人なので、90人減っているわけです。異動もあるので、全員が辞めたわけではないと思いますが。

A氏 元同期に聞くと、久美子社長は全部を社員のせいにしています。業績がこうなってもの社員のせいにして。たとえば、いろいろな記事を読んでも「システムが変わって社員のオペレーションが追いつかなかった」と発言していますね。株主総会の招集通知書にも、業績不調の理由について「社員のオペレーション」と書いてありました。

C氏 1週間かけて社長の指示通りに売場を直した社員に向かって、直し終えた途端に真逆の反応をしてきて「あんた、ホントにバカなの?」と言ったりします。そこで、さらに1週間かけて直すということはザラです。ともかく言葉が汚いですね。「バカじゃないの?」は普通に口にする発言で、日常茶飯事です。

B氏 テレビの取材を受ける時の外面と実像は別人格ですね。収支が思わしくないと、すぐ社員を吊るし上げて、社員がいくら謝罪しても「どう、責任取るの?」「この損害、どう責任取るの?」「あなた、1000万円払えるの?」と問い詰める。社員が追い詰められて「辞めます」と言いたくなるぐらいです。

C氏 本社の社長室はガラス張りになっていますが、あそこは“地獄部屋”といわれています。社員が呼ばれて怒鳴られている光景が皆に見えるので、目にした社員たちは「ああ、また、やられている」と。

口にする言葉も汚い

――自分より年上の社員や役員に対しても、言葉遣いはひどいのでしょうか。

C氏 経営幹部はほとんどが久美子さんより年上ですけど、お構いなしに罵倒していますね。

口にする言葉も汚いですね。

B氏 「まだいたの? 同じ空気吸いたくないから、出て行って!」とかね。若い社員を罵ったりはしないんですが、役員と管理職に対してはひどいですね。

C氏 久美子さんは若い社員には興味がないですね。大塚勝久元会長(現匠大塚会長)は社員が「おはようございます」と言えば「おはよう」と返してくれましたし、「今、どう?」と声をかけてくれたりもしました。

でも、久美子さんは社員が挨拶しても無視してきますね。受付の女性社員が目の前で「お疲れ様です」と言っても、無視して通り過ぎていきます。本当に興味がないんでしょうね。社員には「きちんとした挨拶をするように」と言ってましたけど(笑)。

B氏 礼儀を重んじる会社なのに、トップがそういう姿勢じゃダメだなと思ったのが、私が辞めたキッカケでした。

――
久美子社長は、社員との懇親会の席でも暴言を吐くのですか。

A氏 いえ、懇親会の席ではひどい言葉は口にしませんが、自分だけがおもしろがって、誰もが笑えないようなことを口にしていました。

C氏 久美子さんとの食事会は気を遣うだけで、皆行きたがらなかったですね。

B氏 僕らは接客業として1万人ぐらいのお客様を見てきたので、この人はこういうタイプなんだなって、底が割れますよ。だから、食事の場でも、久美子さんにはあまりかかわりたくなかったですね。何か言うと100倍にして返してくる人ですからね。すぐにカッとなって。
(構成=編集部)


この理由は、双子座ラグナで考えると、8室支配の土星と6室支配の火星が、10室で6-8の絡みを生じ、ラーフ/ケートゥ軸と絡んで激しく傷ついている為である。


10室の火星は司令官を意味するが、6、11室支配の機能的凶星で、暴力を表わし、8室支配の土星やラーフによって傷つけられて、手がつけられない程の犯罪的な暴君としての振る舞いを表わしているのである。


従って、このような配置の人物が、経営者になる場合、社内は殺伐とした雰囲気となり、社内の調和がなくなり、それが会社の業績に反映される。



特に大塚家具のような家族経営のワンマン体質の会社は、社長と会社が一体化している為、社長の運気が、直接、会社の業績に反映されることになる。



従って、大塚家具の不振は、大塚久美子氏のマハダシャー土星期の結果である。



10室では9室支配の土星と11室支配の火星がコンジャンクトして、9-11のダナヨーガも形成しているが、6-8の絡みや、土星、火星、ラーフなどの生来的凶星の絡み、そして、生来的凶星3つがコンジャンクトして、凶意を増幅していることなどから、吉意よりも凶意の方がより激しく現れている印象である。




大塚久美子社長の今後


2020年10月頃から土星/金星期になるが、このまま行くと、久美子氏は、社長を解任される恐れがある。


それは、アンタルダシャーの金星は5室の支配星で、5室は10室から見た8室(中断)だからである。


また土星/金星期は、土星/土星期のように働くと言われているが、土星/土星期になった直後の2014年7月23日に久美子氏は、社長を解任されている。


また2004年に大塚家具取締役を退任し、1年間の休養を経て、コンサルティング会社を起ち上げて、代表取締役として活動していたが、この時は、木星/ケートゥ、木星/金星期であった。


ケートゥは4-10軸に在住し、月から見て9室(仕事の損失)に在住している。


従って、アンタルダシャーのケートゥ期や金星期は、仕事を辞める時期である。






トランジットの木星と土星は、2020年1月から山羊座に入室するが、山羊座は8室であり、そこにはアンタルダシャーロードの5室支配の金星が在住している。


マハダシャーの土星をラグナとすると、8室支配の金星が11室に在住しており、そこにダブルトランジットが生じる為、役職の中断(8室の支配星が11室に在住)が生じるタイミングである。



大塚久美子氏は、社内のチームワークを高め、良いムードを醸成するような指導者としての資質に欠けている為、本来、大塚家具を守るためには自分の力量を見極めて辞めるべきであったが、そう簡単には行かないのである。



おそらく久美子氏自身のチャートを含めて、家族や関係者全員のチャートが相互に関係し、連動しているからである。



またマハダシャーの土星は、10室に在住して10室を傷つけているが10室に在住することで、ポジション(地位)は守っていくからである。


おそらく、ナヴァムシャやダシャムシャでも社長職を続行していくような配置が見られるのではないかと思われる。



因みに12:00で作成したチャートだと、ナヴァムシャ(D9)の2室(起業のハウス)に土星が在住し、また土星は、ダシャムシャ(D10)の10室に在住している。



土星は8室の支配星で10室で減衰し、3、12室支配の水星とコンジャンクトしている。



ドゥシュタナハウスである3室や8室が絡んでおり、マハダシャー土星期から事業運営が上手く行かないと解釈することができる。


因みにマハダシャーラーフ期は、銀行に就職した時期であるが、ラーフはダシャムシャのラグナに在住し、ディスポジターの月は8室水瓶座(銀行業界)に在住している。



10室の土星は、世間に悪名を轟かせたり、また途中で、突然、その使命や仕事が中断するという傾向を表わしている。


土星は8室(中断、行き詰まり、突然)の表示体であり、8室の支配星でもあるからである。


従って、久美子社長は、最後の最後まで社長を継続し、何とか赤字を補てんするように努めるものの突然、社長を解任される可能性があると言えるのである。




久美子社長はこの運命を変えることができたか?



それでは、久美子社長は何らかの処方(ウパヤ)、開運法などによって、会社経営に関する自らの運命を変えることができるのかどうかである。



様々な意見があると思われるが、私は完全に変えることができるというのは否定的である。



何故なら、まず、どうして久美子社長がこうしたカルマを経験しなければならなかったというと、それはこの人生全体の結果(経験)を通して、何かが学べるように仕組まれているのが、人生というものだからである。



また変えるには、久美子社長に変えたいという動機や、自分の何がいけないのかということに対する気づきが必要である。



然し、失敗しないうちからそう簡単にその気づきが得られるかどうかということなのである。



人生に仕組まれたカルマというのは、その経験を通じて魂が何かを学ぶように学べるように仕組まれているのである。



それが魂が転生する地球環境が魂の成長にとっての学びの学校であるという考え方の所以である。



もし多少でも変えられるとすれば、それは変えたいという動機や、何が悪いのかについての洞察がある場合のみである。



それをカウンセリングあるいは、何らかの人との関わりにおける事件によって、それらに目覚めるかどうかである。





その他


2019年3月16日付の日刊スポーツの記事で、久美子氏が、東京・IDC大塚家具・新宿ショールームでトークショーを行ったことが報じられている。


大塚家具社長 父関係触れず
2019年03月16日 16時54分 日刊スポーツ

大塚家具の大塚久美子社長(51)が元ラグビー日本代表・吉田義人氏(50)を特別ゲストに招いて16日、東京・IDC大塚家具・新宿ショールームでトークショーを行った。

久美子社長は幼少期について言及。「祖父がたんす職人で、父もそういう家庭で育てられたので、家具の扱い方を厳しくしつけられました。物を大事にするようにと」と明かした。久美子社長は今月上旬、会見を行い、経営を巡り、対立してきた創業者の父・勝久氏との関係改善に努める考えを示唆したが、父親との現在の関係について触れることはなかった。


現在、トランジットの土星が射手座から3室支配の太陽にアスペクトし、木星は蠍座の最後の方の度数で、2019/3/29に射手座に入室するが、既に3/16時点で、射手座に入室の効果を発揮している為、3室にアスペクトしている。


従って、3室(メディア)にダブルトランジットが生じている。


ダシャーは土星/水星/木星期辺りであるが、土星は月から3室に在住し、水星のディスポジターである土星はやはり月から3室に在住し、木星はラグナから見て10室支配で3室に在住している。






(参考資料)



大塚家具内紛 長男は父側に他兄弟は長女側についた内情とは
2015.03.25 07:00 週刊ポスト

「大塚家具」の経営権をめぐり、創業家の父である大塚勝久・会長(71)と長女の大塚久美子・社長(47)が繰り広げたプロ キシーファイト(委任状争奪戦)が、3月27日に開かれる株主総会でついに決着する。

 父親と長女の争いは他の家族5人の立場も真っ二つに割った。勝久氏側には千代子夫人と長男で専務の勝之氏がつき、長女 の久美子氏側には、次女・舞子氏、三女・智子氏、次男で執行役員の雅之氏がついた。

 今回の騒動の中で、父や長女に比べると、長男・勝之氏の印象は薄い。久美子氏より1歳下で、名古屋芸術大学を卒業後、 大塚家具に入社。本社ショールーム店長などを経て取締役に昇格するも2008年に退社。2011年に再入社し、現在は専務取締役 の地位にある。

 今でも社外の人の前で両親を「お父さん」「お母さん」と呼ぶようなおっとりとした性格だという。同社関係者がいう。

「大学で彫刻を学んだ芸術家タイプで、会社でも店舗づくりなどに才能を発揮したと聞いています。ただ経営哲学などは父親 の考えをそのまま信じているといった感じ。両親を素直に尊敬しているのだが、お姉さんとの関係は少し複雑。

 姉に対しては、学歴やキャリアにコンプレックスがあるのか、『姉のほうが経営能力は高い』といった周囲の声を気にして いる様子だった。久美子さんと勝之さんの部屋は隣同士で、ガラスで仕切られているが、久美子さんがブラインドをまったく 上げないので疎外感を覚えたと苦笑していた」

 父親側に付いた勝之氏を除けば、他の兄弟姉妹は長女陣営に入っている。理由は、「共働きの両親に代わり、次女以下の面 倒を見てきたのが久美子さん。姉を“育ての親”だと感じている」(親交のあった知人)からとされる。5人の兄弟姉妹は家 族の資産管理会社「ききょう企画」の株を18%ずつ持ち、ききょう企画は3人の弟妹の支持を取り付けた久美子氏の支配下に ある。

 ききょう企画の残り株10%を持ち、お家騒動のキーマンといわれるのが母親の千代子氏である。

 長男・勝之氏は過去のインタビューで、2005年に姉・久美子氏が役員を一度辞めた時には父との衝突があり、その時、母が 久美子氏に「どちらかが辞めないと仕方ないわね」といったため、独立に繋がったと話している。

 その千代子夫人は「会社は勝之氏に継がせたい」と思っていたようだ。こんな証言がある。

「家督を継ぐのは長男という考えの持ち主で、芯の強い女性です。自分は夫を支える形で会社を大きくしてきたから、女性の 久美子さんではなく長男に、という気持ちなのではないか。ただ、今回の騒動が勃発した後、『こうなったのはあなたのせい よ』と珍しく会長を責めたと聞いている」(前出・同社関係者)

 こんな話もある。この関係者によれば、ききょう企画代表を務める次女・舞子氏は茶道と日本舞踊の教室を主宰しているが 、その茶道教室に最近も千代子夫人が訪れ、娘と稽古に励んでいるという。また5人の子供が住む住宅や日々の生活面で、「 今でも子供たちは両親からの経済的援助を受けている」(同前)という。

 先だって行なわれた会見での感情的な応酬とは裏腹に、プライベートの関係は損なわれていないとする証言だが、だとすれ ば経営をめぐる対立は双方にとって歩み寄る余地がない重大なレベルということなのか。

※週刊ポスト2015年4月3日号
参照元:大塚家具内紛 長男は父側に他兄弟は長女側についた内情とは
2015.03.25 07:00 週刊ポスト

危機の大塚家具 「親バカ親父」と「エリート娘」の“リア王的悲劇”のゆくえ
urbansea 2018/08/11 11:00 文春オンライン

三等水兵時代の疇地哲氏(昭和18年頃)沈没の大和引き揚げに「そっとして」

人口の多い中国では必然的に長い行列が出来るが、日本と大きく異なるのは「人が押し合い、並ぶと言うより人だかりに近い」という点だ。それゆえに日本で見られる「人びとが整然と順番を守って並んで待つ光景」に驚くという。(イメージ写真提供:123RF)中国人、日本人の姿に「驚異的」

「『健康に気をつけて』というだけです。電話一本で相談でもしてくれればね……。相談があれば助けられた。親バカですね。親って本当にバカなんですよ」(注1)。

 悪い男に惚れてしまった娘が親の家を出て、その後生活に行き詰まっていると聞き及んだ父が吐露する言葉のようだが、大塚家具の創業者・大塚勝久が、娘で現社長の大塚久美子に声をかけるとしたらと記者に聞かれ、述べたものである。父を追い出した久美子が経営する大塚家具は、かつては年商700億円に達する国内最大の家具販売店であった。しかし今、身売りの危機に瀕している。

長嶋一茂が「バカ息子」と落書きされた2014年の「お家騒動」

 この「親バカ」親父と娘とが会社の実権を争った騒動は、長嶋一茂が自宅の壁に「バカ息子」と落書きされたと週刊文春が報じた2014年に表沙汰となる。一家の跡目は長男が継ぐものだからと、大塚家具の主要株主でもある一族の資産管理会社の株式を半分、長男に持たせたところ、長姉の久美子ら姉妹弟が反発、それがやがてワイドショーで取り上げられるほどのお家騒動に発展する。結果、長姉の久美子が株主総会の委任状争奪戦で父・母・長男連合を打ち負かし、社長の座を得て、父は会社を離れることになる。

春日部から日本橋をリアカーで行き来する超人

 その争いの最中、父・大塚勝久は全社員に送ったメールでこう述べる。「血と汗で築いてきた大塚家具が久美子社長のクーデターで崩壊しつつあります」(注2)。春日部の桐ダンス職人の家に生まれ、しかし職人にならずに販売に力をいれていく。そうして今の大塚家具の礎を築くのだが、若き日にはタンスを積んだリヤカーを引いていたのは知られる話。少し前の週刊文春を紐解くと、昔を知る者の証言にこうある。

「勝久さんと親父さんは毎日リアカーに箪笥を積んで、春日部から日本橋まで往復約八十キロの距離を百貨店に納めに行っていました」(注3)。

 なるほど「血と汗で築いてきた」に嘘はない。というより、春日部から日本橋をリヤカーで行き来していたとなると、苦労話を通り越して、超人的な肉体の持ち主の話に思えてくる。しかも親子で。

「情」より「理」のほうが今風のように思えたが

 対する娘・久美子はどうか。一橋大学から女性初の総合職として旧富士銀行に入行し、その後に父の会社に入ってきたエリートである。

 この対照的な父娘の対立騒動を描いた書物に、磯山友幸『「理」と「情」の狭間』(日経BP社 2016年)がある。自分がつくった会社なのに娘が追い出そうとしていると「情」で訴えた父と、会社は公器であるとし、上場企業としてのコーポレート・ガバナンスのあり方という「理」を問うた娘の、情と理だ。

 圧勝した娘は父親の販売戦略を古いものとして否定し、カジュアルな雰囲気の店作りを推し進める。「情」より「理」のほうが今風で、「理」のひとによる経営はうまくいきそうであるが、現実は売上を減らし続けて、ついには身売り話が浮上するにいたる。

娘婿が継ぐと総資産利益率が高い、という研究

 大塚家具のような、一族が支配する「同族企業」と聞くと、ワンマンの当代にボンボン息子とバカ娘の宴のような会社を想像してしまうが、実際はどうか。京都産業大の准教授・沈政郁らによる同族企業の研究が有名で、1986年から2011年までの同族企業と非同族企業のROA(総資産利益率)や売上高成長率を比較。するとどちらも非同族企業が上回っていることを明らかにしている(注4)。

 またリーマンショックなどの危機的な局面でも、同族企業は雇用を維持する傾向にあるという(注5)。田中角栄のファミリービジネスを継いだ娘・田中真紀子の「人間には敵か、家族か、使用人の3種類しかいない」みたいな扱いをするのかと思いきや、である。

 では、跡目継承は誰にするのがいいのか。面白いことに娘婿が継いだ場合がもっともROAが高いと沈准教授は指摘し、「婿養子はいわば『新しい息子』を入れる仕組み」でバカ息子対策になるのだという(注4)。娘婿というと「マスオさん」(実際は妻の親と同居するだけで養子ではないのだが)で気弱で頭が上がらないイメージをもってしまうが、実業の世界では違った。代表例が軽自動車のスズキである。2・3・4代目が娘婿社長で、名物会長の鈴木修(4代目社長)も娘婿である。

「理」の娘に、父は今どう映っているのか

 大塚家具のように娘が継ぐ会社はどうか。有名どころでホッピーの製造元の3代目・石渡美奈。「2代目は創業を支えた古参たちとのしがらみに縛られる。だが、3代目ならば、しがらみを振り切り、大ナタを振るうことができる」(注6)との期待を受け、古い慣習を断ち切り、今にあった商品開発で売上を伸ばす。あるいはダイヤ精機の二代目・諏訪貴子は主婦から社長となって会社を継ぎ、「町工場の星」と呼ばれ、テレビドラマにまでなっている。

 いっぽう大塚父娘はといえば、テレビドラマにならないかわりに、「リア王」さながらの悲劇を演じる。「知るに相違ない。恩義を知らぬ子を持つことが、毒蛇の牙よりも鋭く親の心をさいなむことを!」(安西徹雄訳)。そんなふうに恩着せがましいリア王のごとく、娘の不義にいらだちながらも、助けを求めてきてくれることを父は待っている。

「やっぱり創業者と継ぐ人とは違うね」(注1)と腐し、「大塚家具の株も全部売ってしまった」(注1)と未練もない素振りを見せるが、アドバイスしたい気まんまんである。「理」の久美子からしたら、その目には彼はどのように映るだろうか。父か、先代か、あるいは1株も持たないただのひとか。



(注1)朝日新聞2018年8月5日朝刊

(注2)週刊東洋経済編集部『大塚家具 父と娘の泥仕合』東洋経済新報社2015年

(注3)週刊文春2015年4月2日号

(注4)中沢康彦『あの同族企業はなぜすごい』日本経済新聞社2017年

(注5)週刊ダイヤモンド 2018年4月14日号

(注6)AERA 2014年6月2日号

参照元:危機の大塚家具 「親バカ親父」と「エリート娘」の“リア王的悲劇”のゆくえ
urbansea 2018/08/11 11:00 文春オンライン

ドジな銀行員だった「家具や姫」大塚家具の久美子社長
大塚家具社長 大塚久美子氏(上)2016/7/21 NIKKEI STYLE

大塚家具社長の大塚久美子氏。東京商工リサーチの2015年の調査によると、全国280万社のうち女性社長は調査を開始した10年以降で最多の約33万人に上る。そのなかでも、最も有名な女性社長の一人だろう。「家具店の娘」に生まれた運命を彼女はどう受け止め、乗り越えてきたのだろうか――。

中学生のころ、作文で「環境と人間」について書いたことがありました。自分がいかに環境に左右されやすい人間かということを、感じていたからです。

人って、その時々の人間関係や状況によって過度に悲観的になったり、楽観的になったりしますよね?

環境はそれくらい、人間の思考や考え方にも影響を与える。逆に言えば、上手に環境をつくっていけば、「なりたい自分」にも近づけると思うのです。

■倉庫の一角で暮らした少女時代

生まれたのは埼玉県春日部市です。箪笥(たんす)職人の祖父がそこで工房を開き、販売もしていました。春日部はもともと桐(きり)の産地として知られ、日光東照宮を建立した後、それに携わった職人さんたちが日光街道を通って江戸に上る途中に移り住んだ街だといわれています。隣の岩槻市(現さいたま市岩槻区)で人形づくりが盛んになったのも、箪笥をつくる際に出る木片やおがくずを再利用したことが始まりだったと聞いています。

祖父が手がけていた家具の販売事業を独立させるかたちで、父が20人ほどの社員とともに大塚家具センター(現大塚家具)を立ち上げたのは1969年3月のことでした。ほどなくして、祖父の方は廃業しました。

その後も、祖父は趣味で木工を続けていたようですが、私自身はその姿を目にしたことはありません。独立と同時に父が店舗と倉庫を建てまして、私たち家族は、その倉庫の一角にある住居スペースで暮らしていました。ちょうど私が1歳になったばかりのころの話です。

春日部市はそのころ、すでにベッドタウンとしての開発が進み始めていました。住宅街が広がり始め、父の商売もそうした流れに乗って拡大していったと思います。

漫画「クレヨンしんちゃん」って、ご存じですよね。あの舞台は春日部市ですが、私が育ったころは、まさにあんな感じ。漫画の中に「サトーココノカドー」という架空のスーパーが出てきますが、じつは、あのモデルとなったイトーヨーカドーのある場所に、私の生まれた家もあったのです。

父が開いた店のちょうど真向かいに、イトーヨーカドーさんの建物がありました。90年代に入り、その古い店舗の建て替え計画が持ち上がり、合わせて駐車場が整備されることになりました。駐車場のちょうど真ん中に私どもの店舗が位置していましたので、その時に土地をお譲りして、新しい場所に店を移した。ですから、今あるイトーヨーカドーさんの場所に、私の生家があったというわけなんです。

■夏休みの旅行は地方の工場見学へ

夏休みや冬休みといっても、なかなか店を留守にはできません。「旅行に行きたい」といえば地方にある取引先の工場へ連れて行かれたり、「初詣に行こう」といわれてついて行ったらお店の初売りだったり。家業をお持ちであれば、みなさん、同じような経験をされているかと思いますが、私の子供時代もそんな感じでした。

両親はよく引っ越しもしていました。私たちは5人兄弟ですから、子供が生まれるたびに家が手狭になっていた、という事情もあったでしょう。それと、会社が東京進出をするのに伴い、埼玉から東京へ引っ越すということもありました。そのたびに、母が家具の配置をあれこれ考えながら図面を引いていたのを記憶しています。

引っ越しのたびに家具を買い替えたりもしましたが、その場合、子供部屋にはだいたい“お古”が回ってきます。それがとても不満で仕方がなく、子供のころはいつも「本当はこんな部屋に住みたいのに」「家具はこんなふうにしたいのに」と思っていました。

家具を買うにもやはり、大塚家具の店へ行くわけです。自分の欲しい家具がないと「デパートに行きたい!」と駄々をこねたりもしていました。今はおかげさまで、当時に比べると品ぞろえもよくなりました。自分たちが消費者と同じ目線を持ち、自分たちが欲しいけれども無いものを自分たちで供給してきた側面はあると思います。

家具店の娘ですから、「家具を大切にしなさい」とはよく注意されました。例えば、テーブルの上でお絵描きをしていますね。包装紙の裏にマジックで描く。すると、テーブルの表面にインクが移ってしまう時があります。そんな時は「下にもう1枚別の紙を敷いてから描きなさい」と叱られましたし、ボールペンでグリグリ書いて表面に傷をつけたりしようものなら、大変な剣幕(けんまく)で叱られました。その点はやはり、母よりも父の方が厳しかったかもしれません。

今でもそのしつけは生きていまして、テーブルの上に直接、熱いものを置くようなことはしません。必ずコースターなどを使う癖がついています。

■文系人間で、高校時代の数学は赤点だったことも

中学・高校は私立の女子校だったものですから、校舎はとてもきれいでした。教育の一環で、生徒自らすみずみまでお掃除をしていましたので、塵(ちり)一つない環境。それがガラリと変わったのは大学に入った時でした。

一橋大学の経済学部に進学し、最初は今はなき小平キャンパスへ通ったのですが、建物は古いし、床は埃(ほこり)だらけ。モノを落としたら、拾い上げるのを躊躇(ちゅうちょ)するくらい綿ぼこりが(笑)。そのような環境で、だいぶ鍛えられました。

勉強ですか? あまりしていません(笑)。恥ずかしい話ですが、高校時代の数学は赤点をとることもありました。三角関数が出てきたとたんにつまずく、典型的な苦手パターンです。

それでも一橋の経済学部に行こうと思ったのは、高校時代に読んだある雑誌がきっかけでした。当時、母が子供のためにと定期購読していた雑誌のひとつに、経済学者のジョン・メイナード・ケインズの特集が載っていたんです。それですっかりハマってしまいまして。私が高校生になった1983年というのはちょうどケインズの生誕100周年にあたるということで、いろいろな雑誌で特集が組まれたり、書店でもそのためのコーナーが設けられたりしていたんです。

■最初の就職先は旧富士銀行

経済学部で学ぶ女性は当時、まだ少なくて、学部全体で言うと1割弱しかいませんでした。その前が女子校でしたから、相当なカルチャーショックではありました。ただし、人間、どんな環境に置かれても意外と慣れるものです。

就職先は経済学部出身ということもあり、最初から金融機関に絞っていました。男性総合職を採用した後で女性総合職を採用する企業さんもまだ多い中、総合職を男女同時に採用していた金融機関の一つが富士銀行(現みずほフィナンシャルグループ)でした。

そのころは、将来、自分が大塚家具に入ることになるなんてまったく予想もしていません。ほかに兄弟もいましたから、むしろ、そうなることはないだろうと思っていました。

就職活動のころはバブル経済真っ盛りでしたけれど、入ったとたんにバブルが崩壊。研修が終わると支店に配属され、そこで2年間、融資業務を担当しました。

土地の値段がどんどん下がり、担保の価値も下がっていましたから、融資というよりは回収の業務がメーンです。平時とは違う緊張感のなかで垣間見える金融業の難しさも、いろいろと学ばせてもらった気がします。

じつは私、とてもおっちょこちょいなので、日常的にはけっこうやらかしてもいたんです(笑)。融資に必要な書類を誤記入してしまい、周りに迷惑をかけてしまったりですとか。そうすると、自分のミスなのに、フロントの担当者にお客様のところへ謝りに行ってもらわないといけない。

そんなこんなで、上司にはけっこう迷惑をかけたと思います。

(ライター 曲沼美恵)
参照元:ドジな銀行員だった「家具や姫」大塚家具の久美子社長
大塚家具社長 大塚久美子氏(上)2016/7/21 NIKKEI STYLE

「人生って思うようにはいかないけど」大塚久美子社長
大塚家具社長 大塚久美子氏(下)2016/7/28 NIKKEI STYLE

一橋大学を卒業して旧富士銀行に就職した大塚久美子氏は、3年後の1994年、請われて父、勝久氏が経営していた大塚家具に入社する。店舗の拡大期に人手不足となり、組織として動く仕組みづくりに奔走することになるのだが、親子で働くことに葛藤はなかったのだろうか。

前編「ドジな銀行員だった『家具や姫』大塚家具の久美子社長」では、ユニークな少女時代から就職までの軌跡を紹介しています。

◇ ◇ ◇

あのまま富士銀行に勤め続けていたら、人生、どうなっていたか――。それはあまり、考えたことがありません。

人生って、たいがいは思うようにはならないものですよね。予定外のことがたくさん起こります。どんな道を選択すればいいかは当然、誰しも考えるでしょうし、考えてしかるべきですが、キャリアは事前に予測できるものじゃない。

ただ、そのときどきで事態をどう受け止め、どう判断するかは自分次第。「どうなるか」よりも「どう生きるか」。自分の身に起きた出来事を「どう価値のあるものにしていくか」を考えながら、これまで生きてきました。

■94年、父の経営する大塚家具に入社

銀行を退社し、大塚家具に入社したのは1994年のことでした。子供のころから家業を身近に感じて育ちましたし、古い社員さんの中には顔見知りも多かったですから、まったく知らない世界に飛び込むような抵抗感はありませんでした。

会社はそのころ、大規模小売店舗法(大店法)の改正を受け、全国に店舗を拡大しようとしていました。バブル経済期に計画された建物は次々と完成するのに、肝心の借りるテナントがいないということで家賃は下がり、私どものように大きな面積を必要とする業態にとってはチャンスが到来していました。

一方で、会社は人手不足の状態でもありました。関東以外では初となる大阪への出店計画も持ち上がっていて、当時の社長、つまり父は「自分も大阪に行くことになるから、東京が手薄になる」と考えていたようです。人事を通じて私が呼ばれました。

銀行ではそのころ、国際広報を担当していました。親子が同じ会社で働く難しさは想像できましたから、躊躇(ちゅうちょ)する気持ちがなかったわけではありませんが、その時は「期限付きだし、なんとかなるだろう」と思っていました。自分が必要とされるならば、その期待に応えたい気持ちもあり、お引き受けしたわけなんです。

ただ、結果的には父が大阪に常駐することはなかったんです(笑)。

それまでは、おおむねの社員が顔と名前も一致するようなアットホームな雰囲気の中で経営できていました。本社から店舗に通達を出す際にも、「日々のお仕事ご苦労さまです」というような挨拶文から始まるような世界でした。

一方で、そのような家族的経営の限界もすでに見えていましたし、いつまでも創業者のカリスマ性で組織を引っ張っていけるはずもありません。すでに上場企業にもなっていましたから、スムーズにバトンタッチできるよう、準備しておく必要がある。その下地づくりをするのが自分の役目だと思いました。

大塚家具に入社してからは、組織として成長していけるような仕組みづくりや人材育成、教育などの整備に取り組みました。経営企画の仕事を中心に、営業管理や経理、広報の責任者を兼務しながら、会社の弱い部分を次々と強化していきました。幸いにして銀行というモデルは頭にありました。何万人も社員がいる組織と数百人から1000人という規模の組織ではおのずと違ってきますので、その違いも意識しながら、改革を進めていきました。

当初は3年くらいで仕組みづくりを終えるつもりでしたが、結果的には10年かかりました。成長のスピードも非常に速く、その間、社員数と売上高は3倍くらいに伸びました。それを支えきれる仕組みができたのは、良かったかなと思います。

自分としてやれるだけのことはやった。ならばこのあたりが潮時だろうと思い、顧問としての立場は維持しつつも、2004年にいったんは取締役を退任し、セミリタイアすることにしました。

■セミリタイアするも不祥事で呼び戻される

セミリタイア後はそれまでの経験を生かし、IR(投資家向け広報)と広報を専門とするコンサルティング会社を立ち上げ、友人の会社の執行役員にも就任しました。

06年から筑波大学法科大学院にも通いました。弁護士さんは法律には詳しいのですが、会社経営の実態を知っていただくまでには時間がかかります。いざという時にはそのすり合わせに時間がかかるのを感じていましたから、自分が両者の間に入る”通訳”みたいになれればいいなという気持ちで勉強していました。

そうこうしているうちに、大塚家具で不祥事が起こってしまいました。06年に行った自社株取得がインサイダー取引にあたるとして、07年、証券取引等監視委員会から課徴金納付命令を受けたのです。

当初はコンサルタントとしてその処理を手伝っていたわけですが、その流れで、結局は社長として戻ることになりました。そこからは紆余曲折(うよきょくせつ)あり、14年にいったん社長を解任された後、15年1月に再び社長に就任しています。

強く意識したことはありませんが、社長として内部から改革を進めていくことと、コンサルタントとして外部から関与することはまったく違いますね。会社を良くする、あるいは、企業価値を上げていく。この思いは一緒ですが、それぞれの役割が違う。

「正しいこと」は何かがわかっていても、内部にいるとどうしても、目の前の現実に流されてしまいがちです。それをさせないためにコンサルタントがいるわけです。「正しいこと」を実行しようとすれば様々な障害にも直面しますが、それを乗り越えて、理想に向かって進んでいかなくてはならない時があります。

私の中で、社長とコンサルタントというのは特に意識して切り替えたというよりも、その時々で自分が求められる役割を果たしてきたような感じなんです。

■ストレス解消は海外ドラマの鑑賞

ストレス解消にはよく海外ドラマを見ます。日本人が出てくるとどうしても現実に引き戻されてしまいますから、頭を切り替えたい時は海外ドラマの方がいいんです。

推理モノは大好きです。事件モノも。アクションサスペンスの「ブラックリスト」、いいですね。弁護士ドラマ「スーツ」も好き。海外ドラマはおそらく、ほとんど制覇していると思います。

シリーズモノでも、一話の中で必ず犯人が捕まるドラマがいいですね。そうじゃないと、先が気になってしかたがない。それと、海外ドラマを見ていて思うのは、インテリアがそれを使う人物をよく表現しているということです。とても勉強になりますし、おもしろい部分です。

今はあまり余裕はないのですが、最初に申し上げた通り、環境が私に与えてくれる影響はあると思っています。社会環境を変えるのは難しいですけれども、家具を変えることなら誰でもできます。家具を変えることによって、生活環境を変えることもできる。そうすることで、自分自身も前向きになれます。

家具選びではもちろん、機能性や収納性も重視しますけれど、いわゆるスローライフ的なものも大事にしたいと思っています。そのために、あえて手間のかかる家具を身の回りに置いています。定期的にワックスをかけて磨いてあげないといけないような家具を置くことで、「こういうものを使う生活をしたい」という気持ちの表れにはなると思うのです。

もちろん、実際にはそんな余裕なんて全然ないんですけれど(笑)。

「こうありたい」という環境をまずつくり、環境の方からリマインドしてもらう。なりたい自分になるためのインテリア、努力を後押ししてくれるような環境づくりをお手伝いしていきたい。今は、そんな思いで事業に取り組んでいます。

(ライター 曲沼美恵)
参照元:「人生って思うようにはいかないけど」大塚久美子社長
大塚家具社長 大塚久美子氏(下)2016/7/28 NIKKEI STYLE

大塚家具が中国家具大手と業務提携 中国での販路拡大を図る
2018/12/21 (FRI) 17:30 WWD JAPAN

大塚家具は21日、中国家具販売大手のイージーホーム(居然之家)との業務提携を発表した。イージーホームは中国本土に223の実店舗を運営しており、売上高は600億元(約9600億円)超。中国大手EC企業のアリババ(ALIBABA)と戦略的パートナーとして業務提携を行っており、2018年2月にアリババは約54億元(約860億円)を投じてイージーホームの株式10%を取得している。

 業務提携を通して大塚家具は、中国国内のイージーホームの店舗で商品の販売を行う他、大塚家具の屋号での出店、イージーホームのECネットワークを活用した越境ECの実現などを視野に入れている。大塚家具はイージーホームの販売ネットワークを利用することで中国市場に参入する一方で、イージーホームに日本のサービスや物流関連のノウハウを提供する。

 大塚家具の17年度売上高は約410億円。同社は15年に大塚久美子・社長が就任し、高級路線から大衆化路線に戦略を変更した。ニトリなど低価格帯の商品を提供する専門店の牙域を崩すことはできず業績が悪化。16年12月期以降、大幅な最終赤字が続いている。17年11月に貸会議室大手ティーケーピーと資本業務提携し経営再建を進めている。

 業務提携のニュースが21日朝に、一部メディアで報じられたことで、大塚家具の株価は一時ストップ高になった。
参照元:大塚家具が中国家具大手と業務提携 中国での販路拡大を図る
2018/12/21 (FRI) 17:30 WWD JAPAN

視界不良の大塚家具 3期連続赤字でも社長は続投 父・勝久氏との和解説が急浮上=編集部
2019年2月25日 エコノミスト Online

「1年前の決算会見で、黒字化が自分の責務と大見えを切ったから、赤字の上に“手ぶら”では、会見できなかったのだろう」。大塚家具の元社員は、決算資料のみの開示という古巣の決算発表をこう解釈する。

 予定日の1日延期に加えて、社長会見、記者を集めたレクチャーなしの「大塚家具2018年12月期決算発表」。同期(32億円の赤字)で3期連続の最終赤字(図)。経営再建中で、2月15日の決算発表に合わせて、日中の取引先企業連合と米投資ファンドを引受先とする約38億円の増資とヤマダ電機との業務提携を公表したにもかかわらずだ。

 大塚家具の広報担当者は「会見の予定は当初からなかった」と言うが、同社に詳しい関係者は「大塚久美子社長は会見を予定していたはず」と明かす。

 当初、決算発表予定の2月14日までに前述の増資や業務提携をまとめることが、その条件だった。だが、それが間に合わず、会見を延期。1日遅れで、増資と提携が発表できるようになり、“手ぶら”は回避されたが、なぜか、社長会見は開かれなかった。

 販売不振で業績が悪化した大塚家具は、現預金が減り続け財務内容が急速に悪化。18年12月期の中間決算で初めて、「継続企業の前提に関する注記(GC)」が記載されると、取引金融機関の姿勢が一段と厳しくなり、両者の関係はぎくしゃくするようになる。

 金融機関主導と思われる大塚家具の身売り報道が急激に目立つようになった。結局、報道は実現せず、18年10月にコミットメントライン契約は解除された。大塚家具は日本政策投資銀行と関係の深い在庫担保融資をする金融会社から資金を調達するようになった。

 コミットメントラインを解除すると、身売り報道も沈静化。重要な資金繰りの後ろ盾を失う代償を払う代わりに、口うるさい金融機関の足かせがなくなった久美子氏だが、今度は社内役員の掌握に苦労する。経営再建をめぐり取締役内部で意見が対立。結果的には久美子社長が押し切る形で、今回の増資や提携を決めた。

 2月15日の決算発表当日、本誌に「社長会見もレクの予定もない」と大塚家具の広報担当者は説明したが、実際には一部メディアの取材を久美子社長は受けている。その経緯について広報担当者は「記者が押しかけてきたため、対応した」と説明。また、取締役会で社長と反社長派が対立したことについては否定した。

 38億円の増資とヤマダ電機との提携が発表され、久美子氏は続投の意向だ。しかし、破格の「在庫一掃セール」以降、国内店舗は売り上げ不振に戻り、売り上げ増は期待薄だ。

「不振店舗の大半を閉鎖、ヤマダ電機の店舗で家具を販売し、中国で販売実績をあげる再生策しか残されていなかったが、店舗閉鎖の考えはないようだ。抜本的な再建策とはいえない」(証券アナリスト)

 視界不良の中、急浮上したのが、袂を分かった創業者で実父・大塚勝久氏との和解・復帰説だ。広報担当者は否定するが、「第三者を通じて、すでに水面下で交渉が始まっている」(関係者)という。

 実現すれば、イメージ刷新につながるかもしれないが、それが起死回生につながるかはわからない。

(編集部)
参照元:視界不良の大塚家具 3期連続赤字でも社長は続投 父・勝久氏との和解説が急浮上=編集部
2019年2月25日 エコノミスト Online

大塚家具、資金ショートの懸念…現場知らない久美子社長、退職者続出で販売力低下
2018.02.05 Business Journal 文=松崎隆司/経済ジャーナリスト

大塚家具が断崖絶壁に立たされている。11月6日に発表された2017年度の第3四半期決算では2期連続の営業赤字で、通期見通しは43億円の赤字の見通しとなったが、その後の10~12月期でも売上高の減少に歯止めがかからず、2月8日に発表が予定されている12月期の通期決算は、さらに厳しい状況が予想されている。

  大塚家具は、第3四半期決算発表の11月6日までに4つの銀行と結んでいた43億円のコミットメントラインを解除して、新たに別の金融機関との間に10億円のコミットメントラインを締結した。9月末の現預金は20億円だが、「運転資金だけで毎月約5億円もの資金が赤字で流出している」(大塚家具関係者)。  

これだけで9月末以降、決算期末の12月末までに3カ月で15億円が減少している計算になる。さらに、株主への配当は現在一株40円が予定されており、3月の総会で承認されれば、総額で約7億5000万円もの配当に充てる資金が必要となってくる。  

11月6日には会議室大手のティーケーピーと資本業務提携を行い、10億円の資金を調達したが、これだけなら短期間で資金ショートしてしまう恐れがある。 「16年12月期末の55億円に比べれば半分ぐらいになっていますが、17年9月末の第3四半期決算を見ると27億円の投資有価証券を所有しています。かなり前に優良企業などの株を取得していますし、相応の含み益があり、これを一部売却すれば、まだ今期の決算は乗り越えることができると思います」(東京商工リサーチ情報部)  とはいえ、状況は予断を許さない。大塚家具がホームページ上で公表している18年1月度の月次情報によると、店舗売上高が17年1月と比べて83.1%の水準にとどまり、過去最大の大赤字となる17年12月期よりもさらに厳しい出だしとなっている。  

ここで問題となるのは、株主配当。現金が不足しているなかでの株主配当は、今の大塚家具を経営する上では、まさにアキレス腱。経営者の立場から考えれば無配にしたいところだ。15年3月に、大塚久美子社長が父親の大塚勝久氏との激しい経営権争いで勝利した際に株主に約束した3年間1株80円という配当方針も、最終年度となる17年12月期には創業以来最大の赤字が2期続いて1株40円へと大幅に引き下げたこともある。  

しかし、久美子社長は16年4月、大塚家具の大株主であり、久美子社長が支配している資産管理会社が社債の返済をめぐる勝久氏との裁判で負け、資産管理会社の189万株を担保に銀行から金を借り、17億円を支払っている。   これまで資産管理会社は大塚家具からの配当を元本や金利の返済に回すことができたが、配当がなくなれば弁済原資に困ることになる。大塚家具の広報担当者は「現段階で40円配当を中止する予定はない」と言うが、「株主配当まで有価証券の売却でねん出すると、大塚家具の“へそくり”がなくなってしまう恐れがある」(東京商工リサーチ情報部)という。 売り上げが下げ止まらず2期連続赤字へ  大塚家具は、1969年に埼玉県春日部市の東武伊勢崎線春日部駅東口(春日部ショールームとは反対側)に桐箪笥販売店「大塚家具センター」として創業した。

桐ダンスの名工だった父親が販売で苦労しているのを目の当たりにした勝久氏が、「どうすれば職人の技術を評価してもらえるような販売ができるのか」を試行錯誤して、お客との対面販売のなかで商品の良さを伝えていく販売方法に到達、そこから創業したのが大塚家具センターだった。  その後、93年には会員制を導入して「実売価格表示・値引き販売」を行い、これが評判になった。その後は顧客本位のサービスが評価され、“高級家具の大塚家具”というブランドを確立した。

  しかし、デフレが続くなかで経営が低迷。その後、社長に就任したのが娘の久美子氏だった。  

久美子社長は合理化を行い短期間で経営を立て直したが、その後、経営方針をめぐって勝久氏と対立、2014年7月に社長を解任された。ところが、15年1月には再び久美子氏が社長に復権。父と娘の本当の闘いが、ここから始まった。  

久美子社長は「脱同族経営」「コーポレートガバナンスの強化」を掲げ、社外取締役を積極的に起用するなど時代に合った新しい経営を提唱。さらに、中期経営計画には17年度の売上高594億円、営業利益19億円、当期利益14億円という目標を掲げて、15年度から3年間の配当予想が14年度の40円から80円と2倍に拡大する見通しを明らかにした。そして、15年3月の定時株主総会で勝久氏を排し、経営の実権を握った。  その後、「大感謝祭」などの大規模なセールを繰り返し、なんとか売り上げを伸ばしたが、たび重なる値引き戦略のなかで顧客の関心が薄れ、16年に入ると売り上げが大幅に減少し46億円の営業赤字に転落した。17年に入っても大幅な売り上げ減少が止まらない状況が続き、2期連続での赤字になる見通しとなっている。 

ちなみに、この2年間で売り上げが前年同月を上回ったのは、16年4月の102.1%(その前年は前年同月比82.5%)、17年3月の100.5%(同88.2%)、17年6月の104.8%(同61.9%)、17年7月の100.5%(同91.1%)だけだ。売り上げが下げ止まらないのが現状だ。 「久美子社長は現場を知らない」  それはなぜなのか。 「久美子社長は現場を知らない。だから、指示は場当たり的で現場のオペレーションがメチャクチャになってしまった。これでは売れるものも売れない」  元社員はこう語る。そのため、社員が次々に退職し店舗の販売力が低下した。一方で、在庫負担は拡大した。

「ポルトローナ・フラウのような海外の高級家具は月の仕入れの量が決まっていて長期契約を結んでいる。商品が売れないので在庫が積み上がっていっている。一方で、リユースで集まった商品は売れないようなものばかり。これをどう処理するのかが大きな問題。修理の要員はリユースに取られ、従来のユーザー向けのアフターケアやサービスも十分に対応できていない」(前出の元社員)  

そんななかでの運転資金の不足は死活問題といえよう。 「商品を売却した代金などが入ってきていますから、みなさんが想像されているほど現金が不足しているということはありません。さらに借り入れでもコミットメントラインは10億円になりましたが、金融機関からは融資確約書をいただいていて、だいたい40億円ぐらいの借り入れができる体制になっています」(大塚家具広報担当者)  しかし、「雨の日に傘を取り上げ、晴れの日に傘を貸す」のが銀行。大塚家具の思惑通りに融資を受けられるとは考えにくい。  

赤字を続けるなかで、大塚家具の株主資本は16年12月期第三四半期の240億円から17年12月期第三四半期は168億円まで減少している。減少しているといっても168億円の株主資本があり、「これまで無借金経営を続けた大塚家具が、仮に多少銀行借り入れをしたからといってたいした問題ではない」(同)と説明する。

 しかし、大塚家具は無借金企業だといわれているが、実はバランスシートに出てきていない事実上の負債が隠されている。それがオペレーティング・リース取引だ。これは、数年間にわたって支払う賃貸費用などのことだ。主に家賃だが、このなかで解約不能なものにかかる未経過リース料が16年12月期でなんと118億円もあるというのだ。  いずれにせよ、売り上げ減少に歯止めをかけ、リースによる賃料を圧縮して赤字を脱却するためには、大切な資金を配当で流出させるのではなく、収益構造を変えるための大規模リストラなど身を切る再建策が求められる。久美子社長は大きな決断を迫られている。

(文=松崎隆司/経済ジャーナリスト)
参照元:大塚家具、資金ショートの懸念…現場知らない久美子社長、退職者続出で販売力低下
2018.02.05 Business Journal 文=松崎隆司/経済ジャーナリスト

大塚家具、身売りでも久美子社長の続投を要求か…交渉難航なら法的整理の可能性も
2018.08.05 Business Journal 文=有森隆/ジャーナリスト

『大塚家具、自力再建困難に、身売り交渉大詰め』  

こう題する8月3日付「日経ビジネスONLINE」記事が、大塚家具の身売り騒動の火付け役だ。 「これまでに同業のみならず、アパレル、建材、商社、投資ファンドなど数十社に及ぶスポンサー候補と交渉に臨んだが、合意には至っていない。減資した後の第三者割当増資や、久美子社長の退陣などを支援条件に挙げる企業があるもようだが、大塚家具側は、こうした条件に難色を示しているとみられる」(同記事より)  

各メディアが一斉に大塚家具の“受け皿”探しに走り出した。8月4日付朝日新聞記事『大塚家具、身売りへ 提携先のTKP軸に最終調整』は次のように報じている。 「昨年11月に資本・業務提携した第3位株主の貸し会議室大手、ティーケーピー(TKP)が増資を引き受け、経営権を握る方向で最終調整に入った。(中略)取引銀行は家電量販大手ヨドバシカメラによる子会社化を提案しており、交渉の行方には流動的な面も残る」 「大塚家具は6月以降、家電量販店や百貨店など複数の流通大手のほか、企業再生ファンドなどに支援を打診してきた。その中から、大塚家具に6%強を出資するTKPが第三者割当増資により過半の株式を取得する案が有力となった。中国の高級家具メーカーからの出資受け入れも一時、検討されたという」  

TKP、ヨドバシカメラという具体的な社名を報じたのは朝日が初めてだ。 「ただ、TKPの2018年2月期の売上高は286億円と大塚家具より小規模で、経営再建の手腕も未知数だ。一方、取引銀行は、住宅関連事業の強化をねらうヨドバシカメラによる支援を提案している」(同記事より)  朝日新聞は同日付経済面に『「久美子流」成果出せず』という4段見出しの記事を掲げた。完全にスクープの扱いである。  

大塚家具の創業者、大塚勝久氏(75)が8月5日付朝日新聞のインタビューに応じた。長女の大塚久美子社長(50)と繰り広げた委任状争奪戦に敗れ、大塚家具を離れて3年。会社が身売りを検討していることに、「驚きました。大変なショックです」「社員や取引先に申し訳ない」と語った。TKPが増資引き受けを検討していることに関して「TKPの資金力は十分でしょうか。TKPが大塚家具を連結対象にしたら、大塚家具の赤字によってTKPの連結決算も赤字にならないだろうか」と懸念を口にした。 経営陣と取引銀行のバトル  大塚家具の“受け皿”選びは、経営陣と取引銀行のバトルの様相を呈している。大塚社長ら経営陣は、大株主のTKPによる追加出資を検討している。TKPは大塚家具と17年11月に資本・業務提携し、6.65%を出資した。大塚家具の店舗の余剰スペースでTKPがイベントホールを運営するなど協業を進めている。

大塚家具は8月4日、「あらゆる可能性を検討しているが、現時点で新たに、もしくは具体的に決定した事項はない」とコメントした。一方、TKPは「大塚家具との間であらゆる可能性を検討している」と同日、コメントを出した。もしTKPが追加出資して過半数の株式を握っても「大塚社長ら経営陣は続投する可能性がある」(関係者)といった楽観的すぎる見方もある。しかし、事態はもっと切迫している。  

これに対して、取引銀行はヨドバシカメラの傘下に入る再建案を提案。ヨドバシはインターネット通販サイトで家具の取り扱いを強化しており、「協業効果が期待できる」(金融筋)。ヨドバシが買収した場合は、経営権はヨドバシに移り、大塚家具の現経営陣は総退陣する見通しだ。「大塚社長の退陣を条件とすることに、大塚家具側は難色を示している」(同)ともいわれている。  ここでいう取引銀行とは三井住友銀行のことである。創業者の勝久氏と久美子氏の経営権をめぐるお家騒動のとき、三井住友銀には「何もできなかった」という苦い思いがある。同族会社で親子が対立で対立した場合、メインバンクの頭取が仲裁して円満に収めるケースがよくある。ところが、大塚家具の親娘喧嘩に三井住友銀は介入できなかった。儲かっていた頃の大塚家具は事実上、無借金会社だったからである。銀行の出番はなかった。  

だが、今回は違う。17年12月期まで2年連続の赤字。業績が悪化し資金が流出している。15年末に109億円あった現預金は18年3月末時点で10億円にまで減った。資金ショートの恐れだってゼロではない。緊急事態に備えて、17年12月末までに大塚家具のすべての在庫商品を担保に金融機関との間に50億円のコミットメントライン(融資枠)を設定した。これで取引銀行は大塚家具に発言権を持つことになった。  

銀行は大塚家具の資産管理会社、ききょう企画の大口債権者でもある。ききょう企画は大塚家具の株式6.66%を保有する第2位の株主(17年12月末現在)。銀行が身売り話に介入する素地が整ったことになる。 ききょう企画が抱えた17億円の借金  15年の株主総会で娘の久美子氏が父の勝久氏はねじ伏せて勝利し、父娘対立はききょう企画の経営権の争奪戦に移った。久美子氏は、ききょう企画の経営権を握り、ここを足がかりに大塚家具の社長の椅子に返り咲いた。勝久氏は08年4月、ききょう企画に自分が保有する大塚家具130万株を譲渡する見返りに、ききょう企画の社債15億円分を引き受けた。だが、5年の期限を過ぎても社債を償還されなかった。  

大塚家具を追われた勝久氏は、社債の償還を求めて訴訟を起こした。ききょう企画(久美子氏側)は「大塚家具の事業承継と相続対策であり、社債の償還の延期は合意されていた」と主張したが、東京地裁は16年4月、勝久氏の請求通り15億円の支払いを命じた。  ききょう企画は勝久氏に、金利分を含めて17億円を現金で支払った。勝久氏は大塚家具の株式(持ち株)売却した20億円と裁判で勝訴して得た17億円の合わせて37億円を元手に、匠(たくみ)大塚を設立した。  

結局、ききょう企画は17億円の借金を抱えることとなった。融資をしたのは三井住友銀行と三菱UFJ銀行。ききょう企画は保有する大塚家具株式を担保として差し出した。借入金の返済が滞れば、銀行は担保権を行使して名義を書き換えることだってできる。株式市場では「赤字にもかかわらず、久美子社長が高額配当を続けてきたのは、ききょう企画が配当金を借金返済の原資にしているからではないか」と推測されている。

銀行団も大塚家具が立ち直ってもらわなければ困る。ききょう企画向けの融資が不良債権になってしまうからだ。銀行が、“受け皿”候補選びに介入してきたのには、こうした事情が隠されている。  

父娘のプロキシーファイト(委任状争奪戦)で勝利した久美子氏は新しいボード(経営陣)を選任したが、それは社外取締役一色だった。小売業の経営陣というよりM&A(合併・買収)のプロを揃えた投資ファンドのようだった。  

久美子氏がM&Aに通暁したブレーンとしたのは、東京丸の内法律事務所パートナーの長沢美智子・社外取締役。彼女は“女軍師”と呼ばれ、久美子氏の勝利を揺るぎないものにした。今回、社外取締役監査等委員の長沢氏は、久美子氏にどんな秘策を授けたのだろうか。大塚家具は8月10日に予定していた18年6月中間決算の発表を14日に延期した。「14日に久美子社長からスポンサーが発表される」(関係者)との噂は、本当なのか。身売り先は経営陣が期待するTKPなのか。それとも、銀行が推すヨドバシカメラか。調整が難航すれば、法的整理による経営再建の道が絶対にないとはいえない。 喧嘩両成敗の可能性も  筆者は7月に『社長争奪―世襲・派閥・策謀』(さくら舎)を上梓した。「第一章 大塚家具」で貸会議室大手TKPの提携の狙いをズバリ書いている。  

TKPは2017年3月に東証マザーズに上場したばかりのベンチャー企業だ。河野貴輝社長は慶應義塾大学商学部を卒業して伊藤忠商事に入社。為替や債券のディーラーを経験し、日本オンライン証券(現・カブドットコム証券)の設立に携わった。その後、起業して2005年にTKPを設立した。  

貸会議室の運営は、すき間(ニッチ)を狙ったビジネスだ。物件は原則保有せず、借りた部屋を会議室に改装して転賃する。短期間で最大手にのし上がり、全国で2124室の貸会議室を運営している(18年2月期末)。  河野社長は「私は大塚家具のファン。社長室の家具はすべて大塚家具で購入した。大塚家具に再興してもらいたいという思いがある」と語っている。河野氏のほうから大塚家具に資本提携を持ちかけた、と明らかにした。  

だが、河野氏のことをよく知る新興企業のオーナー社長は「大塚家具のファンだから支援する、などという美談仕立てのディール(取引)ではないはず。大塚家具の経営に乗り出すつもりなのでは」とみている。大塚家具の乗っ取りも辞さず、ということなのか。  

筆者は同書内で「久美子氏の大塚家具、勝久氏の匠大塚は存続できるのか」と言及し、こう書いている。 「振り返ってみると、この10年近く、経営路線をめぐり、父と娘の対立が続いた。この間に低価格路線をとるニトリホールディングスやイケア・ジャパンが家具市場を席巻した。大塚家具が逆立ちしても及ばないほどの大差をつけられた。大塚家具は2018年5月27日、創業の地、埼玉県春日部市の店舗を閉鎖した。はたして大塚家具は存続できるのか。父親が意地で立ち上げた匠大塚に明日はあるのだろうか。へたをすると両者が共倒れ。喧嘩両成敗となりそうな雲行きである」

(文=有森隆/ジャーナリスト) 
参照元:大塚家具、身売りでも久美子社長の続投を要求か…交渉難航なら法的整理の可能性も
2018.08.05 Business Journal 文=有森隆/ジャーナリスト

大塚家具が経営難 父「なぜ話さなかった」
NNN24 2018/08/06 21:19

経営難に陥っている大塚家具が、他の企業からの出資を検討していることを受けて、大塚家具を去った前会長の勝久氏が日本テレビの単独取材に応じ、無念さをあらわにした。

大塚家具 大塚久美子社長(2015年3月)「きょうから大塚家具は名実ともに新経営体制で業務に取り組んでまいります」

3年半前、父親との経営権争いの末、大塚家具の社長の座を死守した娘の久美子氏。経営改革を続けてきたが、2年連続で赤字を計上。自力での再建が困難になる中、今月4日、他の企業などからの支援を検討していることがわかった。

その候補に挙げられているのが、貸し会議室大手の「TKP」や「ヨドバシカメラ」など。

ヨドバシカメラ 藤沢昭和社長「(Q:大塚家具に出資されますか?)別にうちからではなく、向こうが勝手にいろいろ言ってきてる」

この危機的な状況に口を開いたのが、大塚家具の前会長で、現在、別の家具販売店を営む父の勝久氏。久美子社長と競合しないよう、ホテルなど法人向けの販売に重点を置いてきたという。

現『匠大塚』会長 大塚勝久氏「(報道を見て)非常に残念だったし、寂しいですよ。なぜ私に話しなかったのって。寝ずに働いてつくった会社ですから。どこにもまねできない会社をつくろうと思って。まさか3年半でこうなっているとは思いませんでした」

久美子社長から一切連絡が来ていないという勝久氏。業績悪化の要因については、久美子社長が、「会員制など手厚い接客を重視したかつてのビジネスモデルを変えたこと」だと指摘した。

現『匠大塚』会長 大塚勝久氏「今まで大塚家具を育ててくれたお客さんを無視しちゃったということ。いい物買うなら大塚家具。(以前は)大塚家具で買ったことを自慢できた。そういうことを言えなくなるような会社に移行していったのが一番の問題だったと思います」

勝久氏は、「久美子社長にアドバイスはできる」としながらも、この現状で、再び手を組み大塚家具を経営することは考えていないという。
参照元:大塚家具が経営難 父「なぜ話さなかった」
NNN24 2018/08/06 21:19



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片付けコンサルタント近藤麻理恵について



片付けコンサルタントの”こんまり”こと、近藤麻理恵が40億円超えの資金調達をすると報じられていた。


Netflixスターの片づけエキスパート「こんまり」が40億円超の資金調達へ
2019年3月08日 TechCrunch Japan by Kate Clark

Marie Kondo(近藤麻理恵)。今年Netflixの番組「Tidying Up」で数百万人の視聴者の心を掴んだ女性が、4000万ドル(約44.6億円)の資金を調達すべくベンチャーキャピタルと交渉中だ。彼女のブランド、書籍、TV番組などを管理する会社であるKonMariのスケールアップを目指す。

このニュースを最初に報じたのはThe Informationで、意外にもこれは、こんまりにとって初めてのベンチャー資金導入ではないと同誌は書いている。2018年にこんまりは「数百万ドル台の低いほう」の調達ラウンドを一流VCファンドのSequoia Capitalのリードで完了したが、詳細は報じられたことがなかった。同社広報はTechCrunchへのメールで、現時点でこんまりは資金調達についてコメントできないと言った。

「Tidying Up with Marie Kondo」(KonMari 〜人生がときめく片づけの魔法〜)は、2019年1月1日にNetflixでデビューし、ほぼ瞬時に大人気となった。こんまりのキャッチフレーズ 「Does it spark joy?」(ときめくか?)と効率的な片付けと整理の方法がインターネットにブームを呼んだ。こんまりメソッドは、カテゴリー別の片付けを推奨する。衣類、書籍、紙類、その他の品物、思い出の品などだ。 「ときめくものだけを残して、そうでないものは捨てる。いままでの働きに感謝して、手放しましょう」とこんまりは自身のウェブサイトで説明している

The Informationの記事によると、こんまりは出版記事やその他のデジタルコンテンツなどを通じて、自身のパーソナルブランドをさらに広めるために追加の資金調達も考えているという。おそらくVCにとっての問題は「こんまりが『ときめかせてくれるかどうか』」だろう(すみません、書かずにいられなかったもので)。

KonMariは2015年に、こんまりと夫の川原卓巳氏が設立した。


このことから、近藤麻理恵のラグナが分かった。


ずばり、牡牛座ラグナである。




この牡牛座ラグナで検討することによって、海外でブレイクしている理由もよく理解できる。


近藤麻理恵は、幼稚園年長の時から『ESSE』などの主婦雑誌を愛読し、幼い頃から家事や片づけや整理整頓に関心を持っていたそうである。


育児や片付けや整理整頓、インテリアの選択、料理や編み物など、家庭の主婦としての家事労働一般をいかにうまく華麗に行うかについて、その道のパイオニアとして、世の主婦に手本を示したり、導いたり、教えたりするカリスマ主婦の仕事は、牡牛座の分野である。


過去にその手のカリスマ主婦たちのラグナを調べた所、ほとんど例外なく、牡牛座ラグナであった。


”こんまり”こと、近藤麻理恵の片付けコンサルタントとしての活躍も、同じ牡牛座のカリスマ主婦系の活動であったようである。


特にNetflixで、ニューヨークの家庭の主婦たちが、目を輝かせて、KonMariのやり方について話すのを見て、そのように感じるのである。



彼女の最初のブレイクは、2010年12月27日に『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)を出版し、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などに取り上げられて、2011年に100万部を超えるベストセラーとなったことである。


その後、世界40か国以上で翻訳出版されているようである。



この2010年12月27日にトランジットの土星は5室乙女座を通過し、木星は11室魚座を通過して、5室と11室、そして7室にダブルトランジットを形成していた。






近藤麻理恵が、このように出版でブレイクしたのは、5室で2、5室支配の水星が定座に在住し、4室支配の太陽とコンジャンクトして、4-5のラージャヨーガを形成している為である。その水星と太陽に対して、11室から3室(メディア、出版)の月がアスペクトして、相互アスペクトしている。


これが、出版(5室)とメディア(3室)でブレイクした理由である。



ダシャーは、ちょうど金星/金星期に移行したタイミングである。


金星はラグナロードで、9、10室支配の土星とコンジャンクトして、1-9、1-10のラージャヨーガを形成し、12室(海外)にアスペクトしているが、


金星は天秤座で定座に在住し、土星は高揚の座にあり、天秤座における金星と土星のコンビネーションは星位において最強である。



これが海外でブレイクしている理由である。



マハダシャー金星期に移行することによって、この強力なラージャヨーガが発動したのである。



因みに近藤麻理恵は、片付けのコンサルタントであり、捨てることのプロである。






もし牡牛座のローヒニーである場合、物をどんどん所有して蓄積し、捨てられない性格なのである。



ローヒニーの支配星は、月であり、ドーシャで言えば、カパ、ヴァータであることから、動作がゆっくりでマイペース、思い切りはそれ程、良くなく、物を家の中に溜め込んでしまう。



然し、もしクリティッカーであれば、支配星は太陽で、ピッタ系の性格であり、思い切りはよく、またクリティッカーには、カッターやナイフといった象意があり、また「分割」という象意があるため、物を捨てる為のプロセスを細かいステップに分割して分かりやすく教えることができるのである。



物事を分割して、目標までの計画を整理するのが得意であり、ノウハウのコーチングに非常に適したナクシャトラである。



従って、ナクシャトラは、クリティッカーではないかというのが最初の印象である。



ラグナを牡牛座のクリティッカーにする場合、ナヴァムシャのラグナの取り得る範囲は、山羊座、水瓶座、魚座のいずれかである。



私は出生図のラグナをクリティッカーの第3パダに設定し、ナヴァムシャ(D9)のラグナを水瓶座、ダシャムシャ(D10)のラグナも水瓶座に設定した。



ナヴァムシャのラグナを水瓶座に設定すると、ラグナロードの土星と4,9室支配の金星が3室(メディア、芸能)に在住して、1-4、1-9のラージャヨーガを形成していることから、Netflixのスターになった理由が分かる。






10室に月が在住して木星からアスペクトされているが、10室の月は人気者になる配置である。



6室には、2、11室支配の木星、5、8室支配の水星、7室支配の太陽が在住して、12室(海外)にアスペクトしており、パートナーと共に海外で活動することを物語っている。








ダシャムシャ(D10)のラグナには、ラーフが在住し、金星は、4、9室支配のヨーガカラカで、4室(家、住まい)で、ラグナロードの土星と1-4、1-9のラージャヨーガを形成している。



金星はマラヴィアヨーガを形成し、快適な住まいに恵まれる配置である。




この配置があるためにマハダシャー金星期になると同時にブレイクが始まったのである。




現在、2016年4月頃から金星/ラーフ期に移行しており、まさにブレイク真っ只中にいることが分かる。



ラーフはダシャムシャのラグナに在住し、金星はケンドラで、マラヴィアヨーガである。




ベンチャーキャピタルが、近藤麻理恵に注目し、40億円超えの資金調達をすると報じられているが、何故、今、そのようなことが起こっているかと言えば、現在、近藤麻理恵の8室に土星がトランジットしており、まもなく3/29から木星も8室に入室して、8室にダブルトランジットが形成されるからである。








8室には8、11室支配の木星が自室に在住し、他人のお金で利益を得る時期である。



つまり、ベンチャーキャピタルの資金が大量に入って来て、彼女がパートナーと共に立ち上げた会社の株式が莫大な値上がりをしていくタイミングである。



トランジットのラーフは起業の2室に入室するため、更にこれらの資金を使って、彼女のビジネスを拡大していく時期にいることを物語っている。




月から見ると、木星と土星が射手座の10室を通過していく時期であるため、彼女の片付けコンサルティングの仕事は、まさにブレイク中なのである。



因みに1、10室支配の木星は、10室でハンサヨーガを形成し、9室支配の火星がコンジャンクトして、9-10のラージャヨーガを形成している。



木星と火星のコンビネーションは、グルマンガラヨーガであり、英知と実行力を表わす配置としてよく知られている。



従って、彼女が『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)の出版からNetflixのスターになるまでの迅速な行動力はこの配置の為せる技である。




ここまで見て、これ以上の検証をする必要は感じないが、例えば、結婚のタイミングなども牡牛座ラグナで説明することが出来る。



2014年春に結婚しているが、ダシャーは金星/月期である。



ナヴァムシャで、月は6室支配で、ケンドラの10室で減衰している。



6室の支配星が減衰している為、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な働きがあると考えられる。






トランジットの惑星を見ると、木星と土星がラグナロードの金星と7室支配の火星、8室や11室の支配星にダブルトランジットが形成されていることが確認できる。


従って、結婚のタイミングとして納得できる。



但し、彼女の場合、6室にもダブルトランジットがあり、8室や11室にもダブルトランジットがあることから、多忙であり、有名になっていくタイミングでもあり、そんな時に頼れるパートナーが現れたといった印象である。




子供の出産に関しても同様に説明でき、第一子が2015年7月頃に誕生しているが、トランジットの木星は獅子座、土星は蠍座、ラーフは乙女座5室にあり、ダブルトランジットは形成していないが、2014年11月の時点で、9室にダブルトランジットが形成されている。


また第二子は、2016年に誕生しており、2016年8月12日の時点で、木星は乙女座5室、土星は蠍座にあり、木星と土星が9室にダブルトランジットしている。



ダシャーは、それぞれ金星/火星、金星/ラーフ期である。






サプタムシャ(D7)を見ると、金星は5室に在住し、火星はラグナロードで5室の支配星とコンジャンクトし、ラーフは9室支配の月とコンジャンクトしている。



従って、金星/火星、金星/ラーフ期に子供が誕生したことが納得できる。





彼女のチャートからは、海外で成功した人のチャートの実例として、非常に参考になるものがある。




また2015年に米『TIME』誌の「最も影響力のある100人」2015年版artist部門で、米国女優Jamie Lee Curtisの推薦で選出されているが、このような高い評価を得られたのは、この時期が、金星/火星期だからである。


火星は出生図では、8、11室支配の木星とコンジャンクトし、ナヴァムシャでは11室にアスペクトし、ダシャムシャでは11室の支配星と共に2室に在住している。


ナヴァムシャで火星のディスポジターである5室支配の水星は11室支配で高揚する木星とコンジャンクトしているが、12室にアスペクトしていることから、やはり高い評価が海外から来るという解釈が可能である。



出生図とダシャムシャのディスポジターは11室支配で自室に在住する強い木星である。




2019年1月1日よりNetflixで、米国の家庭を訪問し片づけ法を伝えるドキュメンタリーのシリーズ番組『KonMari 〜人生がときめく片づけの魔法〜』が公開されている。



wikipediaによれば、”アメリカを中心とした諸国で片付けブームを巻き起こし、リサイクルショップに大量の不用品が持ち込まれるなどの社会的影響を与えた”そうである。



彼女は、現在、金星/ラーフ期である為、まさに今後に継続していくブレイクの最初のタイミングにいることが分かる。



まさに今、こんまりは、ブレイクの真っ最中である。




こんまりメソッドの神髄



こんまりは、今やNetflixのスターであるが、単に片付けの技術だけを教えているのではなく、片づけをする際の心の姿勢など生き方そのものについての内容になっている。



例えば、物を捨てるか残すかの選択は、その物を持っていて、心が”ときめく”かどうかで決めるといったように物の市場価値や実用的な価値などの外的な価値基準ではなく、その人の主観的な感じ方を重視している。



つまり、物に向き合うように見えて、自分の心に向き合うことを教えているのである。



そして、心が”ときめく”かどうかというのは、単に物を捨てるかどうかといった片付けに留まらず、人生のあらゆる選択において適用できるのであり、主観や内面を重視して選択していくことによって幸福になることができるという精神的幸福論を教えているのである。



例えば、洋服をたたむことで、自分の持っている洋服と対話し、洋服に感謝を伝えるなど、物に精神が宿っているような扱いをする。



日本人でもここまで考える人はいないと思うが、生物・無機物を問わないすべてのものの中に霊魂、もしくは霊が宿っているとするアニミズムの考え、日本人に古くから伝わる古神道(原始宗教)の考え方に通じるものである。








一神教の西洋人には、こうした考え方が新鮮に映り、自然食やヨガブームなどと合わせて、片付けを通して東洋の精神論や生きる姿勢を学ぶという感覚なのだろうと思われる。



従って、こんまりは、あたかも物質主義に埋没した西洋人たちに日本の武士道の精神を教えに行くかのような活動を行っているのである。



そのようなスピリットは魚座に在住する月がもたらしていると考えられる。




*カリスマ主婦 - 家事や育児、インテリアなどにおける工夫など、新しいライフスタイルを提案するのが牡牛座の仕事である






(参考資料)



「こんまり」流が全米に拡散――ネット番組のヒットで日本発の片付け術が急激に広まっている
2019年01月21日(月)18時20分 Newsweek(ニューズウィーク日本版)寺町幸枝

<ネットフリックスで1月から番組配信を開始するや「Konmari」という言葉がアメリカのソーシャルメディアでトレンドワードに急上昇。片付けコンサルタント近藤麻理恵による片付けメソッドが一気に注目を集めている>

2019年1月1日、米国発の映像ストリーミングサービス会社ネットフリックスから、最新シーズンが数本公開された。その一つが、日本人の片付け専門家・近藤麻理恵(通称こんまり)のドキュメンタリーシリーズ『KonMari ~人生がときめく片づけの魔法~(Tidying Up with Marie Kondo)』だ。公開前から話題になっていたとはいえ、グーグルによれば、「Konmari」という言葉は、ここ数週間のトレンドワードに急上昇している。

絶妙なタイミングでのシリーズ公開

2014年に米国カリフォルニア州ロサンゼルスに拠点を移し、海外での執筆や講演活動を精力的に行ってきた近藤麻理恵。ネットフリックスに向けた番組制作を開始したことは、2017年12月に公表されており、当初は昨年10月公開とされていた。それが今年1月1日に延期されていたのだ。

今回のこんまり流お片付けが突然広まったきっかけは、公開日も大きく影響しているだろう。家の片付けや、身の回りを整えて心機一転したいという気持ちは、日米問わず「新年の抱負」の代表的な思いだ。年始早々に、こんまり流の新番組を目にし、行動を起こすきっかけとなったことは容易に想像できる。

ソーシャルメディアが「正の連鎖」を引き出した

ポップカルチャーやスポーツ関連の情報提供している米メディア「ザ・リンガー」のエディター、モリー・マクヒューは、このこんまり流お片付けの急激な広がりやトレンド化を、グーグルやツイッターの数字を引き出し、多角的に分析している。

グーグルのキーワード検索における「Konmari」や「Konmari Method」は、伸び率に「Breakout(ブレイクアウト)」と表示される。グーグルによると、それまでと比べて「5000%以上」の伸びを示した言葉には、%ではなくこの表示をするのだが、まさにその伸びを示している。また、こんまりメソッドに関連する記事の「滞在時間の長さ」や「ページビューの多さ」が、約1カ月で7倍の伸びと指摘している。

また筆者がツイートを調べたところ、ハッシュタグ「Konmari」よるリーチは、200万アカウントを超えたこともわかった(1月19日現在)。

ソーシャルメディアに載せられた友人たちの片付けの様子が見える写真や動画を見ただけで、その影響を受けて実際に番組を見ずに、片付けに走る人も増えているようだ。女優のジェニファー・ガーナーもその一人。彼女がシリーズを視聴したかどうかは不明だが、自身のインスタグラムに自宅のクローゼットで片付けをする様子を「@konmari- I'm all about it(こんまりさん、私(お片づけへの)やる気まんまんです)」というコメントとともに掲載した。

お金をかけず、すぐに始められる

米メディア、アトランティックは、こんまり流メソッドが米国で急激に受け入れられていた理由として、生活を変えるためのアプローチとして、「リノベーションや装飾にこだわらない」ことを挙げている。整理整頓や片付けは、斬新なアプローチだったのだ。

確かに米国の人気ホームチャンネルHGTVなどでは、生活を変える方法として紹介されるメソッドは、「新しい家具」や「便利な家具」を導入したり、「部屋のリノベーション」が中心だ。整理整頓や、掃除をみっちり行う日本的な発想とは異なる。

日本では、学校生活の中で、掃除や整理整頓についてきっちり学ぶ文化が根付いている。一方米国では、家庭での指導が唯一学ぶ場所。また掃除でさえ、自分でやるものではなく、人にやってもらうものと考えている子どもがいるほどだ。そのため、大人になっても家の片付けができない人が意外に多いようだ。日本より広いスペースを持っている分、気づかぬうちにものに埋め尽くされた家に住んでいる人も多いのかもしれない。

持ち物を整理し、物欲との付き合い方を学び、生活スペースに自分にポジティブな気持ち与えてくれるものだけを集める。それだけで気分や生活をドラスティックに変えられることを次々とこの番組が証明することで、多くの人がインスパイアされ、行動を起こしていると言えるだろう。

番組成功の陰にレベルの高い通訳の存在

さてこの番組では、近藤は8割以上日本語で対話している。「キュンと」いう言葉をはじめとした、近藤のパーソナリティーを反映した独特の言葉使いを、的確に、ニュアンスも含めて英語に通訳しているのが、飯田まりえだ。こんまり流片付けの難しい表現方法をしっかりと捉え、米国人の出演者から共感を得られる言葉使いに変えて、通訳している点の素晴らしさは、すでに米国のエンターテイメント専門誌でも注目されるほどだ。

オンラインエンタメメディアの「QUARIZY」は、「飯田のスピンオフ番組があったらいいのに」というツイートを紹介。番組がこれだけ世界的な人気を見せている影の立役者こそ、飯田まりえだと言っても過言ではない。しかし、こうした人脈を味方につけたのも、近藤麻理恵の人柄であり、実力のうちだと言えるだろう。

自分で生み出した片付けメソッドを、世界に広めるために活動拠点を米国に移した近藤麻理恵。著書は海外でもすでに話題を呼んでいたが、今回ネットフリックスの番組公開は、その想像をはるかに超えた広がりを見せている。

日本だけでなく、世界でもお片づけ教祖として認められつつある今、時流に乗り、「世界中の人を、お片づけでときめかせたい」という思いを、本当に叶えるきっかけになりそうだ。
参照元:「こんまり」流が全米に拡散――ネット番組のヒットで日本発の片付け術が急激に広まっている
2019年01月21日(月)18時20分 Newsweek(ニューズウィーク日本版)寺町幸枝











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時代の寵児 イーロン・マスクについて その3



双子と三つ子の男児


イーロン・マスクについてもう一度、振り返りたいのが、双子と三つ子の男児に恵まれた子供運である。


5人の子供に恵まれたことは子沢山であり、更にそれが双子と三つ子であるというのは非常に珍しいことである。


時々、そうしたニュースを聞くことはあるが、滅多にお目にかかれない事例ではないかと思われる。




何故、そのようなユニークな子供運をもたらしたのかは、やはりチャートに出ていなければならないが、


乙女座ラグナへの修正が正しければ、以下のことが確認できる。




・出生図とサプタムシャのラグナが同じ


・出生図で9室支配の金星が定座に在住し、木星からアスペクトされ、サプタムシャでも9室支配の金星が定座に在住し、木星とコンジャンクトしている。


・出生図では5室で火星が高揚しているが、サプタムシャでも5室で火星が高揚している。




アイヤーは、分割図のラグナが出生図と同じラグナにある場合、その分割図は特別な意味を持つこと、そして、出生図で子供運を表わす配置が、サプタムシャで同じように繰り返されていることも同じく、分割図の象意において特別な意味を持つことを強調している。






出生図では、9室支配の金星が牡牛座で自室に在住し、5室支配の土星とコンジャンクトし、木星からアスペクトを受けている。


そして、サプタムシャでも9室支配の金星が9室で自室に在住し、木星とコンジャンクトしている。


金星は拡大版のヴァルゴッタマである。


通常、ヴァルゴッタマは出生図とナヴァムシャで同じ星座に惑星が在住した場合を指しているが、その概念を他の分割図にも拡大することが出来る。


そして5室で高揚する火星も拡大版ヴァルゴッタマである。


このように子供運に関係する5室の在住星と9室の支配星と在住星が2つとも出生図と同じ配置になって、ヴァルゴッタマを形成している。


そして、ラグナも出生図とサプタムシャで同じ配置で、ヴァルゴッタマを形成しており、サプタムシャのラグナは子供運にとって重要な要素である。


従って、サプタムシャでは、ラグナ、5室の在住星、9室の支配星と在住星が、拡大版のヴァルゴッタマであるが、これは非常に珍しい顕著な配置であると言える。



子沢山になった理由としては、出生図では木星が5室の支配星や9室の支配星にアスペクトして絡んでいること、サプタムシャでは木星が9室の支配星と共に9室に在住し、ラグナや5室にアスペクトしていることが関係しているのではないかと思われる。


特に木星がサプタムシャの9室に在住する場合、ラグナや、5室にもアスペクトして子供運の良さを強調するのである。


そして、木星は数が多いことを表わすため、子沢山なのである。






それでは何故、双子と三つ子が誕生したのかが一番の問題である。



それはおそらくサプタムシャのラグナが、拡大版ヴァルゴッタマで、変通星座(二重星座)に在住しているからである。



変通星座は、同時とか2つ以上を表わすのである。



例えば、変通星座の象意として、特に双子座の象意として使用することがあるのは、2つ以上の複数の仕事を同時にこなすなどのマルチ人間としての才能である。



従って、サプタムシャのラグナが変通星座に在住していて、ラグナと同じ星座であることが、その変通星座としての象意を強調したのではないかと思うのである。


















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時代の寵児 イーロン・マスクについて その2



多忙と遠距離による離婚


イーロン・マスクの結婚と離婚について調べていた所、2008年の最初の離婚(火星/月 or ラーフ/ラーフ)も2016年3月の2回目の相手との最終的な離婚(ラーフ/土星)も木星や土星が12室をトランジットして、12室にダブルトランジットが生じたタイミングである。






イーロン・マスクは、12室にダブルトランジットが形成されているタイミングの離婚が多いようである。


12室は7室から見て6室目(離婚)である為、離婚のタイミングではあるが、その中身については注意が必要である。




イーロン・マスクの離婚とは相手の女性に不満を持つというよりも、相手のことが好きで結婚を真剣に考えていたのだが、多忙と遠距離のすれ違いにより、仕方なく結婚の継続を断念した結果としての離婚なのである。


例えば、女優のアンバー・ハードとの交際においても「遠距離やお互いの多忙なスケジュールが原因で別れた」と記されている。


アンバー・ハード、実業家イーロン・マスクと破局から5ヵ月で復活愛か
2018年1月17日 14時30分 クランクイン

2016年に俳優ジョニー・デップと泥沼離婚劇を繰り広げた女優アンバー・ハードが、交際約1年で2017年8月に破局した実業家の富豪イーロン・マスク氏と、もう一度やり直すことにしたという。Us Weeklyが伝えた。

 破局時には共同声明を出し、遠距離やお互いの多忙なスケジュールが原因で別れたと伝えられていた2人。破局後も一緒にいる姿が幾度となく目撃されていたが、あくまでも“友人として”という話だった。しかし昨年末に米ロサンゼルスでランチ中にキスしている姿を目撃され、復活愛が報じられた。

 情報筋は今回、「2人はヨリが戻っています」とUs Weeklyに語っている。「アンバーはイーロンと楽しい時間を過ごしています。イーロンも彼女といつも一緒にいたいと思っています」とのことだ。「アンバーは彼がいて幸せなんです。彼のことを大切にしていますし、素晴らしい人だと思っています。共通の関心事がたくさんあって、彼のことを知的で興味深い人だと思っています。それに業界人らしくないところも魅力なんです」と、情報筋は続ける。

 新年はチリで迎え、1月に入ってからは一緒にナイトクラブで踊っている姿を目撃されたアンバーとマスク氏。今度は長期交際へと発展するのか、今後の2人に注目だ。


自分の方から相手から退いて離婚を申し出るのが12室の象意としての離婚である。


つまり、もう多忙で相手に時間を割けないし、会うことも出来ないので、疲れて消耗して仕方なく相手から退いていく離婚である。


イーロン・マスクの場合、12室にダブルトランジットが形成されると、そこには11室(評判、評価)の支配星も在住しており、その11室の支配星には3、8室支配の火星がアスペクトして傷つけている。


11室と12室の絡みの象意や傷ついた11室の象意(評判の損失)が顕現するタイミングでもある。


従って、12室にダブルトランジットが形成されている時には、彼は世間から激しくバッシングされたり、酷評されているタイミングなのである。


実際、自動運転自動車『テスラ モデル3』の量産の遅延という問題を抱えて、世間の評価が厳しくなっている中で、パートナーと会う時間がない状況であることは推測できる。


そんな状態にある時に彼はもはやこれ以上、結婚を継続するのは困難と諦めて自分から離婚を決断して相手から去るのである。


実際、イーロン・マスクはアンバー・ハードとの破局後のインタビューにおいて「僕は彼女をとても愛していて、今はとてもつらい」「それぞれの仕事が忙しくて難しかったけれど、互いに愛情を持っているし、この先なにが起こるかはわからない」と語っている。


つまり、イーロン・マスクは忙しすぎて全く時間がなく、相手と交際するだけの余力が残っていないということである。



このことはイーロン・マスクのナヴァムシャにも記されており、ナヴァムシャの7室の支配星が12室に在住している配置がそれを物語っている。




彼は常に交際相手が遠距離にいて時々しか会えず、7室支配の木星には2、9室支配の金星がコンジャンクトしている為、時々会えた時は楽しいのかもしれないが、会うのは仕事が終わった後のナイトクラブとか、仕事の合間のほんのちょっとの合間だけといった印象である。


12室の離婚は、簡単に言えば、相手から退いていく離婚である。


特に多忙で交際している暇がないと語るような人や自分から結婚から逃げていく人は12室に何らかの特徴があると思われる。


特に現代人にはその傾向が強く、働き過ぎて、お金もなく、交際する際に消耗するエネルギーがもったいないとして、交際すらしない人もいるようである。


あるいは、モクシャ傾向が強く、リトリートや山登り、海外を放浪したいので結婚したくないとして、交際相手から逃げる人などである。


私もラグナロードが12室に在住している為、こうした心情について非常に理解できる。




月から10室でマラヴィアヨーガの金星


wikipediaによれば、イーロン・マスクは、過去において、以下のテレビドラマや映画などに本人役として出演しているようである。



・シンプソンズ – シーズン26第12話「 アイデアの宝庫(The Musk Who Fell to Earth)」
・ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則 -シーズン9第9話「プラトニックな恋愛の法則」
・アイアンマン2 – モナコでのシーン




本人役ということは、既に日常の彼自身が、ハリウッドスターのような扱いを受けていることを示していると思われる。



実業家としてのイーロン・マスクは、実業界の風雲児の役柄を演じているのである。






月から見て3、10室支配の金星が10室でマラヴィアヨーガを形成している配置が、まさにハリウッドスターの配置である。


3室(芸能)と10室(仕事)の絡みが10室で強力に形成されている。


その金星には、6、7室支配の土星がコンジャンクトしているが、これは職場恋愛であり、ハリウッド女優との結婚や離婚、交際や破局のエピソードを物語る配置である。


10室でコンジャンクトする6、7室支配の土星と3、10室支配の金星が、ハリウッドのスターたちの交際や破局を報じるゴシップニュースの配置である。



ハリウッドの俳優たちのように交際や破局ということ自体が、見世物であり、エンターテイメントなのである。



従って、イーロン・マスクは、実業家ではあるが、半分は、ハリウッドのスターのような日常を送っている。




10室でバドラヨーガの水星



その他、彼のチャートの顕著な特徴として、双子座で定座で強い水星が挙げられる。



この水星はラグナから見て1、10室支配で10室で、バドラヨーガを形成している。



また月から見ても2、11室支配で11室に在住し、ラグナロードの太陽と11室でコンジャンクトして、1-11、2-11の強力なダナヨーガを形成している。



また更に牡牛座に在住する金星や土星から見ると、水星は、2、5室支配で4室支配の太陽と共に2室で、4-5のラージャヨーガを形成している。



そして、更に木星から見ると、8、11室支配の水星が8室で自室に在住し、10室支配の太陽とコンジャンクトしている。



8室の水星は良い配置(分割図含む)だが、更に8、11室支配の水星が8室で定座に在住している為、非常に8室が強くなっている。



但し、ここには8-11の絡みが見られるため、不正な手段で得た利益という象意がある。



イーロン・マスクは水星が強いため、弁舌巧みで、スピーチで人を魅きつける才能がある。



彼は、まだ何も実現していないうちから弁舌巧みな話術により投資家たちに期待を持たせている。



例えば、twitterなどを通じて、新しい計画や見通しを発表するたびに人々は皆、彼の発言に注目し、投資家たちが一喜一憂して、株価が上下する光景があるが、彼の巧みな弁舌に操られていると言ってもいいかもしれない。




昨年2018年8月7日にイーロン・マスクは、twitterで、テスラの株式の非公開化を検討していると投稿した為、株価が急騰した事件があった。


然し、8月24日に自社サイトで、投資家からの抵抗が大きいとして非公開化を撤回すると表明している。


米証券取引委員会は、イーロン・マスクは投稿した時点で資金提供者と非公開化に向けた詳細を協議しておらず、虚偽の情報で、価格を釣り上げる操作だったのではないかとする疑惑を表明している。


米証券取引委員会、テスラCEOを証券詐欺罪で提訴 ツイートで虚偽情報
2018.9.28 09:01 産経新聞

【ワシントン支局】米証券取引委員会(SEC)は27日、米電気自動車メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が8月にツイッターで株式の非公開化を検討していると投稿したのは、虚偽の情報で投資家を誤解させる行為に当たるとして、マスク氏を証券詐欺罪でニューヨーク州の連邦地裁に提訴した。SECはマスク氏に、テスラを含む公開企業の経営に関与しないことや民事制裁金の支払いなどを求めている。

 米メディアによると、マスク氏は8月7日、ツイッターに「(1株当たり)420ドル(約4万7千円)でテスラを非公開化することを検討している。資金は確保」と投稿した。これを受けて株式市場では一時、同社株が急騰。だがマスク氏は8月24日、自社サイトで、投資家からの抵抗が大きいとして非公開化を撤回すると表明した。

SECは、マスク氏が投稿時点で「資金提供者と非公開化に向けた詳細を協議していなかった」などとして、虚偽の情報で市場を混乱させたと指摘している。これに対し、マスク氏は声明で、提訴は不当だと主張。「私は常に真実と透明性、投資家の利益のために行動してきた」と反論した。

 マスク氏の投稿をめぐっては、米司法省も捜査に乗り出している。


実際、イーロン・マスクは、一言つぶやいただけで、株価は上下するほどのインフルエンサーである為、虚偽の情報を呟いて、一時的に株価を釣り上げて、売り抜けるようなことも可能である。


イーロン・マスクのtwitterなどを駆使した発言、特に未来のビジョンや計画、目標を語ったりする発言は、株式保有者によるポジショントークと同じであり、詐欺と紙一重のニュアンスを持っている。


水星は詐欺の表示体であり、傷ついた水星は詐欺の表示体である。



木星から見た8、11室支配の水星が8室で自室に在住する配置は、そうした詐欺に近い発言で、沢山の投資家からの資金を集めることが出来そうな配置である。



例えば、彼はテスラが2020年に「完全な自動運転」を実現すると発表したが、そうした発表で、テスラ株は上昇するものと思われる。



但し、実際の開発の過程で何が起こるかは分からず、その根拠は不明なのである。



然し、インフルエンサーは根拠なき発言をしても、その発言によって人々に期待をもたせることが出来る。



例えば、第二次世界大戦中に大本営発表により根拠のない日本の勝利を宣伝したり、国の経済が好調であるとして改竄したデータを国民に提示したり、国家権力や産業界と癒着することで、メディア(水星)、ジャーナリズム(水星)というのは、常に詐欺が容易に行われやすい性質を持っている。



これは水星が他の惑星の影響を受けやすい為であり、水星の生来的吉凶が、絡む惑星の生来的吉凶に影響される条件付きの生来的吉凶であるというのはそういう意味である。



水星というのはその傷つき具合によって容易に詐欺を働く可能性を秘めている。



イーロン・マスクは、2016年夏に「私達の世界が仮想現実では無いという可能性は100万分の1に過ぎない」と発言したそうである。



こうした量子力学の二重スリット実験などから導き出される分野は物質科学というよりも哲学に近い領域であり、現に今現在、認識している自分自身を認識の対象とする為、メタ認知を扱う抽象度の高い領域である。



このような知的探求の分野は、抽象的な思考を扱う双子座の分野であり、イーロン・マスクがこうした分野に積極的な発言を行なったことは興味深いが、これは水星が双子座で定座で強い為である。



これは彼の知的な関心が、ロケット工学などの物質的な工学技術だけではないことを示しており、幅広い分野への関心を示していることを物語っている。




安倍首相の訪問


2015年4月に安倍首相がシリコンバレーのテスラ・モーターズ本社を訪問したそうである。

イーロン・マスクが運転するテスラ車に試乗して、スピードに感動したとの感想を伝えている。


安倍総理がイーロン・マスクと会談、「シリコンバレーの文化を取り込む」と新プロジェクトにも言及
2015年5月01日 TechCrunch Japan by Ayako Jacobsson

今日4月30日(日本時間で5月1日)、安倍晋三内閣総理大臣がシリコンバレーに本社のあるテスラ・モーターズを訪問した。首相が到着するまでの間、シークレット・ポリスのSP、警察犬による荷物のチェック、韓国慰安婦問題で不満を抱える人たちのデモのシュプレヒコールなど、物々しい雰囲気だった。同社のCEOが運転するテスラ車に乗り込んだ安倍総理は1週間の強行な訪米スケジュールにも関わらず、イーロン・マスクCEOとの会談中は疲れも見せず、始終笑顔だった。

イーロン・マスクCEOの運転するテスラ車の試乗を終えた後、テスラ車の加速が凄く、スピードに感動したと感想を述べた後、安部総理は「ビッグデーターとか、シェアード・エコノミーなど、(シリコンバレーでは)新しい概念がどんどん生まれています。そういうものを取り込んで、また日本から中小企業を含めて、シリコンバレーに人をどんどん送り込む必要性を感じました」と、シリコンバレーの文化を取り込み、日本に反映させることの重要性を語った。

人材をシリコンバレーに送り込み、日本にも起業システムを導入

安倍総理がワシントンDCでの上下両院合同議会での演説や会合を終え、現職総理として初めてシリコンバレーにやってきたのは、「世界の技術、人材、資金を日本の成長に取り込む」と同時に、経済活性化には起業のメッカであるシリコンバレーのように、変化に対して早く、次々に生まれてくる技術、それを支えるベンチャー資金などの起業システムが必須だと認識したためだ。日本企業200社の経営者たちを5年間に渡って、シリコンバレーに送り込み、修行させて起業文化や技術を吸収させるプロジェクトにも言及した。

ホワイトハウスに影響力を強めるシリコンバレーのエグゼクティブたち

また、シリコンバレー出身のエンジニアたちが、米政府の中枢部で働く例が増えてきたことも、シリコンバレー初訪問の1つの理由であろう。

具体例で言えば、2008年の大統領選挙戦で、Facebook創業者の1人であるクリス・ヒューズ氏がオバマ氏が選挙に勝つよう、My.BarackObama.comというネットワーキングウェブを作成し、オバマ大統領が選挙戦での勝利に貢献したことはよく知られている。また、元Google副社長だったミーガン・スミス氏は現在、米政府のCTOだ。2012年の選挙戦は有権者の行動などに関するデータベースを分析し、年齢性別などに異なるメッセージを送ったビッグデータ選挙と呼ばれた。コンピュータ仮想化用ソフトのVMwareで上級副社長だったトニー・スコット氏は政府のCIOに就いている。現アメリカ政府中枢部に、シリコンバレーのマネーや人材がかなりの影響力を持つようになっている。

中国に追い抜かされ世界経済で第3位となった日本だが、アジアインフラ投資銀行などの諸問題もあり、日米関係の強固が必須で、とくにシリコンバレーが強いハイテク経済を強固にしたいという思いもあったのだろう。

ベンチャー創業支援を推し進める安部首相は、テスラモーターズ他、Facebook CEOやYahooの創業者、Oracle会長、Microsoftなどシリコンバレーの企業を視察した他 、カリフォルニア州知事のジェリー・ブラウンに日本の高速鉄道を売り込んだ。ノーベル賞を受賞した山中伸弥京大教授(現在はカリフォルニア大学サンフランシスコ校研究所)にも会う。

安倍首相は本日を含め、カリフォルニアに3日間滞在する。明日から首相はロサンジェルスに移動し、日米経済フォーラム出席や日系アメリカ人たちに会い 、2日に政府専用機でロサンジェルスから帰国する。

電気自動車だけではない、テスラのトータルな環境ビジネス

ところで、首相の相手を務めたテスラのイーロン・マスクCEOもシリコンバレーからロサンジェスルに早速飛んだ。電気自動車だけではなく、家庭でのエネルギー・バッテリー・ラインを販売するメディア・イベントのためである。家庭にパワーウォールというバッテリー・システムを設置すれば、「電気料金を払う必要がなくなる」。同システムの価格は約3500ドルで、今年の夏に米国で発売開始予定で、 海外でも発売される。テスラは電気自動車を売るのだけが目的ではなく、二酸化炭素排出量を減らし、「世界で環境に優しいイノベーションを進める」ミッションがあると述べた。利益追求だけでない、総合的なビジョンがある経営者がいることが、真のシリコンバレーの強みだろう。


安倍首相のチャートでは、3、12室支配の水星が3室乙女座のチトラーに在住している。






この12室(海外)支配の水星が、シリコンバレーなどを訪れて、情報通信の企業群のCEO達と会談、交流したのはこの配置がある為である。






イーロン・マスクのラグナが乙女座のチトラーに在住している為、まさにこの水星の表示体になっている。


また安倍首相のラグナロードの月は、12室(海外)双子座のアールドラーに在住しているが、一方で、イーロン・マスクのラグナロードの水星は10室の双子座プナルヴァスに在住して、隣り合うナクシャトラに在住している。


海外を訪問した際にイーロン・マスクのテスラ車を訪問したというのは、この配置から納得できる。

















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時代の寵児 イーロン・マスクについて



イーロン・マスクと言えば、テスラ社の会長兼CEOとして自動運転自動車の開発を行なったり、スペースX社を創業し、ロケットによる民間の有人宇宙旅行を目指している現在、実業界で、最もホットな人物の一人である。


何かとその発言がマスコミに取り上げられて物議を醸すことも多い。


このイーロン・マスクについて以前からラグナを特定したいと思っていたが、中々出来なかった。


まず最初の印象として、テクノロジーに強く、有人宇宙飛行などのロケット工学に興味を示したことから、乙女座ラグナで5室にラーフと高揚する火星が在住しているのではないかと考えたが、最初の段階では、決定的にこのラグナで正しいとは思えなかった。


非常に知的でテクノロジーに強いとなると、強い惑星が5室の支配星であったり、5室の在住星であったりするケースが考えられるが、そうすると、乙女座ラグナで5室で火星が高揚してラーフとコンジャンクトしているケースや、山羊座ラグナで5室にラグナロードの土星と5、10室支配の金星が在住しているケースや、水瓶座ラグナで5室の双子座で定座の水星と太陽がコンジャンクトしているケースなどを考えられるが、山羊座ラグナや水瓶座ラグナでは、過去の出来事が今一つ説明出来ない。


最後まで、乙女座ラグナか、山羊座ラグナかで迷っていたが、wikipediaの情報を参照し、過去2回の結婚と離婚、そして、その後の交際のタイミングや、起業のタイミング、実業家として成功していくタイミングを調べた所、やはり乙女座ラグナで正しいという感触を得た。


結果として、以下のチャートがイーロン・マスクの出生図ではないかと思われる。






そして、イーロン・マスクはピッタ系の気の強い性格であり、またプログラマーや技術者として、専門職人的なカリスマがある為、ナクシャトラはウッタラパールグニーやハスタではなく、チトラーではないかと考えた。


ラグナのナクシャトラをチトラーの第2パダに設定すると、ナヴァムシャのラグナが乙女座になるが、そうすると、イーロンマスクの結婚や、実業家としての成功が説明しやすいのである。


最初の印象として、ナヴァムシャで特に高揚している惑星もなく、平凡なチャートに見えた為、おかしいと思ったが、然し、良く見ると、水星と火星が星座交換しているのである。






この水星と火星の星座交換が、実業家として最も強力に働く配置が、乙女座ラグナで、1、10室支配の水星と3、8室支配の火星が星座交換するケースである。


この場合、水星が8室に在住するが、8室の水星は、ビジネスなどで成功できる配置である。


特に他人からの出資金などを上手く活用して、ビジネスを進めることが出来る配置である。


これについては、ZOZOTOWN 前澤社長のチャートとも共通点が見られる。


ラグナの支配星と8室の支配星が星座交換したり、10室の支配星が8室の支配星と星座交換している配置は、投資家からの出資金を得て、それで、事業を上手く起ち上げて、大きく出来る配置である。


他人のお金、不労所得運が極めて、人生の中で、大きな役割を果たすのである。




起業家としてのブレイク


実際、イーロン・マスクが実業家として大きく羽ばたいたのは、1999年にオンライン金融サービスと電子メールによる支払いサービスを行うX.com社の共同設立者となり、そのX.com社が、1年後にコンフィニティ社と合併し、2001年にPayPal社となったこの一連のプロセスにおいてである。


X.com社の共同設立者になり、そして、次にそれがコンフィニティ社と合併して、投資家からの出資金を集めて事業が成功した時、土星と木星が8室をトランジットして、8室にダブルトランジットが生じていた。



X.com社の共同設立 1999年



コンフィニティ社と合併 2000年


この時、X.com社はライバルのコンフィニティ社と合併して、Paypal社となったことで、後にPaypalがネット決済の巨大企業になることからも分かるようにイーロンマスクは大株主となり、2002年にイーベイ(eBay)がPaypalを買収した時に1億8000万ドル(約200億円)を手にしている。


つまり、この利益は、X.com社の共同設立者になり、次にそれがコンフィニティ社と合併してPayPal社になっていく過程で得られた株式のキャピタルゲイン(値上がり益)によるものである。


ITの世界において一夜にして大金持ちを生むのは、株式の一部を保有する創業者のキャピタルゲインによるものである。


既に1995年に弟とともにオンラインコンテンツ出版ソフトを提供するZip2社を起業し、この会社を3億7百万ドルで売却し、2200万(25億円)を手にしていたが、この時に稼いだ資金をX.com社に投資して、共同設立者となったのである。


株式市場がこのような成功者を生み出すが、株式市場を上手く活用できる配置が、8室の水星なのである。


出生図にこの配置がなければ、ナヴァムシャにあることが望ましいのである。






特にイーロン・マスク程、成功した人物のナヴァムシャは顕著な配置でなければならないと思われるが、水星と火星の星座交換以外は、特に顕著な配置は見られない。


従って、水星を8室に設定し、1、10室支配の水星が8室の支配星と星座交換する配置にすることによって、初めて、イーロン・マスクが素晴らしい実業家になるのである。


それ以外では難しそうである。


そして、この後、イーロンマスクは取得した200億の資金を使って、2002年に宇宙輸送のロケット開発会社スペースX社を創業し、電気自動車のテスラ社に出資して、CEOとなり、AIによる自動運転自動車の開発を推し進めている。


そして、2006年には太陽光発電会社ソーラーシティを立ち上げている。


イーロンマスクが乙女座ラグナであれば、この実業家として飛躍していく最も重要な時期にトランジットの土星が、9室、10室、11室を通過していくのである。


従って、乙女座ラグナで間違いないと思われる。


10室で、水星がバドラヨーガで強い配置もそうだが、それ以外にもイーロン・マスクの過去の様々なエピソードが、このラグナを使うと、上手く説明することが出来る。



例えば、イーロン・マスクの結婚や離婚などの交際歴を調べると、乙女座ラグナの可能性が更に確認できる。




パートナー遍歴



作家ジャスティン・マスクとの結婚と離婚


最初の結婚は、2000年に大学の同級生である作家のジャスティン・マスクと行なっているが、その時のトランジットを確認すると、木星と土星が牡牛座をトランジットし、2室支配の金星にコンジャンクトし、7室支配の木星にもアスペクトして、2室(結婚生活)と7室(パートナー)にダブルトランジットしている。






ダシャーは月/金星期辺りであり、ラグナが乙女座のチトラー第2パダで正しければ、ナヴァムシャのラグナには、マハダシャーロードの月が在住し、金星は2室支配で7室支配の木星と12室でコンジャンクトしている。


金星が12室に在住していることは問題があるが、最初から問題があった結婚であると解釈もできる。




双子と三つ子の男児の誕生


そして、このジャスティン・マスク夫人との間に双子と三つ子の男児が誕生しているが、子沢山である。




既に2000年に結婚した時点で、5室支配の土星と9室支配の金星にダブルトランジットが生じているため、結婚して即、子供が誕生したと考えられる。


しかもその子供たちは、双子と三つ子であるため、2回ぐらいに分けて、いっきに誕生しているのである。


最初に子供が誕生したタイミングは、おそらく結婚したタイミングと同じ、月/金星期ではないかと思われる。


サプタムシャ(D7)を見ると、月は5室支配の土星とコンジャンクトし、金星は9室支配で自室に在住し、木星とコンジャンクトしている。






金星が定座に在住していること、そして木星が保護していることなどが、数の多い子供を表わしたと考えられる。


金星は出生図でもサプタムシャでも同じ牡牛座に在住しており、木星のアスペクトやコンジャンクトを受けている。


次に子供が誕生したのは、火星/木星期、あるいは、火星/土星期辺りではないかと思われる。


火星はサプタムシャの5室で、高揚し、木星は9室で9室支配で自室に在住する金星とコンジャンクトし、土星は5室の支配星で、木星の星座に在住している。





この最初の結婚相手と離婚したのが、2008年頃であるが、木星は射手座をトランジットし、土星は獅子座をトランジットして、獅子座12室にダブルトランジットを形成している。


12室は別離のハウスであり、7室(パートナー)から見た6室目(離婚)である。


従って、このタイミングに離婚したと納得できる。


ダシャーは、火星/月期、あるいは、ラーフ/ラーフ期である。


ナヴァムシャにて、ラーフは12室の支配星からアスペクトされており、ディスポジターの月は8室支配の火星と6室支配の土星と1-7軸で絡んでおり、これはパートナー関係に問題をもたらす配置である。




女優のタルラ・ライリーとの結婚と離婚、復縁と再離婚






次に2010年に女優のタルラ・ライリーと2010年に結婚したが、2012年に離婚している。






トランジットを見ると、木星が7室、土星が1室にあり、1室と7室にダブルトランジットが生じており、結婚のタイミングであるが、3室にもダブルトランジットが生じており、3室には7室支配の木星が在住している為、7室の支配星に対してもダブルトランジットが成立している。


この7室支配の木星が3室に在住する配置は、メディア、芸能(3室)関係者と交際することを表しており、この結婚時に3室にダブルトランジットが成立していたことは、女優との結婚によってメディアに注目されたことを表している。


ダシャーはラーフ/ラーフ期で、ラーフはナヴァムシャで11室に在住し、ディスポジターの月はラグナに在住している。



2012年に女優のタルラ・ライリーと離婚した時、7室の支配星にラーフ/ケートゥ軸がトランジットし、1室や7室の支配星にダブルトランジットを形成し、明確にこのタイミングでの離婚が説明出来ないが、土星がラグナをトランジットして、7室や7室の支配星にアスペクトしている為、パートナー関係に緊張状態をもたらしている。





7室の支配星である木星にラーフ/ケートゥ軸がトランジットしていることが、パートナー関係が不安定になっていることを示している。


ダシャーは、ラーフ/木星期であるが、ナヴァムシャにおいてアンタルダシャーの木星は7室の支配星だが12室(別離)に在住し、ラーフ、火星によって挟まれている。



然し、離婚した翌年の2013年にタルラ・ライリーと再度、復縁して、2016年3月に再び離婚している。






2013年のトランジットを見ると、土星が2室を通過し、木星が10室から2室にアスペクトして、2室(結婚生活)にダブルトランジットが生じている。


ラーフ/ケートゥ軸が2-8軸にあり、不満のある不安定な結婚生活が続いていることを物語っている。



ダシャーは、ラーフ/木星期、ラーフ/土星期辺りである。



アンタルダシャーの土星は7室に在住している為、復縁をもたらしたが、6室の支配星で8室支配の火星と1-7軸で相互アスペクトしている為、意見の不一致のある不安定な関係が続いていることを物語っている。







そして、再び離婚した2016年3月のトランジットを見ると、木星は12室で逆行し、土星は4室蠍座から12室にアスペクトして、12室にダブルトランジットが生じている。


12室は7室から6室目で、別離(離婚)のハウスである。


ダシャーは、ラーフ/土星期であり、土星はナヴァムシャの6室の支配星で、8室の支配星と1-7軸で、相互アスペクトしている。




これらの結婚と離婚のタイミングは、ダブルトランジットを検証すると、乙女座ラグナでなければ説明するのが難しいのである。


乙女座ラグナ、山羊座ラグナ、水瓶座ラグナなど、いくつかの可能性のあるラグナを検討してみても、この結婚と離婚の繰り返しをトランジットで説明できるのは、確認した限りでは、乙女座ラグナの場合だけである。


そして、この結婚と離婚の繰り返し、そして、特に女優のタルラ・ライリーとの間に見られたような復縁して再度、離婚する不安定な関係性は、ナヴァムシャに現れていなければならないが、それが1-7軸で、6室支配の土星と8室支配の火星が相互アスペクトし、7室支配の木星が12室に在住する配置に現れていると考えられる。


状況としては、パートナーとは最初から意見の不一致があり、問題を抱えていることと、7室の支配星が12室に在住していることから、一緒に過ごせる時間が少ないということである。


おそらく実業家としてのイーロン・マスクは多忙である為、特に相手が女優ともなれば中々、時間を合わせるのが難しいのではないかと思われる。


そうした状況が、このナヴァムシャに現れているのではないかと思うのである。




女優アンバー・ハードとの交際と破局


因みに女優のタルラ・ライリーと離婚した後、 2016年7月に女優のアンバー・ハード(ジョニー・デップの元パートナー、この時点で離婚申請中)との交際が噂され、2017年4月にアンバー・ハードの父親から交際を認められたとwikipediaに記されている。





然し、この交際は、2017年11月16日の時点で、破局に終わったとニュースが伝えている。


イーロン・マスク氏、孤独と女性問題を認める
2017年11月16日 16:57 スプートニク日本

スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、雑誌ローリングストーンのインタビューで、最近女優のアンバー・ハードさんと破局したため落ち込んでいることを認めた。

ジャーナリストのニール・ストラウス氏は、マスク氏の考えや計画に関する記事を準備した。ストラウス氏が新たな電気自動車テスラ「モデル3」について尋ねた時、マスク氏は長い沈黙の後、愛する女性と別れたことを苦にしていると述べ、「私は本当に惚れ込んでいたため、とても苦しい。正直に申し上げるならば、私が彼女と別れたというよりはむしろ、彼女が私と別れた」と語った。
その後マスク氏はストラウス氏に、新しい関係を築き始めるべきなのかアドバイスを求めた。ストラウス氏は、まずは作家ジャスティン・マスクとの関係、女優タルラ・ライリーとの結婚、アンバー・ハードとの関係が破局に終わった原因を理性的に分析して理解することだと答えた。

マスク氏は首を横に振り、長期にわたるまじめな関係なしに幸せにはなれないと指摘し、「1人で寝ることが私を打ちのめす。私はそれが何であるかをよく知っている。からっぽの大きな家の中で自分の足音がこだまするのを聞き、ベッドに横たわるが、隣には誰もいないんだ」と語った。


女優のアンバー・ハードとの交際が噂された時も破局に終わったと伝えられた時も共にラーフ/水星期であった。


アンタルダシャーの水星はナヴァムシャでラグナの支配星(7室から見た7室の支配星)で、8室に在住しており、3、8室支配の火星からアスペクトされている。


ラグナの支配星であることから、この時期に交際したことが分かるが、やはりそのラグナの支配星は8室に在住して、8室の支配星からアスペクトされている為、交際し始めた時点で、三角関係など何らかの問題を抱えていたということである。


実際、イーロン・マスクにアンバー・ハードと交際の噂が立った時、アンバー・ハードはジョニー・デップと離婚申請中であった。





この時のトランジットを確認すると、木星は1室をトランジットし、土星は4室から1室にアスペクトして、1室(7室から見た7室)にダブルトランジットが生じていた。


つまり、トランジットは完全に交際のタイミングを示している。


但し、ラーフ/水星期で、水星が8室に在住していた為、問題を抱えた交際をするカルマが発現したということである。




イーロン・マスクのラグナのナクシャトラは?


このように見てくると、イーロン・マスクの結婚や離婚などの交際遍歴は、出生図のラグナが乙女座ラグナである場合に説明でき、ナヴァムシャのラグナも乙女座である場合に更に上手く説明できる。


出生図のラグナが、乙女座のチトラーであれば、乙女座に位置するのは、チトラーの第1パダと第2パダだけである。






第1パダの場合、ナヴァムシャのラグナは獅子座になるが、それだと結婚と離婚時のダシャーがナヴァムシャで説明出来ない。



従って、チトラーの第2パダになるしかないのである。



チトラーの第2パダにすると、イーロンマスクの交際遍歴が完璧に説明できる。



従って、イーロン・マスクのラグナは、チトラーの第2パダである。



この前提として、イーロン・マスクのラグナがチトラーにあるのではないかという直感が必要であるが、イーロンマスクのダイヤモンドのような目の輝きや、ピッタ系の気の強い性格などが、チトラーに合致するのではないかと考えた。


プログラミングを組んで自らソフトウェアを開発したり、自動運転自動車を開発したりするような物づくりの専門家としてのキャリアもチトラーを思わせる雰囲気に溢れている。


従って、そうしたことから、出生図のラグナはチトラーで、ナヴァムシャのラグナが乙女座であることによって、チトラーの第2パダに在住していることが推測されるのである。





英国人ダイバーとの確執


因みにイーロン・マスクの気の強い気質として挙げられるのが以下のエピソードである。



(略)

同年6月、タイで少年らが増水した洞窟に閉じ込められた事故の際には、小型潜水艇の提供を申し出て賞賛を浴びたが、直後に救出に貢献したイギリス人ダイバーを小児愛好者呼ばわりして非難を受けることとなった(その後、謝罪を発表)。

2018年6月、タイにて起こったタムルアン洞窟の遭難事故において、少年らの救出に貢献した英国人ダイバー、バーノン・アンズワースを「小児愛男」呼ばわりした。マスクはこの少年たちを救出するために潜水艇を提供すると表明したが、これにアンズワースは「知識を伴わない単なるPR活動」と批判した。これに反応する形で、2018年7月15日、マスクはTwitterにて「この小児性愛者には悪いが、お前が自ら招いたことだ」と投稿した。この発言には非難が殺到し、テスラ株価は3.4%値下がりした。問題のツイッター投稿はその後、削除され、3日後の18日にマスクは「アンズワース氏の私に対する行為は、彼に対する私の行為を正当化するものではない。よって、私はアンズワース氏と私が代表を務める各社に謝罪する」「非は私にあり、私だけにある」と謝罪を表明した。

しかし、2018年8月、マスクは、訴訟を起こされる可能性を問い合わせたBuzzFeedからのメールに返信する形で、「タイにいる知り合いに電話して、実際に何が起きているかを調べた方がいい。そして小児レイプ犯の弁護はやめることだ。このファッキング馬鹿野郎(fucking asshole)」と、取り下げたはずの罵倒で返信してきた。マスクはオフレコと書いてきたが、アメリカのジャーナリズムの慣例では、オフレコは双方が合意した時点で成立するため、BuzzFeedはこのメールを公開した。

(wikipedia イーロン・マスクより引用抜粋)


タイで少年たちが増水した洞窟に閉じ込められた際に小型潜水艇の提供を申し出て賞賛されたが、実際に救出にあたった英国人ダイバーから「知識を伴わない単なるPR活動」と批判されたことで、このダイバーを「小児愛男」呼ばわりして、この発言に非難が殺到した事件である。


この時のダシャーは、ラーフ/水星期であり、水星は12室支配の太陽とコンジャンクトされて傷ついている。


おそらくこの英国人ダイバーとの言い争いは、twitterを通じて、インターネット上で行われており、しかも外国(タイ)にいる相手から批判を受けたのである。


従って、ラグナロードで、10室支配の水星が12室支配の太陽から傷つけられている配置がこれに該当するのである。


人物(1室の支配星)とその行為(10室の支配星)について批判を受けたということである。


そして、これは大衆の注目を浴びることになったのは水星は10室支配で10室に在住しているからである。






アンタルダシャーの水星は1-10のラージャヨーガを形成し、バドラヨーガも形成している為、小型潜水艇の提供を申し出て、一度は世間から賞賛を浴びたのである。


然し、その後で、外国(タイ)にいた英国人ダイバーから足を引っ張られた。


12室支配の太陽は、アールドラーに在住しているが、支配星のラーフは3、8室支配で高揚する火星とコンジャンクトし、その火星は11室(評判)支配の月にアスペクトして傷つけている。



因みにナヴァムシャのラグナも乙女座であれば、1、10室支配の水星が8室に在住し、3、8室支配の火星からアスペクトされて傷ついている為、このラーフ/水星期において彼の行為が挫折の憂目に遭ったことを説明することが出来る。


また既に説明しているが、このラーフ/水星期は、女優のアンバー・ハードと交際してみたが上手く行かなかった時でもある。






このエピソードがあった時のトランジットを見ると、土星が射手座から6室にアスペクトし、木星が天秤座から6室にアスペクトして6室(批判、争い、敵)にダブルトランジットが生じている。


従って、この英国人ダイバーから批判を受けて確執が生じたのである。


更に木星と土星は10室にもアスペクトしているが、10室には既に述べたように12室支配の太陽が在住しており、10室と12室にダブルトランジットが生じている。


従って、10室と12室の絡みによる事象が生じたのである。


それは注目を浴びて、そこで人から足を引っ張られて損失が生じたという出来事である。


またもう少し細かい所を見ると、10室には12室支配の太陽もトランジットして、出生の太陽にリターンしている。


従って、まさに外国(タイ)にいるダイバーから足を引っ張られて、評判を落とす出来事が生じたのである。



こうしたことを見てくると、イーロン・マスクのラグナは乙女座のチトラー第2パダで確定ではないかと思われる。



イーロン・マスクのラグナが乙女座のチトラーであれば、その支配星である火星は高揚する3、8室支配の火星でラーフとコンジャンクトして、月にアスペクトしていることから、この辺りの絡みが、彼の性格や基本的な人生傾向を表わしているのである。




学業とプロジェクトの中断



例えば、彼は1995年に高エネルギー物理学を学ぶためスタンフォード大学の大学院へ進んでいるが、2日在籍しただけで退学している。


このような学業の中断をもたらしたのは、8室(中断)支配の火星が5室(学習)に在住しているからである。


ダシャーは、月/木星期であったが、マハダシャーロードの月は3、8室支配の火星からアスペクトされ、アンタルダシャーロードの木星はディスポジターが3、8室支配の火星である。


またイーロン・マスクは自動運転自動車の開発を進めているが、量産型EV「モデル3」の量産が上手く出来ず、テスラ車の運転支援機能「オートパイロット」作動中の死亡事故などでメディアから批判され続けている。


こうしたイーロン・マスクの中断、遅延傾向は、立ち上げたプロジェクトの挫折は、出生図のラグナから見た10室に12室支配の太陽が在住しているからであり、その太陽がアールドラーに在住し、支配星のラーフが3、8室支配の火星とコンジャンクトしているからである。


また月から見た10室に6、7室支配の土星(8室の表示体)が在住していることも関係しているが、更にその土星がクリティッカーに在住し、支配星の太陽は12室の支配星で、更にその太陽はアールドラーに在住し・・・というようにして最終的に3、8室支配の火星との絡みが生じている為であるとも考えられる。



またナヴァムシャで、ラグナと月から見て1、10室支配の水星と3、8室支配の火星が星座交換していることも関係していると考えられる。







ダシャムシャ(D10)では、ラグナ、月から見て8室支配の太陽が10室で減衰し、ケートゥとコンジャンクトして傷ついており、ディスポジターの金星は更に9室で減衰して、土星、火星からアスペクトされている。


土星はラグナロードである為、5、10室支配の金星との間に1-5、1-10のラージャヨーガを3-9軸で形成しているが、金星は土星、火星から激しく傷つけられているとも言える。


8室支配の太陽が減衰している為、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な働きが期待され、また減衰する金星のディスポジターである水星はラグナ、月から見てケンドラに在住している為、ニーチャバンガラージャヨーガも形成している。


従って、二重否定がいくつも形成されているが、それがどの程度、機能するかは未知数である。




不安定なパートナー関係


1人の作家、2人の女優と交際したもののいずれも上手く行かなかったが、メディア関係、芸能関係者と結婚したり、交際したのは、7室の支配星が3室(メディア、芸能)に在住しているからである。



また出生図で7室支配の木星が土星にアスペクトされていたり、ナヴァムシャの7室に6室支配の土星が在住し、ラグナに8室支配の火星が在住し、1-7軸で、6-8の絡みが生じていることもパートナー関係が安定しない理由である。



また7室支配の木星が12室に在住しており、パートナーとは遠距離で隔てられてなかなか会うことが出来ない。


然し、2、9室支配の金星がコンジャンクトしているので、会えた時は楽しく過ごすことが出来るとも考えられる。




安定しない評価


イーロン・マスクはAIが注目され始めた今、時代の寵児として世間から注目されるだけのカリスマを放っているが、その評価は安定しない。

例えば、Apple共同創業者のスティーブ・ウォズニアックが「イーロン・マスクやテスラの言うことはもう何も信じない」と発言していたり、ネット上を見ると、『イーロン・マスクは果たして信用して良い人物なのか』、『なぜ人は、イーロン・マスクの「無理めな夢」に賭けたくなるのか』といった記事が掲載されて、イーロンマスクの信用性に疑問符が付けられている。


これはイーロン・マスクの11室と11室の支配星に3、8室支配の火星がアスペクトしているからである。


従って、イーロン・マスクへの世間の評価は突然、変化したり、安定しないのである。


出生図の月から見た場合、ラグナロードの太陽が11室支配で自室に在住する水星と11室で1-11のダナヨーガを形成している為、世間から高く評価される素質も持っているのである。


然し、その同じ太陽はラグナから見ると12室の支配星で、10室の支配星を傷つけている。


またナヴァムシャでも11室の支配星である月は8室支配の火星とコンジャンクトし、6室支配の土星からアスペクトされている。



11室へは12室支配の太陽がアスペクトし、11室の支配星である月は、6室支配の土星と8室支配の火星から激しく傷つけられている。


従って、イーロン・マスクへの酷評や評価への疑問符がある時、突然、現れることになるのである。





今後のイーロン・マスクはどうなるか?


最近、イーロン・マスクは、テスラの完全自動運転機能が2019年末までに完成し、2020年末までには、駐車場から目的地までクルマで移動する間、運転席で居眠りできるようになると公約したそうである。






2019年末から2022年末にかけて、ダシャーはラーフ/金星期である。


ラーフ/金星期は、キャリア上における、その後の上昇の最初のタイミングであると言われる。


金星は出生図において9室支配で5室支配の土星と共に9室に在住し、ラーフから見ても5、10室支配で、ラグナロードの土星と5室でコンジャンクトしている為、良い配置である。


月から見ると、3、10室支配で10室でマラヴィアヨーガを形成しているが、6、7室支配の土星(8室の表示体)とコンジャンクトして、傷つけられている為、若干の遅延や中断があるかもしれないが、おおむね良い配置である。


ナヴァムシャ(D9)でも金星はラグナ、月から見て2、9室支配で4、7室支配の木星と12室でコンジャンクトしているが、これも悪くはない配置である。


そして、ダシャムシャ(D10)を見ると、金星はラグナ、月から見て5、10室支配で9室に在住し、ラグナロードで2室支配の土星と3-9軸で、相互アスペクトし、1-5、1-10、2-5のラージャヨーガ、ダナヨーガを形成している。


金星は減衰しているが、ディスポジターの水星がラグナ、月から見てケンドラに在住している為、キャンセルされている。






従って、イーロン・マスクにとって、2020年はダシャーの観点からすれば良さそうである。


自動運転自動車の完成ヴァージョンを世間に発表するなどして、注目を集めるかもしれない。


然し、2020年1月頃から土星と木星が山羊座5室に入室して、3、8室支配の火星を刺激することはある為、プラティアンタルダシャーレベル以下の火星期などの関連するダシャーにおいて、やはり火星が11室や11室の支配星にアスペクトしていることを考えると、世間の評価の変化に直面するかもしれない。


また3、8室支配でラーフとコンジャンクトして5室に在住する火星に土星と木星のダブルトランジットが生じることから、創作活動(5室)の中断、思考、判断の変化や中断に直面する可能性がある。


イーロン・マスクは自動運転自動車という製品作りに励んでいる為、5室へのダブルトランジットは、その製品作りを刺激し、後押しすると思われるが、8室の支配星も絡んでいる為、その製品作りが中断したり、停滞する試練というものが常にあると予想される。


また5室山羊座は土の星座であり、マテリアル(物質)を表わす星座であることから、例えば、現在、イーロン・マスクが進めている自動運転自動車の技術開発や、スペースX社におけるロケットの製造開発、あるいは、時速約800マイル(約1287キロ)の輸送機関ハイパーループ構想などの工学系の技術開発などに関係していると考えられる。ラーフはロケット工学の表示体である。


イーロン・マスクはこれらの技術開発に成功できるのかということが注目されるのであるが、3、8室支配の火星が5室に在住し、ラーフとコンジャンクトする配置、そして、3、8室支配の火星が11室や11室の支配星にアスペクトする配置は、技術開発の挫折や評価の失墜という経験を表わしている可能性がある。


この5室に2020年初頭から、木星と土星、そして、冥王星なども入室していくのだが、このタイミングは、イーロン・マスクにとっては、製品作りや技術開発における一つの緊張点になるものと思われる。


その後のダシャーは、ラーフ/太陽期が続くが、既に述べたように太陽は12室の支配星で、10室の支配星とコンジャンクトして傷つけており、ナヴァムシャでも12室の支配星で5室に在住して、ケートゥと絡み、ダシャムシャでも太陽は8室の支配星で10室で減衰して、ケートゥと絡んでいる。


ケートゥは失望、裏切り、思い違い(誤診)などを表わす惑星であり、太陽期になるとこうしたケートゥの象意が噴出するものと考えられる。


従って、イーロン・マスクは、ラーフ/金星期に世間に華やかに業績を発表し、製品の発表などを行なうかもしれないが、その次のラーフ/太陽期に不測の事態に見舞われる可能性もある。




ZOZOTOWN 前澤社長と契約したスペースXの月周回旅行計画


以前の記事『ZOZOTOWN 前澤社長のチャート -成功と富を生み出す配置-』において、ZOZOTOWNの前澤社長が、イーロンマスクのスペースXと契約し、2023年打ち上げ予定のロケットに乗って、月周回飛行を行なう予定であることについて触れた。




前澤友作氏の出生図の2023年のダシャーを見ると、水星はラグナロードの火星と1-8の星座交換をしている惑星で、機能的凶星で、またマラカでもある為、非常に不安である旨を記した。


アポロ13号の奇跡の生還の物語を知っている人にとっては、月の周回軌道に乗って地球に帰還する旅は、そんなに容易いことではないのである。


私はイーロン・マスクが計画する様々な工学系のテクノロジーは非常に安全性に疑問符が付く危ういものではないかと考えている。


例えば、反重力推進装置を開発して、UFOで宇宙に行くというのなら分かるが、ロケットエンジンで燃料を燃やして宇宙に行って帰ってくるという難易度の高いプロセスについてあまりにも楽観的すぎるのではないかと思うのである。


時速約800マイル(約1287キロ)の輸送機関ハイパーループ構想などもそうである。


現に自動運転技術においては、テスラ車の運転支援機能「オートパイロット」作動中の死亡事故なども起こしている。


そのようなことを考えると非常に危ういのである。


2023年頃のダシャーを見ると、ラーフ/太陽、ラーフ/月期である。


既に上述しているようにイーロンマスクの太陽期はラグナロードで10室支配の水星を傷つける12室支配の太陽である為、極めて危険である。


太陽はアールドラーに在住し、ディスポジターのラーフは3、8室支配の火星とコンジャンクトしている。


また月は、11室支配で12室に在住し、3、8室支配の火星からアスペクトされている。


太陽や月は、ダシャムシャ(D10)ではそれぞれ10室と1室(ラグナ)に在住しているが、太陽は8室支配でラーフ/ケートゥ軸と絡み、月は4、11室支配の6室に在住するマラカの火星からアスペクトされている。


従って、2023年頃にイーロン・マスクと組んで宇宙にいくことはあまりお勧めできないのである。


因みにイーロン・マスクは火星に核爆弾を落とし急速に熱することで人類が生活できる環境を作り出してはどうかといった大胆な「火星改造計画」を提唱している。


基本的に大規模な火力で何かを変えようとする考えは5室で火を表わす3、8室支配の火星が高揚し、ラーフとコンジャンクトしていることで表されている。


こうした大胆な発想は、基本的にスペースX社のロケット開発や、時速約800マイル(約1287キロ)の輸送機関ハイパーループ構想と同じ発想であり、安全への配慮や繊細さに欠けている印象である。


火星で原子爆弾を爆発させた場合、火星の生態系を破壊してしまうが、エーテルレベルで存在すると言われる火星の生命を破壊したり、宇宙のエーテルレベルの均衡を破壊するかもしれない。


第一におそらく地球外の惑星上で、そのような原子爆弾の使用などは決して許可されることはないと思われる。


従って、イーロン・マスクの発想というものは、やや物質科学的であり、化石燃料を使用するロケット工学など、従来の科学のパラダイムを脱していない。


私はイーロン・マスクが次々と発表する計画に違和感を覚えてきたが、それは5室で高揚する3、8室支配の火星とラーフの絡みによってもたらされていると考えると初めて納得することが出来る。


それは大胆で過激で、スピード感や実行力は感じさせるが、緻密な計画や用意周到な準備や段取り、熟慮や慎重さなどに欠けている印象であり、それが自動運転自動車の量産遅延や、自動運転中の事故などにつながっているのではないかと思われる。








(参考資料)



イーロン・マスクは生き残れるか
累積赤字は約54億ドルに達し、テスラ創業以来初めて9%、3千人余の人員削減の瀬戸際。
2018年8月号 BUSINESS

米自動車産業史は名だたるチャレンジャーの夥しい屍で彩られている。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でタイムマシとして使われた「DMC−12」の開発で知られるジョン・デロリアン氏はゼネラル・モーターズ(GM)の元副社長。将来のGM社長候補と目されていたが1973年に辞任し、北アイルランドにDMC(デロリアン・モーター・カンパニー)を設立し、81年には両扉が鳥の翼のように跳ね上がるガルウイング式のスポーツカー「DMC−12」を発表した。1台2万5千ドルの車は第2次石油危機やその後の景気後退で売れ行きが伸び悩み、デロリアン氏自身は麻薬のおとり捜査(後に無罪釈放)に遭うなどして会社は倒産した。

苛立ちは焦りの裏返し

フォードを経て第2次大戦後、タッカー・コーポレーションを興したプレストン・トーマス・タッカー氏は47年、モダンな流線型ボディーにヘリコプター用の水平対向エンジンをリアに搭載した「タッカー・トーピード」を発売した。この車の出現を脅威に思った自動車大手の妨害により、たった51台生産しただけでタッカー社は倒産してしまった。大企業の妨害で裁判にかけられたタッカー氏は「私は生まれたのが遅すぎた。一匹オオカミや夢見る人間は突飛な発想を笑われ、後に世界を変える名案だと分かっても、既に官僚主義で潰されている」と弁論した。

電気自動車(EV)大手、テスラを率いるイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)も同じ心境だろう。高級EVというカテゴリーを独力で開拓し、熱狂的なファンに支持されているにも関わらず、量産型EV「モデル3」の生産遅延や、運転支援機能「オートパイロット」作動中のテスラ車死亡事故などでメディアから批判され続けているからだ。

5月23日には「人々がすべての記事についてどの程度が真実なのかを評価し、ジャーナリストや編集者、そして出版社の信頼性をスコア化して見られるようなサイトを作ろうと思う。サイトの名前は『Pravda(プラウダ)』と呼ぶ」とツイートし、アンケートでプラウダのようなサイトが必要だと思うかどうか集計を始めた。

苛立ちは焦りの裏返しでもある。米消費者同盟は6月8日、テスラに対し「オートパイロットの欠陥を修正するように要請した」(ロイター)。米運輸安全委員会(NTSB)は3月に米カリフォルニア州で起きたテスラ車の死亡事故について、ドライバーが事故直前の6秒間にハンドルを握っていなかったという中間報告を公表している。

ドライバーは走行中にハンドルを握るよう促す視覚的な警告を2回、警報音を1回受けていたが、警報があったのは事故の15分以上前だったという。こうした点を米消費者同盟は指摘している模様だ。

自動運転や運転支援機能は自動車とコンピューター、エレクトロニクスの各業界が血眼になって開発を急ぐ分野。高性能のスーパーコンピューター投入は常識だが、スパコン世界最大手である米クレイ社のピーター・ウンガロ社長は「テスラはクレイのユーザーではない」(日経産業新聞)と明言した。

テスラの牙城だった高級EVの領域に既存の自動車メーカーが雪崩を打つように参入しようとしていることも懸念材料だ。英ジャガー・ランドローバーは18~19年に、独ポルシェは20年までに発売する。いずれも1千万円超の高級EVだ。

ポルシェのEV「ミッションE」は1回のフル充電で走れる航続距離が500キロメートルで、3.5秒で時速100キロメートルに達する。ジャガーは18年から19年初めにEV「Iペース」を発売する。こちらも航続距離は約500キロメートル。価格は米テスラの「モデルX」と同程度の1千万円強の見通しだ。英アストンマーティンも19年、高級EV「ラピードE」を発売する。さらにメルセデスやアウディ、BMWが後に続く構えで、ベントレーやロールス・ロイスも参入を計画している。

最後の隠し玉「スペースX」

「まだ周囲の人が持っていない高級EVのテスラ車に乗っている」という優越感と、EVであるかどうかは関係なく「ポルシェに乗っている」「ベンツに乗っている」という満足感との戦いがこれから始まる。「あと5~6年もすればテスラは特別な存在ではなくなっているだろう」と見る評論家もいる。

では5~6年先もテスラは生き残っているのか。メディアが問題視するのが量産型EV「モデル3」の生産体制確立だ。1年前に生産を開始して以来、週5千台の生産を目標に掲げ、2回延期してきた。直近では6月30日を期限に設定していたが、若干後ろにずれ込み、7月1日午前5時ごろ、遂に週5千台を達成した。

マスク氏は工場の外に巨大なテントを張り、急遽設置した3番目の生産ラインもフル稼働させた。従業員が長時間勤務をこなす中、マスク氏は工場の床で寝泊まりしていた。これを美談と受け取っていいものか。テントの下に急ごしらえした生産ラインで品質が維持できるのか。5千台の目標達成だけを念頭に置いて生産設備を追加発注すればコストは間違いなく上昇する。ゴールは5千台ではなく、その販売で利益を上げることである。さらに8月終盤までに週6千台の生産を目指すと表明したテスラだが、果たして収支計算ができているのか。

テスラの時価総額は540億ドル(7月5日時点)でGMと肩を並べる。だがモデル3の量産体制整備で16年末以降、3カ月ごとに10億ドル規模の投資を続けてきた。さらにマスク氏が買収した太陽光発電会社「ソーラーシティ」の財務立て直しもあって100億ドルを超える負債を抱え込んでいる。そのうち12億5千万ドルの償還期限は来年だ。ブルームバーグは「テスラの赤字は累計で約54億ドルに達している」「向こう4四半期で赤字がさらに13億ドル生じる可能性がある」と報じた。

テスラは6月12日、9%に当たる3千人余りの人員削減を発表した。会社設立以来最大の人員削減だ。2年前にマスク氏が26億ドルで買収した太陽光発電のソーラーシティ部門は縮小を余儀なくされると、ロイターは報じた。だが、これだけでは足りない。最終的にはマスク氏が起こした宇宙開発ベンチャー「スペースX」に手をつけざるを得まい。企業価値が210億ドルと評価される最後の隠し玉だ。

マスク氏は乗り切れるかどうか。三途の川の向こう岸でデロリアン氏とタッカー氏が手招きしている。
参照元:イーロン・マスクは生き残れるか
累積赤字は約54億ドルに達し、テスラ創業以来初めて9%、3千人余の人員削減の瀬戸際。
2018年8月号 BUSINESS

「モデル3」の量産に苦しむテスラ、目標達成に向けた「生産地獄」の実態
2018.02.19 MON 08:30 WIRED

テスラが「手の届く」価格の電気自動車(EV)として投入した「モデル3」の生産が、遅れに遅れている。四半期ベースで過去最高となった赤字が拡大する可能性すらあるといい、今後も山積する課題の解決に向けたキャッシュアウトが続くばかりだ。イーロン・マスクの前に立ちはだかる「生産地獄」は、いまどんな状況にあるのか。

真紅の「ロードスター」を載せた大型ロケットの打ち上げを成功させたわずか27時間後、イーロン・マスクはその視線を赤い惑星から「青い惑星」に向けた。この星でマスクは、別のプロジェクトを軌道に乗せようとしているのだ。

マスクは2月7日に行われたテスラの決算発表で、「ロードスターを周回軌道に送り込むことができたのですから、『モデル3』の生産の遅れも解決できます」と語った。「あとは単に時間の問題です」

ひと握りの投資家と40万人以上いるモデル3の購入予約客が知りたいのは、それは具体的にどのくらいの時間なのか、ということだ。

35,000ドル(約372万円)のモデル3は電気自動車(EV)の普及を後押しするはずで、テスラが大手メーカーの仲間入りをするために極めて重要な意味をもつ。同社の2017年第4四半期の業績は6億7,500万ドルの赤字に沈んでおり、赤字幅は四半期ベースで過去最大となるだけでなく、今年も拡大する可能性があるという。

投資を増やしても、効果はすぐには現れないだろう。新しいモデルを商業生産するのは容易ではない。グローバルなサプライチェーン、組み立てラインや塗装ライン、品質管理システム、そしてそのほか無数の細かなことが、スイッチを入れるだけで動き出すというわけにはいかないのだ。

自動車の組み立てには必須の(そしてマスクが愛する)ロボットは調整を行う必要があり、工作機械やワークフローのテストもしなければならない。試行錯誤というフェーズが必要なのである。

ボトルネックはバッテリー工場にあり

テスラにとって今回の課題は特に難しい。マスクは当初、17年末までには生産が軌道に乗り、週5,000台を組み立てられるだろうと宣言していたが、見通しは今年3月に先送りされた。そして現時点での目標は6月だ。第4四半期のモデル3の納車台数は1,500台にとどまっている。

問題はカリフォルニア州フリーモントの組み立て工場ではなく、バッテリーを製造するネバダ州のギガファクトリーにあるのだという。マスクは投資家たちに「モジュール生産がネックになっています。皮肉なことに、わたしたちが最も得意とするやり方です」と説明する。テスラは「モデルS」やSUV「モデルX」のより大型で高価なバッテリーで、経験を積んできたはずだった。

外部のサプライヤーが設計したシステムが機能しなくなってからは、機械間の部品の移動は人力で行うことを余儀なくされている。マスクが思い描いていたような、暗闇で完璧なクルマを吐き出す「大型の宇宙船」とは多少異なるが、スタッフが生産速度を上げるために必要なスキルを習得する早さには感銘を受けたという。彼は「人類への信頼を新たにしました」と冗談を言っている。

最高技術責任者(CTO)のJB・ストローベルは、「完全自動化のシステムを設計し直して、ギャップを埋めているところです」と話す。3月には、2016年に買収したドイツのグローマン・エンジニアリングの機械がギガファクトリーに到着する予定という。

モデル3の初期評価は非常に高かった。テスラ車としては最も低価格だが、同社のDNA、加速性能、そしておそらくは必要以上のテクノロジーが、タッチスクリーンひとつにまとまっている。キーレスエントリー(施錠とクルマの始動にはスマートフォンを使う)などの機能も未来的で、テスラにはぴったりだ。

初期ロットのモデル3は、テスラやスペースXの従業員の手に渡った。彼らは車の代金を支払うが、同時に走行テストのネットワークとしての役割も果たす。しかし、一般消費者への納車が始まったいま、より大きな問題がもち上がっている。

初期ロットの品質に関するよくない評判

エンジニアリングコンサルティングのムンロ&アソシエイツはモデル3の分解調査を行い、構造的な品質は1990年代の起亜自動車に近いと酷評した。これはまずいだろう。

サスペンションが硬く乗り心地が悪いと不満を漏らす購入者もいるほか、サーヴィスセンターに相談したところ、理由を知らされないまま電源システムの部品を交換するよう言われたという事例も複数報告されている。どちらもリコールには至っていないが、ディーラーでは別の理由でクルマがもち込まれても部品交換を行なっているという。

それでもなお、「手の届く」価格のテスラを手に入れるために1,000ドルの予約金(日本では15万円)を払って、ウェイティングリストに名を連ねた顧客がたくさんいる。販売店に実物が展示されるようになったいま、リストは長くなる一方だ。

しかし、本当に3万5,000ドルで済むのかも怪しくなってきた。テスラはモデル3の長距離バッテリーモデル(航続可能距離は310マイルだ)の生産にも着手しており、こちらは内装のアップグレードなどのオプションを付けた場合、価格は5万ドル近くに跳ね上がる。3万5,000ドルの標準バッテーリモデルについては、販売開始は(それがいつを意味するにしても)「2018年の初頭」となっている。

テスラの将来は、モデル3の効率的な生産が実現するかにかかっている。利益を出すためにはすべての問題をすぐに解決し、ハイテクを駆使した製造ラインで高品質のクルマをどんどん組み立てて、消費者の手に届けなければならない。そうすればキャッシュフローが順調になり、これまでに出した巨額の損失も多少は埋め合わせることができるだろう。そして、テスラなら「誰にでも手が届く価格のEV」という大きな約束を果たせると、投資家たちに納得させられる。

それがひと段落したら、次は自動運転だ。マスクは以前、17年末までにテスラ車を使って完全自動運転でアメリカ横断をしてみせると約束したが、こちらの期限も守ることができなかった。ほかにも完全電動セミトレーラー(大型牽引トラック)「セミ」の生産や、11月に公表したF1カーより速い新型「ロードスター」も待っている。

しかし、いまはとにかくモデル3に集中しよう。自動車生産はロケットを飛ばすこととは違うし、それよりはるかに難しいのだ。
参照元:「モデル3」の量産に苦しむテスラ、目標達成に向けた「生産地獄」の実態
2018.02.19 MON 08:30 WIRED

スティーブ・ウォズニアックが「イーロン・マスクやテスラの言うことはもう何も信じない」と発言
2018年01月31日 20時00分 Gigazine

Apple Computer(現Apple)の共同創業者のスティーブ・ウォズニアック氏が、「イーロン・マスクやテスラの言うことは何も信じない」と発言しました。テスラ・モデルSが愛車のウォズニアック氏は、マスクCEOが大胆な計画を発言しても実現しないことが多いことにうんざりしているようです。

ウォズニアック氏はテスラ・モデルSを2台所有するテスラオーナーです。そのウォズニアック氏がスウェーデン・ストックホルムで開催されたNordic Business Forumの公開インタビューの中で、テスラの自動車について苦言を呈しました。

ウォズニアック氏は、過去にモデルSでタホ湖周辺をドライブ中に、雪道から外れてしまいタイヤが雪の中でスタックしたことがあるとのこと。しかし、トラブルにもかかわらずテスラ車への信頼は変わらず、自動駐車機能の「Summon」が登場するとすぐに導入するなど、半自動運転機能を楽しんでいるそうです。

ウォズニアック氏の不満はテスラの自動車自体にあるのではなく、テスラを率いるマスクCEOの発言にあるとのこと。ウォズニアック氏によると、マスクCEOが「2016年末までにアメリカで全自動運転カーを実現させる」と発言したにもかかわらずイスラエルのセンサーメーカーのMobileyeと決裂して結局、実現しなかったことを例に挙げて、マスクCEOが約束を守らない点を批判しています。

その後、2017年中頃の全自動運転機能の追加を示唆しましたが実現せず、さらに2017年末までと自動運転機能の追加の期限は延期されましたが、記事作成時点で実現していません。

これ以外にも低価格モデルの「モデル3」の生産計画についても再三、スケジュールが修正されながら、いまだに目標とされてきた「週あたり5000台」の量産は実現されていません。2018年1月に出された最新の生産計画では、「2018年6月末までに週5000台を実現する」と発表されています。

このような状況を受けてウォズニアック氏は「私は信じていました。今はイーロン・マスクやテスラの言うことは何も信じていません。もっとも、モデルS自体は愛していますけれど」と述べています。

所有するモデルS自体を愛しているウォズニアック氏ですが、テスラの半自動運転機能「オートパイロット」のできには不満があるようで、現時点で自動運転技術に関して言えば、BMWやアウディの方がテスラよりも先行していると考えているそうです。また、カンザスシティからイエローストーンまでのような長距離ドライブに使う場合を除けば、ほぼすべての場面でモデルSではなくシボレー・ボルトEVを利用していることも明かしています。

サービス精神旺盛のウォズニアック氏は、公開インタビューの中で「私はテスラの自動車を愛していますが、イーロン・マスクが信仰や信頼を欠くように描かれていることは問題です。彼が何を言おうと、信じられますか?彼はスティーブ・ジョブズのような『良いセールスマン』ですか?そうはならないかもしれない」とも発言しています。
参照元:スティーブ・ウォズニアックが「イーロン・マスクやテスラの言うことはもう何も信じない」と発言
2018年01月31日 20時00分 Gigazine

テスラが明かした「モデル3」生産地獄の実態
ロケットのようにうまく軌道に乗らない
2018/02/10 6:00 印南 志帆 : 東洋経済 記者

世界最大の輸送能力を持つ大型ロケットが現地時間の2月6日、米フロリダ州のケネディ宇宙センターから発射された。

成功させたのは、イーロン・マスク氏が設立した宇宙輸送関連会社スペースXだ。ロケットの先端にはマスク氏がやはりCEOを務めるテスラのEV(電気自動車)「ロードスター」が乗せられ、火星の軌道に投入された。現在は同車に搭載されたカメラがとらえた宇宙の様子がネットに配信され、大きな話題になっている。

一方、なかなか軌道に乗らないのは、マスク氏の本業、EV生産だ。

2017年度は約2150億円の赤字

翌7日に発表されたテスラの2017年度通期決算は、最終損益がマイナス19億6140万ドル(約2150億円、前年同期比で約13億ドルの悪化)と、過去最大の赤字となった。高級車の「モデルS」や「モデルX」は好調だったが、昨年7月からスタートしたEV「モデル3」の量産立ち上げに今なお苦戦し、先行投資がかさんでいる。

モデル3はテスラ初の量産型EVで価格は3.5万ドルから。2017年7月に出荷を始めたが、納入台数は7~9月期がわずか260台、10~12月も1500台にとどまった。週5000台の生産目標は、当初2017年末までに達成する計画だったが、今年6月末までに延期された。延期は今回で2度目になる。

ボトルネックは大きく2つある。電池パックと車体の組み立て工程だ。

モデル3の電池生産は2017年1月、米ネバダ州に開所した世界最大の電池工場、ギガファクトリーで行われている。作られているのは、パナソニック製の円筒型リチウムイオン電池「2170」だ。パナソニックが作った電池のセルを、テスラがモジュール化(組み立て)する。

この組み立ては、ロボットを活用した完全自動化ラインで行う予定。しかしこの4つの工程のうち2つの立ち上げを委託していた業者が機能せず、結局テスラ自らが行うことになった。

そのため、当面は手作業での組み立てを余儀なくされた。これには自信家のマスク氏も「われわれがいささか自信過剰になりすぎていた」と肩を落とす。車体組み立ての行程においても、同じく部品の自動組み立てのスピードが上がらない。

そこでテスラは、2016年に買収したドイツの自動生産設備大手グローマンのチームを動員して、自動化工程に人を配置する半自動化ラインを導入。完全自動化が可能になるまでの「つなぎ」として活用することにした。

決算発表の当日に行われた電話会見でマスク氏は、「モデル3の苦戦はあくまで時間の問題。全体計画の中で現在の誤差は極めて些末なことだ」と強気の姿勢を崩さなかった。だが一方で、自ら「生産地獄」と表現する現状について、「こんな経験は二度としたくない。(11月の)感謝祭の日ですら、ほかのテスラ社員と一緒にギガファクトリーにいた。週7日、みんながバケーションを楽しんでいるときもだ」とも漏らした。

この組み立ては、ロボットを活用した完全自動化ラインで行う予定。しかしこの4つの工程のうち2つの立ち上げを委託していた業者が機能せず、結局テスラ自らが行うことになった。

そのため、当面は手作業での組み立てを余儀なくされた。これには自信家のマスク氏も「われわれがいささか自信過剰になりすぎていた」と肩を落とす。車体組み立ての行程においても、同じく部品の自動組み立てのスピードが上がらない。

そこでテスラは、2016年に買収したドイツの自動生産設備大手グローマンのチームを動員して、自動化工程に人を配置する半自動化ラインを導入。完全自動化が可能になるまでの「つなぎ」として活用することにした。

決算発表の当日に行われた電話会見でマスク氏は、「モデル3の苦戦はあくまで時間の問題。全体計画の中で現在の誤差は極めて些末なことだ」と強気の姿勢を崩さなかった。だが一方で、自ら「生産地獄」と表現する現状について、「こんな経験は二度としたくない。(11月の)感謝祭の日ですら、ほかのテスラ社員と一緒にギガファクトリーにいた。週7日、みんながバケーションを楽しんでいるときもだ」とも漏らした。

業績全体は増収増益で通期計画を上方修正しており、いたって好調。だが、成長事業と位置づける自動車電池事業の最大顧客はテスラだ。その先行きには一抹の不安がよぎる。2017年12月には、トヨタ自動車からの呼びかけで車載電池事業における協業検討を発表したが、それが結果的に「テスラリスク」をやわらげることとなった。

パナソニックの津賀一宏社長は、1月上旬にラスベガスで開かれた家電見本市への参加後にギガファクトリーを訪問し、「現状を見てテスラ社との打ち合わせをする」と語った。打ち合わせの結果、どのような方針で合意したのかが気になるところだ。

最終赤字が続く中で、テスラの財務リスクは膨らんでいる。2017年度のフリーキャッシュフロー(企業活動から生み出される余剰資金)は約34億ドルの赤字と、前年の倍以上に拡大。自己資本比率も15%を下回る。

これまでは新モデルの購入予約金と、増資と社債といった市場からの資金調達により「錬金術」のごとく資金を生み出してきたテスラ。期末時点の保有現金も、約33億ドルと前期からほとんど変わっていない。さらに1月末には、モデルXとSのリース債権を流動化し、5億4600万ドルを調達したことを発表した。

ツイッターはロケットの話題一色

ただ同社は、今後もモデル3のための設備投資を拡大する必要がある。さらに今回、現在市場が盛り上がるSUV(スポーツ用多目的車)型の「モデルY」を投入するために、2018年末までに新たな投資を行うことも発表している。その程度によっては、資金繰りが苦しくなる可能性もある。決算発表翌日の株価は、市場が全面安だったこともあるが、2割減と大きく値を下げた。

マスク氏は、モデル3の週次生産5000台実現を前提に、2018年度中の営業黒字化を宣言する。ただ、市場関係者の中には「生産台数はその半分程度になるのでは」という見方もある。

テスラは長期計画を掲げたうえで、そこから逆算して具体的な計画を立てる。モデル3の量産は、マスク氏が2006年に描いたマスタープランの最終ステップになる。だが、同氏がいうところの「誤差」に消費者や投資家、そしてサプライヤーがどこまで付き合えるかは別の問題だ。

生産設備の不具合が露呈した10月頃には、ギガファクトリーの立ち上げで工場に泊まり込んだ様子などをツイッターで投稿していたマスク氏。だが、現在の同氏のツイッターはロケットの話題一色。足元における量産化への進捗は、うかがい知ることができない。

参照元:テスラが明かした「モデル3」生産地獄の実態
ロケットのようにうまく軌道に乗らない
2018/02/10 6:00 印南 志帆 : 東洋経済 記者

イーロン・マスクは果たして信用して良い人物なのか
2018.07.17 22:00 GIZMODO author 塚本 紺

アイアンマンか、ペテン師か…?

タイ北部の洞窟に閉じ込められた地元サッカーチームの少年たちのニュースが世界中で注目を集めている間に、さらに話題を集めていたのがイーロン・マスクの「ミニ潜水艦で彼らを救助する」という提案です。結果として潜水艦は使われず、ダイバーたちによって少年たちとコーチは全員が救助されたわけですが、イーロン・マスクは救助が完了する直前に潜水艦とともに現場に登場し、Twitter上では称賛を集めました。

この一連の行動について、米GizmodoのAdam Clark Estes記者は辛辣な評論をしています。

タイ北部チエンラーイ郊外の洞窟に閉じ込められた地元サッカーチームの少年たちは、全員が無事に救出されました。ところが最後の4人とコーチが救出される数時間前に、予想外のところからニュースを騒がせたのがイーロン・マスクです。SpaceX(スペースX)の人材・素材・部品を使い、洞窟から少年たちを救助するためのミニ潜水艦を作り、マスク自身もタイに直接到着し、潜水艦を届けたのです。

マスクにはカルト的なファンがいる

もちろん、これは彼の2200万人のフォロワーへとツイートされ、多くのファンたちから称賛を浴びました。一方で救助隊のリーダーはこの子どもサイズの潜水艦は今回の救助において「実用的ではない」と述べています。それでもマスクの行動力を何十、何百万人という人たちが称賛しているわけですが、果たして彼はどう役に立ったのでしょうか。スペースXの部品を使って小型潜水艦を作って子どもたちを救助する、というこのプランを彼自身も上手く行くと思っていたのでしょうか。

私に言わせと、その答えはノーです。マスクはこれまでも世界が抱えている大問題を解決する!と壮大な夢を語った後に、設定した期日を越えてしまったり、目的を達成しない、ということを繰り返してきています。そうした壮大な課題へのチャレンジを繰り返す過程で、カルト的にファンを集め、ファンは彼をコミックブックのスーパーヒーローにたとえ始めました。マスク自身すら達成できると思っていないプロジェクト目標も、こういったカルト・ファンたちは実現すると信じてしまいます。これは問題です。

救助活動はすでに始まっていた

タイ洞窟の救助について見てみましょう。サッカーチームの少年たちが行方不明扱いになったのが6月23日、そして洞窟内で生存していると発見されたのが7月2日です。この時点ですでに、タイ政府はタイ海軍のSEALs、イギリスからの洞窟内ダイバーたち、そしてアメリカ空軍の捜索スペシャリストたちに加えて、他の国からの救助部隊も参加する大規模な救助活動を行なっています。

一週間も経たないうちに救助チームは洞窟内のマッピングを完了し、救助プランを構築、ポンプを使って水位を減らし、食料と医療品、そして少年たちに医療サポートを届けるところまで達成しています。そのさなか、タイ海軍SEALsのダイバーの一人が不幸にも命を落としています。

マスク × ツイッター = アイアンマン

日曜日には4人の少年が救助され、月曜日にはさらに4人が洞窟から救助されました。そして最後の5人は火曜日に救助されました。マスクが到着したのはこの直前です。 ひとつ明確にしておきたいのは、少なくとも我々が知っている範囲では、タイ政府も救助チームも、誰もマスクにミニ潜水艦を依頼していないこと。Tesla(テスラ)とスペースXのCEOである億万長者のイーロン・マスク自身が、一般ユーザーのツイートに回答する形でアイデアを思いついたのです。始まりを見てみると、特に問題のない、謙虚かつ立派な態度で対応しています。

しかしTwitterユーザーMabzMagzはそれから「(もちろん無理なことをしろとは言ってないですよ)あなたはアイアンマンではないですからね」というニュアンスでマスクのことをマーベル・コミックのスーパーヒーロー、アイアンマンと比べました。膨大な資金力とテクノロジーでスーパーヒーローとして活躍するアイアンマンとマスクを比べることは、よく行なわれています。

構わず脱出ポッドを持ってタイへ

それがマスクのスイッチを入れたようで、彼は自身の会社トンネル掘削会社Boring Company(ボーリング・カンパニー)は「穴を掘るのは結構得意」だとツイート。そして何らかの「脱出ポッド」のようなもので少年たち全員を救出するかもしれない、と語り始めます。

それから、一旦テスラの製造ラインに関する「偽ニュース」を暴く記事をリツイートし、「ファルコン・ロケットの液体酸素輸送チューブを船体のように使う」ことを発言した後、次の日には驚くべきことにカリフォルニアの高校のプールの中で行なわれた実験の動画をツイートします。

次の日、少年たちが救助チームからまさに救出されている時に、マスクはさらに追加の実験ビデオをツイートし、小型潜水艦がタイに17時間後には到着すると発表しました。ただその時点では既に、この潜水艦が到着して稼働できる頃にはすべての少年とコーチは救助された後になるだろうことは明白でした。それでもマスクは潜水艦とともにタイへと到着し、ソーシャルメディア上でそのアクションについて自慢したというわけです。

マスクはとにかくバイラルが得意

彼は一体何がしたかったのでしょうか。この一連の彼の行動は非常に理解し辛いものです。私だけではありません、インターネットには同様の意見を持った人が大勢存在しています。彼にはすでに苦戦中のテスラに加えて、プロジェクト山積みのスペースXがあるにも関わらず、Twitterで一般ユーザーに頼まれたから緊急で救助プロジェクトに参加するという判断をなぜ下したのか。

イーロン・マスクは大富豪で大きな力を持った人物です。彼はしたいと思ったら何でもできてしまいます。だから救援にかかる負担を軽減するために寄付したり、救援ダイバーたちにテスラ車を無料で与えるということもできたわけで…急ごしらえのミニ潜水艦を、役に立たないかもと分かっていながら送るというのは何とも非合理的です。このシュールさはメディアにもしっかりと見えていたようです。こちらのツイートはジャーナリストKen Klippenstein氏によるもの。

"私は普段イーロン・マスクに対して批判的だけれど、彼は明らかに得意なことが一つある。それは人道的な約束をしてバイラルを起こし、結果実現しない、ということだ。"

痛烈ですね。

みんな追ってしまうマスク・ショー

ここでKlippenstein氏が言う「人道的な約束」が正確に何を指しているのかは明確ではありません。プエルトリコに電気を取り戻すという彼の約束のことかもしれません。あれもマスクが現場に颯爽と降り立って、ガジェットを使って全て解決する、というシナリオ通りには行きませんでした。

しかし自分のアイデアでバイラル現象を起こす、のが得意、という点は事実です。マスクは新しい時代のショーマンと言えるでしょう。非現実的でありながらも、ニュースのヘッドラインを飾るような目標を次から次へと繰り出しています。

1年前に、マスクは専門家が集まった部屋で、スペースXは2020年代に火星上に自給自足できる都市を作ると宣言してましたよね。私たちの寿命が来る前に、火星へとすべての人口を送り込むための惑星間輸送システムのプロモ動画も作ってすらいます。覚えてますでしょうか。アメリカの大都市をハイパーループで結ぶプロジェクトに、ボーリング・カンパニーがロサンゼルス中に地下高速道路を敷設するとも言っていました。

メディアはこういったテクノロジーが提案する夢溢れる未来像が大好きですので、毎回取り上げています。もちろん米Gizmodoも例外ではありません。スペースX、再利用可能なロケット、ドローン艀などを追いかけてきました。多少の疑いの目を向けながらも、ハイパーループのアイデアを彼が発表した時は私たちも大興奮しています。火星に行く、という彼の言葉を真剣に受け取ったものです。

マスクはペテン師?

しかしある時点から、マスクのショーマン性は愛嬌を失くし、癪に障る嘘のように感じられるようになりました。今年初めにはジャーナリストたちを批判するようになり、ランダムな一般人がジャーナリストをランク付けできるウェブサイトを始めたいと述べたのも私にとってはイライラポイントのひとつです。でも大丈夫です、このジャーナリスト採点ウェブサイトもまだ実現してませんから。

今回の救助プロジェクトがこれまでの口だけプロジェクトと違っている点といえば、実際に潜水艦を作ったところでしょう。しかし実際に役に立ったか、実現したのか、という点では何も違いません。現場に到着するのも遅すぎただけでなく、持ってきたツールも役に立たなかったわけです。時間が経つにつれてマスクの潜水艦は少年を洞窟から救助なんてしないことがどんどんと明らかになりました。後ほどマスクはこの潜水艦が「宇宙での脱出ポッドとしても使える」とツイートしました。未だ発生していない非常事態のために使えると分かってもね、です。

こういった一連のプロジェクトで話題を呼ぶ行為で、一番私の気に障るのはすべてがまるでペテンのように感じられるからです。そうすると、今や彼が何かを売ろうとしているとしても、本当に具体的な商品を売ろうとしているのか、疑わないといけません。そして時が経つにつれて彼のセールス・トークはどんどんと複雑になるわけです。

今回売っていたのは「自分」

火星計画はスペースXにとっては非常に素晴らしいパブリシティを生み出しました。ハイパーループもある意味テスラ社の奇妙な広告のように機能しています。プロモーション用の火炎放射器と組み合わさったボーリング・カンパニーもテスラ広告の別バージョンのようです。しかしこの子どもサイズの潜水艦に関してはマスクが何を”ステマ”しているのか、すぐには理解できないんです。

もしかしたら、自分のエゴを広告しているのかもしれません。一連のアクションの中で、子どもサイズの潜水艦はポイントではなく、自分の行動力・発想力をアピールするためのスタントだったと考えると理解できます。自分はテクノロジー、財力、(そして大言壮語)を持って物事を動かす男なのだ、という広告です。それこそまさに、アイアンマンであるトニー・スタークのように。

マスクの弁解

と、ここまで記事を書いてマスクの新しいツイートがまた飛び込んできました。このツイートでは彼が作った潜水艦カプセルは有効だっただろう、と主張しています。

画像で見られるのは現場に最初に駆けつけた英国ダイバーの一人であるDick Stanton氏とイーロン・マスクのやり取りです。このやり取りの中では潜水艦の詳細は交わされておらず、Dick Stanton氏による「開発を継続してくれ」「可能な限り急いで潜水艦の開発を進める価値は絶対にある」という発言だけが確認できます。

これは救助隊のリーダーが「マスクの潜水艦は実用的ではない」と発言している、というBBCの報道に対して、マスクがツイートしたものです。この報道では元県知事であるNarongsak Osatanakornは救助隊のリーダー(Chief)であると書かれているのですが、それに対しても「彼がリーダーであるというのは不正確」とマスクは述べています。

しかし救助が行われている間、プレスではOsatanakornは救助部隊のリーダーであると記述されていました。なぜ彼の役職に疑問を投げかけるのかは不明ですが、それは彼の「潜水艦は実用的ではない」という発言に対する反論なのでしょうか。彼の言動はますます理解が難しいものになっています。

編集部追記:その後、救助活動に参加していたダイバーの一人がイーロン・マスクの行動を「PRスタントだ。うまくいく可能性はなかった」と批判し、「潜水艦は痛い穴にでも突っ込んでおけ」とコメントしました。それに対してイーロン・マスクはダイバーを「小児愛者」呼ばわりし、潜水艦を洞窟の奥まで持って行って証明するとツイート。そしてダイバーは訴訟を起こすかもしれないとコメントするという……収集の付かない事態に発展しています。
参照元:イーロン・マスクは果たして信用して良い人物なのか
2018.07.17 22:00 GIZMODO author 塚本 紺

なぜ人は、イーロン・マスクの「無理めな夢」に賭けたくなるのか
2018.08.01 48 by 中島聡『週刊 Life is beautiful』

現代のカリスマ経営者として真っ先に名が上がる、テスラ、スペースX社のCEOなどを務めるイーロン・マスク。彼はこれまで多くの人々の賛同と資金を得て数々の「夢」を実現させてきましたが、何がここまで人を引きつけるのでしょうか。自らもイーロン・マスクの熱烈なファンという世界的エンジニアの中島聡さんは、メルマガ『週刊 Life is beautiful』で、彼について書かれた記事を紹介しながらその秘密を分析するとともに、イーロン・マスクから学べる「リーダーになる3つの秘訣」を記しています。

私の目に止まった記事

● What Elon Musk Is Selling: Hope

イーロン・マスクの行動に関しては、非現実的なゴールを設定していつも失敗する、テスラは莫大な赤字を垂れ流し続けている、などの強烈な批判が絶えることがありませんが、一方で、私のような熱烈なファンも大勢いるし、テスラのモデル3は、(製造さえ出来れば)飛ぶように売れています。

この現象をどう説明したら良いかと考えていたところ、とても良い記事を見つけたので、紹介します。

内容は、タイトルにある通り、イーロン・マスクをスティーブ・ジョブズ以来の魅力的な経営者にしているのは、彼が「夢」を提供してくれるからです。

「電気自動車だけを売る新しい会社を作る」「民間の力で火星に人類を移住させる」「都市にトンネルを掘って渋滞を解消する」などの彼が語る夢は、普通に考えれば、どれもが非現実的で、「無理に決まっている」ものです。

普通の人ががそんな夢を語っても、誰も相手にしてくれないし、人も資金も集まりません。人も資金も集まらなければ、夢の実現など到底無理です。

しかし、イーロン・マスクだけは違うのです。彼の周りには、スティーブ・ジョブズが持つことで有名だった「現実歪曲空間」が生まれ、全員ではないものの、十分な数の人たちが、「彼の夢を信じてみよう」「彼にかけてみよう」と思ってくれるのです。

その結果として、彼の周りには、夢が実現する可能性が、資金や優秀な人材という形で具現化してくるのです。

それはある意味、「信じるものは救われる」宗教にも似ているのですが、宗教とは違って、それが、「必要な資金や人材が集まらないから、夢を叶えられない」という最初のハードルを超えることを可能にしてしまうのです。

結果として、テスラをBMWを脅かすまでの会社に育ててしまったし、SpaceXは再利用可能なロケットの開発に成功してしまったのです。

ここには、いつかは自分で会社を興したいと考えている人たちにとって、とても重要な教訓があります。簡単にまとめると、

多くの人が無理だと思うほどの大きな夢を持て(決して金儲けが目的ではダメです)
その大きな夢の実現を心から望み、かつ、信じろ
そして、その夢を熱く語り、他の人に伝染させる力を持て
となります。

気が付いていない人が多いのですが、これこそが、カリスマ性を持った(=現実歪曲空間を作り出すことが出来る)リーダーになる秘訣なのです。

そして、この資質は、決してスティーブ・ジョブズとイーロン・マスクだけの専売特許ではなく、ビル・ゲイツ、ジェフ・ベゾス、孫正義、盛田昭夫など大きなことを成し遂げた起業家は誰も、スタイルは違うものの持ち合わせている資質です。

逆に言えば、どんな良いアイデアや技術力を持っていても、自分の夢を周りの人に伝染させる力を持たない人には、大きな夢を実現することはできないのです。

「アーリーステージのVCは、ビジネスプランよりも創業者の人となりを重視する」と言いますが、まさにこの話なのです。

どんなに綿密にビジネスプランを立てても、その通りには行かず、数多くの危機に見舞われるのが、ベンチャー企業の常です。そんな時に、生き残れるのは、夢を信じ、自分を信じ、周りの人たちを巻き込んで突き進む精神力を持った創業者だけなのです。

私の目に止まった記事2

● ソニー創業者・盛田昭夫が53年前に提唱した「働かない重役追放論」

ネットで別のものを探していて、たまたま見つけたのですが、ソニーの創業者の盛田昭夫氏が、1964年に、米国と比べた時の日本の会社の問題点を指摘している記事です。

国際競争に勝つために現在、日本の各企業がまず取組むべきことは、会社の機構、仕事に対する考え方という根本的なところを考え直してみることだ、と思う

私流にいえば、むこうは社員の成績をエバリュエーション(評価)することが基礎になった経済体制であるのに対し、日本の多くの企業は社員の事なかれ主義を根底にした体制であり、極言すれば“社会保障団体”の観さえある。

ところが日本では、勤務評定には反対だ。組合などは働かない社員でもクビは切るなという。大きな間違いさえしなければ、みな同じように年功で上っていくという仕組みになっているから、一見営利団体のようではあるが、中身は社会保障団体のような様相を呈しているというのである

日本では温情とか家族主義とかいうものが強調されすぎて、勤労意欲の喪失、怠惰の習慣をますます強めているような気がしてならない。

このように見てくれば、アメリカの徹底した実力主義に立つ企業とわれわれ日本の企業が競争するのは、大変な危険のあることがわかろう。

日本人は地位が高くなればなるほど働かなくなる

私は自由競争経済の恐ろしさというものを改めて感じた。こんな厳しさが日本にあるだろうか。こんな国の企業と日本は競争しなければならないのである

これを読んで頭に浮かんだのは、1964年という早い段階で、これらの問題点に気が付いていた盛田氏はすごいと尊敬の念と、こんなに昔からこの問題を指摘してくれる人がいたのにも関わらず、なぜ日本はこの問題を未だに解決することができないのだろう、という疑問の念です。
参照元:なぜ人は、イーロン・マスクの「無理めな夢」に賭けたくなるのか
2018.08.01 48 by 中島聡『週刊 Life is beautiful』

テスラは2020年に「完全な自動運転」を実現する:イーロン・マスクが宣言
2019.02.25 MON 09:30 WIRED

テスラのCEOであるイーロン・マスクが、またひとつ新たな“公約”を発表した。完全自動運転機能が2019年末までに完成し、20年末までには駐車場から目的地まで居眠りしながら移動できるようになるというのだ。この約束は、いったいどこまで実現可能性があるのか。ポッドキャストで明らかになった発言から読み解く。

いつも大胆な予想をするイーロン・マスクが、自動運転技術に懐疑的な人々に向けてまた新たな“公約”を語った。テスラの完全自動運転機能が2019年末までに完成するだろうというのだ。そして20年末までには、駐車場から目的地までクルマで移動する間、運転席で居眠りできるようになるとも付け加えた。

テスラに投資している資産運用会社ARK Investのポッドキャストのインタヴューで、マスクは次のように話している。「わたしは今年、自動運転が『完全な機能』になると考えています。つまり今年中に、クルマが駐車場であなたを見つけて乗せて、目的地まであなたの手を借りずに送り届けるようになるでしょう。わたしには自信があります。疑問の余地はありません」

テスラが同社の電気自動車(EV)に搭載している自動運転技術は、現時点ではマスクが約束しているものと比べるとはるかに単純な「エンハンスト オートパイロット」機能である。この機能を有効にするために、テスラのユーザーは喜んで追加の5,000ドル(約55万円)を支払っているのだ。

テスラのマニュアルによると、この機能は「クルマを高速道路の入口から出口まで導くもので、車線変更の提案や実行、高速道路のインターチェンジの走行や出口への進行などを行う」ものなのだという。しかしテスラのクルマは、まだ自動でどこへでも行けるわけではない。一般道や駐車場、都市部では自動で走行できないのだ。

2020年末の完全自動運転機能という“約束”

マスクはずいぶん前から、いつかはこれができるようになると語っている。2016年10月から18年10月にかけては、「完全自動運転」機能のために、顧客が追加で3,000ドルを支払うオプションさえ設定されていた。

テスラは将来的にソフトウェアのアップデートを提供することで、この機能を有効にすると約束していた。実際に同社は16年10月以降に生産されたすべてのクルマには、完全自動運転に必要なハードウェアが搭載されている説明している。しかもマスクは17年1月、この機能のいくつかは3〜6カ月以内に展開が始まるだろうと語ってさえいたのだ。

しかし、実現しなかった。約束の期限が守られないのは、これが初めてではない。マスクはこれまで、野心的なプロジェクトを完成させるために必要な時間を、何度も過小評価してきた。

完全自動運転にまつわるマスクの今回の発言は、それこそ自動運転の実現を何年も待ち続けているテスラのオーナーたちにとっては、素晴らしいニュースだろう。ただしマスクは、テスラのクルマが完全に自動運転になるまでには、さらに1年かかるだろうとも付け加えている。

「ときに人々は“完全な機能”と聞いて、人間の監視をまったく必要とせず100パーセントの精度で完璧に機能する“完全自動運転”であると受けとりがちです」と、マスクはポッドキャストのインタヴューで語っている。「しかし、実際にはそうではないのです」

マスクによると、20年末までにテスラ車のドライヴァーは完全自動運転機能によって居眠りしながら目的地まで移動し、そこで目を覚ますことができるのだという。その機能が実現するまでは、ドライヴァーは状況を監視しながら運転席に座り、なにか問題が発生した際にはハンドル操作ができるよう準備をしておく必要がある。

競合各社は慎重なアプローチ

マスクがテスラの自動運転技術について大胆な“予言”を続けるなか、競合相手は反対方向へとシフトしている。完全な自律走行車の展開に関するかつての野心的な計画が、鳴りを潜めつつあるのだ。

ウェイモは昨年、アリゾナ州フェニックスで運転手なしのタクシーサーヴィスの“開始”をトーンダウンした。サーヴィスは一般市民に解放されず、しかも監視役が運転席に座ることが明かされたのだ。自動運転技術は「本当に、本当に難しいものなのです」と、ウェイモの最高経営責任者(CEO)であるジョン・クラフチックは語っている。

ゼネラルモーターズ傘下のGMクルーズは、自動運転タクシーサーヴィスを今年中に展開すると発表している。しかし、いつどこで開始するのか詳細は説明していない。Uberの計画については、アリゾナ州で試験走行中に女性をはねて死亡させた昨年の事故から“復活”の途上にあり、流動的である。

そしてニューロ(Nuro)やオーロラ・イノヴェイションといったスタートアップは、ゆっくりと着実なアプローチをとっている。これらの企業は記者や投資家に対し、派手な宣伝をすることなく注意深く技術開発を進めていると説明している。これに対してマスクは、論拠にこだわったり、頭のなかにある構想を控えめに語るようなことはない。

交差点での自動運転機能を開発中

ポッドキャストのインタヴューでマスクは、高速道路での自動運転機能を実現したオートパイロットの開発チームが、現在は交差点での自動運転の実現に向けて開発を進めていると語っている。これは非常に難しい作業だ。

「開発段階において、一時停止の標識や信号の認識には、なんの問題もありません」と、マスクは言う。「ただし、複数の信号がある複雑な交差点では、まだ判断に曖昧なところがあります。つまり、どの信号を認識すべきなのか、といった課題ですね。人間にとっても常にはっきりしているわけではありません。これがいま、わたしたちのチームが取り組んでいることなのです」

テスラが自動運転のプロジェクトを、高速道路での運転機能から始めたことは、理にかなっている。自動運転の専門家たちは、かねて高速道路での運転のほうが簡単だと主張してきたからだ。実際に高速道路はたいてい単調で、歩行者や自転車もいない(マスクは高速走行中の衝突事故がさらに危険であることも指摘している)。

テスラは2016年10月以降、“完全自動運転”に関する新しい機能を発表していない。この当時、同社は「モデルS」のドライヴァーがハンドルを握らずにカルフォルニア近郊を走っている様子を撮影したプロモーション動画を公開している

さらにマスクはポッドキャストで、テスラのオートパイロット機能に利用する人工知能(AI)コンピューターが「もうすぐ生産開始になります」とも話している。マスクによると、自動車部品メーカーや半導体メーカーのNVIDIAのおかげで、技術が現在と比べて「2,000パーセント」も進化するのだという。

自動運転にまつわる“誇大広告”は沈静化したかもしれない。だが、この業界の有名人は依然として、大きな数字を語ることにためらいがないようだ。
参照元:テスラは2020年に「完全な自動運転」を実現する:イーロン・マスクが宣言
2019.02.25 MON 09:30 WIRED

アンバー・ハードと大富豪イーロン・マスクが破局
2017年8月8日 11:00 映画.com

[映画.com ニュース] ジョニー・デップの元妻で女優のアンバー・ハードが、約1年交際していた富豪で実業家のイーロン・マスク氏と破局したことがわかった。米アス誌によれば、マスク氏の方から別れを告げたという。ハードは10月までオーストラリアで新作映画「アクアマン(原題)」の撮影があり、マスク氏も仕事で多忙を極めすれ違いが続くことから、離別を決意したようだ。

マスク氏は、電気自動車で有名な「テスラ」の会長兼CEO、民間の宇宙開発企業「スペースX」のCEO兼リードデザイナーとして知られ、米経済誌フォーブス「世界の億万長者ランキング2017年版」では純資産139億ドル(約1.5兆円)で第80位にランクインしている。

ハードとマスク氏の出会いは2013年、ハードが映画「マチェーテ・キルズ」に出演した際、マスク氏がロバート・ロドリゲス監督に紹介を依頼して知り合った。ハードは当時、デップと同棲中で、15年に結婚。しかし、昨夏にデップとの泥沼離婚騒動が勃発し、その頃からハードとマスク氏は急接近したようだ。

マスク氏は、再婚した女優のタルラ・ライリー(「インセプション」「ウエストワールド」)と、昨年11月に2度目の離婚が成立。ライリーとその前の妻との間に6人の子どもがいる。

ハードは今年1月にデップとの離婚が成立。4月にハードがマスク氏の頬にリップマークをつけたツーショット写真をInstagramに投稿して交際を公にし、マスク氏のInstagramにもハードの「アクアマン」撮影現場を訪れた様子や、自身の子どもたちとハードが遊ぶ姿などが投稿されていた。
参照元:アンバー・ハードと大富豪イーロン・マスクが破局
2017年8月8日 11:00 映画.com

米SECがマスク氏提訴-非公開化ツイートで投資家欺いたと主張
2018年9月28日 5:16 JST 更新日時 2018年9月28日 6:27 JST Bloomberg Matt Robinson、Joshua Fineman

米証券取引委員会(SEC)は27日、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が同社の非公開化に必要な資金調達の準備が整っているとツイートしたことで投資家を欺いたとして同氏を提訴した。8月に行われたツイートの内容は、マスク氏によるでっち上げだと主張している。

  SECはマンハッタンの連邦地裁に提出した訴状で、「実際にはマスク氏は価格を含む主要な取引条件について、どの潜在的な資金提供者とも確認はおろか協議すらしていなかった」と指摘。マスク氏が公開企業の執行役員や取締役を務めることを禁じる命令に加え、課徴金を科すよう求めている。金額は不明。

これを受け、テスラの株価は時間外取引で一時約10%急落した。同社およびマスク氏の弁護士から現時点ではコメントを得られていない。今回の訴訟でテスラは訴えられていない。

  問題のツイートが行われる前から、SECは自動車販売予測などを巡ってテスラを調査していた。米司法省もマスク氏が投資家を欺いた疑いについて捜査していると、ブルームバーグ・ニュースは伝えていた。

  SECは、「マスク氏は取引が活発に行われていたさなかに、テスラを非公開化する可能性について個人の携帯電話を使って虚偽および誤解を招く公の発言をした。2200万人を超えるツイッターのフォロワーやインターネットにアクセスできるその他の人々にコメントを発信する前に、内容について誰とも話し合わなかった。ナスダックの規則に従って情報の公表を行う意向をナスダックに報告することも怠った」としている。
参照元:米SECがマスク氏提訴-非公開化ツイートで投資家欺いたと主張
2018年9月28日 5:16 JST 更新日時 2018年9月28日 6:27 JST Bloomberg Matt Robinson、Joshua Fineman



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ZOZOTOWN 前澤社長のチャート -成功と富を生み出す配置-



今年は何かとバッシングされることの多かったZOZOTOWN前澤友作氏のチャートである。

一代で、時価総額1兆円の会社を築いた経歴や、オフィスでは競争はいらないとか、6時間勤務制を採用するといった独特の経営哲学で話題となった。

また女優・タレントの剛力 彩芽との交際などでも話題となった。(但し、本人は結婚を否定している)


まず、外見、行動パターン、性格傾向、またフォーブス誌の長者番付に載る程の富豪となったこと、インディーズバンドでメジャーデビューをしたこと、公益財団法人現代芸術振興財団を設立し、芸術家を支援していることなどの情報から、ラグナは蠍座ではないかと思われる。




この蠍座ラグナに設定することは、同時に一代で1兆円の事業を育てて富豪となったことを説明することを可能にする。

以下にその理由を書いて行きたいと思う。


まず、私は前澤社長が醸し出している雰囲気だけでラグナが蠍座ではないかと見当がついた。

従って、それで正しいのかどうか理屈は後から検証し、確認したということである。



水星と火星の星座交換 -莫大な富を生み出す原動力-


この蠍座ラグナに設定すると、ラグナロードで6室支配の火星が8室に在住し、8、11室支配の水星がラグナに在住している。


従って、1室-8室で星座交換している。


この星座交換で1-8、6-8、1-11、6-11の4通りのコンビネーションが生じており、1-11のダナヨーガが星座交換によって生じていることがポイントである。


そして、火星と水星は星座交換することによってそれぞれ自室に在住するかのように働いている。


例えば火星は、ラグナでルチャカヨーガを形成しているかのように働き、水星は8室で自室に在住しているかのように働いている。


水星が8室に在住する配置は例外的に良いと言われており、出生図でも分割図でもそうである。


8室に水星が在住する場合、ビジネスなどにおいて他人の資金や才能、労力などを利用して、レバレッジを使って、成功することが出来るのである。


双子座はシティーやウォール街など株式市場を表わす星座であり、株式市場から資金調達してインターネットビジネスを巨大に成長させたのである。


ここには株式市場のマジックというものが働いている。


通常、株やFXに熟達した人が、数十万ぐらいのわずかな資金を何億、何十億にした事例というものが沢山伝えられているが、それと同じことである。


それが実業と上手く組み合わさると同時に株式市場から調達した資金を更にインターネットビジネスに再投資することで、アパレル業において利益を上げる仕組みを作り上げたということである。


蠍座ラグナの方でしばしば8室が強い人物が、投資家として成功したり、実業家として成功する事例を何例も見ているが、皆、株式市場のマジックを最大限に活用した人々である。(例えば、ウォーレン・バフェットなどもそうである)




8、11室支配の水星が8室で自室に在住しているかのように働くことで、前澤友作氏は、恐ろしいほど、株式市場のレバレッジを活用することに長けていたということである。


最近、新規の仮想通貨の発行者が、ICOなどで、数十億、数百億を簡単に資金調達する事例が伝えられているが、それと同じで株式市場に上場することで、正のスパイラルによって、会社を急成長させることが出来たのである。


これには現在、株式市場には資本が有り余っていて、資本の投下先がない為、有望な事業には巨額の資金が集まり、その資金を再投資する結果、人材、才能などが短期間で、異常なほど集まり、会社が急成長できるという事情があるのである。



そして、更にポイントは、こうした水星と火星の星座交換に10室支配の太陽が参加しているということである。



太陽はラグナに在住することで、1-10のラージャヨーガを形成しているが、この太陽に火星がコンジャンクトしているかのように働いているのである。


そのことで、前澤友作氏は、司令官として、強力なリーダーシップを発揮できるということである。


つまり、ラグナでルチャカヨーガを形成しているかのように働いている火星が太陽とコンジャンクトしているかのように働いているということである。


これを可能にするのは、水星と火星が星座交換をしているからなのだが、これが10室支配の太陽と絡むことによって、ビジネスにおいて莫大な富を生み出すことになったということである。


これは直感的には分かりにくいが、星座交換の重要性というのは、こういった所に現れる。


そもそも星座交換を見逃してしまう場合は問題外だが、星座交換があった場合、このようにパッと見では分からない惑星同士の絡みというものも想定しなければならないということである。




競争を排除する経営哲学


何故、前澤友作氏が競争は必要ないとして、協力の経営哲学を持っているかと言えば、10室支配の太陽が蠍座に在住しているからである。


蠍座は、水瓶座から見て、10室(行為)に位置しており、水瓶座の行動原理を表わしている。


つまり、水瓶座と同じような特質を表わすのである。


ある星座、ハウスからの10室目のハウスは重要であるという認識があるが、それはこういった理由によるものである。


ある星座から見た10室はある星座の行為のハウスであるため、似たような性質を持っているのである。



水瓶座は、グループ活動の星座であり、平等、博愛、公平を表わす星座で、共産主義の星座である。


従って、水瓶座から見た10室に位置する蠍座も似たような性質を持っているということである。



つまり、10室支配の太陽が蠍座ラグナに在住して星座交換する水星や火星と絡んでいる配置こそが、前澤友作氏の経営実践、経営哲学そのものである。


それは従業員たちの競争を排除し、従業員たちに協力させて、従業員の才能や労働力などの相乗効果を最大限に自分の事業推進のエネルギーとして活用するということである。


つまり、ここでも個々の従業員の力を個別に利用するのではなく、個々の従業員の力、能力の総和以上の力(これはシステム理論やエコロジーの思想などで言われてきたことであるが、全体は部分の総和以上のものである)を活用しようという新しい時代の考え方が適用されている。


これもレバレッジを活用する発想の中の一つではないかと思われる。




芸術振興活動


前澤友作氏が行う活動の一つに財団法人現代芸術振興財団を通じて芸術家を支援する活動がある。




これは4室支配の土星が9室に在住し、2、5室支配で5室定座に在住する木星からのアスペクトを受け、3室にアスペクトバックする配置が示している。


4室はオーガニゼーション(組織)を表わし、9室は慈善活動、啓蒙活動を表わしている。


木星が土星に一方的にアスペクトして、9室に土星と木星のダブルトランジットが生じているが、この配置が慈善活動、社会貢献事業に取り組む配置なのである。

またこの場合、土星が蟹座のプシュヤに在住していることによって、個人主義的な人々、芸術方面の才能や個性があるが個人的に活動する人々を支援する活動を行なっているのではないかと思われる。


そういうことを考えると、女優・タレントの剛力彩芽との交際などは、そうした芸術家の支援活動の一環としての意味も持っていると思われる。




何故なら、剛力彩芽は、蟹座に月と水星が在住し、典型的な蟹座の女性だからである。






因みに2018年4月26日発売の『女性セブン』で女優の剛力彩芽との交際が報じられた時、2人はSNS上で交際を認めているが、木星は天秤座で逆行して7室にアスペクトし、土星は射手座から7室支配の金星にアスペクトしていた。






またこれは剛力彩芽のチャートでも同じである。



ダシャーは土星/ラーフ期であり、アンタルダシャーロードのラーフのディスポジターが7室支配の金星で、その金星に対してダブルトランジットが生じたタイミングである。


一方の剛力彩芽は、金星/土星期で、マハダシャーロードの金星は7室の支配星で、アンタルダシャーロードの土星は月から見た7、8室支配の土星である。



ナヴァムシャでも金星は7室の支配星で、アンタルダシャーの土星は3、4室支配で8室に在住している。


金星/土星期は、金星/金星期のように働くと言われており、つまり、7室支配の金星のマハダシャー、アンタルダシャーの時期であると考えると、パートナー関係が生じるタイミングである。


因みに先日、読者の方から、ウッタラカーラムリタには、金星/土星期は乞食が王になる時期であると記されている旨を教えてもらった。






剛力彩芽の場合、前澤友作氏と交際することによって、乞食が王になるような跳躍を果たしたのではないかと思われる。



特に女優・タレントとして、それ程、注目されていた訳ではないが、いきなり、前澤氏と交際することによっていきなり王女様のようになったはずである。




スペースXのイーロンマスクと組んだ月周回旅行計画


非常に興味深いことは、前澤友作氏は、イーロンマスクのスペースXと契約し、2023年打ち上げ予定のロケットに乗って、月周回飛行を行なう予定だという。






この2023年は、前澤友作氏のダシャーが土星期から水星期に移行するタイミングである。


またその同じタイミングで、剛力彩芽は、マハダシャー金星期から太陽期に移行する。


従って、このタイミングで関係性に変化が生じると思われるが、ちょうどこのタイミングが、スペースXで宇宙に行く契約をしたタイミングであるというのは偶然ではない。



水星はラグナロードの火星と1-8の星座交換をしている惑星で、機能的凶星で、またマラカでもある。


この宇宙旅行は、アポロ宇宙船と同じ旧式のロケットで、月の周回軌道に乗るという無謀な試みのように思える。




アポロ13号の奇跡の生還の物語を知っている人にとっては、月の周回軌道に乗って、地球に帰還する旅は、そんなに容易いことではないことは分かると思うが、NASAや外部の人々の英知を結集して、やっとのことで地球に帰還できたのである。


それを自動運転自動車の量産も滞っているイーロンマスクの民間宇宙計画で、本当に行って帰って来れるのか非常に疑問である。


1-8の星座交換は身体の拘束なども表わし、まさに命の危険が生じる配置である。


誕生してから、ラーフ期、木星期、土星期と一度もラグナロードと絡む1-8の星座交換の絡みのダシャーを経験していない。


人生で、マハダシャー水星期になることによって、初めてラグナロードと絡むマラカで機能的凶星の水星期を経験するのである。


このラグナロードの火星には逆行の土星も絡んでおり、決して、安全なものとはいえないのである。





剛力彩芽のチャートを見ると、現在、2003年9月からマハダシャー金星期を過ごしている。


「モデルになりたい」と両親に相談し、芸能事務所に入ったのが、小学4年生(2002年)で、それがマハダシャー金星期の直前である。


そして、マハダシャー金星期になった後の金星/月期にファッション雑誌『Seventeen』の専属モデルとして活動している。


つまり、剛力彩芽の芸能活動はマハダシャー金星期がもたらしたものである。


金星は月から見て4、11室支配で3室(芸能)で減衰しており、ナヴァムシャでも3、8室支配で11室に在住している。


それで、いずれにしても3室(芸能)が絡んでおり、金星期は芸能活動と関係がある。


現在、金星/土星期であるが、次が金星/水星、そして、金星/ケートゥ期で、マハダシャー金星期が終わる。


金星は7室の支配星で3室に在住していることは同じ芸能界の人と交際することを表している。


アンタルダシャーの土星は8室に在住しており、次の水星も8室の支配星であるため、この交際は経済力など実力が上の相手との交際であることを意味している。


そして、2023年9月からマハダシャーが太陽期になるが、太陽は10室で2、5室支配の木星とコンジャンクトしており、金星とは絡んでいない。


またダシャムシャでは太陽は9室支配で12室に在住しており、金星とはアスペクトし合っているが、より金星との絡みは弱くなる。


剛力彩芽は、マハダシャー太陽期になったら芸能活動の第一線から身を引いて、芸能界の裏方や芸能界周辺の教育やコンサル関係の仕事に移行する可能性がある。


それは前澤友作氏が月旅行をするタイミングなのである。





その他の特徴



上記に挙げた他にもチャートの信憑性を確かめる材料がいくつかある。



音楽への興味関心


例えば、5室支配の木星に金星(音楽の表示体)がアスペクトしており、また月からみた5室にラーフが在住しているが、これはロックバンドで、ドラムやベースなどの激しい機械音を打ち鳴らす配置である。


誕生してから13歳まで、マハダシャーがラーフ期であるため、この時期にロックへの興味を持ったと思われる。


ラーフのディスポジターの金星(音楽の表示体)は月からの5室の支配星で、5室支配の木星にアスペクトしている。


またラーフはヴィシャーカーに在住しているが、支配星は5室支配の木星で、やはり金星からアスペクトを受けている。



富のコンビネーション(チャンドラマンガラヨーガ、ナクシャトラレベルの星座交換)

既に1-8の星座交換の中に1-11のダナヨーガが形成されている旨を述べたが、この他にも月と火星が8室でコンジャンクトしているが、これはチャンドラマンガラヨーガを形成しており、富をもたらす配置である。

またラグナに在住する8、11室支配の水星は、ヴィシャーカー(木星)に在住しており、木星は2、5室支配でレヴァーティー(水星)に在住している。


従って、8、11室支配の水星と2、5室支配の木星がナクシャトラレベルの星座交換をしている。


これによっても2-11、5-11のダナヨーガが形成されているとみなすべきである。





不祥事


ZOZOTOWNの送料は高いと文句を言った客に対して、twitterで、毒づいた事件が発生したが、火星が2室(スピーチ)にアスペクトしていたり、火星と月のコンビネーション自体が、瞬間湯沸かし器のように感情を爆発させる配置である。

この事件は、前澤友作氏のキレやすい感情的なパーソナリティーを一般に向けて暴露した。




今回はナヴァムシャのラグナ、ダシャムシャのラグナの修正までは出来ていないが、それらは今後の課題である。





(参考資料)



一代で1兆円企業を築いたZOZOTOWN社長「異形の履歴書」
「競争はいらない」経営哲学 2017/9/6
週刊現代講談社
毎週月曜日発売プロフィール

実業家でありながら、アーティストのようでもある。日本を代表する資産家だが、日本で一番買い物をする男でもある。彼が動き出すと、なぜかワクワクする。こんな経営者、いままで見たことがない。

9時出社、15時退社

千葉・海浜幕張駅からすぐ、日本最大級のファッション通販サイト『ZOZOTOWN』を運営するスタートトゥデイの本社に足を踏み入れると、まず目につくのはTシャツ、スニーカー姿の若い社員たちである。

平均年齢30歳ほど、ストリートファッションに身を包んだ「部長」や「本部長」など、200名以上が仕切りのない大部屋に席を並べる風景は、大手経団連企業の「お堅い職場」とは対照的である。

会議室や廊下には現代アートが飾られ、オフィスはさながらポップなミュージアム。

そんな自由な雰囲気を楽しむように働く社員は、実は基本給とボーナスが従業員一律。違うのは役職給だけで、どれだけ働いてもサボっても、同じ給料がもらえるという給与制度のもとで働いている。現役社員は言う。

「どうやったらほかの社員を出し抜けるか、上司に気に入られるかなどと考える社員が増えるほど、会社はつまらなくなるし、業績も上がらなくなる。

それならばいっそのこと給料一律で社内競争を排することで、社員にはお客をどう喜ばせるかを考えることに時間を使ってほしい。そんな社長の想いから始まった制度です」

労働時間も大企業では当たり前の「9時-5時」ではなく、6時間労働制。これには、「最短時間で最高のパフォーマンスをあげることでさっさと仕事は切り上げて、遊びや趣味で刺激を受けてほしいとの社長の狙いがある」(前出・社員)

実際、定時通りでいけば、社員は9時出社で15時退社になる。いまだ「モーレツサラリーマン」を強いる大企業とはまったく違った職場風景が広がっているわけだ。

いま、こんな異例尽くしの会社が運営する通販サイトにファッション好きの若者が殺到。百貨店やアパレルの不況が言われる中、年間670万人以上が『ZOZOTOWN』で服を買うほどに大盛況で、業績は上場来10期連続の増収増益。営業利益ではすでに三越伊勢丹ホールディングスを抜くほどになっている。

「服は試着してから購入するもので、ネット通販は絶対に成功しない。スタートトゥデイはそんな業界の常識を覆して成功した初めての会社です。しかも、多くの通販サイトが安売りや過剰な客の囲い込みに走るのと一線を画しているのも特徴。

代わりに、『ZOZOTOWN』はあくまでブランドの世界観をいかに消費者に伝えるかを徹底し、サイトデザインなどにこだわりまくる。それが感度の高い若者の心をつかんで、高くても売れる唯一無二のショップを作り上げることに成功した」(コア・コンセプト研究所代表の大西宏氏)

100億円豪邸も千葉にある

そんな異色の会社を作り上げたのが、創業社長の前澤友作氏(41歳)。

2007年に東証マザーズに上場した際の時価総額は366億円だったが、今夏には大台の1兆円を突破。たった一代で1兆円企業を作り上げた凄腕経営者である。

実はこの前澤氏自身、会社と同じようにかなりの「変わり者」である。

「まず、地元・千葉への想いが尋常ではない」と、大手アパレル幹部が言う。

「普通、ファッション業界の会社であれば、渋谷、原宿などに本社を置きたがるのに、前澤氏は絶対に千葉から離れようとしない。『東京は競争心が強い人が多くて嫌い』と言うほどで、住まいも会社から近い千葉市内のタワーマンションです。

もともと千葉の鎌ケ谷出身で地元愛が強く、本社近辺に住むスタッフには月5万円の『幕張手当』を支給するほど。千葉マリンスタジアムの修繕費用には1億円を寄付したし、同スタジアムの命名権を約31億円で獲得して『ZOZOマリンスタジアム』に改名もした」

前澤氏が現在建てている「100億円豪邸」とも言われる新居も千葉市内にある。

「東急プラザ表参道原宿などを手掛けた有名デザイナーが設計し、結婚間近と言われながら8月に破局したモデルの紗栄子と住むとされた豪邸です。大きな石組みの玄関に、中庭にはもみじの巨木を置くなど、こだわりが凄い。

これを広尾や松濤ではなく、都心まで電車で1時間以上の京成千葉線みどり台駅に建てるところが前澤流なわけです。

実は前澤氏には、千葉を新しいライフスタイルの象徴となる街にしたいという構想がある。彼がウン十億円、ウン百億円というカネをつぎ込むアート作品を集めた美術館も千葉に建てる予定です」(前出・アパレル幹部)

ことほどさように、「カネの使い方」が大胆すぎるところもまた前澤氏の特徴である。

とにかく凝り性で限界まで突き詰めるタイプなので、ワインは自宅のワインセラーなどに3000本以上を所有するコレクター。

クルマもベンツやBMWでは飽き足らず、世界限定77台発売で1憶5000万円以上するアストンマーチンを所有。ウン億円のイタリアのスーパーカーのパガーニ・ゾンダなどを買い揃えたうえ、プライベートジェットの所有者でもある。

アート作品へのカネのつぎ込み方も尋常ではなく、昨年には米国人画家ジャン=ミシェル・バスキアの絵画を約62億円で落札したかと思えば、今年も同作家の別作品を123億円で落札し、アート関係者の度肝を抜いた。

前澤氏と親交のあるサザビーズジャパン元社長の石坂泰章氏が言う。

「アートの世界ではすでに『世界の前澤』。前澤さんは現代美術だけでなく、日本のお茶道具、モダン家具のメジャーなコレクターでもあります。

実際、ある人が東京国立博物館の茶の湯展に一人で来て、茶碗に見入る前澤さんを見かけたと言っていた。自分の感性に合う美術品を深く掘り下げるタイプで、一般にはあまり知られてないかもしれませんが、河原温という世界的な現代美術家の作品を10点以上持っていたりもします」

早稲田実業の「問題児」

そもそも前澤氏は、自身が持つスタートトゥデイ株の資産価値だけで4000億円以上ある大資産家。配当収入も20億円以上('17年3月期)という富豪だが、「キャッシュを残さない」という独特な金銭感覚の持ち主でもある。

前澤氏と10年以上の付き合いがあるSYホールディングス会長の杉本宏之氏が言う。

「前澤さんは、財布の中にカネがあったら使い切るタイプです。昨年、バスキアの作品を約62億円で落札した際、数日後に一緒に中華料理を食べに行ったんです。すると、メニューを見て10秒間くらい固まっている。

どうしたんですかって聞くと、1万円を超えるコースか、数千円のコースかどちらにするか悩んでいると言うので、聞くと、『いまカネがないんだよ』と。

オークション資金として40億円ほどを準備していたのに落札額が約62億円になったので、『だからいま、カネがないんだよ。どうしよ』って豪快に笑うんです。

私から見た前澤さんは、大胆さと繊細さの振り切れ方が半端ではない。豪快に何十億円のアート作品を落札したかと思えば、通販サイトの画面デザインについてはミリ単位までこだわるような人なんです」

そんな前澤氏は、経歴もまた「異形」である。

サラリーマンの父と専業主婦の母のもとに生まれた前澤氏は、地元の市立東部小学校、鎌ケ谷第二中学校に進学後、高校は都内有数の進学校である早稲田実業学校高等部を受験して合格。

そのまま行けばエスカレーター式で早稲田大学に進学して、大企業に就職というエリート街道が待っていたが、途中で学業をドロップアウトしている。

関係者らによれば、前澤氏は1年時こそ無遅刻無欠席の皆勤賞だったが、2年からは欠席が増加。学校に来ても、自分とは違うクラスに出席するような問題児だったという。

学校から足が遠のく一方、前澤氏が熱中していったのがバンド活動。バンド練習のスタジオ代を稼ぐために、建築現場などでアルバイトをするようになっていった。

バイトに行く日には、「今日は仕事です」と学校に電話して建築現場へ。稼いだカネでバンド練習をして、新宿などのライブハウスで演奏をする。まるで進学校の生徒とは思えない高校生活だ。

「地元の鎌ケ谷から高校のあった早稲田まで1時間30分ほどかけて通学電車に乗っていた時、周囲を眺めると疲れた顔のサラリーマンが揺られていた。早大に進学して就職してもこんな大人にしかなれないのかと思うと、学校に通いたくなくなったようです。

もともと前澤氏は、人と同じことをするのが大嫌い。高校の入学式にも、学ランに真っ赤なスニーカーを履いてきた伝説がある」(早実OB)

ディカプリオからメール

結局、高校は卒業したものの、大学には進学せず、そのままインディーズバンド活動を開始。アルバイトをしながら、ハードコアバンド『SWITCH STYLE』のドラマーとして活躍。1998年にはメジャーデビューも果たすなど、音楽業界では知られた存在になっていく。

そうした最中、前澤氏はバンド活動と並行して、ひょんなことからある事業を始めることになる。これが後の「経営者・前澤」へとつながっていく。

「海外のCDやレコードのカタログ通販です。もとは高校卒業後に、当時付き合っていた彼女についていくように半年間ほど渡米した際、現地で買い付けたCDなどを日本の知人らに送ったところ、すごく喜ばれたことがきっかけ。

帰国後も個人輸入したCDをバンド仲間などに販売していたら人気が出たため、自宅の6畳一間を『オフィス』にしてカタログ通販を始めた。

するとこれが大当たり。注文の電話が鳴りやまなくなって年商1億円くらいの事業になった時、有限会社スタート・トゥデイとして会社化した」(前澤氏をよく知る関係者)

1998年5月、これが現在にいたる会社誕生の瞬間だった。

「さらに、前澤氏はバンド活動と経営者の二足の草鞋を履く中、急速に経営のほうに興味をもつようになっていった。

バンドマンとしては、アルバムを作り、ツアーに出て、戻ってきたらまたアルバムを作って……というルーティンが多くなる一方、会社経営は刻一刻とビジネス環境が変化する中、ひとつとして同じ仕事はない。

自分がやった分だけ成果が広がっていくところに、無限の可能性を感じるようになったそうです。

結局、'01年にバンド活動は休止して、経営者一本で生きていくことを決断。同じ頃、前澤氏は秋葉原で専門書を買って、独学でシステムを勉強。自分でサイトを設計し、カタログ通販からネット通販に移行していった」(前出・関係者)

そのネット通販で、もともと大好きだったアパレルも扱うようになったのが『ZOZOTOWN』の原型。まだアパレルネット通販がなかった時代、前澤氏は一店ずつブランドに飛び込み営業をし、参加店を少しずつ増やしていった。

「儲けたいんじゃないんです。本当に自分が好きなブランドを一緒に盛り上げていきたい」――前澤氏のそんな情熱を前に、出店数はいつしか倍々ゲームで増加し、勢いそのまま会社も急カーブを描いて成長していった。

「前澤さんは上場する前くらいから、『週に3~4日しか働いていない』と言って、残りはゴルフをやっていた。当時から前澤さんには、やる時に一気に集中してやりきればいいという潔さがある。会社を6時間労働制にしたのも、そんな潔さから来ていると思います。

そう言えば、最近一緒にヨーロッパを旅していた時、彼にあのハリウッド俳優のレオナルド・ディカプリオからメールが届いた。アート関係で知り合ったようで、この時は実際、モナコの会場に浮かぶクルーザー上でディカプリオと合流した。

彼はこんな風に、いつもワクワク驚かせてくれる。いまはプライベートブランドを出そうとしていて、これも前澤さんのこだわりがかなり詰まっているらしい。どんなものが出てくるのか楽しみです」(前出・杉本氏)

これからも、前澤氏は周囲をワクワクさせるサプライズをその「履歴書」に書き込んでいきそうだ。

「週刊現代」2017年9月2日号より
参照元:一代で1兆円企業を築いたZOZOTOWN社長「異形の履歴書」
「競争はいらない」経営哲学 2017/9/6
週刊現代講談社
毎週月曜日発売プロフィール

ZOZO社員たちが次々に明かす「わが社長、前澤友作伝説」
破天荒、でも愛しい…
マネー現代編集部 2018/7/4

「明日からパソコンをなくそう!」
「数年前、社長主催の交流会で管理職スタッフが一緒に、三浦海岸へ海老を餌にサバを釣る船釣りに行ったときのことです。

その際、船長から『15メートル下にサバの魚群があるから、そこまで針を落として』と指示され、スタッフはみな指示通りにし たのですが、ふと横を見ると、社長はなぜか一人黙々と30メートル下に針をたらしていました。

しばらくして、社長1人だけ鯛を釣り上げました。

仕事の仕方にも共通するところがあります。人が『こうだ』ということや常識にとらわれず、あえて誰も手をつけていない場所 を攻めて成果をあげるというスタイルなんです」

ファッション通販サイト『ZOZOTOWN』を運営するスタートゥデイのある社員は、同社の前澤友作社長のそんな「一面」を語る。

前澤氏といえば、いまや日本を代表するトップ経営者の一人。同社を2007年に上場させてからたった10年で時価総額1兆円を突 破させた凄腕として知られる一方、これまでの経営者にはない「変人ぶり」に注目が集まるニュータイプの経営者だ。

実際、今年5月にスタートトゥデイが社名を「ZOZO」に変更する方針を発表した際も、前澤社長は直後に次のようにツイッター投 稿して周囲を驚かせた。

「実は、スタートトゥデイという社名をつけたのは僕ではなく、当時の元〇〇」

前出とは別のZOZO社員は、前澤氏の次のような破天荒ぶりを紹介する。

「2012年に一日6時間労働制の『ろくじろう』という制度を導入した際、社内でより効率的に仕事をどう行うか? という話にな りました。

そのとき、幹部陣が現場の業務をもとにディスカッションしていたところ、社長が間髪入れずに『明日からパソコンをなくそう !』と言ったときはみな驚きました。

『機械に頼らずもっと直接的で真剣なコミュニケーションで仕事をしよう』という意図だったと思いますが、『急に会社からパ ソコンが無くなっては仕事にならない……』と全力で止めました」

指示はLINE

前澤氏はその働き方も変わっている。

たとえば、千葉・幕張のスタートトゥデイ本社では「社長室」にはほとんどいない。会社にいる間は、基本的にオフィスに入っ てすぐのオープンな会議室で一日を過ごす。

前澤氏はメールも使わず、連絡や指示はLINE。堅苦しい決まり事に縛られて仕事をするのではなくて、「みんなで全力で楽しん で仕事に臨もう!」というのが前澤流なのだ。社員の一人は言う。

「前澤はとにかくチームプレイを大切にする人で、『自分だけがよければいい』というのを一番嫌います。うちは基本給・ボー ナスが全スタッフ一律なんですが、これも『競争』より『協調』を大切にする会社にしたいという前澤の考え方が根幹にある。

前澤は理想的なチームについて『キャンプ』にたとえて、こう言っていました。『友達とキャンプに行ったときには、みんなノ ルマを競うのではなく、自分の得意なことを率先して、みんなが楽しめるようにするでしょ。キャンプ場近くの川で魚が釣れれ ば、みんなで均等に分け合う。会社もそうあって欲しい』と」

サプライズを「企画」する

そんな前澤氏は今春、初めての中期経営計画を発表。「10年以内に時価総額5兆円」との計画をぶち上げて、また周囲を仰天させ て見せた。

時価総額5兆円といえば、ユニクロを展開するファーストリテイリングやリクルートHD、任天堂、三菱商事などに匹敵。スタート トゥデイの時価総額は現在約1兆円だから、「5倍増」させる必要がある。

一見すると実現可能性の低い壮大な計画に映るが、前澤氏が常人では思いつかないようなアイデアで不可能を可能にしてきたの もまた事実である。

実際、ある社員には忘れられない思い出があると言う。

「私が驚いたのは、15年に前澤の発案で、ZOZOTOWN10周年を記念してサプライズで商品を0円で販売するという企画を実施したこ とです。

ある日突然、洋服の価格が0円になる。そうすると最初は『エラーが起きている』という噂が飛び交ったものの、そのうちSNSで 『いまのうちに買っちゃえ』などと拡散されるようになった。さらにはヤフーニュースのトップに掲載されて、瞬く間にZOZOの 話題で持ちきりになったんです。

もちろん商品を0円で販売することによる商品コストはかかりました。でも、それ以上のプロモーション効果になったから、フタ を開ければ大成功だった。ZOZOTOWNの企画や施策については前澤みずからがこうしてアイデアを出すことが多いんですが、本当 にいつも驚かされる」

「売れなかったら、俺が全部買ってやる」

仮にそうした斬新なアイデアを思い付いたとしても、並みの経営者であれば躊躇してしまうことも多いだろう。前澤氏の場合、 それを「決断」できるところに強さがあるともいえる。

もちろん、そのすべてがうまくいくわけではない。

「そういうとき、前澤の決断はとにかく早い。新しい挑戦がうまくいかなかったとき、社員が『せっかく時間と費用をかけたの に』、『大々的にやるって言ってしまったし……』などと悩んでいるのを横目にしながら、前澤は潔く『よし! 辞めよう』と 言い切る。やるときも、やめるときも決断するのが早いのがうちの特徴かもしれません」(同社社員)

しかも、失敗したときに「責任」を部下に押し付けるような野暮なこともしない。

「初めて、リアルイベントとして一般顧客向け合同ファッション展示会『ZOZOCOLLE(ゾゾコレ)』を開催したときのことです。 初めての挑戦だっただけに、スタッフたちの間には、うまくいくかどうか微妙な空気が流れていました。

そんなとき、お客様が本当に集まるのか不安に思う運営スタッフに向けて、前澤が『お客様が来なくて商品が買われなかったら 、俺が全部買ってやる』と言ってくれたんです。

正直、これには救われました。運営スタッフの士気も上がって、無事イベントも成功した」(ゾゾコレ担当スタッフの一人)

最近では女優の剛力彩芽との熱愛が報道されるなど、前澤氏は私生活も「規格外」。世界的なアートコレクターでもあり、あの ハリウッド俳優のレオナルド・ディカプリオとアート仲間であることはよく知られている。

ただ、「成り金趣味」でアートを買い漁っているわけではない。

「前澤が米国人画家ジャン=ミシェル・バスキアの絵画を62億円で落札したときのこと。社内にもアートが好きなスタッフが多 く、純粋に『すごい』『見てみたい』といった声がたくさんありました。

すると、年末の全スタッフが参加する社員総会『STARTTODAY CAMP』で、前澤が落札したバスキア作品を会場に運びこみ、スタッ フのためだけの特別展示を行ってくれたんです。もちろんスタッフたちはとても喜びましたが、なによりそうして喜ぶスタッフ の姿を見つめる前澤の嬉しそうな表情が印象的でした」

ファッション革命で、世界中をカッコよく、世界中に笑顔を――。

前澤氏はそんな野望を胸に、これからも周囲を驚かせ続けてくれそうだ。
参照元:ZOZO社員たちが次々に明かす「わが社長、前澤友作伝説」
破天荒、でも愛しい…
マネー現代編集部 2018/7/4










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ケイト・スペードの人生 -デザイナーとしての栄光と苦悩-



今年の6月頃、アメリカのファッションデザイナーのケイト・スペードが自殺したというニュースが報じられていた。


その業界について知っている方にとってはニュースであったようである。


私はそうした業界についてそれ程、詳しくない為、ニュースで報じられていたのを見て、初めてケイト・スペードについて知った。


ファッション業界のことはよく分からないが、何故、この一見、幸せそうに見える女性が自殺をしてしまったのか、それを調べてみたいと思った。


出生時間が分からない為、12:00で作成したが、私はケイト・スペードの写真を一目見て、直ぐにラグナは双子座のプナルヴァスではないかと思った。






風の星座を感じさせるスマートな美人ではあるが、天秤座ラグナのようにファッションモデルのようなギラギラしたタイプではなく、むしろ、ジャーナリズムやビジネスの世界で活躍しそうな印象である。


だから水星(ジャーナリズム、ビジネス)が支配星となる双子座ラグナではないかということなのである。


プナルヴァスは野心がなく温和な印象であり、他の双子座のナクシャトラであるアールドラーやムリガシラーとはまた全く印象は異なっているが、写真の印象からして、プナルヴァスではないかと思われた。


実際、ケイト・スペードはアリゾナ州立大学でジャーナリズムを学んだ後、卒業後にファッション雑誌『マドモワゼル』誌で働くようになり、それから1993年に夫と共に自身のブランド「ケイト・スペード ニューヨーク」を立ち上げている。


つまり、ファッション雑誌などのメディアの世界から業界に入ったのは創作のハウスである5室で金星が自室に在住し、この星座が風の星座(メディア、情報)である天秤座だからである。


5室の金星は創作活動をするのであるが、土の星座であれば実際の裁縫の技術を学んで服飾やアクセサリーのデザインなど、実際のマテリアル(素材)を使って創作するのであるが、風の星座の場合、ファッションに関するコンセプト、アイデアを創造するのである。


ファッション雑誌からキャリアをスタートさせたケイト・スペードは実際に自分で裁縫を行なったり、布地を触って物を作るというよりも、色彩や形などのアイデアを二次元空間で作成し、それを実際に形にしてもらうのは、誰か他の技術のある人に頼んだのではないかとも思われる。



そのようなファッションに関するコンセプトを売り物にするデザイナーではないかと思われる。



5室天秤座に定座の強い金星が在住しているのを見て、まず双子座ラグナで正しいという感触を得た。



経歴によれば、ケイト・スペードは1993年に自身の名前を付けたブランド「ケイト・スペード ニューヨーク」を立ち上げ、翌年の1994年に結婚している。


ブランドを起ち上げたのは夫の勧めによるもので、夫と共にビジネスを成長させたという。


双子座ラグナの場合、木星が7室と10室の支配星となるため、ハウス支配の構造上、パートナーと共に仕事をするという象意が生来的に備わっているのである。






ブランドを起ち上げた1993年10月頃のトランジットを見ると、創作の5室に木星がトランジットし、土星が山羊座からアスペクトして、5室にダブルトランジットが成立している。






またその直後から土星が水瓶座に移動して、11室にダブルトランジットが生じているが、ブランドの確立するのは称号、肩書きの象意であり、11室の象意である。


結婚した1994年は7室支配の木星に木星と土星がダブルトランジットしていることが確認出来るため、結婚のタイミングである。


ダシャーは金星/火星期から金星/ラーフ期に移行するタイミングであり、2つのアンタルダシャーをまたがっている。


通常、金星/ラーフ期は無条件で結婚をもたらすタイミングである。



2006年に夫妻はブランドをニーマン・マーカスに売却しているが、この時がちょうどマハダシャー金星期の終わり頃であった。




つまり、ケイト・スペードの最も強力な創作力を表わす5室天秤座の金星期の終わり頃に自分のまさに作品と言うことができる自分のブランドを売りに出してしまったのである。


そして、マハダシャー太陽期に移行するが、太陽は3室支配で、1、4室支配の水星と共に7室に在住している。


この太陽期にケイト・スペードは、ブランドから離れて、家庭に入って、子育てに専念したようである。


太陽が7室に在住して4室支配の水星と絡んでいるので、パートナーとの関係や家庭生活に専念したことを表わしている。






因みにケイト・スペードと彼女の両親は、1999年にブランドの株式の56%をニーマン・マーカス社に3600万ドル(約39億円)で売却していた。さらに、2006年には残りの株式を5900万ドル(約65億)で売却している。


2006年にケイト・スペードの全株式を取得したニーマン・マーカス社は、その1週間後にリズ・クレイボーン社に1億2400万ドル(約136億円)で売却している。


その後、2014年にリズ・クレイボーン社はブランドを「Kate Spade & Company」に刷新し、2017年、高級革製品のコーチ(現タペストリー)に24億ドル(約2600億円)で買収されたようである。


ケイト・スペードと彼女の両親が株式を手放した後、ブランドはどんどん成長して、最終的に約2600億の値段になったことを考えると、随分、安く手放してしまったことが分かる。


実際、彼女が生み出したブランドが、このように自分の手を離れて人気ブランドに成長していくのを見て、彼女はどう思っただろうか?



双子座ラグナにとって5室支配の金星は芸術的な創造の才能を表わすが、モクシャハウスの12室を支配しているので、しばしばそれはお金にならないのである。



5、12室支配の金星は創作の喜び、創作そのものが目的となるようなハウス支配であり、その為に出費もするが、お金を稼ぐことは考えていないような配置である。


だからこそ純粋に良いものを生み出せたと思うのだが、このようにブランドを創造したまさに産みの親が、実際のその利益の恩恵を与かれないことはよく起こることである。


資本家に才能を青田買いされるというのはこのことである。



ケイト・スペードは2016年に夫と共に娘の名を冠した新ブランド「FRANCES VALENTINE(フランシス ヴァレンタイン)」を立ち上げているが、この時には既に彼女には死の影が忍び寄っていたように思われる。


ダシャーでは、ちょうど月/ラーフ期である。


2室のラーフは創業してお金を儲けたいと思う時期であり、それで、おそらく彼女はもう一度、ブランドを起ち上げたのだろうと思われる。


ラーフはマハダシャーロードの月の星座に在住しており、主にマハダシャーロードの月の影響下に入っている。


月は2室支配のマラカであり、6室で減衰して、6、11室支配の火星からアスペクトされて激しく傷ついている。



以下の記事によれば、ちょうど、ここ3、4年メンタルヘルスに不調を抱えており、アルコールに溺れがちな生活を送っていたという。


つまり、ちょうど、マハダシャー月期に移行したタイミングである。


ケイト・スペードが自殺…ブランドイメージを気にしてメンタル治療に至らず
Hiromi Kaku 2018/06/06 13:32 CinemaCafe.net

6月5日(現地時間)、デザイナーのケイト・スペードが亡くなった。ニューヨークの自宅で首を吊った状態で家政婦により発見されたという。享年55歳。自殺という形で人生を終えたケイトだが、姉のレタは「予期できないことではなかった」と「InStyle」誌に語っている。

レタによれば、ケイトはここ3、4年メンタルヘルスに不調を抱えており、アルコールに溺れがちな生活を送っていたそうだ。「家族みんなでなんとか助けようとしたけれど、彼女はブランドのイメージ『ハッピー・ゴー・ラッキー』を崩したくなくて拒否し続けたの」。

それでもケイトのことを心配したレタは、以前キャサリン・ゼタ=ジョーンズが双極性障害の治療のために入所した施設とコンタクトを取り、ケイトも入所する意思を見せたのだが、土壇場になってやはり「イメージ」を気にして取りやめに。その後もこういったやりとりが何度も続き、ついにレタは諦めた。「人を救いたくても、救えないことがあると思い知ったわ」。

レタは、2014年に俳優のロビン・ウィリアムズが自死を選んだこともケイトに大きな影響を及ぼしたと話す。ケイトは訃報のニュース映像を何度も何度も見返していたとのことで、「あの頃から、もう自殺を考えていたのだと思うわ」とふり返った。

ケイトはつい最近、夫のアンディ・スペードとの破局も経験した。アンディとは「ケイト・スペード」を立ち上げ、同ブランドを手放した後も2016年から新ブランド「Frances Valentine」を手掛けるという20年以上の時を共有してきた仲だ。2人には娘が1人おり、ケイトから娘に宛てた遺書が見つかったと言われている。


このことは、双子座ラグナにとって、2室支配のマラカの月の星位が弱く激しく傷ついている場合、月のマハダシャー、アンタルダシャーが来たタイミングで、心の病(メンタル不調)を併発する可能性が高いということである。


この月には木星がアスペクトしていない為、木星の保護も働いていない状況であった。



実際、ケイト・スペードのブランド創作の仕事に関しては、7室支配の木星が5室の金星にアスペクトしているため、彼女の夫がよくサポートしたのだと思われる。

然し、木星は彼女の月に対しては、全くアスペクトしていない為、彼女の私生活上の心のケア、また彼女の両親、家族へのサポートまではしなかったということである。



実際、彼女が自殺する前の10か月前から夫とは別居していたと記されている。



つまり、夫のサポートも全く受けられない状況で、自殺を思い留めるような要素が全くなかったことを意味している。






彼女が自殺した2018/6/6は、ちょうど月/土星期であったが、月は2室を支配するマラカで、6室で蠍座のアヌラーダ(土星)に在住している。



アンタルダシャーの土星は8、9室支配で8室山羊座に在住して、ラーフ/ケートゥ軸と絡み、シュラヴァナ(月)に在住している。



従って、月は土星のナクシャトラに在住し、土星は月のナクシャトラに在住しているため、ナクシャトラレベルの星座交換が生じている。



これは、アンタル土星期にマハダシャーロードのマラカとしての月の影響を強く受けることを意味している。



従って、月/土星期に自殺に至ったと考えられる。



つまり、2室支配のマラカの月と8室支配の土星が強く絡んでいる状況である。




ナヴァムシャでは、月は蠍座で減衰し、土星と火星からアスペクトされて傷ついている。





ナヴァムシャ、サプタムシャ、ダシャムシャのラグナ



因みに今回、出生図のラグナがプナルヴァスである場合、ナヴァムシャのラグナが取り得る範囲は、魚座から双子座までである。



金星/ラーフ期に結婚していることから、ナヴァムシャのラグナは金星が7室の支配星となる牡羊座ラグナと、金星がラグナ(7室から見た7室)の在住星になる双子座ラグナのどちらかではないかと思われる。



2005年の金星/水星期に娘が誕生しているが、ナヴァムシャのラグナを双子座にすると、サプタムシャ(D7)で、射手座ラグナで水星が7、10室支配で6室に在住し、5室や9室、ラグナへの絡みが明確でないため、このタイミングでの出産が確かではない。






牡羊座ラグナに設定すると、サプタムシャ(D7)のラグナが天秤座となり、金星はラグナロードで、水星は9室支配となるため、このタイミングでの出産が説明できる。







従って、ナヴァムシャのラグナは牡羊座ではないかと思われる。




ナヴァムシャのラグナが牡羊座というのは、非常に納得する所で、ケイト・スペードは新しい世界的ブランドの開拓者(パイオニア)であり、こうした先駆者の資質は牡羊座の特質である。


また木星が9室支配で11室に在住する配置は成功を掴む人の配置であり、10室支配の土星が2室に在住する配置は創業社長、雑誌編集の世界で、キャリアをスタートさせたのは、金星が3室に在住し、5室支配の太陽とコンジャンクトしていたからである。


そして、既に述べたが、金星/ラーフ期に結婚したのは、マハダシャーロードの金星が7室支配で、アンタルダシャーのラーフが5室に在住し、ディスポジターの太陽が7室支配の金星とコンジャンクトしている為である。


太陽期に子育てをして家庭に入ったのは、太陽が5室支配で3室に在住しているからである。


3室はプライベートな環境での学習や趣味などを表わしている。


そして、ナヴァムシャが牡羊座ラグナの場合、月は4室支配で8室で減衰し、3、6室支配の水星とコンジャンクトした上で、土星、火星からアスペクトされて傷ついているため、出生図の傷つきにもまして、更にナヴァムシャの月は激しく傷ついている。


従って、月期に深刻なメンタル不調に陥ったのである。


アルコール依存症に陥ったのは、2室が口から入るものを表わしており、蠍座は水の星座(飲酒)で蠍座がナチュラルゾーディアックで8室の象意(依存症、中毒)を持ち、更に月が8室支配の土星のナクシャトラに在住しているからである。




ナヴァムシャのラグナが牡羊座の場合、ダシャムシャのラグナは射手座になるが、彼女がブランドを立ち上げたマハダシャー金星期は、金星は6、11室支配で7室に在住しており、1、4室支配の木星とコンジャンクトし、8室支配の月と相互アスペクトしている。






7室のケンドラの配置は良いが、彼女の金星は6、11室支配で奮闘(struggle)を表わしている。


従って、以下の証言にもあるように資金繰りに困ったり、会社経営の過程で、色々苦労したようである。


夫のアンディー氏が以下のように証言している。



(略)「本当にきついよ。全てを自分たちでやるのは」夫のアンディーさんは2003年、CNN Moneyでブランドの立ち上げ当初を振り返った。「全ての借金を清算して、ビジネスをやめることも考えた。でも、信じなくちゃね。まばたきもできなかった。ぼくがまばたきしたら、彼女が落ちてしまう。彼女の希望をあきらめるわけにはいかなかった。ぼくたちはもう1人じゃできないところまで来ていたんだ」(略)

(ファッションデザイナーのケイト・スペードさんが死去、そのキャリアとブランドの歴史を振り返る BUSINESS INSIDER JAPAN 2018/6/6 Mary Hanbury より引用抜粋)


それで早い段階で、会社の株式を手放してしまったのである。



彼女は太陽期に家庭に入ってしまい、仕事から遠ざかるがそれは太陽が9室支配(仕事の損失:10室から12室)だからである。


そして、2016年のマハダシャー月期に再び、ブランドを起ち上げるが、それは月がラグナに在住しているからではないかと思われる。


但し、月は8室の支配星であるため、その立ち上げには問題があるのである。


結局、彼女のキャリアは、彼女の自殺によって、マハダシャー月期に中断してしまったのである。




このように見てくると、彼女の出生図のラグナは双子座プナルヴァス第1パダ、ナヴァムシャは牡羊座ラグナ、サプタムシャは天秤座ラグナ、ダシャムシャのラグナは射手座ではないかと思われる。


これらのラグナで、彼女のこれまでの歩みを説明することが出来る。



このように見てくると、ケイト・スペードのマハダシャーの月期というのは、かなり厳しい時期であり、出生図、ナヴァムシャで減衰し、激しく傷ついているが、救いとなる木星や吉星のアスペクトがない状態である。


ケイト・スペードの姉のレタが以下のように証言している。



6月5日(現地時間)、デザイナーのケイト・スペードが亡くなった。ニューヨークの自宅で首を吊った状態で家政婦により発見されたという。享年55歳。自殺という形で人生を終えたケイトだが、姉のレタは「予期できないことではなかった」と「InStyle」誌に語っている。

レタによれば、ケイトはここ3、4年メンタルヘルスに不調を抱えており、アルコールに溺れがちな生活を送っていたそうだ。「家族みんなでなんとか助けようとしたけれど、彼女はブランドのイメージ『ハッピー・ゴー・ラッキー』を崩したくなくて拒否し続けたの」。

それでもケイトのことを心配したレタは、以前キャサリン・ゼタ=ジョーンズが双極性障害の治療のために入所した施設とコンタクトを取り、ケイトも入所する意思を見せたのだが、土壇場になってやはり「イメージ」を気にして取りやめに。その後もこういったやりとりが何度も続き、ついにレタは諦めた。「人を救いたくても、救えないことがあると思い知ったわ」。

(ケイト・スペードが自殺…ブランドイメージを気にしてメンタル治療に至らずHiromi Kaku 2018/06/06 13:32 CinemaCafe.netより引用抜粋)


姉のレタは何とか救おうとして、ケイト・スペードに働きかけたが、結局、ケイト・スペードは世間体を気にして、治療の為の入所を取りやめたという。


つまり、姉の働きかけは、11室支配の火星の月へのアスペクトと考えられるが、この火星のアスペクトは役に立たなかったということである。


妹のケイト・スペードに世間へのイメージなどといった非本質的なことを捨てるぐらいの無執着な気持ちを喚起出来なかったのである。


やはり、こういった場合、問題解決をもたらす木星のアスペクトが重要である。


木星のアスペクトがあれば、世間体を捨て、見栄や欲望を捨てて、無執着な気持ちで、素直に入所する気持ちにさせたはずである。







(参考資料)



米デザイナー、ケイト・スペードの死と「ブランドの歴史」
ライフスタイル 2018/06/06 17:30 Forbes

米国の著名ファッションデザイナー、ケイト・スペードが6月5日、ニューヨークの自宅マンションで死亡しているのが見つかった。ニューヨーク警察はフォーブス の取材に「自殺だった」と述べた。55歳だった。

彼女の名を冠したブランド「ケイト・スペード」は2017年、高級革製品のコーチ(現タペストリー)に24億ドル(約2600億円)で買収されていた。しかし、この買 収で彼女は利益を得ていない。

スペードと彼女の両親は、1999年にブランドの株式の56%をニーマン・マーカスに3600万ドルで売却していた。さらに、2006年には残りの株式を5900万ドルで売却 していた。

ケイト・スペードの設立は1993年。雑誌「Mademoiselle」のアクセサリー・エディターだったスペードは、後に夫となる大学のクラスメートのアンディとともにブ ランドを立ち上げた。設立資金はアンディの預金、3万5000ドルだった。

スペードは1998年のフォーブスの取材に次のように述べていた。「母親は当時の私の決断について『うぬぼれ屋が調子にのって、健康保険つきの仕事を放り出すな んてどういうつもり?』と言った」

最初のハンドバックをトレードショーに送り出す直前、彼女は自身の名前のロゴをバッグの外側につけることにした。雑誌「Vogue」にバッグが掲載されると、ケ イト・スペードの名は一躍有名になった。1993年には10万ドル以下だった売上は、1995年には150万ドルに達した。その後、1998年には2700万ドルの年間売上を生 むまでに成長した。

2006年にケイト・スペードの全株式を取得したニーマン・マーカスは、その1週間後に「リズ・クレイボーン」にブランドを売却。金額は負債も含めて1億2400万ド ル(約136億円)だったと伝えられている。その後、2014年にリズ・クレイボーンはブランドを「Kate Spade & Company」に刷新した。

スペードは2016年、夫とともに、娘の名を冠した新ブランド「FRANCES VALENTINE(フランシス ヴァレンタイン)」を立ち上げていた。
参照元:米デザイナー、ケイト・スペードの死と「ブランドの歴史」
ライフスタイル 2018/06/06 17:30 Forbes











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カルロス・ゴーンのラグナについて-蠍座ラグナ特定に至るステップ-



前回の記事で、カルロス・ゴーンのラグナを蠍座のジェーシュタに設定したが、そこに至るまでにはかなりの時間を要した。


カルロス・ゴーンの逮捕劇が伝えられてから、何とかカルロス・ゴーンのラグナを特定したいと思っていたが、実際、12:00で作成したチャートからは、ラグナはさっぱりと見当がつかなかった。


その為、暫く放置していた。


やはり、00:00:01のチャートと、23:59:59のチャートを作成して比較するというステップは必ず必要になってくる。


それをしなかったが為になかなか突破口が開けなかったのである。


時間的に余裕が出来たタイミングで、その辺りを丁寧に検証しつつもう一度、試してみた所、00:00:01のチャートと23:59:59のチャートでは、月の位置が牡羊座から牡牛座に移動してしまう。


その辺りがポイントである。


カルロス・ゴーンが逮捕された時のトランジットを調べてみて、蠍座に木星、太陽、水星などが惑星集中していた為、月が牡羊座ラグナの場合は、ラグナロードの火星が8室に在住するので、今回の逮捕監禁につながったのだと思われた。


ラグナロードが8室に在住していること自体に支配者から身体を拘束されるといった象意があるからである。


月が牡牛座ラグナの場合、そのような象意が全く出てこない為、それで月は牡羊座ラグナに違いないと思った所から突破口が開けた。


因みに牡羊座ラグナの場合、ラグナロードの火星が8室の自室に在住することになるが、この配置は、契約相手へのたかり癖を表わしている。


カルロス・ゴーンの場合だと日産という会社をまるで自分の財布のように思って、常に金をたかるのである。


実際、この配置がある女性の場合、夫のお金をあたかも自分のお金のように自由に使える所が出てくるのである。


例えば、夫のクレジットカードを使って自由に買い物が出来るといった形として現れる。


これはカルロス・ゴーンについても同じで、あたかも契約した日産の会社の金をあたかも自分の金のように思って、自分の私的な投資の損失を日産自動車に付け替えたりすることがそれに該当している。


彼は行く度もの成功体験から、そのようなことは自分の権利であるかのように思っていたようである。


彼の場合、このたかり癖は、このチャンドララグナから見たラグナロードの火星が8室で自室に在住している配置に現れているのである。



チャンドララグナで見て、蠍座に在住しているラグナロードの火星の両側を凶星が挟んでいることに気付いたのが次のステップである。


これはバンダナヨーガであり、ラグナの両側の対となるハウスに同数の凶星が在住している場合、逮捕監禁、身体の拘束を表わす配置であるということは以前から知っていた。


但し、それはラグナの両側を挟んでいるという場合である。


然し、ラグナロードの両側を凶星が挟んでいる場合も同じような象意が生じるのではないかと思われた。



実際、このチャンドララグナから見て、ラグナロードの火星が8室で自室に在住して、両側を凶星に挟まれている様は、カルロス・ゴーンの境遇そのものである。



まさに彼は日産へのたかり癖が高じた結果、お縄頂戴となったからである。




そして、月が牡羊座に在住しているとなると、00:00:01から月が牡牛座に移動するまでの時間が、ラグナの取り得る範囲ということが分かる。



そうすると、蠍座から双子座までがラグナの取り得る範囲である。



そこまで分かった上で、リタ前夫人との結婚した時のトランジットを調べてみた所、ラーフが7室をトランジットし、ケートゥがラグナをトランジットし、木星が2室で土星が12室をトランジットしていた。



ラーフとケートゥが1-7室の軸に在住していると考えるとこのタイミングでの結婚がしっくりくると、ふと思ったのである。



そして、蠍座ラグナの場合、2室にダブルトランジットが生じることになる。



2室は結婚生活のハウスであり、2室へのダブルトランジットのタイミングもしばしば結婚するタイミングである。



その時のダシャーを調べると、2室に在住するラーフのマハダシャーに移行する直前であった。



ラーフが2室に在住する場合、つまり、2-8室の軸にラーフ/ケートゥが在住している場合、パートナーの結婚生活に非常に分かりやすい問題が生じてくるのである。



従って、次のステップとして、何かカルロス・ゴーンとリタ前夫人の結婚時のエピソードで、それに該当するものがないかどうか探した所、予想通り、2-8室の軸の傷つきであると考えられるエピソードが出てきたのである。



その結婚時のエピソードについては以下のGROOVEというの記事に詳しく記されている。



カルロス・ゴーン前妻への壮絶DVと離婚せず再婚した重婚疑惑 前妻親子が驚愕した家族関係 (2018年11月30日 GROOVE)




この辺りで、私はカルロス・ゴーンが蠍座ラグナであるということを自分の頭の中のロジックの中で、かなり確信し始めた。






また蠍座ラグナの場合、2室にラーフ、12室に土星が在住して、まさにバンダナヨーガがラグナとラグナロードに対して形成されているのである。



チャンドララグナにおけるラグナロードの火星に対して、バンダナヨーガが形成されているよりもむしろこちらの方が確実に逮捕監禁の状況をもたらすはずである。



後はひたすら蠍座ラグナで正しいことを更に追加で明らかにする出来事を探す作業の繰り返しである。



ここまで来ると、過去の出来事とダシャーを調べると、どんな出来事でもダシャーで説明できることが分かってくるため、後は夢中になって、ダシャーと事象の一致を調べて行くのみである。



そして、最終的にカルロス・ゴーンのラグナについて、自分なりに納得のできる結論を出すことが出来た。



因みにネットの情報によれば、バンダナ・ヨガは、根拠のない理由で、または反対者によって、あるいは関係当局によって、拘束、逮捕、捕獲、拘禁、監禁、投獄、束縛、監禁などの下に置かれることを基本的に示すということである。


つまり、根拠のない理由で、あるいは、政治的な理由によって、監禁されたり投獄されたり自由を制限されることを表すというのである。



今回の逮捕劇も日本政府と日産が仕組んだ内部クーデターであり、陰謀であると言っている人もいるようである。(文末に参考資料として掲載)



但し、このコラムを書いた細野 祐二氏のプロフィールを見ると、有価証券報告書虚偽記載事件で逮捕・起訴されている前歴があり、この方の意見だけを信用するのは偏った見方になりそうである。


1953年生まれ。早稲田大学政経学部卒業。82年3月、公認会計士登録。78年からKPMG日本およびロンドンで会計監査とコンサルタント業務に従事。2004年3月、キャッツ有価証券報告書虚偽記載事件で逮捕・起訴。一貫して容疑を否認し、無罪を主張したが、2010年、最高裁で上告棄却。懲役2年、執行猶予4年の刑が確定。公認会計士登録抹消。著書に『公認会計士vs特捜検察』、『法廷会計学vs粉飾決算』、『司法に経済犯罪は裁けるか』


上記は、確かにカルロス・ゴーンは、日産から巨額の便宜を受けていたが、それは違法なものであるとは立証できないとする意見である。



つまり、こうした意見が正しければ、世知辛く世慣れしているカルロス・ゴーンは、強欲ではあるが、合法となるギリギリのラインで、便宜を受ける方法を用いたということになる。



その場合、逮捕監禁は、根拠のない、政治的な理由によるものと言えるのである。




従って、カルロス・ゴーンの裁判が今後、どのように展開していくのか不明であるが、マハダシャー土星期に移行すると、分割図での配置によっては、土星期に移行後も海外の住居を転々とし、前よりも目立たない形で活動していくことになりそうである。





バンダナヨーガとは何か?



バンダナヨーガと言えば、田中角栄のチャートでもバンダナヨーガが形成されている。






以前、BVBのビサリア氏がこのラグナに修正していたが、蟹座ラグナであれば、バンダナヨーガが形成されているというのが根拠であった。



田中角栄は、、金券政治そのものを体現した人物であったが、国家の為に尽くして高度経済成長期に日本を豊かにしたことは間違いない。



それが、中国と国交を結ぼうとしたり、アメリカの意向を無視した外交を行なった為にネルソン・ロックフェラーやキッシンジャーによって、ロッキード事件で嵌められたと伝えられている。



つまり、根拠のない、政治的な理由によってアメリカの権力者たちによって失脚させられたのであり、汚職や賄賂は行なっていたかもしれないが、逮捕監禁されたのは別の理由によるものである。



実際、何が善で何が悪かということになると人間が作った法を守るか守らないかといった人間社会の基準がまず一つあるが、形而上的には、その人物が本質的に善を行なったかということが重要である。



カルロス・ゴーンは、欧米のグローバル企業の経営者のように高額の報酬や会社からの様々な便宜を受け取ったが、それに値する、あるいはそれを超えるぐらいの本質的な善と言えるような仕事を行なったのかということである。



田中角栄への評価も様々に分かれるようにカルロス・ゴーンへの評価も様々に分かれるかもしれない。




然し、昨今、世界的な経済格差が拡大している現状の中で、フランス国民はカルロス・ゴーンへの同情を全くしてしていない。



むしろ、日本の検察は正しいことをしたとして、カルロス・ゴーンを見放す発言を行なっている。



燃料税の増税から大規模なデモが起こったマクロン政権も全くカルロス・ゴーンを擁護する発言を出来ない状況である。






バンダナヨーガが、カルマ的に何を意味するか、何故、逮捕監禁されたのか、その解釈は難しそうである。


投資損失付け替え伏せ、日産取締役会に ゴーン容疑者
毎日新聞2018年12月25日 19時26分

私的な投資の損失を日産自動車に付け替えたなどとして前会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)=金融商品取引法違反で起訴=が会社法違反(特別背任)容疑で逮捕された事件で、損失付け替えが分からないよう偽装する取締役会決議が行われたとみられることが関係者への取材で明らかになった。東京地検特捜部は、前会長らが不正の隠蔽(いんぺい)を図る意図があったとみて捜査を進めている模様だ。

ゴーン前会長は、新生銀行と契約した金融派生商品取引で多額の損失が生じたため、2008年10月に約18億5000万円の評価損を含む契約を日産に付け替えるなどしたとして21日に逮捕された。

 関係者によると、付け替えにあたって、新生銀行は前会長に取締役会の承認を得るよう要請。前会長は、自身の名前や損失の付け替えを明示することなく、外国人取締役の役員報酬を外貨に替える権限を秘書室幹部に与える案を諮り、承認されたという。

 元々、前会長の取引は役員報酬を円からドルに替える内容であったため、この承認で事実上、前会長の損失の付け替えが可能になったという。前会長は取締役会の承認を得たとして、新生銀行側に伝達したとされる。

 前会長は「(付け替えに関連する)取締役会の承認を得ている。会社に実害も与えていないので特別背任罪は成立しない」と供述している模様だ。これに対し、特捜部は、前会長が他の取締役らに分からないような形で「承認」を得て、側近だった秘書室幹部と共に付け替えを実行したとみている模様だ。この秘書室幹部は、既に特捜部と司法取引で合意しており、付け替えの経緯などについて特捜部に資料提出するなどしているとみられる。【巽賢司、遠山和宏、金寿英】


上記の記事を見ると、新生銀行と契約した金融派生商品取引で生じた私的な投資の損失を日産自動車に付け替える際に取締役会の承認を得るように新生銀行に要請されたため、自身の名前や損失の付け替えを明示することなく、外国人取締役の役員報酬を外貨に替える権限を秘書室幹部に与える案を諮り、承認されたというのだが、この手続きは合法であっても明らかに本質的に狡賢い不正な意図があったことは明らかに思える。


この損失の付け替えが、カルロス・ゴーンが行った善と比較して全く取るに足りないような些細なものであるということになれば、田中角栄と同じように根拠のない、政治的な理由によって権力者たち(日産と検察の連携)によって失脚させられたということが出来るかもしれない。


但し、その判断、裁量は微妙な所である。


カルロス・ゴーンの損失の付け替えや、田中角栄の賄賂の受領などは人間社会の基準(法秩序)から逸脱しているのは明らかであるが、彼らが行なった善に比べると明らかに軽微な罪であるという意見が存在する。


本人に罪がないということは必ずしも言えないが、彼らの逮捕監禁というのは、彼らが犯した罪とは全く別の理由によるものである。


ただ私のような一般庶民の感覚からすれば、カルロス・ゴーンは合法的ではあったとしても経営者としての立場を利用して巨額の富を蓄えて奢り高ぶった為、内部告発で足を引っ張られて失脚したとしても仕方がないのではないかと思う。



バンダナヨーガの発現時期


カルロス・ゴーンが蠍座ラグナで正しければ、今回の2018年11月19日の逮捕監禁は、木星/ラーフ期に起こったのであり、ラーフは、バンダナヨーガを形成する一方の惑星である。

田中角栄が、1976年2月にロッキード事件で、逮捕監禁された時、ダシャーは土星/ラーフ期辺りであり、マハダシャーロードの土星はラグナに在住し、バンダナヨーガによって挟まれる惑星である。(つまり、バンダナヨーガの影響下にある惑星である)

アンタルダシャーロードのラーフは、6室に在住しているが、古典によれば、6室と12室に同数の凶星が在住した場合もバンダナヨーガとなるようである。

マハトマ・ガンジーは、1908年に逮捕され、1913年に投獄されているが、月/ラーフ⇒木星、月/ケートゥ⇒金星辺りである。

アンタルダシャーのラーフとケートゥは、バンダナヨーガを形成する惑星の片方であり、金星も両側に凶星が在住して、バンダナヨーガの影響下にある惑星である。

ジャワハルラル・ネルーは、wikipediaの記載によれば、1936年、1937年、1946年に国民会議の議長に選出され、その間何度も投獄を経験したと記されている。

この間、主にマハダシャー太陽期と月期であり、月はラグナロードでラグナに在住しており、2室目と12室目に土星とラーフが在住している為、バンダナヨーガを形成している。

従って、マハダシャーの月は、バンダナヨーガの影響下にある惑星である。

またジャワハルラル・ネルーは4室に在住する金星と水星の両側、すなわち、2室目と12室目に太陽と火星が在住して、これも4室に対してバンダナヨーガを形成している。

太陽はラグナに対してはバンダナヨーガを形成してはいないが、4室に対してはバンダナヨーガを形成する一方の惑星となっている。


このようにバンダナヨーガの発現する時期は、バンダナヨーガを形成する一方の惑星のマハダシャー、アンタルダシャーの時期、もしくは、バンダナヨーガの影響下にある惑星のマハダシャー、アンタルダシャーの時期に逮捕監禁が発現すると言えるかもしれない。

これについては更に検証が必要である。



(参考資料)



「東京地裁はゴーン氏の保釈を認め直ちに釈放せよ」ある会計人の提言
長期拘留には、なんの意味もない
細野 祐二 2018/12/4

カルロス・ゴーン日産自動車前会長の逮捕劇から半月が経った。推定無罪の原則などどこ吹く風、ゴーン前会長の有罪を前提とした一方的偏向報道の嵐は一向に止む気配がない。しかし、ゴーン前会長にかけられた疑惑はそのことごとくに根拠がない。以下論証する。

先送り報酬の行方

ゴーン前会長の逮捕事由は有価証券報告書虚偽記載罪で、その内容は、2015年3月期までの5事業年度の役員報酬99億9800万円を49億8700万円として計上した有価証券報告書を関東財務局に提出したというものである。

その後の新聞報道によれば、過少計上額50億円はゴーン前会長の役員報酬の先送り額で、ゴーン前会長は、高額報酬の批判を避けるため、先送りした報酬を退職後の顧問料などの名目で受け取ることを計画していたという。

役員に対する将来給付が現時点における役員報酬に該当するかどうかは、企業会計原則における発生主義の原則により判断される。企業会計原則上、将来給付が費用計上されるためには、その将来給付は、

①原因事実の発生、
②支払額の合理的見積もり、
③支払の蓋然性、

という3つの要件の全てを満たしていなければならない。

ここで、ゴーン前会長の先送り報酬をゴーン前会長の日産再建という過去の功績に対する後払い報酬と考えると、ここでの50億円は支払が将来になっただけのことで、支払の原因となる事実は既に現時点において発生している。

先送り報酬を役員報酬として計上するための第1要件は満たされることになる。

ところが、ゴーン前会長は、先送りした報酬を退職後の顧問料などの名目で受け取るつもりだったという。そうすると、先送り報酬支払いの原因となる事実はゴーン前会長が将来日産に提供する顧問業務にあるのだから、原因事実は現時点にはない。この場合第1要件は満たされない。

先送り報酬は取締役会の承認を得ていないものの、金額を明示した文書が残されている。第2要件の「支払額の合理的見積もり」は問題なく満たされている。

第3要件の先送り報酬の支払の蓋然性は高いとは言えない。なぜなら、この手の超高額役員給付は、たとえ現時点において明示的に決定されていても、実際には支払われないことが多いからである。

役員に対する超高額将来給付は、ほぼ例外なく、企業の業績好調期に決定される。ところが、10年後にいざこれを支払う段になると、その企業の業績は低迷していることが多い。企業のビジネスモデルの耐用年数が短くなっているのである。

いま現在儲けの出ているビジネスモデルは、そのままの形では、社会変化の激しい中長期において通用しない。過去の業績絶好調期に決定された超高額役員給付は、将来の業績低迷期には、支払いたくとも支払えない。

脅し上げ

役員に対する超高額将来給付は、その時点の権力者によって決定される。支払人は将来の権力者であり、その時、支払決定時の権力者は退職し既に権力を失っている。この場合、新権力者が旧権力者の決定した超高額給付を支払う行為は、自分の在任中の会社の資金繰りを悪化させるだけのことで、何のメリットもない。

すなわち、超高額将来給付が本当に支払われるためには、旧権力者は、退任後といえども会社に対して支配力を継続していなければならない。

ゴーン前会長は自分の退職後における強い影響力の保持を夢見ていたであろうが、ゴーン前会長は日産自動車の株を3百万株持っていただけのことで、その持株比率は0.074%に過ぎない。どのような画策を行おうが、一旦日産自動車をやめてしまったら、ゴーン前会長がその権力を維持することは不可能に近い。

企業会計原則による客観的評価を行う限り、ゴーン前会長が50億円の先送り報酬を手にする蓋然性は極めて低かったのである。現に、会長職を解任してしまった日産も、この期に及んで、ゴーン前会長の先送り報酬50億円を支払わないではないか。

以上、企業会計原則上の発生主義の原則に従う限り、ゴーン前会長の先送り報酬50億円は有価証券報告書において開示すべき役員報酬には該当しない。すなわち、ゴーン前会長の逮捕事由である有価証券報告書虚偽記載は根拠がない。

東京地検特捜部は、逮捕拘留中のゴーン前会長を特別背任による再逮捕で脅し上げ、自白調書を取ろうとしている。そこで地検特捜部がマスコミに垂れ流しているのが、

・ベイルートとリオデジャネイロの21億円に上る高級住宅
・リオデジャネイロの600万円のヨットクラブ会員権
・40億円分のSAR(株価連動型インセンティブ受領権)
・おねいちゃんの数千万円の報酬
・17億円のデリバティブ損失の日産への付替え
など、ゴーン前会長の会社私物化を訴える日産自動車側内部資料の数々である。

特別背任罪(会社法第960条)の立件のためには、ゴーン前会長が、「自己若しくは第三者の利益を図り又は株式会社に損害を加える目的で、その任務に背く行為をし、当該株式会社に財産上の損害を加え」たことを立証する必要がある。

自白調書が不可欠だが…

垂れ流し疑惑の数々が、日産自動車に財産上の損害を加えたかどうかは大いに疑問であるし、何よりも、ゴーン前会長に「自己若しくは第三者の利益を図り又は株式会社に損害を加える目的」があったどうかは、ゴーン前会長の心の中の問題で、それはゴーン前会長に聞いてみなければ分からない。

すなわち、特別背任でやるためにはゴーン前会長の自白調書が不可欠なのである。

特捜検察が逮捕して叩けば、どんな人でも自白調書に署名する。インテリほど拷問に弱い。否認して無実を裁判で争ってみても、日本の刑事裁判における起訴有罪率は99.9%なのである。ならば、保釈や執行猶予と引き換えに嘘の自白調書に署名した方が良いと、誰でもそう思う。

しかし、ゴーン前会長は受験エリート型のひ弱なインテリではない。特捜検察がどのような威嚇的強要を行おうが、ゴーン前会長が既に用意されている自白調書に署名することはない。何よりゴーン前会長は日本語が通じない。ならば、ゴーン前会長の再逮捕による長期勾留は何の意味もない。

12月10日、ゴーン前会長の勾留満期がやってくる。ゴーン前会長の弁護人は、当然、ゴーン前会長の保釈申請(権利保釈という)を東京地方裁判所に出す。裁判所は、儀礼上、ゴーン前会長の権利保釈に対して検察官に意見を求め、検察官は当然のことのように異議を唱える。

東京地方裁判所のいち担当裁判官が、特捜検察が組織を挙げて異議を唱えるゴーン前会長の保釈申請を認可するのは至難の業だという。

しかし、ゴーン前会長に罪証隠滅の恐れは皆無である。なぜなら、ゴーン前会長が罪証隠滅のために用いることのできる証拠資料や人的関係は、全て日産自動車側の内部資料と人間関係であり、それらは日産自動車側との司法取引により、全て特捜検察の管理下にあるからである。

ゴーン前会長には罪証隠滅の恐れがなく、何よりも逮捕事由がない。ゴーン前会長の権利保釈を認めないのは著しく正義に反する。

東京地方裁判所は、ゴーン前会長の保釈申請を認め、即日ゴーン前会長を釈放せよ。
参照元:「東京地裁はゴーン氏の保釈を認め直ちに釈放せよ」ある会計人の提言
長期拘留には、なんの意味もない
細野 祐二 2018/12/4

「カルロス・ゴーン氏は無実だ」ある会計人の重大指摘
そもそもの罪が…
細野 祐二 2018/11/25

「有価証編報告書虚偽記載罪で逮捕されたゴーン氏だが、そもそも会計人の眼から見れば、これは罪の要件を満たしていない」。『公認会計士vs特捜検察』などの著書のある会計人・細野祐二氏の特別レポート――。

本件の罪、成立せず

2018年11月19日午後、仏ルノー・日産自動車・三菱自動車の会長を兼務していたカルロス・ゴーン氏は、自家用ジェット機で羽田空港に入国するや直ちに空港内で東京地検特捜部に任意同行を求められ、同日夕刻、そのまま逮捕された。

逮捕容疑は有価証券報告書虚偽記載罪である。日産の代表取締役であったグレッグ・ケリー氏も同日同容疑で逮捕されている。

新聞報道によれば、日産自動車の2011年3月期から2015年3月期までの5事業年度において、カルロス・ゴーン前会長の役員報酬が実際には99億9800万円であったところ、これを49億8700万円として虚偽の有価証券報告書を5回にわたり関東財務局に提出したのが金融商品取引法違反(有価証券報告書虚偽記載罪)に問われているとのことである。対象期間の日産自動車の有価証券報告書には、代表者の役職氏名として、「取締役社長 カルロス ゴーン」と記載されている。

ここで、虚偽記載容疑として盛んに報道されているのが、ゴーン前会長が海外子会社に自宅として海外の高級住宅を購入させていたというものである。

日産自動車は、2010年ごろ、オランダに資本金60億円で子会社を設立。この海外子会社の資金を使って、リオデジャネイロの5億円超のマンションとベイルートの高級住宅が相次いで購入され、いずれもゴーン前会長に無償で提供された。購入費に加え、維持費や改装費も日産自動車が負担し、その総額は20億円超になるという。

一方、パリやアムステルダムでは日産の別の子会社などが、ゴーン前会長の自宅用物件として、高級マンションを購入したり借りたりしたが、ゴーン会長が負担すべき家賃について一部が支払われていなかった疑いがあると報道されている。

このほか、ゴーン前会長が家族旅行の費用など数千万円を日産自動車に負担させていた疑いもあるという。

さらにまた、

・日産自動車は、2003年6月の株主総会で、役員報酬としてストック・アプリシエーション権(SAR)と呼ばれる株価連動型インセンティブ受領権の導入を決定し、ゴーン前会長は2011年3月期以降、合計40億円分のSARを得ながら、その報酬額が有価証券報告書に記載されていないこと

・ゴーン前会長はオランダの子会社から2017年まで年間1億円から1億5千万円程度の報酬を受け取っていたが、これが有価証券報告書に記載されていないこと
なども大きく報道されている。

なるほど、ゴーン前会長は巨額の経済的便益を日産自動車から受けていたのであろう。しかし、巨額の経済的便益を受けていたことと有価証券報告書虚偽記載罪は何の関係もない。

これらの経済的便益が「有価証券報告書虚偽記載罪」の犯罪構成要件を満たすためには、

①問題となる経済的便益が、会計基準上有価証券報告書に記載すべき事項(=犯罪事実)であり、かつ、②ゴーン前会長自身が、本件経済的便益は会計基準上有価証券報告書に記載すべきものと知りながら、敢えて不記載としたという認識(=故意)がなければならない。

「有価証券報告書虚偽記載」は故意犯なので、ゴーン会長に故意が認定できなければ、本件の有価証券報告書虚偽記載罪は成立しない。

世界のどこにも存在しない

そこで、有価証券報告書における開示額の算定基準が問題とされるところ、2009年12月17日に言い渡された日債銀事件の最高栽判決における補足意見には、「有価証券報告書の一部をなす決算書類に虚偽記載があるかどうかは決算書類に用いたとする会計基準によって判断されるべき」と記載されている。

「総額1億円以上の役員ごとの連結役員報酬等の総額」は「有価証券報告書の一部をなす決算書類」そのものではないが、求められる開示額は「連結役員報酬等の総額」とされているのだから、その算定基準が会計基準にあることは自明であり、その会計基準とは連結財務諸表等規則並びに「企業内容等の開示に関する内閣府令」に他ならない。

ここで問題とされている海外の高額マンションの購入は、日産自動車が資産を買って、それをゴーン氏が専属的に使用していた、というだけのことだ。そこには損失が発生しておらず、したがってこれは会計基準上の役員報酬とはならない。

次に、オランダの海外子会社の報酬が漏れていたというような報道もあるが、日産の連結対象となるオランダの子会社は「ニッサン・インターナショナルホールディングスBV社」。その資本金は19億ユーロなので、ゴーン前会長が報酬を得ていたとされるオランダ法人なるものは、連結対象会社ではない。非連結子会社から得た役員報酬は内閣府令が定める連結役員報酬に該当しない。

次に、40億円のSRSについて検討すると、SRSはストック・オプションとは異なり、基準株価からの上昇分相当額が現金として支払われる。ならば、本件SRSは、複式簿記原理に従い、必ず費用処理されていたに違いなく、それが損益計算書に計上されていたこともまた疑いの余地がない。

問題は費用処理の勘定科目が役員報酬となっていたかどうかで、この時代のSRSは税務上損金算入が認められていなかったので、役員報酬ではなく「交際費」と処理された可能性が高く、そうであれば、交際費でも役員報酬として開示しなければならないというヤヤコシイ会計基準を、ゴーン社長が認識していたかどうかにある(ゴーン前会長が日本の連結財務諸表規則や開示内閣府令などを知っているはずがない)。

家族旅行の費用を日産に付けていたという報道は、論じることさえ馬鹿馬鹿しい。

大手企業では役員に対して様々な待遇が設けられ、家族でも使えるものもある。だからといってこれが役員報酬だと言い張る会計人は世界のどこにも存在しない。

以上、ゴーン前会長にかけられた全ての疑惑について、ゴーン氏の無実は明白にして動かない。

ゴーン前会長逮捕後のマスコミ報道により、①本件捜査が日産側の内部通報に基づくものであったこと、②ゴーン前会長の逮捕に際しては日産側執行役員らに司法取引が適用されたこと、③日産側にはルノーとの日仏連合に関する内紛があったこと、が分かっている。

これがグローバル・スタンダードと理解すれば…

結局、これは東京地検特捜部による日産自動車の内紛に対する民事介入ではないか。

特捜検察は、2010年秋の厚生労働省村木厚子元局長の無罪判決とその後の大阪地検特捜部の証拠改竄事件により国民の信頼を失って久しい。

特捜検察は、その後雌伏8年間にわたり威信回復を狙っていたところ、今回日産の内部通報と熱烈な協力により、ゴーン前会長逮捕という起死回生の一撃を食らわせることができた。

マスコミ報道は、「地に堕ちたカリスマ経営者」、「独善」、「許せない」、「私腹を肥やす」など、ゴーン会長の人格攻撃一色となっている。特捜検察による逮捕とそれを支持するマスコミ世論の背景には、ゴーン前会長が得ていた報酬の絶対額に対する下卑た妬みがある。

そもそも日産自動車は、1999年、2兆円の有利子負債を抱えて倒産寸前だったではないか。日産自動車が現在あるのは、ルノーが6430億円の救済資金を資本投下するとともに、ゴーン前会長を日産再建のために送ったからである。

現在の日産の株式時価総額は4兆2千億円であり、ゴーン前会長がいなければ、日産自動車は現在その存在そのものがない。

普通、M&Aの成功報酬は買収額の3~5%が相場となっている。ゴーン会長は日産自動車から2100億円(=4兆2千億円×5%)の報酬を貰って良いし、日本人はこれがグローバル・スタンダードであることを理解しなければならない。

それをたかが50億円とか100億円の役員報酬で大騒ぎして、挙句の果てにはゴーン前会長の逮捕までしてしまった。いつから日本人はこんな恩知らずになったのか。

今からでも遅くはない。東京地方裁判所は直ちにゴーン前会長の勾留命令を取消さなければならない。
参照元:「カルロス・ゴーン氏は無実だ」ある会計人の重大指摘
そもそもの罪が…
細野 祐二 2018/11/25










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カルロス・ゴーンの今後 -逮捕監禁のカルマ-



カルロス・ゴーンは出生時間が00:00:01の場合、月は牡羊座の21°10’であり、23:59:59の場合、月は牡牛座の5°32’である。


出生時間が14:40:22で月は牡羊座から牡牛座に移動する。






カルロス・ゴーンが2018年11月19日に逮捕された時、トランジットの木星、水星、太陽が蠍座に集中していた。






月が牡羊座にある場合、チャンドララグナから見て、ラグナロードの火星が8室に在住しているため、中断、行き詰まり、破局の象意が該当するのである。


つまり、突然、逮捕されて身体を拘束されるというのはこの象意である。


ラグナロードの火星が8室に在住し、その火星に木星、水星、太陽がトランジットしていた為に身体を拘束されたのである。


この火星の両側にはラーフと土星が在住しているが、惑星から見て対となるハウスに同じ数の凶星が在住している場合、バンダナヨーガといって身体の拘束を表わす配置である。


実際にはバンダナヨーガのバリエーションは様々にあるようであるが、2室目と12室目に同じ数の凶星が在住している配置は、バンダナヨーガである。


この場合、火星のまさに2室目と12室目にラーフと土星が在住していることによって、パーパカルタリヨーガを形成し、更にバンダナヨーガを形成しているのである。


そして、このパーパカルタリヨーガとバンダナヨーガを形成する8室在住のラグナロード(チャンドララグナ)の火星に木星、水星、太陽がトランジットしていた為にこのタイミングで逮捕監禁されたのである。



因みにマハトマ・ガンジーはラグナとラグナロードが2室目の土星と12室目の太陽に挟まれて、パーパカルタリヨーガ、及び、バンダナヨーガを形成している。


ガンジーは、インドの独立運動の過程で、逮捕投獄されている。






またインドの初代首相・ジャワハルラルネルーもラグナとラグナロードがラーフと土星によって挟まれて独立運動の最中に何度も投獄を経験し、獄中生活は通算で10年に及んでいる。







月が牡牛座である場合、火星は7、12室支配で7室に在住しており、そこに木星、水星、太陽がトランジットしたからといって、特に逮捕監禁のような象意は生じない。


従って、カルロス・ゴーンの月は牡羊座にあると考えられるのである。



実際、カルロス・ゴーンは1999年3月に経営と財政危機に瀕していた日産がルノーと資本提携を結んだことをきっかけに6月頃、ルノーの上席副社長の職にあったゴーンが日産の最高執行責任者(COO)に就任し、日産の経営を立て直すために日本に訪れた。


そして、コストを削減し、リストラも行って日産の経営を立て直した。


こうして経営が危機の時に抜本的な改革を行なって、経営を立て直すような手腕を発揮するのは、火の星座であり、また牡羊座である。


大胆なリストラを行なえるのもこうした火の星座である。


もし土の星座であったら、こうした大胆なコストカットやリストラなどは行なうことが出来ない。



従って、まず、私の最初の見立てによれば、カルロスゴーンの月は牡羊座にあり、出生時間は00:00:01~14:40:21の間である。


そうすると出生図のラグナの取り得る範囲は、蠍座~双子座の間である。




そして、種々検討の結果、カルロスゴーンのラグナは蠍座ラグナである可能性が考えられる。








蠍座ラグナに設定すると、カルロスゴーンの経歴、過去のエピソード、性格傾向、最近の不祥事などがよく説明できるのである。




まず、カルロスゴーンが前妻のリタ(Rita)夫人と結婚したのは、来日前の1984年である。






トランジットを見ると、1984年1月の時点でラーフ/ケートゥ軸が1-7軸を通過しており、木星が2室、土星が12室で2室にダブルトランジットが成立している。(更に1984年7月の時点で木星と土星は逆行をしており、ラグナとラグナロードにもダブルトランジットが生じている)



2室は結婚生活のハウスである。



リタ前夫人は、カルロス・ゴーンとの出会いから3カ月で結婚したようだが、カルロス・ゴーンのブラジル赴任が決まって「一緒に来てほしい」とプロポーズしたようである。




リタ前夫人



リタ夫人はせっかく入ったばかりの大学を中退して、カルロスゴーンとブラジルに行くことを決めている。



2室のラーフは、7室から見ると8室にラーフが在住しており、パートナーが結婚願望が強いことを表している。



つまり、カルロスゴーンに従って、ブラジルに行くことを選んだリタ前夫人は結婚願望が強かったということができる。



そして、2室のラーフは所有欲が強いことを表している。



つまり、リタ夫人に大学を退学して、自分のブラジル赴任についてくることを要求した訳である。



そうしたことがマハダシャーラーフ期になる直前の火星/月期辺りに起こったことになる。



その後はマハダシャーラーフ期に移行していくが、2室に在住するラーフにダブルトランジットしている時にこうした結婚時のエピソードが起こったことになる。



1-7室の軸にラーフ/ケートゥ軸がトランジットするタイミングも結婚のタイミングである。



そして、マハダシャーラーフ期にリタ夫人との結婚生活を送っていく訳だが、8室のラーフはパートナーは結婚願望が強いが、決して、配偶者から与えられるものに満足せず、欲求不満が溜まる配置である。


しばしば配偶者から支配を受け、配偶者から満足に与えられないことを表している。


但し、配偶者の財産に対しては、激しい執念を燃やす配置であり、実際、離婚訴訟などでは、慰謝料などをもぎ取っていく配置である。




またカルロスゴーンが蠍座ラグナの場合、ラグナに火星が在住し、ルチャカヨーガを形成し、6室支配の火星は7室にアスペクトしている。



この7室に火星がアスペクトする配置は、妻虐待の配置と呼ばれている。



従って、このリタ夫人がカルロス・ゴーンのDVを告発しているが、それはこれらの配置の為だろうと思われる。


カルロス・ゴーン逮捕 前妻が週刊文春に告発していた「壮絶DV」
2018/11/20 16:30 文春オンライン

11月19日、日産自動車のカルロス・ゴーン会長が、自らの報酬を過少に申告した疑いがあるとして金融商品取引法違反の疑いで逮捕された。「週刊文春」は、ゴーン氏と30年連れ添った前妻リタさんの「DV告発」を今年5月に報じていた。

 中東の地へ向かった週刊文春記者に、リタさんはゴーン氏と離婚するまでの経緯と、壮絶なDV体験を告白した。

 リタさんによれば、ゴーン氏に決定的な不信感を抱いたのは2010年1月のこと。ITが苦手なゴーン氏にかわって夫のパソコンを操作していたリタさんが、複数の女性とのメールを見つけたことがきっかけだった。

 また、ゴーン氏と口論になった際には、「いつでもお前を滅ぼすことができる」とゴーン氏に首を絞められたというDV被害も語った。

 ゴーン氏の弁護士に事実関係の確認を求めたところ、「彼女は精神的に不安定でどんな作り話でも平気でするのです」と回答。今回の逮捕劇を含め、ゴーン氏の行状の真実はどこにあるのだろうか。

 リタさんへのDVの詳細、ゴーン氏の“重婚”疑惑など、「週刊文春」が報じた内容全文は、「 『夫カルロス・ゴーンは私の首を締めた』リタ前夫人激白4時間 」にて公開している。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2018年5月24日号


元々ラーフ/ケートゥ軸が2-8の軸に在住しており、火星が1室に在住して7室にアスペクトしている為、結婚生活は常に問題を抱えており、そして、しばしば妻にDVを行なった可能性がある。


「釣った魚に餌をやらない」という言葉があるが、2室のラーフは配偶者にとっては辛い配置であると言える。


但し、配偶者の方も決して、配偶者に頼りたい、配偶者の財産によって潤いたいという欲望は決して静まることはないのである。


そこで、泥沼の関係性となり、またしばしば配偶者は三角関係で悩む配置である。


実際、リタ夫人は2010年1月にカルロスゴーンの複数の女性とのメールを見つけて、それ以後も離婚する2015年まで結婚生活を続けているが、この間、三角関係に悩み続けたことを物語っている。



そして、マハダシャーラーフ期の間、夫婦関係に問題はあったが、ディスポジターの木星は5室(子供)の支配星で7室に在住し、7、12室支配の金星と星座交換している。


つまり、5室で高揚する強い金星と5室支配の木星が星座交換し、5室の自室に在住しているかのような強さを発揮している。



この時期に女子3人(Caroline、Maya、Nadine)、男子1人(Anthony)の子供に恵まれており、大変、子沢山であるのはこの5室の強さの為である。



ラーフ期が終わった後、マハダシャー木星期に移行しているが、この木星期になってから、カルロス・ゴーンはこれまでの夫婦生活の不幸を埋め合わせるかのように複数の女性たちとの不倫関係(恋愛情事)を楽しみ始めたと言うことが出来る。


何故なら、2-8の軸のラーフ/ケートゥ軸は、リタ前夫人にとっても苦しみをもたらしたが、カルロス・ゴーンにとっても苦しみをもたらした配置である。


8室にケートゥが在住しているため、リタ前夫人やその両親、家族(8室:7室からの2室)から何らの結婚生活上のサポートも受けられなかったと思われる。


サポートも受けられなかったし、サポートを受ける気もなかったというのが正確かもしれない。



実際、カルロス・ゴーンは、リタ前夫人と結婚する時、自分からレバノンにいるリタ前夫人の両親に挨拶に行かなかったそうである。


それで仕方なく、リタ前夫人の母親が、フランスのリヨンを訪ねたという。


これはカルロス・ゴーンが全くリタ前夫人の両親に頼りたい気持ちもなく、またリタ前夫人の家族に何の期待もしていないことを表している。


それは8室(7室から見た2室[両親、家族])にケートゥが在住しているからである。



ここで興味深いエピソードは、カルロス・ゴーンは自分はこれでもかというほどの5カラットぐらいのダイヤの指輪をしていたのにリタ前夫人のために買ったのは、安い金の指輪であったという。


これはレバノンの文化では屈辱にあたる行為であり、リタ前夫人の母親は、「今からこんな仕打ちを受けるようでは、将来どうなるかわかったものではないわよ」と警告したそうである。



つまり、2室のラーフというのは、決して配偶者に与えないのである。


その代わりに配偶者を所有しようとする。



そして、ここが非常に運命の悲しさを物語っているが、そんな与えない配偶者であっても配偶者(妻)は相手に頼るしかないのである。


2-8室のラーフ/ケートゥ軸は、女性にとっては辛い配置であると言われている。



8室にケートゥが在住しているため、結婚式の時、リタ前夫人側の家族は、フランスに住んでいた兄夫婦しか出席しなかったそうである。



そして、これが極めつけの出来事であるが、ブラジルで2度目の結婚式を挙げた時、リタ前夫人が結婚式で着るウエディングドレスを姉が以前、選んでくれたもの(思い入れのあるドレス)を着ようとしたが、カルロス・ゴーンの母親(姑)は、そんなお古を着るのは貧乏人みたいだからやめて欲しいと言って、そこで嫁姑問題が勃発したようである。


このように2室にラーフが在住していると、配偶者の両親から親切にされたり、良くしてもらえないという問題が勃発する。


つまり、嫁姑問題とは、2-8室の軸の凶星であり、特に嫁にとっての8室の凶星を意味している。


しかも2室にラーフが在住している(7室から見た8室)場合、物質主義的な価値観の姑を表わしているので、「貧乏人みたいだからやめて欲しい」といった心ない対応となる。


この2-8軸に在住するラーフ期にカルロスゴーンは結婚生活の幸せを十分に体験することが出来なかった。


その為、マハダシャー木星期になると、結婚生活上の不幸を埋め合わせるかのように複数の女性たちとの不倫関係(恋愛情事)を楽しみ始めた。



7室の木星は複数の妻を表わしており、配偶者を2人以上持つことを表しているからである。


また木星のディスポジターである金星は5室で高揚しているため、恋愛情事(5室に在住する7室支配の金星)を楽しみ始めたということである。


そして、前妻のリタ夫人が2010年1月にカルロス・ゴーンのパソコンを操作していて複数の女性とのやりとりのメールを発見した時、ダシャーは、木星/水星期であった。


この時、2016年5月に再婚したキャロル・ナハス(Carole Nahas)とのメールのやり取りも含まれていたという。




キャロル・ナハス



水星は、8、11室支配で4室に在住し、10室支配の水星とコンジャンクトしているが、カルロス・ゴーンの私邸での出来事であり、これは妻の行為による災難である。


水星は7室をラグナとすると、2、5室支配で10室で4室支配の太陽とコンジャンクトしているので、妻がメールチェックなどの仕事を手伝ってくれていたことを表している。


水星と太陽はビジネスの表示体であり、水星はコミュニケーションの表示体である。



これは、カルロス・ゴーンにとっては、致命的な災難、行き詰まりであったのである。


妻にパソコンの操作を頼ったが上の災難である。(8室支配の水星のため、妻にパソコンの操作を頼ったのである)



配偶者から問い詰められて苦しい状況に陥ったに違いないが、これが8、11室支配の水星が10室支配で4室に在住する太陽とコンジャンクトしている意味である。


家庭内での不幸を表わしている。



その後、2010年5月頃、木星/ケートゥ期に移行するが、ケートゥは8室に在住しており、それは配偶者(リタ前夫人)からの冷たい対応を意味している。


そして、その後、木星/金星期に移行していくのである。



この木星/ケートゥ期にリタ前夫人との関係が冷え込んで、リタ夫人の口から離婚したいという言葉が出た時期ではないかと思われる。


ケートゥは7室から見た2室(スピーチ)に在住しており、それはカルロス・ゴーンにとっては思いもよらない言葉だった。


それは配偶者からの暖かい対応を期待している者にとっては、激しい失望を意味しているが、カルロス・ゴーンは、それに対してわめきながら、リタ夫人の首を絞めたという。


「離婚したい」という思いもよらぬ言葉によって首を絞めたくなるほどの怒りが込み上げてきたということだろう。


ケートゥは裏切りを表わす表示体である。



そして、木星/ケートゥ期が終わると、2011年4月頃、木星/金星期に移行するが、これはカルロス・ゴーンがリタ前夫人との関係を諦めて、キャロル・ナハス(Carole Nahas)との新しい恋愛情事に本格的に移行していったことを表している。


マハダシャーロードの木星が7室に在住し、アンタルダシャーロードの7室支配の金星が5室で高揚しているからである。


マハダシャーロードの木星とアンタルダシャーロードの金星は、星座交換で絡んでおり、この時に恋愛情事が燃え上がったと思われる。


リタ前夫人との関係性の痛みを忘れて、新しい恋愛にのめり込んでいった時期である。



そして、リタ前夫人との関係性は、離婚調停、財産分与の話し合いに入っていくのである。



この頃は、2013年~2014年頃であり、今回、カルロス・ゴーンの容疑は、過去5年にわたり、有価証券報告書に自らの報酬を50億円近く過少に記載していたという容疑で逮捕された訳である。


ちょうど、このリタ前夫人との離婚調停に入っていった時期に慰謝料や新しいパートナーであるキャロル・ナハスとの交際費などに巨額のお金が必要となり、それで有価証券報告書に虚偽記載を行なって、税金の申告を免れたと考えられる。


ダシャーは、木星/太陽期であるが、太陽は10室支配で4室に在住し、8、11室支配の水星とコンジャンクトしている。


太陽が8、11室支配の機能的凶星とコンジャンクトしていることがポイントである。


これは不正な利得を表わしており、カルロス・ゴーンが不正な利得を手伝った弁護士のグレッグ・ケリー被告は、おそらく8、11室支配の水星の表示体になると考えられる。



グレッグ・ケリー被告



おそらく、この木星/太陽期にカルロス・ゴーンは、不正な税金逃れの利得を得て、妻の慰謝料や新しい恋人との交際費に流用したのである。


この時点では不正は発覚していない為、カルロス・ゴーンは、この頃、栄華の絶頂にあったと思われる。


それが4室に在住する10室支配の太陽の象意である。



然し、太陽と絡む8、11室支配の水星は、栄華の絶頂にある間に刻々と否定的なカルマを積み上げている為、問題は後から噴き出すことになる。



リタ前夫人と離婚したのは2015年であるが、木星/月期に該当している。



月は出生図で6室(離婚)に在住している。(ナヴァムシャでも月が6室の支配星であれば離婚を意味している)



そして、キャロル・ナハスと再婚したのが、2016年5月で、木星/火星期である。



木星は7室に在住しており、火星はラグナロード(1室の支配星)である。



マハダシャーロードの木星とアンタルダシャーロードの火星は相互アスペクトで絡んでおり、再婚が成就したタイミングとして納得できる。








トランジットを見ると、再婚した時、土星はラグナを通過しており、木星は逆行してラグナにアスペクトして、ラグナとラグナロードにダブルトランジットが成立している。



カルロス・ゴーンは、この年下の妻キャロル・ナハスのために80億円でヴェルサイユ宮殿を貸切にして結婚式を行った。






ヴェルサイユ宮殿を貸切にした派手な結婚式は、話題となり、世間の注目を浴びたが、この時、木星は10室をトランジットし、土星が10室にアスペクトして、10室(栄華、注目の大舞台)にダブルトランジットも形成されている。


そして、ラーフも10室をトランジットしているが、派手に物質的な栄華を示したのは、このトランジットの為であると考えると納得できる。



然し、今思えば、この10室にラーフがトランジットしている時、スパイや裏切り、諜報活動を表わすケートゥが、10室支配の太陽と8、11室支配の水星がコンジャンクトする4室にもトランジットしていた為、この派手な栄華の裏側で、カルロス・ゴーンを追い落とす内部告発や、ゴーン失脚に向けての策謀が起こっていたことも推測されるのである。









このキャロル・ナハスとの恋愛が7室牡牛座に在住する木星と5室魚座で高揚する金星が星座交換している強力でゴージャスな配置で象徴されるように結婚式自体が、非常に派手でゴージャスである。



7室牡牛座に在住する木星は、ファッション・美容業界の女王のような配置であり、みすぼらしいことが似合わない配置である。


ゴーン容疑者変えた年下妻 挙式はベルサイユ宮殿で総額80億円
女性自身 2018/11/29 16:00

「ゴーン氏の逮捕で、フランスにも衝撃が走りました。一面で“皇帝の転落”といった見出しを打った新聞もあります。その関心はゴーン氏の東京拘置所での生活にも及んでおり、“朝昼晩と米を食べているようだ”といった記事も報じられました」と語るのは、パリ在住の日本人ジャーナリスト。


日産自動車会長とフランスの自動車会社・ルノーのCEO(最高経営責任者)を兼務していたカルロス・ゴーン容疑者(64)の逮捕の波紋は世界中に広がっている。だが一連の報道に首をかしげるのは、東京都目黒区在住の主婦だ。


「来日当初、ゴーンさんは目黒区内のマンションに住んでいて、ときどき見かけました。目黒川のあたりを子供たちと散策していることもありましたね。100円均一ショップにも来ていました。子供たちが品物を選んで、会計はゴーンさんでしたが、“日産の社長さんなのに、ずいぶん慎ましやかだなぁ”と驚いたのを覚えています」


国籍を持つレバノンにはゴーン容疑者と前妻のリタさん(53)がかつて住んでいた一軒家も残っているというが、そこで目撃されていた生活も質素だった。


「毎日新聞が地元住民のコメントを掲載していますが、リタさんは使用済みのペットボトルを花瓶として再利用していたそうです」(全国紙の経済部記者)


ゴーン容疑者自身はインタビューで、夫婦関係や金銭感覚について次のように語っている。


《いまでも妻からいろいろな不満を言われます。そんなとき、私は彼女に“ギブアップ”と言うしかないですけどね。(中略)私はブランドには興味がない。安もののバッグでも、使いやすければいいと私は思っていますから》(『プレジデントFamily』’07年10月号)


“妻に頭が上がらず、ブランドにも興味がない男”は、いつ変貌していたのだろうか? 日産自動車の関係者は言う。


「ある程度は手綱を締めてくれていた前夫人のリタさんと離婚し、不倫相手だったキャロル夫人と再婚したことも大きな影響があったのではないでしょうか」


リタさんは週刊文春に離婚の顛末について告白している。その証言によれば、’10年1月に夫のパソコンから現夫人のキャロルさんとの不倫メールのやりとりを発見したのだという。


’10年といえば、ゴーン容疑者が“報酬の過少記載”を指示したとされるころだ。結局、容疑者は30年連れ添ったリタさんとは15年に離婚。16年に美貌の持ち主であるアメリカ人のキャロルさんと再婚。10月の彼女の50歳の誕生日に合わせて開催されたという結婚披露パーティは、フランスでは大々的に報じられた。


「ゴーン氏はベルサイユ宮殿の離宮・大トリアノン宮殿を借り切ったのです。ソフィア・コッポラ監督の映画『マリー・アントワネット』にインスピレーションを得たそうで、俳優を雇って18世紀風のコスチュームを着せるなど、豪華絢爛なものでした。アンティークの銀器や陶器をふんだんに使用。もちろんシャンパンやケータリングされた食事も超一流で、120人の招待客を驚かせたのです」(前出・パリ在住ジャーナリスト)


皇帝・ゴーンの心を奪い、“日産の女帝”となったキャロル夫人に捧げられたベルサイユ挙式。宮殿貸し切り料などを含め、費用は総額80億円とも報じられているが、まさかそれも日産の負担だったのか。キャロル夫人との生活について経済ジャーナリストの河村靖史さんは言う。


「関係者のSNSには、ゴーン容疑者とキャロル夫人がフランスで競馬をたしなむ姿も投稿されています。フランスでは競馬は“お金持ちの遊び”、夫妻の高級志向が垣間見えますね」


映画『マリー・アントワネット』に感激したというゴーン容疑者とキャロル夫人。一時は豪奢な生活を送ったマリー・アントワネットだが、その“悲劇的な末路”と、自分たちの行く末を重ね合わせることはしなかったのだろうか。


リタ前夫人と結婚して来日した時には、100円ショップも利用するなど、慎ましい生活をしていたようだが、年下妻キャロル・ナハスと交際し始めた頃から、生活が派手になり、出費も大きくなり、最終的に結婚式の際に80億円でヴェルサイユ宮殿を貸切りにするほど生活が派手になっている。


これはマハダシャー木星期の効果である。



木星期に複数の女性との交際のメールが、リタ前夫人に見つかったのが、木星期の始まり頃である木星/水星期であり、この頃から複数の恋人(愛人)に巨額の出費をするようになったのである。


木星のディスポジターである金星が7、12室支配で、出費の12室を支配している為である。



恋愛情事に巨額の出費をし始めたと言うことが出来る。



木星/木星⇒土星⇒水星と、マハダシャー木星期に入ってからの最初の3つのアンタルダシャーにかけて、既にその傾向が出ていたのだが、木星/金星期にキャロル・ナハスとの交際が深まると、更にこの傾向に拍車がかかったと思われる。


その最終的な結果が、80億円を費やしたヴェルサイユ宮殿の貸切りである。



その原資は、日本政府に支払わなければならなかった税金である。



あるいは、日産の社員たちをリストラして利益率を改善したことによって会社に蓄積された内部留保ということも出来る。



従って、上記の女性自身の記事でも指摘されているが、皮肉なことに国民の生活を顧みないで非現実的な贅沢をして、国民の反感を買い、フランス革命で処刑されたルイ16世とマリーアントワネットに似ているのである。



マハダシャー木星期は、彼の子供たちが成人になって社会に出て活躍し始める時期でもあり、カルロス・ゴーンにとっては人の親としての喜びを体験していた時期であると考えられる。



不思議なことに年下妻キャロル・ナハスとの結婚式の時にカルロス・ゴーンの子供たちが、何の屈託ない様子で、楽しそうに写真に写っている様子からは、このキャロル・ナハスと、リタ前夫人との子供たちの関係も良好のようである。



これはおそらく、7室支配の金星と5室支配の木星が星座交換して、ラージャヨーガを形成している為である。






このようにカルロス・ゴーンを蠍座ラグナで検討すると、彼の過去の経歴のほとんどが説明可能である。



またwikipediaによれば、彼の個人住居は、東京、パリ、ベイルート、リオデジャネイロ、アムステルダム、ニューヨークにあると記されている。



これは彼の4室支配の土星が12室(海外)で高揚しているからである。



この土星は、4室に在住する10室支配の太陽と8、11室支配の水星のディスポジターとなっているため、これらの海外の個人邸宅も不正な利得によって建築したものであると考えられる。



実際、リタ前夫人が、以下のように証言している。




「おカネに関しては、カルロスは正しいことをしたことがありません。高額な所得を隠すために、色々なことをしていた。今回の逮捕は、彼のような人間には当然の結果だと思います」





現在、カルロス・ゴーンは、木星/ラーフ期であり、マハダシャー木星期の最後のアンタルダシャーを経験している。



木星は生来的、機能的吉星であるが、このマハダシャーロードの木星と絡んでいないアンタルダシャーのラーフ期が訪れており、このラーフ期は若干の厳しい状況をカルロスゴーンにもたらすことを示唆している。




マハダシャーロードの木星から見て、アンタルダシャーロードのラーフが8室に在住しており、そのラーフに土星がトランジットしている状況である。



従って、人生の行き詰まり、突然の変化、破局を経験しているのである。




また冒頭で、チャンドララグナから見て、ラグナロードの火星の2室目と12室目に凶星であるラーフと土星が在住していることによって、バンダナヨーガを形成していると書いたが、蠍座ラグナであれば、バンダナヨーガをラグナとラグナロードにも形成しているのである。



これはつまり、マハトマ・ガンジーやジャワハルラル・ネルーと同じ配置である。



バンダナヨーガは、根拠のない理由で、または反対者によって、あるいは関係当局によって、拘束、逮捕、捕獲、拘禁、監禁、投獄、束縛、監禁などの下に置かれることを基本的に示す、あるいは、誰かをコントロールするためにある種の黒魔術を使う配置であるとも海外の関連サイトでは解説されている。



カルロス・ゴーンは、自分の資産管理会社と銀行の間で通貨のデリバティブ(金融派生商品)取引で巨額の損失が発生した為、契約の権利を資産管理会社から日産に移し、約18億5千万円の評価損を負担する義務を日産に負わせた疑いがもたれている。



そういう意味では、カルロス・ゴーンは、印象としては黒のような感じではあるが、日産と日本政府(関係当局)の周到な準備の上で、逮捕監禁下に置かれた訳である。




カルロス・ゴーンは、現在、木星/ラーフ期であるが、次に2019年6月頃からマハダシャー土星期が控えている。



土星は蠍座ラグナにとっては、3、4室支配の機能的凶星であり、マラカの惑星でもあり、12室で高揚している。



彼は保釈後、海外に住んで東京、パリ、ベイルート、リオデジャネイロ、アムステルダム、ニューヨークにある私邸を転々としながら、ひっそりと世間から隠れるようにして生きて行かなければならないと考えられる。



それは一世を風靡し、世間で注目を浴びた有能な経営者としての栄華からすれば、悲惨な最期ということが出来る。



但し、現在、マハダシャー木星期で、木星は生来的、機能的吉星で、ケンドラの7室に在住し、ディスポジターの金星と星座交換して、5-7のラージャヨーガを形成している。



従って、このような場合、アンタルダシャーのラーフが若干、問題をもたらしたとしても、マハダシャーの木星の吉意はそれ程、揺らがないと考えられる。



そのため、木星/ラーフ期の間に彼は、特別背任の罪などによって巨額の罰金を支払わされるか、既に会長職を解かれていることによって、社会的制裁を受けているという理由によって、執行猶予付きの判決で収まる可能性も考えられる。


そして、カルロス・ゴーンは海外へ逃亡し、二度と日本には戻って来れない。



然し、カルロス・ゴーンの裁判が、マハダシャー土星期にまで伸びてゆき、最終的に土星期に判決が下される場合、土星は、まさにラーフと共にバンダナヨーガを形成している惑星である。


従って、カルロス・ゴーンは実刑判決を受ける可能性もないとは言えないのである。



あるいは、執行猶予が付いた状態で、海外の私邸で隠れるように生きていかなければならない。



そのどちらかである。



おそらく現在、木星/ラーフ期で、カルロス・ゴーンが逮捕監禁されたのは、ラーフが、ラグナとラグナロードを囲み、バンダナヨーガを形成する一方の惑星だからである。



そして、トランジットの土星と木星はそれぞれ2室と1室を通過中である。



カルロス・ゴーンの逮捕はちょうど木星が蠍座に入室した10月11日の直後であったため、木星が1室を通過している象意としてこれが起こったのである。



つまり、2室目と12室目を同数の凶星によって挟まれているラグナで形成されているバンダナヨーガの象意が発現するタイミングとして、今回の逮捕劇は起こったのである。



土星は2019年秋まで逆行しながら、しつこく2室に留まり続ける為、来年もカルロスゴーンは政府の監視下に置かれ続けると考えられる。



いずれにしてもマハダシャー土星期になってからは、カルロス・ゴーンは特別背任の容疑で会長職を追われた人物として世間から隠れて過ごしていくことになると思われる。



奢れる人も久しからずである。



然し、カルロス・ゴーンの出生時間がもし最初から分かっていたら、分かる人にはそのような彼の運命を見通すことが出来たに違いない。




最後にカルロス・ゴーンのラグナの度数であるが、私はジェーシュタの第3パダに設定した。



カルロス・ゴーンは表面的な態度とは裏腹に腹の中では何を考えているか分からない典型的な蠍座特有のパーソナリティーで平静で落ち着いた表面的な性格の奥底に強い情念を秘めている印象がある。



実際にラグナにラグナロードの火星が在住して、ルチャカヨーガを形成しているため、激しい性格の持ち主である。



ジェーシュタは表の顔と裏の顔を持っており、二面性があり、世間に見せる顔と親しい内輪の人間に見せる裏の顔は全く違うのである。



従って、マスコミに見せる彼の姿は、誠実で、実直で、穏やかな紳士の姿であるが、実際に家庭内では、彼はリタ前夫人へのDVに現れたような激しく暴力的な性格である。



そして、ジェーシュタは、世俗的なものを蓄積して溜めこんでいる古い魂という象意があるが、世知辛く、世間の裏側を知っていて、法律の抜け道を突いて、自分の財産を蓄えるなど、狡猾で世慣れした側面も見せたのである。



彼にも物静かで、どこか聖人のような雰囲気、世捨て人のような雰囲気があるが、それはその為である。




然し、彼は世俗的な欲求や物欲も捨てきれないのである。




それがジェーシュタの特徴である。




カルロス・ゴーンは寡黙で物静かな人物であるため、このジェーシュタの象意が適合すると考えられる。




因みにラグナをジェーシュタの第3パダに設定すると、ナヴァムシャのラグナは水瓶座になるが、この配置だとラーフ期に結婚した理由はディスポジターの木星が7室に在住しているからである。



また木星期に結婚を継続したが、木星/月期に離婚したのは、月が6室の支配星だからである。



木星期に複数の配偶者(恋愛情事)を持ったのは、木星(複数)が7室に在住し、金星とコンジャンクトしているからである・・・といったように説明できることもあるが、まだ十分ではない。



従って、今回、それらしく思えるのは、カルロス・ゴーンの出生図のラグナが蠍座のジェーシュタではないかということである。





カルロス・ゴーンのラグナが蠍座のジェーシュタで正しい場合、出生時間が00:00:01で、ラグナが蠍座24°01’になり、ジェーシュタの第3パダになる。


23:59:59に設定してもラグナは蠍座のジェーシュタになるが、この場合、月が牡牛座に移動してしまい、チャンドララグナから見たラグナロードが8室に在住する配置とならないため、これは却下される。


従って、カルロス・ゴーンが蠍座ラグナの場合、ラグナは蠍座のジェーシュタ第3パダか、第4パダのどちらかしかないのである。






もし出生時間を蠍座ジェーシュタの第4パダにした場合、出生時間は、00:13:17前後になるが、この場合、ナヴァムシャのラグナが水瓶座から魚座へ、ダシャムシャのラグナが魚座から牡羊座に移動するため、また解釈が変わってくるのである。



もしナヴァムシャのラグナが魚座である場合、カルロス・ゴーンのマハダシャー土星期はもっと悲惨なものになり、ダシャムシャのラグナが魚座である場合も土星がダシャムシャの12室に位置する為、彼はもう二度とビジネスの華やかな表舞台には立てそうになく、地位の全てを失うかもしれない。



しかし、もしダシャムシャのラグナが魚座あるなら、カルロス・ゴーンは困難な状況にはなるが、ある程度の経営者としての地位は維持するかもしれない。






カルロス・ゴーンは木星期に経営者として順調であったため、むしろ、ダシャムシャのラグナは1、10室支配の木星が乙女座7室でラーフとコンジャンクトする配置である可能性がある。


そうすると、マハダシャーの土星期は土星は、11、12室支配でラグナでケートゥとコンジャンクトして傷つけられている為、ある程度の困難を経験するものの、全く地位や肩書き、ポジションの全てを失ってしまうようには見えない。


むしろ、いくつかの地位は維持し続けると考えられる。







(参考資料)



ゴーン容疑者の保証料30億円 サウジ知人が肩代わりか
2018年12月24日(月)20時28分 毎日新聞

私的な投資の損失を日産自動車に付け替えたなどとして前会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)=金融商品取引法違反で起訴=が会社法違反(特別背任)容疑で逮捕された事件で、サウジアラビア人の知人が前会長のために、損失に伴う約30億円の保証料を肩代わりしたとみられることが関係者への取材で明らかになった。東京地検特捜部は、前会長が日産の「予備費」から日産子会社に振り込ませた約16億3000万円はこの保証料の返済目的だったとみている模様だ。

 前会長は(1)新生銀行との「スワップ契約」と呼ばれる金融派生商品取引で約18億5000万円の評価損を抱え、2008年10月に契約を日産に付け替えた(2)09年2月に付け替えを戻した際、損失の信用保証に協力したサウジアラビア人の知人に09?12年、アラブ首長国連邦の子会社「中東日産会社」から計1470万ドル(約16億3000万円)を振り込ませた??として21日に新たに逮捕された。

 関係者によると、ゴーン前会長は付け替えを戻すにあたり、新生銀行から追加担保を求められ、知人に協力を要請。知人は、本来は前会長が負担すべき保証料約30億円を別の銀行に支払うことで、この銀行から新生銀行に信用保証をさせたという。この後、前会長は中東日産に知人への振り込みを指示したとされる。

 知人はゴーン前会長と30年来の知り合いで、サウジアラビアの著名な資産家という。前会長は特捜部の調べに「知人には中東の日産販売店がトラブルを起こした際、数年がかりで解決してもらった。また、現地の政府関係者らに日産への投資を求めるなどロビー活動もしてもらった。そうした仕事に対し、子会社から(約16億3000万円を)払った」などとし、個人の保証料に関する返済ではないと説明しているという。【巽賢司、遠山和宏、金寿英】
参照元:ゴーン容疑者の保証料30億円 サウジ知人が肩代わりか
2018年12月24日(月)20時28分 毎日新聞

ゴーン18億円付け回し事件 求められる政井日銀審議委員の説明
2018年12月21日(金)17時10分 文春オンライン

東京地検特捜部は12月21日、自身の資産管理会社の損失を付け回し、日産自動車に約18億5000万円の損害を負わせた疑いが強まったとして、日産自動車元会長のカルロス・ゴーン容疑者(64)を特別背任容疑で再逮捕した。

 ゴーン氏の資産管理会社は06年頃、新生銀行と通貨取引に関するスワップ契約を結んでいた。ところが、08年秋のリーマン・ショックで10数億円の損失が生じ、銀行から担保不足を指摘されると、ゴーン氏は損失を含む全ての権利を日産に移そうとしたという。

 そこで動いたのが、当時、新生銀行のキャピタルマーケッツ部部長の政井貴子・現日銀審議委員(53)であることは、「週刊文春」が報じてきた通りだ。この損失の処理を巡り、政井氏はゴーン氏と直接交渉をしていた。

 政井氏は同僚のウェルスマネージメント部営業部長、コンプライアンス担当部長と3人で、当時東銀座にあった日産自動車本社を訪ね、ゴーン氏との協議に臨んだ。

 緊迫したやり取りは約60分間に及んだ。

 そして、政井氏らはゴーン氏にこう伝えたという。

「日産に契約主体を変更するには取締役会の議決が必要です。御社の法務部長は優秀な方だから確認してみてはどうでしょうか」

 ゴーン氏はこの場で「アグリー」と頷き、法務部長や秘書室長らと対応を協議したという。そして秘書室長から新生銀行側に返ってきた答えはこうだった。

「取締役で議決をします」

 新生銀行の幹部は思わず「驚いた」と漏らしたという。

 小誌の報道を受け、11月29日の会見では「当時の個別の取引に関することについては、守秘義務の観点から、そもそも新生銀行がこの取引に関与していたかどうかという事実関係も含めて答えは控えたい」と述べていた政井氏。

「彼女はこの取引の後、新生銀行の執行役員にまで上り詰めました。2016年6月、日本銀行政策委員会審議委員に就任。政井氏をはじめ6人いる審議委員は、総裁、2人の副総裁とともに日銀の政策委員会を構成しています。金利など日本の金融政策を舵取りする最高意思決定機関の一員で、会社で言えば、取締役にあたる重要ポストです」(新生銀行関係者)

 日本経済の舵取りを担う日銀は公共性が非常に高く、日本銀行法で、役職員の身分は「法令により公務に従事する職員とみなす」(日本銀行法第30条)と定められている“みなし公務員”だ。

 これまで、政井氏は、守秘義務を理由にどのような取引だったのか、自身の関わりなどについて説明を拒否してきたが、刑事事件に発展していた以上、どのような取引だったのか、説明を求める声が高まりそうだ。

「週刊文春」12月26日(水)発売号では、ゴーン氏事件の最新情報を詳報する。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年1月3・10日号)
参照元:ゴーン18億円付け回し事件 求められる政井日銀審議委員の説明
2018年12月21日(金)17時10分 文春オンライン

投資損失付け替え伏せ、日産取締役会に ゴーン容疑者
毎日新聞2018年12月25日 19時26分

私的な投資の損失を日産自動車に付け替えたなどとして前会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)=金融商品取引法違反で起訴=が会社法違反(特別背任)容疑で逮捕された事件で、損失付け替えが分からないよう偽装する取締役会決議が行われたとみられることが関係者への取材で明らかになった。東京地検特捜部は、前会長らが不正の隠蔽(いんぺい)を図る意図があったとみて捜査を進めている模様だ。

ゴーン前会長は、新生銀行と契約した金融派生商品取引で多額の損失が生じたため、2008年10月に約18億5000万円の評価損を含む契約を日産に付け替えるなどしたとして21日に逮捕された。

 関係者によると、付け替えにあたって、新生銀行は前会長に取締役会の承認を得るよう要請。前会長は、自身の名前や損失の付け替えを明示することなく、外国人取締役の役員報酬を外貨に替える権限を秘書室幹部に与える案を諮り、承認されたという。

 元々、前会長の取引は役員報酬を円からドルに替える内容であったため、この承認で事実上、前会長の損失の付け替えが可能になったという。前会長は取締役会の承認を得たとして、新生銀行側に伝達したとされる。

 前会長は「(付け替えに関連する)取締役会の承認を得ている。会社に実害も与えていないので特別背任罪は成立しない」と供述している模様だ。これに対し、特捜部は、前会長が他の取締役らに分からないような形で「承認」を得て、側近だった秘書室幹部と共に付け替えを実行したとみている模様だ。この秘書室幹部は、既に特捜部と司法取引で合意しており、付け替えの経緯などについて特捜部に資料提出するなどしているとみられる。【巽賢司、遠山和宏、金寿英】
参照元:投資損失付け替え伏せ、日産取締役会に ゴーン容疑者
毎日新聞2018年12月25日 19時26分

日産の組織に巣食う“トップ腐敗”のDNA
絶対的権力者のカネと女と私物化
プレジデントオンライン 企業経営 2018.12.25

「なぜ、日産では同じ歴史が繰り返されるのか」。カルロス・ゴーン氏着任の13年前、日産の広報課長だった川勝宣昭氏は、そう振り返る。日産の「絶対的権力者」がその座を追われたのは、ゴーン氏が最初ではないか らだ。川勝氏は著書『日産自動車極秘ファイル2300枚』(プレジデント社)で、7年間の戦いの記録をまとめた。日産という組織に巣食う「負のDNA」とは――。

カルロス・ゴーンと“塩路天皇”

「なぜ、日産では同じ歴史が繰り返されるのか」

カルロス・ゴーンの報酬過少記載容疑による逮捕、それに続く日産自動車会長職解任の報に接したとき、私のなかでそんな思いが去来した。日産がルノーと資本提携を結び、ゴーンが“新しい主人”として着任する13年 前、日産の広報室の課長職にあった私は、当時日産の経営を蹂躙(じゅうりん)していた1人の絶対的権力者に戦いを挑み、会社から放逐していたからだ。

ゴーンの追放劇は検察という国家権力の力を借りた形だが、私は同じ30~40代の同志の課長たちとともに自分たちの手で1979~86年の7年間におよぶ戦いの末、勝利した。倒した相手の名は塩路一郎といった。日産を中心 に系列部品メーカー、販売会社の労働組合を束ねた大組織、日本自動車産業労働組合連合会(以下、自動車労連)の会長の職にあった。

日産圏の23万人の組合員の頂点に立ち、生産現場を牛耳って、本来なら会社側が持つはずの人事権、管理権を簒奪(さんだつ)し、経営にも介入するほどの絶大な権力を誇り、「塩路天皇」と呼ばれていた。政界とも太 いパイプを持っていた。その権力者に戦いを挑むのは、アリの一群が巨象を倒そうとするようなもので、常識的にはとうてい勝ち目はなかった。

労組に逆らうととんでもないことになり、会社を追放される。だから、長いものには巻かれろ。多くの社員がそう思っていた。しかし、本当にそれでいいのか。間違っていることは間違ったこととして正したい。われわ れの戦いは、企業社会のなかにあっても、人間としていかに生きるのかという「生き方」を問う戦いであった。

繰り返される独裁体制

相手方の牙城は難攻不落を思わせたが、ゲリラ戦を仕掛けてゆさぶり、次いで組織戦を展開した。その7年間の戦いの軌跡を『日産極秘ファイル2300枚』と題して出版する最終準備をしていたさなか、ゴーン逮捕の一報が 入ったのだ。

「なんたる巡り合わせか」

私は一瞬、気持ちの整理ができなかった。

塩路一郎による独裁体制が崩壊し、異常な労使関係が正常化され、まさに“整地”されたうえにゴーン革命は成り立った。われわれの戦いがなければ、ゆがんだ労使関係は温存され、「日産リバイバル・プラン」の再建 策は思うように進まなかっただろう。

ところが、その再建の立役者であるゴーンが今度は絶対的権力者として経営を壟断(ろうだん)するようになった。これは日産の治そうにも治しきれない宿痾(しゅくあ)なのだろうか。われわれの戦いの日々が走馬灯 のように脳裏を駆け巡るなかで私はそんな思いにとらわれた。

私の手元には、当時、極秘で日々記録し続けた戦いの記録が約2300枚のファイルとなって残されている。それをここに紐解いてみたい。

現場の人事を労組が握る悪弊

なぜ、労組のドンが、本来会社側が持つはずの現場の人事権、管理権を握ることができたのか。それは事前協議制という悪弊(あくへい)によるものだった。

日産では1つの組み立てラインに30~40名の従業員が従事する。これが最小単位の組織である「組」となり、それを束ねる役職を「組長」といい、その1つ上の段階でいくつかの組を統括する役職を「係長」と呼んだ。い ずれの人事についても、会社側は労組側と事前協議を行い、事前承認を得なければならなかった。

労組側は合意できない人事案については修正を行い、労組に協力的な人間を推薦する。現場の人事は労組側が握り、会社側は手出しができなかった。もっとも重要な経営課題の1つである生産性向上についても、会社側の 業務命令では行えず、事前承認を必要とした。

たとえば、2つのラインのうち、Aラインは増産で繁忙を極めているが、Bラインは人手に余裕があったとき、Bラインの人員をAラインの応援に出したくても、労組の事前承認がなければ変更できず、拒否されることも珍し くなかった。

労組に対して批判的な工場の管理職に対しては事前協議を受け付けない。工場では何もできない。そこで、管理職は労組に屈服する。事前承認の呪縛でがんじがらめになった現場の管理職たちは労組から問題視されない よう、何ごとによらず事前に相談に行くようになり、部下同士の結婚まで事前報告していた例もあった。

「組合1番、生産2番」による競争力低下

労組には、塩路一郎に忠誠を誓う秘密の裏部隊も組織されていた。反組合的な言動をとる社員に対して、電話の盗聴、尾行、嫌がらせなど謀略的な活動もいとわず行い、ボスの独裁的な権力を陰で支えていた。

たとえば、ある改革派の課長は車で高速道路を走行中、右側車線で追い越しをかけてきたトラックの荷台からコンクリートのブロック3個を投げつけられた。あたった場所が違っていれば、命にかかわる大事故にもつなが りかねなかった。状況から考えて裏部隊の仕業と考えられた。現場の組合員たちは労組に逆らったら、裏部隊のつるし上げにあい、一生出世の道は閉ざされるばかりか、退職へと追いやられた。

こうした塩路一郎による独裁体制下での恐怖政治で危惧されたのは、生産現場が労組に対する“お伺い組織”となって「組合1番、生産2番」となり、ものづくりメーカーとして挑戦する風土がなくなっていくことだった 。

実際、それは業界1位のトヨタとの競争力の差となってあらわれた。1960~70年代、トヨタも日産もモータリゼーションの波に乗って会社を発展させたが、経営の内実では大きな違いが生じた。トヨタはトヨタ生産方式に より、ものづくりの根幹やマネジメントの基礎を固めた。一方、日産は異常な労使関係のもとで経営の自主権を持てないまま、塩路体制に妥協を重ね、経営の骨格をつくることができず、シェアの低下と生産性の下落を 続けた。

生産性の低さはコスト競争力の弱さに結びつき、同じ大衆車であるトヨタのカローラと日産のサニーとでは、製造原価で1台あたり5万円の差があった。ものづくりの生命線であるコスト競争力で日産はトヨタに太刀打ち できるわけがなかった。

権力と戦う「救世主」の登場

このままでは日産に明日はない。絶望の淵に立たされたとき、われわれの前に救世主があらわれた。1977年に社長に就任した石原俊だった。

それまで社長職を16年間務め、当時会長職にあった川又克二は日産のメインバンクだった日本興業銀行(現・みずほフィナンシャルグループ)の出身であり、社内基盤は必ずしも強固なものではなかった。そこで、求心 力を維持するため、労使との関係をよりどころにしていた。それが塩路一郎の専横を許すことにつながった。

これに対し、石原社長は「経営への労組の介入は絶対に許すまい」と、生産現場を牛耳る塩路体制を打破する姿勢を鮮明に示した。塩路側は数々の妨害工作に出たが、石原社長はひるむことがなかった。

“打倒塩路体制”の地下活動を開始

石原政権のもとでなら、塩路体制と戦い、ゆがんだ労使関係を正常化できるかもしれない。立ち上がるには、今をおいてない。私は志をともにする同じ広報室および古巣の生産管理部の仲間たちとともに、打倒塩路体制 に向け、地下活動を開始した。

徒手空拳のわれわれはまず、社内外の情報が集まる広報室の利点を生かし、塩路一郎に関する情報収集活動から着手した。浮かび上がったのは、「金と女のスキャンダル」にまみれた権力者のもう1つの素顔だった。

日産トップのカネと女

いったい、どこから金が出ているのだろう。

情報を集めれば集めるほど湧いてきたのは、金にまつわる疑惑だった。その象徴が塩路一郎の趣味であるヨットだった。佐島マリーナに係留していた本人が所有する「ソルタス3世号」の船価は3500万円。問題は費用をど のように捻出したかだ。本人は持ち株を売ったと語っていたが、マスコミの取材によって、答え方がその都度違っていた。所有する2カ所のゴルフ会員権の相場価格は合わせて4300万円。この費用の出所も不明だった。

また、塩路一郎は毎晩のように、銀座や六本木の高級クラブや高級料理店に通っていた。自動車労連の「会長交際費」の支払先は30~40軒におよび、なかでも六本木の1軒には数千万円のオーダーで支払われていた。夜の 遊興費の一部は取引先の部品メーカーにも負担させていた。それは、労組を半ば“私物化”していたことを思わせた。

塩路一郎の女性遍歴

金にまつわる話以上に、塩路一郎という人間のきわだった性向を物語ったのは、何人もの女性との特別な関係についての情報だった。私が記録し続けた「塩路会長ファイル」には、「女性遍歴」について「第三者によっ て裏付けられているものだけでも次のリストができる」として9人の女性の名前が並んでいる。

神楽坂の芸者、有名劇団の女優、銀座のクラブのホステス、ロサンゼルスのピアノバーの歌手、ホステス。なかでもピアノバーの歌手については、より詳しい情報が載っている。

米国日産の拠点があったロサンゼルスに頻繁に出張に出掛けていた塩路一郎は、現地のクラブでピアノを弾いていた韓国系の女性を見そめ、「日本でピアノの学校に通わせてやる」「スターにしてやる」と口説いて日本 に連れてきて、六本木のマンションに住まわせた。しかし、一向に約束が守られないことに怒った女性は、米国に帰国した。

こうして収集していった女性スキャンダルの情報が、その後、われわれの戦いを大きく前進させ、新たな局面を切り拓くことになった。(文中敬称略)
参照元:日産の組織に巣食う“トップ腐敗”のDNA
絶対的権力者のカネと女と私物化
プレジデントオンライン 企業経営 2018.12.25

日産ゴーン氏、結婚披露宴はベルサイユ宮殿で 「裏報酬」加えると自動車業界で世界1の高給取り
木村正人 | 在英国際ジャーナリスト

2018/11/21(水) 15:51

「王様と女王様に相応しい披露宴」

[ロンドン、パリ発]約50億円の報酬を隠していた容疑で東京地検特捜部に逮捕された日産自動車会長カルロス・ゴーン容疑者は2大陸にまたがるルノー・日産・三菱自動車アライアンス(連合)の司令塔であり、広告塔でもありました。

ゴーン容疑者は例年、キャロルさんと仏カンヌ映画祭のレッドカーペットに現れ、セレブリティーのような注目を集めていました。

2016年秋、ベルサイユ宮殿の大トリアノン宮殿を借りて執り行われたキャロルさんとの結婚披露パーティーには120人のゲストが招かれ、「王様と女王様に相応しい」と騒がれました。雇われた俳優たちは18世紀のコスチュームで着飾り、花を添えました。

ゴーン容疑者は日産のオランダ子会社を使ってブラジル・リオデジャネイロのリゾート地コパカバーナビーチや、ゆかりのあるレバノン・ベイルートで高級マンションを購入。

パリやアムステルダムの住宅も自宅代わりに使っていたのに家賃を支払っていませんでした。家族旅行も日産持ちだったと報道されています。

年約20億円の高額報酬をお手盛りで決め、代表取締役グレッグ・ケリー容疑者ら側近と結託して報酬の半分を隠して日産を私物化していました。そのさまは「フランス最後の絶対君主ルイ16世」にたとえることができるかもしれません。

「メディア出演で傲慢な態度も」

ジャーナリスト歴40年で仏名門紙の編集長を務めたベテラン経済ジャーナリスト(匿名希望)に仏在住ジャーナリスト、西川彩奈さんを通じて質問してもらいました。

――ゴーン容疑者逮捕がルノーに与える影響は

「ゴーン氏がルノーの最高経営責任者(CEO)兼会長であるため、ルノーは日産・三菱と直接関連している。日産がルノーに15%出資をしているのに比べ、フランス政府は15.01%出資している。そして、ルノーは日産の43.4%の株主だ」

「このルノーと日産は密接に関係しており、1社に何かあると、もう1社に影響が出る。日本の裁判所での結果にかかわらず、ゴーン氏がルノーのCEOにこのまま留まり続けることは私の見解では不可能だと思う」

――ゴーン容疑者が日産再建で果たした役割をどう評価するか

「ゴーン氏の実績は1999年に日産を倒産の危機から救ったことだけでなく、ルノー・日産・三菱のアライアンスを作ったことだ。その前には、ダイムラーとも戦略的提携を結んだ」

「早い時期から電気自動車(EV)に力を入れたことなど、競争が激しくグローバル化が進む自動車業界で、ゴーン氏は誰よりも地理的にも、技術的にも最先端を走っていた」

「しかし、メディア出演などで、しばしば傲慢な態度も目立った。私の見解では、ゴーン氏が創設したアライアンスはルノー、そして日本の2社にとっても相互作用として有益だったと思う」

――日産・ルノーの合併もしくは経営統合の行方をどう見るか

「たとえゴーン氏がルノー・日産・三菱アライアンスを作った有能な経営者だとはいえ、日産とルノーの関係は今までと同じようにはいかないだろう」

「私の見解では、日産は、同社の43%の株を所有するルノーとの関係を修正することで、今回の状況を有利にすることもできると思う。過去に、日産はゴーン氏を迎え、会社を再建してくれたことに感謝しているはずだ」

「しかし、日産はルノーとの統合はおそらく望んでいないだろう。一方のルノーは、特にアライアンスにさらに強い法的な根拠を与えるため、統合を望んでいる」

――日本で外国人社長は成功しないジンクスがあるが、それについてどう思うか

「確かに、日本で成功する外国人経営者の名はあまり耳にしない。日本企業の外国人経営者としてまず頭に浮かぶのが、ゴーン氏と、ハワード・ストリンガーだ。ストリンガー氏は米放送局CBSでの勤務を経て、1997年にソニー入社、8年後にCEOとなった」

「ゴーン氏は現代の日本経営史では、特別なケースだ。彼は『GAIJIN(外人)』のままでい続けたが、同時に、日本の経営者だけでなく、一般の人々まで魅了した」

「ゴーン氏は有名人になり、彼の人生は『カルロス・ゴーン物語』という漫画にさえもなった。ゴーン氏が働き者だったことも、日本社会の価値観の中で受け入れられた要素だろう」

「彼はフランス、レバノン、ブラジル、という自身の文化背景をビジネスにも応用しようとした。一方で長い間、彼の報酬は莫大すぎると判断されていた」

「特に、日本ではCEOの報酬が『慎ましい』ことが『謙虚で有能な会社』というイメージを作ると考えられている。そのような日本社会でだからこそ、彼の高額すぎる報酬、そして今回の事件が彼の地位・名声を失わせたのだろう」

ゴーン氏の報酬は自動車業界で世界1

米CNNビジネスがまとめた2016年の自動車メーカーCEOの報酬は次の通りです。

ゼネラル・モーターズ

2260万ドル(約25億5000万円)

フォード

2210万ドル(約25億円)

フィアット・クライスラー

1060万ドル(約12億円)

フォルクスワーゲン

770万ドル(約8億7000万円)

一番低かったのはテスラのイーロン・マスク氏の3万7584ドル(約424万円)でした。

ゴーン容疑者の報酬は3社で約19億円、隠した分も加えると約29億円となり、自動車業界では世界最高の報酬を得ていたことになります。

ちなみにトヨタ自動車の豊田章男社長の報酬と賞与は計約3億8000万円でした。

ゴーン容疑者がいなければ、今の日産もルノーもなかったでしょう。フランスのエマニュエル・マクロン大統領や、英国のテリーザ・メイ首相とサシで話せる経営者が「ゴーンなき日産」にいるでしょうか。

日産は「マイクラ」をフランスのルノー工場で委託生産しています。アライアンスはルノー工場で3ブランドの次世代商用車を生産する計画を発表したばかりです。

時価総額約4兆2400億円の日産を時価総額約2兆2500億円のルノーが支配し、社会主義的なフランス政府がルノーに大きな発言権を持つ構造はいびつです。

フランスの雇用とルノーに配慮した経営が日産にとってプラスかと言えば明らかにマイナスです。

今後、ルノーと日産・三菱の間には遠心力が働くでしょう。ゴーン容疑者というカリスマ経営者を失って3社の合併や経営統合話は宙に浮き、アライアンスは漂流を始める恐れがあります。

(おわり)
参照元:日産ゴーン氏、結婚披露宴はベルサイユ宮殿で 「裏報酬」加えると自動車業界で世界1の高給取り
木村正人 | 在英国際ジャーナリスト

2018/11/21(水) 15:51

「濡れ手に粟」か「濡れ衣」か - ゴーン氏再逮捕
2018年12月25日 09:33 BLOGOS

平成最後の年末となりました。除夜の鐘にはまだ早いですが、このところ連日「ゴーン」、「ゴーン」の音が世間に響き渡っています。いうまでもなく、日産自動車のカリスマ経営者だったカルロス・ゴーン氏が、東京地検特捜部により既に3度も逮捕、勾留されたからです。

①一度目の逮捕、勾留(11/19~継続中)は、日産の有価証券報告書にうその記載をして提出した罪の容疑です。平成27年分までの5期にわたり、自身の報酬金額を実際より合計50億円も少なく記載したというものです。この罪については10日に東京地裁に起訴されています。

②二度目(12/10~20)も同じ罪の容疑ですが、時期は平成28年分以降の3期分で金額は40億円です。この罪について特捜部は勾留を10日間延長しようとしましたが、東京地裁はこれを認めませんでした。

③三度目(12/21~現時点では来年1/1まで)は、自身の個人的な金融取引で被った損失約18.5億円を日産に付け替えたことなどに関する特別背任の罪の容疑です。

起訴前の勾留に保釈はありません。起訴後も勾留が続けば、被告人は「保釈」を申請して身柄の解放を求めることができます。ゴーン氏は、②で勾留延長が却下された20日時点では、勾留は起訴された①だけとなり、保釈の申請ができる状況でした。しかし、その直後に③の逮捕・勾留が行われたため、当分は保釈の申請ができなくなりました。

長期にわたり身柄を拘束して自白を得ようとする捜査のやり方は、以前からえん罪の温床となってきました。また、①、②で問題となった報酬については、実際に支払われておらず将来支払われる予定だったという指摘もあり、うその記載をしたと言えるかは微妙です。

さらに、③で問題となった金融取引は、私が以前勤務していた新生銀行との間で行われたものです。報道によれば、ゴーン氏は取調べで、取引で発生した損失を日産に付け替えたことを認めたとのことですが、付替えをするには取引相手である新生銀行の承諾が必要です。安易に付替えに応じれば共犯とされる危険があるので、新生銀行は、ゴーン氏が特別背任の罪にあたらないことを確認した上で付替えに応じたという可能性も十分にあります。

しかし、まだ真相は分かりません。仮に一連の容疑が事実だとしたら、ゴーン氏は社内の絶対的権力者という立場を利用し、「濡れ手に粟」の利益をほしいままにしたものであり、厳しく制裁されるべきです。一方、特捜部の強権的な捜査手法などを見る限り、「濡れ衣」の可能性も否定できません。二つの強大な権力者のどちらが暴走しているのか。先入観と煩悩を振り払い、注視する必要があります。
参照元:「濡れ手に粟」か「濡れ衣」か - ゴーン氏再逮捕
2018年12月25日 09:33 BLOGOS






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フレデリック・テイラーの科学的管理法

以前、堀江貴文が「寿司職人が何年も修行するのはバカ」とツイッターでつぶやいて炎上したそうだ。


ホリエモン「寿司職人が何年も修行するのはバカ」発言 数か月で独り立ちの寿司はうまいか?
2015/11/ 2 18:47 JCASTニュース

寿司職人として一人前になるためには「飯炊き3年、握り8年」の修行が必要、などという話があるが、ホリエモンこと堀江貴文さん(43)がツイッターで、問題なのは職人としてのセンスであり「何年も修行するのはバカだ」と切り捨てた。

寿司職人になるためには修行をするのはナンセンスで、料理学校に数か月間通えばなれるものだし、自己流でやっている人もいる、というのだが本当だろうか。

「飯炊き3年、握り8年」の伝統

ホリエモンは2015年10月29日にツイッターで、寿司職人に関してバカなことを書いているブログがあると指摘し、

「今時、イケてる寿司屋はそんな悠長な修行しねーよ。センスの方が大事」

とつぶやいた。フォロアーからご飯を炊く時の水分調節やシャリを握るのはそう簡単に会得できるものではない、と意見されると、

「そんな事覚えんのに何年もかかる奴が馬鹿って事だよボケ」

と返した。長い期間の修行や苦労によって手に入れたものは価値がある、というのは偏見であり、寿司職人の修行というのは若手を安月給でこき使うための戯言に過ぎないというのだ。

ホリエモンは2014年12月26 日にYouTubeで配信している「ホリエモンチャンネル」で寿司職人について語っている。コロンビアに寿司店を出したいという男性からの相談に答え、その中で寿司職人になるには10年くらいかかると言われてきたけれど、半年くらいで

プロを育成する専門学校も出来ている。長い期間修業が必要なのは「1年間ずっと皿洗いしていろ」などと寿司作りを教えないから。今は独学で寿司を出したり、短期養成の専門学校に行って寿司職人になる人が増えている、問題は寿司を作る人のセンスだ、などと語

った。

これに対して、「求人@飲食店.COM」の2015年4月10日付けの記事は、

「寿司は日本の伝統食であり、美食の象徴でもあります。やはり一流を目指すとなると、現在第一線で活躍する巨匠たちの辿ってきた道、つまり『飯炊き3年、握り8年』を実践するのが一番確かな道です」
と反論した。

今回のホリエモンのツイッターは、この記事に対する再反論というわけだ。

寿司を握るのは花形、問題はセンス

こうしたやり取りにネットではこんな様々な意見が出た。

「ホリエモンのほうが正論。目で見て盗めとか日本の精神文化はおかしすぎる」
「職人バカにしてるのかこいつ」
「飯炊き3年握り8年とはそれだけ場数を踏まないといけない事を表した表現であり、それだけやったからOKってわけでもない。どんな仕事でも、教わってできることと場数を踏むことで得るものがあるんです」

大阪が本社の「3ヶ月で江戸前寿司の職人になる」と看板を掲げた専門学校に話を聞くと、

「授業は厳しいですが、3か月で海外に店舗を出した生徒さんもいるなど、短期間で寿司作りから経営まで学ぶことはできます」

と説明した。では10年以上も修行する人と、3か月で店を出せる人の違いは何なのか。質問してみるとこんな答えが返ってきた。

「寿司は古い体質があり、寿司を握ることができるのは花形なんです。新人は追い回しから始まり寿司を握ることはずっと先の話になりかなりの時間を要するわけです。そのため当校ではプロの寿司職人を講師に招き、始めから実践を積み重ねます」

ダシの取り方、魚のおろし方、魚の目利きの仕方などのコツを集中して抑えて行くのだそうだ。とはいっても受講した全員が3か月で一人前の寿司職人になれるかというと、そうではないらしい。

「和食を長くやっている職人でも寿司は苦手だという人もいます。問題となるのはセンスがあるかどうかで、センスがあれば一気に高みに登って行きます」

そう担当者は話していた。


日本の伝統的な精神論によれば、職人の世界では弟子入りした者は長い修行や下積みの時間を経て初めて、一人前の職人になれるという決まり文句がある。


職人の世界で長い修行を経験した人は、その理論を信奉して、それを後に続く人にも伝える。


然し、果たして本当にそんなに長い修行は必要なのだろうか、見習いは、長い年月を見習いのまま搾取されて、時間を奪われるだけなのではないか、それが真実ではないかという議論である。


この手の議論はずっと繰り広げられてきたものであって、かなり歴史が古い。



この議論は、封建社会から近代合理主義社会への移行を象徴する議論である。



この封建社会から近代合理主義社会への移行を資本主義の発展の中で示した事件が19世紀から20世紀のアメリカで起こっている。



アメリカの技師、エンジニアで、経営学者でもあったフレデリック・テイラーが科学的管理法を発案し、生産現場に近代化をもたらしたのである。








テイラーは、労働者の作業や道具の標準化を図り、仕事を細分化し、それに擁する時間を計測したのである。



それによって合理的で効率的な生産現場の革命をもたらした。



現在、様々な企業で進められている合理化・効率化の元祖といってもいいかもしれない。



テイラーは、現在、「科学的管理法の父」と呼ばれるに至っている。








テイラーが出てくるまでは仕事は熟練工によって支えられていて、徒弟制度のように師から弟子、親方から徒弟へとその技を継承するといったやり方で属人的に仕事は教えられた。



然し、テイラーが「科学的管理法」を実施してからは、仕事は細分化され、分業体制の道が開かれ、大量生産が可能になるのである。



まさに大量生産、大量消費の時代の幕開けである。



大規模工場の生産ラインというのは、このテイラーの手法によって編み出されたといっていいかもしれない。



この過程で多くの熟練工は仕事を失い、単に1つの生産工程の一部でしかない単純作業を遂行する未経験の単純労働者にとって代えられたのである。



仕事を教えるやり方なども親方から徒弟へ口頭で教える代わりにマニュアル化された教材で、一度に大勢の新人に細分化され定型化された作業を教えることが可能になった。



作業は非常に細かく分析され、どんな作業によって構成されているかを徹底的に調べられ、マニュアル化されたのである。



そうしたことで教育の在り方も変わったのである。



テイラーの科学的管理法は、単に工場の運営に留まらず、あらゆる分野のマネジメント全般にもたらされたのである。



例えば、インドの伝統社会では師から弟子へと技や知識を継承していくパランパラの伝統があるが、そうした個人的な方法ではない、大規模で大衆向けの効率的な教育法が生み出されたのである。



テイラーの科学的管理法が明らかにしたのは、職人による複雑で高度な作業も細分化してみれば、それは複数の単純な作業の組合せに過ぎないという真実である。



つまり、単純な作業の組合せであるということは、ロボットにも代わりが出来るということであり、オートメーション化の道を開いたのである。



テイラーの科学的管理法によって、安い未熟練労働者で、大量の商品を生産できるようになったため、資本家の利益は増大し、資本主義全盛時代となった。



当時、テイラーの科学的管理法によって仕事を奪われるかもしれない労働者たちは、労働組合を上げて、これに反対したそうである。



何故なら、熟練工は自分たちの特権を失い、単純労働者に落ちぶれてしまうからである。




このテイラーの科学的管理法は、例えば、ナイキの搾取工場などでも応用されているのである。



労働者の作業が分秒単位で決められており、休み時間も完全に管理され、1日どれだけの商品が生み出せるかを完全に管理され、刑務所のように高い塀と鉄条網で囲まれた工場で、人間の労働力を余すところなく搾り取るシステムである。



従って、科学的管理法は、現在の悪名高い市場原理主義経済に通じる道を開いたとも言えるかもしれない。





然し、今思えば、結局、このテイラーの科学的管理法こそが、労働者を労働から解放する黄金時代を人類にもたらすものであったのである。



例えば、現在、仕事は全て人工知能による機械労働に置き換えられつつあるが、それは元々はテイラーの科学的管理法のおかげである。



結局、未熟練労働者で出来る単純作業というものは、ロボットによる機械化、自動化が可能だからである。



まもなくあと10年、20年もすれば汎用人工知能が開発されて、人間が日常生活で必要とする全ての消費財は、ロボットが作るようになると言われている。



つまり、テイラーは労働者から仕事を奪ったというよりも、最終的に労働者を労働から解放するのである。



その途中段階で、資本主義の発展の段階があり、大量に物を生産する時代となり、初めて、全ての人類に行き渡るに十分なだけの物を作り出せるようになった。




現在、富の配分には偏りがあるが、全ての人類に行きわたるだけの物資は存在していると言われており、後は分配の問題だけである。




然し、多くの労働者は、このテイラーが行った仕事を誤解したのである。



短期的には労働者の仕事を奪い、労働者を単純労働に追いやって不利益をもたらすからである。





冒頭で取り上げた「飯炊き3年、握り8年」の伝統が必要だとする寿司職人と、それを批判する堀江貴文のやり取りは、歴史的には、熟練労働者と科学的管理法を導入しようとするテイラーとの対立の中に現れている。


それが日本的な身近な例で繰り返されているに過ぎない。




確かにこのテイラーの科学的管理法は、強欲な資本家に莫大な利益をもたらした。



だから当時の人々にとっては、テイラーが悪の権現のように思われたかもしれない。



合理化、効率化という思想は、このように古い時代の利益の代弁者たちからは誤解を受けやすいのである。



テイラーのチャートを見ると、水瓶座に惑星集中で、土星と水星が水瓶座と双子座で星座交換している。



つまり、水瓶座-双子座-天秤座の風のトライアングルで表される近代合理主義の教科書のような人物である。





この理解を宗教的な分野にまで拡大すると、イルミナティーやフリーメーソンが、アメリカのキリスト教原理主義者やリバータリアンといった右寄りの人々から誤解を受けやすいことに通じている。




米国人のかなりの人々がイルミナティー、フリーメーソン、ユダヤ人による陰謀理論を信じている。




確かにエスタブリッシュメントは利益に貪欲で常に支配力を強化しようとしている。




然し、フレデリックテイラーの「科学的管理法」に見られるように”光”というものは最終的に人類を開放するのである。




西洋近代合理主義がもたらす理性の光は、途中の過程で、貪欲な利益追求に使われたかもしれないが、その理性の光の究極の顕現においては、全ての問題を解決する力を持っていると言える。




それが、最近、注目されているシンギュラリティー(技術的特異点)という議論である。




汎用人工知能とロボットが人類に必要なあらゆる日用品を生産し、人間は労働から解放され余暇をどう生きるかが問題となる。




仕事が合理化によってどんどん失われていけば、給料を稼げない人々にベーシックインカムなどを支給することが最も安上がりな合理的な社会政策となるのである。




それはまさに桃源郷といった世界である。







(参考資料)



寿司職人の修行期間 “飯炊き3年握り8年”は時代遅れ? ホリエモンの斬新な考えとは
2015/4/10 飲食店で働く人のWEBマガジン しょくよみ!!

ホリエモンこと堀江貴文氏がYouTubeで配信している「ホリエモンチャンネル」という番組をご存知でしょうか。これは、視聴者から寄せられたビジネスに関する質問に、堀江氏が鋭い視点をもって回答するというもの。幅広い知識と、歯に衣着せぬ発言が話題となり、今やYouTubeの人気コンテンツになっています。そんな「ホリエモンチャンネル」で、飲食業界にまつわるユニークなQ&Aが放送されたので、その内容をご紹介しましょう。

■視聴者の質問

「コロンビアで寿司屋を開きたいのですが、どう思いますか?」

■堀江氏の回答

「いいんじゃないですか。寿司アカデミーで学べば数か月でノウハウが学べますよ。開店資金も自分で貯めずに、現地の金持ちに出資してもらえばいいよ。“自分はノウハウあるから店の運営やりますよ”ってね」

寿司アカデミーって一体なに?

寿司職人といえば、“飯炊き3年握り8年”という言葉がある通り、修行は10年以上かかると言われています。そんな寿司職人を目指す視聴者に対して、堀江氏がおすすめしたのが「寿司アカデミー」。

聞きなれない言葉ですが、「寿司アカデミー」とは寿司職人の養成学校のことで、日本はもちろん、海外で活躍する「寿司シェフ」を育てることを目的にしています。例えば新宿にある「東京すしアカデミー」では、「寿司シェフコース」をメインのコースに据えており、海外で活躍できる寿司シェフを1年間で育てると謳っています。

先にも述べましたが、寿司職人の修行は10年ほど掛かるのが通例と言われています。ここで簡単に、10年間の修行内容について説明をすると…

1年目…洗い場、出前、ホール業務
2〜3年目…飯炊き、貝類や小魚を捌く、玉子を焼く、まかないを担当
4〜6年目…カウンターに入り、巻物や軍艦を担当
7〜9年目…握りを担当
10年目…一人前になる

という流れになるようです。

ミシュランで星を獲得する寿司職人の歩んだ道とは?

しかし、これはあくまでも通例とされるもの。例えばミシュランで星を獲得している『銀座 いわ』の店主・岩央泰氏は、修行を始めた『久兵衛』で、1年目から包丁を持たせてもらったそうです。もちろん最初は、“頭落とし”と言われる下準備のみでしたが、こうした例からも、店舗によって1年目から与えられる作業に差があることがわかります。

ちなみに岩氏は、この『久兵衛』で3年、そして名店と名高い『かねさか』で12年の修行を重ねました。『かねさか』でも板場に立つまでには時間を要したようで、板場の裏で黙々と江戸前の仕事を学び続けたそうです。そして晴れて板場に立つようになり、その後はめきめきと頭角を現し独立。独立1年でミシュランの星を獲得するという偉業を成し遂げました。

「ホリエモンチャンネル」で紹介された「コロンビアで寿司屋を開きたい」という質問に対しては、堀江氏の「寿司アカデミーで学び、短期間で寿司職人になればいい」という回答がまさしく正解でしょう。しかし、これが「銀座でミシュランの星を獲得できる寿司職人になりたい」という質問だとしたら、別の答えが用意されたのかもしれません。

寿司職人は多すぎるのか?

堀江氏はこの番組で、このような意見も述べています。

「昔はよく言ったじゃん? 寿司職人になるには10年以上の修行が必要だって。あれ、なんでかわかる? (寿司職人が増えすぎないように)わざと教えないようにしてるんだよ」

総務省の調べによると、全国の寿司店は35,000店ほど。マクドナルドに代表されるハンバーガー店ですら5,000店ほどですから、いかに寿司店が多いのかがわかります。この数字を見ると、堀江氏の発言通り、これ以上ライバルを増やしたくない…という考えを持つ大将がいることも想像できます。

しかし寿司は日本の伝統食であり、美食の象徴でもあります。やはり一流を目指すとなると、現在第一線で活躍する巨匠たちの辿ってきた道、つまり“飯炊き3年握り8年”を実践するのが一番確かな道です。この修行時代の試練は、寿司職人に限らず、腕一本で生きていく職業に就く人たちにとって避けては通れないものなのかもしれません。
参照元:寿司職人の修行期間 “飯炊き3年握り8年”は時代遅れ? ホリエモンの斬新な考えとは
2015/4/10 飲食店で働く人のWEBマガジン しょくよみ!!











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